2009年12月11日 (金)

夢のシネマパラダイス529番シアター:ナルニア国物語

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女

1247604 出演:ウィリアム・モーズリー、アナ・ポップルウェル、スキャンダー・ケインズ、ジョージー・ヘンリー、ティルダ・スウィントン、ジェームズ・マカヴォイ、リーアム・ニーソン(声)

監督:アンドリュー・アダムソン

(2005年・アメリカ・140分)2006/03/15・盛岡フォーラム

評価★★☆/50点

内容:第二次世界大戦下のイギリス。ぺベンシー家の4人の子供たちは、ロンドンの空襲を逃れるため、田舎のカーク教授のもとに疎開することに。その疎開先の大邸宅の空き部屋で、末っ子のルーシーが大きな洋服ダンスを見つけ、その奥へと進んでいくと、、、ルーシーは雪に覆われた森の中に立っていた。そこは、言葉を話す不思議な生き物たちが暮らす魔法の国ナルニア。偉大な王アスランが作ったこの国は、冷酷な白い魔女によって100年もの間、冬の世界に閉じ込められていた。やがて4人の子供たちはそこで壮大な冒険に巻き込まれていく・・・。「指輪物語」「ゲド戦記」とならぶ三大ファンタジー小説のひとつ、C.S.ルイスの「ナルニア国物語」全7作の1作目の映画化。

“「シュレック」で強烈でシニカルな毒気を吐きまくったアンドリュー・アダムソンが毒牙を抜いて挑んだ一大負け戦。”

まるで毒牙を抜かれて闘争本能を失くしてしまった大蛇のごとくグンニャリとへばっているかんじ。映画もそれを作った監督も。

芯がどこにあるのかグンニャリしてるのでさっぱり分からないし、オレ達はこれが撮りたいんだ!というアツさみたいなものがほとんど伝わってこなかった。

ナルニアが冬に凍えているからって、なにもアンタらまでプルプル震えることはないのだゾ・・・。

物語はシンプルを通り越して殺風景、語り口は一本調子、特撮はありきたり。さらに、芯がどこにあるのかイマイチつかめないという点では、主題となるべき兄弟姉妹という運命共同体の絆と彼らの成長が描けていないように感じた。

なのにいきなり剣さばきとか強くなった姿を見せられても・・・。

つまるところ、人と人、人と世界とのつながりや結びつきというものが描けていないわけで、それが映画の世界、そしてナルニアという世界観が広がっていかない要因だろう。

いくらCGを駆使して見栄えを良くしようとも、そこで躍動する生命を描けなければ何の意味もない。

観ている途中からこれはディズニー映画お得意の子供向けアニメでやった方がいいのではないか、、なんてことまで思ってしまった。。

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ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛(2008年・アメリカ・150分)WOWOW

 監督:アンドリュー・アダムソン

 出演:ジョージー・ヘンリー、スキャンダー・ケインズ、ウィリアム・モーズリー、アナ・ポップルウェル、ベン・バーンズ、ティルダ・スウィントン

 内容:あれから1年後(ナルニア暦では1300年後)・・・。ナルニアは西方の民族・テルマール人に侵略され、ナルニアの民は深い森の奥に追いやられていた。そんな中、テルマールでは先王亡きあと摂政をつとめる弟のミラースが王位を奪おうと、正統な王位継承者であるカスピアン王子の暗殺を画策。絶体絶命の危機に陥ったカスピアン王子の吹いた角笛の音に導かれ、ぺベンシー4兄妹は再びナルニアの地を踏む。。

評価★★★/60点

創造主アスランと白い魔女のヘビー級王座決定戦のリング上にいきなり闖入してきて、あれよあれよという間に伝説の王にまで登りつめるぺベンシー4兄妹を描いた第1章。

、、が、その語り口のリズムはあまりにも単純単調で、あまりの深みの無さに落胆してしまったのだけど・・・。

しかし、今回の第2章は、魔法の国ナルニアを忘却の彼方へ追いやったテルマール王朝の王位継承権争いを軸に、それに巻き込まれたカスピアン王子が、征服したはずのナルニアの民と出会い、ナルニア再興の公約を御旗に掲げ立ち上がる。そしてそこに助っ人として伝説の4人の王が待ってましたといわんばかりに我が物顔でやって来るwという構成になっていて、気持ち複雑な話になっている分、第1章よりは楽しめる作品になってはいる。

しかし、物語の語り口は相変わらず単調だし、現実世界の戦争(第二次世界大戦)からの逃避として位置付けられるはずのファンタジー世界で全編通して戦争しまくり、何の疑いもなく子供たちが剣や弓を持って殺りまくるというのは少なからず違和感を抱いてしまう。

また、長男ピーターと長女スーザンはこのファンタジー世界にはもう来られないことを示唆しているけど、モラトリアムな時期からの卒業を描いているにしたって、いったいナルニアで何を学びどう成長したのかがよく伝わってこないのはイタイ。。

そしてそして、アスランの存在。

まるで嫌がらせのように雲隠れして、「同じことは2度起こらない」なんてもったいつけたことまで言う始末。それでいて最後の締めはしっかり掻っさらっていくという、、、わけ分からんわ、このオッサン(笑)。。

順を追って見るぶんにはフツーに楽しめるが、見た後に何の余韻も残らない、、こんなん7作も作るつもりなのかww!?

2009年11月22日 (日)

夢のシネマパラダイス267番シアター:20世紀少年

20century_2_1bs 監督:堤幸彦

出演:唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子、香川照之、平愛梨、石塚英彦、宇梶剛士、宮迫博之、藤木直人、佐々木蔵之介、ユースケ・サンタマリア、木南晴夏、生瀬勝久、小日向文世、佐野史郎、森山未來、小池栄子、ARATA、片瀬那奈、福田麻由子、竹内都子、津田寛治、古田新太、及川光博、六平直政、光石研、竜雷太、竹中直人、研ナオコ、石橋蓮司、吉行和子、中村嘉葎雄、黒木瞳

20世紀少年-第1章-終わりの始まり(2008年・東宝・142分)2008/09/15・盛岡フォーラム

内容:1969年。小学生のケンヂは、同級生のオッチョ、マルオ、ヨシツネ、モンちゃん、ユキジたちと原っぱに秘密基地を作り遊んでいた。彼らはそこで、20世紀の終わりに人類滅亡を企む悪の組織とそれを阻止しようとする正義の味方が闘うという空想をめぐらせ、それを“よげんの書”に書き記して楽しんでいた。1997年。ケンヂはコンビニを経営しながら、失踪した姉キリコの赤ん坊カンナの面倒を見ていた。しかし、お得意先の一家の謎の失踪、そして同級生ドンキーの突然の訃報とケンヂの周りで異変が起こり始める。そしてその頃、巷では謎の教団を率いる正体不明の教祖“ともだち”が出現。やがて、数々の異変が少年時代の“よげんの書”にそっくりなことに気付いたケンヂだったが・・・。

評価★★★☆/70点

漫画原作が大好きなオイラは、“ともだち”の正体知りたさに納得できるまで何度も読み返して、このブログでも「20世紀少年再読」なるマイ企画まで立ち上げたりなんかして。

で、結局いくら頑張っても納得できる答えは出せなかったもののww、これほどまでにのめり込んで楽しめた漫画は今までなかったなと。

そんな浦沢直樹の描く壮大な物語を三部作で実写映画化すると聞いたときは、ドッシェーーッsign03と仰天するとともに、抑えきれない高揚感に駆られたけど、はたしてホントに実写化できるのかという難しさも十二分に実感できる原作なだけに、一抹の不安も抱いてしまったわけで。

しかし、そんな中で発表された、まるで当て書きしたかのように各キャラクターにそっくりなキャスト陣の顔ぶれを見たときにその不安の大方は払拭された。

石塚英彦のマルオや宮迫博之のケロヨンはもちろんのこと、石橋蓮司の万丈目を見たときには、これはキタぞーー^^ッとうれしい笑いがこみ上げてきてしまい~happy02の、そしていざ鑑賞!

さぁ、その結果は、、、

はいっ!及第点!それ以上でも以下でもないっ!

以上っ!

、、って、これ、最大のホメ言葉だからね(笑)。

まずもって、50年にわたる過去、現在、未来の時間軸が複雑に行き来する緻密なプロットを換骨奪胎して再構築するなんて、はなっから無理に決まってるんだから、原作マンガの完全コピーを目指したという製作姿勢は100%納得できるし、それ以外に作りようがなかっただろうと。

原作のコマを使った絵コンテを用いて、アングルや人物配置など細かいところまで原作通りに撮ろうという徹底ぶりはかなり伝わってきたし、しかもそれがしっかり映画的になっているのはスゴイ。

まぁ、浦沢マンガがモンタージュやカットバックなど映画的な文法を意識的に多用し、もともと映画向きだったのもあると思うけど、それをちゃんとすくい取って映像化した堤幸彦もなかなかのもの。

ちょっとスリム&スマートに整頓されすぎてて、ダイナミズムに欠けるというきらいはあるものの、原作ファンにとっては、完コピというスタンスによる今回の実写化は最も幸せなものになっていると思う。

いや、よく作ったよホントに。

どうやら聞くところによると、マンガとは違う終末になるという話もあるらしいけど、、、せめて映画では納得のいく答えを出してもらいたいものだなぁw

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20世紀少年<第2章>最後の希望(2008年・東宝・139分)2009/02/20・盛岡フォーラム

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20世紀少年<最終章>ぼくらの旗(2009年・東宝・155分)2009/09/24・盛岡フォーラム

2009年11月21日 (土)

夢のシネマパラダイス496番シアター:そこは夢がかなう場所

ネバーランド

Neverland 出演:ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレット、ジュリー・クリスティ、ラダ・ミッチェル、ダスティン・ホフマン

監督:マーク・フォースター

(2004年・英/米・100分)2005/01/26・MOVIX仙台

評価★★★★☆/85点

内容:1903年のロンドン。スランプに陥っていた劇作家のバリは、公園を散歩中、美しい未亡人とその4人の子供たちと出会う。父を亡くした少年たちとの親交を深めるうち、バリは心を閉ざした三男のピーターを気にかけるようになり・・・。「ピーター・パン」の誕生秘話を描いた感動作。

“Finding a good film!”

