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2018年5月 2日 (水)

夢のシネマパラダイス562番シアター:家族はつらいよ

家族はつらいよ

E27d8733出演:橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、小林稔侍、風吹ジュン

監督・脚本:山田洋次

(2016年・松竹・108分)WOWOW

内容:東京郊外に暮らす平田一家。ゴルフと酒をこよなく愛する家主の周造は、定年後の隠居生活を謳歌する日々。そんなある夜、妻・富子の誕生日に気付いて、何でもプレゼントするぞーと言って妻が出してきたのはなんと離婚届!サインとハンコが欲しいのだという。思いもよらぬ事態に同居する長男夫婦と近所に暮らす長女夫婦も集まって家族会議が開かれるが・・・。

評価★★★★/80点

現代版東京物語を松竹伝統の人情ものとしてトレースした「東京家族」にえらく心を打たれた自分。まさかその4年後に全く同じキャストでこれまた松竹伝統のホームコメディに仕上げてくるとは思いもよらなかった。

しかし、「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」で培われた昭和印の喜劇調を久々に味わえたのはどこか温かい懐かしさに包まれたし、家族みんなで家の居間で見たんだけど、楽しい時間を共有できてよかった。

さすが安定の山田節といったところだけど、実際は細部まで緻密に作り込まれた隙のない職人芸ということができ、それを全く感じさせないありふれた日常風景として見せるところが山田洋次のなせる技なんだろうね。

また、それをしっかり咀嚼する役者陣も完璧そのもの。

性格を含め「東京家族」と瓜二つのキャラクター設定というのも、混同する違和感よりも既知の安心感の方が勝って映画の世界にすんなり入っていくことができたし。

特に、「東京家族」では大都会東京で行き所のない寄る辺なさに無愛想一辺倒の縮こまった型にはめられていた父親役の橋爪功が、今回は水を得た魚のようにやりたい放題で最高に面白かったし、あとはやはり何と言っても蒼井優♪

毎回言ってるかもしれないけど、理想の結婚相手は蒼井優ちゃんです

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歩いても歩いても

N_609bcdr2214rpl 出演:阿部寛、夏川結衣、YOU、高橋和也、田中祥平、樹木希林、原田芳雄

監督・脚本:是枝裕和

(2007年・日本・114分)CS

内容:夏のある日。子連れのゆかり(夏川結衣)と再婚した良多(阿部寛)は、15年前に亡くなった兄の命日に合わせて東京近郊の実家を訪れる。が、開業医を引退した父(原田芳雄)とはもともと反りが合わなかった上、失業中の身の上でもあり気が重い帰郷だった。ひと足先に、姉(YOU)一家も到着していて、久しぶりに家族全員が集まった。。

評価★★★★/80点

「男はつらいよ寅次郎相合い傘」(1975)にこんなシーンがある。

めちゃ美味メロンを人数分に切って食べようとしたら、ちょうどそこに寅さんが商売から帰ってくるんだけど、妹のさくらがうっかり寅さんの分を勘定に入れ忘れてしまい、いじけた寅さんがとらやの面々と大ゲンカになるという爆笑シーンだ。

たかが一片のメロンごときでしつこすぎるくらいムキになる寅さんの度量の小ささが笑いを生み出すわけだけど、今回の映画も男連中の他人から見れば笑ってしまうような「小っちぇ~」ことにこだわる様がリアルに描かれていてまことに面白い。

しかし、この面白さの裏には思わず背筋がゾクゾクしてしまうような怨念と、思わず卒倒してしまいそうな毒があるのがミソ。

和気あいあいとした空間に漂う様々な恨みつらみや口に出せない秘密、その中で料理を手順を踏んで作るように消化していく夏の一日、そんなお盆に3世代が集まる家族の風景、そしてそこに刻まれる何十年にも渡る家族の歴史劇が、建前9:最強本音爆弾1のセリフ劇で見事にあぶり出されていく今回の映画。

夫と妻、父と息子、母と娘、嫁と姑、祖父と孫、従兄弟、、、ズケズケと何でも言い合える関係もあれば、遠慮から奥歯に物がはさまったような言い方しかできないぎこちない関係もある・・・。その中でこの映画はそれぞれの関係性における微妙な間や会話の妙が絶妙で恐ろしいくらいにリアルなのだ。

まるで録音した自分の声を聴いた時のような居心地の悪さ、と同時に懐かしい思い出を思い起こさせる居心地の良さをも喚起させてくれる世界がそこには広がっている。

なんとも不思議な感覚を味わわせてくれる映画だ。

例えば自分なんかは、ゆかり(夏川結衣)の連れ子であるあつし(田中祥平)に妙にシンクロしてしまって(笑)。。

それはおそらく小学校時代に転校が多かったこととかも関係してると思うんだけど、彼が初めて敷居をまたいだ家で感じる居心地の悪さと緊張感が痛いくらいに伝わってきて見てて可哀想になってくる一方、彼がしたたかに立ち回る様もリアルに実感できて、コイツ大人やなぁと感心してしまった。

普段はあまりにもありきたりすぎて立ち止まって考えることがない家族の風景。温かくて痛くて優しくて哀しくてウザッたくて、それでも無性に帰りたくなって、、、そんな家族の愛おしい情景。

一年に一日、この映画を日本人全員が見る日ってのを作ってもいいんじゃなかろうか(笑)。

それにしても樹木希林、上手すぎ。そしてYOU、そのまんまww。原田芳雄は鈴木清順と見間違えちゃったけど・・。

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メゾン・ド・ヒミコ

Himiko 出演:オダギリジョー、柴咲コウ、田中泯、西島秀俊、歌澤寅右衛門

監督:犬童一心

(2005年・日本・131分)WOWOW

評価★★☆/50点

内容:ある日、24歳の沙織(柴咲コウ)のもとを岸本(オダジョー)という男性が訪ねてくる。彼は、沙織と母親を捨ててゲイ・卑弥呼として生きていく道を選んだ父親(田中泯)の恋人だった。岸本は、ゲイのための老人ホーム“メゾン・ド・ヒミコ”を建てて運営していた彼がガンになり余命いくばくもないことを沙織に伝え、ホームを手伝わないかと誘うのだが・・・。

“「たそがれ清兵衛」の田中泯の変身っぷりには脱帽・・・。”

「ハッシュ!」(2001)のときもそうだったけど、このての性的マイノリティを扱った映画には深入りするのを避けちゃう傾向があって、今回もやっぱダメだった・・・。

ゲイ老人たちのファッションにもドン引きだったし、ダンスホールでのハイテンションぶりもムリ

「ブスの処女と、性病持ちのオカマどっちがいい?ギャハハハ」、、、グーでぶん殴りたくなったんですけど、あのジジイ(笑)。

というかんじで、立ち入ることができない異界ワールドだったのだけど、ただ1つ思ったのは、このての人々ほど愛するということへの純粋さを持ち合わせている人種はいないだろうなということ。そこの点はちょっと羨ましさを抱いてしまったかも。

他人はおろか社会からも拒絶されてしまうという絶対的な孤独を身をもって知っているからこそ生み出される想いなんだろうね。そしてそこを突き抜けちゃうと、ああいう開放的な世界の住人になることができる、のかなw

その中で、彼らが作った小さな共同体にまぎれ込んでくるノンケの沙織の孤独と憂鬱の方が際立って見えてくるのはうまいつくりになっているなとは思う。

そういう点では、この映画は沙織の傷ついた人生の再生物語という側面の方が強いわけで、ゲイ映画ではないんだよね。彼らの人物像の内面に映画自体が深入りしてないし。ま、それでも生理的にちょっとダメだったけど・・・。

あとはまぁ、なんといっても柴咲コウの化粧っ気のない地味ぃ~なコンビニ店員姿だな。ちょっと引いたわ(笑)。。

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酒井家のしあわせ(2006年・日本・102分)NHK-BS

 監督・脚本:呉美保

 出演:森田直幸、ユースケ・サンタマリア、友近、鍋本凪々美、谷村美月、笑福亭仁鶴

 内容:三重県のとある田舎町。一見ごく普通の家族にみえる酒井家だったが、14歳の長男・次雄(森田直幸)は最近家庭にうんざりしていた。母・照美(友近)は再婚、次雄は事故死した前夫の連れ子、下の娘・光(鍋本凪々美)は母と義父・正和(ユースケ)との間にできた父親違いの妹という複雑な家庭環境にあったからだ。そんなある日、照美とケンカした正和が突然、好きな男ができたとカミングアウトして家を出て行ってしまう・・・。

評価★★★★/75点

“だ、ダマされた・・・。”

家族の何気ない日常を切り取っていく視点が独特の間の中でユーモアたっぷりに描かれていて、終始楽しく見ることができた。

例えば、家族で外出する時に、オカンが早くしなさいと急かしているくせに、当の本人が1番遅く家を出てくるシーンも、車の中でジィーッと待っている夫と子供たちの姿がたまらなくおかしかったり。どこの家のオカンも同じなんだな(笑)。

しかしこの監督、コミカルな間を作って、「あ、それってあるある」というエピソードをテンポよく見せていく演出の手腕はかなりこなれているなという印象。と思ったら新人さんなのね、この監督。。

あとこの映画で外せないのが、配役の妙。

日テレ「エンタの神様」のひとりコントにそのまんま出てきてもおかしくないような格好の友近が、決して類型的ではない妙にリアルなオカン像を演じていて新鮮だったし、関西弁をしゃべれないユースケ・サンタマリアの不器用なオトン役がものすごくしっくりきていた。

そして極めつけが仁鶴wwユースケが笑い転げちゃうのも無理ないわ。

とにかくほんわか温かいぬくもりが残るかなりしあわせな映画だったと思う。これからが楽しみな若手監督さんだね。

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アルゼンチンババア

Big 出演:役所広司、堀北真希、鈴木京香、森下愛子、手塚理美、岸辺一徳

監督:長尾直樹

(2007年・日本・112分)盛岡フォーラム

評価★★★/60点

内容:高校生のみつこは、両親との3人暮らしだったが、誰よりも活気のあった母親が病気で亡くなってしまう。そしてその直後、墓石彫り職人の父親が行方をくらましてしまうのだった。それから半年後、父親はどうやら町外れの草原に建つ古ぼけた洋館にいるらしいことが判明する。しかし、その屋敷にはアルゼンチンババアと呼ばれている謎の女が住んでいるらしい。みつこは勇気を出して訪ねてみるが・・・。

“あのハチミツ、、二缶ほど譲ってくれませんか(笑)”

アルゼンチンババア特製の媚薬ハチミツが欲しいってことと、堀北真希のムチウチ症姿が見れたってことくらいしか得るものがなかったな(笑)。

でも、フツー原作ものの映画って、映画が面白くなくても原作は読んでみたいなという場合が多いのだけど、今回は正直全く読みたいと思わなかったんだよね。そういう意味では逆に不思議な映画だったともいえるけど・・・。

登場人物の行動や会話がことごとく意味不明で伝わってこなくて、一人蚊帳の外で見続けなければならない、なんとも題名に相応しいわけの分かんない遠い世界の映画だったけど、その中で孤軍奮闘した堀北真希ちゃんを見るぶんには十二分に元が取れるのもまたたしかで。。やっぱ不思議な映画。

でも、、ババアに鈴木京香をあてるってどうなんだろという根本的なところも気になる。室井滋とか夏木マリはたまたYOU、久本雅美あたりだろフツー。あるいは大竹しのぶ、浅野温子あたり?

