2009年11月23日 (月)

夢のシネマパラダイス98番シアター:絶望的な闘いの先にあるもの・・・

闇の子供たち

1 出演:江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡、鈴木砂羽、佐藤浩市

監督:阪本順治

(2008年・日本・138分)WOWOW

内容:大手新聞社のタイ特派員・南部浩行は、タイで行われている闇ルートの臓器移植の取材を始める。一方、タイの社会福祉センターにやって来たNGO職員の音羽恵子は、幼児買売春を強制される子供たちの悲惨な現実に打ちのめされながらも、最近センターに姿を見せなくなった少女の救出に奔走するが・・・。

評価★★★/65点

タイにおけるおぞましい幼児の人身売買、売買春の現実を鋭利な筆致であらわにしていく衝撃作といっていいと思うけど、生きたまま心臓をえぐり取られ、幼児性愛者にいたぶられ弄ばれ、ゴミ収集車に捨てられる子供たちの惨状には思わず目を覆いたくなってしまった。

でも、これが東京から地図の上で20cm離れた所にある現実なのか・・・。

しかし、このかなりヘビーな問題に対して目をそらさず真正面から見据えた映画の作り手の志は買いたいものの、終盤になってそれが空回りしている面は否めず、、。

特にデモ中にいきなりドンパチが始まるくだりはわけが分からない(笑)。

また、南部(江口洋介)が過去に幼児買春をしたことがあったというオチと、南部の部屋で幼児買春の事件記事が貼り付けられた鏡を与田(妻夫木聡)が凝視するラストのくだりは、観客の側の心をも暴き立てようとするがごとき強烈な問題意識にあふれていて、他人事ではいられなくなってしまうという意味でそれ自体の描写は理解できるものの、この唐突なオチのさらなる先に落としどころを持ってこなければならないはずなのに、南部が首を吊ってハイ終わりじゃなかろうに・・・。

人がそれぞれ持つ闇の恐さを暴くのも結構な話だが、それ以上に描かなければならないのは臓器売買、人身売買を成立させているシステムなり真相を暴くことなはずで、それを描かないまま中途半端に放り投げるというのは、じゃあそれまでに描かれてきた突撃取材はいったい何だったんだということになりはしまいか。。

しかも、エンディングはこれまた唐突に桑田佳佑のわけの分からん歌謡曲ときたもんだ。サザンは別格に好きだけど、この使い方には完全に辟易・・・。これだけで赤点やってもいいくらいなんだけど。。

なんというか、作り手の感情の方がヒートアップして先走っちゃって、逆に支離滅裂ここに極まれりになっちゃった悪例といえばいいだろうか。そんな映画ですた。。

重たいテーマだけに、後味の悪さは想定内だったけど、この後味の悪さは想定外だったなww。。

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トラフィック

Traffic 出演:マイケル・ダグラス、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ベニチオ・デル・トロ、ドン・チードル、デニス・クエイド

監督:スティーブン・ソダーバーグ

(2000年・アメリカ・148分)DVD

評価★★★★☆/85点

内容:メキシコ、サンディエゴ、ワシントンの同時3点ドキュメント調で描かれる麻薬戦争の舞台裏・・・根深く浸透した麻薬の密売ルートに挑む麻薬捜査の物語。当時キャサリン・ゼタ・ジョーンズは実際にマイケル・ダグラスの手にかかり妊娠中であったが、身重の妻役をやけくそで?演じきったことでも有名ww。

“アメリカにおける銃社会が実際問題無くならないのと同様に、実際、国家対策的な麻薬戦争に勝つというのはベトナムあるいは今も続けられているテロ戦争で勝つより難しいということをアメリカ人はおろか日本人である我々もうすうす感じている。。”

需要-生産-加工-流通-消費という需要・供給システムの確立。そこに政府、国際資本、マフィア、地元ゲリラ、いたるところにはびこる腐敗などが複雑に絡み合う。

これはもう一大産業どころの話ではない。想像を絶する世界的規模のものだ。

このタガを崩すのは実際問題ムリだろう。テロ戦争に勝つより難しいといってもいいと思う。

アメリカは中南米(コロンビア、メキシコなど)への軍事援助などを展開し、ドラッグ・ウォー(麻薬戦争)を行ってはいるが、何の成果も上げていないというのが実情なのだ。

だが実は、アメリカ政府自体が何食わぬ顔で麻薬を利用してきたというウラの顔も存在することが、話をややこしくさせる・・・。

この映画でもその一端が語られているが、具体的には、世界各地で反米勢力と親米の地元勢力を戦わせる代理戦争の戦略の中で、アメリカは麻薬栽培を親米勢力の資金源にさせてきたといういわくがある。

それは例えば50年代中国国共内戦におけるゴールデントライアングルでの麻薬栽培。

60年代にかけてのキューバカストロ政権転覆を図ることを目的に、亡命キューバ人勢力の資金作りとしてアメリカ本土への麻薬密輸の容認(結局ピッグス湾事件でこのカストロ転覆作戦は失敗に終わる)。

全く同様のタイプで80年代のニカラグアやレバノンetc.

さらには、何といってもアフガニスタン。

ソ連が侵攻した際、アメリカのてこ入れによりオサマ・ビン・ラディンなどに代表されるゲリラが作られるが(後に周知の通り911同時テロでアメリカはこの飼い犬に咬まれてしまうのだが)、その資金源として麻薬栽培が行われた。そして現在、アフガンは世界最大のアヘン生産国となってしまった・・・。

アメリカのウラの顔。

と同時に、「麻薬カルテルを壊滅してやる!」と高らかに謳いあげているアメリカのオモテの顔。

、、、どう考えても救いようのない話である。

アメリカ社会の内深くまで侵攻している麻薬を消滅させるという麻薬戦争に勝つというのは、テロ戦争に勝つよりというよりも、ほとんど不可能といってもいいのではないか。

このへんのコノテーションをおそらく内包しているアメリカとまだ切実な問題となっていない日本とではこの映画の見方も違ってくるのではないだろうか。

ということで、映画の話に戻すと、この映画の凄いところは、あまりにも救いようがなくやりきれない麻薬戦争の絶望的な現実というマクロ的観点へ話を収束させ、そこに至るまでを至極客観的に描写している点にあると思う。

1つ1つの話は、家庭にドラッグが忍び込んでいくといったようにミクロ的なものだが、それらが並行・交錯して語られていくことにより、最終的にはマクロ的なものへと標榜する。

しかも別段難しいストーリーではない中で2時間30分近くで収めてしまうというのは、この監督ちょっと伊達じゃないな、と。

加えて実は最初から救いようのない話になることは自明の理であったこの映画において、ラストで差し込む微かな光は唯一の救いであるし、この終わらせ方の演出、この監督心憎いな、と。

要するにこの監督すげぇなと感心してしまいました。

もちろん、デル・トロとゼタ・ジョーンズの特筆ものの演技にも感心しなければなりませんが。

いずれにせよ、我々のいる現実世界も、そして映画の中の彼らもこの終わりなき戦いをこれからも続けていくことだろう。

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インサイダー

Insider 出演:ラッセル・クロウ、アル・パチーノ、クリストファー・プラマー、ダイアン・ヴェノーラ

監督・脚本:マイケル・マン

(1999年・アメリカ・158分)仙台第1東宝

評価★★★★★/90点

内容:大手のタバコ会社の企業秘密を暴こうと立ち上がった報道番組プロデューサーと元タバコ会社役員の姿を追った実録社会派ドラマ。

“もう一度見る価値があるかと問われれば、、、あると答えます。”

バシバシ実名が出てくる社会派の映画はもともと好きな部類ではある。しかし、ここまでズシリと重心の重い作品には最近そうは出会わない。

TV局にまで及んでくる巨大な見えざる圧力に苦しみつづけ、自分の家族の未来が人質にとられてしまうという不条理な現実を突きつけられる普通の男の闘いを静かな眼差しで見つめていく。

それは例えばマフィア犯罪の重要証人になり、マフィアに命を狙われるといった話でさえ薄っぺらく見えてしまうくらい重苦しいものだ。

勝利を勝ち取ったというヒーロー像はこの映画にはない。長く苦しい孤独ともいえる闘いが続くのみ。そして、それを演じきったラッセル・クロウの凄さ。

さらに、低音で鳴り響く音楽と凝りに凝ったカメラアングルがさらなる効果を演出していて、特に回転ドアのショットや、バーグマン(アル・パチーノ)とワイガンド(ラッセル・クロウ)が初めて会う場所での待ち合わせシーンのカメラ位置など強烈に印象に残る。

この監督に恋愛映画撮らせたらどうなるんだろうと思うくらい臨場感たっぷりのバリバリ骨太な映画だ。

しかしまぁ、硬派ネタを追い求めるバーグマンにアル・パチーノ+硬派ネタ専門家マイケル・マンとくりゃ女の出る幕はないわなぁww

ワイガンドの奥さんの気持ちと彼女がとった行動はそれが理由なんだと勝手に決めつけたいが、、、これって実話だったのね。。

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ペリカン文書(1993年・アメリカ・141分)WOWOW

 監督・脚本:アラン・J・パクラ

 出演:ジュリア・ロバーツ、デンゼル・ワシントン、サム・シェパード

 内容:法科の女子大生ダービーは、最高裁判事殺人事件に対して大胆な仮説をレポートで提出。しかし、その“ペリカン文書”と呼ばれるそのレポートは、事件の核心に迫っていた。国家上層部の黒幕に命を狙われるハメになった孤立無援の彼女は、ジャーナリストのグランサムに助けを求める・・・。

評価★★★☆/70点

社会悪の糾弾という社会派としての側面と、スリルとサスペンスとしての娯楽面が3:7、いわば広く一般受けするような興収重視の割合でブレンドされていて、非常に見やすい作品になっている。