幼い頃に兄を自殺で亡くしているマーク・フォースター監督。6歳の時、当時13歳だった兄を事故で亡くしている劇作家ジェームズ・M・バリ。父を病死で亡くしている少年ピーター。病に冒されていくピーターの母シルヴィア。そしてバリと孤独な妻とのすれ違い。

全編を包む死と喪失の悲しみの匂いが、バリとシルヴィア一家の温かな触れ合いを通して描かれる豊かなアイディアにあふれた想像力と、繊細かつ優しく溶け合っているのが非常に印象的だ。

喪失の恐怖と悲しみの中から生まれ出た秘密の場所ネバーランド“永遠に子供のままでいられる場所”。

それは、ファンタジーとしてよくある現実逃避としての側面ともとれるが、この映画は一方で生きていくために必要なもの、想像と創造と信じるという力にあふれた場所として前向きに捉えているのがピーターパン症候群にかかりっぱなしの自分には嬉しくてたまらなかった。

そして、この映画のクライマックスともいえるシルヴィアの家でピーターパンを上演するシーンは特に心に残るまさに珠玉の名場面。

現実と空想が居間と壁一枚と庭を介して見事な広がりを見せるところなんて、まさに映画だからこそ出来る深みと真髄を見せてくれて、久々に映画から最高の贈り物をもらった気がする。

オイラにとってはFinding a good filmとなったようだ。

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パコと魔法の絵本

20081029_538970 出演:役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬亮、小池栄子、劇団ひとり、國村隼、上川隆也

監督・脚本:中島哲也

(2008年・東宝・105分)WOWOW

内容:変わり者が集まるとある病院。中でも大貫(役所広司)の意地悪ぶりは筋金入りで、病院中の嫌われ者。そんなある日、大貫は無邪気な少女パコ(アヤカ・ウィルソン)をビンタしてしまう。しかし、パコは交通事故の後遺症で記憶が1日しかもたず、次の日には何事もなかったかのように大貫のもとにまたやって来る。反省した大貫は、患者たちを集めてパコのために彼女が毎日読んでいる絵本「ガマ王子対ザリガニ魔人」を上演しようとするのだが・・・。

評価★★☆/50点

はっきりいってウザイww

その一言につきる映画・・・。

喜怒哀楽の全てをオーバーアクトの怒で表現されちゃ見てるこっちも堪らないというもの。終始カメラ目線でお寒いギャグを飛ばす阿部サダヲもウッザウザwobbly

世間での評価は高いようだけど、オイラは×ですた。

黒澤明の「乱」(1985)を思わせる役所広司の出で立ちや、牙を生やしたケバケバ女の小池栄子、ピーターパン風の上川隆也など豪華キャストのコスプレ大会は見ものだったけど、そこにはテリー・ギリアムのお茶目で毒気のある狂気もなければ、ティム・バートンの優しげな感傷もない。

ただ悲鳴のようなハイテンションなツッコミ笑いが続くだけ・・・。

こういうのは下北小劇場でやってもらいたいものだけど、ホントなんというか演劇的なものを映画的なものに変換することなく原液のままスクリーンに焼き付けたものを見せられちゃったような。。

個人的にはそこにかなりの違和感を感じてしまい合わなかったなと・・。

演劇が“理屈”だとすると、映画は“妄想”で、やっぱスクリーンで型にハマッた箱庭的な“理屈”を見せられても、、、しかもその中で大げさにギャーギャー騒ぎまくっているだけなんだから、ほんとウザイだけなんだよね。

CGと実写のカットバックなど面白味のある手法もあるにはあるんだけど、なんかあまり伝わってくるものがなかったなぁ。。

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星になった少年

L 出演:柳楽優弥、常盤貴子、高橋克実、蒼井優、倍賞美津子

監督:河毛俊作

(2005年・東宝・113分)2005/07/23・盛岡フォーラム

評価★★★★/75点

内容:中学生の哲夢の家は動物プロダクションを営む一家。ある日、母・佐緒里たっての希望でタイから象のミッキーを購入する。哲夢はすぐにミッキーと心を通わせていくが、やがてもう一頭やって来た小象のランディはなかなか言うことを聞いてくれない。そんなある時、タイのゾウ使いの話を聞いた哲夢は、タイのゾウ訓練センターへの留学を決意するのだった・・・。日本人初のゾウ使いとなり、20歳で亡くなった実在の少年・坂本哲夢の半生を描いた作品。

“この映画での柳楽優弥を見て、ふと『がんばっていきまっしょい』の田中麗奈を思い出した。”

映画の冒頭で柳楽優弥を見たときは、コイツ本当に大丈夫かと、カンヌで賞を獲ったが上に迎えられただけのただのお客様に成り下がってるんじゃなかろうなと危惧してしまったのだけど・・・。

が、それは単なる杞憂に過ぎなかったようだ。いや、むしろ役者として成長する姿を映画の中で如実に垣間見れたのは収穫でさえあった。

メイキングなどを見ていないので分からないけど、タイでの長期ロケや実際にゾウ使いになる訓練などを通して役者としても人間としてもひと回り成長したのではないだろうか。

映画の後半あたりからは役者としての面構えもしっかり画面におさめることができており、ふと『がんばっていきまっしょい』を観たときの田中麗奈を思い出してしまったほどだ。

劇中、武田鉄矢が「子供と動物にはかなわんよ」と言っていたが、どうやらオイラにとってはその中に子供は入らないようだ。ゾウさんには負けたけどね。。

柳楽優弥にとっては良い作品にめぐり合えたのではないかな。これからの活躍に期待です。

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バガー・ヴァンスの伝説(2000年・アメリカ・127分)NHK-BS

 監督:ロバート・レッドフォード

 出演:ウィル・スミス、マット・デイモン、シャーリズ・セロン、ジャック・レモン

 内容:かつて天才ゴルファーと呼ばれながら、悲惨な戦争体験が元で、今は隠遁生活を送る青年ジュナ。地元ゴルフ場でのエキシビジョン・マッチに担ぎ出され、怖気づく彼の前に、バガー・ヴァンスという謎の男が現れる。そして、バガーの助言は、ジュナにかつての輝きを取り戻させていくのだった・・・。

評価★★★☆/70点

叙情的な映像美の中にどこまでも優しい人間ドラマをたゆたわせることにかけては右に出る者がいないロバート・レッドフォード。

その演出は古風そのもので、映画によっては冗長にしか感じられないこともままあるのだけれど、本作では紳士然としたレッドフォードのスタンスと紳士のスポーツといわれるゴルフという題材が見事に合致していて、レッドフォードの20年来変わらぬ“スイング”が心地良い風を送ってくれる良作に仕上がっている。

物語に裏表がなさすぎて、一人一人のキャラクターに説得力がないのが難点ではあるけど、夕闇の中、ゴルフ場のコースを町の人々の車のライトで照らし出してプレーを続けるところとか、相手プレーヤー2人もすこぶるイイ奴だったり、ジャック・レモンのナレーションの調べによって描き出される古き良きアメリカの雰囲気はオイラ的にはハマッてしまった。

映像もキレイで、ラストシーンなど印象的なショットも多く、たまにはこういう品のある映画を見るのもいいものだなと思った。

しかし、シャーリズ・セロンは風格出てきたなぁ。30年代南部の女性のオーラを存分に醸し出していて、それこそ「風とともに去りぬ」のスカーレットとか出来ちゃうんじゃないかな。

あと、子役も良かったし。

夏の午後に夕セミの声と一緒に見たい映画だね。

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スタア誕生(1954年・アメリカ・154分)NHK-BS

 監督:ジョージ・キューカー

 出演:ジュディ・ガーランド、ジェームズ・メイソン、ジャック・カーソン

 内容:ハリウッドの大スターだったノーマン・メインは、今は酒浸りの毎日を送っていた。ノーマンによって素質を認められたコーラスガールのエスターは、彼から映画出演を勧められ、ミュージカル映画の相手役に抜擢される。ヴィキー・レスターの芸名で出演した映画は大成功となり、彼女は一躍有名になるが・・・。

評価★★★/65点

“ハリウッド残酷物語”

駆け上がっていく者と転がり落ちていく者。ハリウッドの光と影が残酷に結び付けられる。

この点はジャネット・ゲイナーのオリジナル(1937年作品)とは異なる趣になっていると思う。

しっかし、ラストもある意味残酷だよねぇ。

会場の聴衆の前でエスターが、「私はノーマン・メインの妻です。」と言ってスタンディング・オべーションを受けるのだけど、ノーマンが飲んだくれのまま生きてたらラストの感動ものにはならなかったはず(笑)。。

一気に転落していくノーマンを映画界は助けることもしなかった。しかし、ああいう非業の死に方をすれば伝説になっちゃって一気に同情票が集まって持ち上げられるわけね。ハリウッドって恐ろしいとこなんやなぁ・・・。

、、というイヤらしい見方をしてしまいますた。。

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のど自慢(1999年・日本・112分)DVD

 監督:井筒和幸

 出演:室井滋、尾藤イサオ、大友康平、伊藤歩、北村和夫、小林稔侍、松田美由紀、竹中直人

 内容:日曜お昼の国民的番組「のど自慢」が、群馬県桐生市にやって来た。その晴れ舞台を目指して、さっぱり売れない演歌歌手、就職に悩む親父、家族問題を抱える女子高生など様々な思いを胸に抱いた人々が予選会場に集まってくる。。

評価★★★☆/70点

“様々な映画で意味もなく余計なところで使ってくるくせして、なんで1番オイシイところですぐに引っ込ませちゃうんだ・・・”

竹中直人だよ(笑)!!