ちょっと鈴木京香は役違いのような気が。まぁ、「ゼブラーマン」でコスプレ好きになって一皮剥けた女優さんだからババアもやってみたかったのかな

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リトル・ミス・サンシャイン

Lms 出演:グレッグ・キニア、トニ・コレット、スティーヴ・カレル、アラン・アーキン、ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリン

監督:ジョナサン・デイトン/ヴァレリー・ファリス

(2006年・アメリカ・100分)仙台フォーラム

評価★★★★★/95点

内容:アリゾナ州ニューメキシコに住むフーヴァー家は、家族それぞれに問題を抱え崩壊寸前。父は独自の成功論をまとめた自著の売り込みに必死、長男は一言も発さず、祖父はヤク中、伯父はゲイの恋人にフラれて自殺未遂と、まとめ役の母は一苦労。そんなある日、7歳の娘オリーヴがカリフォルニアで開かれる美少女コンテストの本選に進むことになる。そこで一家は、オンボロのミニバスに家族全員で乗り込み、カリフォルニア目指して出発するのだが・・・。

“オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)って誰かに似てるよねぇ・・・”

ってあれよあれ、フィギュアスケートの安藤美姫だよ。あの出っ腹はさておき、精神年齢もほぼ変わらんだろうし・・(笑)。

というのはさておき、この映画、オイラ的2007ベストムービーにまず間違いなく選ばれるであろう愛すべき一品になってしまいました。

とにもかくにも笑いと涙が同時に押し寄せてくる映画体験というのはそうざらにあることではないので、そういう意味でも心に残る一本となりますた。

しっかし、途中から笑いのドツボにハマッちゃって笑って泣いてんだか感動して泣いてんだか最後は分からなくなっちゃったな・・・。

色覚異常で空を飛べないと分かり、野っ原で完全ふてくされ状態になった15歳の兄ドウェーンを無言で肩に寄り添いながら慰める大人な7歳オリーヴ。

笑いの導火線に火が付いたのはこの次のシーン。ドウェーンが「分かった。」と気を取り直して車に戻るときに土手を登るわけだけど、オリーヴちゃんあの体型もあって登れないんだ(笑)。そこをドウェーンが抱っこして持ち上げて登る何気ないシーンがなんとも可笑しみのあるオチで、シリアスな感傷モードに入る一歩手前で何気なく笑いに転回させる絶妙さに完全に引き込まれてしまった。

クラクションが鳴り止まなくなったミニバスを警官に停車させられ、トランクに積んであるシーツにくるまれたジイちゃんの遺体が見つかってしまうのかという絶体絶命の状況で、エロ本がドサッと落ちてきて、それを見つけた警官がニヤリとするオチも最高で、何も知らない妻シェリル(トニ・コレット)の不安そうな表情とエロ本を3冊(うち1冊はゲイもの)も買い込んでいたフランク(スティーヴ・カレル)へのお前はなんて奴だ!というリチャード(グレッグ・キニア)の視線とフランクのえっ何?オレ何かした?という表情がこれまた何気なく描かれていて、逃げ場のないバスのミニ空間の中に凝縮される人間模様が面白おかしく自然に描かれてるんだよね。

この自然なオーソドックスすぎる演出も良くて、例えばギアのブッ壊れたミニバスを家族みんなで押して発進させて飛び乗るこの映画を象徴するシーンや、ラストの珍妙なダンスを家族みんなで踊るシーンだとか、とにかく映画的な動きというのが終始物語をしっかりと牽引していく。

しっかり映画しちゃってるんだよねこれ。こういう映画見ると嬉しくなっちゃう。

才能が少々欠けようが負け組と揶揄されようが前に進むしかないんだというメッセージも心にしみわたりました。

イイ映画です。

ちなみにオリーヴのタヌキ腹は、詰め物を入れてるのだそうで、実際のアビゲイルちゃんはフツーの体型らしいですw

2018年1月 1日 (月)

夢のシネマパラダイス466番シアター:白ゆき姫殺人事件

白ゆき姫殺人事件

Poster2_2出演:井上真央、綾野剛、蓮沸美沙子、菜々緒、金子ノブアキ、貫地谷しほり、谷村美月、染谷将太、生瀬勝久

監督:中村義洋

(2014年・松竹・126分)WOWOW

内容:長野の国定公園で地元化粧品会社の美人OL三木典子の惨殺死体が発見された。ワイドショー番組の契約ディレクター赤星は、典子の後輩社員だった同窓生から話を聞き、典子の同僚で事件後に失踪した城野美姫に疑いの目を向ける。そして周辺取材をもとに作った映像はスクープとして話題を集めた。一方で赤星は取材で得た情報をツイッターにどんどんアップしていくのだったが・・・。

評価★★★/60点

殺人事件の周辺関係者に対するルポルタージュのインタビュー形式で証言を積み重ねていく手法は、宮部みゆきの「理由」と同じかんじであまり新味はなかったし、人間の歪な心の闇をえぐり出す湊かなえ独特の陰湿さも薄まっていて印象としてはやや弱い。

逆にいえば小綺麗にまとまりすぎているのがあだになったのかなぁとも思うけど、有名原作小説を翻案に映画化することにかけては右に出る者がいない中村義洋監督の上手さと、どうしてもにじみ出る人の良い優しい作風が上回ったともいえ、湊かなえと身構えていたわりにはかなり安心して見られる利点はあった(笑)。しかもラスト感動までしちゃったし

ただ、あの人が典子(菜々緒)をメッタ刺しにするシーンだけは、らしいえげつなさで脳裏から離れない・・

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理由

Riyuu_2 出演:村田雄浩、寺島咲、岸部一徳、大和田伸也、久本雅美、宝生舞、松田美由紀、風吹ジュン、柄本明、渡辺えり子、菅井きん、小林聡美、古手川祐子、加瀬亮、ベンガル、伊藤歩、立川談志、石橋蓮司、小林稔侍、宮崎あおい、片岡鶴太郎、根岸季衣、峰岸徹

監督:大林宣彦

(2004年・日本・160分)WOWOW

評価★★★★/75点

内容:1996年6月5日の深夜未明、東京荒川区にある超高層マンションで、一家4人が殺される事件が発生する。当初、4人の遺体はこの部屋の住人である小糸家の人々と思われていたが、全くの赤の他人であることが判明する。マンション管理人によると、この部屋は以前から人の出入りが激しかったというのだが・・・。

“笑わず嫌い王決定戦!vs大林組”

大林宣彦は自分とは水と油のごとく合わない。恐ろしいほどに合わない。それが自分の中の常識であった。

マンガチックかつファンタジー色の強いタクトをこれ見よがしに執拗に振り回す姿が、もはや生理的にといっていいくらい性に合わない。。あまりにも合わなくて思わず笑っちゃうくらい。たぶん今まで見たことがある大林監督作の平均点は★2つを下回ると思う。

そんな中で、自分が最も好きな作家である宮部みゆきをよりによって大林宣彦!?しかも「理由」!?もうイジメか、と泣き叫びたくなりましたがな。

そして、蓋を開けてみたら、、尾道かよ(笑)。東京じゃなくて尾道のにおいがプンプン。尾道4部作ってか。

というのはさておき、妙な出来心を出さずに原作を忠実にトレースしてくれたのが、まぁ個人的には良かった。映画の作り方としてそれがいいのかどうかは別として、非常に見やすくできている。

普通、このての事件ものは極端にいえば、犯人は誰かという一点に集約され、それを目的として収束していくわけだけど、本作は事件という一点からまるで水面に落ちた石が波紋を描くように無限の広がりを見せていく。まるでネットサーフィンでもしているかのように無限のクリックを続けていく。

それは原作の持つ特色でもあるのだけど、しっかりと画面にすくい上げてくれたのはやはり評価したい。

ラストの加瀬亮のダイブも、なにか「攻殻機動隊」みたいでヨロシ。

がしかし、ことさらにこれは映画ですよ~という記号をチラつかせるのは頂けない。しかも最後はガマンできなくなって全景写しちゃうし。。

でもこれ下手すると、“映画化”じゃなくてただの“映像化”と言われてもおかしくないので、、それでこれは映画化なんだぞということをあくまでも強調したくてあんなパフォーマンスしちゃったのかもね

2016年8月28日 (日)

夢のシネマパラダイス23番シアター:ジュラシック・パーク

Pa_jyura 出演:サム・ニ-ル、ローラ・ダ-ン、ジェフ・ゴールドブラム、リチャード・アッテンボロー、サミュエル・L・ジャクソン

監督:スティーヴン・スピルバーグ

(1993年・アメリカ・126分)盛岡ピカデリー

評価★★★★/80点

内容:コスタリカ沖の孤島に建設されたテーマパーク「ジュラシック・パーク」。そこでは、化石化した琥珀に入っていた蚊から恐竜の血のDNAを抽出することに成功し、そこから作り出されたクローン恐竜が闊歩し放し飼いにされている驚異のテーマパークだった。ところが、コンピューターのトラブルから制御不能になったテーマパークは文字通り肉食恐竜の棲む驚異のジャングルへと変貌を遂げるのだった・・・。

“スピルバーグは結局ハモンドなのだ、と思った。そして彼はキートンをこよなく愛するらしい”

様々な映画へのオマージュが散りばめられている中で、「キートンの船長」へのオマージュといえる場面が少なくとも2ヶ所はあった。

それがどうしたと言われれば別にどうでもないことなのだが、スピルバーグはやはりサイレントの連続活劇をはじめとする古典映画が純粋に好きなのだ、とつくづく思う。

そして敬意を表して拝借するのだ。最新のSFXと結びついて。

しかもそのやり方、見せ方が心憎いほどに巧い。

やはりこの監督、顧客第一主義で撮らせたら右に出る者はいない。「ジョーズ」で既に実証済みではあるが、この作品でも緻密な計算に基づいて作られていることがよく分かる。

オープニングでラプトルの檻に引きずり込まれる男、しかもラプトルを映さない。「ET」も最初はそうだっけか。

とにかく一気に映画の中に引きずり込ませておいて、あとは徐々に徐々に小出しにして引っ張っていくわけだ。

オープニング後の発掘現場でも太った子供に対してグラントがラプトルの獰猛、狡猾性をホラーを語るかのように教える場面が出てきて、後々こういうシーンが出てくるのか?と思わせる。

島に着いてもアッと驚く草食恐竜を見せるが、餌の牛は見せても檻の中のラプトルは依然として見せない。しかし、相当な喰いっぷりからなんか凄そう、、と思ってしまう。

太古の恐竜が現代によみがえるシステムを見せる施設もテーマパーク的感覚で見せてくれ、この時点で完全にジュラシック・パークの世界に入り込んでいる自分。

そうしてようやっと上映1時間後にコップの水が揺れる衝撃振動とともにTレックス登場!

むむむっ、やはりスピルバーグという男、決して数学者マルカムタイプではないね。

ハモンドその人じゃん、と思ってしまうのだ。マルカムの警鐘なんて見てる自分には関係ないのさ、とすぐに頭の隅に追いやられてしまう。

観客の心を手玉に取るように掴んでしまう上手さ、特に構成の上手さはホント心憎い。

でも、忘れてはならないのはSFXの力なくしてこの映画は成り立たなかった、ということだろう。

これに気をよくして次々にCGをふんだんに使った映画が量産されている現在。

「ジュラシック・パーク」を見たジョージ・ルーカスがスターウォーズの新たなシリーズ(エピソード1)では最新SFXを大量投下してやる!と鼻息荒く意気込んだそうだが、あんまり使いすぎてもねぇ・・・。最凶キャラのジャージャービンクスとか(笑)。

マルカムの言葉を借りれば、“CGIの力は、いまだかつてスクリーン上に存在した中で最も恐るべき力だ!なのにアンタ等はそれを父親の拳銃を見つけた子供みたいに振り回している。”といったところか。

最近のハリウッド映画を見るとどうしてもそう思っちゃうな。

P.S. 

