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2021年1月 3日 (日)

夢のシネマパラダイス383番シアター:ザッツ超能力!

X-MEN:アポカリプス

O0314046813888471784出演:ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、オスカー・アイザック、ニコラス・ホルト、ローズ・バーン、ヒュー・ジャックマン

監督:ブライアン・シンガー

(2016年・アメリカ・144分)WOWOW

内容:紀元前3600年、エジプト。最古のミュータントである“アポカリプス”は、4人の騎士を従え神として世界に君臨していた。しかし、新しい肉体へ魂を移す儀式の最中に反乱が起こり、崩壊したピラミッドとともに地中深くに封印された。そして1983年。プロフェッサーX・チャールズは若きミュータントの教育に努め、人間との共存を図っていた。一方、マグニートー・エリックは身を隠して妻子とともにひっそりと暮らしていた。そんな中、アポカリプスが長き眠りから復活する・・・。

評価★★★/65点

自分の1番好きな漫画はワンピースなのだけど、周りでは連載20年の間に卒業していった人もいる。

その理由で多いのが、キャラクターが多すぎてわけが分からなくなったというのがあって、一度離れてたけどまた読もうかなという人でも途中下車しちゃうとやっぱもう無理ってなるんだよね。

で、そういう奴にかぎってストーリーもグダグダしてきてツマンナイよねとか平気で言う。なので、こっちとしては一生懸命キャラの相関関係とか説明してワンピースの面白さを力説するんだけど、その努力が実ったことは一度もない。そのたびに、グダグダどころか20年経っても面白さが上げ潮状態の漫画なんて他にはないですからー!と自分に言い聞かせるのだった。。

がしかし、同じく約20年に渡って続くX-MENシリーズにおいて、自分は彼らと全く同じことをやってしまっていることに気づいた(笑)。キャラクター多すぎてわけ分かんねーよ!って。

ていうかこのシリーズに関しては毎回同じ感想しか抱いていないw

特に今回はプロフェッサーXが半分くらい拘束状態、マグニートーも棒立ち状態で、その他大勢の方が前面に出てくるので、それぞれのキャラクターが過去作にどう繋がっていくのか、また前作で歴史改変されたことでキャラクターにどのような変化があったのかが、正直言ってコアなファンじゃないと分からないのはツライところ。。

漫画でいえば2~3年周期で連載再開ってことと同じだから、ハンター×ハンターみたいなもんでしょ。だとすると、やっぱ記憶の糸をたどるのが難しい、って言い訳してみる。。

いやでも今回はホント、ストーリーをただ追いするだけで、何の旨味もなく終わっちゃったかんじ。真剣に1作目から見直してみるか、ってこれも毎回言ってるなww

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X-MEN:フューチャー&パスト

20140602214353出演:ヒュー・ジャックマン、ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、ハル・ベリー、ニコラス・ホルト、エレン・ペイジ、イアン・マッケラン、パトリック・スチュワート

監督:ブライアン・シンガー

(2014年・アメリカ・132分)WOWOW

内容:2023年、対ミュータント兵器“センチネル”の暴走によってミュータントばかりか人類も滅亡の危機に瀕していた。そこでプロフェッサーXは宿敵マグニートーと手を組み、兵器が開発された50年前の1973年にウルヴァリンの意識を送り込むことにするが・・・。

評価★★★★/80点

2000年公開の1作目から足掛け15年、ウルヴァリンを主役としたスピンオフを含めて7作目となった今作だけど、いまだに全てのキャラクターをつかみきれていない自分にとっては、このシリーズを見るのはどうしても腰が重くなってしまって・・

しかし今回は、人間とミュータントは共存できるとするプロフェッサーXと、ミュータントは人間を支配するべきだとするマグニートー、またミュータント全滅の危機の発端となったトラスク博士暗殺犯ミスティーク、そしてその暗殺を阻止するため過去に送り込まれるウルヴァリンさえ押さえておけば大丈夫なので、頭の中が整理できて見られて、今までの作品の中では1番面白かった。レベル低っww

でも要はなんでこのシリーズが食わず嫌いかというと、様々なミュータントが敵味方入り乱れてワチャワチャなってキャラクターがつかみづらいからで

その点、今回は先の4人にスポットが絞られているので分かりやすくなっているし、あとはやはりタイムトラベルものの醍醐味であるスリルとサスペンスが上手くブレンドされていて自分好みの作りになっていたのが大きいかな。

巷ではプロフェッサーXがなんで生きているのかとか矛盾点がいくつか挙げられてたみたいだけど、前作で死んだんだっけ!?ということすら記憶に乏しい自分にとってはそんなの関係なく、ほぼ単発ものとして楽しめてしまったかんじだしw

正直、これだけ楽しめちゃうと、1作目からもう1回見てみようかなという気にもさせられたけど、、それでも腰は重いままなのだった(爆)。。

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ウルヴァリン:SAMURAI(2013年・アメリカ・125分)WOWOW

 監督:ジェームズ・マンゴールド

 出演:ヒュー・ジャックマン、真田広之、TAO、福島リラ、ハル・ヤマノウチ、ウィル・ユン・リー、ファムケ・ヤンセン

 内容:第二次大戦中の長崎で日本軍の捕虜となっていたローガンは、原爆に遭うが日本兵のヤシダに救われる。それから数十年後、カナダのロッキー山脈で暮らしていたローガンのもとにヤシダの使者が現われる。余命わずかのヤシダがローガンに一目会いたいというのだ。そして日本を訪れたローガンだったが・・・。

評価★★☆/50点

原作コミックにこのエピソードがあるのかは知らないけど、前作ウルヴァリン・ゼロからのつながりはなく、完全なスピンオフというかんじ。最後とってつけたようにマグニートーと死んだはずのプロフェッサーXが出てきて次作へつながりをもたせたけどw

しかし、単発でこういうの持ってくるんだったらもうちょっとマシなの見せてほしいよ(笑)。これじゃただのヘンテコなニッポン映画じゃん。

B-29が飛来してきただけで切腹する日本兵から始まり、真田広之の初登場シーンのアクロバティックな剣道の稽古や、芝の増上寺の正門に立つマシンガン持った警備とか、もうツッコミどころ満載。。

あと、長崎の原爆を生き残った元日本兵があんなクソジジイになるかっつーの。日本人なめんときやーww

しかし、ニンジャやサムライを出してくるなら、いっそのこと戦国時代を舞台にした方がよっぽど面白かったと思うんだけどな。

でも、あのラブホだけは興味津々

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X-MEN:ファースト・ジェネレーション

Bdql9rgtze_movieposter出演:ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ケヴィン・ベーコン、ローズ・バーン、ジャニュアリー・ジョーンズ、ジェニファー・ローレンス

監督:マシュー・ヴォーン

(2011年・アメリカ・131分)WOWOW

内容:1962年、アメリカ。プロフェッサーXとして後にX-MENを設立することになる遺伝子学の若き専門家チャールズ・エグゼビアは、CIAから捜査協力を依頼される。それは核戦争寸前まで突き進んでいた米ソ冷戦の中、超能力を駆使して暗躍するミュータント集団“ヘルファイヤークラブ”を調査するというものだった。そしてチャールズは、第二次大戦中にナチスの科学者ショウに母親を殺されたエリック・レーンシャーと出会うのだが・・・。

評価★★★★/75点

映画を見終わったあとの1作目のX-MENを見直したいと思った時点で今回の映画は上出来だったというべきだろう。

チャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)とエリック(マイケル・ファスベンダー)の決別が最初から分かっている中で、そこに着地させるまでの構成力はこのジャンルの中でもズバ抜けているといっていいと思う。

理想論の前者と現実論の後者のバックボーンや、そのどちらに共感してついて行くかという各キャラクターの内面描写をしっかり描き、さらに荒唐無稽が前提のSF設定にホロコーストや米ソ冷戦という史実を絡ませることでフィクションに重みと説得力をもたせるシナリオの巧さが、この作品をより生き生きとしたものにしていたと思う。

今をときめくジェニファー・ローレンスの艶めかしいボディラインを拝めるのもイイし、それまでの3作に大した思い入れもなかったので(笑)、思わぬ拾い物だった。

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ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年・アメリカ・108分)WOWOW

 監督:ギャヴィン・フッド

 出演:ヒュー・ジャックマン、リーヴ・シュレイバー、リン・コリンズ、ダニー・ヒューストン、テイラー・キッチュ、ライアン・レイノルズ

 内容:19世紀半ば。ミュータント能力を持つ少年ローガンは、ある悲劇から能力を覚醒させ、同じく能力を持った兄ビクターと2人で生きていくことに。以来、不死身の再生能力と戦闘能力を持つ2人は、俗世から距離を置き、150年以上に渡り幾多の戦場に身を投じてきた。しかし、そんな暮らしに嫌気が差したローガンは、軍を抜けてカナダの山奥で恋人と静かに暮らすことを選ぶ。一方、ビクターは戦争がもたらす狂気に魅せられ殺人鬼と化してしまい、その矛先はローガンにも向けられるのだった・・・。

評価★★★/65点

X-MENシリーズにそれほど傾倒しているわけではない者からすると、その中のいちキャラクターのみに焦点をしぼったスピンオフにはなかなか興味を抱けるものではない

また、ウルヴァリンの隠された謎が解き明かされるといっても、その謎が何だったのかさえ思い出せない者からすると、、ってそれは自分が悪いんだけどw、まぁしかし、アクション部分は見応えがあるし、歌わなくても存在感を知らしめるには十分の熱演を見せるヒュー・ジャックマンの魅力もあってSFアクションとしてフツーに楽しめるのはたしか。

しかし、勉強不足な自分が失礼を承知で言わさせてもらえば、もうちょっとシンプルなストーリー展開でもよかったんじゃないかな。ぶっちゃけ兄ビクターとの確執一点張りの方が逆にローガンにより感情移入できた気がする。

つまりビクター=セイバートゥースをもっとしっかり描くべきだったのではないかということに尽きるけど。だって、このセイバートゥースって1作目X-MENでマグニートー側についてた奴でしょ。この後どうつながっていくんだろっていう・・。

ま、、別にいっか(笑)。。

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X-MEN:ファイナル・ディシジョン

20070422_281624 出演:ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、パトリック・スチュワート、ファムケ・ヤンセン、アンナ・パキン、イアン・マッケラン

監督:ブレット・ラトナー

(2006年・アメリカ・105分)WOWOW

評価★★★/65点

 

内容:プロフェッサーXの右腕だったジーン・グレイの死により、いまだその動揺から立ち直れずにいるX-MEN。そんな中、ミュータントの能力を治療して消去し普通の人間に戻すことのできる新薬“キュア”が天才科学者によって開発される。ミュータントのまま生きるか、それとも人間になるかという究極の選択に大きく揺れるミュータント社会。マグニートー率いる強硬派ブラザーフッドは、キュアの根絶を狙い、キュア開発のカギを握る少年の強奪に動き出す。一方、放浪中のサイクロプスはジーンが生きていることを知り、感動の再会を果たすのだが・・・。

“X-MENオールスター感謝祭蔵出し祭り!?”

ミュータントを人間に変える新薬「キュア」を人間側が開発し、もしかしてそれがミュータントを絶滅に追い込むかもしれないというのに、当のミュータント同士が殺り合うというのはどうしても腑に落ちないものがある。

ミュータントは病気であるという人間の主張のもとで薬は作られたわけだから、病ではなく個性・アイデンティティであるとするミュータント側からすればそう簡単に受け入れられるものとは思えず、両者の間にある狭間の中で苦悩し葛藤する視点をもっと突っ込んで取り入れるべきではなかったか。

そういう点でいえば、ウルヴァリンと二重人格の最恐女ファムケ・ヤンセンのラブロマンス(?)を軸に据えたのは完全なミステークであり、視点がズレてしまっている。

本来ならローグ(アンナ・パキン)をこそ前面に押し出さなければならないはずなのに。。

とはいえ、登場キャラの多さに名前と顔が一致しなかった1作目から6年経ってしっかりした予備知識もついてきたせいか、なんだかんだいって3作品の中では1番面白かったかも。

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X-MEN2(2003年・アメリカ・134分)DVD

 監督:ブライアン・シンガー

 出演:ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、パトリック・スチュワート、イアン・マッケラン、ファムケ・ヤンセン

 内容:政府高官のストライカーがミュータント狩りを開始し、プロフェッサーXを捕らえてしまう。X-MENのメンバーは、宿敵マグニートーと手を組み、プロフェッサーXを救出すべくストライカーに立ち向かう。

評価★★★/60点

“早押し並べ替えクイズ!!同一人物に並べ替えよ。”

Aグループ

 エグゼビア、ファムケ・ヤンセン、マリー、カート・ワグナー

 ボビー・ドレイク、ローガン、エリック・レーンシャー

 スコット、ハル・ベリー、レイベン、キティ・プライド

 タイラー・メイン

Bグループ

 サイクロプス、ストーム、デスストライク、シャドウキャット

 ミスティーク、ジーン・グレイ、プロフェッサーX

 セイバートゥース、ウルヴァリン、ローグ

 ナイトクロウラー、アイスマン、マグニートー

問題出した当の本人が1番分かってねぇっ・・。しかもBグループ1人多いっ!

なんでっ?

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X-MEN(2000年・アメリカ・105分)WOWOW

 監督:ブライアン・シンガー

 出演:ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート、イアン・マッケラン、ファムケ・ヤンセン、ハル・ベリー

 内容:DNAの突然変異によって特殊能力を生まれ持った超人類“ミュータント”。人類を抹殺しようとするマグニートーに、人類とミュータントとの共存を目指すプロフェッサーXとX-MENが立ち向かう!

評価★★★/60点

なんか久しぶりにジョジョの奇妙な冒険に出てくるスタンド能力を思い出した。

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ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

E3839fe382b9e3839ae383ace382b0e383aae383出演:エヴァ・グリーン、エイサ・バターフィールド、クリス・オダウド、ルパート・エヴェレット、テレンス・スタンプ、ジュディ・デンチ、サミュエル・L・ジャクソン

監督:ティム・バートン

(2016年・アメリカ・127分)WOWOW

内容:フロリダに暮らす孤独な高校生ジェイク。祖父エイブだけが唯一の理解者で、祖父の語る冒険譚を聞くのが大好きだったのだが、ある日、祖父が謎の死を遂げてしまう。そしてジェイクは祖父の最期のメッセージに導かれ、ウェールズの小さな孤島へ向かい、古めかしい屋敷にたどり着く。そこでは女主人ミス・ペレグリンと、奇妙な能力を持った子供たちがひっそりと暮らしていたのだが・・・。 

評価★★★☆/70点

一言でいえばティム・バートン版X-MEN。

しかし、マッチョイムズを信奉するアメコミに対し、ティム・バートンの視点はあくまでダークファンタジー。

幼気な少年少女たちの内なる異形性の持つグロテスクさやフリークス感が際立っていて、一見してティム・バートン印になっているのはやはり流石。

特に“奇妙なこどもたち”の奇妙さはX-MENとは比べ物にならないくらい図抜けて魅力的だったと思う。

その反面、同じ1日をずっと繰り返すタイムループという不条理ナンセンスな設定がいまいち機能しているとはいえず(だってループの外の本当の現実世界での暮らしに憧れる悪役サミュエル・L・ジャクソンの方がある意味健全ではないかともいえるわけで)、ティム・バートン印のもう一本の柱である切なさや哀しさといったネガティブでシニカルな情緒面が相殺されているのは惜しい気も。。

まぁ、全体的な世界観とモンスターも含めたキャラクター造型が自分好みだったので映画としては及第点。

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ファンタスティック・フォー〔超能力ユニット〕

200fullfantasticfour 出演:ヨアン・グリフィス、ジェシカ・アルバ、クリス・エヴァンス、マイケル・チクリス

監督:ティム・ストーリー

(2005年・アメリカ・106分)MOVIX仙台

内容:人類の進化と宇宙嵐の関係を研究している若き天才科学者リード。彼はある日、その謎を解明するため、親友のベン、元恋人で女性科学者のスー、彼女の弟ジョニーとともに、実業家でスーの今の恋人でもあるビクターの援助を受けて宇宙実験を実施することに。だがその最中、5人は予想外に早くやって来た宇宙嵐の放射線を浴びてしまった。それは彼らのDNAに変化をもたらし、皆それぞれに違った力が表れていく・・・。