なんでリハで下げちゃう?本番出せよなぁ。それともNHK的にあのキャラは放送コードに障っちゃうのかしら・・。もったいない。

まぁ、これ観ても日曜の昼にかの番組を見る気は起きないけど、なんともNHK的な当たり障りのないベタな作りに徹していることで逆に面白おかしく楽しめてしまう作品ではある。

伊藤歩の「花♪」にはホロリとさせられるし、寅さんになりきった人が出てたのも雰囲気的に好きだし。

人生泣き笑い、思いをこめて歌う唄。様々な人間模様の人情喜劇として楽しく観れますた。

2009年8月 6日 (木)

夢のシネマパラダイス316番シアター:愛と憎しみという名の姉妹

イン・ハー・シューズ

20061231085807 出演:キャメロン・ディアス、トニ・コレット、シャーリー・マクレーン、マーク・フォイアスタイン

監督:カーティス・ハンソン

(2005年・アメリカ・131分)2005/11/20・MOVIX仙台

評価★★★★/80点

内容:まわりが羨むスタイルと美貌を持ちながらも難読症というハンディキャップがコンプレックスとなり、定職にも就かない奔放なマギー。一方、姉のローズは、弁護士として成功しているものの、自分の容姿に自信が持てず、恋愛にも慎重。そんなある日、ローズの家に居候していたマギーは、ローズの恋人に手を出してしまったことから家を追い出されてしまう。行く当てのないマギーは、仕方なくまだ会ったことのない祖母エラのもとを訪ねるのだが・・・。

“これが私の生きる道!”

むやみやたらとご立派な靴を買い集めては開かずのクローゼットに新品のまま所狭しと並べている姉ローズ(トニ・コレット)と、姉のお気に入りの靴だろうがお構いなしにむやみやたらと靴を履き替えては折れたヒールをチューインガムでくっつけてしまうようなトンでもな妹マギー(キャメロン・ディアス)。

仕事はバリバリだけど堅物で恋に不器用な姉と、プーだけどルックス抜群で姉のお気に入りのボーイフレンドだろうが所かまわずガンガンヤリまくるイケイケ女の妹。

靴のサイズが同じこと以外は全く好対照な姉妹の2人のキャラクターが非常によく描かれているのがこの映画のミソで、時には嫉妬し、時にはケンカし、時には信頼し、時には自慢し合い、時には抱き合い、時には涙し、、、そんな姉妹のキッてもキレない関係が丹念に描き出されていくとともに、2人の“これが私の生きる道”を見つけていく道のりが心地良く綴られていく。

そして家族の再生と、人間的に成長し歩き出していく2人の姿に心が暖められ、思わず笑顔で2人の背中を見送ってあげたくなる良作に仕上がっている。

特にキャメロン・ディアスは最近の作品の中では1番良かった。

ゴージャスなモデルボディーのみが売りだったような「マスク」から10年。大金持ちのお姫様でルックス以外能がないような、それでいて映画史に残る大音痴を披露して場をさらった「ベスト・フレンズ・ウェディング」から早8年。

しかし、そんなゴージャスかつフレッシュで元気溌剌な若さが売りだったキャメロンも他の勝負できる“これが私の生きる道”を見出さなければならない世代にさしかかった。

ローズがマギーに言い放つ「中年のアバズレは惨めなだけよ!」というキャメロン自身にはね返ってくるような生々しくて強烈なセリフが耳に残ったが、「マスク」から「チャーリーズ・エンジェル」までフルスロットルで走り続けてきた彼女が10年ひと区切りで次なるステージへとかけ上がっていくスタート・ラインに立ったということなのかな。

欠点なり弱点をキュートでプラスな側面に自然に変えられる持って生まれた稀有な才能を持っているキャメロン・ディアスは例えば一見お下劣な映画でも笑って許せてしまうような独特で能天気な雰囲気と味わいを添えることができる。

「メリーに首ったけ」では○液ヘアジェルを髪になすりつけ、今回の映画でもレストランでデカイ声で「ヴァギナ」を連発だからね。志村けんのバカ殿と共演させたいよホンマ(笑)。

硬軟バランスよく使い分けることのできる女優になっていってもらいたいけどね。

あ、トニ・コレットもホント良かった。あ゛っ、それ以上にシャーリー・マクレーンもね。

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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

20071004_451107 出演:佐藤江梨子、佐津川愛美、山本浩司、永作博美、永瀬正敏

監督・脚本:吉田大八

(2007年・日本・112分)CS

内容:石川県の片田舎。両親の訃報を受け、東京から戻ってきた和合家の長女、澄伽。4年前に女優を目指して上京したものの泣かず飛ばずの澄伽は、義兄の宍道に援助の強要を迫るわ、妹の清深をいじめ抜くわのやりたい放題。宍道の妻で度を越したお人好しの待子はその複雑な家族関係に右往左往するばかりだったが・・・。

評価★★★☆/70点

“和合”という日本人の本質を言い表しているような名字を持つ和合家の人々の救いのない醜態を面白おかしく見つめた物語は、最後まで飽きずに見れたのはたしか。

ただ、ラストに「やっぱお姉ちゃんは、最高に面白いよ。」と妹・清深(佐津川愛美)が姉・澄伽(佐藤江梨子)に鉄槌を食らわせるわけだけど、この1番印象的なセリフに十分な説得力を持たせるまでの描写がなされていたかというと、ちょっとビミョーで・・。

だって1番面白いネタになるのは待子(永作博美)>清深>宍道(永瀬正敏)>澄伽やんけ。

澄伽の人物造型を漫画的にもっと大胆にデフォルメしてアクの強さを前面に出してもよかったのかなとは思ったな。

そういう点では、永作博美にかなり助けられた作品だったと思う。

そばつゆがコンタクトレンズと角膜の間に入って失明しかけるというプロットなど細かいところまで随所に笑えるシーンはほとんどが待子がらみだったし、それを演じた永作博美の笑顔ふりまきながらの怪演ぶりは、清深が描くホラー漫画以上に怖いものがあった。

ニコニコしながら変な人形作ったり、宍道と合体しようと青アザ作りながら格闘したり、扇風機を念力で回そうとしたり、ホラーとユーモアの絶妙な同居を体現した演技力は女優としてホンモノなんだと確信。もっと前に気付けよ・・・

駄作と異色作の狭間で奮闘した永作博美に乾杯wineです!!

でも、話は変わるけど、100万金を貸すのにスタンプカード80回ぶんって、、、1回1万2500円やろ。安すぎだろww。せいぜい1回3万で計算しいや。そこが気になって気になってしょうがなかった・・・。おいおい。。

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何がジェーンに起こったか?

Nanigajaneniokottaka_aus 出演:ベティ・デイヴィス、ジョーン・クロフォード、ビクター・ブルーノ、アンナ・リー

監督:ロバート・アルドリッチ

(1962年・アメリカ・132分)DVD

評価★★★★/80点

内容:名声を失ったのは姉のせいだと思いこんだ往年の子役スターが復讐を企てるスリラー。6歳の時から舞台に立っていたジェーンが子役としての人気を失いかけていた頃、姉のブランチは映画スターとして人気者になっていた。しかしそんなある日、ブランチは自動車事故で下半身不随となり映画界から退く。数十年後、姉と2人で暮らすジェーンは、酒に溺れ異常な行動をとるようになっていた・・・。

“嫉妬と憎しみから解放されるカタルシスが一転して悲しみに変わったとき、、、しばし絶句し呆然とする以外にない。”

観終わって思い返してみるとちょっとした違和感は冒頭で感じてたんだよなぁ・・・。

妹が表舞台で盛大なスポットライトを浴びてる中、姉のブランチは舞台袖でくやしそうな顔をしている。

母親から、「あなたもいつかスターになれる。もしスターになったらお父さんや妹の面倒をみるのよ。忘れないでね。」と言われたブランチの返しが、「ええ、忘れないわ。絶っっ対に。。。」と言ったときの表情と言葉つきに並々ならぬものを感じたのだけど。でも、まさかなぁ、そんなことって、、ありなのかよ。。

ヒッチコックの古典「レベッカ」と見比べてみても面白いかもね。

見えない強烈な存在感と、見える見える見えすぎてケバイ強烈な存在感と。レベッカに対抗しうるのはあの姿形のベティ・デイヴィスということなのか・・・。

いやはや凄すぎます。。

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とらばいゆ(2001年・日本・118分)NHK-BS

 監督・脚本:大谷健太郎

 出演:瀬戸朝香、塚本晋也、市川実日子、村上淳、鈴木一真、大杉漣

 内容:姉妹そろって女流棋士という姉・麻美(瀬戸朝香)と妹・里奈(市川実日子)。麻美は大企業に勤めるサラリーマンの一哉(塚本晋也)と結婚したが、途端にスランプに陥ってしまい、結婚早々ケンカばかり。一方、恋多き里奈は、弘樹(村上淳)という売れないミュージシャンの彼氏がいたが、里奈の浮気がバレて険悪な状態に。そして恋愛と勝負師という仕事の両立に悩む姉妹の関係もこじれてしまい・・・。

評価★★★★/75点

“将棋の指し方にはその人の性格が出るというけど、そういう意味でいえばオイラは簡単に分かる。詰めが甘い!押しが弱い!人生においても、、恋愛においても、、ガクッ。”

と、半うつ状態になったところでこの映画の感想を。

まず、いじっぱりで強情で素直じゃない麻美のような女性ははっきりいって好みじゃない。

だって、良かれと思って買ってきた妻の大好物であるニコニコ亭の酢豚弁当を、「こんなのいらない!」と投げ捨てるねんでアータ。オイラだったら速攻ブチ切れるわ。

なのにこの肩身のせまそうな夫といったらキレるわけでもなく、「やめて下さい。。」の一点張り。温厚で優しくニコニコニコニコ。。オイラにはできひん(笑)。妹・里奈の恋人と合わせて、なんつう男は弱いんだと男どもに喝を入れたい気分にもなったのだが。

しかし、決して自分の弱みを見せない麻美が夫の前で涙を見せたとき、夫婦関係の真実が露わになるさまに思わず愕然。

夫・一哉の包容力と優しさが妻を支えていたという真実。

恋愛は“刺激”と“熱情”、結婚は“忍耐”と“寛容”とはよく聞くが、いまだ恋愛しか経験したことのないオイラにとって夫婦関係の深淵を理解するには、その思考回路はスイッチの切り替え方を知るすべもないほどに単純すぎるのかもしれないな・・。

でも、それをテンポ良いコメディタッチに落とし込んだ日常の会話劇として垣間見ることができたのは、ただ見るぶんには面白おかしかったけど。

しかし実際、あんな都合のいい男なんていったいぜんたい居るのかね??