 DNA操作でコントロールされ、コンピュータで完全管理されている生態系。

 その存在そのものが実は生命の本来にはそぐわない。

 どんなにみじめな生命であっても生命はそれ自体の力によって生きていく。

 この星では生命はそれ自体が奇蹟なのだ。

 世界の再建を計画した者たちがあの行動をすべて予定していたというのか。

 それ自体が生命への最大の侮蔑と気づかずに・・・・・

                    -「風の谷のナウシカ」第7巻より参照-

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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク

Image3110 出演:ジェフ・ゴールドブラム、ジュリアン・ムーア、ピート・ポスルスウェイト、リチャード・アッテンボロー、ヴィンス・ヴォーン

監督:スティーブン・スピルバーグ

(1997年・アメリカ・129分)仙台第1東宝

評価★★★/65点

内容:前作の惨事から4年、イアンはジュラシック・パークの創始者ハモンドから、イスナ・ソルナ島に遺伝子工場が置かれており、人知れず恐竜たちが生き延びて繁殖しているという事実を聞かされる。イアンは恋人の古生物学者サラとともに島の調査に向かう・・・。

“初めて東京ドームに行った時の感覚と同じものを感じた。”

小学生の頃、東京ドームでやってる野球をテレビ観戦するたびになんてスケールのでかい球場なんだろうと25インチのテレビ画面を通していつも感じていた。

中学の時初めて訪れるまでテレビ画面から伝わってくるその感覚は全く変わらなかった。

が、しかし、初めて行ったときに感じたのは、、小っちぇーー&狭ーーい。野球場ってこんなに小っちゃかったっけ。テレビで見てイメージしてたのとは全然違うなぁと。

、、と同じことをこの映画でも感じてしまった。町に出たTレックスを見て・・・。

それまではスクリーンの中で所狭しと暴れまくり咆えまくっていた恐竜どもが生き生きと映り、それがスケールのでかさにもつながっていたのに。

サンディエゴの町という現実に直面するやいなや、いきなりショボくなってしまった感覚。いや、あれはもうお笑いの域に達しちゃってるよね。

冒頭、島に着いたときに誰かがまだ見ていない恐竜のことを「でっかいトカゲだろう。」と言うシーンがあって、イアンがその言葉をあざ笑うかのように、「君たちは全然分かってない」と言うけど。

でもさ、町を徘徊するTレックスは間違いなく「でっかいトカゲ」だった。

まぁそんなこといっても、かくいう自分こそ都会の町でTレックスが暴れたらさぞかしスゴイんだろうなと想像してしまったクチなのだけど・・・。

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ジュラシック・パーク3(2001年・アメリカ・93分)MOVIX仙台

 監督:ジョー・ジョンストン

 出演:サム・ニール、ウィリアム・H・メーシー、ティア・レオーニ、アレッサンドロ・ニヴォラ、トレヴァー・モーガン

 内容:恐竜発掘資金を調達するために、アラン博士は実業家夫妻に依頼を受け、イスナ・ソルナ島の上空をガイドする。しかし、そこはインジェン社が恐竜たちを蘇らせた“サイトB”と呼ばれる島だった!今回から翼竜が初登場。

評価★★★★/75点

登場人物のアホ度(少年は除く)にはほとほと頭が下がるが、無駄な描写を省いてイイとこ取りに特化した点は買う。

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ジュラシック・ワールド

Cd61mabvaaasaa7出演:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ヴィンセント・ドノフリオ、タイ・シンプキンス、ニック・ロビンソン

監督:コリン・トレヴォロウ

(2015年・アメリカ・125分)盛岡フォーラム

内容:ジュラシック・パークでの惨劇から20年。新たな経営者と最新システムの下、同じコスタリカ沖の孤島にジュラシック・ワールドとして生まれ変わった恐竜テーマ・パークは、1日2万人が訪れる盛況を見せていた。そんなある日、パーク全体を監督するクレアの甥っ子2人が来園するが・・・。

評価★★★★/80点

「ジュラシック・パーク」で驚異のCG技術が映画史を変える瞬間を目撃し、「ロスト・ワールド」で商魂たくましいハリウッドのズッコケスペクタクルに落胆し、「ジュラシック・パークⅢ」の頃にはスケールダウンした怪獣映画がひっそりと公開しているくらいにしか思わなくなっていた・・・。そしてあれから14年。

3作目の印象しかない中での公開とあって最初は興味薄だったのだけど、まさかの世界的特大ヒットを受けてミーハー映画通の自分は俄然見る気満々になり、3Dメガネ持参で映画館へ駆け込んだ(笑)。

で、作りとしては1作目を下地として、2作目の密林、3作目の翼竜とそれぞれのエッセンスを取り入れた過去3作のリブートといっていいかんじになっているのだけど、生きた恐竜を目の当たりにする驚きと感動、自分もあのテーマパークに行ってみたいと思えるドキドキワクワクに包まれた時点で満足度はかなり高かったし、なにより映画は見るものから体験するものへ変わったことを実感させるには十分の出来栄えだったと思う。

特に体験するという意味では恐竜の生身のリアリティが半端なくて、例えばパドックに収容され口枷を装着されたラプトルの顔をなでるシーンがあるんだけど、そのクローズアップされたラプトルのうごめく皮膚感や鼻息、息づかい、まばたきに至るまでどこをとっても本物の恐竜にしか見えなくて、映画の求心力を一段と高めていたと思う。

その点では、ラプトルみたいな小型恐竜をあと1、2種出してほしかったけど、それは次作に期待かなw!?

でも今から22年前の「ジュラシック・パーク」のフォーマットが今でも通用するというのは、かの作品がいかに偉大かってことだよね。スピルバーグには小難しい映画はいいから子供から大人まで楽しめるような活劇に回帰してほしい。

2016年1月24日 (日)

夢のシネマパラダイス347番シアター:ルパン三世

ルパン三世 カリオストロの城

200505_img_5声の出演:山田康雄、島本須美、増山江威子、小林清志、井上真樹夫、納谷悟朗

監督・脚本:宮崎駿

(1979年・東宝・100分)DVD

評価★★★★★/100点

内容:人気テレビアニメの劇場版第2作。宮崎駿が初めて手掛けた劇場用長編アニメとしても知られている。カジノから盗んだ札束が精巧なニセ札であることに気付いたルパンは、ニセ札の出所と思われるヨーロッパの小国・カリオストロ公国に相棒の次元とともに潜入する。カリオストロでは大公家の孫娘クラリスが、権力を独占しようと画策する摂政のカリオストロ伯爵から結婚を迫られていた。。

“ウソは泥棒の始まり!ならぬウソは宮崎アニメの真骨頂!”

宮崎アニメの真骨頂。

それはアニメの作劇術におけるウソのつき方だと思う。

例えば、ルパンと次元がローマ水道を泳いでカリオストロ城内に侵入しようとする場面で、急流の滝にルパンが押し流されながらも必死こいて泳ぎ登ろうとするシーンがある。

このシーンだけを取り上げると、どう考えても現実的にはありえないシーンなのだが、しかし観ている最中はありえなくもないと思わせてしまう。

それはつまり滝を泳いで上れるなんて実際不可能でリアリティがないということと、滝の流れに逆らおうとする必死さと意志は可能でリアリティがあるということ、すなわち不可能と可能のバランス感覚とそれをアニメで表すという宮崎駿の演出力が図抜けているということだ。

特に、なさそうでありそうだという表現がピッタリのバランス感覚はもの凄いと思う。

簡単そうで実は難しい、マネできそうでマネできない、これは天性のものなのかもしれない。

それが宮崎アニメを他のアニメと隔絶させている1つの大きな要因だと思う。

そしてTVアニメ「未来少年コナン」と、それから遅れること約1年で公開されたカリオストロの城にこそ宮崎アニメの真骨頂が原液そのままで表されているわけで、それはもう★5つ以外に評価のしようがないわけでっす。

カリオストロでいうと、他に分かりやすいシーンは、冒頭のカーチェイスでのフィアットの崖登りシーン“まくるゼーー!”

同じくルパンとクラリスが乗った車が崖から落っこちるシーンで、ルパンがワイヤーを木に投げてぶら下がるシーン。どう考えても人間2人を支えきれるわけがないのだが、ここでルパンのバックルに小道具的な装置を付け、さらにハンドルをキコキコ回して上に昇るのかと思いきや下へ降りていくという心憎い演出を見せてしまう、、、さっすが宮崎駿。

そしていわずもがなの全速直滑降ダッシュ&ジャンプでベタッと塔の壁面にへばりつく有名なシーン。あと、重傷を負ったルパンの食い意地も付け加えときましょうかね。

そうそう、宮崎アニメに出てくる食い物って美味そうだよねぇホント。

分厚い肉にぶっ太いソーセージ、ボリュームたっぷりスパゲティにフルーツ盛り合わせ、、ありゃ傷も癒えるわ。銭形が食ってるカップラーメンまで美味しそうなんだもん。

また、ストーリーテリングについては、未来少年コナンの設定と話のつくりをそっくりそのまま持ってきてますね。

ルパンと銭形という追う者と追われる者というルパン三世を成立させている大前提を逆転させることさえ意に介していないという点では、これはルパン映画ではなく完全に宮崎アニメの文法そのもの。

まぁこの点については全然OKなんだけども。

面白いからといえばそれまでだけど、そもそもルパン三世というアニメは、TVシリーズなり劇場版なりでやることはやってしまったという感もあるからね。それでもさらにルパン映画を作っていくという時にそれまでと同じことをまたやっていくのか。。。

なんかそれだと作り手としても見る方としてもモチベーションみたいなものがなかなか上がっていかないんじゃないかな。

ドラえもんの劇場作品でのび太とジャイアンが手を取り合うような、TVシリーズとは違う劇場版ならではの特別な気風が感じられた方が心にも残りやすいと思う。

その点でもこのカリオストロは出色の出来。

P.S. 宮崎アニメは緑も豊か。宮崎アニメの真骨頂その2。

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ルパン三世 ルパンvs複製人間(1978年・東宝・102分)金曜ロードショー

 監督:吉川惣司

 声の出演:山田康雄、小林清志、増山江威子、井上真樹夫、納谷悟郎、西村晃

 内容:峰不二子におねだりされ、エジプトのピラミッドから“賢者の石”を盗み出したルパンだったが、何者かに命を狙われるようになる。実は不二子の裏で謎の大富豪マモーが糸を操っていたのだ。そしてマモーに捕らえられ、賢者の石が不老不死の力を得るために必要な秘宝だと知ったルパンは、なんとか脱出して逃亡するが、次元、五右衛門とケンカ別れしてしまう・・・。

評価★★★/60点

カーチェイスひとつとっても宮崎駿お子様ランチには到底かなわないのが正直なところ。

しかしまぁ、2001年宇宙の旅でラストかと思ったら三波春夫へバトンタッチという荒技には一気に気抜けというかなんというか・・。

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ルパン三世

Lupinthemovie_2014_title出演:小栗旬、玉山鉄二、綾野剛、黒木メイサ、浅野忠信、ジェリー・イェン、キム・ジュン、ニック・テイト

監督:北村龍平

(2014年・東宝・133分)WOWOW

内容:古代ローマで「その所有者は世界を統べる」といわれた幻の秘宝“クリムゾン・ハート”が、アジアの闇社会を牛耳るプラムックの手に渡った。そして世界最強の鉄壁セキュリティに覆われた要塞に封印してしまう。それに対し、ルパン一味は秘宝奪還に乗り出すが・・・。

評価★★/40点

まったくもってツマラなかった。

それ以上でも以下でもないんだけど、ものの開始5分でこれはダメだなと思った(笑)。安っぽい香港映画じゃんこれ。。

なんだろなぁ、、アジアの力を結集して面白いアクション映画を作ろうっていうヤル気は買うけど、ルパンでやる企画じゃないんだよなぁ

ルパン三世と香港映画はイメージ的にもつながらないし。。

あと、なんか中身の方もアジア版ミッション・インポッシブルな趣だったけど、アップを多用し無用なカメラワークで騙しだまし繰り出されるアクションシーンのちゃちさが本家との比較でさらに際立って、目に余ってどーしょーもないw

まぁ、そもそもルパン三世にとってアクションの質はそんなに重要ではないとはいえ、例えばカーチェイスでふた回り以上もデカい敵のハマーに体当たりを受けてボッコボコになっているはずなのに、フィアットの車体に傷ひとつ付いていないとか思わず目を疑ってしまうようなガサツなディテールが随所にあって、映画のレベルを著しく下げている。

あとはなんといってもキャスティングw

ここにケチをつけたらキリがないんだけど、やっぱりルパン三世で最も重要なのはコミカルな作風とそれに合うキャラクターなんだよね。そこもこの映画は圧倒的に弱い・・・。

で、ルパン三世ってコミカルでちょっとエッチで肝心なところはハードボイルドで締めるという大人テイストな作品なわけで、やっぱりコメディ感覚を持った監督と演者じゃないとそのルパン三世の色って出ないと思うわけで。

それを考えると、ルパンは大泉洋が適役なんじゃないかな。

峰不二子は米倉涼子、次元が阿部寛、五右衛門が江口洋介、銭形が佐藤浩市、役所広司、生瀬勝久あたり。で、監督・脚本は三谷幸喜。これぞ最強w

2016年1月23日 (土)

夢のシネマパラダイス294番シアター:特集:爆走族!