評価★★★/60点

レイザーラモンHGが宣伝隊長になっただけのことはあるいい加減なお話。。

いや、だって超能力を手に入れたのに、みんながみんなあっちこっちの方向を向いていて全然まとまりがないんだもん。話に求心力が・・・。

悪役も悪役っぽくなかったし、いまいち燃えなかったな。

それとも素人が超能力を手に入れたらこんなんなっちゃうのよ、てなことなのか。

見所はジェシカ・アルバの胸元のみ、、ま、いっか(笑)。

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ファンタスティック・フォー:銀河の危機(2007年・アメリカ・92分)WOWOW

 監督:ティム・ストーリー

 出演:ヨアン・グリフィス、ジェシカ・アルバ、クリス・エヴァンス、マイケル・チクリス、ダグ・ジョーンズ

 内容:巷では国民的ヒーローとなったファンタスティック・フォーのリードとスーが結婚するという話題で持ちきり。が、世界各地では謎の閃光の飛来により異常現象が発生していた。そして、2人の結婚式当日、閃光がニューヨークにも出現する。その正体は、銀色のボードを駆る生命体“シルバーサーファー”。さらに、このシルバーサーファーが現れた星は、8日以内に滅びていることが判明し・・・。

評価★★★/60点

ゴムゴム人間ルフィが大活躍する「ワンピース」の実写化は十分できる!ということだけは、リードの伸縮自在アクションを見てよぉく分かった(笑)。

「Mr.インクレディブル」から「ファンタスティック・フォー」ときて、ついに満を持してワンピース!、、ってそれくらいしか見所がないんだよねこれ。。

この軽さと中身の無さには脱帽するしかない。

銀河の危機というより、ハリウッドの危機だろ

2020年12月30日 (水)

夢のシネマパラダイス77番シアター:ウォレスとグルミットシリーズ

B000cs471i09 ウォレスとグルミット チーズホリデー(1989年・イギリス・23分)DVD

 監督:ニック・パーク

 声の出演(吹き替え版):萩本欽一

 評価★★★★/80点

内容:発明家の英国紳士ウォレスと愛犬グルミット。2人は大事なホリデーを前に旅行先を思案中。一息入れようとするウォレスだったが、大好物のチーズを切らしていたことに気づき、どうせ旅行に行くならチーズの美味しいところへ行こうと思いつく。そしてふと窓の外を見やると、美味しそうに輝くまん丸お月様が。さっそく、2人は宇宙船を作り、いざ月へ向けて旅立つのだった。

“チーズが大嫌いな自分でも、この作品に出てくるクランベリーチーズは食べたい!純粋に美味しそうなんだもの。”

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ウォレスとグルミット/ペンギンにをつけろ(1993年・イギリス・29分)DVD

 監督:ニック・パーク

 声の出演(吹き替え版):萩本欽一

 内容:グルミットの誕生日にウォレスは垂直の壁まで登れてしまうNASA製のその名もテクノズボンをプレゼント。しかし、それを買ったおかげで家計がヤバイ状態に。仕方なくウォレスは空いている部屋を貸しに出し、ほどなくしてかわいいペンギンが下宿することになるが・・・。

評価★★★★★/100点

未来少年コナン風ロボット、フィルム・ノワール風陰影でたたずむグルミット、赤外線、無表情なのに超絶演技ペンギンくん全て赤丸花マル二重丸。

スリル・サスペンス・ハートフルコメディがわずか30分たらずにブレンドされている、それをストレートに見せてしまう、これを傑作と言わずして何と言おう!

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ウォレスとグルミット、危機一(1996年・イギリス・31分)DVD

 監督:ニック・パーク

 声の出演:萩本欽一

 内容:窓拭きサービスの新商売を始めたウォレスとグルミット。が、ウォレスはお客さんである毛糸屋のウェンドレンに恋してしまう。しかし、この毛糸屋にはある秘密があった・・・。

評価★★★★/85点

新聞紙の質感、欽ちゃんの声、30分、グルミットの目、バック・トゥ・ザ・フューチャー風朝起き、はたまたターミネーター風サイボーグなどなど全て赤丸でっす!

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ウォレスとグルミットのおすすめ(2002年・イギリス・35分)DVD

 監督:ロイド・プライス、クリス・サドラー

 声の出演:萩本欽一

 内容:発明家ウォレスが日常生活を快適にするために作った様々な発明品をフィーチャーした全10篇からなる短編シリーズ。

評価★★★☆/70点

以前NHK-BSでこのシリーズを一挙放送したときには、前3作の合間合間にintermission風に3篇ずつくらい挿んで放映してたんだけど、このやり方には非常に好感がもてた。じゃないとちょっと飽きちゃうかもしれない。。悪く言えば1篇3~4分の小ネタ集にしか過ぎないわけだから。でも、アイデアは面白いし、このシリーズ独特のほのぼの感も出ていて良い。

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ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!

Aaifxsmmjw 監督:ニック・パーク、スティーヴ・ボックス

声の出演:萩本欽一、大川透、飯島直子

(2005年・米/英・85分)2006/03/24・MOVIX仙台

内容:町一番の美女で資産家のレディ・トッティントンが主催するお祭り“巨大野菜コンテスト”。しかし町にウサギが大繁殖したため、ウォレスと愛犬グルミットは、開発したウサギ回収マシーンを駆使して野菜を守るのに大忙し。が、そんなウォレスとグルミットの活躍にイヤな顔をするキザ男ヴィクター。そんなある夜、正体不明の巨大生物が出現、巨大野菜は食い荒らされ、町は恐怖に陥る・・・。アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞。

評価★★★★/80点

今までのシリーズは3作とも30分未満の短編だった。しかし、そのどれもがまるでトロリとしたクランベリーチーズとコクのあるレアチーズを何層にも重ね合わせ、釜で焼いた後ひと晩熟成させたレアチーズタルトのような超濃厚なエッセンスが詰まりにつまった作品だった。

しかもこの超濃厚エッセンスには保存料、着色料など一切の合成添加物は使用されていないのです!!味は格別、ブラックコーヒーもついて至福満腹の30分に舌鼓を打つ。

これほど贅の極みを尽くした100%素材の良さを引き出した純正手作り作品を自分は知らない。

それに比べると、尺が約3倍に伸びた今回の作品は、市販のスライスチーズとまではいかないまでも、濃厚さがやや薄まってはいる。

一部にCG安定剤も使っているようだが、そこはほとんど気にならない。しかし、やはり短編と長編の違いとでもいおうか、一本の映画としての形を整えなければならない長編の文法の中で、短編の歯切れのよい呼吸のリズムと勢いに欠けるきらいはある。

とはいっても、それは贅沢な悩みでもあるわけで、あっという間の85分、十分楽しめる作品に仕上がっている。

特に言葉を発することができない犬のグルミットの表情の千変万化には今回も度肝抜かれっぱなし。“目は口ほどに物を言う”をこれほど完璧に表現しているキャラクターを自分は知らない。

ほんとアカデミー賞ものの演技でっせ。

さぁ、次回作もあると期待して、あと5年気長に待ちましょか。もちろんその時は日本語吹き替え版でね♪

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ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~

Pre監督:マーク・バートン、リチャード・スターザック

(2015年・英/仏・86分)WOWOW

内容:イギリスの片田舎にある山の牧場。ある日、退屈な日々に飽きてどうしようもなくなったリーダー格のひつじのショーンと仲間たちは、牧場主を眠らせてトレーラーハウスに閉じ込めてしまった。牧羊犬ビッツァーは牧場主を起こそうとしたが、そのトレーラーが動き出してしまい、後を追うビッツァーと共に山の下の都会へ暴走していってしまう。心配になったショーンたちは2人を捜しに行くのだが・・・。 クレイアニメ「ウォレスとグルミット」のスピンオフTVシリーズの映画化作。

評価★★★★★/100点

映画はまずストーリーありきだと思っている自分にこのストップモーションアニメは鉄槌をくらわす。

映画とはアクションであり、活劇なのだ!と。

いや、考えてみればウォレスとグルミットシリーズですでに教わっていたことだし、もっと遡れば自分はジャッキー映画をさんざん見てきた世代じゃないかw映画にとって言葉なんて取るに足らないものなんだって。

「あー」「うー」「メー」しかセリフがなくても、アクションと演出のアイデア、そして無表情さえ表情豊かに見えてしまう微に入り細をうがつキャラクター造形により雄弁な映像が形作られる。

なによりアナログ感覚満載の手作り粘土が醸し出す質感とミニチュア感・立体感の唯一無二の味わいが絶妙で、これがただの3DCGアニメだったらさほど面白くなかったのではとさえ思えてしまうくらいだ。

笑いのセンス、音楽のセンス、映像のセンス全てがドンピシャ。映画とは何なのかで立ち止まった時に思い出そう。

ショーン!カムバーック(笑)!

2020年12月29日 (火)

夢のシネマパラダイス467番シアター:究極サバイバル!

新幹線大爆破

Ibqkquwku 出演:高倉健、宇津井健、千葉真一、山本圭、織田あきら、渡辺文雄、竜雷太、宇都宮雅代

監督・脚本:佐藤純彌

(1975年・東映・153分)DVD

評価★★★★/75点

 

内容:東京から博多へ向けて走る新幹線「ひかり109号」に爆弾を仕掛けたという脅迫電話が国鉄に入った。その爆弾はスピードが時速80キロ以下になると爆発するという。犯人は500万ドルを要求し、警察も捜査を開始するが、途中の駅に停車することもできない新幹線は、パニックに陥った乗客たちを乗せて、タイム・リミットへとひた走る。キアヌ・リーブス主演の「スピード」の元ネタになったともいわれる快作。

“まるで速度を落とすのを執拗に恐れているかのごとく一本調子で走り続ける人力シネマ超特急”

2時間半後、終着駅で停車して降りるものの、シネマのほとぼりはなかなか冷めない。

それほどまでに、ああ、映画を見たぞぉーっという満腹感でいっぱいなのだが、しかし実はその実体はなかなか大雑把なやっつけ仕事の鬼とでもいえばいいだろうか。至るところで映画の道筋のレールが寸断されているのだが、そんなことなどお構いなしにとにかく走り続ける。

さすがに図面がある喫茶店が偶然にも火事で焼けてしまうというのは作劇としてはあまりにもいい加減で思わず閉口してしまったし、犯人を確保するどころか2人連続で死に至らしめてしまう警察のバカっぷりなどお世辞にもプロの仕事とはいえない。

ある意味、映画のいい加減な体裁をとるために山本圭は自爆させられたといってもよく、結局、高倉健も撃たれて死んでしまうわけで、警察や国鉄にしてみたら動機が分からないまま終わっちゃったわけだ。

彼ら犯人たちの抱えていた背景は世に出ることはなく、、それもまた可哀想な話だ。

しかし、あの山本圭が自爆って。80年代生まれの自分にとっては山本圭といったら心優しい良き父親といった印象が強いのだけど、まさかこんな闘う男だったなんて。。

まぁ、普通に考えたら、司令室、新幹線、犯人、警察と四足のわらじを履くこと自体どっかで無理が生じるのは目に見えているのだけど、よりによって犯人側にウエートを置くというのは映画と映画内のリミットを考えたら1番難しい大冒険だろう。

しかもこの犯人たちにあまりにも大きなものを背負わせてしまった。日本を動かしている秩序、彼らが言うところの歪んだ体制を。。

それを必要最低限の描写で目ぇ一杯最大限体現できる役者として高倉健をあてたのは理にかなってはいる。

しかし、やはりリミット制限ギリギリの爆弾パニックムービーにおいて、犯人たちの両手に爆弾以上に重い十字架を持たせることがはたしてよかったのかどうか、意味があるのかどうか疑問は残る。

壊すという行為においては、全共闘も新幹線爆破も同じだが、そこに何か正義を求められるのかという意味では新幹線爆破に正義と同情のつけ入る隙も余地も全くない。れっきとした凶悪犯罪である。

やはりその点においてこの映画のウエートの置き方には疑問が残るし、その描写がやや効果のないブレーキになっていたのもたしかだ。

それでもなお★4っつにしたのは、映画の作り手の意気込みと熱意、それを燃焼材としてとにかく2時間半走り続けた血と汗の結晶、人力シネマ超特急にいやが上にも魅せられたからだ。

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ロスト・バケーション

Shallows2016a

出演:ブレイク・ライブリー、オスカー・ジャネーダ、ブレット・カレン、セドナ・レッグ

監督:ジャウマ・コレット=セラ

(2016年・アメリカ・86分)WOWOW

内容:医学生のナンシーは女友達と一緒にメキシコを旅行。亡き母から教わったいまだ観光客には知られていないビーチを訪れた。現地の男といちゃつく友達を置いて浜辺へ向かった彼女は、さっそくサーフィンに興じる。最初は他のサーファーが2人いたものの、やがて1人に。すると突然、何かにぶつかり脚を負傷し出血してしまい、岸から200m離れた近くの岩場に一時避難するのだが・・・。

評価★★★/65点

スピルバーグの「ジョーズ」から40年。

40年経ってもかの作品を超える作品が出てこないというのも考えてみればスゴイことだよなぁw

けど、あの映画の面白さってもちろんサメの恐怖がいの一番にあるものの、登場人物のキャラクターのぶつかり合いという一面も実は大きなウェートを占めていて。

サメのホームグラウンドにもかかわらず、なかなか一枚岩にならない大人たちを見て子供心にそんなことしてる場合じゃないだろと思ったものだけど、サメ退治に名乗りをあげる3人のキャラクターは今でも思い出せるくらい印象的なんだよね。

その点今回は、砂浜から200mほど離れたポイントでひとりの女性サーファーと一匹のサメが対峙するという非常にシンプルなワンシチュエーションものになっていて、サメの姿をなかなか見せないオリジナルマインドを押さえているのは前提としても、距離・潮の満ち引き・負傷した足のハンデの3点のみで映画として機能させた演出力は及第点だし、90分以内に収めたのも良い。

特に砂浜が見えるといったどうにかすれば助かるかもしれないという絶望の一歩手前の“距離感”は絶妙で、その中での孤独感とそれを和らげる一羽のカモメの配置も上手い。

ザックリ咬まれた足の痛々しさや、トゲトゲ珊瑚を踏んでしまったりクラゲに刺されたり痛覚刺激も120%で、総じてシンプルさゆえのリアリティがあって面白かった。

ただ、肝心のサメがあまりにもストーカーすぎて、ちょい冷めw

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127時間

O0586082312315252485 出演:ジェームズ・フランコ、アンバー・タンブリン、ケイト・マーラ、ケイト・バートン、トリート・ウィリアムズ

監督・脚本:ダニー・ボイル

(2010年・米/英・94分)WOWOW

内容:休日はグランドキャニオンを駆け回るほどのロッククライミング好きの青年アーロンは、自分の冒険する姿を自撮りして悦に入るような自信家。しかしある日、庭のように慣れ親しんだブルー・ジョン・キャニオンで、ふとしたアクシデントから、大きな落石に右腕を挟まれ、谷底で身動きがとれなくなってしまう・・・。

評価★★★☆/70点

何の予備知識もなしに見たので、主人公はこのまま衰弱死しちゃうのだろうか、それとも腕を切り落としちゃうの!?とゾワゾワしながら見てしまったのだけど、絶対的な孤独と迫り来る死の恐怖に閉所恐怖症の自分は心が折れかかってしまった。いや、半分折れた

まさに主人公の陥った極限状況を疑似体験しているようなかんじで、途中でなんでこんなの見てなきゃならないんだとキレかかってしまった・・

なんかホラー映画はどこかアトラクション感覚で見てる部分があるけど、これは全然違うんだよね。もっとリアルで異質で皮膚感覚に突き刺さってくるような。。

ダニー・ボイルの演出もダサかっこ良くてw、鼻につく一歩手前で許せた。

まぁ、アンビリバボーで20分くらいでやるような企画をハラハラドキドキの映画に仕上げちゃう手腕はやっぱりスゴイと思うけどね。ダサってのが先にどうしても付いちゃうのはご愛嬌としようww