里奈の恋人・弘樹のような大らかさにさえかなり妥協しないと迫れないオイラには、おとぎ話のような世界かも。。

ただひとつ、取るに足らないことからケンカになっていく様子は妙にリアルで、そこだけは120%自分と重ね合わせることができて、思わず笑わずにはおられなかった。

女がオトコ化し、男がオンナ化している今の時代、社会の矢面に立たされている女性とうまく付き合っていくには、男には癒しの能力が求められ必要とされているのかもしれない。

オイラには・・・・sleepy

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ハンナとその姉妹(1986年・アメリカ・106分)NHK-BS

 監督・脚本:ウディ・アレン

 出演:ウディ・アレン、マイケル・ケイン、ミア・ファロー、ダイアン・ウィースト

 内容:女優として成功して夫エリオットとの家庭生活も円満なハンナ、ハンナの妹で売れない女優のホリー、年の離れた画家と同棲している末妹のリー。NYで暮らす三姉妹の人間模様を描いた人間ドラマ。

評価★★★★/75点

“ダイアン・ウィースト、、細いっ!”

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若草物語(1994年・アメリカ・118分)NHK-BS

 監督:ジリアン・アームストロング

 出演:ウィノナ・ライダー、スーザン・サランドン、サマンサ・マシス、クリスチャン・ベール

 内容:『若草物語』4度目の映画化。

評価★★/40点

このての映画がいまいち好きになれないのは、コスチュームものが好みではない他に、見てるだけでウザったい女性陣の髪形にも一因があることがこれ観て判明した(笑)。

ついでに言えば、大林宣彦の映画が性に合わないオイラには、この映画、、なんか同じ匂いがした。。

2009年4月12日 (日)

夢のシネマパラダイス426番シアター:ナショナル・トレジャー★ブラッカイマー印★

ザ・ロック

Rockposter 出演:ニコラス・ケイジ、ショーン・コネリー、エド・ハリス、マイケル・ビーン

監督:マイケル・ベイ

(1996年・アメリカ・137分)仙台日之出プラザ

評価★★★★/80点

内容:毒ガス兵器を所持する連中にアルカトラズ島が占拠され、国防総省に1億ドルの要求を突きつけてきた。FBIの化学兵器スペシャリストとアルカトラズ刑務所からの唯一の脱走者である元英国諜報員が潜入。自ら心臓に解毒剤を打つなど今回もN・ケイジはハイテンション全快!

“どう見ても緑色のでかいスーパーボールを20コ数珠つなぎにしたモノにしか見えない。”

それなのにあのボール地べたに落としても弾まないでやんの(笑)。。

それはそうとこの映画、設定が見事なことは言うまでもないし、ブラッカイマー組もその点についてはお手のものなのだが、その初期設定の転がし方が“らしくない”のだ。

ドッカンドッカン直滑降で突き進んでいくのが売りのブラッカイマー組らしからぬ理性的な転がし方とさじ加減で捌いていくことに良い意味で拍子抜けというか驚いた。

だって反乱の首領がラストに「バカなことをしてしまった。」と後悔するなんて(笑)。

ただこの展開の仕方については、殊にブラッカイマーだからこそ評価したいし、なんといってもショーン・コネリーの存在が大きい。

ショーン・コネリーの存在感が、ブラッカイマーのB級魂を食い破った、そんなところだろう。

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ナショナル・トレジャー(2004年・アメリカ・131分)2005/03/30・MOVIX仙台

 監督:ジョン・タートルトーブ

 出演:ニコラス・ケイジ、ハーベイ・カイテル、ジョン・ボイト、ダイアン・クルーガー

 内容:はるか彼方の昔より伝来し封印された秘宝を解くカギは、アメリカ独立宣言にあった!?伝説の秘宝を追う歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツは、秘宝の謎を解く鍵を発見するのだが・・・。

評価★★★/65点

ファミ通今週号の豪華目玉付録は、ウォルト・ディズニーが提供するアドベンチャーゲーム「ナショナル・トレジャー」の最短攻略チャート完全収録DVD!!

なんとこのゲーム、最短攻略チャートに沿ってやれば2時間足らずでクリアーできます。

それをいちいち懇切丁寧に映像で収録してくれるのだから、これほどありがた迷惑なことはないのだ、、、いや、ありがたいことはないのだ。。

えっ?それをスクリーンで大々的にかけるって?い、いいんじゃないスか・・・ハハハ。

そんな映画です。

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ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記

Nt2 出演:ニコラス・ケイジ、ジョン・ヴォイト、ハーヴェイ・カイテル、エド・ハリス、ダイアン・クルーガー、ヘレン・ミレン

監督:ジョン・タートルトーブ

(2007年・アメリカ・124分)2008/01/10・盛岡フォーラム

内容:リンカーン大統領暗殺にまつわる講演をしていたベン・ゲイツ。と、そこにウィルキンソンと名乗る古美術商が乱入してきて、暗殺犯の一味の名前を記した失われた日記の一部を提示。なんとそこには、ベンの先祖の名が記されていた。大統領暗殺者の末裔という汚名を着せられてしまったベンは、先祖の無実を晴らすべく調査を開始するが・・・。

評価★★★★/75点

コースガイド付き攻略本に沿ってテンポよくサクサク進んでいくような展開は前作と同様だが、ファミリーものにしたことで、よりハリウッド王道路線を地で行く映画になった。

こういうのはもう何も考えないで見ないとダメやね。今回、オイラにはそれが吉と出たかんじ。。

特に、名だたる名優陣が宝探しに躍起になって滑って転げ回って水浸しになるドタバタ劇を見るのはかなりツボにハマりますた。だって、この1年前にエリザベス女王を演じてアカデミー賞獲ったヘレン・ミレンがでっせ(笑)。しかもその息子が女王の書斎に忍び込んじゃうんだから・・。ドツボっス。

敵役エド・ハリスもなにげに人が良くて、前作のショーン・ビーンもそうだったし。なにかと憎めない映画でもあるんだよね。またまた続編に期待でッス。

でも、お次はアメリカ史じゃなくてもっと世界に飛び出していってもらいたいな。たかだか220年ちょいしか経っていないアメリカ史はやはり底が浅いし、ロマンも薄れ気味なので、やっぱインカとかエジプトとかさー。

あっ、日本でもええのよ。仁徳天皇陵でドンチャン騒ぎ、、って宮内庁が黙っとらんかw。。

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デジャヴ

Taqkmixzen 出演:デンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン、ヴァル・キルマー、ジム・カヴィーゼル

監督:トニー・スコット

(2006年・アメリカ・127分)2007/03/25・盛岡フォーラム

評価★★★★☆/85点

内容:ハリケーン・カトリーナの傷跡が色濃く残るニューオーリンズ。ミシシッピー川で500人以上もの犠牲者を出した凄惨なフェリー爆破事件が発生する。捜査を開始したATF捜査官ダグ・カーリンは、川岸で発見された女性の焼死体の発見の通報が、フェリー爆破の前だったことを知り、この女性クレアが事件の鍵を握っていると確信する。そしてFBIへの協力を要請される中で、ダグは政府が極秘に開発した“白雪姫(タイム・ウィンドウ)”と呼ばれる映像装置を見せられる。それは、4日と6時間前の映像をリアルタイムで再生できる驚くべきシステムだったのだが・・・。

“ん?どっかで見たことのある顔だなぁ、、、ていうかこれってデジャヴ!?”

、、、ていうかヴァル・キルマーじゃん(笑)!!

ドッヒャーー、、L|゜0゜|7ぅそぉぉ...