ニード・フォー・スピード(2014年・アメリカ・131分)WOWOW

 監督:スコット・ウォー

 出演:アーロン・ポール、ドミニク・クーパー、イモージェン・プーツ、ラモン・ロドリゲス、マイケル・キートン

 内容:自動車修理工場を営むトビーは、週末になると公道レースに熱を上げる凄腕ドライバーだが、かつてレース対決で親友を死なせた罪を着せられ服役した過去があった。親友を死に追いやった本当の張本人ディーノへの復讐を誓うトビーは、非合法ストリート・レースへの参加を決意するが・・・。

評価★★★☆/70点

知った顔がほとんどいないこともあって何の気なしに見ていたら、いつの間にか夢中になって映画を楽しんでいる自分がいた。

復讐劇と逃走劇に加えロードムービー的要素も加味されたプロットは、単純すぎるきらいはあれど最低限のテンションは持続できているし、それよりも何よりも本気度120%のカーレースとカーアクションを見ぃーや!という自信に満ちあふれた映像が130分の長尺を飽きることなく牽引できていて楽しめた。

クラシックなアメ車からスーパースポーツカーまでより取り見取りなかっちょいいクルマたち、市街地の公道からハイウェイ、荒野から峠道に至るまで様々なロケーションに富んだカーバトルがてんこ盛りで、ネタを出し惜しみすることなく見せきった爽快感があって良かったと思う。

あと、イモージェン・プーツがめちゃくちゃキュートで必見の価値があったことも付け加えておこう

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60セカンズ

60sec 出演:ニコラス・ケイジ、アンジェリーナ・ジョリー、ジョバンニ・リビージ、デルロイ・リンドー

監督:ドミニク・セナ

(2000年・アメリカ・118分)WOWOW

内容:かつて高級車専門の伝説的窃盗犯として名を馳せたメンフィスは、今は田舎で子供たちと戯れる日々。しかし、窃盗組織から弟を救うため、弟に代わって再び現役に復帰するはめに・・・。超高級車ばっかりが次々とクラッシュする様には思わず指をくわえて見入ってしまう。。。

評価★★/45点

“だから、、、欲張りすぎなんだよ50台なんて

「25台は大丈夫だ。問題は残りの25台だ。」ってロバート・デュバルも言っとるやん。

この時点で25台いらねえじゃん(笑)。

その半分の12台でいいよはっきりいって。

もっと削いで削いでシンプルなつくりで良かったと思うんだけどな。

しかし、けなげな兄弟愛があれば警察も許してくれるのネ、、っておいおい・・・。

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ル・ブレ

2002077 出演:ジェラール・ランヴァン、ブノワ・ポールヴールド、ジョセ・ガルシア、ロッシ・デ・パルマ

監督:アラン・ベルベリアン

(2002年・フランス・108分)朝日生命ホール

評価★★★★/75点

内容:服役中のモルテスが看守に購入を依頼した宝くじが、なななんと1500万ユーロの大当たり!しかし、看守の妻は当たりくじを持ったままアフリカへ。モルテスは看守を拉致して脱獄し、アフリカを目指す。警察や殺し屋までもが入り乱れるパリ~アフリカ間宝くじ争奪カーチェイスの幕が切って落とされた!

“見ながらゲラゲラ笑ってたけど、自分の身になって考えてみると、ホントあいつがそばにいたら厄介だよな・・・。”

続編を切に希望いたします(笑)。

キャラがすごく立ってるからシリーズにしやすいんじゃないかな。

モンキー・パンチがルパン3世みたいだと言ってたらしいけど、ほんとそれくらいキャラがそれぞれ際立ってる。

黒人に変装したレジオが入れ歯を便器の中に落としてしまい、洗ってまた付けようとしたときに、モルテスがもう付けなくていいからここでちょっと待ってろと言うんだよね。

犯罪してるわりにすごく優しいのねこのオッサン。

うん、これやっぱ見たいわまだ。

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激突!

P0000307 出演:デニス・ウィーヴァー、ティム・ハーバート

監督:スティーヴン・スピルバーグ

(1971年・アメリカ・90分)

評価★★★★/80点

内容:山道を車で走っていた平凡なサラリーマンのデイヴィッドは、途中、大型タンクローリーに進路を阻まれた。彼はいらいらしてこれを追い抜くが、そのタンクローリーはなぜかデイヴィッドを執拗に追い回し、ついには彼の命までも狙う。。。スピルバーグが監督したテレビ・ムービーで、日本では劇場公開もされた。

“最凶の嫌がらせ!”

そりゃ谷底に落として飛び跳ねて喜びたい気持ちも分かるわなぁ。

ちなみにジョジョの奇妙な冒険第3部に出てくる“運命の車輪(ホイール・オブ・フォーチュン)”は、そっくりそのままこの映画からもじってるね。

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ミニミニ大作戦

47014192 出演:マーク・ウォルバーグ、シャーリズ・セロン、エドワード・ノートン、ジェイソン・ステイサム

監督:F・ゲイリー・グレイ

(2003年・アメリカ・110分)DVD

内容:窃盗のプロ、チャーリーは50億円相当の金塊強奪を計画するが、仲間の裏切りで金塊のみならず、チャーリーが慕っていたジョンも失ってしまった。1年後、ジョンの娘を新たに仲間に加え、金塊の再奪取を計画。それはミニ・クーパーを使った大掛かりなプロジェクトだった。。

評価★★★★/75点

原題がThe Itarian Jobって。まんまやん・・・。

この愛着すら湧いてくる邦題のつけ方は心憎いばかり。

ミニミニ、、、イイなぁ

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ミシェル・ヴァイヨン

00000542544l 出演:サガモール・ステヴナン、ダイアン・クルーガー、ピーター・ヤングブラッド・ヒルズ

監督:ルイ=パスカル・クヴレア

(2003年・フランス・104分)WOWOW

内容:フランスで50年近く人気を保ってきた大ベストセラーコミックを、リュック・べッソンの脚本で映画化。天才レーサーのミシェルを擁するチーム、ヴァイヨンと勝つためには手段を選ばないチーム、リーダーの戦い!レースシーンが実際にル・マンに参戦して撮影されたことでも話題になった。

評価★★★/65点

青い瞳、青い車体、蒼い空、青白い氷の結晶、青い炎、青いジャケット、碧いアスファルト、、、演出も、青かった

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ドリヴン

00000448155l 出演:シルベスター・スタローン、キップ・パルデュー、エステラ・ウォーレン、ジーナ・ガーション、バート・レイノルズ

監督:レニー・ハーリン

(2001年・アメリカ・116分)仙台フォーラム

評価★★★☆/70点

内容:ある日、元レーサーのジョーに、チームに戻る気がないかという話が舞い込む。彼はまたとないこの機会に飛びつくが、彼の役目はランキングから落ちてしまった新人レーサーを返り咲かせることだった・・・。

“スタローンのはじけた笑顔を久々に見れてスゴクうれしくなった。”

1等賞しか受け付けなかったスタローンが、3等賞でホントにウレシそうな笑顔を見せてくれた。

もうNo.1にならなくていいんだよスタローン、今度は特別なオンリーワンを目指していってほしいと思います。

「信念てのはタチの悪い伝染病みたいなもんさ。信念をもった奴の隣にいるとそれが自分にもうつっちまうんだ。」

スタローンの口からこんなシブい言葉が出てくるなんて。

とにかくこの映画のスタローンを見て妙に感慨深くうれしくなっちゃいました。

2016年1月18日 (月)

夢のシネマパラダイス271番シアター:るろうに剣心

るろうに剣心

T0010720q 出演:佐藤健、武井咲、吉川晃司、蒼井優、青木崇高、綾野剛、須藤元気、奥田瑛二、江口洋介、香川照之

監督・脚本:大友啓史

(2012年・日本・134分)盛岡フォーラム

内容:幕末の混乱期に人々を殺め“人斬り抜刀斎”と恐れられた剣客がいた。そして明治維新から10年後。再び抜刀斎が惨殺を繰り返し世間を騒がせる。そんな中、手配書に見入るひとりの浪人がいた。その名は緋村剣心。自ら立てた“不殺の誓い”に従い、斬れない刀を手に流浪の旅を続けていたのだ。そんなある日、亡き父の道場を引き継ぐ女剣士・神谷薫を抜刀斎を名乗る男から助けた剣心は薫の道場に居候することになるのだが・・・。

評価★★★☆/70点

*原作漫画は未読

ジャンプ漫画の実写化はドラゴンボールや北斗の拳など、ことハリウッドの実写化ではロクなことにならないのは周知の通りw

しかし、今回は幕末という史実のリアリティをベースにした世界観の中で、荒唐無稽な漫画のエッセンスをファンタジックに寄りすぎないレベルで巧みに織りまぜ、躍動感とケレン味あふれる本格時代劇アクションとなっている。

これはもはやジャンプ漫画の実写化という枠を超えたクオリティというにふさわしいテイストで、さすが自分と同じ盛岡出身の大友啓史監督だけのことはあるw

大河ドラマ「龍馬伝」での陰影のある映像の質感や長回しを用いた演出にハマッていた者としては今回も期待以上の画づらを見せてくれてまずは満足。

ただ、不満点がないわけではない。

話がめっぽうツマラナイのだ(笑)。

キャラクターに深みがないのが最大の要因だと思うのだけど、そのくせにせわしなくバトルシーンが続くので、映画のテンションとこちらのテンションが微妙にかみ合わない。

物語の運び方をもうちょっと丹念に煮詰めていって、状況説明の先にあるキャラクターの心情に寄り添ってちゃんと感情移入させてほしかった。

、、って、脚本書いたのも大友啓史だったのかい

まぁ、続編あったらもち見るけど、音楽もちょっとウザかったので今度は控え目でお願いします。。

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るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編

O0390052513068472391出演:佐藤健、武井咲、伊勢谷友介、青木崇高、蒼井優、神木隆之介、江口洋介、藤原竜也、小澤征悦、土屋太鳳、滝藤賢一、田中泯、福山雅治

監督:大友啓史

(京都大火編・2014年・日本・139分/伝説の最期編・同・135分)WOWOW

内容:明治11年。幕末に“人斬り抜刀斎”と恐れられた緋村剣心。今は東京の神谷道場で女師範の薫らとともに穏やかな日々を送っていた。しかしその頃京都では、剣心の後釜として幕府側の影の人斬り役を務めていた志々雄真実が暗躍していた。維新後、口封じのために明治新政府によって暗殺されたはずだったが、実は生きていて、復讐するために京都で恐るべき軍団を作り上げたという。危機を察した政府上層部の大久保利通は、剣心に志々雄の討伐を要請するが、その矢先に大久保は志々雄一派に暗殺されてしまう。そして剣心は京都へ向かうことを決断するが・・・。