初めて見たのが高1の時だったこともあって、オイラにとってのハリウッド製サスペンス・ミステリー映画の基準点になっている、そんな作品でっス。

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逃亡者(1993年・アメリカ・130分)NHK-BS

 監督:アンドリュー・デイビス

 出演:ハリソン・フォード、トミー・リー・ジョーンズ、ジュリアン・ムーア

 内容:シカゴの著名な外科医リチャード・キンブルは、ある夜、自宅に押し入った片腕の男に襲われ、妻を殺害される。ところが、キンブルは妻殺しの容疑で逮捕されてしまい、不利な状況証拠を突きつけられて死刑判決を受けてしまう。が、護送中に交通事故に巻き込まれたキンブルは混乱に乗じてその場から逃走、身の潔白を証明しようと奔走する・・・。

評価★★★★☆/85点

追う者と追われる者という普通対立すべき相容れない両者が、お互い執念のかぎりを尽くした逃走劇をこれでもかと繰り広げる様が非常によく描かれている極上のエンターテイメント。

そして、その相容れないはずの両者が執念から解放されたとき、お互いを認め合い妙な連帯感で結ばれていくラストに思わず拍手。

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地雷を踏んだらサヨウナラ(1999年・日本・111分)DVD

 監督:五十嵐匠

 出演:浅野忠信、川津祐介、羽田美智子、市毛良枝、矢島健一

 内容:1972年、内戦の激化するカンボジア。25歳のフリージャーナリスト、一ノ瀬泰造は、ロバート・キャパや沢田教一に憧れて戦場カメラマンを志し、激動のインドシナ半島を駆け巡るうちにアンコール・ワットをカメラにおさめることにとりつかれてしまう。しかし、そこは解放軍クメール・ルージュの聖域という超危険地帯だった・・・。

評価★★★/60点

この映画に対する作り手側のテーマが浮いちゃってるんだよねぇ。

まるで地雷原をたどたどしい足取りで歩いているみたいに地に足がついてなくて、その割りを食った役者陣がかわいそう。

2009年10月16日 (金)

夢のシネマパラダイス207番シアター:クライマーズ・ハイ

クライマーズ・ハイ

Climbershigh_1_1b 出演:堤真一、堺雅人、尾野真千子、高嶋政宏、山崎努、西田尚美、小澤征悦

監督:原田眞人

(2008年・東映・145分)CS

内容:1985年8月12日。乗員乗客524名を乗せた羽田発大阪行き日航機123便が墜落する。現場となった群馬県の地元有力紙・北関東新聞の編集局は騒然となるが、一匹狼として動いていた遊軍記者・悠木(堤真一)が全権デスクを命じられ、怒涛の1週間が幕を開けた・・・。

評価★★★☆/70点

今の日本映画界にあってクセのある濃密な社会派群像劇を描くことのできる数少ない映画監督だと思う原田眞人の作品は、観る側にとっては吹きこぼれてくるアクの強さを自力ですくい取らなければならない度量の大きさと忍耐力が必要で、途中でそれに挫折しようものなら一気に置いてけぼりをくらってしまう小難しさを持っている。

なのだけど、なにより映画を見たゾ!という気にさせられるし、個性派ぞろいのアンサンブルキャストとスタイリッシュな映像で畳み掛けてくる演出と作風は、今まで見たこともないような舞台劇に引きずり込む力強さも持っていて、けっこう好きで。

それに加えて熱いオトコ臭空間を仕立てることにも長けている和製マイケル・マンの今回の作品は、地方新聞社の編集局が舞台。

事件そのものよりも、新聞社という巨大組織の中でうごめく男たちの嫉妬と野心渦巻く喧噪劇に視点が置かれたところは、まるで銀行を舞台にした「金融腐蝕列島・呪縛」(1999)を焼き直ししたような構成になっていて、遊軍記者・悠木とナベツネを想起させる社長(山崎努)との関係は同作における役所広司と仲代達矢の関係と瓜二つ。

とはいうものの、さすがは原田眞人。

「金融~」よりもさらにまとまりのない混沌とした作劇になっている(笑)。

現場とデスク、現在と過去、父と子、組織と個、世代間対立といった二項対立のエピソードが空回りに空回りしまくっていて、それぞれのつながりが弱くてまとまりに欠けるのが最大の難点なのだけども、リズムのある臨場感で頂上まで一気に踏破し満腹感一杯に映画を見た気にさせる見せ切り方はなんだかんだいってやはりスゴイと思う。

NHKの土曜ドラマ版(主演は佐藤浩市)の方が個人的には好きだけど、ホンモノの“クライマーズ・ハイ”を味わえるという点では映画の方が的を射ているのかもしれない。

しかし、よくぞここまでクセのある役者さんを集めたもんだわ。感心しちゃいます。

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突入せよ!「あさま山荘」事件

Image197 出演:役所広司、宇崎竜童、伊武雅刀、天海祐希、椎名桔平、篠原涼子、武田真治、八嶋智人、藤田まこと

監督:原田眞人

(2002年・東映・133分)DVD

評価★★★★/75点

内容:1972年2月、連合赤軍のメンバー5人がひとりの女性を人質に、雪に閉ざされた軽井沢のあさま山荘に立てこもる事件が発生。10日間におよぶ攻防の末、警察が強行突入。運良く人質を無事救出、犯人全員の逮捕に成功するが、2人の殉職者と民間人1人が死亡、多数の負傷者を出す悲劇となった。この日本犯罪史上に残る大事件を、当時指揮官の一人だった佐々淳行氏の原作を基に映画化。

“青島刑事も和久さんも恩田刑事も出てこないどころか、犯人たちもただの謎の凶悪犯としか描かれていない完全特化フィクション映画。ドキュメンタリーXにもYにもZにもならない、劇映画としての立場をわきまえているトンだ代物。”

佐々氏の原作を読んだことがないばかりか、肝心のあさま山荘事件のことさえよく分かっていない自分。

以前NHKのプロジェクトXで事件について2夜連続だったかで取り上げていたが、それを見て初めて人質がいたことなどを知ったくらいだ。なにせ事件から約10年後に生まれてるんだから・・・。

連合赤軍はどんな輩なのか、どういうことをしていたのか今でもよく分からんし。ただ当時の人々がテレビの前にくぎ付けになったということだけは知っていた。

そして、、、この映画である。

映画の冒頭でこの映画は事件を基にしたフィクションであると前置きされていたとおり完全に原田眞人の作品世界やテーマに舵を取っていっているなというのが、事件のことをよく知らない自分でもさすがによく分かるつくりになっている。

どの程度事実と符合しているのかしていないのか分からないし、佐々氏から一方的に見た事の本質なのかどうかも分からないが、ただ1つ確かなのは、脚本も手がけている原田眞人の作品世界に実際にあったあさま山荘事件そのものが完全に組み込まれてしまっていることである。

それについての是非については個人的には完全に肯定する。あくまでも劇映画として撮っているわけだから、作り手の主観が入るのは当然だし、自分が撮りたいことのみを撮るというのも一向に構わないはずである。

そういう作り手の姿勢(主観が入ること、撮りたいことのみを撮ることetc.ようするに作り手が自由であること)について真っ先にとやかく言うつもりはない。

そのかわり、まずとやかく言うべきなのは、作り手の主観や主義主張そのものであり、またそれらをベースにして出来上がった作品や作品世界についてであろう。

つまり、作り手がやりたいように好きなように作るということに関してはどうぞご勝手にやって下さいなというわけだが、それで出来上がった作品についてはとやかく言わさせてもらいます、というのが自分のスタンスである。

よって前提としてはやりたいように映画は作るべきだと言っておきながら、出来上がった作品を見ると、やりたいようにやったからこんな体たらくな作品になっちゃってるんだとも言えちゃうわけで。なんかスゴイずるくて矛盾しているような映画批評スタンスかもしれないけども・・・。

ただ、やりたいようにやるというのは、決して作り手の無責任などではなく、必ず作り手の意志や主観が入っているはずだから重い責任が課されている(自由であることは実は重い責任を負うことでもある)のは当然なわけで、だから作り手の意志や主観をまずは第1に見ていこう、それを踏まえてから作り手の制作姿勢について思うことがあれば言おうと考えているのですが。。。

要は順序を間違えちゃうと、こちらもただ一方的になっちゃってるということになってしまう。難しいところです。

まぁ自分の中では納得しているので。といいつつ納得してるわりに全然うまく表現できないんだけど・・・。

さてさて、余談はさておき出来上がった今回の作品について言わせてもらうと、まあ自分好みの映画かなという印象はもったかな。

警察組織の呪縛と矛盾という観点から撮ったのであろうこの映画は、前々作の「金融腐蝕列島・呪縛」と同様の観点でもあるし、中央と所轄という視点でみれば、踊る大捜査線の逆バージョンの構図ともいえるわけで、個人的には非常に興味深いコンテンツであった。

しかしそのコンテンツのみに特化して描くための道具立て、題材が実際にあった浅間山荘事件というのはやはり少しばかり腑に落ちないところもある。

武田真治と篠原涼子なんてどこに出てたんだ??とエンドロールを見てビックリしたように、犯人と人質の描写はほとんど皆無といってよいし、長野県警もただの低脳集団としか描かれていない、いささか一方的な描き方なのはやはり気になった。

青島刑事が現場にいたらあの台詞が聞こえてきただろう。

「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」

2009年4月12日 (日)

夢のシネマパラダイス426番シアター:ナショナル・トレジャー★ブラッカイマー印★

ザ・ロック

Rockposter 出演:ニコラス・ケイジ、ショーン・コネリー、エド・ハリス、マイケル・ビーン

監督:マイケル・ベイ

(1996年・アメリカ・137分)仙台日之出プラザ

評価★★★★/80点

内容:毒ガス兵器を所持する連中にアルカトラズ島が占拠され、国防総省に1億ドルの要求を突きつけてきた。FBIの化学兵器スペシャリストとアルカトラズ刑務所からの唯一の脱走者である元英国諜報員が潜入。自ら心臓に解毒剤を打つなど今回もN・ケイジはハイテンション全快!