ヴァル・キルマーの顔が1番のデジャヴだったというオチ・・・。

まぁそれはともかく映画自体も相当にエーッッ!!Σ(゜□゜)ノ系ってな映画だったもんで。

ジェリー・ブラッカイマー印といえばそれまでだけど、でも、どう考えてもそりゃオカシイだろというツッコミどころ満載な荒唐無稽映画を作れるのはハリウッドしかなく、しかもそういうツッコミを力づくでねじ伏せて、ブラックホールのような求心力で考えさせるヒマなく最後まで一気にグイグイ見させてしまう映画を作れてしまうのもハリウッドでしかなく、しかもそういう映画に出会えた時ほど映画の面白さを実感できることはない。

映画ってどこかで必ずウソをつくものだと思うし、そうじゃないと映画にはなりえないと思うんだけど、この映画のようなミエミエのウソをつきまくった中で、それを凌駕する発想でもってウソに説得力をもたせ、ハリウッド十八番のご都合主義で爽快にまとめ上げてしまう、こういう大ウソつき映画はっきりいって大っ好きなんです、ハイ(笑)。

まぁそれがタイムパラドックスものの醍醐味といえばそれまでなんだけど、経験したことがないことを以前に経験したことがあるように感じるというデジャヴを、タイムパラドックスにつなげてしまう語り口と発想の巧さというのはやはりスゴイな、と。

なにやら“ホイーラー境界”だとか“アインシュタイン=ローゼンの橋”、“分岐宇宙論”だとか右から左へ受け流したくなるようなわけの分からんご託にも妙に知識欲をくすぐられちゃったし、4日と6時間前の映像を壁を通り抜けるなどなんでもござれで見れてしまう監視システム“白雪姫”も面白い。

複数の衛星による三角測量で熱源を感知する云々というくだりなんてGPSそのものだと思うんだけど、いまや自分のパソコンのグーグルアースで自宅の物置がくっきりと映し出されているのを目の当たりにできちゃう時代だから、なんかこんなん将来作れそうなんて思えてくるし。でも、まさかそのものズバリのタイムマシンだったとは思いもよらなかったけど。。

そういえばトニー・スコットの兄貴であるリドリー・スコットの「ブレード・ランナー」で、一枚の写真を立体的な3次元映像にしてその中を奥行きなど無関係に自由自在に見れるという装置があったけど、今回のはその改良型なのかななんて。

そしてそしてなんといってもゴーグルという陳腐な小道具の使い方ね(笑)。

カーチェイスを撮りたいがためだけにあつらえられたようなものだけど、しかし「マトリックス・リローデッド」でこれ以上のカーチェイスはもうないだろと思っていただけに、まさか時空を超えた追跡劇を見せられるとは思わなかった。度肝を抜かれやんした。

ジェリー・ブラッカイマー&トニー・スコット黄金コンビでは1番面白かったかも。

ていうか「エネミー・オブ・アメリカ」もこのコンビだったような・・・。

2009年3月23日 (月)

夢のシネマパラダイス228番シアター:世界中がアイ・ラブ・ユー

ラブ・アクチュアリー

Love_2 出演:ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、エマ・トンプソン、アラン・リックマン、コリン・ファース、キーラ・ナイトレイ

監督・脚本:リチャード・カーティス

(2003年・英/米・135分)2004/02/18・仙台フォーラム

内容:「ブリジット・ジョーンズの日記」の脚本家R・カーティスが初監督に挑み、人種も職業も異なる19人の人々が織り成す様々な恋愛模様と愛情の物語をクリスマスと絡めてロマンティックに描いた群像ラブ・コメディ。豪華キャストはもちろんだが、劇中で流れる絶妙な選曲は必聴。必ずやサントラを買いたくなるはず!

評価★★★★★/100点

“今オレにどんな憎しみや怒りを買う言葉をかけても無駄だぜ。映画を観終わった今この時だけは、さすがのオレも愛であふれかえってるからな(笑)!”

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ホリデイ

Holidaybt3 出演:キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック、イーライ・ウォラック、エドワード・バーンズ

監督・脚本:ナンシー・マイヤーズ

(2006年・アメリカ・135分)WOWOW

内容:ロンドンの新聞社に勤めるアイリス(ケイト・ウィンスレット)とロスで映画の予告編製作会社を経営するアマンダ(キャメロン・ディアス)。クリスマス前に共に失恋した傷心の2人は、インターネットを介して出会い、お互いの家を交換して2週間の休暇を過ごすホーム・エクスチェンジをすることに。やがてアイリスはアマンダの仕事仲間マイルズ(ジャック・ブラック)と、一方のアマンダはアイリスの兄グラハム(ジュード・ロウ)と出会い恋に落ちるのだが・・・。

評価★★★★/75点

涙を一滴もしぼり出すことができない不器用な女アマンダが涙を流すまで、そして涙がドボドボと溢れ出てくる哀れな女アイリスが笑顔を取り戻すまでを、ホーム・エクスチェンジという環境の変化とそこで始まる恋愛模様を軸に同時並行で描いていくのだけど、休暇も女もおらへんオイラからすると、イイ男とイイ女の道楽にしか見えないのが悔しいところ・・・weep

ジャック・ブラックまでシャウトを封印して好感度上げようとしちゃって、、何やってんだよって言いたくなったけどさ(笑)。

でも、キャメロンは相変わらず音痴だったし、ケイトはますますキャシー・ベイツっぽくなってたし、ジュード・ロウは子持ちのパパという役どころを新鮮味たっぷりに演じてくれたし、結局のところ映画としては面白楽しく見れてしまった。

また、ハリウッドの生き字引きで90歳の元脚本家アーサー爺さんとアイリスの交流もかなり良い話に仕上がっていて、映画自体も下ネタ描写を除けばハリウッドの往年のロマコメ映画の小洒落た香りを漂わせており、そこらへんは女性監督ならではの味わい深さと品の良さがあったように思う。

ただ、せっかくイギリスを舞台にしているのだから、もっとなんかこうイギリス特有のユーモアセンスを織り込んでもらいたかったように思うんだけど、まぁハリウッドそのものというべきキャメロンにそれを求めるのは酷だよな。

しかし、現実を忘れさせてくれる、いわば非現実空間に身を置くのが休暇の理想とするならば、これほど夢のようなホリデイはないだろう。羨ましいかぎりっス。。

オイラにそんな夢のようなホリデイがやって来る日は訪れるのだろうか、、、と考えると鬱になってきた・・・。

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ノッティングヒルの恋人

3001243 出演:ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント、リス・エヴァンス、ジーナ・マッキー

監督:ロジャー・ミッチェル

(1999年・アメリカ・123分)1999/09/15・ジョイシネマ1

評価★★★★/80点

内容:ロンドンのノッティングヒルで本屋を営むウィリアムと美しいハリウッド女優のアナ。偶然の出会いから始まった2人の恋の行方は如何に!?

“シュールだけど素敵!”

アナ・スコット(J.ロバーツ)がたとえ一般人だったとしても、あのヒステリックで高飛車度満点な女はオイラは願い下げでっす。。。

だって、けっこう最低な傷つけ方してない?この女。“ヘナヘナ”ウィリアム(ヒュー・グラント)くんも従順すぎるよちょっと(笑)。

ただ、ハリウッド大物女優とつぶれかけた本屋の店主であるごく平凡な男という、まるでジュリア・ロバーツを一躍スターダムにのし上げた「プリティ・ウーマン」の逆バージョンのような体裁を取りながら、終始ハリウッドから遠く離れたロンドンの下町・ノッティングヒルを舞台に、しかもウィリアムの現実的視点からあくまで逸脱せずに夢のような恋物語を紡いでいるのが素直に共感できる所以なのではないかな。

さらにそこに英国ユーモアがたっぷりと振り掛けられて全体的にセンスの良い小粋な作品に仕上がったと思う。ジュリア・ロバーツが出ているにもかかわらずね・・・(笑)。

アメリカが舞台だったら面白くなかっただろうね。

ウィリアムの取り巻き連中も、同居人スパイクをはじめとして妹ハニーや友人たちなど皆よかった。アナ・スコット以外はね、、、おいおい。

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ユー・ガット・メール(1998年・アメリカ・119分)仙台フォーラム

 監督・脚本:ノーラ・エフロン

 出演:トム・ハンクス、メグ・ライアン、グレッグ・キニア

 内容:小さな絵本店を切り盛りするキャサリンの目下の宿敵は、大手書店チェーンの御曹司ジョー。彼女のストレス解消法はメル友とのEメールのやり取りだったが、なんとその相手は・・・。

評価★★★★/75点

自分の生涯ベスト1映画である「ゴッドファーザー」をベタ褒めしている映画を貶めるなんてそんなこと僕にできるはずがないじゃありませんか。

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世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年・アメリカ・102分)仙台フォーラム

 監督・脚本:ウディ・アレン

 出演:アラン・アルダ、ウディ・アレン、ドリュー・バリモア、ルーカス・ハース、ジュリア・ロバーツ、ナタリー・ポートマン、エドワード・ノートン、ゴールディ・ホーン

 内容:NYのリッチな弁護士一家を中心とする人々の恋愛模様を綴ったミュージカル・コメディ。ウディ・アレンが往年のミュージカル映画にオマージュを捧げ、演技派役者を揃えつつ吹き替えなしの歌声に彩られた一作に仕上げている。

評価★★★☆/70点

かなり鼻につくウディ・アレンが出てなければ★4っつにしたのに・・・(笑)。。

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フレンチ・キス(1995年・アメリカ・111分)Video

 監督:ローレンス・カスダン

 出演:メグ・ライアン、ケヴィン・クライン、ティモシー・ハットン、ジャン・レノ

 内容:パリでフランス美人と恋仲になってしまった婚約者を取り戻すため、極度の飛行機恐怖症と闘いながらパリへ飛んだアメリカ女性ケイトは、途中で何やら怪しげなフランス人男性リュックと出会う。性格もなにもかも違う2人はやがてひょんなことから一緒に婚約者を探し始めることになるのだが・・・。

評価★★★★/75点

“メグ・ライアンとフレンチキスできるなら前の座席にいる奴にションベンかけることなんて容易い!!(一応ネタバレですw)”

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めぐり逢えたら(1993年・アメリカ・104分)NHK-BS

 監督・脚本:ノーラ・エフロン

 出演:トム・ハンクス、メグ・ライアン、ビル・プルマン、ロス・マリンガー

 内容:妻を亡くしたショックから立ち直れないシアトル在住の建築家。彼の8歳の息子がラジオの身の上相談に電話。それを聞いていたボルチモアに住むアニーは彼に運命の赤い糸を感じてしまい・・・。