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スピード

Speed 出演:キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック、デニス・ホッパー

監督:ヤン・デ・ボン

(1994年・アメリカ・115分)盛岡ピカデリー

内容:爆弾魔がロスの市バスに時速が80キロ以下になると爆発するという爆弾を仕掛け、身代金を要求する。疾走するバスを追い、飛び乗ったロス市警特別隊員ジャックは、重傷を負った運転手の代わりにハンドルを握る女性アニーとともに必死の努力を続けるが・・・。

評価★★★★★/100点

ヤクだ、クスリだ、スピードだ

アドレナリンじゃんじゃん放出、覚醒する脳。

起承転結すべて★5っつ!シンプルこそ命。

スピード、、忘れた頃に摂取したくなるシロモノです。。

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運命を分けたザイル

Un 出演:サイモン・ウェーツ、ブレンダン・マッキー、オーリー・ライアル

監督:ケビン・マクドナルド

(2003年・イギリス・107分)2005/02/17・盛岡フォーラム

評価★★★★/75点

 

内容:1985年、イギリスの若き登山家ジョーとサイモンは、難関とされるシウラ・グランデ峰の登頂に成功する。しかし、下山の際にジョーは滑落。命のかかった極限の状況下、サイモンは2人をつなぐザイルを切る決断を下すのだった・・・。世界中でベストセラーになったノンフィクション文学の映画化。

“想像を絶するとはまさにこのこと。彼らの体験を映像と語りで追体験させようとするが、自分の頭の中の想像力では決して越えられない絶壁が立ちふさがり、ただ唖然として凝視するほかに方法がない・・。”

スキー・スノボを毎シーズンやってる自分にとっては、猛吹雪の中、強風で乗ってたリフトが非常停止してしまった状況を思い浮かべるだけで精一杯。

しかも1シーズンに数回あるかどうかだし、長くてせいぜい30分てとこだからなぁ。

でも、このたった30分が地獄なんだよね。それが7日間、しかも骨折&クレバス転落のおまけ付きときたもんだ。

天上から垂らされた蜘蛛の糸をつたって這い上がるのならまだしも、地獄へと下っていく選択をするというのは今の自分の思考回路では到底考えられない。。

想像を絶するとはまさにこのことだ。

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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年・アメリカ・111分)WOWOW

 監督:ロバート・ロドリゲス

 出演:ジョージ・クルーニー、クエンティン・タランティーノ、ハーヴェイ・カイテル、ジュリエット・ルイス

 内容:銀行を襲撃したセスとリチャードの兄弟は、メキシコに逃亡。2人は元牧師一家を人質にとり、仲間の待つ酒場へ向かうが、そこはなぜか吸血鬼の巣窟で、夜明けまで凄絶なサバイバルバトルを繰り広げることになる・・・。タランティーノ&ロドリゲスがコンビを組んだアクション・ホラー。

評価★★★/65点

“前半映画楽しむも 後半マンガになりにけり。。”

しかも前半は良い意味で異常かつ異様だったのが、後半のゾンビ漫画は悪い意味で正常かつフツーになっちゃってるという逆転現象に、しばし閉口。

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オープン・ウォーター(2003年・アメリカ・79分)DVD

 監督・脚本:クリス・ケンティス

 出演:ブランチャード・ライアン、ダニエル・トラビス、ソウル・スタイン、エステル・ラウ

 内容:バカンスを利用してカリブ海にやって来たアメリカ人夫婦が、ふとしたことからダイビング中に海に取り残されてしまう。やがて2人の目の前には、数え切れないほどのサメが集まってきて・・・。

評価★★★/60点

“1対1の本音夫婦げんかバトルをする場所としては最適だということだけは分かった。”

映画としてはお腹一杯どころか腹八分にも満たない出来。

スーザンの素っ裸以外は自分の予想の範疇といったかんじで、うちのソファにゆったり身をまかせて見ることができてしまう。

小学生の頃によく読んでた海の図鑑や本に出てくるサメの話にビクビクしていたときの恐怖感の方が確実に残る。

もしかしてこの映画のメイキングドキュメンタリーの方が真に恐くて面白いのでは・・・。

2019年10月12日 (土)

夢のシネマパラダイス91番シアター:インデペンデンス・デイ

Id4 出演:ウィル・スミス、ビル・プルマン、ジェフ・ゴールドブラム、メアリー・マクドネル、ジャド・ハーシュ

監督・脚本:ローランド・エメリッヒ

(1996年・アメリカ・145分)1996/12/31・盛岡中劇

評価★★★/60点

 

内容:7月2日、全米各都市上空に直径24㎞の宇宙船の大群が出現し、人類に攻撃を開始。7月3日、米空軍は反撃するが、事態はさらに悪化。そして7月4日・・・。地球を侵略しようとする異星人と人類との3日間の攻防を描いたSFパニック大作。

“宇宙人が攻めてきたら悪の枢軸とも手を組むわけね。さっすが敵なしではやっていけない性ゆえ、ころっと七変化しちゃう国アメリカよ!”

なにせ自分で武器を供給しておきながら、その供給した国と戦争しちゃう国だもんな。敵を自ら生産し消費、還元するという恐るべき循環サイクルを唯一成り立たせている国だもんな。こりゃお手上げだわ。

ていうかまんまハリウッドそのものに置き換えることもできるんだけどね、、娯楽映画くらいは大目に見てあげましょうかね。

横道はそれくらいにして、この映画そのものは至って単純明快ゆえ見やすく分かりやすい。しかし、それがあだとなって宇宙船の攻撃後は至って鈍重な展開となってしまった。

巨大宇宙船やビル大爆破などのスリルとスペクタクルといったベクトルが後半になると愛国精神はたまた人類皆兄弟、宇宙船地球号といったようなメンタルな面、スピリチュアルな臭っさいベクトルへと急旋回してしまうので、いささか飽きるし萎えてしまう。これは例えば日本映画が同様に作ったとしても同じことだと思う。

それゆえ、例えばラストの呑んだくれジイさんの突撃なんかは、キューブリックの「博士の異常な愛情」をマネたのかは知らんけど、同じ爆弾抱えた突撃でもこうも意味合いが違ってくるというか、コメディとしても見れないという浅はかさを露呈してしまっている。ていうかこの映画では、ブラックコメディではなく感動するところなのだろうけど・・・。

ま、SFには見所ありということと前半の面白さに★3つ。

Posted at 2003.04.20

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インデペンデンス・デイ:リサージェンス

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出演:リアム・ヘムズワース、ジェフ・ゴールドブラム、ビル・プルマン、マイカ・モンロー、シャルロット・ゲンズブール

監督・脚本:ローランド・エメリッヒ

(2016年・アメリカ・120分)WOWOW 

内容:20年前に侵略してきたエイリアンに勝利した人類は、撃墜した宇宙船に残されていた技術をもとに、来たるべきエイリアンの襲来に備えて強固な防衛システムを築き上げてきた。そんな中、アフリカに唯一無傷で残存していた巨大宇宙船が突然起動。宇宙に向けて信号が放たれていることが判明する・・・。

評価★★/45点

1996年公開の前作から一切進化のない二番煎じどころか五番煎じくらいの出涸らし映画。。

ここまで真新しさがないのもある意味スゴイというか、20年前、白昼堂々宇宙船が現れ、突如日常風景が一変してしまうインパクトの大きさに圧倒されたわけだけど、それから5年後の9.11で現実世界の方が映画を凌駕してしまった中で、また20年前と同じことをされても・・。

いや、もっと言えば、20年前にエイリアンが残した宇宙船が完全な形で残っていたり、捕獲されたエイリアンが厳重に管理されているとか、前作の延長線上にある非日常が当たり前のように描かれていて、現実世界と地続きのリアリティがすでに破壊されている荒唐無稽な世界に宇宙人が襲来してきても、またかの一言で片付けられちゃうんだよねw

それを払拭するためにUFOの大きさが直径4800㎞っていうのも、振り切れ方がアホすぎて面白くないし・・。だって、身長4800㎞のゴジラ見たって逆に引くだろ。。

あとは、グラディウスやゼビウスばりのシューティングゲームを延々見せられて目が疲れたw

やっぱりウィル・スミスが出ないと続編やっちゃダメだよこれは。。

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マーズ・アタック!(1996年・アメリカ・105分)WOWOW

 監督:ティム・バートン

 出演:ジャック・ニコルソン、グレン・クローズ、アネット・ベニング、ピアース・ブロスナン、ダニー・デヴィート、マイケル・J・フォックス

 内容:地球に襲来した火星人たちに翻弄される人々の狂騒ぶりを、豪華キャストで描いたSFパニックコメデイ。

評価★★★☆/70点

“アッ、ガァッア、アッアー、ガァアッア、アッガァー、アーガッ。。”

宇宙翻訳機で訳してみたところ、「この映画にツッコミを入れるのは愚かなことだ。。」とピッコロ大魔王似の火星人は仰られておりますw

2019年10月10日 (木)

夢のシネマパラダイス6番シアター:青春ガチンコグラフィティ

ちはやふる-上の句-/-下の句-

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出演:広瀬すず、野村周平、新田真剣佑、上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希、清水尋也、松岡茉優、松田美由紀、國村隼

監督・脚本:小泉徳宏

(2016年・東宝・上111分/下102分)WOWOW

内容:小学生の時に転校生の新&幼なじみの太一と競技かるたにのめり込んだ千早。卒業とともに3人はバラバラになったものの、かるたを続けていれば再会できると信じる千早は、高校でかるた部の創設に乗り出す。そこで同じ高校に進学していた太一と再会し、2人で部員集めに奔走。やがて古典オタクの女子・かなちゃん、小学生かるた全国準優勝の肉まんくん、秀才の机くんの勧誘に成功し、晴れてかるた部が誕生する。そして千早は全国大会優勝という新たな決意に燃えるのだった。

評価★★★☆/70点

上の句★4つ、下の句★3つ。

花びらがひらひらと舞い散る桜並木から始まる映画に悪い映画なんてあるわけがない(笑)。

今作も爽やかな青春映画として魅力ある作品になっていて、運動部のようなむさ苦しさのない和物の文化部を舞台にしながら、ベタなスポ根要素の熱さも加味したバランスの良さはかなり新鮮。

さらに、主人公が競技かるたの試合後に白目をむいて爆睡するというようなチープな漫画的要素も、登場人物の巧みなキャラクター造形とそれを演じる若手俳優陣の魅力も相まって上手く処理されているのも良い。

特に広瀬すずの素晴らしさは今更ながらに実感したかんじ。中でも対戦中の眼光の鋭さは印象的で、それがあっての白目落ちがちゃんとボケとして成立しているので面白く見られるんだよね。

けれど、上の句は団体戦、下の句は個人戦と色分けされてはいるものの、どう考えても1作にまとめられただろうとは思った(笑)。

特に上の句のラストで、かるたはもうやらない!と宣言した新が下の句のメインになるのかと思いきや、あくまでも勝負の土俵に上がろうとしない新がやっとで重い腰を上げるのがエンドロールって、、正直ガックリ。。孤高のクイーンしのぶ(松岡茉優)のキャラが良かっただけにちょっと消化不良・・。まぁ、上の句で描くことはやりきった感がやっぱりあるんだよね。。

でも、かるた部5人のキャラはこの映画最大の“ラッキーボーイ”机くんをはじめ各々個性が立ってて面白かったので、年を経ての続編はあっていいかも。

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おっぱいバレー

Main_large 出演:綾瀬はるか、青木崇高、仲村トオル、石田卓也、大後寿々花、福士誠治、光石研、市毛良枝

監督:羽住英一郎

(2008年・日本・102分)WOWOW

内容:1979年の北九州。中学校の新任国語教師・美香子は、男子バレー部の顧問を任される。が、キモ部と評される通り、部員たちはバレーボールすらまともに触ったことがなく、エッチなことしか興味がない脳タリンばかり。そんな彼らのやる気を出そうとした美香子だったが、ひょんなことから「試合に勝ったら、おっぱいを見せる」というとんでもない約束をするハメになってしまう。そしたっけ単純バカ部員たちは別人のようにやる気を見せ始め・・・。

評価★★★★/80点

実に清々しい作品だ。

おっぱいを連呼連発しておきながら実に爽やか。しかも「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」をも凌ぐレベルで。。

それはつまるところ第三者(物語の登場人物しかり監督をはじめとする作り手しかり)の悪意がこの映画にはないことに尽きると思うのだけど、とにかくおっぱいを見たいという動機付けオンリーで映画を引っ張っていくバカさ加減は逆にあっぱれ。キモ部とバカにされる落ちこぼれ童貞男子の脳内レベルから逸脱することがない愛すべきおバカ映画である。

しかし、童貞くんでもインターネットでポチッとクリックすればおっぱいを見られる今の世の中ではおっぱいは希望のかたまりにはなりえない。。

その点で橋の下に落ちているしなびたエロ本と11PMしかなかった昭和54年を舞台設定にしたのは大正解!昭和53年生まれの自分は珠玉の名曲をバックグラウンドに懐かしい香りに包まれながら見ることができて幸せですた。

ちなみに自分のノスタルジー心を最も刺激したのは、雨が降ったせいで女子の体操着が濡れてブラがスケスケになっている場面だったことを記しておこう・・。

オトコって単純。ハイ、そうですww

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ガチ☆ボーイ

Img080306 出演:佐藤隆太、サエコ、向井理、仲里依紗、宮川大輔、泉谷しげる

監督:小泉徳宏

(2007年・東宝・120分)CS

内容:とある大学。安全第一を是とするプロレス研究会に五十嵐良一という学内屈指の優等生が入門してきた。せわしなくメモを取りながら練習に励む五十嵐だったが、肝心の段取りがまるで覚えられない。そんな中、商店街でのデビュー戦で案の定段取りを忘れた五十嵐は掟破りのガチンコファイトをしてしまい、一躍人気レスラーに。しかし、そんな五十嵐には深刻な秘密があった・・・。

評価★★★★/80点

K-1やボクシングは好きで見るけど、出来合いのストーリー性の中で繰り広げられる筋肉ムキムキのエンタメお遊戯ショーにしか見えないプロレスは面白くなくて燃えないから見ない。

そんな自分が初めてプロレスの試合に燃えた。熱く燃えまくった

司法試験に受かったくせにプロレスの段取りは覚えられなくてカンニングしてしまうというガリガリの五十嵐(佐藤隆太)のキャラがそれ自体コメディとして面白かっただけに、まさかその裏に、眠るとその日のことを全て忘れてしまう高次脳機能障害というシリアスな記憶障害ネタが隠れていたとは思いもよらず・・・。

プロレスのみならず朝起きてからの一分一秒を否が応にもガチンコ勝負せざるを得ない五十嵐の奮闘に、日々のんべんたらりんと生きてる自分が喝を入れられたような、そんな感動を味わうことができた作品だった。

また、記憶障害を単なるあざといダシネタに終わらせずに、真摯かつ妥協なく描いているという点でも、「タイヨウのうた」(2006)で難病ネタを扱いながら丁寧な筆致が印象的だった小泉徳宏監督の演出は今回も健在で好印象。

あとは、やっぱなんといっても佐藤隆太だな。深刻な秘密を覆い隠さんばかりの満面の笑顔は見ていてツラクなってくるほどだったけど、佐藤隆太の長所がうまくハマッたかんじで、ガチの熱演を見せてくれていたと思う。

頭ではなく、身体で覚えた記憶で生きる実感を取り戻そうとする五十嵐のガチンコの生きざま。

はたして自分は生きる実感をしっかり持っているのだろうか。それすらビミョーだ・・

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ウォーターボーイズ

Image01 出演:妻夫木聡、玉木宏、平山綾、眞鍋かをり、竹中直人、杉本哲太、谷啓、柄本明

監督:矢口史靖

(2001・東宝・91分)仙台第一東宝

内容:部員が男ひとりという唯野高校水泳部に突如やって来た美人女性教師佐久間先生。すると彼女目当てに男どもがこぞって入部してくるが、佐久間先生は満面の笑みで「シンクロやって文化祭で発表しまーす!」と言い出してしまう。結局それを聞いた男どもはこぞって退部していく。残ったのはたったの5人、、、はてさて。。