評価★★★☆/70点

まずもってアクション演出にかけては最高点。

古今東西あるチャンバラ活劇&剣戟アクションの中で今作の殺陣のアクション演出ほど極みに達したものはないだろう。

アングル、カット割り、スピード感、即興性すべてにおいて言うことなしだし、例えば中国の武侠映画でよく見られるワイヤーアクションの飛翔感や浮遊感が生み出す優美性とは異なる身体性を強調したライブ感が、アクションシーンに圧倒的な迫力を生み出していたと思う。

また、時代劇の定石では、クライマックスにもってくるであろう一大決闘シーンを序盤からつるべ打ちのごとく畳みかけてくるのもエンタメ度全開でお腹いっぱいで、その点では大満足。

ただ、逆にいえば、良質な時代劇が持ちうる静の中に宿る緊張感や叙情性、また感情の奥行きを生み出す余韻や余白には絶対的に乏しく、それを大音量の音楽でとにかく埋め合わせているのがこの映画ともいえる。

前後編4時間半近く見ても一向にキャラクター(特にサブキャラ)に深みが感じられなかったのもある意味スゴイww

まぁしかし音楽のウザいこと×2セリフも聞き取れないくらいだったな・・。

P.S.歴史好きの戯れ言としていえば、ペリーの黒船がなしえなかった江戸砲撃を志々雄の鋼鉄船で見たかったような

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五条霊戦記//GOJOE

Gojo1 出演:隆大介、浅野忠信、永瀬正敏、岸部一徳、國村隼

監督:石井聰互

(2000年・東宝・137分)仙台第一東宝

評価★★★☆/70点

内容:平安末期、平家が支配する闇の時代。源義経こと九郎義経は山にこもり日々武術や妖術の鍛錬に明け暮れていた。五条大橋で平家武者を次々と斬って捨てるその姿は鬼と恐れられ、近寄るものはほとんどいない。しかし、神から鬼を退治せよとの啓治を受けた武蔵坊弁慶は、義経を討つべく身の丈ほどもある刀を担いで乗り込んでいった。。

“雰囲気は好き。”

中世、闇の時代というオープニング字幕が示すように、この時代の雰囲気を出すことにこだわっていてそれがよく伝わってくる出来栄えだったと思う。

仙頭武則がプロデューサーだった効果はあったんじゃないかな。萌の朱雀なんかで見せた畏怖の自然を余すところなく見せていて、その点では成功していたと思う。

中世が闇、暗黒の時代だったかは別にしても、あの時代明らかに人々の観念の中に鬼や物の怪は存在していたわけで。タタリもざらにあったでしょう。

アニメ「もののけ姫」でも描かれていた通り、しかし、もののけ姫の色づかいよりもさらに深遠な森、誰も立ち入ることのできない場所というのは絶対あったはずで、そういう雰囲気はこの作品の中でよく出ていたと思う。

が、しかし、この映画、残念でならなかったのがカメラ。

バトルが見せ場なのに、ほとんど近いアングルからしか撮ってない!

こだわりすぎじゃないかってかんじで。

カメラは引くどころか近寄りすぎーー。。目ぇ疲れるーー。。剣と剣がぶち当たるとこしか写ってなーーい、火花バチッ×2

昨今は接近アングルが流行りなのかしらんけど、遠近織り交ぜてやった方が・・・。

サイバーバトルにこだわるのは別にいいのだが、、惜しい。

あと、浅野忠信の義経ってのもなんか妖艶さが足りなくて物足りなかったなぁ。。

Posted at 2000.10.20

2016年1月 2日 (土)

夢のシネマパラダイス487番シアター:P.S. I LOVE YOU

her/世界でひとつの彼女

24036_l出演:ホアキン・フェニックス、スカーレット・ヨハンソン(声)、エイミー・アダムス、ルーニー・マーラ、オリヴィア・ワイルド、クリス・プラット

監督・脚本:スパイク・ジョーンズ

(2013年・アメリカ・126分)WOWOW

内容:近未来のロサンゼルス。他人に代わって手紙を書く代筆ライターのセオドアは、妻キャサリンと離婚調停中。そんなある日、最新の人工知能型OSを購入したセオドアは、さっそくPCにアップデートする。すると起動した画面からサマンサと名乗る女性の声が話しかけてきた。実体はないものの、ユーモラスかつセクシーでバイタリティーに満ち溢れるサマンサに魅了されたセオドアは、毎日会話を重ねていくうちに恋に落ちていくのだが・・・。

評価★★★/65点

腕時計、メガネ、リストバンド、指輪など身につけられる次世代の携帯機器として注目を集めるウェアラブル端末。コンピューター技術を“身につける”ことが現実的になった今、ハード・ソフトともに進化していき、社会に定着し生活を変えていくであろうことは想像にかたくない。

その点で本作を見ると、インナーイヤホンをつけて超小型モバイルPCと会話方式で通信し様々な機能を利用できることをはじめとして、あと5年後10年後には実現しているんじゃなかろうかと思える手の届きそうな近未来社会が描かれ、違和感なく映画の世界に入っていくことができる。

その意味で人工知能を搭載した次世代OSに恋をするというのも、主人公となるプレイヤーが異性のキャラクターと恋に落ちる恋愛シミュレーションTVゲームを一歩進めたような未来設定であり、これまた将来ありそうかもと思わせてくれる。

しかし、肝となるのはコンピューターに自我があるという点なんだけども、その発想と着眼点が視覚情報を完全に遮断した会話劇以上の何か、新次元の驚きに導いてくれたとはいいがたく・・・。

要はテレクラとかチャットと変わんないよねっていう

果てはデリヘル呼んで3P!?っていうのもオタクの妄想としてありがちだしw

まぁ、サマンサはもともとユーザーの好みに最適化されたOSなだけに、理想の恋人と思い描いた通りの恋愛ができるという、いわば二次元恋愛の妄想の具現化といえるわけだけど、自我をもったサマンサがユーザーの束縛から自立していくのは納得のいく展開ではあるんだけどね。。

ただ、非モテ男子の自分からすると、サマンサが自分の他に640人の彼氏がいるとかってかなりショックで(笑)。

それだったら、自分に一途になったサマンサが最恐の電脳ストーカーになるホラー話の方がよっぽど見たかったかなぁww

さて、ところでサマンサ役で声だけ出演のスカヨハの評価がすこぶる高かったそうだけど、吹き替え好きの自分はそっちの方で見たのでスカヨハのセクシーなハスキーボイスに触れることはできなかった。

でも、吹き替え版の方のサマンサもめちゃくちゃ良くて。落ち着いた大人の女性のしっとり感と色気たっぷりの包容力にメロメロになって妄想力も大開放!

で、声をあてたのが林原めぐみだと知ってまたビックリ。綾波レイがアラサーになるとこうなっちゃうんだっていうw

いやぁ、こういう声だったら自分もこの次世代OS欲しいわ。

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ロング・エンゲージメント

013 出演:オドレイ・トトゥ、ギャスパー・ウリエル、ジャン=ピエール・ベッケル、ドミニク・べテンフェルド

監督・脚本:ジャン=ピエール・ジュネ

(2004年・フランス・133分)MOVIX仙台

評価★★★/65点

内容:時は第一次世界大戦。故意に負傷しサボタージュを図ったという罪で5人のフランス兵が軍法会議で死刑を宣告された。その中にはマチルドの幼なじみの婚約者マネクの名も。しかし、マチルドは「マネクは絶対に生きている」と直感し、私立探偵を雇い、彼の捜索を続けるのだった。。

“冒頭でいきなり電話線に足を引っ掛けてズッ転んだ自分は、置いてきぼりをくらってペースをつかむことができないまま鑑賞を終えようとしていた。。”

戦争のリアリズムと“アメリ”ファンタジーが共存した映像美と、これはフランス版「初恋の来た道」だという自分の直感だけを頼りになんとか見続けていたわけで、それはもはやヤケのやんぱち状態といってもよかった。

その中でかろうじて抱いた感想は、戦争を舞台にしたミステリー仕立てという今まであまり味わったことのない題材に、ある種の戸惑いと違和感を覚えてしまったということと、弾が飛び交う戦場という残酷なまでのリアリズムを軽く凌駕してしまうマチルド=オドレイ・トトゥワールドの不思議な魅力しか印象に残らなかったということだ。

しかし、この彼女の一途な魅力がなければ2回も劇場に足を運ぶことはなかっただろう。

そして、2回目の鑑賞と相成ったわけだが、登場人物の顔と名前が一致して話についていきながらミステリーの謎解きも理解できるに至っても、やはり1回目のときに抱いたのと同じ感想しか持てなかったのだった・・。

なんと言えばいいのか、うまく言葉が浮かばないが、同じような映画で「戦火の勇気」はフツーに何の違和感もなく見られるのに、略してロンゲーの方には違和感を抱いてしまうわけで。

人物が複雑に入り乱れてわんさか小道具が出てくるわりに、フタを開けてみれば何てことはないミステリーだったし、そもそものところミステリーにする必要があるのかという疑問も湧いてきてしまう。

なにか複雑にこんがらかった糸をただ単に一本に引き伸ばしただけで、知恵の輪を外す時のような発想の転換、角度の転換といった醍醐味が感じられなかったのが大きいのかもしれない。

一見無秩序に配置された人物たちがマチルドの直感の糸で結ばれていく様は、まるで紙の上で始点と終点を鉛筆で線を引き、その線上に後からなぞっていくような、そんなインチキ臭さを覚えてしまった。

しかし、このインチキ臭さをマチルド=オドレイ・トトゥの不思議で圧倒的な存在感とピュアな魅力が完全に消し去ってしまっているのがなんともズルイ。

しかも、、、それにまんまと取り憑かれてしまった自分は思ったほどイヤなかんじはしなかったわけで、いやそれ以上に爽快かつ心が暖まる余韻でもってこの映画を見終えたのがまたなんとも不思議でならないのだ。

しかし、また見たいかと言われれば、、、うーむと黙りこくってしまう以外にない自分がいて、二律背反にさいなまれてしまっている・・。こういうのを本当の意味で、良くもなく悪くもなくと言えばいいのかな。。

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エターナル・サンシャイン

Eternalsunshine2704regus 出演:ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルスティン・ダンスト、マーク・ラファロ

監督:ミシェル・ゴンドリー

(2004年・アメリカ・107分)DVD

評価★★★★/80点

内容:バレンタインを目前にしたある日、ジョエルの元に謎の通知が届く。それは、喧嘩別れした彼女クレメンタインが彼の記憶をすべて消してしまったというものだった。別れの辛い気持ちを体験するくらいなら、最初から出会わない方が良かったのか?彼は自分も彼女の記憶を失くそうと、記憶除去を専門とするラクーナ社を訪れるが・・・。記憶の中に残る共に過ごした日々を辿っていくユニークなラブストーリー。アカデミー賞で脚本賞受賞。

“この映画の両輪が逆回転しているように見えたのは、実は目の錯覚だった。そう、高速で回転している車のタイヤを見たときのように。”

逆回転しているように見えたが、実は前に進んでいたんだね。

再スタートというやり直し地点に立ったジョエルとクレメンタイン。しかし、その再スタート地点は最初のスタート地点よりもはるか前方に進んだ地点に確かにあった。

重層的にまとめられているようで、何ものにも侵すことのできない愛と想いの強さという一本太っとい芯が通っているのがこの映画に絶妙なバランスをもたらしていた。

文字通りどこから見ても逆回転したままの「メメント」はもう見ることはないだろうし、見る気も起きないが、この映画は同じ逆回転でもまた見てもいいと思わせてくれる映画だ。

運命の赤い糸に導かれて・・・。

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キューティ・ブロンド(2001年・アメリカ・96分)NHK-BS

 監督:ロバート・ルケティック

 出演:リース・ウィザースプーン、ルーク・ウィルソン、セルマ・ブレア、マシュー・デイビス

 内容:大学一の人気者エルは明るいブロンド美人だが、ブロンドゆえ恋人にフラれてしまう。エルは「金髪は頭が悪い」というレッテルを解消しようと猛勉強し、ハーバードのロー・スクールに進むが・・・。

評価★★★/65点

一貫して偏差値40で描かれたエル。しかし彼女の人間力は痛快なまでのオンリーワンだった!