評価★★★★/80点

映画の恋に恋している映画だけど、好き勝手にプロットを押し付けがましくするようなことはせず、さらりと笑いの要素も加えて描いたサジ加減は秀逸。

2009年1月14日 (水)

夢のシネマパラダイス7番シアター:世界の黒澤シネマスタイルズvol.2

天国と地獄

Kurop22 出演:三船敏郎、山崎努、仲代達矢、香川京子

監督:黒澤明

(1963年・東宝・黒澤プロ・143分)並木座リバイバル上映

評価★★★★★/100点

内容:横浜の高台に豪邸を構える勢靴会社の重役権藤の子供と間違えられ、あろうことか権藤のお抱え運転手の子供が誘拐されてしまう。権藤は悩みぬいた末に3000万円の身代金を払い、子供を救い出す。やがて、警察の捜査線上にある一人の青年が浮かび上がってくるのだった・・・。エド・マクべインの「キングの身代金」が原作。新幹線を借り切って撮影された現金受け渡しのシークエンスは有名で、これを模倣したと思われる誘拐事件が実際に起きるなど、さまざまな反響を呼んだ傑作。

“こらーーそこのもがき苦しんでる女ーッ、トタンの壁をキリキリかきむしるなーーッ”

ホントにやめてくださいよ。マジで。耳に残るんだから・・・。

といってもあのドヤ街はスゴイ。梶原一騎もビックリだ。

さらに山崎努の無表情の踊りはスゴイ。オイラは爆笑だ。緊迫場面であれはないでしょホント。今でも笑いがこみ上げてくるっつーに。

しかし医者を目指そうという男がああいう事件を起こすのかねえ。。

権藤の息子が似てるってのもオカシな話だし。権藤の奥さんも見分けがつかないっていうのは、もう双子としか考えられない・・・はっ!ま、まさか・・・そういうことだったのか・・・。

(ここからはオイラの妄想です。。)

け、警部。権藤はEDだったんですよ。満たされない奥さんは愛人の青木と関係を持ち、身ごもったんです。

青木のことを愛していた奥さんは悩んだ。

しかし、身ごもっているのが双子だということが分かり、彼女は決意するのです。

彼女は権藤に妊娠を打ち明ける。

不思議に思いながらも喜ぶ権藤。

彼はまさか双子とは思いもよらない。青木もまたしかり。

つまり、生まれてきた子供のうち一人は権藤の息子として、もう一人は青木の息子として育てられてきたのです。

そして、青木とその息子真一くんと一緒にいたい奥さんは青木を運転手として雇い入れた・・・真相は奥さんのみが知る。

金を出すことを渋る権藤をまさに悲壮ともいえる執着をもって説得する奥さんの行動もこれで理解できる。

警部、この双子の行く末こそまさに天国と地獄なのでは。

いかがです、警部。

仲代警部「・・・・・。」

黒澤先生ゴメンなさ~い。もう賞賛され尽くしているので、わたくし何も言うことがございません。このような妄想で話を広げることしかできませんですた。。。

でも凄いんです、この映画はホントに。

実は実際のロケ地を見ると、権藤邸の方が、下町よりも下の方にあるという恐るべき事実をテレビを見て知り、注意してみたんですが、、、上に建ってるように見えるーーーッ。

く、く、黒澤天皇は現人神だったんじゃーー。合掌。

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悪い奴ほどよく眠る(1960年・東宝・150分)NHK-BS

 監督:黒澤明

 出演:三船敏郎、森雅之、志村喬、三橋達也、香川京子

 内容:汚職事件の犠牲となった父の仇を討つべく、その遺児が悪徳政治家に復讐していく姿を描いた黒澤プロの第1回作品。

評価★★★/55点

予想のつかない展開に持っていったのはそれなりに引き込まれるが、なんつーか1つ1つのプロットに土台無理がある。新築の家を建てたのはいいが、そこかしこから雨漏りしちゃってます、、この映画は。

もうちょっと重厚なものを期待していたのだけど、昭和初期の少年探偵物でも読んでるような稚拙さには思わず失笑・・・。

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素晴らしき日曜日(1947年・東宝・108分)NHK-BS

 監督:黒澤明

 出演:沼崎勲、中北千枝子

 内容:雨の日曜日、恋人同士の勇造と昌子は敗戦直後の焼け跡がまだ残る街へ出かける。持ち金はたったの35円。やがて2人は無人の野外音楽堂へ歩を進める。そして、聴き損なった交響曲コンサートを始めようと勇造は舞台に立ち、昌子は幻の観客に向かって自分たちへの拍手を求めるのだった・・・。D・W・グリフィス監督の「恋と馬鈴薯」に触発された黒澤監督が、当時無名だった2人を主役に、隠し撮りを多用して仕上げた一品。

評価★★/40点

“この2人にはついて行けません、、黒澤先生”

これが戦争が終わって、復興の礎を築こうとしている古き良き時代の恋人のあるべき日曜日の姿なの?思わず笑っちゃったんですけど・・。

特に後半。これはもう喜劇です。

おそらくあのご婦人はいまだ処女。接吻さえ頑なに拒否する貞節なご婦人。古き良き時代のよくある設定。

が、男の方は欲求不満。まぁそうやろ。

前半は浮浪児と良家のボンボンの対比や、動物園で男が豚などの動物をブルジョアに例えて風刺する場面など、一見すると社会批評はたまたいざ立ち上がらんプロレタリア青年、、といきたいところだが、この男その気配もなく、戦争帰りとはいえ鬱々としていてやる気もない。

後半、その謎が解ける。

なんだ、欲求不満なんじゃん・・・(笑)。

男が住む下宿屋でご婦人に迫る男。下宿屋を飛び出していくご婦人。が、戻ってきて服を脱ごうとして泣き崩れるご婦人。と、なんと彼女ににじり寄って一緒にすすり泣くバカ男。

な、なぜ泣くこの男はーー。オイラも泣かなきゃいけんのかい・・・。ムリだっつうの。

結局何も起こらず、2人でまた外に出て行く。

そして満月の夜。月に向かって“まんまるお月さま”をオペラ調で歌う男。ここでブランコに乗ってるのは「生きる」(1952)につながってるのかしら。

とはいえ、ちょっとおかしくなってる男。

そして午前中のデートで交響曲の演奏会を見ることができなかった2人は闇夜で誰もいない野外音楽堂へ。

何するかと思いきや、「僕が指揮者になる。君は観客。必ず未完成交響曲が聴こえてくるよ!」と男が言う始末。聴こえるわけないやんと思いつつ半ば男に圧倒されて頷くご婦人。意気揚々と指揮者になりきろうとする男。が、しかしあえなく崩れ落ちる男、、、「ぼ、僕にはできない。」(テレビの前で爆笑するオイラhappy02

ご婦人のもとへうなだれて来る男。指をくわえて悔しがるご婦人。「あなたならできるわ!」(腹抱えて笑っているオイラhappy02

やる気を出す男。半狂乱で指揮棒を振り上げる男。

と、ご婦人も幻聴で頭がおかしくなり男のもとに走り寄り、接吻heart04

その後、駅での別れ際。「また来週の日曜日ねんlovely」とご婦人。妙に艶かしい目つき。

来週ヤッタるぞーーッと意気込む男。(まだ笑いが治まらないオイラ)

チャンチャン。満月の夜は何かが起こる、、、黒澤先生どう観ればよろしいのですかーーー。。。

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酔いどれ天使

Kurop07 出演:志村喬、三船敏郎、山本礼三郎

監督:黒澤明

(1948年・東宝・98分)DVD

内容:闇市の住人を診療する酔いどれの医者真田は、顔役・松永の銃傷を治療して以来、彼の肺病の心配をするようになる。松永の病は進行していたが、彼は真田の忠告を受け入れようとしない。しかし、兄貴分の岡田が出所した頃には、松永は極道の世界は空しいものだと認め始めるのだった・・・。

評価★★★☆/70点

「結核ほど理性のいる病はない。」

口酸っぱく志村喬が仰せになっているが、薬用のアルコールを水で薄めてまで飲むオッサンに言われたくねーよ。と思いつつ三船敏郎演じる松永を見てるとまさに言い得て妙なわけで。

とにかく三船敏郎の存在感が凄い。たしかこれが映画出演2作目、しかも初主役。いやはや驚く。

特に兄貴分・岡田との鬼気迫る格闘シーンは見もの。

鈍い光を放つナイフ。生への執着。白いペンキ。生きるか、死ぬか。ドロドロとした渇望。だって死にたくねーーもん俺ぁよーという切実な息遣い。

「羅生門」(1950)での森雅之との格闘とともに必見のシーンだろう。

本物の悪には染まっていない、すなわち理性がまだ僅かに残っていた松永。そういう中途半端さというかある種の悲哀がうまく表現されていたし、それを引き出した志村喬がまたイイ!