“どう見ても緑色のでかいスーパーボールを20コ数珠つなぎにしたモノにしか見えない。”

それなのにあのボール地べたに落としても弾まないでやんの(笑)。。

それはそうとこの映画、設定が見事なことは言うまでもないし、ブラッカイマー組もその点についてはお手のものなのだが、その初期設定の転がし方が“らしくない”のだ。

ドッカンドッカン直滑降で突き進んでいくのが売りのブラッカイマー組らしからぬ理性的な転がし方とさじ加減で捌いていくことに良い意味で拍子抜けというか驚いた。

だって反乱の首領がラストに「バカなことをしてしまった。」と後悔するなんて(笑)。

ただこの展開の仕方については、殊にブラッカイマーだからこそ評価したいし、なんといってもショーン・コネリーの存在が大きい。

ショーン・コネリーの存在感が、ブラッカイマーのB級魂を食い破った、そんなところだろう。

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ナショナル・トレジャー(2004年・アメリカ・131分)2005/03/30・MOVIX仙台

 監督:ジョン・タートルトーブ

 出演:ニコラス・ケイジ、ハーベイ・カイテル、ジョン・ボイト、ダイアン・クルーガー

 内容:はるか彼方の昔より伝来し封印された秘宝を解くカギは、アメリカ独立宣言にあった!?伝説の秘宝を追う歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツは、秘宝の謎を解く鍵を発見するのだが・・・。

評価★★★/65点

ファミ通今週号の豪華目玉付録は、ウォルト・ディズニーが提供するアドベンチャーゲーム「ナショナル・トレジャー」の最短攻略チャート完全収録DVD!!

なんとこのゲーム、最短攻略チャートに沿ってやれば2時間足らずでクリアーできます。

それをいちいち懇切丁寧に映像で収録してくれるのだから、これほどありがた迷惑なことはないのだ、、、いや、ありがたいことはないのだ。。

えっ?それをスクリーンで大々的にかけるって?い、いいんじゃないスか・・・ハハハ。

そんな映画です。

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ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記

Nt2 出演:ニコラス・ケイジ、ジョン・ヴォイト、ハーヴェイ・カイテル、エド・ハリス、ダイアン・クルーガー、ヘレン・ミレン

監督:ジョン・タートルトーブ

(2007年・アメリカ・124分)2008/01/10・盛岡フォーラム

内容:リンカーン大統領暗殺にまつわる講演をしていたベン・ゲイツ。と、そこにウィルキンソンと名乗る古美術商が乱入してきて、暗殺犯の一味の名前を記した失われた日記の一部を提示。なんとそこには、ベンの先祖の名が記されていた。大統領暗殺者の末裔という汚名を着せられてしまったベンは、先祖の無実を晴らすべく調査を開始するが・・・。

評価★★★★/75点

コースガイド付き攻略本に沿ってテンポよくサクサク進んでいくような展開は前作と同様だが、ファミリーものにしたことで、よりハリウッド王道路線を地で行く映画になった。

こういうのはもう何も考えないで見ないとダメやね。今回、オイラにはそれが吉と出たかんじ。。

特に、名だたる名優陣が宝探しに躍起になって滑って転げ回って水浸しになるドタバタ劇を見るのはかなりツボにハマりますた。だって、この1年前にエリザベス女王を演じてアカデミー賞獲ったヘレン・ミレンがでっせ(笑)。しかもその息子が女王の書斎に忍び込んじゃうんだから・・。ドツボっス。

敵役エド・ハリスもなにげに人が良くて、前作のショーン・ビーンもそうだったし。なにかと憎めない映画でもあるんだよね。またまた続編に期待でッス。

でも、お次はアメリカ史じゃなくてもっと世界に飛び出していってもらいたいな。たかだか220年ちょいしか経っていないアメリカ史はやはり底が浅いし、ロマンも薄れ気味なので、やっぱインカとかエジプトとかさー。

あっ、日本でもええのよ。仁徳天皇陵でドンチャン騒ぎ、、って宮内庁が黙っとらんかw。。

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デジャヴ

Taqkmixzen 出演:デンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン、ヴァル・キルマー、ジム・カヴィーゼル

監督:トニー・スコット

(2006年・アメリカ・127分)2007/03/25・盛岡フォーラム

評価★★★★☆/85点

内容:ハリケーン・カトリーナの傷跡が色濃く残るニューオーリンズ。ミシシッピー川で500人以上もの犠牲者を出した凄惨なフェリー爆破事件が発生する。捜査を開始したATF捜査官ダグ・カーリンは、川岸で発見された女性の焼死体の発見の通報が、フェリー爆破の前だったことを知り、この女性クレアが事件の鍵を握っていると確信する。そしてFBIへの協力を要請される中で、ダグは政府が極秘に開発した“白雪姫(タイム・ウィンドウ)”と呼ばれる映像装置を見せられる。それは、4日と6時間前の映像をリアルタイムで再生できる驚くべきシステムだったのだが・・・。

“ん?どっかで見たことのある顔だなぁ、、、ていうかこれってデジャヴ!?”

、、、ていうかヴァル・キルマーじゃん(笑)!!

ドッヒャーー、、L|゜0゜|7ぅそぉぉ...

ヴァル・キルマーの顔が1番のデジャヴだったというオチ・・・。

まぁそれはともかく映画自体も相当にエーッッ!!Σ(゜□゜)ノ系ってな映画だったもんで。

ジェリー・ブラッカイマー印といえばそれまでだけど、でも、どう考えてもそりゃオカシイだろというツッコミどころ満載な荒唐無稽映画を作れるのはハリウッドしかなく、しかもそういうツッコミを力づくでねじ伏せて、ブラックホールのような求心力で考えさせるヒマなく最後まで一気にグイグイ見させてしまう映画を作れてしまうのもハリウッドでしかなく、しかもそういう映画に出会えた時ほど映画の面白さを実感できることはない。

映画ってどこかで必ずウソをつくものだと思うし、そうじゃないと映画にはなりえないと思うんだけど、この映画のようなミエミエのウソをつきまくった中で、それを凌駕する発想でもってウソに説得力をもたせ、ハリウッド十八番のご都合主義で爽快にまとめ上げてしまう、こういう大ウソつき映画はっきりいって大っ好きなんです、ハイ(笑)。

まぁそれがタイムパラドックスものの醍醐味といえばそれまでなんだけど、経験したことがないことを以前に経験したことがあるように感じるというデジャヴを、タイムパラドックスにつなげてしまう語り口と発想の巧さというのはやはりスゴイな、と。

なにやら“ホイーラー境界”だとか“アインシュタイン=ローゼンの橋”、“分岐宇宙論”だとか右から左へ受け流したくなるようなわけの分からんご託にも妙に知識欲をくすぐられちゃったし、4日と6時間前の映像を壁を通り抜けるなどなんでもござれで見れてしまう監視システム“白雪姫”も面白い。

複数の衛星による三角測量で熱源を感知する云々というくだりなんてGPSそのものだと思うんだけど、いまや自分のパソコンのグーグルアースで自宅の物置がくっきりと映し出されているのを目の当たりにできちゃう時代だから、なんかこんなん将来作れそうなんて思えてくるし。でも、まさかそのものズバリのタイムマシンだったとは思いもよらなかったけど。。

そういえばトニー・スコットの兄貴であるリドリー・スコットの「ブレード・ランナー」で、一枚の写真を立体的な3次元映像にしてその中を奥行きなど無関係に自由自在に見れるという装置があったけど、今回のはその改良型なのかななんて。

そしてそしてなんといってもゴーグルという陳腐な小道具の使い方ね(笑)。

カーチェイスを撮りたいがためだけにあつらえられたようなものだけど、しかし「マトリックス・リローデッド」でこれ以上のカーチェイスはもうないだろと思っていただけに、まさか時空を超えた追跡劇を見せられるとは思わなかった。度肝を抜かれやんした。

ジェリー・ブラッカイマー&トニー・スコット黄金コンビでは1番面白かったかも。

ていうか「エネミー・オブ・アメリカ」もこのコンビだったような・・・。

2009年3月16日 (月)

夢のシネマパラダイス240番シアター:天然コケッコー

天然コケッコー

1005558 出演:夏帆、岡田将生、柳英里沙、藤村聖子、夏川結衣、佐藤浩市

監督:山下敦弘

(2007年・日本・121分)DVD

内容:山と田んぼが広がる木村町。中2の右田そよは、小中学生合わせて全校生徒たった6人という小さな分校に通っていた。そんな新学期のある日、東京からイケメンの男子生徒・大沢広海が転校してきて、そよの心は波立つ。が、そんな彼女の期待とは裏腹に広海は自己チューでクールなワンマン男で・・・。

評価★★★★/80点

ああ、いい映画だったぁ、、以外の言葉が思いつかない典型的な作品。

おそらく大人の視点でこの田舎を描いていくと「松ヶ根乱射事件」(2006)になるのだろうけど、今回のは徹底的に子供視点オンリーで描くことで大人の出来事が完全にほったらかしになっているのが面白く新鮮で、あらためてこの監督さんの器用さに舌を巻いてしまった。

とはいっても、右田そよ(夏帆)の中2・中3という時期は子供から大人へさしかかる微妙な分岐点であり、天然の世界から打算の世界を垣間見てしまう恐怖や距離感というのはうまく描かれていたと思う。

天然の世界がずっと続いていけばいいのに、、という願望が、いわばノスタルジーなわけだけど、しかし成長するにしたがっていつしかその世界は大人の諸事情とその世界の外にある残酷なほどの“真実”に飲み込まれてゆく・・・。

それは例えば、小学1年生のさっちゃんが1学年上のカッちゃんに厳しいツッコミを入れられてジュース屋さんごっこを拒否られるシーンにも何気なく、しかし印象的に描かれているのだ。

そういうどこにでもある風景、どこにでもある日常、ここではないどこかはいつもここにあるということをこれだけ自然に描けてしまうのだから、この監督さんはスゴイし、なによりも映画というものの素晴らしさにまで気付かせてくれたこの作品にオイラは拍手を送りたい。

ようするに、イイ映画なんです。。

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瀬戸内少年野球団(1984年・日本・143分)WOWOW