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幸せになるためのイタリア語講座(2000年・デンマーク・112分)NHK-BS

 監督・脚本:ロネ・シェルフィグ

 出演:アンダース・W・ベアテルセン、ピーター・ガンツェラー、ラース・コンルード

 内容:コペンハーゲン近郊の街。それぞれの事情で日常に疲れていた独身男女6人が、週1回のイタリア語講座で出会い、次第に人生と恋への希望を取り戻す。。ベルリン映画祭で銀熊賞ほか全4部門を受賞。

評価★★★/65点

“結局、髪切ってくれない美容師さん。。”

6人の男女の痛みや喪失、愛を描いた物語がやや散文的な乏しさで語られちゃってて、ハンドカメラの効用がやや意味のないものに陥ってしまっているのは否めない。

でも、中年オジさんオバさんたちが幸せになるために悩み傷つき孤軍奮闘する様は見る側の心にもちゃんと迫ってきた。

やっぱ恋しないとな、オレ・・・

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ウィンブルドン(2004年・英/仏・99分)WOWOW

 監督:リチャード・ロンクレイン

 出演:キルスティン・ダンスト、ポール・ベタニー、ニコライ・コスター=ワルドウ、ジョン・ファブロー

 内容:「ブリジット・ジョーンズの日記」の製作陣が手がけたロマンチック・ラブストーリー。テニス選手としてのピークを過ぎたピーターは、引退を決意。一方、リジーは将来が有望視される上り調子の若手プレイヤー。テニスの聖地ウィンブルドンで2人が出会ったとき、恋の天使が微笑み、運命が動き出す!

評価★★★★/75点

“カジュアルウィンブルドンも悪くない。”

小・中・高とテニスをやっていた自分から見ると明らかに試合シーンは作りもの感が強いのがありありで、あくまでも“らしく”見える程度でしかない。

しかし、その“らしく”見せる演出がまるでラケットの真芯に当てて最適なコースに打ち返すかのごとく的確にツボを押さえていて、受け止める方の自分は、作りもの感に辟易してしまうどころか、ウィンブルドンのセンターコートで固唾を飲んで観戦している感覚にさえなってしまう。そこが凄く上手いと思う、この映画は。

曇天と格式のウィンブルドンを、降りしきる雨でさえも明るいリズムで弾けてしまうほどカジュアルに描いたことには最初は少々面食らったけど、ポール・ベタニー&K・ダンストのキャラクターも相まって非常に楽しく見ることができた。

それにしてもテニスでも試合前のエッチ問題ってあるんだね。。おいおい・・

いや、サッカーのW杯って1ヶ月間くらい開催期間があるじゃん。そしたっけ南米のとある強国で、規律に厳しい監督が選手たちの奥さんを同伴させることを禁止したの。そしたら選手たちが鬱憤たまり過ぎて試合でいいパフォーマンスが出なくて敗退。これを教訓にその国は奥さんも派遣することにしたというウソのようなホントの話。

いや、どうでもいいんだけどね、こんな話(笑)。。

2015年12月 1日 (火)

夢のシネマパラダイス209番シアター:ジャック・ライアンシリーズ

レッド・オクトーバーを追え!

Phma101312_l出演:ショーン・コネリー、アレック・ボールドウィン、スコット・グレン、サム・ニール

監督:ジョン・マクティアナン

(1990年・アメリカ・135分)NHK-BS

内容:CIAの分析学者ジャック・ライアンが活躍するトム・クランシーの冒険小説シリーズの最初の映画化。ソ連の最新型原子力潜水艦レッド・オクトーバーが突然姿を消す事件が起きた。艦長のラミウスはレーダーで探査することのできない原潜を駆って、アメリカ東海岸のすぐ近くまでやって来る。アメリカへの攻撃か、はたまた亡命か、艦長の真意が分からず苦悩するCIAは、レッド・オクトーバーを追うアメリカの潜水艦ダラスにジャック・ライアンを送り込む・・・。

評価★★★★/80点

潜水艦の構造といった詳しい知識は自分自身ほとんど皆無。しかも米ソ両側から描いているためネタバレが常時浸水してくる。

それなのにこの面白さは一体何なんだ

潜水艦ものは余程のヘマをしでかさないかぎりハズレることはないということを示した典型的作品。

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パトリオット・ゲーム

Patriot_games出演:ハリソン・フォード、アン・アーチャー、パトリック・バーギン、ショーン・ビーン

監督:フィリップ・ノイス

(1992年・アメリカ・117分)NHK-BS

内容:妻子の目の前で、英国王室一家をIRA過激派テロの襲撃から守ったジャック・ライアンはナイトの称号を授与される。しかし、テロ集団の恨みを買ってしまい、家族の命が狙われることに・・・。 

評価★★★/65点

前作が国家レベルなら今回は個人レベル、、っておいおい随分スケールが小さくなったな。

単なる個人の復讐譚と化しちまってるじゃんかよ。しかも理性のかけらもない暴走男。

「ケープ・フィアー」見るためにこの映画見たんじゃないんですけど・・・。

前作のスケールと緊迫感は何処へ。。

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今そこにある危機

56850906_1出演:ハリソン・フォード、ウィレム・デフォー、アン・アーチャー、ホアキン・ド・アルメイダ

監督:フィリップ・ノイス

(1994年・アメリカ・141分)NHK-BS

内容:麻薬撲滅の指令を受け、南米コロンビアの麻薬カルテルを調査していたCIAのライアンは、アメリカ軍による非合法の軍事作戦の陰謀をつかむのだが・・・。

評価★★★★/75点

合衆国大統領をロクデナシ大統領として描いたのはこの映画のささやかな反抗ではある。

しかし、アメリカにとって麻薬カルテルの撲滅は絵空事であるどころか、麻薬そのものが“今そこにある危機”というよりも、既にあきらめがついているというのが現実なのだろう。。

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トータルフィアーズ(2002年・アメリカ・124分)WOWOW

 監督:フィル・アルデン・ロビンソン

 出演:ベン・アフレック、モーガン・フリーマン、ジェームズ・クロムウェル

 内容:CIA長官の右腕に抜擢された新米分析官のジャックは、ロシアの核兵器に関する調査を始めたが、捜査中にスーパーボウルの会場で核爆弾が爆発してしまう・・・。

評価★★★/55点

“原爆をお気楽にエンターテイメントで使うのはやめて下さい。”

「ターミネーター」はまだ許せる。

しかしこの映画でのお気楽レベルは目に余るものがあり、笑うにも笑えない状況・・。

アメリカとイスラエルの関係など、非常に挑戦的なテーマをも内包している面白い題材だっただけに残念だけど、どうもゲーム感覚の域を出ていない気がしたな。

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エージェント・ライアン

Poster2_2出演:クリス・パイン、ケヴィン・コスナー、ケネス・ブラナー、キーラ・ナイトレイ

監督:ケネス・ブラナー

(2014年・アメリカ・106分)WOWOW

内容:ウォール街の銀行で若き経済アナリストとして名を上げていたジャック・ライアンは、CIAに分析員としてスカウトされる。そんな中、世界恐慌を狙う大規模テロ計画がロシアで発覚。CIAは真相を暴くために現場経験ゼロのジャックをモスクワへ送り込むが・・・。

評価★★☆/50点

このてのスパイアクション映画って、ご都合主義やストーリー上の矛盾から逃れられない運命にあるものだけど、アクションの質や人物のキャラクター造形など細かいディテールにリアリティを付加することでツッコミ所を納得させるレベルのつくりが求められる。しかし、そこで粗がリアリティを越えてしまうと一気に作り物感が前面に押し出て白けてしまう。

で、今回、久々にその感覚を味わった(笑)。

まず、リアリティという点で最も大きくつまづくのが、恋人キーラ・ナイトレイがライアンの浮気を疑ってモスクワまで飛んできてしまうくだりだ。若い二人だけにそれだけの関係性と時間経過が描かれていたとも思えず、その中で映画の半券見つけたってだけで浮気!?でわざわざモスクワ!?ありえねーだろww

ここで4割くらい白けた

せめてここは夫婦設定の方がまだ分かりやすい気がしたけど・・。

あと、せっかく殺しもスパイ経験もゼロなホワイトカラーの金融アナリストを主人公設定にしたんだからもっとヘタレに描けよって話(笑)。

オリジナリティがゼロなんだよなぁこれ。。

今どき米ソの対立なんていう古臭いモチーフを持ち出してくる勇気があるなら、男女の痴話ゲンカなんてチープな話ではなく、もっと骨太な男の映画を見たかったよ・・。

2015年11月15日 (日)

夢のシネマパラダイス393番シアター:“その日、すべてが始まる”

LIFE!/ライフ

Poster2出演:ベン・スティラー、クリステン・ウィグ、アダム・スコット、キャスリン・ハーン、シャーリー・マクレーン、ショーン・ペン

監督:ベン・スティラー

(2013年・アメリカ・114分)盛岡フォーラム

内容:「LIFE」誌の写真管理部で働く平凡な男ウォルターの唯一の趣味は空想すること。現実世界では想いを寄せる同僚のシェリルに話しかけることさえできない男だが、空想の世界ではどんな危険にも立ち向かう勇敢なヒーロー。そんな中、「LIFE」が休刊することになってしまい、最終号の表紙を飾る写真のネガが写真家のショーンから送られてきた。しかし、肝心の最後のネガがない。焦ったウォルターは、ネガのありかを直接聞き出すため、世界中を冒険している写真家ショーンを探しに旅に出るのだが・・・。

評価★★★/60点

予告編に本編が負ける映画というのはけっこうあるけど、今回はその中でも上位にくるであろう作品(笑)。

1947年作「虹を掴む男」のリメイクだと知っていればそれなりの覚悟はできていたのだけど(かの作品がそれほど面白いとは思えなかったのでw)、“知らない自分に会いに行こう、想像を超える旅に出よう、この映画の主人公はあなたです!”というキャッチフレーズと、矢継ぎ早に繰り出されるダイジェストにまんまと乗せられてしまったw

ヘリに飛び乗る、海にダイブ、雄大な雪原や滝の下をトレッキング、サイクリング、ビルの窓を突き破って落下、スケートボードで疾走、迫り来る火砕流、セスナ機の上に立って火山に突入と、予告編のわずかな時間に詰め込まれたアドベンチャー映像がどう繋がっていくのかと楽しみにしていたら、そのまんま繋がっていたというまさかのオチ(笑)。

人探しRPGとしては素人感が足りなくてややご都合主義が鼻についたし、アイスランド&グリーンランドもナショジオのような既視感ありありの絵面だったし、これに比べたらアドベンチャーレーサーの田中陽希さんのグレートトラバースの方が絵的にもよっぽどスゴイだろと思っちゃったわけで。。