松永に幾度となく引っぱたかれながらも奴等と対等以上に我を通すオッサン。

やはり黒澤―三船―志村。セットで真の黒澤映画なのだな、と自分で納得。

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野良犬(1949年・東宝・122分)NHK-BS

 監督:黒澤明

 出演:三船敏郎、志村喬、淡路恵子

 内容:上着のポケットに拳銃を無造作に入れたままバスに乗っていた刑事の村上は、そのバスの中で拳銃を盗まれてしまう。必死になって拳銃を探す村上、だがしかしその盗まれた拳銃が使用された強盗事件が発生してしまう・・・。拳銃を盗まれてしまった若い刑事が必死に犯人を追う姿を描いたサスペンス。

評価★★★★/80点

“みんな野良犬だった。あの時代を生き抜くために。そしてときに野良犬は狂犬になる。”

冒頭、野良犬の顔。

鋭くささくれ立った眼光。口から這い出すザラザラした赤い舌。獲物を嗅ぎ分けるヒクヒク動いている鼻。むさ苦しい呼吸。いつ襲ってくるともしれない危険な臭い。

この冒頭から一気に引き込まれてしまう。

そして、東京の雑踏。飯を必死でむさぼりガッツキ食う人々。うだるような暑さ。村上の目。犬小屋並みのバラック小屋。密閉空間にひしめき合う人々。じわじわと滲み出る汗。虚ろな目で無心に呼吸する踊り子たち。

凄まじいまでの東京の風景。こいつらたしかに野良犬だ。

みんな生きるのに必死なのだ。

恐ろしいまでの黒澤の観察眼にただただ唖然とするばかり。

しかし、その中で登場人物でただ一人だけ浮いている男がいる。奥さんと3人の子供、くつろげる家。志村喬演ずる佐藤警部、彼だけがいわば正常といえよう。

映画の中におけるその絶妙な配置とバランス。

村上だけではこの作品は成り立たなかったのは言うまでもない。

しかし、村上という男はホントに野良犬だ。なにせ、あいつから吐かせるまで食いついて離れません!と怒り狂った土佐犬あるいはドーベルマンのような顔つきで言われちゃあね・・bearing

佐藤警部と行動をともにするうちにだんだん飼い馴らされていくとはいっても、やはり戦争に行き復員してきた村上とそうではない佐藤との世代間対立といったものも浮き出てきて興味深かった。そういった社会背景までも取り込むこの映画はやはりスゴイ!

2008年12月 9日 (火)

夢のシネマパラダイス578番シアター:驚異の新世界/ニュー・ワールド

ニュー・ワールド

Newwor 出演:コリン・ファレル、クオリアンカ・キルヒャー、クリストファー・プラマー、クリスチャン・ベイル、デヴィッド・シューリス

監督・脚本:テレンス・マリック

(2005年・アメリカ・135分)WOWOW

評価★★★/60点

内容:1607年、イギリスを旅立った船が北アメリカのヴァージニア近辺にたどり着いた。船長は、反乱罪に問われていたジョン・スミスを先住民との交渉役に抜擢し、開拓準備にとりかかる。しかし、スミスはたちまち先住民に捕らえられ、王の前で処刑される運びになってしまう。が、王の末娘ポカホンタスの懇願で命を救われたスミスは、彼女と深く愛し合うようになり・・・。

“手をのばせば触れられるような感覚を今回だけは感じることができなかった・・・。”

他のごく普通の映画とは異なる時間の流れを有し、“動”ではなく圧倒的な“静”の中に物語を重ね合わせていくという稀有な感性を持った映画空間を創り出してしまう生ける伝説テレンス・マリック。

他の映画に慣れていると、このテレンス・マリックの作品を流れるたゆたうような時の流れにはいささか面食らってしまい、あるいは退屈だと感じてしまう可能性は大いにある。

しかし、個人的には“静”・自然なるものに包容され愛撫されてしまう“動”・自然ではないもの(人間)の中に感覚が研ぎ澄まされていくような緊張感とともに、ある種の安らぎを感じて見入ってしまっていた。少なくとも今まで監督をつとめた3作品は。

ところが、だ。

今回はダメだった。

あろうことか時が経つにつれて、まさに退屈だと感じてしまったのだ。

それはなぜだったのか・・・。

最も手っ取り早い言い訳として思いつくのは、コリン・ファレルに人物の背景がにじみ出てくるほどの説得力が全く持てなかったということだろうか(笑)。

物語終盤に出てくるクリスチャン・ベイルとの差は如実だったし、そもそものところで、ジョン・スミスとポカホンタスが自然な流れの中で恋に落ちた理由を表現するのに、それを演じる役者に説得力がないというのは致命的だったと思う。

このことは、静と同調し、物語をことさらに追おうとしないテレンス・マリックの眼差しにもつながるのだが、その眼差しは詩的そのもので、それはいつもと同じ。しかし、その眼差しが向かうべき登場人物の心象風景がよく掴めないというか弱くて、柔らかで圧倒的な映像美は素晴らしかっただけに一応この点数にしたけど、映画としてはちょっとキビシイものがあるかな、、と。

アメリカ奥地に残された手つかずの大自然とイギリスの人工的な自然の造形美との対比など、ネイティブと文明への眼差しなんかは十分な見所となりそうなかんじだっただけに惜しい凡作だったといえよう。

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アポカリプト

Apo2_1 出演:ルディ・ヤングブラッド、ダリア・エルナンデス、ジョナサン・ブリューワー、ラオール・トゥルヒロ

監督・脚本:メル・ギブソン

(2006年・アメリカ・138分)2007/06/18・盛岡フォーラム

内容:マヤ文明崩壊前夜の中央アメリカ。ある日、青年ジャガー・パウが暮らしていた平和な村がマヤ帝国の傭兵に襲撃され、捕らえられたパウは妻子を村に置き去りにしたまま中心都市に連行されてしまう。そこで干ばつと疫病を鎮めるための儀式の生贄にされかけたパウの運命やいかに!?

評価★★★☆/70点

ジュラシック・パークの恐竜が出てくるようなジャングルから飛び出てきたのは、たくましい肉体を躍動させるフンドシ一枚姿の狩人だった!!

しかもこの狩人、何をするかと思いきや、泥を全身に塗りたくって黒いジャガーに変身。その名もジャガー・パウとして敵を一網打尽にするその様はまさにアメコミヒーローそのもの!

バットマンもびっくりsign03

、、、ってなんじゃそりゃ。いや、「コマンドー」の素っ裸編として見る方が正しいのかも。。

とにかく、戦争の恐ろしさどころではない人間が原初から持つ野蛮な本質を悪趣味きわまりないラリッた残虐描写で捉えていくのは、それはそれで見応えがある。

、、が、結局何を描きたかったんだ!?というのが正直なところでもあり・・・。

しかし、生贄の儀式って実際あんなんだったんだろうか・・。山積みになった死体の山はまるで「キリング・フィールド」(1984)の虐殺現場そのものだったし。

人間の本質は昔と何ら変わってないってことなのかねぇ。

よぉーし。お次は全編日本語の時代劇を撮っておくんなまし!首も斬り放題、血しぶき飛び散り放題でっせ(笑)。。おいおい・・

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紀元前1万年(2008年・アメリカ・109分)WOWOW

 監督・脚本:ローランド・エメリッヒ

 出演:スティーヴン・ストレイト、カミーラ・ベル、クリフ・カーティス

 内容:人類とマンモスとが共存する紀元前1万年の世界。ヤガル族の若者デレーは、一族の次期リーダーに選ばれ、想いを寄せていたエバレットもゲットし幸せ一杯。が、ある日、彼の村が正体不明の一味の急襲に遭い、エバレットもさらわれてしまう。そこでデレーは仲間たちと一味の跡を追うのだが・・・。

評価★★☆/50点

一言でいえば、同監督の「スターゲイト」(1994)に出てくる星を舞台にした「アポカリプト」(2006)なお話といえばいいだろうか。

どこぞで見たことのあるネタと画ばかりで何の新味もなし・・・。

ま、何事もトンチンカンなエメリッヒだと思えばフツーに許せる範囲だけど、誰しもが想像外の時代であることをいいことに、紀元前1万年という大仰な設定の中でやりたい放題やっちゃって、しかもその結果が最低最悪のご都合主義のオンパレードというのがなんとも哀しいところ。

その中で、ヒロインのカミーラ・ベルが往年の大女優、エリザベス・テーラーにどこか似ているのが見所といえば見所かなぁ・・・。

この壮大なロケーションとお金とCGをピーター・ジャクソンあたりに与えて一本撮らせたらスゴイ映画になると思うんだけどね(笑)。。

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ラスト・オブ・モヒカン(1992年・アメリカ・112分)DVD

 監督:マイケル・マン

 出演:ダニエル・デイ・ルイス、マデリン・ストウ、ジョディ・メイ

 内容:18世紀、独立前夜のアメリカ東部、イギリス軍を率いるマンロー大佐の娘コーラは妹とともに、父に会うため植民地戦争の最前線へと向かっていた。ところが途中で、大佐の軍に妻子を殺されたマグア率いるヒューロン族に襲われ、コーラは命の危機に陥る。それを救ったのは、モヒカン族酋長の2人の息子ウンカスとホークアイだった・・・。サイレント期から何度も映画化されている作品「モヒカン族の最後」のリメイク。

評価★★★★/75点

あの長ったらしいスカート短く切ったらどうなんだい。水分も吸っちゃってますます歩きづらいだろうに・・。

そこが気になった(笑)。。。

2008年11月30日 (日)

夢のシネマパラダイス346番シアター:トンでもアドベンチャー

ナイトミュージアム

20070307_98607 出演:ベン・スティラー、カーラ・グギーノ、ディック・ヴァン・ダイク、ミッキー・ルーニー、ロビン・ウィリアムズ

監督:ショーン・レヴィ

(2006年・アメリカ・108分)2007/03/25・盛岡フォーラム

内容:NYに住む失業中のバツイチ男、ラリーは、職安の斡旋で国立自然史博物館の夜警の仕事にありつく。さっそく初日の夜、先輩の爺さんから引き継ぎを受け、見回りを始めたラリー。ところが、展示室にあるはずのドでかいティラノザウルスの全身骨模型がない。と思ってたら、モアイ像やら原始人の模型やら展示物がわんさか動き出してしまい・・・。

評価★★★/65点

まずもって博物館の展示物が夜になると動き出すというワクワクドキドキの発想だけで合格点あげてもいいほど、最初からある程度の面白さは約束されているようなもの。いわゆる安パイってやつ。