 監督:篠田正浩

 出演:夏目雅子、郷ひろみ、佐倉しおり、大森嘉之、岩下志麻、伊丹十三、渡辺謙、大滝秀治

 内容:敗戦直後の淡路島、江坂国民学校5年生の竜太とバラケツらは、新学期になって転校してきた都会風のマドンナ少女に心ときめかせる。一方、彼らの担任の駒子先生は、戦死したと思っていた夫・正夫が実は生還していたことを知るが、正夫の弟との過ちから再会を思いとどまっていた。そんな中、子供たちの野球チームを結成することになるが・・・。

評価★★★☆/70点

野球という題を付けてるのに、まったく野球が描けていないのは小学生の時に少年野球団に入っていたオイラとしては受け入れがたいものがあるし、それぞれのエピソードもユルユルのペラペラで、それを中継ぎ投手を矢継ぎ早に投入してくるかのごとく詰め込むのも映画としては拙いものがある。

、、のだが、時代の変化にもブレない駒子先生(夏目雅子)の清廉な芯の強さと、それとは逆に時代の変化の波に呑まれていく理髪店主トメ(岩下志麻)のイイ加減っぷりをはじめとする人物像はなかなかに魅力的で、楽天的な程良いお味の映画であったこともたしかだ。

山下敦弘の「天然コケッコー」(2007)や、それこそ篠田監督の「少年時代」(1990)もそうだけど、大人の視点を捨てて完全に子供視点で描いて一本化した方がよりまとまった作品に仕上がったのではないかとも思うけど、まぁこれはこれとしてありなのかな。

こういうのこそ連続ドラマでやってもらいたいんだけどねぇ。。

2009年2月15日 (日)

夢のシネマパラダイス596番シアター:007カジノ・ロワイヤル

007/カジノ・ロワイヤル

007_casinoroyal2706finalus 出演:ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、マッツ・ミケルセン、ジュディ・デンチ、ジェフリー・ライト、ジャンカルロ・ジャンニーニ

監督:マーティン・キャンベル

(2006年・米/英・144分)2006/12/19・盛岡フォーラム

評価★★★★/80点

内容:2件の暗殺を実行し、殺しのライセンス“00(ダブル・オー)”を取得した諜報員ジェームズ・ボンド。犯罪組織の資金源を絶つという最初の任務に乗り出したボンドは、テロを未然に防ぐことに成功する。それにより巨額の損失を出したル・シッフルはモンテネグロのカジノ・ロワイヤルで損失の穴埋めをすることを画策する。一方、ボンドのもとには、財務省からお目付役として美女ヴェスパーが送り込まれる・・・。

“これがホントの007/危機一発!”

はたしてこれが007映画かと言われれば、紛うことなく首を傾げたくなるところだが、2時間半がこれだけあっという間に過ぎていった007映画も初めてだ。

「ボーン・アイデンティティ」のジェイソン・ボーンの影響も見え隠れするようなかんじだったけど、なんかアニメ第一シリーズの丸くなる前の硬派なルパン3世を見ているような感覚で、そういう意味では007の原点回帰というのはこれはこれで良いのかもしれない。

しかし、とにもかくにも歴代ジェームズ・ボンドの軟派なユーモア加減は締まりがなくて好かなかったのだけど、今回の6代目ダニエル・クレイグにはやられまくった。。

硬派で短気で氷のハートを持つ男。

狙った獲物は逃がさない青い瞳の冷血動物の匂いを漂わせ、殺しの実績を平然と積み上げていくタマ。

そしてエゴが自制心に勝り、反省などすることなく、失敗さえも余裕でキメてしまうあつかましさは、まるで70年代映画のスティーブ・マックイーンやクリント・イーストウッドをほうふつとさせる出で立ちで、明らかに今までのジェームズ・ボンド像とは対極にあるようなキャラクターになっている。

そこに自分はハマッた。

また、血の涙を流したり、神経質にぜんそく用の薬を吸引したりする敵役ル・シッフルのキャラ造型もすこぶるイイ。

さらに冒頭の爆弾男の追跡シーン(まるでジャッキー映画)をはじめとして、息もつかせぬ過酷な肉体派アクションと、“運命の女”ヴェスパーとの儚い愛が見事に均衡を保っていて、ここらへんはシナリオにポール・ハギスを加えたのが大きかったのではないかと推測できるが、これが本当の「007/危機一発」(「007/ロシアより愛をこめて」の初公開時のタイトル名で、あの水野晴郎が考案したとされる)ではないかと思うほど、今回は過激でキワドい描写の連続だったと思う。

だって、心臓止まってるんでっせ(笑)。しかもル・シッフルの拷問もかなりキワドかったし。男ならずとも分かるっしょ、あの痛さは・・shock

いやぁしかし、、ダニエル・クレイグ・ボンドの続編早く見たいな。ボンドガールがただのセックスシンボルに終わらなかったのも良かったし、次も期待したいっス。

007映画に期待するなんて、ついぞ訪れるはずがないと思っていただけに、今回はうれしい誤算でありんした。。

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007/慰めの報酬(2008年・英/米・106分)

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(おまけ)

007/ロシアより愛をこめて(1963年・イギリス・115分)NHK-BS

 監督:テレンス・ヤング

 出演:ショーン・コネリー、ダニエラ・ビアンキ、ロバート・ショウ、ペドロ・アルメンダリス

 内容:英国情報部に、ソ連情報部の諜報員タチアナが亡命を希望してきた。彼女は手土産に、最新式の暗号機を持ち出すという。そして、彼女自身の希望で、ジェームズ・ボンドが派遣されることになったが、それは国際的犯罪組織スペクターが仕組んだ罠だった・・・。007シリーズの第2作。

評価★★★/60点

“タチアナ・ロマノーヴァ!”

タチアナ・ロマノヴァ略してタニア、、、イイ響きだ・・lovely。。

ダニエラ・ビアンキ、、、あの胸の谷間に(*^∇゜)(゜∇^*)スリスリ♪してぇ~~heart02

007シリーズの中でも屈指の名作だから見れ!と言われてしぶしぶ見たのだけど、ボンドガールしか頭に残ってましぇん。。

だってアクションもちゃちいし、、なんか牧歌的というか、やっぱそういう点では今のアクション映画の方が断然上をいってると思う。

あの毒針クツを履いたオバハンも弱っえーし(笑)。

まぁ、60年代だからねぇ。当時はスゴかったのかもね。

夢のシネマパラダイス374番シアター:007シリーズ

007/ダイ・アナザー・デイ

00000507746l出演:ピアース・ブロスナン、ハル・ベリー、トビー・スティーブンス、ロザムンド・パイク

監督:リー・タマホリ

(2002年・アメリカ・133分)2003/03/11・MOVIX仙台

評価★★★/60点

内容:シリーズ20作目。北朝鮮で捕らえられたボンドは、14ヶ月間もの拷問を受ける。釈放されたものの、秘密を吐いたと疑うMI6からはライセンスを剥奪されてしまう。何者かの罠にはまったのだとボンドは調査を開始するのだが・・・。

“007映画を観ると、次の日にはあらかた映画の内容を忘れているというジンクスは今回も破られることがなかった。”

たぶん自分が今までリアルタイムで観た007映画(’95のゴールデンアイ以降)の個人的平均評価は★3っつだと思う。

以前、007映画はその時代のアクション映画の偏差値50映画だと記したことがあるが、これ観てもやっぱりその考えに変わりはない。

2003年における偏差値50。

偏差値40でも60でもなく、いつも偏差値50なのだ。

だから心に残らない。

偏差値40であれば出来の悪さに逆に印象に残ってしまうこともあるかもしれないし、偏差値60はいわずもがなとしても、しかし、偏差値50ってフツーすぎて結局印象に残らないんだよね・・・。

でも、それが良くも悪くも“007映画”なのだと思います。少なくとも自分にとっては。

スパイ映画としての、時代が違っても不変な007映画たる確固としたスタイルと、アクション映画としてのその時代の偏差値50のスタンダードさ。

それが007映画なのだと思います。

その点で本作を観ると、スパイ映画としてのスタイルをもしかしてブッ壊すのか?という意気込みで突っ走りだしたんだけど、中盤以降は一気にトーンダウンしてやっぱいつもの007映画に落ち着いたかんじだし、アクション映画としての要素はあいも変わらず偏差値50だった。。

まぁ、だから007映画はせめてリアルタイムで観ようとは心がけているのだけども。

だって10年後に観たときの基準で観たらおそらく偏差値50を下回ってしまう可能性が高いだろうから。

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007/ユア・アイズ・オンリー(1981年・イギリス・128分)Video

 監督・ジョン・グレン

 出演:ロジャー・ムーア、ジュリアン・グローバー

 内容:東西軍事バランスを左右してしまうミサイル誘導装置を東側に売り渡そうとするギリシャの大富豪を阻止せんとボンドが大活躍!

評価★★★/55点

アクションネタ総ざらいのイイとこ取りだけではやはり面白みに欠ける、ということがこれ見て判明。肉体派アクションは特にそう。

ただ、当時リアルタイムで見てればもっと面白かったのかも。

007シリーズって、その製作年代におけるスタンダードのアクション映画だと思うのだけど、その製作年代においての偏差値50のアクションシーンを見せてくれるみたいな。

そういう意味では、時が経っちゃうと偏差値は下がる一方なわけで、それが007シリーズの悲しいさがなのかも。逆にいえば、これだけ長寿な理由も分かる気がするんだけどね。

リアルタイムで見ないとやっぱダメなんですな、たぶん。

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007/ゴールデンアイ(1995年・イギリス・130分)Video

 監督:マーティン・キャンベル

 出演:ピアース・ブロスナン、ファムケ・ヤンセン

 内容:高性能プログラムディスク“ゴールデン・アイ”をめぐり、あの手この手で襲いかかる凶悪国際犯罪組織ヤヌスvsジェームズ・ボンド!

評価★★☆/50点

オナトップ、、、名前からして凄まじそうな女だ・・・。しかもファムケ・ヤンセン。コンプリート!