自分もけっこう空想家だけどw、この映画の主人公はあなたです、というほどはリンクしてこなかったなぁ。。

ていうか、ひとっ飛びにグリーンランドに行けちゃう旅の資金を持ってる時点でダメ(笑)。

期待値を100とすると、実際は腹六分目ということで・・・。

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イキガミ

20081029_538942 出演:松田翔太、塚本高史、成海璃子、山田孝之、柄本明、劇団ひとり、金井勇太、笹野高史、風吹ジュン

監督:瀧本智行

(2008年・東宝・133分)WOWOW

内容:生命の価値を国民に再認識させ、国家繁栄につなげることを目的に制定された“国家繁栄維持法”。これは全国民が小学校入学時に体内に特殊カプセルを摂取され、18歳から24歳の若者の1000人に1人の割合で逝紙(イキガミ)=死亡予告証を受け取った者は24時間後に死を迎えてしまうというもの。そして、逝紙を配達する厚生保健省の藤本賢吾は、ストリートミュージシャンの田辺翼、盲目の妹のために闇金で働く飯塚さとし、保守系議員を母にもつ引きこもり少年の滝沢直樹のもとへイキガミを配達するのだった・・・。

評価★★★★/80点

「バトル・ロワイアル」や「リアル鬼ごっこ」は、国家によって強制される死、「ファイナル・デスティネーション」「デスノート」「ソウ」などは決して逃れられない死、また迫りくる死に対して残りの人生をどのように全うするかという点では「生きる」や「最高の人生の見つけ方」といった映画があり、いつか誰にでも訪れる死というものをネタにした作品はジャンルを問わず数多くある。

しかし、その中でも24時間後にアータは死にますという今回の設定はかなりシビア。

なのだけど、この究極の設定が荒唐無稽に見えないほどディストピアものとしてのSF世界がしっかりと描かれており、極限の人間ドラマに真実味を持たせることに成功していて思わず見入ってしまうほどの出来だったと思う。

それは、現実世界と地続きであるかのような感覚でもってこの世界が描かれているのがポイントだと思うのだけど、イキガミを受け取った者は交通費や飲食代がタダになったり(レストランのウェイターがイキガミと知って態度を一変させるシーンは秀逸)、残された家族には遺族年金が支給されるといった設定など細かいところまでよく考えられているし、イキガミ自体が戦時中の赤紙を連想させるものになっているのも大きな要素になっているのだと思う。

ハリウッドだったらアクションにもっていきそうなところを、残り24時間という抗いようのない限られた時間の中で、どのように命の輝きときらめきを精一杯燃焼させるかという人間ドラマに特化させたのも良いと思ったし。

まぁ、国家繁栄維持法というものがこの映画の中で究極の人間ドラマを描くための単なる道具立てにしかなっていない面も見受けられ、安易なお涙頂だいもののつくりになっているのも否めないとも思うんだけど、何か観ている側に人生の応援歌とまで感じさせてくれたドラマは見応えがあり、ここまで描ければ御の字かなと。

なにより役者陣が素晴らしい。

特に「十五才・学校4」(2000)などで印象的な金井勇太、「手紙」(2006)で泣かせ演技はお手のものの山田孝之には自分の魂をしこたま持っていかれた。

唯一、松田翔太の仏頂面だけが浮いてたけどww。親父さんを超える道はまだまだ遠い!?。

それはさておき、自分がもしイキガミを受け取ったら、、、どうするんだろう。。

まず、風俗行ってー、、ってオイッ

でも、これ例えば松田翔太演じるイキガミ配達人の愛する恋人にイキガミが渡ることになって、もともと自らの仕事に疑問を持っていた彼が反旗を翻して恋人を救うために奔走するというのを、「24」のジャック・バウアー風にTVドラマにしたら面白そうと思ったのは自分だけ!?

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ザ・エージェント

Jer 出演:トム・クルーズ、キューバ・グッティング・ジュニア、レニー・ゼルウィガー

監督・脚本:キャメロン・クロウ

(1996年・アメリカ・138分)劇場

内容:全米一のスポーツ・エージェント会社に勤めるジェリーは優秀なエージェントだったが、初心に戻って商売を度外視した理想あふれる提案書を提出し、それが原因で会社をクビになってしまった。独立したジェリーのクライアントは落ち目のアメフト選手ロッドたった1人、スタッフもシングルマザーの会計係ドロシーだけになってしまう・・・。理想主義のスポーツ・エージェントが、人生のどん底で愛する人に出会い、本当に大切なものに気付くまでを描くロマンティックなサクセスストーリー。アカデミー賞で助演男優賞を受賞。

評価★★★★/80点

他所さまのウチの居間にずかずかと入り込んで行ってその人と信頼を結ぶというのは並大抵のことではない。

しかし、それがエージェントというお仕事。そして恋する男の避けて通れない道。

この映画は三者三様の角度からその過程を描き込んでおり、ジェリーの単純なサクセスストーリーにはなっていないところに好印象を持てる。

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解夏(2003年・東宝・113分)WOWOW

 監督:磯村一路

 出演:大沢たかお、石田ゆり子、富司純子、林隆三、田辺誠一、古田新太

 内容:東京で小学校教師をしている隆之は、ある日、体の不調から幼なじみの医者に診察を受ける。そして、徐々に視力を失っていくベーチェット病だと診断される。隆之は辞職し長崎へ帰郷、懐かしい故郷の光景を目に焼き付けていく。そんな彼のもとに、モンゴルに留学していた恋人の陽子がやって来る。隆之は彼女とは別れる決心をつけていた。しかし、2人で訪れた聖福寺で出会った老人は、失明した瞬間こそがあなたの解夏(修行の終わり)だと語りかけるのだった・・・。さだまさしの同名小説の映画化。

評価★★★☆/70点

絶対的な余韻は残らないが、気付くと良い意味で心が真っ白になっている映画。

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海辺の家

Epxbepyl 出演:ケビン・クライン、クリスティン・スコット=トーマス、ヘイデン・クリステンセン

監督:アーウィン・ウィンクラー

(2001年・アメリカ・125分)DVD

内容:20年間勤めた建築事務所を突然解雇されたうえ、余命3ヶ月と宣告されたジョージ。彼には10年前に別れた妻との間に、反抗期を迎えた16歳の息子・サムがいた。彼は家を壊し、息子と2人で海の見える丘の上に新しい家を建てようとするが・・・。

評価★★★☆/70点

男よりも女連中の方が発情しまくっちゃってるというのは個人的には大歓迎なのだけど、しかし、どうもこの映画にとっては蛇足でしかないというか、映画の足を引っ張ってるというか。。

海がすぐそこに見える家は身も心も開放的になるということか!?

、、と本当の蛇足はこれくらいにして。。

この映画で描かれたこととしては“変わる”ということがキーワードになっていたと思うのだけど、これ観てつくづく感じたのは“突然自分が変わる”というのは半ば強制されないとできないことで、ホントに難しいということ。

人間誰しもが自分を変えたいとか、こう変わりたいとか思ってると思うんだけど、かくいう自分もそう。だけど、1日じゃそこらじゃ変われないし、危機に直面しないとホントの意味で変われないのが人間の悪いところというか難しいところなんだよね。

でも、“知らないうちにだんだん変わっていく”ことはできるんだってことをこの映画を観て実感した。そしてたった1人だけでは変われない、周りのみんなとの触れ合いが必要だってことも。

病気という緊急的外圧から変わらざるを得なかった父ジョージと、その父やエロエロ娘、そして家造りによって知らないうちにしかし確実に変わっていくサム。

人間やはり1人で内にこもって生きていくことはできないってことなのだ。うん。

こういう映画、好き。

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レナードの朝

Awakenings 出演:ロバート・デ・ニーロ、ロビン・ウィリアムス、ジョン・ハート

監督:ペニー・マーシャル

(1990年・アメリカ・120分)NHK-BS

評価★★★★☆/85点

内容:1969年、ブルックリンの病院に赴任したセイヤーは、嗜眠性脳炎患者が運動能力や生命力を保っていることを発見し、新薬を投与することを思いついた。セイヤーは30年間もその病院で眠り続けていたレナードに新薬を投与。そしてある日、彼はよみがえった。レナードは生きる幸福を噛み締めていたが、やがて再び病状が悪化し始める・・・。

“「人の幸せは、命の長さではないのです。」と某TVドラマのフレーズにあったが、この映画のそれはあまりにも理不尽でツラすぎる。”

うちの祖父が先日他界した。

7年間の寝たきり生活。後半の何年かは自分で呼吸することもできず、喉から人工呼吸器を通すという状態だった。

祖父は筋萎縮性側索硬化症といういまだ原因が不明の難病と闘って帰らぬ人となってしまった。

言葉を話す筋力さえもなくなっていき、久々にお見舞いに行った時には呂律が回らなくなっていてうまく話せなくなっていた。

それでも一生懸命いっぱい話をしようとする祖父の笑った姿。そして、笑う筋力さえもなくなり、言葉のやり取りもできなくなり、しかしそれでもノートにふらふらとした筆記で一生懸命に言葉を書いて自分の気持ちを表そうとしたり伝えようとしていた祖父は、とにかく一生懸命だった。

最後はただ目が開いているだけの姿だったが、それでも祖父は一生懸命に生きた。

この映画に出てくる人たちも一部の先生を除いては皆一生懸命だった。

一生懸命話しかけ、恋をしようとし、看病し、闘い、生きようとした。

それで十分ではないか。

幸せを測る尺度は人それぞれ。

人はとかく自分の幸せと他人の幸せを比べたがるものだが、それって実はあまり意味がない。

それよりも一生懸命に生きる、生きようとすることの方が大事ではないか。

そんなことをふと考えた。

1番悔しくて苦しむのは他ならぬ病気になった本人なんだろうけどね。でも、その中でも何かささやかな幸せを与えたり与えられたりもしたはず。

冒頭の某TVドラマではこんなセリフもあった。

「人が一生で味わう喜びや幸せの量は皆同じなんだって。」と。

でも例えそうだとしても、、、やっぱりあまりにも理不尽でツライよ

2015年9月 9日 (水)

夢のシネマパラダイス494番シアター:しねまロボット大戦

リアル・スティール

Realsteel_101 出演:ヒュー・ジャックマン、ダコタ・ゴヨ、エヴァンジェリン・リリー、アンソニー・マッキー

監督:ショーン・レヴィ

(2011年・アメリカ・128分)WOWOW

内容:かつて将来を嘱望されていたボクサーだったチャーリー。しかし、時代は人間に代わって高性能のロボットたちによるロボット格闘技の時代に突入、戦う場所を奪われたチャーリーは人生のどん底にいた。そんな中、別れた妻が急死し、赤ん坊の時以来11年間会っていない息子マックスの面倒を見るハメになってしまう。当然2人の関係はギクシャクするのだったが、ある日、ゴミ置き場でスクラップ同然の旧式ロボット“ATOM”を発見し・・・。

評価★★★★/80点

昨今ガンダムがエライことになっている。

お台場に等身大立像がお目見えし、ガンダムのキャラをイメージした豆腐や車までできてしまった。

長く愛されすっかり社会になじんだ感のあるガンダムだけど、自分にとっては今に至るまでガンダムは縁遠い存在であり続けてきた。

それはある意味今までガンダムを敬遠しつづけてきたからといってもよく、つきつめていえばロボットの内部に人が乗り込んで操縦する形態に魅力を感じなかったというところに行き着くのかもしれない。

と、今回この映画を見てはじめて思った。

つまり、ロボット=兵器という扱いであり、そこに人格や個性は認められないというところ、強いていえば「エイリアン2」でシガニー・ウィーバーが乗り込むロボットや「アバター」で大佐が乗り込むパワードスーツ以上の役割を担っていないことに魅力を感じなかったのだと。

そして、やはりロボットであっても自立した自我=“心”を持ったロボットが好きなのだということに気付かされたわけで。

そう、まさに鉄腕アトムのような。

で、今回の映画のアトムである。

今回、映画に出てくるロボットたちはリモコンで動かす遠隔操作型で、アトムも最初はリモコンで動かしていたのだけど、途中でそれをやめ音声認識機能と人の動きを真似する形態模写機能(シャドウ)でやり、最終的にはシャドウだけで動かすことになる。