評価★★★☆/70点

理屈抜きで面白いです。てか理屈で見たらダメなんですね。

眞鍋かをり先生が「有象無象が寄り集まってるだけじゃない」とおっしゃってたように、こういうのは頭ん中カラッポにして見ないと。どっかのお笑い番組でも見てるかんじで見るのが正解。

要は映画じゃない。記号でしょこれって。さらに言えば、マンガでしょ。この映画でリアリティといったら柄本明くらいなもんだし(笑)。だって竹中直人が出てるっつうだけで予想はつくw

ただ、唯一許せないのは、妻夫木が最後躊躇すること。

お笑い番組で芸人さんが躊躇することなんて普通ないだろー。なのに何で恥ずかしがるんだよ。その後のシンクロ演技で綾ちゃんに堂々と迫ってるくせに。あそこでフツーの心理描写を持ってくるなっつーの。

けどなんだかんだ言ってこういう映画もたまにはイイよね。

2018年9月 7日 (金)

夢のシネマパラダイス159番シアター:エイリアンシリーズ

エイリアン:コヴェナント

171293_02出演:マイケル・ファスベンダー、キャサリン・ウォーターストン、ビリー・クラダップ、ダニー・マクブライド、デミアン・ビチル

監督:リドリー・スコット

(2017年・アメリカ・122分)WOWOW

内容:人類初の大規模な宇宙への移住計画により、宇宙船コヴェナント号は惑星オリガエ6を目指し、船を管理するアンドロイドのウォルターと、コールドスリープ中の2千人の入植者を乗せて地球を旅立った。ところが、航行中に大事故に見舞われ船長などが死亡。さらに女性の歌が混じった謎の電波を受信し、副船長オラムは、亡くなった船長の妻で科学者のダニエルズの反対を押し切り発信元の惑星へ向かう。そして実地で調査してみると地球環境に近い惑星であることが分かるのだが・・・。

評価★★★/60点

人類誕生の秘密を探る旅という哲学的テーマをドカンと打ち上げておいてトンズラこいた前作。

今回はそのシケた花火をパスンと打ち上げつつも回収を早々にあきらめ、エイリアン1&2のSFホラーのお約束をことごとく踏襲したつくり。

はっきり言って新味はないが、内心1番見たかったパターンでもあり、それなりに楽しめたのはたしか。

ただ、ほぼほぼデジャヴなので怖さもインパクトもなく、グロさだけが際立つ結果に・・。でもってマイケル・ファスベンダーの二人勝ちw

うーん、1回J・J・エイブラムスにバトン投げてみたら(笑)。

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プロメテウス

1b8fb381377359cc7fe772b1efa6c1ad 出演:ノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、シャーリーズ・セロン、イドリス・エルバ、ガイ・ピアース、ショーン・ハリス

監督:リドリー・スコット

(2012年・アメリカ・124分)盛岡フォーラム

内容:2089年、世界各地の古代遺跡からある共通するサイン-人型の記号が天空の星を指し示している-が発見される。考古学者エリザベス・ショウは、これこそ地球外知的生命体が残した“招待状”と確信。そして巨大企業ウェイランド社の支援を得て、宇宙船プロメテウス号でその星を目指し4年後に到達するのだが・・・。

評価★★★/60点

“人類はいったいどこからやって来たのか!?壮大な謎が今、解き明かされる!”という大仰なキャッチコピー&「エイリアン」「ブレードランナー」でそれまでのSF映画のイメージを塗り替え、いまやデヴィッド・リーンにひけを取らないほど大作が最も似合う巨匠となったリドリー・スコットが30年ぶりにSFを撮るということで、いやが応にも期待値のハードルは上がっていったのだけども、、、

圧倒的なプロダクトデザインと映像しか見るべき所がなかった。

「エイリアン」の密室ホラー、「エイリアン2」の戦争ごっこ、「エイリアン3」のゴシック要素、「エイリアン4」のヌメリ感とシリーズを網羅した集大成のようなかんじだったけど、単なる模倣にしか見えないほど出来がおそろしくフツーで拍子抜け。。

端的にいえばシナリオが決定的にツマラなくて、シリーズの要素を独創的なものとして活かせていないのが最大問題。

神でもなく進化論でもない人類の起源という挑発的かつ壮大なテーマをブチ上げといてこれかよーという物足りなさは否めなかったな・・・。

まぁ、オープニングで白塗りマッチョマンwが黒い液体を飲んで自らの肉体を崩壊させるかわりに新たなDNAを生み出し、人類誕生の源となった!といきなり答えを出しているので、じゃあこの白マッチョは誰でいったい何の目的で太古の地球に降り立ったのか。そこに主眼は移っていくわけだけど、答えが明確に提示されていないことはこの際どうでもいいとして(笑)、要は謎を追うプロセスが面白くないことがこの映画の致命的欠陥なのだと思う。

その点でいえば、人物描写が魅力ゼロなのも問題。何が何でも生き残っちゃると鬼気迫る奮戦をみせるノオミ・ラパス以外はさっぱりで・・。

というか、世界選抜の科学者とは思えないほどアホばっかりで萎えたww

せめて最後、宇宙船に自爆攻撃を選ぶクルーたちの男気に涙できるくらいの描写をみせてもらいたかったな。

ビジュアル面は100点満点だっただけに、うーん、、残念。。

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エイリアン

B0001fx9ne_large 出演:シガニー・ウィーバー、ジョン・ハート、ヴェロニカ・カートライト

監督:リドリー・スコット

(1979年・アメリカ・117分)DVD

評価★★★★/80点

 

内容:宇宙を航行するノストロモ号に謎の緊急信号が送られる。発信源である惑星に向かうが、そこで奇妙な生物が1人の乗組員の体内に入り込む。やがてその生物は体内を突き破り、乗組員を次々に殺していった。1人残された二等航海士のリプリーは、その生物“エイリアン”に命を賭けて挑むのだった。

“衝撃の半ケツ!!”

いくらひと安心したからといって、あの下着姿はどうかと思うぞ。。案の定エイリアンに襲われちゃうし。

あと、個人的にはエイリアンもすごい恐いんだけども、リプリーを抹殺しようと暴れまくるアンドロイドもなんかイヤ。表情ひとつ変えずに殺そうとするじゃん。

挙句のはてにブン殴られて上半身からひしゃげてしまうけど、その場面の方が印象に残ってたりする。口から白い液をドボドボ吐き出してさ。あわあわ・・。

そう考えると、エイリアンの方も人間以上に必死だったんだろうね(笑)。

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エイリアン2

B000eqipoi_large 出演:シガニー・ウィーバー、マイケル・ビーン、ランス・ヘンリクセン

監督・脚本:ジェームズ・キャメロン

(1986年・アメリカ・155分)DVD

評価★★★★/85点

 

内容:前作の死闘の末、唯一生き残った女性航海士リプリー。57年後、救命艇の低温睡眠カプセルの中で発見された彼女は、エイリアンの卵の巣である惑星に、宇宙海兵隊の案内役として派遣される。その惑星には宇宙技術者とその家族が住み着いていたが、連絡が途絶えていたのだ。到着後、さっそく海兵隊員は多数のエイリアンの四面楚歌攻撃に次々と倒れ、またも生き残ったリプリーは、エイリアンにさらわれた宇宙技術者の娘ニュートを救うために単身立ち向かう。

“いるのに、いない!!”

発信機は間近にエイリアンが迫っていることを示しているのに、見回してもいない。これほど恐ろしいことはない。

発信機とか小道具の使い方が上手いんだよなぁ。

ところで、作り手はどのくらい意識しているのかは分からないけど、多分にベトナム戦争の要素が含まれていると感じるのは自分だけだろうか。なんてったってこの映画のキャッチコピーが、「今度は戦争だ!」だもんな。

エイリアンをべトコンに置き換えるとそのままベトナム戦争映画になっちゃう。

エイリアンのもの凄さを隊員たちに必死こいて説明するリプリー。しかし、ほとんど真に受ける様子も見せない隊員たち。俺たちが焼き捨てて撃ちまくればなんのことはないだろう(なんてったって俺たちゃ世界最強のアメリカ海兵隊員でっせ!)みたいな軽い気持ちでいざ乗り込んだら、どこからともなく現れるべトコンのゲリラ戦法に全く打つ手無し。。この映画における無能ともいえる隊長なんてその典型。

ま、そこまで深読みしてもあまり意味がないけども。。

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エイリアン3

Alien 出演:シガニー・ウィーバー、チャールズ・ダンス、ランス・ヘンリクセン

監督デビッド・フィンチャー

(1992年・アメリカ・115分)NHK-BS

評価★★/45点

内容:宇宙を漂流するリプリーの救命艇は、凶悪犯の住む流刑惑星に不時着する。しかし、この救命艇にはエイリアンの幼生が潜んでいて・・・。犬に寄生したことによる“ドッグ・エイリアン”は見もの。

“エイリアンの知能指数がIQ85より上であることだけは分かったw”

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エイリアン4(1997年・アメリカ・109分)仙台第1東宝

 監督:ジャン・ピエール・ジュネ

 出演:シガニー・ウィーバー、ウィノナ・ライダー、ロン・パールマン、ダン・ヘダヤ

 内容:前作から200年後、宇宙船オーリガ号で武器として利用するために養殖したエイリアンが脱走!クローンとして蘇ったリプリーが因縁の戦いに身を投じていく。エイリアン同士の共食いなど終始異様なムードを醸しだす・・・。

評価★★★★/75点

“キモイ、キショイ、エグい、グロい、ジトい、クサイ、べトい、ドロい、ネトい、ビチョい・・・

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エイリアン VS.プレデター

83g83c838a83a83938296829383v838c83f835e8 出演:ランス・ヘンリクセン、サナ・レイサン、ラウル・ボヴァ、ユエン・ブレンナー

監督・脚本:ポール・W・S・アンダーソン

(2004年・アメリカ・101分)ルミエール1

評価★★/40点

内容:南極で発見されたピラミッド。調査にやって来た隊員達は、壮絶な戦いに巻き込まれることになる。。そのピラミッドは、エイリアンたちが眠る場所で、対するプレデターたちにとっては儀式を行う場所でもあったのだ。これぞ2大異星人にとっての聖地エルサレム争奪戦か!?

“ヴェロキラプトルvsTレックスのパロディ”

にしか見えない。

常に密閉された閉鎖空間の中で恐怖を生み出してきたエイリアンと、ジャングルや街を縦横無尽に駆け回るプレデターとでは、そもそものところで折り合いがつかない。。

結局本作では、縦横無尽のピラミッドという設定を舞台として用いてきたが、これがなんとも苦しい。

10分おきに作動するだとかそんなのはどうでもいいことだ。なんだかこの舞台設定の時点で十分足を引っ張っちゃってるような。。

しかもプレデターは味方っスか・・。

敵の敵は味方なんかじゃない、、大敵なんだよ!!

Tレックスがケツふりふりさせながら一緒に走るかっちゅうの。

とんだ肩透かしだ。

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AVP2 エイリアンズVSプレデター(2007年・アメリカ・94分)WOWOW

 監督:コリン・ストラウス

 出演:スティーヴン・パスクール、レイコ・エイルスワース、ジョン・オーティス、ジョニー・ルイス

 内容:南極での死闘を終えたプレデターの宇宙船、、が、一体のプレデターの腹の中からエイリアン・プレデター両方の能力を併せ持つ“プレデリアン”が誕生してしまう。そして、コントロール不能となった宇宙船は、あろうことかコロラドの森の中に墜落してしまい・・・。

評価★★☆/50点

湖のほとりで若いネエちゃんが水着さらしてお色気攻撃ぃ~、っていつから「エイリアン」は安ものティーンズムービーに成り下がっちゃったんだ。。

シガニー・ウィーバーが見たら怒るゾこれ(笑)。リドリー・スコットのオリジナルがどんどん形骸化していく・・・。

そのくせして今回の映画、子供から妊婦に至るまで、そんなの関係ねぇとばかりに容赦なくブッ殺していくのね。。あげくの果てに街ごと爆破かよっ!「エイリアン2」でさえ子供には手をかけなかったのに・・・。

さらに、そのくせして今回の映画、画面が暗くて何やってんだかさっぱり分かりましぇんww

こんなバカなことに力を入れずに、本家本元でさっさと続編作った方がよっぽど有意義じゃなかろうか。。

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プレデター

Mp234 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、カール・ウェザース、ビル・デューク

監督:ジョン・マクティアナン

(1987年・アメリカ・107分)WOWOW

内容:某国に拉致された米政府要人の救出のために、ジャングルに派遣された特殊コマンド部隊。要人救出には成功したものの、姿なき殺戮者に襲われ・・・。それはなんと宇宙からやって来た狩猟族プレデターだった。

評価★★★★/75点

“カ、カブトガニ!?”

ブサイク型宇宙人の流行を作ったこの映画の犯した罪は、重いw!?

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プレデター2(1990年・アメリカ・108分)WOWOW

 監督:スティーブン・ホプキンス

 出演:ダニー・グローバー、ゲイリー・ビジー、ルーベン・ブラデス、マリア・コンチータ・アロンゾ

 内容:1997年、宇宙の狩猟族プレデターは、人間狩りのためロサンゼルスに出現。これに対抗する警察特殊部隊は、以前のデータをもとに立ち向かうが・・・。

評価★★★★/80点

正真正銘リーサル・ウェポンの称号をかけた意地の戦いがアツい!

2018年6月18日 (月)

夢のシネマパラダイス127番シアター:自分の子供たちを戦争に行かせたくありません。

硫黄島からの手紙

324563view001出演:渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童、裕木奈江

監督:クリント・イーストウッド

(2006年・アメリカ・141分)2006/12/25・盛岡フォーラム

評価★★★★★/95点

内容:戦況が悪化の一途をたどる1944年6月。アメリカ留学の経験をもち、米軍との戦いの厳しさを誰よりも覚悟していた陸軍中将栗林が硫黄島に降り立った。着任早々、栗林は本土防衛の最期の砦である硫黄島を死守すべく、島中にトンネルを張り巡らせ、地下要塞を築き上げる。そんな栗林の登場に硫黄島での日々に絶望していた西郷ら兵士たちは希望を見出す。しかし、古参の将校たちの間では反発が高まり、、、。米軍は当初圧倒的な戦力の違いから5日で陥落できると踏んでいたが、予想以上の日本軍の抵抗により36日間に及んだ激戦となった硫黄島の戦いをイーストウッド監督、スピルバーグ製作により日米双方の視点から見つめた硫黄島2部作の第2作目。

“2006年から61年前の硫黄島にタイムスリップした現代人・二宮和也が間近で体験した硫黄島の激戦!世界ウルルン滞在記。”

といっても過言ではないつくりにはなっていると思う。

だって、あの言葉遣いは実際どうなの

なんかふと2005年の年末にテレ朝でやった山田太一ドラマスペシャル「終りに見た街」を思い出してしまった。

システムエンジニアをしている中井貴一扮する主人公とその家族が、朝家でフツーに起きたら昭和19年の東京になっちゃってたというとんでもない話。

主人公の友人(柳沢慎吾)も息子とともに昭和19年の東京にタイムスリップしてしまうのだけど、その息子(窪塚俊介)がなんか今回の映画の西郷(二宮和也)と似てたような気がしたもんで。。

冷めた視線とかやる気のない感じとか。だってあんなヤル気のない「天皇陛下万歳!」を映画で見たのは初めて(笑)。

それはともかくあのTVドラマはあの時代にタイムスリップしたことによるジェネレーションギャップをことさら強調して描くことで戦争の恐ろしさを過去の絵空事としてではなく、より現実感をもって伝えられていたように思うが、一方今回の「硫黄島からの手紙」は内地・東京のお話ではない。最前線の戦場に置かれた兵士たちの話なのだ。

ここにあのTVドラマとの大きな違いが生じる。

そう、、少なくとも自分は最前線の戦場に置かれた兵士たちどころか、あの戦争でお国のために戦ったいわゆる旧帝国軍人の話や体験談などことごとく聞いたことがないのである。

たぶん自分みたいに戦後何十年も経って生まれてきた人たちはみんなそうだと思う。

空襲や原爆、特攻、沖縄のひめゆり部隊などは耳にタコができるくらい聞かされてきたし、脳裏に焼きつくくらい映像で見せられてきたが、なぜか外地で戦っていた兵隊さんたちの話は、まるでタブーであるかのごとくほとんど聞かされたことがないし、そういう映画すらほとんど見たことがない。