うーん、、オナトップ主演の映画を見てみたい・・。えっ?洋モノAV女優にいるって!?おいおい。。

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007/トゥモロー・ネバー・ダイ(1997年・英/米・119分)WOWOW

 監督:ロジャー・スポティスウッド

 出演:ピアース・ブロスナン、ミシェル・ヨー

 内容:ジェームズ・ボンドがメディア王による世界戦争の陰謀に立ち向かうシリーズ第18作。

評価★★★☆/70点

“老舗映画の意地をみた!が、しかし・・・”

ブロスナンよりミシェル・ヨーの方が強く見えるのはどういうことだ。彼のスカスカパンチだけが引き立つとは。。

でも、これ見て確信した。

ジャッキー・チェンにボンドをやらせれば鬼に金棒だということが(笑)。ダンディとは言いがたいし、女癖が悪いとも言いがたいけど、小道具好きの007にジャッキーはもってこいだと思わない?東洋人は邪道ですか?

うー、、脇じゃなくてボンドで見てーー!!

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007/ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999年・アメリカ・127分)WOWOW

 監督:マイケル・アプテッド

 出演:ピアース・ブロスナン、ソフィー・マルソー、ロバート・カーライル、デニス・リチャーズ

 内容:謎の石油王令嬢をソフィー・マルソー、すべての肉体感覚を失った最強テロリストにロバート・カーライルが扮する、ピアース・ブロスナンの007主演作第3弾。

評価★★★/60点

D・リチャーズの巨乳よりなにより、ソフィー・マルソーと一晩共にできるんだったら、次の日どうなったっていい(笑)。。翌朝間違いなく全裸死体で発見されるだろうけど・・・。グハッ。

2009年1月29日 (木)

夢のシネマパラダイス289番シアター:古今東西ロードムービー選

テルマ&ルイーズ

Rtaizykzt 出演:スーザン・サランドン、ジーナ・デイヴィス、ハーヴェイ・カイテル、ブラッド・ピット

監督:リドリー・スコット

(1991年・アメリカ・128分)NHK-BS

内容:平凡な主婦のテルマとウェイトレスのルイーズは、退屈な日常から抜け出そうと週末旅行に出かけた。食事に寄ったバーで、はしゃぎ過ぎたテルマがレイプされそうになり、ルイーズは男を撃ち殺してしまう。警察を信用しない2人はその場から逃げ出してしまうが・・・。旅行に出た2人の女性が、思いがけない事件をきっかけに指名手配犯として追いつめられていく経緯を描いたアクション・ロードムービー。

評価★★★/65点

自分の周りの女友達に訊くとほとんどがこの映画が好きだという・・・。

ついでにうちのオカンまでこの映画が好きだという・・・。ましてや彼女はこの映画が大好きだという・・・。

自分の女性観を間違いなく変えた一本!

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プリシラ

B0000565rd_09_mzzzzzzz 出演:テレンス・スタンプ、ヒューゴ・ウィービング、ガイ・ピアース、ビル・ハンター

監督・脚本:ステファン・エリオット

(1994年・オーストラリア・102分)NHK-BS

評価★★★☆/70点

内容:世代も生き方も違う3人のゲイが、オーストラリアの砂漠のリゾートでショーをするため、プリシラ号と名付けたバスで旅に出る。偏見や家族の問題を抱えつつ、ディスコソングに合わせて口パクしながら踊る3人が華麗で明るい、愛情あふれるロードムービー。

“ケバイ3人の顔よりも、そこに常に群がるハエの方が気になって仕方なかった。。”

大泉洋を全国区に押し上げた北海道発のTV番組「水曜どうでしょう」。その企画でオーストラリア縦断をやった時にもハエがたかってたんだよなぁ。オーストラリアってハエ天国なのね。

おそらく映画スタッフもハエを追っ払おうと悪戦苦闘したあげく、結局あきらめたんだろうな(笑)。

映画自体は、、、まぁ悪くはない。けど、時おり吐き気にも似たキモさが胸をつく・・・。アヴァのウ○コはないだろ。

でも、煙幕を噴出させながら車を走らせてみたいなとは思ったし、この映画で使われている曲は全部好き。特にヴァネッサ・ウィリアムスのSAVE THE BEST FOR LASTnoteをエンドロールに持ってきたのは乙です。

オイラもあのティックみたいに口ずさむ時あるからなぁ。。

ん?違うからねオレは(笑)。

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セントラル・ステーション(1998年・ブラジル・111分)恵比寿ガーデン

 監督:ヴァルテル・サレス

 出演:フェルナンダ・モンテネグロ、マリリア・ペーラ、ヴィニシウス・デ・オリベイラ

 内容:駅の構内で手紙を代筆し、人々の幻想や幻滅を見続けてきた孤独な女性ドーラと、母親を亡くしたひとりぼっちの少年ジョズエの父親探しの旅を描く。二人が自分の求めるものを探す旅に絡めて、ありのままのブラジルを映し出す感動作。ベルリン国際映画祭で金熊賞。

評価★★★☆/70点

“無っ性にポカリスエットが飲みたくなった・・。”

緑の一切ないブラジルの大地の渇きと人間たちの愛の渇き。渇きの相乗効果で観てるこっちが苦しくなってくる・・・。

例えば、山田洋次の描くような日本映画でこのシチュエーションだったらもっとすんなり映画の世界を受け入れることができたかもしれないけど。。ドーラって故乙羽信子に似てたし。

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裸足の1500マイル(2002年・オーストラリア・94分)WOWOW

 監督:フィリップ・ノイス

 出演:エヴァーリン・サンピ、ローラ・モナガン、ティアナ・サンズベリー、ケネス・ブラナー

 内容:1931年、西オーストラリア。アボリジニの混血児を家族から隔離して白人社会に同化させる“隔離同化政策”により、3人の少女が寄宿舎へ。しかし3人は、言葉や習慣を押し付ける施設を脱走し、家に帰ることを決意する。。実話をもとに、故郷までの1500マイル(=2400キロ)を9週間かけて歩き続けた少女たちの物語。

評価★★★★/80点

“なぜ、どのようにして英語が世界共通語になっていったのか、よ~~~く分かった・・・。”

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偶然にも最悪な少年(2003年・東映・113分)WOWOW

 監督:グ・スーヨン

 出演:市原隼人、中島美嘉、矢沢心、池内博之、蒼井優、岡田義徳

 内容:カネシロヒデノリは在日韓国人の高校生。小さい頃から韓国人というだけでイジメられてきたヒデノリは無為な毎日を過ごしていた。そんなある日、彼の姉が自殺した。ヒデノリは一度でいいから祖国を見せてやりたいと無謀な計画を思い立つ・・・。

評価★★/40点

最悪は必然の帰結・・。

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真夜中の弥次さん喜多さん(2005年・日本・124分)仙台フォーラム

 監督:宮藤官九郎

 出演:長瀬智也、中村七之助、小池栄子、阿部サダヲ、柄本佑

 内容:商家の若旦那で結婚している弥次郎兵衛と、ヤク中の旅役者・喜多八は、実はディープに愛し合う仲だった。しかし、極度の薬物依存でどん底まで落ちてしまった喜多さんは、「リアルが分からない」と弥次さんに不安を訴えるのだった。そこで喜多さんを治すため、何でも願いを叶えてくれるというお伊勢参りへとチョッパーのバイクで旅立つことにするのだが・・・。

評価★★/40点

“リヤルにわからねぇ・・・。”

こう言っちゃなんだけど、WOWOWのドラマWでやるレベルじゃない?

あるいは、三谷幸喜のパパパパパルコ歌舞伎見参!「決闘高田馬場」に対抗して、クドカンの下北北北北北北沢までキターッ歌舞伎見参!「東海道中ビバ眉毛」とか・・・。大人計画とこのメンツで(笑)。

でも、、中村勘三郎のタケちゃんマンは凄かったな。

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ミッドナイト・ラン(1988年・アメリカ・126分)NHK-BS

 監督:マーティン・ブレスト

 出演:ロバート・デ・ニーロ、チャールズ・グローディン、ヤフェット・コットー

 内容:ロスの“バウンティ・ハンター”ジャックは保釈金融会社から依頼され、ギャングの金1500万ドルを横領し慈善事業に寄付した経理士ジョナサンを、NYから連行する仕事を請け負った。NYでジョナサンと合流したジャックは、彼の命を狙うギャング一味と、やはり彼を捜すFBIの双方から追われるハメになり、追っ手を逃れ広大なアメリカ大陸を横断することに・・・。

評価★★★/60点

危険な香りのしないデ・ニーロは、見ていてツマラナイ。。

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ジム・キャリーはMr.ダマー(1994年・アメリカ・110分)Video

 監督・脚本:ピーター・ファレリー

 出演:ジム・キャリー、ジェフ・ダニエルズ、ローレン・ホリー、カレン・ダフィー

 内容:リムジンの運転手をしているロイドは、一目惚れした社交界のレディが忘れたスーツケースを届けようと、同居人のハリーと車で追跡。が、中味は誘拐された彼女の夫の身代金だったため、凶悪犯に狙われるハメに・・・。

評価★★☆/45点

なんとしてもあの84年型の“犬”には乗ってみたいゾ!