電子制御という束縛から解放され、よりスタイルフリーになっていくことで人間的に見えてくるところが巧いし、何度打たれても立ち上がる姿はもはやロッキーそのもの!また、マックスの真似をしてダンスを踊るシーンなんかを見ると無機質であるはずのアトムにも心があるようにすら感じてしまう。

あとはやはりボクシングに目をつけたのが白眉で、ボクシング映画十八番のアメリカンドリームで王道感を盛り立てるとともに、ロボットボクシングに取って代わられたためにボクサー廃業を余儀なくされたチャーリーとアトムが同化していくというのがなんとも上手い。

あと、父子愛という点で取りざたされる「チャンプ」のような悲壮感漂うお涙頂戴というより、茶目っ気たっぷりで陽気なスタイルだったのも見やすくて良かったかも。

まぁ、そんなつもりはなかったけど、いい映画の拾い物をさせていただきました♪

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パシフィック・リム

Poster出演:チャーリー・ハナム、イドリス・エルバ、菊地凛子、チャーリー・デイ、ロブ・カジンスキー、ロン・パールマン

監督:ギレルモ・デル・トロ

(2013年・アメリカ・131分)WOWOW

内容:太平洋の深海から突如現れた巨大生命体“KAIJU(怪獣)”により滅亡の危機に瀕していた人類は、イェーガーと呼ばれる2人で操縦する巨大ロボットを開発した。しかしそれでもなお劣勢が続く中、かつて怪獣との戦闘で操縦パートナーの兄を失いパイロットを引退していたローリーが最終決戦のために復帰を決意する。彼と新たに組むのは、幼い頃に家族を失った復讐に燃える日本人モリ・マコだった・・・。

評価★★★/65点

マジンガーZからエヴァンゲリオンに至るまで日本のロボットアニメのエッセンスをそのまま濃縮したようなクオリティで実写化してしまうハリウッドのクリエイティビティには今さらながら驚愕してしまう。

メカニックデザインはもとより最も驚かされたのはロボットの圧倒的な重量感で、例えばスケートのような滑らかな動きをするトランスフォーマーにはどこか二次元的な軽さがあったのに対し、今回のイェーガーには高さビル25階、重さ2千トンの巨大さを肌で感じられるような現実感があって見応えがあった。

が、、しかしである。

自分みたいにエヴァをちょいかじりした程度にしかロボットアニメに食指が動いてこなかったにわか者からすると、人物造形もそこそこに、のっけからロボットと怪獣のガチバトルに突き進んでいく作劇はイマイチ乗り切れず・・・。

また、視界不良の悪コンディションのオンパレードで目が疲れるのもマイナスだし、海上戦ばかりで地上戦が少ないのもダイナミズムが削がれて飽きてきたし・・。

まぁ結局、特撮が良くても肝心の人間ドラマがおざなりだとツマラないってことを肌で感じたな

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アイアン・ジャイアント

Bovnjdpie_2 声の出演:ジェニファー・アニストン、ハリー・コニックJr.、ヴィン・ディーゼル

監督:ブラッド・バード

(1999年・アメリカ・86分)DVD

評価★★★★/80点

内容:嵐の夜、小さな村に空から鉄でできた謎の巨人が落ちてくる。記憶も言葉も失くした鉄人はやがて1人の少年と出会い、あたたかい友情を育んでいく。しかし、その鉄人の正体は異星人が戦争のために作り出した戦闘ロボットだった・・・。

“ロボットの悲しみは、人間の悲しみ”

片田舎の少年と鉄の巨大兵器ロボットのかけがえのない友情をコミカルに描いているだけでも十分面白い。

しかし、この作品が本当に心に残るのは、彼らが心を通わせていく過程を縦軸に、戦闘を宿命づけられたロボットの深い悲しみと、それを乗り越えてなりたい自分になるんだ!という意志の強さと心の素晴らしさを真摯に描き出しているところにあるからだと思う。

そして、ロボットが破壊の道具として使われることへの悲しみが、いわば自分たちの意志で、命を奪うための戦いという暴力にいわば永遠に憑かれてきた人間の凶暴性や悲しみさえあぶり出していく。

子供はもちろん、大人にも十分すぎるくらい伝わってくるメッセージとテーマを持っている作品だ。

悲劇的な美しさをたたえたクライマックスでのミサイル体当たりシーンから、思わず泣き笑いへと変化してしまう真のラストオチに本当に心の中が温かくなりました。

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ヤッターマン

E38389e383ade383b3e3839ce383bc 出演:櫻井翔、福田沙紀、生瀬勝久、ケンドーコバヤシ、阿部サダヲ、深田恭子

監督:三池崇史

(2008年・松竹・111分)WOWOW

内容:4つ全部集めると願いが叶うという伝説のドクロストーンをめぐって繰り広げられるドロンジョ一味と、犬型の巨大ロボット・ヤッターワンを操るヤッターマン1号&2号の泥沼の争奪戦!

評価★★★/65点

最近カラオケのアフレコにハマッていて、その中にヤッターマンが入っているのだけど、そのシーンのほとんどはドロンジョ一味のもので、やっぱこのアニメの醍醐味はこの3人組がいかにいたぶられボロボロになるのかというサド的な快楽(?)にあるのだと実感したw

まぁ、このアニメは自分が生まれる1年前に放送されたので、リアルタイムでは見ていないのだけど、かなり小さい頃に再放送かなにかで見てはいて記憶の片隅にある程度。

でも、ドロンジョがやけにオッパイポロリしてたのは覚えてて・・

とまぁその話は置いといて、映画の方は、“ジャンボパチンコ”を“ジャンボ○チンコ”と読ませるような程度の低さで覆われているのだけど、ユルユルでナンでもありの作劇は決して間違ってはおらず、例えば福田沙紀のぞんざいな扱いなんかはよく分かっていらっしゃる。

映画のつくりとしては、それこそ「CASSHERN」とか「デビルマン」などとは一線を画するレベルにあるといっていいと思う。

その点では本気度の中に絶妙な遊び感覚を有する三池崇史の器用さとたしかな腕を感じさせるのだけど、それ以上に深キョン&生瀬&ケンコバ3人組のハマリっぷりが特筆もので、映画史に残る3バカトリオといってもよかったりしてw!?

それでもこの点数なのは、ぶっちゃけヤッターマンに思い入れがほとんどないっつーことで(笑)。

要はやはりこの映画はドロンジョ様に尽きるわけで、その中で乙女チックな深キョンも十分ハマッてるんだけど、見ていてイタくなってくる存在感てところまでは突き抜けていなくて、そういう意味では女性芸人で誰かおらんかったかなぁと思っちゃったんだけどw。。

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ロボッツ(2005年・アメリカ・90分)WOWOW

 監督:クリス・ウェッジ

 声の出演:ユアン・マクレガー、ハル・ベリー、ロビン・ウィリアムズ、メル・ブルックス

 内容:小さな田舎町の貧しい家で、中古部品で作られて生まれたロボット・ロドニーは、発明家ビッグウェルドの「外見が何で作られていても、誰もが輝ける」という言葉を信じながら発明家になることを夢見る。やがて青年へと成長したロドニーは、大都会ロボット・シティへと旅立つが・・・。

評価★★★★/75点

3DCGアニメから鼻につく鉄サビの匂いが漂ってきたことだけでもこの映画を観た甲斐はあったというものだ。

ニック・パークのウォレスとグルミットみたくクレイアニメーションだったら満点だったけども、それでもロボットのボディに映る背景だとか光沢、陰影などの質感には目を見張るものがある。

物語の平板さにも思わず目をつぶってしまうくらいだ。

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鉄人28号

07_06 出演:池松壮亮、蒼井優、薬師丸ひろ子、香川照之、阿部寛、柄本明、中村嘉葎雄

監督:冨樫森

(2004年・松竹・114分)MOVIX仙台

評価★★/40点

内容:横山光輝の名作マンガ「鉄人28号」を最新のCG技術で実写化。サイバーテロに始まり、巨大ロボット“ブラックオックス”が東京を破壊する。小学生の正太郎は父の遺志を受け継ぎ、鉄人28号を操り悪に立ち向かう。

“平成「鉄人28号」に対する違和感”

自分は横山光輝の「鉄人28号」を知らないし、見たこともない。テレビでやってる懐かし映像で見かけた程度だと思う。

しかし、昭和31年という戦後復興著しい時代に連載された昭和を代表する人気ロボット漫画ということで、今回の映画はてっきり「ALWAYS三丁目の夕日」テイストの昭和ノスタルジーを背景に、昭和という時代を背負った鉄人28号がウガーッと仁王立ちする絵を勝手に想像していたのだが・・・。

フタを開けてみたら、、、へっ?何?平成なの?げ、現代ですか!?

おもわず面食らっちゃったんだけど。

で、率直な感想といえば、平成の世に鉄人28号を降臨させる意味が全く分からなかったということ・・・。

だって、やっぱ現代を舞台にするならば徹底的にリアリティを追求してくれないと、とどうしても思っちゃうわけよ。在日米軍がミサイルぶっ放すとか(笑)。

あるいは、横山光輝の原作では金田正太郎くんは少年探偵なわけだから、それこそ「スパイキッズ」ばりに徹底的に荒唐無稽なキッズアドベンチャーとして描いてくれればストンと納得できたのかもしれないけど。

その方が、年端もいかない少年が日本転覆を企むテロリスト相手に担ぎ出されるという、およそ現実味のない展開も気にならないだろうし。

ところが、この映画ははっきりいってリアリティと荒唐無稽なファンタジーとの狭間であっち行ったりこっち行ったりしていかにも中途半端なんだよね。

1番リアリティがあったのは鉄人28号vsブラックオックスのロボット対決だったと思うけど、ぎこちなくてぎこちなくて皮肉にも絵としては1番ツマラなかった・・。

だから、要は時代設定からして間違ってると思うんだ。やっぱ昭和3,40年代を舞台にしてやった方が良かったのでは。。

リアリティとファンタジーの狭間における中途半端さも昭和ノスタルジーというフィルターを通すことによって逆に味が出るわけだし。

あとは、やっぱねぇ、、旧日本軍の秘密兵器として開発された巨大ロボット・鉄人28号を少年探偵・金田正太郎がリモコンを使って操作する、、っていくら任天堂のWiiが売れてるからって平成の世にこの設定は合わないと思うし、あとは何よりも鉄人28号のもつ時代性なんだよね。

その時代を背負った象徴的な漫画キャラクターやアニメキャラクターってあると思うのだけど、鉄人28号はやはり昭和のキャラクターだと思うんだよね。

そういう点でも今回の映画にはスゴイ違和感を感じてしまったな・・・。

例えば平成のキャラクターであるエヴァンゲリオンを現代を舞台に実写化するっつうなら分からんでもないけどさ。

平成の世で「鉄人28号」は何を背負うのか・・・。

それが全く見出せなかったのはあまりにも痛い。魂が入っていない人形を見せられても何も感じない。

残念な作品だ。

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スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー(2004年・米/英・107分)DVD

 監督・脚本:ケリー・コンラン

 出演:ジュード・ロウ、グィネス・パルトロウ、アンジェリーナ・ジョリー、ジョバンニ・リビジ

 内容:1939年のNY。科学者失踪事件を追っていたポリーの前に突然、巨大ロボット軍団が出現。彼女を救ったのは、元恋人で空軍のエースパイロット、ジョーだった・・・。世界征服の陰謀と闘う空軍パイロットの活躍を、CGのフル活用と多彩なキャストで、レトロ感たっぷりに描くSFアクション。

評価★★/40点

この映画から人物を全て取っ払ったCG全カットをオレにくれ(笑)!

イメージ先行型の映画だと思うけど、イメージにストーリーとキャラが埋没しちゃっている映画を見せられるのは、この上なくツマラナイし、不快で疲れる・・・

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