まぁ、映画の中身はお子ちゃまランチそのものだったけど、でも、西部開拓時代のカウボーイと古代ローマ皇帝がT-REXを引き連れてラジコンカーを運転して爆走しちゃうんでっせ、、、、はっきりいっておもろいんだわ(笑)。

とにかくこれは難しいことは考えずに楽しんで見るべし。

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ジャンパー(2008年・アメリカ・88分)WOWOW

 監督:ダグ・リーマン

 出演:ヘイデン・クリステンセン、ジェイミー・ベル、レイチェル・ビルソン、サミュエル・L・ジャクソン、ダイアン・レイン

 内容:高校生のデヴィッドは冬のある日、川に転落し溺れかけてしまうが、次の瞬間、図書館に瞬間移動してしまう。自分にテレポート能力があると知った彼は、銀行の金庫から大金をせしめ、NYで悠々自適の生活を送る。しかし一方で、デヴィッドと同じ能力を持つ“ジャンパー”たちの抹殺を使命とする組織パラディンに付け狙われ始め・・・。

評価★★/40点

なんか中高生が思いつきで作ったようなハッタリ映画だったな。

主人公もショボイんだけど、とにかくシナリオがショボすぎるんだよね。これじゃX-MENの番外編にさえなりゃしないよというレベル・・。

でも、これって「ボーン・アイデンティティ」(2002)のダグ・リーマンが監督なんだよなぁ。こういうやっつけ仕事するような監督じゃないと思ってたのに・・・。

ていうか、そこまでショボイんだったら、もっとエッチなシーン見せろや(笑)。。

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ザスーラ(2005年・アメリカ・110分)WOWOW

 監督:ジョン・ファヴロー

 出演:ジョシュ・ハッチャーソン、ジョナ・ボボ、ダックス・シェパード、ティム・ロビンス

 内容:いつもケンカばかりしている幼い兄弟ウォルターとダニー。ある日、父の留守中に弟ダニーが地下室でザスーラと書かれた古臭いボードゲームを見つける。そしてルールも読まずにゲームを始めてしまうのだが、次の瞬間、隕石群が家に降り注ぎ、しかも外は広大な宇宙空間に変わっていて・・・。

評価★★★/60点

“2005年作なのに、、、なぜか80年代臭がプンプン!?”

意図してのものなのか、それともただ単にヤル気がないだけなのか、特撮も含めた映像センスやストーリーテリングが妙に’80sチックなんだよね。’80s臭が充満してるんだよ、なぜかこの映画は(笑)。

何も知らずにバスルームでカッチコチに凍ってしまう姉ちゃんなんて、もろ’80s映画からタイムスリップしてきたようなかんじだし。

でもなんだかんだいってこの空気、懐かしくて好きです・・・。

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ロマンシング・ストーン秘宝の谷

Romancingdvd 出演:キャスリーン・ターナー、マイケル・ダグラス、ダニー・デヴィート

監督:ロバート・ゼメキス

(1984年・アメリカ・106分)Video

 内容:NYに住む女流冒険小説家のジョーンは、ギャングに監禁された姉を助けるために、南米コロンビアに地図を届けることになってしまった。秘宝のありかが記されている地図を狙っている悪徳政治家ゾロにだまされ山の中に置き去りにされたジョーンは、そこに現れたアメリカ人の流れ者ジャックに助けられる。。。巨大なエメラルドをめぐる冒険の旅をロマンたっぷりに描いたアドベンチャー。

評価★★★☆/70点

“「アフリカの女王」ならぬ「南米の女王」だ!!”

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ナイルの宝石(1985年・アメリカ・106分)NHK-BS

 監督:ルイス・ティーグ

 出演:キャスリーン・ターナー、マイケル・ダグラス、ダニー・デヴィート

 内容:「ロマンシング・ストーン」の続編。前作で結ばれた2人も、既に倦怠期・・。そんなある日、ジョーンはアフリカの独裁国家に大統領の伝記を書くために招待される。しかし、“ナイルの宝石”という謎の秘宝を追って、前作でも登場した妙な小男ラルフも現地に向かっていた・・・。

評価★★/40点

このての映画で戦闘機乗り回したらアウツ!

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ジュマンジ(1995年・アメリカ・104分)盛岡中劇

 監督:ジョー・ジョンストン

 出演:ロビン・ウィリアムス、ボニー・ハント、キルスティン・ダンスト

 内容:土に埋まっていたボードゲーム“ジュマンジ”は、コマが止まったマスに書かれていることが本当に起こってしまう恐るべきゲームだった!ゲームにハマッた姉弟の冒険ファンタジー。

評価★★★/60点

ベタベタ演技にベタベタ演出。年を経るごとにちゃちく見えるCG。

永遠のお子ちゃま向け映画として使い回すのには最適でっす。。

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タイムライン(2003年・アメリカ・116分)2004/01/29・日劇

 監督:リチャード・ドナー

 出演:ポール・ウォーカー、アンナ・フリエル、フランシス・オコナー、ジェラルド・バトラー

 内容:フランスの遺跡発掘現場で、発掘隊の教授がスポンサー企業のタイムマシンで14世紀に転送され、帰れなくなってしまう。教授の息子クリスたちが救出に向かうが、時は英仏百年戦争の真っ最中だった!アクション満載のSFアドベンチャー。原作はマイケル・クライトン。

評価★★/40点

タイムトラベルものとしてのデリカシーにも欠け、考古学者としてのデリカシーにも欠け、、、大学で考古学をやってた者としてはどうあっても低評価にならざるをえない。

重要な遺跡のここを壊したのはいったい誰やねん、と訝ってたヤツが1357年に戻ってみたら、そうかこれは自分が壊したのかぁって実際にブッ壊すドアホ野郎。テメーは考古学界から永久追放じゃ!

2008年11月24日 (月)

夢のシネマパラダイス570番シアター:日本のいちばん長い日

Nihon 出演:三船敏郎、山村聰、志村喬、笠智衆、宮口精二、戸浦六宏、高橋悦史、黒沢年男、加藤武、加東大介、天本英世、小林桂樹、加山雄三、松本幸四郎

監督:岡本喜八

(1967年・東宝・157分)NHK-BS

評価★★★★/80点

内容:大宅壮一が終戦当時の政治家、宮内省関係者、元軍人、民間人を取材してまとめたルポルタージュを原作とする、東宝創立35周年記念の戦争超大作。昭和20年8月14日の宮城内地下防空壕の御前会議に始まり、ポツダム宣言受諾をめぐる陸軍省や総理官邸の動き、自刃を覚悟した阿南陸相の心境、玉音放送の準備に大わらわの宮内省とNHK、受諾反対の青年将校の玉音奪還作戦など、玉音放送がなされた翌15日までの24時間を、緊迫感あふれる描写で見せていく。

“黒沢年男のエネルギーで爆弾1個作れそう。。”

あのハイテンションはどう見てもキチガイにしか見えないのだけど、それは戦後60数年経った今だから言えるのであって、あの当時はそれが真っ当な青年将校のあるべき姿だったのだろう、、か。いや、バラエティ番組で見る黒沢年男のキャラとたいして変わらないのにもビックリしたんだけど・・・(笑)。

それはともかく祖国を思う純粋な心と信念をあそこまで狂信的に駆り立てたものは何だったのか。

日本人の男子の半分2000万を特攻に出し続ければ必ず勝てます!と言わせしめるまで守り抜こうとしたものとは何だったのか。

祖国、国体護持、神国、天皇、、、すべてが戦後数十年経ってこの国に生まれた自分には現実離れしたものとして映ってしまう。

戦争は始めるのは恐ろしいくらいに簡単だが、やめるのは恐ろしいくらいに難しいというのは、今のアメリカに至るまで連綿として続く常識だが、教科書に載らない歴史の秘話を明かすこの映画を見せられると、このときの日本ほど愚かで無責任な事態はなかったのではないかとさえ思えてくる。

空虚な理念に支配された密室、しかも天皇=神を戴く祭殿の中でその理念は浮世離れしたもののように誇大妄想と化していく。

なによりタチが悪いのは、その理念が全くブレない強固なものであり、それを純粋に真摯に遂行し守ろうとするところにある。

日本教原理主義とでもいうべき宗教的な崇拝の鬼と化した戦争指導者たちの姿は狂気そのもの。

その中で粛々としてあらゆる手続きのもとで進む儀式(日本帝国のお葬式)がまた空しく目に映るわけだが、東京の焼け野原も一般市民の視点も欠如しているこの映画において、密室にこもった戦争指導者の思考停止状態と無知蒙昧ぶりが際立っていく作劇にはかろうじて岡本喜八のシニカルな視点を垣間見ることができる。

とはいえ、題名が出てくるまで20分もかかったこの作品、2時間40分ハイテンションな緊迫感が途切れることなく持続するアツイ映画であったこともたしかで、岡本喜八のテンポ良いリズム感あふれる演出技法が重厚な作品にあっても冴えに冴えわたっている。

そしてなんといってもアクの強い個性派俳優の恐ろしいほどの屹立した存在感のしのぎ合いに目をそらすことができない。

横浜警備隊長役の天本英世や児玉基地飛行団長野中大佐役の伊藤雄之助など、今の役者では到底お目にかかることのできない怪演ぶり。そして壮絶な割腹自殺シーンに息を呑んでしまう阿南陸相・三船敏郎の鬼気迫る力演。

これほど役者というものの力を認識させられる映画もそうはない。

日本の中枢の断末魔しかと見届けたり!

とはいえ、死屍累々たる末端の人々の断末魔に比べればちゃちいものだが。。

でもさ、腹かき切るだけじゃやっぱすぐには死ねないもんなんだねぇ・・coldsweats02。くわばらくわばら。。

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