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ボーイズ・オン・ザ・サイド(1995年・アメリカ・117分)NHK-BS

 監督:ハーバート・ロス

 出演:ウーピー・ゴールドバーグ、メアリー・ルイーズ・パーカー、ドリュー・バリモア

 内容:レズのブルースシンガー、ジェーン(ウーピー)、エイズ・キャリアを持つOLのロビン(メアリー・ルイーズ・パーカー)、恋人を殺害してしまうほど男運は最低だが恋が生きがいの女の子ホリー(ドリュー)という全くタイプの違う3人がひょんなことから旅に出ることに・・・。旅を通して逆境を乗り越えて友情を深め成長していくさまを描く、男は完全に添え物の女性映画。

評価★★★☆/70点

“その日見終わってからずっとカーペンターズのアルバムをかけ続けてましたnote

暴力男・病気・無二の親友、、、歌う・笑う&ささやかなウソ・闘う。。。

メアリー・ルイーズ・パーカーとウーピーの3大イメージ。この映画もその例にもれず。

それにしても角刈りマコノヒー、、似合わねぇ(笑)。

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八日目(1996年・ベルギー/仏・118分)DVD

 監督・脚本:ジャコ・ヴァン・ドルマル

 出演:ダニエル・オートゥイユ、パスカル・デュケンヌ、ミュウ=ミュウ

 内容:ダウン症患者の施設にいるジョルジュは、母親に会うために愛犬を連れて施設を抜け出した。しかし、彼の愛犬をエリート銀行員アリーが運転する車がはねてしまったことから、アリーはジョルジュの面倒をみるハメに・・・。ダウン症候群の青年との奇妙な友情を通して、エリートビジネスマンの男が人生の本当の意味を学んでいくヒューマンドラマ。

評価★★★☆/70点

ジョルジュの唐突の死で終わるあまりにもなラスト、、ハリウッド映画だったら試写の段階で速攻ボツになってただろうな(笑)。

変な贖罪っぽいやり方で始末をつけられてそれを見せられるという放置プレーは、正直いって一気にげんなりくる・・。

せめて、「八日目に神はてんとう虫をつくった。」となってほしかったなぁ。

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バンディッツ(1997年・ドイツ・109分)NHK-BS

 監督・脚本:カーチャ・フォン・ガルニエ

 出演:カーチャ・リーマン、ヤスミン・タバタバイ、ニコレッテ・クレビッツ

 内容:刑務所でバンドを結成した4人の女囚が脱獄に成功した。彼女たちはTVに出演し、CDデビューも果たし一躍大人気。警察の追跡をかわしながら彼女らはバンド活動を続けていくが・・・。女囚たちがドイツ中を痛快に逃避行するロードムービー。

評価★★★/60点

“おセンチでヒステリックで場当たり的な女たちの存在感が際立つつくりに、まるでネコでも見てるような気分。。”

映画自体にストーリーを追おうという気が毛頭ないのがやや問題ありかなと。そういう意味でもネコっぽい。

あるいはホント長ったらしいビデオクリップてかんじ・・。

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ファーザーズ・デイ(1997年・アメリカ・99分)NHK-BS

 監督:アイバン・ライトマン

 出演:ロビン・ウィリアムズ、ビリー・クリスタル、ナスターシャ・キンスキー

 内容:元恋人コレットから息子の存在をほのめかされた弁護士ジャック(ビリー・クリスタル)だが、その息子が家出したので探してほしいと頼まれる。一方、デイル(ロビン・ウィリアムズ)も元恋人コレットから全く同じ内容の話を聞かされ、息子を探す旅の道中で出くわした2人は行動を共にすることに・・・。

評価★★★/65点

“もしあの2人の男に、お前の父親だと言われても断固拒否します!”

だって頭突き男と、運転中にしばしば人を轢いたと錯覚する男でっせ(笑)。

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普通じゃない(1997年・アメリカ・104分)WOWOW

 監督:ダニー・ボイル

 出演:ユアン・マクレガー、キャメロン・ディアス、ホリー・ハンター

 内容:小説家志望の貧乏青年ロバートは、掃除夫のバイトをクビにされて逆ギレ。社長令嬢を誘拐するのだが、実はそれは天使たちの陰謀によるものだった!?自ら誘拐の手ほどきをする気の強いわがまま令嬢と頼りない誘拐犯のドタバタ逃亡劇。

評価★★☆/50点

普通じゃない=ミラクルではなく、普通じゃない=異常というふうに描いている暴走もの。

こういうのは、吉本新喜劇で十分ちゃうやろか・・?

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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年・ドイツ・90分)DVD

 監督・脚本:トーマス・ヤーン

 出演:ティル・シュヴァイガー、ヤン・ヨーゼフ・リーファース、ティエリー・ファン・ヴェルフェーケ

 内容:脳腫瘍に冒されたマーチンと、末期骨髄腫のルディは病室が一緒になり意気投合。海を見たことがないルディのため、病室を抜け出し車を盗み逃走した。しかし、その車には大金が積んであり、マフィアと警察の両方に追われてしまうハメに・・・。

評価★★★/65点

“ガ^^^^^^^^^ン、NO------ッ 主よーーー。”

2009年1月14日 (水)

夢のシネマパラダイス7番シアター:世界の黒澤シネマスタイルズvol.2

天国と地獄

Kurop22 出演:三船敏郎、山崎努、仲代達矢、香川京子

監督:黒澤明

(1963年・東宝・黒澤プロ・143分)並木座リバイバル上映

評価★★★★★/100点

内容:横浜の高台に豪邸を構える勢靴会社の重役権藤の子供と間違えられ、あろうことか権藤のお抱え運転手の子供が誘拐されてしまう。権藤は悩みぬいた末に3000万円の身代金を払い、子供を救い出す。やがて、警察の捜査線上にある一人の青年が浮かび上がってくるのだった・・・。エド・マクべインの「キングの身代金」が原作。新幹線を借り切って撮影された現金受け渡しのシークエンスは有名で、これを模倣したと思われる誘拐事件が実際に起きるなど、さまざまな反響を呼んだ傑作。

“こらーーそこのもがき苦しんでる女ーッ、トタンの壁をキリキリかきむしるなーーッ”

ホントにやめてくださいよ。マジで。耳に残るんだから・・・。

といってもあのドヤ街はスゴイ。梶原一騎もビックリだ。

さらに山崎努の無表情の踊りはスゴイ。オイラは爆笑だ。緊迫場面であれはないでしょホント。今でも笑いがこみ上げてくるっつーに。

しかし医者を目指そうという男がああいう事件を起こすのかねえ。。

権藤の息子が似てるってのもオカシな話だし。権藤の奥さんも見分けがつかないっていうのは、もう双子としか考えられない・・・はっ!ま、まさか・・・そういうことだったのか・・・。

(ここからはオイラの妄想です。。)

け、警部。権藤はEDだったんですよ。満たされない奥さんは愛人の青木と関係を持ち、身ごもったんです。

青木のことを愛していた奥さんは悩んだ。

しかし、身ごもっているのが双子だということが分かり、彼女は決意するのです。

彼女は権藤に妊娠を打ち明ける。

不思議に思いながらも喜ぶ権藤。

彼はまさか双子とは思いもよらない。青木もまたしかり。

つまり、生まれてきた子供のうち一人は権藤の息子として、もう一人は青木の息子として育てられてきたのです。

そして、青木とその息子真一くんと一緒にいたい奥さんは青木を運転手として雇い入れた・・・真相は奥さんのみが知る。

金を出すことを渋る権藤をまさに悲壮ともいえる執着をもって説得する奥さんの行動もこれで理解できる。

警部、この双子の行く末こそまさに天国と地獄なのでは。

いかがです、警部。

仲代警部「・・・・・。」

黒澤先生ゴメンなさ~い。もう賞賛され尽くしているので、わたくし何も言うことがございません。このような妄想で話を広げることしかできませんですた。。。

でも凄いんです、この映画はホントに。

実は実際のロケ地を見ると、権藤邸の方が、下町よりも下の方にあるという恐るべき事実をテレビを見て知り、注意してみたんですが、、、上に建ってるように見えるーーーッ。

く、く、黒澤天皇は現人神だったんじゃーー。合掌。

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悪い奴ほどよく眠る(1960年・東宝・150分)NHK-BS

 監督:黒澤明

 出演:三船敏郎、森雅之、志村喬、三橋達也、香川京子

 内容:汚職事件の犠牲となった父の仇を討つべく、その遺児が悪徳政治家に復讐していく姿を描いた黒澤プロの第1回作品。

評価★★★/55点

予想のつかない展開に持っていったのはそれなりに引き込まれるが、なんつーか1つ1つのプロットに土台無理がある。新築の家を建てたのはいいが、そこかしこから雨漏りしちゃってます、、この映画は。

もうちょっと重厚なものを期待していたのだけど、昭和初期の少年探偵物でも読んでるような稚拙さには思わず失笑・・・。

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素晴らしき日曜日(1947年・東宝・108分)NHK-BS

 監督:黒澤明

 出演:沼崎勲、中北千枝子

 内容:雨の日曜日、恋人同士の勇造と昌子は敗戦直後の焼け跡がまだ残る街へ出かける。持ち金はたったの35円。やがて2人は無人の野外音楽堂へ歩を進める。そして、聴き損なった交響曲コンサートを始めようと勇造は舞台に立ち、昌子は幻の観客に向かって自分たちへの拍手を求めるのだった・・・。D・W・グリフィス監督の「恋と馬鈴薯」に触発された黒澤監督が、当時無名だった2人を主役に、隠し撮りを多用して仕上げた一品。

評価★★/40点

“この2人にはついて行けません、、黒澤先生”

これが戦争が終わって、復興の礎を築こうとしている古き良き時代の恋人のあるべき日曜日の姿なの?思わず笑っちゃったんですけど・・。

特に後半。これはもう喜劇です。

おそらくあのご婦人はいまだ処女。接吻さえ頑なに拒否する貞節なご婦人。古き良き時代のよくある設定。

が、男の方は欲求不満。まぁそうやろ。

前半は浮浪児と良家のボンボンの対比や、動物園で男が豚などの動物をブルジョアに例えて風刺する場面など、一見すると社会批評はたまたいざ立ち上がらんプロレタリア青年、、といきたいところだが、この男その気配もなく、戦争帰りとはいえ鬱々としていてやる気もない。

後半、その謎が解ける。

なんだ、欲求不満なんじゃん・・・(笑)。

男が住む下宿屋でご婦人に迫る男。下宿屋を飛び出していくご婦人。が、戻ってきて服を脱ごうとして泣き崩れるご婦人。と、なんと彼女ににじり寄って一緒にすすり泣くバカ男。