なのに判で押したようなステレオタイプとして旧帝国軍人は人道にもとる極悪非道な絶対悪として言われ、教えられ、描かれてきた感は拭えない。

個人的には、人殺しを生業とする軍隊に良い軍隊などあるわけがないと思っているので、それが善か悪かと問われれば問答無用で悪と答えるだろう。

しかし、その悪の中に自ら進んで飛び込んでいった者であれ、強制的に放り込まれた者であれ、彼ら軍人一人一人を単純にいっしょくたに悪一色で片付けてしまう思考の処理の仕方は絶対におかしいと思うのだ。それは日本軍であれ米軍であれ。

問題は、善良な人間がその悪の中に入っていかざるをえなかった時に、その人間が内に持っていた理想や信じていた大義が、戦争の圧倒的に無慈悲な現実の前で打ちのめされ殺がれていく中で、次第に彼の中にある善なるもの悪なるもののせめぎ合いさえもなくなっていく、すなわち人間性が消失していくという愚かで醜くて空しい狂気の過程こそが重要であって、誰が善で誰が悪か、どっちが善でどっちが悪かという結果ありきの線引きは意味を成さないと思うのだ。

もちろんそのせめぎ合いの中で人間性を完全に消失してしまい、狂気の戦闘マシーンへとなりはてる者もいれば、かろうじて人間性を失わない者もいるだろう。

そしてその悲劇の過程を通した上で戦争という悪、軍隊という悪、死ぬことを強要する狂気という絶対悪へと駆り出していった国家の罪というものをあぶり出していくというのが至極まっとうな戦争映画だと自分は思う。

例えば今回の映画の製作にも名を連ねるスピルバーグが監督した「プライベート・ライアン」では、トム・ハンクス演じたミラー大尉がアメリカ本国にいた時に何の職業に就いていたかを部下たちが予想して賭けをするというシークエンスがあったが、国語の教師をしていたことが明らかになることで、生きることを子供たちに教えるはずの教師が暴力と殺戮の世界である戦争に駆り出されるという異常性と悲劇を如実に暴き出していたと思う。

しかし、今までの日本映画なりTVドラマなりで描かれてきた軍人像というのはそういう過程を骨抜きにして、最初っからこの人は善良で正直者で可哀想な人ですよ、こっちの人は悪の塊で善良な人や敵国の一般住民をとにかく虐げ、殺しまくる人間性の欠片もない人ですよというふうに完全に色分けして描かれてきた面が相当あると思う。

前々から戦場を描いた日本の戦争映画って、なんで狂気を描けなくてこんなうわべだけの薄っぺらい“青春映画”(戦争映画ではなく)になっちゃうんだろう、と思うことがしばしばだったのだけど、そういう思考回路で作っちゃうからそうなっちゃうわけで、この思考がいかに幼稚で薄っぺらなものかということは今回の映画を見るまでもなく分かろうものだ。

、、がしかし、ここが1番大きな問題だと思うのだが、今まで日本人はそれを建て前上良しとしてきた面があった(と自分は感じる)のではないだろうか。

心のどこかであの戦争の被害者を演じることで、加害者としての側面や戦争の闇、狂気の部分というものから逃避し思考をストップさせてしまうある種の逃避装置として働いてきたのではないだろうか、ステレオタイプな描き分けというあまりにも単純で通り一辺倒の手法を通してあの戦争の総括から逃げ続けてきたのではないだろうか、、そして日本の戦争映画というのはいつしか被害や加害、善か悪かを超えた理不尽な悲劇としてではなく、あくまで被害者として狂気ではなくいかに可哀想に描くか、ということになっていき、戦場を描いた映画というのが数えるほどもないという体たらくに陥ってしまったし、日本人もそれを良しとした・・・。

そういうことが今回のクリント・イーストウッド監督作のアメリカ映画を通して一気に骨抜きにされた気がしてならない。

日本人の多くが教えられてきたであろうあの戦争は間違った悪い侵略戦争だったという認識を暗黙の了解のもと旧日本軍=旧帝国軍人がやったことは全て悪という図式(逃避装置)でいっしょくたにして極力触れないようにしてきた一方、それじゃああの戦争を外地でお国のために懸命に戦った500万人(うち200万人余が戦死)もの日本人を断罪できるのか、といったらほとんどの日本人は断罪ではなく、哀悼の方を選ぶだろう(当たり前だ)。

しかも、うち300万人余は外地から無事復員してきて、生きて無事に帰ってこれて本当に良かったねぇと家族に迎えられ(かくいう自分の祖父もノモンハン事件からシベリア抑留などの死線を経て無事生きて帰ってきた)、その後良い父親なり良い息子、そして普通の良き日本人として戦後日本社会の礎として懸命に生きてきたはずなのだ。

そういう建て前と本音のひずみの中に埋没することを避け、上っ面の中を浮遊してきた日本人、、“天皇”や“靖国”の問題、突きつめていけば国家の戦争責任としての罪の問題にケリをつけられない、あるいはケリをつけようとしないできた日本人には「硫黄島からの手紙」のような映画は作れないし作りようがないのかもしれない。これから先も・・・。

そういうことを考えても、60年前にアメリカに戦争で負け、60年後映画でもアメリカに負けた、と言わざるをえないほどの衝撃を少なくとも自分は受けた。

日本人の自分でさえ、玉砕や潔い自決が美徳とされたあの時代の兵隊さんたちの内面を知ることや理解することが到底難しい中で、冷めた視線をもち、絶対に生きて帰るんだという意志をもつ現代っ子的なキャラである西郷(二宮和也)を中間点に置いて第三者的立場で語らせたのは上手いし、各々の人物の深みのある人間像の描き方には唸るしかない。

誇りある帝国軍人としての教育と鬼畜米英の精神的な貧弱さを徹底的に叩き込まれてきたであろうエリート憲兵隊員清水(加瀬亮)が現実と真実を目前で見せられることによって、理想と信念が揺らいでいき生への執着を見せ始める様、そして極めつけは今まで典型的ステレオタイプの憎まれ役で描かれてきたであろう厳格な帝国軍人伊藤中尉(中村獅童)のあまりにも皮肉の効いた顛末など、どれをとっても本当に考えさせられてしまう描写の連続だったと思う。

「天皇陛下万歳!」と叫ぶ姿、泣き叫びながら手榴弾を腹に抱いて自決する酷い姿、ものすごい砲弾の雨あられの中で排泄物の入ったバケツを四苦八苦しながら拾い上げる姿、、本音と建て前のひずみの中に埋没していき、もがき苦しむ日本兵の姿に、人間の、そして日本人の深い所をえぐられたような、そんな重い衝撃を受けた。

先日開業したばかりの最新設備が調っているシネコンで見たのだが、閉所恐怖症の自分は地下洞窟の中に響き渡る砲弾の轟音を聞いて足がガクガク震えそうになったくらいだ・・・。

そして、序盤で米軍が硫黄島を爆撃してくるシーンで空から爆弾がズドーンという腹に響くもの凄い爆音とともに砂塵を巻き上げて降り注いでくるところなんかは、ああ、これが爆弾が空から落ちてくるってことなんだ、と生まれて初めて実感したというか体感した気がする。

もちろん、この映画が硫黄島の戦いの悲劇を全て描き出していたとは思わない。

8月にNHKスペシャルで「硫黄島玉砕戦/生還者61年目の証言」を見たが、それによると米軍が硫黄島を制圧した後も何千という日本兵が地下にこもっていたそうだ。

そして“生きて虜囚の辱めを受けず”と徹底的に教育され投降が許されなかった彼らを新たに襲ったのが飢餓だったというのも悲しい・・・。

炭を食べたとか、遺族の方には決して話せないような仲間内での陰惨な悲劇など、それを証言者の一人は「畜生の世界」と言っていたのがあまりにも印象的だった。

いまだ1万数千もの日本兵の遺骨が未収集のまま眠っている硫黄島。

それを知っている日本人ははたしてどのくらいいるのだろうか。

自分も初めて知ったくちなのだが、渡辺謙がインタビューで言っていたように日本人は過去の戦争についてあまりにも知らなさすぎる。

それを戦後60年経った今考えさせてくれた今回の映画には感謝してもしきれないくらいだ。

中国映画の「鬼が来た!」(ちなみに本国中国では上映禁止処分)、そして今回のアメリカ映画「硫黄島からの手紙」で中国人、アメリカ人が提示した一言では括りきれない日本人像に自分は衝撃を受けた。

日本人自身の手で撮った真の戦争映画が世に出る日がいつかやって来るのだろうか・・・。

Posted at 2006/12/29

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野火

689ecc7e483d1c57f823484a793b2c00出演:塚本晋也、森優作、神高貴宏、入江庸仁、山本浩司、中村優子、中村達也、リリー・フランキー

監督・脚本:塚本晋也

(2014年・日本・87分)盛岡フォーラム

内容:日本軍の敗北が濃厚となった太平洋戦争末期のフィリピン・レイテ島。結核を患った田村一等兵は野戦病院行きを命じられ、部隊から追い出される。しかし野戦病院でも食糧不足を理由に追い返され、行き場を失った彼は、酷暑のジャングルを彷徨いつづける・・・。

評価★★★★/80点

今までの戦争映画は、反戦悲劇のイデオロギーを基調としながらも、いわゆる英雄譚めいたミッションもの(作戦遂行もの)のフォーマットをとって、そこにキャラクターやストーリーをかぶせてくることが多かったと思う。

しかし、指揮系統が失われ、飢えて痩せこけた兵士達の撤退作戦と呼べるものですらないジャングルの彷徨にはイデオロギーなど存在するわけもなく、ただただ餓鬼・畜生と化した人間の姿だけが浮き彫りになる。

戦争には物語などない。ある意味それが戦争の真実なのだろう。

また、そのリアリズムを強化するのが目を覆いたくなるほどの人体破壊描写なんだけど、肉体が金属化していく男の不条理をグロテスクに紡いだ「鉄男」から一貫して肉体の内部・深部にフォーカスを絞ってきた監督だけに、今回の映画は監督ならではの破壊衝動と肉体論を結実させたというなるべくしてなった流れだったのだと思う。

でも、人間の身体がいともたやすくグチャグチャになり、そこにウジ虫が湧くような光景こそが戦争の真実なのだろう。

さらにその中で世界から色が消えていくのが戦争だと思うけど、吸い込まれそうな空の青、生命力あふれる密林の緑、そして誘惑してくるような花の妖しげな赤と、大自然のどぎついまでの美しさが際立つ色もまた印象的だった。

しかし、自分は子供の頃、「はだしのゲン」や「黒い雨」「ビルマの竪琴」などを親に見せられて戦争に対するトラウマを植え付けられたくちなんだけどw、この映画はそのレベルを超えていて子供に見せるのは躊躇しちゃいそう

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野火(1959年・大映・105分)NHK-BS

 監督:市川崑

 出演:船越英二、ミッキー・カーティス、滝沢修、浜口喜博、石黒達也、稲葉義男

 内容:太平洋戦争末期、フィリピン戦線レイテ島で日本軍は山中に追い込まれ飢餓状況にあった。病気で原隊を追い出され、野戦病院にも入れてもらえない田村一等兵は、敗走する戦友2人と合流するが、飢餓に苦しむ彼らは“猿”と称して兵士の死肉を食べていた。田村は彼らと決別し、さらなる彷徨を続けるが・・・。

評価★★★/65点

2015年の塚本晋也監督版を先に見てからの鑑賞。大岡昇平の原作を読んだことがないので分からないけど、塚本版がかなり忠実にこの市川版を踏襲していることが分かってちょっと驚いた。

ただ、市川版の方がモノローグやセリフで状況を論理的に説明していて分かりやすいんだけど、視線を一向に合わせない上官など物語性を排除し、人間が人間でなくなる非論理の世界をまるで白昼夢のように肌感覚に迫るまで描き切った塚本版の方が上か。

あとはやっぱり市川版のモノクロに対し、塚本版のカラーが活写するどぎつい天然色の威力は凄まじく、映画の世界観をより増幅させていたと思う。

と、なぜか塚本版にばかり目がいってしまったけど、感傷に訴えてくる市川版の手法も決して悪くはない。

今度は原作の方をしっかり読んでみたいと思う。

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ハクソー・リッジ

171672_02出演:アンドリュー・ガーフィールド、サム・ワーシントン、ルーク・ブレイシー、ヒューゴ・ウィーヴィング、ヴィンス・ヴォーン

監督:メル・ギブソン

(2016年・豪/米・139分)WOWOW

内容:アメリカの田舎町で育ったデズモンド・ドスは、「汝、殺すことなかれ」の教えを胸に刻んで育ってきたが、第二次世界大戦が激化する中、衛生兵であれば自分も国に尽くせると陸軍に志願する。しかし訓練で武器に触れることを拒否。上官や他の兵士たちから嫌がらせを受け、ついには命令拒否で軍法会議にかけられるも自分の主張を貫き通し、晴れて衛生兵として従軍を認められる。そして1945年5月、デズモンドは沖縄の激戦地で150mの断崖がそびえ立つハクソー・リッジ(前田高地)に到着するが・・・。

評価★★★☆/70点 

実話というのは恐れ入った。

のどかで平和な平時に一般人がライフルを所持していたら逮捕され裁判にかけられるけど(当のアメリカは別としてもw)、戦時に一般人が兵士と名を変えた時に所持を拒否すると裁判にかけられるという、戦争の持つ矛盾。志願兵でありながら武器を持たないで戦争に向かう主人公のバックグラウンド。そして彼の宗教に裏打ちされた倫理観、正義感が軍隊においてはいかにおかしなことなのか。

これらを理解させるのに1時間もの長尺を使って描いたのは、メル・ギブソンの覚悟を感じさせて良い。

そして、それでもっての後半、肉片飛び散る沖縄の戦場の地獄絵図😵

四の五の言わせぬあまりの凄惨さは、前半の理屈などひねりつぶしてしまうほど強烈だけど、そこで信念を貫き通す主人公の神ってる姿にただただ圧倒されてしまった。

日本軍については、バンザイ突撃なども描かれていて特に違和感はなかったけど、沖縄戦の特徴である軍民混在の実像には程遠いように感じた。

ハクソーリッジのあった浦添では住民の2人に1人が亡くなり、4軒に1軒が一家全滅という悲劇を被ったという。

戦争はダメだねホントに。

日本映画でちゃんとした沖縄戦を描いた映画作ってくれないかなぁ。。

P.S.日本は赤紙1枚で戦争へというイメージが強いせいか嫌々行きました感がつきまとう。しかしアメリカは第二次世界大戦の映画を見ると先を争って志願したというイメージがあって、今作なんて入隊テストに落ちて地元の知り合いが2人自殺したなんて話まで出てきてビックリ。

そんな中、武器は絶対持ちたくないし、人を殺したくないけどお国のために戦争に行きたいって、お上の立場からしたら確かにめんどくさいのかもw

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太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-

Img_0出演:竹野内豊、ショーン・マッゴーワン、井上真央、山田孝之、中嶋朋子、岡田義徳、トリート・ウィリアムズ、ダニエル・ボールドウィン、阿部サダヲ、唐沢寿明

監督:平山秀幸

(2011年・東宝・128分)WOWOW

 

内容:1944年、日本軍の重要拠点であるサイパン島。劣勢に立たされていた守備隊は、圧倒的な兵力差を誇るアメリカ軍に上陸を許し、陥落寸前まで追い込まれていた。そしてついに軍幹部は玉砕命令を発令。そんな中、陸軍歩兵第18連隊の大場栄大尉は生きることに執着し、無駄死にすることなくアメリカ軍への抵抗を続けることを決意する。そんな彼の人望を慕って、上官を失った兵士や民間人たちが集まってきて、やがて彼らはサイパン島の最高峰タッポーチョ山に潜み、ゲリラ戦を展開していく・・・。

評価★★★/60点

サイパン島の激戦終結後も多数の民間人と共にジャングルにこもり1年半もの間アメリカ軍に抵抗しつづけた大場大尉の実話を日本軍、アメリカ軍双方に加えて民間人も含めた視点から描いた丁寧な筆致は好感が持てるのだけど、作品としてはあまりパッとしない印象。