な、なぜ泣くこの男はーー。オイラも泣かなきゃいけんのかい・・・。ムリだっつうの。

結局何も起こらず、2人でまた外に出て行く。

そして満月の夜。月に向かって“まんまるお月さま”をオペラ調で歌う男。ここでブランコに乗ってるのは「生きる」(1952)につながってるのかしら。

とはいえ、ちょっとおかしくなってる男。

そして午前中のデートで交響曲の演奏会を見ることができなかった2人は闇夜で誰もいない野外音楽堂へ。

何するかと思いきや、「僕が指揮者になる。君は観客。必ず未完成交響曲が聴こえてくるよ!」と男が言う始末。聴こえるわけないやんと思いつつ半ば男に圧倒されて頷くご婦人。意気揚々と指揮者になりきろうとする男。が、しかしあえなく崩れ落ちる男、、、「ぼ、僕にはできない。」(テレビの前で爆笑するオイラhappy02

ご婦人のもとへうなだれて来る男。指をくわえて悔しがるご婦人。「あなたならできるわ!」(腹抱えて笑っているオイラhappy02

やる気を出す男。半狂乱で指揮棒を振り上げる男。

と、ご婦人も幻聴で頭がおかしくなり男のもとに走り寄り、接吻heart04

その後、駅での別れ際。「また来週の日曜日ねんlovely」とご婦人。妙に艶かしい目つき。

来週ヤッタるぞーーッと意気込む男。(まだ笑いが治まらないオイラ)

チャンチャン。満月の夜は何かが起こる、、、黒澤先生どう観ればよろしいのですかーーー。。。

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酔いどれ天使

Kurop07 出演:志村喬、三船敏郎、山本礼三郎

監督:黒澤明

(1948年・東宝・98分)DVD

内容:闇市の住人を診療する酔いどれの医者真田は、顔役・松永の銃傷を治療して以来、彼の肺病の心配をするようになる。松永の病は進行していたが、彼は真田の忠告を受け入れようとしない。しかし、兄貴分の岡田が出所した頃には、松永は極道の世界は空しいものだと認め始めるのだった・・・。

評価★★★☆/70点

「結核ほど理性のいる病はない。」

口酸っぱく志村喬が仰せになっているが、薬用のアルコールを水で薄めてまで飲むオッサンに言われたくねーよ。と思いつつ三船敏郎演じる松永を見てるとまさに言い得て妙なわけで。

とにかく三船敏郎の存在感が凄い。たしかこれが映画出演2作目、しかも初主役。いやはや驚く。

特に兄貴分・岡田との鬼気迫る格闘シーンは見もの。

鈍い光を放つナイフ。生への執着。白いペンキ。生きるか、死ぬか。ドロドロとした渇望。だって死にたくねーーもん俺ぁよーという切実な息遣い。

「羅生門」(1950)での森雅之との格闘とともに必見のシーンだろう。

本物の悪には染まっていない、すなわち理性がまだ僅かに残っていた松永。そういう中途半端さというかある種の悲哀がうまく表現されていたし、それを引き出した志村喬がまたイイ!

松永に幾度となく引っぱたかれながらも奴等と対等以上に我を通すオッサン。

やはり黒澤―三船―志村。セットで真の黒澤映画なのだな、と自分で納得。

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野良犬(1949年・東宝・122分)NHK-BS

 監督:黒澤明

 出演:三船敏郎、志村喬、淡路恵子

 内容:上着のポケットに拳銃を無造作に入れたままバスに乗っていた刑事の村上は、そのバスの中で拳銃を盗まれてしまう。必死になって拳銃を探す村上、だがしかしその盗まれた拳銃が使用された強盗事件が発生してしまう・・・。拳銃を盗まれてしまった若い刑事が必死に犯人を追う姿を描いたサスペンス。

評価★★★★/80点

“みんな野良犬だった。あの時代を生き抜くために。そしてときに野良犬は狂犬になる。”

冒頭、野良犬の顔。

鋭くささくれ立った眼光。口から這い出すザラザラした赤い舌。獲物を嗅ぎ分けるヒクヒク動いている鼻。むさ苦しい呼吸。いつ襲ってくるともしれない危険な臭い。

この冒頭から一気に引き込まれてしまう。

そして、東京の雑踏。飯を必死でむさぼりガッツキ食う人々。うだるような暑さ。村上の目。犬小屋並みのバラック小屋。密閉空間にひしめき合う人々。じわじわと滲み出る汗。虚ろな目で無心に呼吸する踊り子たち。

凄まじいまでの東京の風景。こいつらたしかに野良犬だ。

みんな生きるのに必死なのだ。

恐ろしいまでの黒澤の観察眼にただただ唖然とするばかり。

しかし、その中で登場人物でただ一人だけ浮いている男がいる。奥さんと3人の子供、くつろげる家。志村喬演ずる佐藤警部、彼だけがいわば正常といえよう。

映画の中におけるその絶妙な配置とバランス。

村上だけではこの作品は成り立たなかったのは言うまでもない。

しかし、村上という男はホントに野良犬だ。なにせ、あいつから吐かせるまで食いついて離れません!と怒り狂った土佐犬あるいはドーベルマンのような顔つきで言われちゃあね・・bearing

佐藤警部と行動をともにするうちにだんだん飼い馴らされていくとはいっても、やはり戦争に行き復員してきた村上とそうではない佐藤との世代間対立といったものも浮き出てきて興味深かった。そういった社会背景までも取り込むこの映画はやはりスゴイ!

夢のシネマパラダイス5番シアター:世界の黒澤シネマスタイルズvol.3

七人の侍

Kuros_simage02 出演:三船敏郎、志村喬、加東大介、木村功、千秋実、宮口精二、稲葉義男、藤原釜足

監督・脚本:黒澤明

(1954年・東宝・207分)1998年・東北大学講堂

内容:戦国時代、野武士たちの襲撃を受けていた貧しい農村では、村を守るために用心棒を雇うことにする。長老の命で侍を探しに出かけた農民たちの代表は、勘兵衛という頭の切れる侍と出会い、彼の協力によって7人の個性的な侍が集められる。村へ向かった一行は、農民たちにも即席の訓練を施し、野武士を迎え撃つ!

評価★★★★☆/85点

ホントに必死でつらそうな、しんどそうな菊千代の一瞬の顔を見たとき、これはホンモノの映画だと思った。そして思わず熱いものがこみ上げてきた・・weep

マルチカメラ方式のなせる技であるといえばそれまでだが、しかしオイラはそうは思いたくない。

泥にまみれ地べたに這いつくばり、必死で馬上の野武士に立ち向かっていく姿。その一瞬。

百姓出の菊千代の思いをたしかにオイラは受け取った。と同時に、この映画から一瞬たりとも目を離してはいけないと真摯に思った。

撮影中、三船敏郎は痛風にかかっていたと聞いたことがあるが、そんなことはどうでもいい。菊千代がそこにいたのをオイラは確実に見たのだから。

いや、菊千代だけではない。皆必死だ。侍、百姓はもちろん野武士でさえも。

群雄割拠、興隆没落が繰り返されていた時代。武士が巷にあふれ宮仕えもままならなかった時代。

必死に生きようとする者たちの思いが画面からヒシヒシと伝わってくる。

本当にスゴイ映画だと思う。

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デルス・ウザーラ(1975年・ソ連・161分)NHK-BS

 監督:黒澤明

 出演:ユーリー・ソローミン、マキシム・ムンズーク、シュメイクル・チョクモロフ

 内容:1902年秋、地誌調査のために沿海州ウスリーにやって来たアルセーニェフは、密林の中で少数民族ゴリド人の猟師デルスと出会う。彼は突然襲ってきた吹雪からアルセーニェフを救ったり、苛酷な自然の変化を敏感に察知して、探検隊を何度も助けるのだった・・・。黒澤明がソ連のモスフィルムに招かれて監督し、モスクワ国際映画祭作品賞とアカデミー外国語映画賞を受賞した人間ドラマ。30年間構想を抱いてきた帝政ロシア時代の軍人アルセーニェフの探検記を、準備期間と撮影に2年半を要して映画化した。

評価★★★☆/70点

ドストエフスキーの「白痴」(1951)、マキシム・ゴーリキーの「どん底」(1957)、シェイクスピアの“マクベス”「蜘蛛巣城」(1957)、エド・マクベインの「天国と地獄」(1963)、シェイクスピアの“リア王”「乱」(1985)と、外国の文学を日本に置き換えて描くことにかけても稀有な才を発揮してきた黒澤明。

その中で唯一、オール現地ロケで撮ったのがロシア文学を原作にしたこの「デルス・ウザーラ」なのだが、聞くところによると「姿三四郎」(1943)を撮っていた頃に、舞台を北海道に変えて映画化しようとしていたらしく、結局途中で頓挫してしまい、1975年の本作で30年ぶりにその構想は実現したのだという。

日本など足下にも及ばない雄大かつ厳格な大自然を70ミリフィルムに収め、自然と人間の対峙という普遍的なテーマをセミドキュメンタリータッチとでもいうべきシンプルな映像で描ききったという点では、オールソ連ロケによって作られた本作は大成功だったといえよう。

日々移りゆく自然と会話しながらシンプルに生きてきたデルス・ウザーラは、例えていえばマンガ版風の谷のナウシカに出てくる“森の人”そのものだと思うのだが、シンプルに生きられなくなった外部の文明人と交わったことで、森の人としての純粋無垢な資質が次第にはがれ落ちていく。

森の守り神として敬っていたトラをなんなく撃ち殺してしまった自分に愕然とするデルス、そして焚き火と会話していたはずのデルスは、殺風景な都会の部屋の中で暖炉をうつろに見つめるだけの抜け殻のような存在になってしまう。

そして、文明の最先端をいく最新式の銃をもらって森に帰って行ったデルスを待ち受けていた残酷な運命・・・。

なんと物悲しい英雄譚だろう。。

一番偉い人・太陽、次に偉い人・月を日々の中で見上げることさえ忘れてしまい、怒ると怖い人・水と火をスイッチひとつで何気もなく使っている現代人。そんな我々が気にもとめずに忘れかけている大切なものを考えさせてくれるという意味では、この映画は最も豊かな映画ともいえるのかもしれない。

黒澤はやはりスゴイ!

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影武者

89e95908ed2_2 出演:仲代達矢、山崎努、萩原健一

監督:黒澤明

(1980年・東宝・179分)NHKーBS

評価★★★/60点

内容:徳川家康攻めの折に被弾し、この世を去ってしまった武田信玄。その弟信廉は信玄死すの噂を打ち消すために信玄の影武者を立てようとする。しかし、白羽の矢が立ったのは、なんと盗人だった・・・。当初主役だった勝新太郎は監督とのいざこざから途中降板。一応カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。

“馬とオイラはだませない!”

もともと黒澤映画のカラーものはそんなに好きじゃなくて、やっぱりこれもそう。

黒澤のオーラや神通力が全く感じられないのです。

それに加えて静かすぎるんです。

仲代達矢のコメディリリーフとしてのオトぼけぶりはまだいいとして、まわりの脇役に生気が無い。

必死に生きようとしてるの?アータたち。

何か操り人形みたいなんだよ。親方様が死んで、仕方なく影武者にしたのは分かるけど、それでもやる気出せよっつう話。

さらに何なのラストの長篠の合戦シーンは。。

あの撮り方は反則でしょ、レッドカードでしょ、退場でっしょ、いっったいどうなっちゃってるわけぇぇ(石橋風)。

これに腹を立てたスピルバーグが「プライベート・ライアン」の冒頭に力を入れたんじゃ。。。ウソ。

黒澤映画はやっぱり白黒だ!三船だ!志村だ!藤原だ!千秋だ!左ト全だーッ!

(追記)

「どうして人間という存在は、お互いに戦い合うんだろうか。殺し合うんだろうか。人間が生きている限り、憎悪は消えないものなんだろうか。」ということを真っ直ぐに悩む黒澤は、この映画のクライマックスで戦闘シーンをほとんど映さず、殺傷され、のた打ち回る大量の人と馬で戦争の残虐さを表現したのだという。

そっか、こういう撮り方もありってことなのね。♪~( ̄ε ̄;フッ

、、って世界のクロサワになんて口を叩くんだアータ(笑)。

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虎の尾を踏む男達(1945年・東宝・59分)NHK-BS

 監督:黒澤明

 出演:大河内伝次郎、榎本健一、森雅之、志村喬

 内容:歌舞伎の「勧進帳」の映画化で、源義経と弁慶一行の安宅の関越えを描いている。

評価★★★☆/70点

“エノケンで笑い、ミュージカル仕立てで爆笑!”

エノケンとナイナイの岡村がダブった。。エノケンの笑い声、、、イッちゃってるよね。

あと大河内伝次郎、何しゃべってんだか分かんないんだけど。。

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生きものの記録(1955年・東宝・113分)NHK-BS

 監督・脚本:黒澤明

 出演:三船敏郎、東郷晴子、志村喬、千秋実、清水将夫

 内容:黒澤明が原水爆の恐怖というテーマを取り上げ、核兵器反対のメッセージを明らかにしたヒューマン・ドラマ。鋳物工場を経営し、相当の財産を持っている中島喜一老人は、原水爆の脅威におびえるあまりにノイローゼになり、地球上で最も安全だと信じる土地ブラジルに家族を連れて移住する計画を立てていた。それを実行に移そうとした喜一は、移住に反対する妻や子供たちから準禁治産者に指定される訴訟を起こされる。目先の財産にとらわれている子供たちに絶望した喜一は、やがて工場に火を放つのだった・・・。

評価★★★/60点

“この世で1番怖いもの、、、水爆、雷、火事、親父!!”

原水爆の放射能の恐怖から自分と家族を守ろうと財産をスッてまで秋田の田舎に地下施設を作った親父は、さらに何をトチ狂ったのか地球で安全な場所は南アメリカしかないとブラジル移住を強行しようとするという、トンでもなお話。。

戦争の影がまだ色濃く残っていた戦後10年足らずで作られた本作を、当時見るのと戦後60年以上経った今見るのとでは、この映画から感じるものは異なってくるのだろうかというところは興味があるのだけど、例えば原水爆に対する肌に伝わってくる恐怖というのはやはり当時の方が実感としてあったんだろうし。

しかし、はたしてあの親父に感情移入できる奴なんているんだろうか・・・。

それでもオレは日本で生きていく!と宣言して、どこぞの党に入党して活動したりだとかすればいいのに。ブラジル移住というのはただの逃避でしかないわけで、やはり権力者がすることはいつも同じ投げ出しなのか、、、あげくの果てに工場に放火までして、後に残された労働者たちの嘆きを聞いた親父、、、本格的に狂ってしまいますた(笑)。。なんじゃこりゃ。。

どうもこういう話を正面切って大マジメにやられても、逆に真に迫ってこないというか、例えばこの話を過剰なブラックユーモアで完璧にカリカチュア・深化させたのがキューブリックの「博士の異常な愛情」(1964)だと思うのだけど、あっちの方が結局伝わってくるものは大きいんだよね。

そこらへんがかなり物足りないところではあったけど、しかし親父がラストで精神病院の隔離病棟で太陽を指さして「地球が燃えとる!」と叫ぶシーンはさすが黒澤というべき出色のシーンだったと思う。

三船敏郎も実年齢と倍近い年の差を感じさせないエネルギッシュな老人を印象的に演じていたし。

うーん、、、「お父さんが思ってる不安は、日本人みんなが不安に思っていることでもありますよ。」というセリフがあったけど、核爆弾積んだ米軍の艦隊が日本に寄港しようとも、自分んちの周囲200km圏内を原発に取り囲まれようとも不安が実感として押し寄せてこないオイラ、、、の方こそ正真正銘狂っているといえるのかもしれない・・・。

そんなオイラにとって怖いのは、、、やっぱり地震、雷、火事、バルサ!!レアルの宿敵ね・・

2009年1月 8日 (木)

夢のシネマパラダイス8番シアター:TAXi

TAXi

Taxi 出演:サミー・ナセリ、フレデリック・ディーファンタル、マリオン・コティヤール

監督:ジェラール・ピレス

(1997年・フランス・93分)DVD

内容:マルセイユでタクシー運転手を始めた若者ダニエルは、改造プジョー406で無免許営業、しかも無類のスピード狂で警察にマークされていた。偶然、そのタクシーに乗った刑事エミリアンが彼の運転の腕を見込み、ドイツ人銀行強盗団“メルセデス”の逮捕に協力させようとするが・・・。プジョーvsメルセデス!

評価★★★☆/70点

“男はF1バトル、女はFカップバトル。甲乙つけがたし。。”

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TAXi2(2000年・フランス・88分)DVD

 監督:ジェラール・クラウジック

 出演:サミー・ナセリ、フレデリック・ディーファンタル、マリオン・コティヤール、エマ・シェーベルイ、ベルナール・ファルシー

 内容:日本の防衛庁長官を乗せる警護車の運転手に任命されたスピード狂のタクシー運転手ダニエルが、長官を拉致した謎の忍者軍団を大追跡。今回のプジョーの敵は三菱ランサー!

評価★★★☆/70点

褒めたくもないけど、けなしたくもない。そんな憎めない映画なのでありまっス。

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TAXi3(2002年・フランス・87分)DVD

 監督:ジェラール・クラウジック

 出演:サミー・ナセリ、フレデリック・ディーファンタル、ベルナール・ファルシー

 内容:久々に再会した刑事のエミリアンとダニエルが、“サンタ強盗団”の一味らしき人物に遭遇。2人は後を追い、敵のアジトをつきとめるが・・・。今回はプジョーvs雪山fuji

評価★★★/60点

オイラのスキー技術でも十分勝てそうだな・・。

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TAXi NY(2004年・米/仏・98分)WOWOW

 監督:ティム・ストーリー

 出演:クイーン・ラティファ、ジミー・ファロン、ジゼル・ブンチェン、ジェニファー・エスポジート

 内容:舞台をニューヨークに移し、ひょんなことで出会った女タクシー運転手ベルと落ちこぼれ刑事ウォッシュバーンがコンビを組み、女強盗団とカーチェイスを繰り広げる。

評価★★★/60点

“イエローキャブはイエローキャブでも野田社長のイエローキャブちゃうやろなっつうくらいの美女軍団にメッロメロlovely

オリジナル作が完全無欠のお馬鹿映画だったのに比べると、ハリウッド版はきらびやかにまとまっちゃったかんじ・・・。

タクシーの本場イエローキャブinNYだけあって、それなりに楽しめはしたのだけど、、、なにより姐御クイーン・ラティファのクールかつカッコいい風格のある存在感がドツボにハマっているのはいいとしても、そのかわりにおバカ度やスピード感を食っちゃっているというのはちょっと痛かったかも。

また、強盗団の美女軍団といい、最近この人に惚れてますのジェニファー・エスポジートといい、画のつくりといい、なにか「ワイルドスピード」的なセクシー要素が付加されてて、なんか変に垢抜けちゃったなという印象はどうしても持ってしまった。

やっぱりオリジナルのやりたい放題っぷりにはかなわないな。。

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TAXi4(2007年・フランス・91分)WOWOW

 監督:ジェラール・クラウジック

 出演:サミー・ナセリ、フレデリック・ディーファンタル、ベルナール・ファルシー、エマ・シェーベルイ

 内容:17カ国から指名手配されている凶悪犯を護送する任務に就いた刑事エミリアンは、無事に署まで連行したものの不注意から逃亡されてしまう。そこでエミリアンはダニエルの協力を得て逃走先であるモナコへ急行するが・・・。

評価★★★/60点

“ジベール署長のピンク・パンサーシリーズが見たい!”

主役はもう完全に釣りバカ署長になっちゃってるじゃん(笑)。

マルセイユの問題児ジブリル・シセに悪態をつくわ、マシンガン撃ちまくるわ、数々の目に余る冒涜を働き、ピッチの上で豪快なゴールを見せるラストの見せ場まで持ってっちゃって、もはや独壇場!1番逮捕しなきゃならないのは犯人じゃなくてコイツやろ。

署長主役で1本作った方がええんちゃうか。。

ていうか、完全に“タクシー”じゃなくなってるような・・・。

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