要は、アメリカ軍視点はいらなかったと思う。

この映画の軸となるべきは、一人でも多くの敵を殺し、生きて虜囚の辱めを受けず徹底抗戦すべし!という、軍人勅諭や戦陣訓によって叩き込まれた軍人としての使命感と、一人でも多くの日本人を生かし日本の地を踏ませたいという人としての思いの狭間の葛藤を縦軸に、軍人と民間人がジャングル奥地で共生するという異常な状況下での苛酷さを横軸にして描かれるべきものだからだ。

しかし、それが米軍視点の勝手な賛美が介入してくることにより、何かうわべだけの美化描写になってしまった感が否めない。

例えば横軸として挙げた軍民一体化は、沖縄戦最大の悲劇といってもよく、その先駆として行われたサイパン戦でも追いつめられた民間人はバンザイクリフから次々に飛び降りていったわけで、“奇跡”などという綺麗事では片づけられないそういう戦争のおぞましさや悲惨さを描かなければサイパン戦を題材にした意味がなかろう。そこがこの映画は甘いし浅いと思う。

せっかくの井上真央や中嶋朋子の良い演技があるのに、その存在価値が軽くなっちゃってて、なんかもったいなぁと。

まぁ、唐沢寿明演じる堀内一等兵の人物造形なんかは完全に浮いてたけど、岡本喜八の独立愚連隊に出てきそうなキャラで個人的には好きだったw

って本当にいたんだ!こんな入れ墨兵士

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聯合艦隊司令長官山本五十六-太平洋戦争70年目の真実-(2011年・東映・141分)WOWOW

 監督:成島出

 出演:役所広司、玉木宏、柄本明、柳葉敏郎、阿部寛、吉田栄作、椎名桔平、坂東三津五郎、原田美枝子、田中麗奈、伊武雅刀、宮本信子、香川照之

 内容:日本が恐慌にあえいでいた1939年。国内では好戦ムードが盛り上がり、陸軍が日独伊三国同盟の締結を強硬に主張していた。しかし、海軍次官の山本五十六は慎重論を唱える。ドイツと結べばアメリカとの戦争は必然であり、両国の国力の差を見知っていた山本にとっては絶対に避けなければならない戦いだった。そんな中、山本は聯合艦隊司令長官に就任するが、その翌年に三国同盟が締結され、対米戦が日に日に現実味を帯びてくる・・・。

評価★★★/65点

太平洋戦争を題材にしたこのての映画を見ると、国力が日本の10倍のアメリカに勝てないことは明白でありながら、あの悲惨な戦争をおっ始めた挙句、日本を焼け野原にするまで延々と長引かせた責任者は誰なのかという視点を拭い去れないのだけど、この映画を見るかぎりその責任は内地で談合を繰り返す軍人官僚や日独伊三国軍事同盟を強行した陸軍上層部にあったということらしい。

また、真珠湾攻撃やミッドウェー海戦での不手際も南雲中将など取り巻きにその責任はあり、山本五十六はつとめて冷静かつ良心的な名将として描かれている。

要は、彼の言うとおりにしていればあんな事にはならなかったのに、という描き方だ。

そこに若干の違和感を感じずにはいられないのだけど、役所広司の堂々とした存在感と物腰柔らかな包容力にほだされて、結局受け入れてしまう(笑)。

いや、それじゃダメなんだけど、こういうエリート軍人を伝記ものに括るような映画はどうしても美化のフィルターがかかってしまうのだということを承知して見ないとダメなんだろうね。

ただこの映画、評価できるところも少なからずある。

それは戦争を遂行したのは軍部であることは明白なのだけど、軍部だけが突出して暴走していたのではなく、マスコミ・メディアが戦争をあおり、国民自身が好戦的ムードに包まれそれを後押ししていたという点を描いたところだ。

もちろんその背景には不景気や政治不信といった社会の閉塞感、また軍国教育や大本営発表といった情報操作があったのだろうけど、その図式はなにも当時にかぎったことではなく今の世の中にも通じるものだろう。

だからこそ「自分の目と耳と心を開いて広く世界を見なさい」という山本五十六の言葉をしっかり噛みしめなければならないのだと思う。あの戦争を絶対繰り返さないためにも・・・。

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陸軍(1944年・松竹・87分)WOWOW

 監督:木下恵介

 出演:田中絹代、笠智衆、上原謙、東野英治郎、杉村春子

 内容:九州小倉で質屋を営む高木家は、奇兵隊の山県有朋の知己を得たことをきっかけに、お国への滅私奉公を家訓としてきた。明治37年、智彦は使用人のわかと結婚。やがて日露戦争が勃発するが、智彦は病弱のため前線で働けず、銃後でしか国に尽くせなかった。それから時を経た昭和。智彦は果たせなかった思いを太平洋戦争に出征する息子に託す。妻のわかも天子様のために役立てるのだと安堵する中、出征の朝を迎えるが・・・。

評価★★★★/75点

原恵一監督の「はじまりのみち」において丸ごと引用した「陸軍」のラストシーンに痛く心を打たれ、見たいと思っていたらTV放送していたので鑑賞することに。

まず、冒頭の松竹のロゴの登場シーンからえらく古い映画だなと思ってたら昭和19年だって

しかし、軍が主導した戦意高揚映画が「陸軍」の他にも何本も作られていたなんて、不幸で悲しい時代だったんだなと改めて思う。

肝心の映画の方は国策映画とはいえ、当時の風俗や時代の風潮が色濃く感じられて有意義だったし、母親が戦地に向かっていく息子を見送るラスト10分はやはり感動的で胸に迫ってくるものがあった。

それまでは「天子様からの預かりもの」である息子が立派な兵隊になれるように小さい頃から厳しく叱咤しながら育ててきた軍国の母のお手本のような姿が印象的だったけど、いざ息子を送り出す段になると、気丈な建前から一転哀しみの本音が顔を出してくるのは母親として自然なことだろうし、当然なことを当然なこととして描いた勇気に拍手したい。

他にも子供が橋から川に飛び込む度胸試しみたいなところを通りかかった母親が、男なんだから潔く飛び込め!と背中を押したり、今の時代では考えられないシーンもあったりして面白かった。

あと、印象的だったのが水戸光圀編纂の大日本史が一家の家宝として象徴的に映し出されていたことだ。

これは光圀が創始した水戸学というものが、絶対の忠誠の対象は将軍や殿様などではなく天皇なのだとした朱子学的思想の一環として編まれたものであるため、天子様=天皇を尊ぶ教典として重宝されたことがうかがえるものなのだろうと思われる。

いずれにしてもこの映画は時代を越えて残されるべき作品だし、今だからこそ見なければならない映画だと思う。

2018年5月 2日 (水)

夢のシネマパラダイス358番シアター:潜入捜査は命がけ

土竜の唄 潜入捜査官REIJI

T02200310_0722101612825903589出演:生田斗真、仲里依紗、山田孝之、上地雄輔、的場浩司、遠藤憲一、岩城滉一、大杉漣、岡村隆史、堤真一

監督:三池崇史

(2014年・東宝・130分)DVD

内容:警察学校を史上最低の成績で卒業したダメ巡査の菊川玲二は、正義感だけは人一倍ある。が、ついに署長からクビを宣告されてしまう、、というのは表向きで、秘かに潜入捜査官(通称モグラ)としての密命が下されたのだ。その任務は、関東最大勢力“数寄矢会”に潜入し、4代目会長を挙げるという危険な任務だった・・・。

評価★★★★/75点

もはや飽きるを通り越して嫌悪感さえ催すこともしばしばになってきたクドカンワールド

が、今回は予想に反して大当たり

それはクドカンのシナリオの手癖をうまく咀嚼し、テンポ良く三池節に染め上げた演出力のなせる技にあるといっていいけど、「脳男」で不気味すぎるほどの静謐なオーラを醸し出していた生田斗真の180度異なるハジケっぷりも大いに貢献したといっていい。

予告編で印象的だった全裸で車のボンネットにくくり付けられて爆走するシーンがのっけから出てくるハイテンションに一気に映画の中に入っていけたけど、それを超える勢いで乗っかってきた生田斗真の体当たり演技には感服した。

そしてセルフ人間洗車、ホルモン蝶結び、タバスコ目薬、ゲテモノ不老不死ジュース、盃丸かじり、早漏防止術などヒネリも何もないカビの生えたような小ネタのマシンガン連発に大いに乗せられてしまったw

これだったら続編もあっていいかも。。

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X-ミッション

Poster2出演:エドガー・ラミレス、ルーク・ブレイシー、テリーサ・パーマー、デルロイ・リンドー

監督:エリクソン・コア

(2015年・独/中/米・114分)WOWOW

内容:Xスポーツのアスリートだったジョニー・ユタは、競技中の事故で親友を亡くしてしまう。そんな彼に目を付けたのはFBI捜査官ホールだった。巷ではXスポーツを駆使した犯罪集団による強盗事件が立て続けに発生。Xスポーツのカリスマであるボーディ率いるチームの関与が捜査線上に浮かび上がる中、FBIはユタを特別捜査官に任命し、ボーディのチームに潜入させることにするが・・・。

評価★★★/65点

映画を見終わった後にキアヌ・リーブスの出世作「ハートブルー」(1991)のリメイクと知って大仰天!それ早く教えてくれよ~と思ってしまったんだけど。。

というのもFBI捜査官が潜入捜査先のワルと固い友情で結ばれていくプロットがワイスピみたいで、そちらのベクトルで見ていたものだから、途中でそれが裏切られてただの凡庸なドンパチ映画になっちゃってガックリきてたんだよね。

山岳モトクロスから始まり、スカイダイブ、ウイングスーツでのベースジャンプ、サーフィン、スノボ、ロッククライミングなど繰り広げられる絶景パフォーマンスをスクリーンの大画面で見れば迫力が違ったんだろうなとちょっと後悔しつつ、それを抜きにしても見てるこちらのテンションがなかなか上がっていかなかったというのは、やはり取って付けたようなストーリー展開に魅力がないからと思われ・・。

こちらが見たかったのは人が死なない痛快作だったのに、シーシェパードにマシンガン持たせたらドン引きだろww

せっかくのCG無しという謳い文句もどこか宝の持ち腐れのような中途半端作だった。。

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インファナル・アフェア

Inf1出演:トニー・レオン、アンディ・ラウ、アンソニー・ウォン、エリック・ツァン、エディソン・チャン

監督:アンドリュー・ラウ

(2002年・香港・102分)MOVIX仙台

評価★★★★/80点

内容:ハリウッド史上最高額でリメイク権が落札された香港黒社会を舞台にしたサスペンスドラマ。1991年、ストリート育ちの青年ラウは香港マフィアに入ってすぐ、その優秀さに目を付けたボスによって警察学校に送り込まれる。一方、警察学校で優秀な成績を収めていた青年ヤンは、警視に能力を見込まれマフィアへの潜入を命じられる。やがて2人の青年は、偽りの身分の中で着実に実績を積みそれぞれの組織で重要なポストを与えられていく。そして10年後、麻薬取り引き絡みのもつれから警察、マフィア双方がスパイの存在に気付いてしまうのだった・・・。

“つかみはイマイチ、終り良ければすべて良しだ!”

ほとんど何の予備知識もなしで見に行ったのだけど、オープニングの不親切極まりないとってつけたような速攻プロローグでいきなりつまづいてしまった。顔の区別がつかねぇし。話の事態を理解するまでけっこうかかってしまった・・。

そんなわけで出だしは低調だったのだけど、しかし話が進めば進むほど加速度的に映画の中にのめり込んでいく自分をはっきりと認識することができた。圧倒的追い込みでクライマックスへとなだれ込んでいき、もう目が離せないとはこのことよw

しかし画面を支配しているのはあくまでも“静”。

だって1番あからさまな“動”っていったら指の動きぐらいじゃん(笑)。

この映画全体を支配しているのは、視線、空気、音、思考、疑念といった静であり、それら“静”の中でふつふつと“動”がみなぎっているのだ。

例えていえば、冷えた水風呂に焼け石を放り込んだといえばいいだろうか。そんなふつふつと上昇してくるような状態。

逆に焼け石に水風呂の水をぶっかけてもまさに焼け石に水だから何の効果も意味もないわけで。ただヌルくなるだけ。

そういうところはこの映画しっかりと分かっていらっしゃる。拍手。

えっ?ハリウッドがリメイク?“動”全快のハリウッドが・・・?

「焼け石に水」にならなきゃいいけど

Posted at 2003.10.21

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インファナル・アフェアⅡ無間序曲

Inf2 出演:エディソン・チャン、ショーン・ユー、アンソニー・ウォン、エリック・ツァン、カリーナ・ラウ

監督:アンドリュー・ラウ

(2003年・香港・119分)盛岡フォーラム

評価★★★★/80点

内容:1991年、香港マフィアのボスであるクワンが暗殺された。手を下したラウは警察学校に送り込まれ、一方、クワンの私生児であることが発覚したため警察学校を退学になってしまったヤンは、ウォン警部に拾われ、組織への潜入を命じられる。前作の10年前に遡り、中国返還に揺れる香港を舞台に、ヤンとラウがそれぞれスパイになる過程が描かれる。

“北野武も真っ青の無限ブルーに否応なしに暗黒映画の深淵までズルズルと引きずり込まれてしまう。”

黒か白か。はたまた灰色か。

いや、これは青と赤のせめぎ合いだ。

冷静なスピリットと激情のパッションとが絶え間なく対峙し絡み合い、無限の螺旋を形づくる。

この螺旋に魅せられて1度飛び込んだが最後、果てのない業の螺旋に捕らえられ、それこそ無間にまで呑み込まれてしまう。

どうやら自分ももはやそこから逃げる術をとことん見失ってしまったらしい。

見終わった後、矢も盾もたまらずエピソード2である前作を速攻借りに行きましたがな。

こんなことめったにないんだけど、銃で乱射されたような衝撃に駆られてしまった。1回見てはいるんだけど、これ見て見ないわけにはいかないっしょ

そう、それこそ螺旋だよ。

Posted at 2004.09.23

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インファナル・アフェアⅢ 終極無間

Imf3 出演:トニー・レオン、レオン・ライ、ケリー・チャン、アンソニー・ウォン

監督:アンドリュー・ラウ

(2003年・香港・118分)盛岡フォーラム

内容:ヤンの殉職から10ヶ月。警官として生きることを選んだ元マフィアのラウは、警察内部に残る潜入マフィアを次々と始末していく。しかし、彼の前に保安部のエリート警官・ヨンが立ちはだかる。本土の大物密輸商人・シェンと接触しているヨンが潜入マフィアであると確信したラウは、彼の身辺を調べ始めるが・・・。

評価★★★/65点

1、2作目に関しては映画とのガチンコ勝負で見る側の方が打ちのめされるほどの衝撃と完敗を喫したが、今回は土俵下から後出しジャンケンの連発を繰り出されたかんじで、勝負をさせてもらえないツマラなさで覆われている。

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ディパーテッド

A5c7a5a3a5d1a1bca5c7a5c3a5c9 出演:レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォルバーグ、マーティン・シーン、アレック・ボールドウィン

監督・マーティン・スコセッシ

(2006年・アメリカ・152分)盛岡フォーラム

内容:マサチューセッツ州ボストン。犯罪組織とのつながりを持つ自らの生い立ちと決別すべく警官を志したビリー・コスティガン。一方、マフィアのボス、コステロによって育てられ、スパイとなるべく警察に送り込まれたコリン・サリバン。互いの存在を知らぬまま警察学校を優秀な成績で卒業した2人。やがて、コリンはマフィア撲滅のための特別捜査官に抜擢され、一方ビリーは、マフィアを内部から突き崩すべくコステロのもとへ潜入するという極秘任務を命じられるのだった。こうしてそれぞれに緊張の二重生活を送る2人だったが、ついに警察、マフィア双方ともに内通者の存在をかぎつけ、いよいよ2人は窮地に追い込まれていく・・・。アカデミー賞では作品・監督など4部門で受賞。スコセッシにとっては6回目のノミネートで念願かなっての初受賞となった。

評価★★★☆/70点

自分の好きな映画がリメイクされると、どうしてもオリジナルと比較してアラ探しをしてしまうのだけど、今回もその例にもれず。。

オリジナルの香港映画に関しては特に1作目、2作目が大好きでハマってしまったくちで。

静謐でダークな世界観の中で繰り広げられるギリギリのサスペンスと、シブくて陰のある男オーラをみなぎらせる俳優陣の存在感とぶつかり合いが人間の永遠に逃れられない業をえぐり出していく“無間道”ドラマは、香港ノワールの完成度としても一級品だったと思う。

さて、そこでスコセッシによるリメイク「ディパーテッド」となるわけだが、一言でいえば、きちっとしたフォーマットの中で合理的にサクサクと物語が処理されていく印象を受けたというのが見終わったときの第1印象だ。

スコセッシがこのリメイク企画の映画化にあまり乗り気ではなかったという話を聞いていたせいもあるのだろうけど、すっきりと型におさまりすぎていて、なにか逆にスコセッシらしくないというか。。

ただ、なぜスコセッシが乗り気ではなかったのかということについては、本作を見るかぎりほぼ明確に答えが出せるように思う。

それはスコセッシが数十年来構想をあたためていた企画をついに実現させた「ギャング・オブ・ニューヨーク」(2001年)にある。

この「ギャング・オブ・ニューヨーク」では、1800年代中頃のNYを舞台にプロテスタントvsカトリック=イングリッシュvsアイリッシュという人種・宗教対立の構図の中で、自分の父親を殺した仇を討つためにアイリッシュのディカプリオが、その仇であるダニエル・デイ・ルイスのもとに近寄り、組織の右腕にまで登りつめ父子愛に似た関係まで結ぶ。しかし一方で、復讐心をメラメラと煮えたぎらせるディカプリオと、真相を知ってもなお息子として見ようとする葛藤と苦悩の中でディカプリオを試すダニエル・デイ・ルイスの人間ドラマが描かれるわけで、「インファナル・アフェア」の擬似フォーマットがすでにこの「ギャング・オブ・ニューヨーク」にはあるのだ。

また、ディカプリオとダニエル・デイ・ルイスの2人の間に決定的な揺らぎをもたらしていくキャメロン・ディアスの三角関係もまんま「ディパーテッド」におけるディカプリオ、マット・デイモン、女性カウンセラーの三角関係として流用されているし(「インファナル・アフェア」ではカウンセラーのケリー・チャンに潜入捜査官トニー・レオンが想いを寄せているという形で、潜入マフィアのアンディ・ラウにはマリーという婚約者がいる)。

仏教観がにじみ出るのが「インファナル・アフェア」ならば、プロテスタントvsカトリックという宗教対立はもとより、スコセッシの宗教観がにじみ出ているのも「ギャング・オブ・ニューヨーク」なわけで、つまるところ「ギャング・オブ・ニューヨーク」で「インファナル・アフェア」のスコセッシ版リメイクは事足りているわけで・・・。

今回の「ディパーテッド」は、ディカプリオはまたまたアイリッシュの出自をもったキャラで、現代の「ギャング・オブ・ニューヨーク」もとい「ギャング・オブ・ボストン」といったところだが、そこに宗教観は全くなく、「インファナル・アフェア」とは異なるラストの合理的解釈の切り口などを見てもスコセッシらしくなく、あくまで雇われ監督としてのやっつけ仕事という感は否めない。

が、その中でスコセッシ節を堅実に出してきたがゆえ、なおさら残酷かつ痛々しいシーンばかりが目立ってしまったかんじ・・・。

役者陣に関しては奮闘は認めるとしても、ディカプリオ&マット・デイモンは童顔すぎて、う~ん・・・

いっそのことフォーマットを西部劇にした方がよかったのでは、というのはあまりにも冒険、かな。

でも、これで念願のアカデミー賞獲っちゃうというのも皮肉だよなぁ。。

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フェイク(1997年・アメリカ・126分)仙台第1東宝

 監督:マイク・ニューウェル

 出演:ジョニー・デップ、アル・パチーノ、マイケル・マドセン、アン・ヘッチ

 評価★★★★/75点

 内容:FBI捜査官ピストーネは、おとり捜査のためにマフィア組織に潜入することを命ぜられる。ドニー・ブラスコという名で接触を図った彼に最初に近づいたのは組織の末端の気さくな男レフティだった。レフティは聡明で行動力あふれるドニーとの出会いに、あきらめていた出世への夢を再び抱くようになるが・・・。

“あれだけ命張って、得たものが雀の涙ほどって一体・・・。”

ようするにメダルとたった500ドルで友情を裏切ってしまったという何とも哀しいお話。

話の展開としては、実話ゆえの難しさか、フィクションならばもっと盛り上げたりスリリングにできる展開にできるネタなのだけども、なんか淡々と進んでいくかんじで少し惜しい気もする。

例えば、兄貴分に付いたレフティは、俺たちは組織の小さな歯車の1コに過ぎないと半ばあきらめてるけど、このレフティがもしも上昇志向のある若手組員だったならばもっと違う展開にすることだってできたはずだ。

まぁレフティの人物造形がリストラされていく中年オヤジの悲哀たっぷりなので致し方ないか。。ホント、あの哀愁を帯びた表情が頭にこびりついて離れないもん。

だから、スリルよりも人物同士の友情に重きを置いた点は当然の帰結ともいえるし、やっぱりこの点は買いたい。

ただ、どうしてもマフィアものでアル・パチーノとくると「ゴッドファーザー」のマイケルを思い浮かべてしまうんだよね。マイケルをほとんど感じさせないキャラとアル・パチーノの巧い演技でその点は消されてるけど、ニューヨークとマイアミといったら「ゴッドファーザーPart2」そのまんまじゃんみたいな(笑)。ソニーソニーソニーっていったらゴッドファーザーの長男ジェームズ・カーン扮するソニーじゃんみたいな・・・。ちょっとかぶりすぎw

2018年4月25日 (水)

夢のシネマパラダイス281番シアター:攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL

Mainvisual 声の出演:田中敦子、大塚明夫、家弓家正、山寺宏一

監督:押井守

(1995年・松竹・80分)

評価★★/40点

 

内容:2029年の企業集合体国家に、謎の天才ハッカー“人形使い”が出現。精鋭サイボーグによる特殊部隊・攻殻機動隊がその捜査にあたった。隊長の草薙素子は、電脳に侵入し人格まで操作してしまう人形使いの能力を知って、自らの存在意義に疑念を抱き始める・・・。近未来の超高度ネットワーク社会を舞台に、公安警察の特殊部隊の活躍を描いたサイバーパンクアニメ。アメリカでビデオチャートの1位を記録したことでも有名。

“自分の知識欲を刺激し、煽る映画は好きだが、知識欲を麻痺させる映画を見るのははっきりいって嫌い”

この作品を始めて見たのは公開数年後、大学に入ってからだったと思う。

原作マンガを読んでいなかったとはいえ「ろっか」というところだけですでに何?みたいな・・。

ロッカなのか六家なのか六課なのか、と思ったら「きゅうか」という言葉が。。

旧家?九課?

もうよほどレベルが低かったんだね、我ながらw

まぁそんなところで立ち止まってしまうぐらいだから、内容にもほとんどついていけず、デジタル技術の海の中で創造されたアニメ、そのデジタル情報の渦の中でただただ溺れているだけだったのです。

でもまぁやっぱり原作マンガを読んでから見るべきものだったのかなという感じはする。

なんてったって士郎正宗だからなぁ。

押井守には悪いけど、この映画もまた士郎正宗の“攻殻機動隊”の1つのパーツとしてみるべきものなのかな、とは感じた。

1個の独立した作品としてはなんだか見れないなあと。

自分がおバカなのを加味してもちょっとこの映画は情報量が少なすぎる。

だからまぁ何回か見ないと分からないのかもとは思うのだけど、これって士郎正宗のマンガの読み方とは全く逆じゃないだろうか。

後に攻殻を読んだりしても思うけど、士郎正宗の印象はとにかく情報量が多い。欄外に注釈がわんさか書かれてるし、絵の情報量もあふれていて1ページ読むのにけっこう時間がいるんだよね。読めば読むほど理解が深まるというかんじで。

情報量が多いから何回も読む、しかし映画の方は情報量が少ないから何回も見るというそういう違いがあると感じたかな。

あと士郎正宗マンガの楽しみ方って「アップルシード」なんかだとデータブックとかイラスト集などの副読本も出てて、それらを見ることによってさらにそのマンガの世界を楽しめてしまうといういわば副教材になってるわけで。だからそういう副教材を含めて1つの作品世界として楽しむ、それが士郎正宗マンガの独特の面白さだと思うのだけれど。

なんかこの映画を見ると、これも士郎正宗攻殻の副教材の1つなんじゃないかなと、逆にいえば副教材にしか見えないということをすごく感じてしまったのだった。

それがいいのか悪いのかといえば★2つ付けてるくらいだから言わずもがなだけど。

ただどうなんだろう。押井守の側からすると、この作品は単なる実験的な作品だったのかもしれない。押井守自身はまだ過渡的な段階にいるのかなぁなんてことを当時はふと思っていた。

ま、「イノセンス」見てその思いは見事に裏切られたけどね(笑)。

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ゴースト・イン・ザ・シェル

170258_02出演:スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、マイケル・カルメン・ピット、ピルー・アスベック、ジュリエット・ビノシュ

監督:ルパート・サンダーズ

(2017年・アメリカ・107分)WOWOW

内容:人間の義体化(サイボーグ)が現実となった近未来。脳の一部を除いて全身が義体化された女性捜査官・少佐は、公安9課の精鋭としてテロ犯罪を取り締まっていた。そんな中、少佐の義体化も担ったハンカ・ロボティックス社の技術者が殺害される事件が発生する。そして少佐は事件の真相を追ううちに、自分自身の失われた記憶と過去について疑念を抱かざるをえない状況に追いつめられていく・・・。

評価★★★/60点

押井攻殻における草薙素子の義体化工程を映し出したオープニングシーンを忠実に実写化しているのを見て、これは期待できるかも♪と思って見たが、キャラ造形からバセットハウンド登場はたまた音楽の使い方に至るまで押井攻殻へのリスペクトの本気度がこちらの想像以上でビックリ。

特に世界観を再現した映像面はスゴイの一言で、邦画では到底かなわないレベルにハリウッドの力量を見せつけられたかんじ。

ただ、面白かったかどうかはまた別問題で・・w

いかんせん押井攻殻に面白さを感じなかった自分にとっては、これだけ忠実にトレースしてくれたことで逆にツマラなさもそのまま受け継がれちゃったというか(笑)。アメリカナイズされたシナリオの分かりやすさ(自己のアイデンティティに対する疑念と葛藤というハリウッドSF十八番のテーマなど)がチープ感を倍増させていて正直眠気に襲われてしまった。。

アクション描写も全然だし、押井攻殻から20年以上経ってこれだと映画としての新機軸はほぼ皆無といわなければならない。

まぁ、変に換骨奪胎したらそれはそれでブーイングだろうし、こういう実写映画化はやっぱり難しいねぇw

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イノセンス

051106_innocence声の出演:大塚明夫、田中敦子、山寺宏一、竹中直人

監督:押井守

(2004年・東宝・99分)2004/03/16・MOVIX仙台

評価★★☆/45点

 

内容:2032年の日本。世の中は、人とサイボーグ、そしてロボット(人形)の共存が進んでいた。と同時にテロも各地で続発。そんな犯罪を取り締まる政府直属の機関・公安九課の刑事バトー。彼は、身体全体がサイボーグで、純粋な部分はわずかな脳だけ。そして彼を人間たらしめているのは、かつて想いを寄せていた草薙素子の記憶と、愛犬バセットハウンドへの無償の愛情だけだった。そんなある日、暴走した少女型のロクス・ソルス社製の愛玩用ロボットが所有者を惨殺する事件が発生。さっそく相棒トグサとともに捜査に乗り出すバトーだったが、その過程で彼の脳を攻撃する謎のハッカーの妨害に見舞われていく・・・。

“この映画からは魂(ゴースト)を感じない。それゆえこの作品を見る意味という根源的なところで何も見出すことができない。”

「マトリックス・リローデッド」でも感じたことだけど、娯楽としての映画に、より強いエンタメ性を付加しなおかつ補強していくものが、作り手と観客の相互理解の強化のためのストーリーと映像のバランス取りと補完性ではなく、徹底した圧倒的映像体験の強化なのだとすれば、それは自分の感性とは本質的に合わない。

というかもともと自分の好みではなくて、あまりやってもらいたくない手法だということは前もって言っておく。

見てる時は面白いが、それは決まって一過性で、結局心の中に何も残していかないのだから。

そして、攻殻もそうだし、本作イノセンスもまたしかり。と個人的には感じてしまったのだった。

まずもってこのシリーズからは“情”を感じることができない。

人間と機械の境界が曖昧になっている世界観とそこから来る自分という存在定義への言い知れぬ不安を描こうとしているのは、特に前作よりも顕著で、そのため“情”が定まらないというのも無理やり理屈づけて考えれば分からないでもない。。

そうでなくとも本作では、ゴーストを持たないロボットの暴走事件を扱っているわけで、その愛玩ロボット「ハダリー」に“情”がないのは言うまでもない。

そして、そこから我々が認識し得るものは、ただ恐怖それのみである。

だが、この映画のある意味信じがたい点は、「ハダリー」が我々の内に呼び覚ます恐怖というただ一面でのみ完全に立ち止まっているところで、この愛玩ロボット「ハダリー」を作ったヤツも出てこなければ、所有するヤツも出てこないという欠陥を平然とやってのけている。

魂(ゴースト)がないのではなく、魂(ゴースト)を描いていないのだ、と自分勝手に解釈させてもらった。

では、“情”の対極にある“理”はどうかといえば、これがまた悲惨そのもの。

孔子やら何やらいろいろご立派な比喩やら理屈やらの数々を次々にひけらかしてくるが、それらが自分の中に残すものは空虚と倦怠だけ。

この映画はあれなのか?人間と機械の境界線というよりか、理屈と屁理屈の境界線を彷徨う映画を目指しているのか?

しかもこの決められたような通り一遍の“理”が、不器用なバトーやトグサの微かな“情”の灯を消してしまいもはや風前の灯だし、1つの型に嵌めてしまい自分の中で何も震えず。

自分は映像よりもまずストーリーとキャラクター重視、“情”と“理”の融合と“魂”を見たいタチなので、この点は看過できない。

しかし、ただひとつ、映像だけはスゴイことは認めよう。

映画のオープニングでヴィリエ・ド・リラダンの「未来のイヴ」の一説が引用されているが、この「未来のイヴ」に出てくる人造人間ハダリーの、まだ髪の毛や人工肉、皮膚が付着される前の内部系統。また、その製作者であるエディソンのハダリー内部の身体組織の詳細な驚くべき解説などから想起される造型描写を見事に再現してくれた。

とはいっても、1880年代にこの「未来のイヴ」を書き上げてしまったリラダンの魔術師ぶりには到底かなわない。

ちなみに前作で、ネットの海に消えた草薙素子の本作における守護天使ぶりも、「未来のイヴ」でものの見事に表現されている。

さすがにネットという概念は出てこないけど、それに似たものとして、神経流体や流体電導網といった言葉でソワナ(本作にも名前だけ出てくる)の魂と意志が距離を無視して飛んでいくといった驚きの描写がなされている。

押井はリラダンになれるのか。。

概念や世界観は今までの作品で飽きるほど見てきた。

今度はこちらが身震いするほどの“魂”をもしっかり描いてみせてもらいたい。

一応は期待しとるのよ・・w

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アップルシード

26074089声の出演:小林愛、小杉十郎太、松岡由貴、藤本譲

監督:荒牧伸志

(2004年・東宝・103分)DVD

評価★★☆/45点

内容:西暦2131年、世界中を巻き込んだ非核大戦は人類に大きな爪あとを残して集結した。そんな荒廃した世界の中で、人々に唯一の希望を与えたのは、最後の理想郷“オリュンポス”。だが、その人口の50%は、ヒト社会の安定を目的に造られたクローン人間“バイオロイド”が占めていた。そのオリュンポスに大戦を生き抜いた若き女性兵士デュナン・ナッツが連行されてくる。そして彼女の前には大戦で死んだはずの恋人ブリアレオスが現れる。しかし、彼は戦争で重傷を負った体の大半を機械化されており、かつての面影をなくしていた・・・。「攻殻機動隊」の原作者としても知られる士郎正宗の「アップルシード」を3Dライブアニメという世界初の手法で映像化した近未来SFアクション。

“最初は新鮮な映像に引き込まれるが、所詮はゲームショウの特設ブースで初体験映像として流してた方がまだマシなレベル”

手塚治虫の「火の鳥 未来編」に出てくる電子頭脳ハレルヤを想起してしまったけど、その点においても本作は描写が致命的に浅い。

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べクシル2077 日本鎖国(2007年・松竹・109分)WOWOW

 監督:曽利文彦

 声の出演:黒木メイサ、谷原章介、松雪泰子、朴路美、大塚明夫

 内容:バイオ&ロボット技術で市場を独占していた日本は、国際協定に反発し国際連合を脱退、ハイテク技術を駆使した完全なる鎖国を開始する。それから10年後の2077年、日本を牛耳る企業・大和重鋼の暗躍を危惧した米国特殊部隊SWORDは潜入作戦を決行する。そして女性兵士べクシルが潜入に成功し、レジスタンスを率いるマリアと行動を共にするが・・・。

評価★★☆/50点

1ヌキ2スジ3ドウサ(映像・シナリオ・演技)という映画の評定マニュアルに照らしてみると、、映像スゴイ。シナリオ薄っぺら。演技大根・・。

プレステでメタルギアソリッドやってる方が断然面白いっちゅうレベルです。。

なんつーか、作り手の技術屋として志向するベクトルと、見る側が求めるベクトルというのがかなりかけ離れちゃってるなと。「ファイナル・ファンタジー」もそうだったけど。

3DCGなどの専門的なことがホメられて、それがいい映画とか完成度の高い映画なんだというベクトルじゃなくて、自分にとって、また誰かにとって好きな映画、愛すべき映画というのを作ってもらいたいんだわなぁ。。

クールじゃなく子供っぽくていいから、そんな映画を見たいんだよ。

ま、だから、ピクサー映画は大好きなんだけどさ。そんな自分がこの“大人な”映画を語る資格なんてないのかもしれないけど、大丈夫かなと思っちゃうよジャパニメーションの将来・・。

しかし、「砂の惑星」のサンドワームをここで見ることになるとはね(笑)。

2018年4月 6日 (金)

夢のシネマパラダイス2番シアター:スタンド・バイ・ミー

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995年・日本・45分)WOWOW

 監督・脚本:岩井俊二

 出演:山崎裕太、奥菜恵、反田孝幸、小橋賢児、田口トモロヲ、麻木久仁子、光石研

 内容:小学生最後の夏休みの登校日。親友同士のノリミチとユウスケは2人とも同級生のナズナに想いを寄せていた。しかし、ナズナは両親の離婚により母親に引き取られて休み明けに転校することになってしまう。そんなこととは知らない2人は、プール掃除をさぼって50m競争をすることに。ノリミチがターンの時に足をぶつけたことでユウスケが先にゴールするのをプールサイドで見ていたナズナは、夜に行われる花火大会にユウスケを誘うのだが・・・。 

評価★★★☆/70点

20数年ぶりに見て、「花火大会行かないの?」「どうしよっかなぁ、今日ヴェルディとマリノス戦あるからなぁ」という会話に1番ノスタルジーを感じた(笑)。

それはともかく、今見返してみると子役を光り輝かせるという点で是枝演出と比較すると雲泥の差があるとはいえ、ミニマムな世界観しか持ち合わせていない男子が紅一点ミステリアスな存在感を醸し出すオトナ女子に振り回される構図は、どストライク。

あんな経験あるわけないんだけど、男子の妄想の共感ポイントを恐ろしいほど押さえていて、なんだか見ていて背中のあたりがこそばゆくなってしまったw

これ女性から見ても甘酸っぱいノスタルジーを抱くんだろうかというのは興味のあるところかも。。

まぁ、もともとがTVドラマ用ということで全体的な古臭さがどうしてもあるので、心の宝箱の中にそっと仕舞っておこうか。

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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

172123_02声の出演:広瀬すず、菅田将暉、浅沼晋太郎、宮野真守、梶裕貴、花澤香菜、松たか子

監督:新房昭之

(2017年・東宝・90分)WOWOW

内容:とある海辺の町。夏休みの登校日、典道たち中学1年の男子たちは、夜に開催される花火大会を前に「打ち上げ花火は横から見たら丸いのか? 平べったいのか?」という話で盛り上がっていた。そしてそれを確認するため、町の灯台から花火を見ようと約束する。一方、典道が想いを寄せるクラスのマドンナ・なずなは、母親の再婚が決まって転校することに。それに反発するなずなは典道を誘い、駆け落ちして町から逃げ出そうとするが・・・。

評価★★/45点

二者択一のパラレルワールドを描いた実写版からタイムリープの要素を取り入れ、物語に連続性をもたせたアニメ版の作劇は大いに納得するところ。

が、しかし、これが悲しいことにめっぽうツマラナイのである(笑)。

このての作品でここまで面白くないのも珍しい。

と考えると、過去に戻ってリセット&やり直しを繰り返すのはアニメ版の時をかける少女と同じ展開だけど、かの作品にあって今作にないものは、取り返しのつかない喪失とそれを受け入れる強さ。

せっかく小学生から中学生にキャラ年齢を上げた意味がないし、ここの重しがすっぽり抜け落ちているので締まりのない作品になってしまった。

さらにそれに加えて、今作のタイムリープがおそらく主人公の潜在意識が作り上げた仮想世界(クリストファー・ノーランのインセプションのような)という分かりづらい設定のため、より中途半端さが際立ってしまったかんじ。

「今度会えるのはどんな世界かな」というなずなのセリフがちゃんと響いてくるような作品になっていれば、、残念。

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SUPER8/スーパーエイト

Img_1531134_51886946_0 出演:ジョエル・コートニー、エル・ファニング、カイル・チャンドラー、ライリー・グリフィス、ライアン・リー

監督・脚本:J・J・エイブラムス

(2011年・アメリカ・111分)WOWOW

内容:1979年夏、オハイオの小さな田舎町。保安官の父ジャクソンと2人暮らしの少年ジョーは、チャールズら4人の友人と8ミリの自主映画作りに没頭する日々を送っていた。ある夜、恋心を抱いていたアリスをヒロイン役にスカウトすることに成功した彼らは町の駅で撮影を行っていたが、その最中、軍用列車の脱線事故に巻き込まれてしまう・・・。

評価★★★★☆/85点

映画開巻直後にアンブリンのタイトルロゴが出てくるとワクワクしていた少年時代、変な邪推や事前情報に触れすぎた上での杞憂など関係なしに純粋に映画を見られたあの頃の童心に帰れるという点で自分にとってはまさに奇跡のような映画だ。

バック・トゥ・ザ・フューチャーに出てくるようなアメリカ郊外の街並み、ガラクタやおもちゃで散らかっている少年の部屋、ひと夏の冒険、初恋、トランシーバー、風に流されていく白いスモーク、画面に射し込んでくる青白い光の帯、高速の列車にピックアップトラックで突っ込んでいった先生が生きているリアリティのなさに至るまで、デジタル化する一歩手前の80年代映画チックな要素に包まれた作風にドンピシャでハマッてしまった

6人の少年少女のキャラクターもデブに出っ歯にメガネにひ弱にハカセに大人びたヒロインと申し分ない造型で、グーニーズはもちろんのことズッコケ3人組まで思い起こしてしまったw

ジュブナイルものとして近年稀にみる最良の映画になっていたと思う。

列車転覆シーンのしつこいくらい大仰な力の入れ具合はちょっとこの映画にはミスマッチのような気がしたし、大団円で主人公とエイリアンが目と目で会話し心が通じてしまう印象的なシーンを撮っておきながら全くそのエイリアンに感情移入できないというのも問題があるけど、自分が子供の頃にワクワクドキドキしながら映画を見た思い出のかけらをひとつひとつ吸い寄せて珠玉の映画体験を提供してくれた製作陣に拍手(*^ー゚)bグッジョブ!!

マイケル・ジアッチーノの音楽も相変わらず鉄板ものだったし、なによりJJエイブラムスのあふれる映画愛に乾杯です!

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E.T.

Ettheextraterrestrialposter1 出演:ヘンリー・トーマス、ドリュー・バリモア、ディー・ウォーレス・ストーン

監督:スティーブン・スピルバーグ

(1982年・アメリカ・115分)NHK-BS

評価★★★★/80点

内容:アメリカの小さな町へ植物採集にやって来たUFOが、E.T.を一匹(?)置き去りにしたまま飛び立ってしまった。住宅の物置に隠れたE.T.の気配に気づいた10歳の少年エリオットは、初めはおっかなびっくりだったが次第に仲良くなり、兄妹とともに彼を星に帰すべく努力する。E.T.は故郷の星との交信を試みるが、その間にも異星人を追うNASAの手が迫ってきていた・・・。

“この映画は自分にとって、過去にタイムスリップさせてくれるデロリアンなのです。”

ひと昔前の映画を見ているときに、ふとその作品に触れていた当時の情景や記憶、想いがノスタルジックな甘みを伴なって甦ってくることがある。

それは自分の場合、小学生の頃に出会った映画が主なのだが、今作はその中でも自分にとって御三家の一本と呼ぶべき作品だ。

ちなみに他の2本は「グーニーズ」と「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、3作ともだいたい80年代後半、小学生の時に金曜の夜や土日にテレビで出会った映画たちだ。

ポテチを口に頬張って目を輝かせながら映画という冒険旅行を楽しんでいたあの頃。

土曜日は学校でその映画の話でもちきりだったなぁ。

学校は午前中で終わり、午後から完全に自由にはばたけるため心もどこかテンションが上がってしまう、そんな高揚感と昨日見た面白い映画の話で盛り上がる楽しさ。

こんな幸せなことはないのではないかと、あれから年月が経って久しぶりに映画を見たときにまるで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイムスリップのようにあの頃の幸せな記憶と情景が頭の中を駆け巡るのだ。

「E.T.」は自分にとって、まさしくそんな映画なのだ。

ところで、久しぶりに見て再発見。

この映画にちゃっかりスター・ウォーズのヨーダが出てきよるのね。ハロウィンでヨーダの着ぐるみを着た人とすれ違った時にETが「Home!」と指差すシーン。

ああそうか、ETは惑星ダゴバの近くから来たんだねと確信(笑)!

そういえばSWエピソード1の評議会のシーンにしっかりETも出席してたっけ♪

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奇跡

20111227105809fc5s 出演:前田航基、前田旺志郎、大塚寧々、オダギリジョー、夏川結衣、長澤まさみ、阿部寛、原田芳雄、樹木希林、橋爪功

監督・脚本:是枝裕和

(2011年・日本・128分)WOWOW

内容:小学6年生の航一と小学4年生の龍之介は仲の良い兄弟。しかし両親が離婚してしまい、航一は母親の実家の鹿児島で、龍之介は父親と福岡で暮らしていた。家族4人でまた一緒に暮らしたいと願う航一は、ある日、九州新幹線全線開通の日に上りと下りの一番列車がすれ違う瞬間を見れば願いが叶うという噂を耳にする。さっそく航一は龍之介と連絡を取り、それぞれの友だちと一緒にすれ違うはずの地、熊本へ向かうのだが・・・。

評価★★★/60点

中だるみこそが映画なのだといわんばかりの日常描写はプチドキュメンタリーぽい要素も織り込み是枝節らしい語り口なのだけど、今回にかぎってはそこに作為的ないやらしさを感じてしまいイマイチ映画に入り込むことができなかった。

それはつまるところ大人視点の鋭い毒や残酷さ=社会に対する批評性が驚くほど皆無で、ちょっと肩透かしというか面食らっちゃった部分が大きいんだけど、なにか子供の絵日記を見ているようなかんじで、ここまで純粋な子供の映画だとは思いもよらなかった。

豪華すぎる大人たちは店の軒先で、教室の教壇で、家の食卓で、子供たちのそばに佇んで見守っているだけ。

もっといえば映画の作り手、監督さえもカメラの横で佇んで見守っているだけで、何のハプニングも事件も、そして奇跡さえも起こりはしない。ちょっと良いことが起こるだけだ。

そこに物足りなさを感じてしまったというのが正直なところなのだけども、まえだまえだを始めとする子役たちの自然体な演技に引っ張られて最後まで映画を見守ることはできた。

奇跡らしい奇跡は何も起きないけど、奇跡を信じて自分たちで行動し、世界を垣間見て、現実を肯定し、新幹線より速いスピードで成長していく子供たちの姿そのもの=生きるということそれ自体が奇跡といえるのかもしれない。

でもまぁ、パンチのある濃ゆい味好きの自分は“かるかん”のようなうっすらぼんやり味の映画はあまり好みではないようだ・・w

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スタンド・バイ・ミー

Standbyme03 出演:ウィル・ウィートン、リバー・フェニックス、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネル、キーファー・サザーランド、リチャード・ドレイファス

監督:ロブ・ライナー

(1986年・アメリカ)NHK-BS

評価★★★★★/100点

内容:オレゴンの片田舎。夏休み、4人の少年が行方不明になった男の子を捜しに線路伝いに森へ分け入っていくと、、、そこには男の子の死体が!ノスタルジックな物語にさわやかな映像美がマッチして胸を打つ。鉄橋を歩いている時に突然列車がやって来るシーンなど名場面も多し。原作はS・キングの小説「死体」。

“懐かしき我が思ひ出の地、宮古よ!

久々に見たけど、やっぱりイイものはイイってことですな、ハイ。

ただ、初めてこの映画を見た11歳の頃と比べるとインパクトは薄まってたし、もっと突っ込んで言えば、この映画に対する思い入れみたいなのも何か消え去ってたなぁ。。

なんか冷めて見てる自分がいて。

ゴーディやクリスの悩みなんて今の自分の悩みに比べたら小っぽけなもんじゃねえかよwっつーか問題にするまでもねえよみたいな。

あれっ、こんなことで悩んでたっけオレってかんじで。

でも、子供の頃ってそうなんだよね、考えてないようでちゃんと考えてるんだ。

幼稚園、いやもっと前からいろいろ考えてたもん。周りからはネズミみたいにちょこまか動き回るカワユイ男の子とかって可愛がられてたけど、もう既に悩んでたもんな。。大人からみれば取るに足らないもの凄く小っちゃいことであり、もの凄くカワイイことであり。

ゴーディとクリスの悩みだってそうじゃない?切実にボク生まれて来なけりゃよかったのかもとか、橋の下で拾われたのかもなんてこと誰だって1回は思ったことあるっしょ。ましてや親への反抗なんて誰にだってある。

クリスだってアル中親父とヤンキー兄貴というヤバそうな家庭環境の中で結局進学クラスに行ったんでしょ。

現に、ゴーディはクリスに対して、「進学クラスに行けるよ」とサラッと言い、クリスはゴーディに対して「親は君のことをちゃんと愛しているよ」とサラッと言い。でもお互いそのことで凄く悩み・・・。

あの11歳当時めちゃくちゃ感情移入してこの映画見てたボクと、あれから年月が経った今の自分。

やっぱちょっとは成長したってことなんでしょうか

でも、この映画から得られるノスタルジーは変わらない。

自分が今振り返ってみて1番輝いていたのは9~12歳くらいだと思うし。ホントの親友と呼べる友だちがわんさかいたのもあの頃。野を駆け、山を越え、沢を渡り、木に登り、ボールを追いかけ、秘密基地を作り、海で泳ぎ、知らない人の畑のブドウを貪り食い、チャリンコで冒険旅行と称して北にあてもなく向かい、、塾になんて行かなくていい、この大自然の中で大いに遊びなさい、と言ってくれたオトンとオカンに感謝!

今どうなってるんだろうなぁ。懐かしき宮古よ。考えてみたら4年間しかいなかったんだけども。良い思い出ばっかりだからかな。一生忘れることはないだろう。

って自分話に収束かよっ

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