2009年11月11日 (水)

夢のシネマパラダイス510番シアター:世界最速の走り屋ども

世界最速のインディアン

2ce2a_2出演:アンソニー・ホプキンス、クリス・ローフォード、アーロン・マーフィ、クリス・ウィリアムズ

監督・脚本:ロジャー・ドナルドソン

(2005年・ニュージーランド/米・127分)DVD

評価★★★★★/95点

内容:ニュージーランド南端の町に独りで暮らしている63歳の初老バート・マンローは、1920年代製のオンボロバイク“インディアン”を自ら改造し、ひたすら速く走ることに人生を捧げてきた。そんな彼の夢は、ライダーの聖地、アメリカはユタ州のボンヌヴィル塩平原で行われる記録会に出て世界記録に挑戦することだった!

“人に会ったら名乗って握手。これ鉄則!”

こういう純度120%の善人映画を見せられると逆にあざとさが透けて見えてツッコミを入れたくなってしまうことがままあるのだけど、今回のこの映画についてはどこまでも素直に見ることができた。

なにより25年間夢を追い続けてきた爺さん、バート・マンロー(A・ホプキンス)の人柄に見てるこっちが自然に惹かれてしまうのだから。

デヴィッド・リンチの「ストレイト・ストーリー」に出てくる頑固ジイちゃんを想起させるキャラクターだけど、あっちが時速数キロのトラクターでくるならこっちは時速300キロのモンスターバイクじゃい!

、、、と気を吐いたかどうかは知らないが、1920年ものの熟成ウイスキーならぬタイヤは割れ目だらけフォークはオシャカ寸前の40年以上乗り続けてきたオンボロバイクを、台所のドアの蝶つがいやブランデー瓶のコルクをつぎはぎして改造。もともと時速85キロまでしか出ないマシンを時速300キロのマシンへ生まれ変わらせてしまう。。

この18歳の心を持った御年63歳、心臓に持病有り&尿道つまり気味のジイちゃんの夢を追う一途な姿に、人々は自然に魅かれ、従順になっていく。

うら若きバアさんがベッドに連れ込むくらいだからね、言っとくけど(笑)。

とにもかくにもこのジイちゃんに名乗られ、握手しちゃったらもう終わり。どんな気難しい人間も心優しき人間になって後押ししないではいられなくなるのだから。

ゲイ、インディアンなどのマイノリティから白人に至るまで、まさにアメリカたるところのアメリカ人が、ある意味現実味のないおバカな夢を追う地球の裏側からやって来たニュージーランドの田舎ジジイを無条件で応援する。

日本の格差社会など足下にも及ばないほどの厳しい現実社会が横たわる現代アメリカにおいてアメリカンドリームはもはや過去のものとなっているのかもしれないが、1960年代への郷愁も含めてそれを信じ続けていたいというアメリカの希望と良心があらわになっていると言ったら言い過ぎだろうか。

何十年も夢を追い続けてきてなおかつ60数年も生きてきた人間は、ちょっとやそっとのハプニングが襲ってきても動じない。車輪がポロッと取れても、車体がドテッと横転しても人生とはそういうものなのだと泰然自若として笑顔で受け入れる。

まるで生死にまで動じないかのごときバート・マンローの姿は、しかし死を意識しているからこそ生きることの重みと幸せを噛みしめているのだ。

映画というものはどうあったって人間を描くことしかできないのだということを思い知らされるとともに、それが最良の形で観る者に伝わってくる。

これをおとぎ話だとは言いたくない。

最良かつ最高の映画だと言いたい。

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スピード・レーサー

20080718_194009 出演:エミール・ハーシュ、クリスティナ・リッチ、マシュー・フォックス、スーザン・サランドン、ジョン・グッドマン

監督・脚本:アンディ&ラリー・ウォシャウスキー

(2008年・アメリカ・135分)WOWOW

内容:レース界に彗星のごとく現れた若き天才、スピード・レーサー。彼を引き抜くべく巨大スポンサーのローヤルトンは高額のオファーを提示するが、スピードはレース中に命を落とした兄レックスの遺志を継ぐべく、今まで通り父が率いる家族経営の会社を選択する。が、その結果ローヤルトンの執拗な脅しに遭うハメに。スピードは、家族と恋人トリクシーに支えられながら、正体不明のレーサーXと手を組み、兄の命を奪ったクロスカントリーレースに挑む・・・。日本製アニメ「マッハGo!Go!Go!」の実写映画化。

評価★★★/65点

日本のオリジナルアニメはほとんど見たことがなくて、懐かしのアニメ特集といったテレビでかじった程度なんだけど、ふ~ん、、こんな内容だったんだww

という程度の感想しか思いつかないんだけど、まぁ「スパイキッズ」(2001)のレーシングカー版といったかんじで、家族の絆を前面に出してくる構成は微笑ましく楽しみながら見られるんだけど、決定的にレーシング場面に魅力を感じられなかったのが痛い。

ライブ・アクション・カートゥーンと銘打った新次元映像らしいけど、まるで氷上のスケートリンクをスラーッと流れていくかのようで、そこに重力を感じ取ることができないのだ。

それはつまり摩擦抵抗もなければ遠心力も感じられない世界で、端的にいえばスピードを感じ取ることができない。

その中でめまぐるしいカット割りとド派手な視覚映像の洪水がジェットコースターのように流れ込んでくるので、とにかく目ぇ疲れる×2・・wobbly

マッハ号に仕込まれた数々の特殊機能は面白かっただけに、レース映像には疑問符をつけざるをえない。

そういう意味では実写でありながら、どこまでもアニメ的な映像世界の構築にこだわっていて、それはかなりの面で成功していると思うんだけど、それを見て別段心が躍らされることがなかったというのが正直なところ。

でも、ヒップホップ調の主題歌はめちゃカッコ良かったし、大好きな海外ドラマ「LOST」に出てるマシュー・フォックスが重要な役どころで出てくるのも見所で、全体として見れば好きが嫌いを上回ったかんじかな。

それにしても、真田広之、、出る意味あったのか!?

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デイズ・オブ・サンダー(1990年・アメリカ・108分)NHK-BS

 監督:トニー・スコット

 出演:トム・クルーズ、ロバート・デュバル、ニコール・キッドマン

 内容:ストックカーレースに情熱のすべてを燃やす若者の友情や恋を、迫力のレースシーンとガンズ・アンド・ローゼス、ジェフ・ベックなど豪華アーティストのサウンドに乗せて描く。

評価★★/40点

やりたい、見せたい、描きたいところだけをただ箇条書きにして羅列する。典型的なアイドル映画といえば聞こえはいいが・・・。

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トルク(2004年・アメリカ・84分)WOWOW

 監督:ジョセフ・カーン

 出演:マーティン・ヘンダーソン、アイス・キューブ、モネット・メイザー、ジェイ・ヘルナンデス

 内容:無二のスピードとテクニックを持ちながら、身に覚えのない嫌疑をかけられ姿を隠していたライダー、フォードが街に戻ってきた。が、またしても無実の罪で命を狙われることに・・・。

評価★★★/60点

荒馬をバイク馬鹿に換えただけで、基本的に西部劇と変わらない。

ただ、単刀直入な物言い(おバカ一直線と言いなさいw)は嫌いになれない。

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ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT(2006年・アメリカ・104分)DVD

 監督:ジャスティン・リン

 出演:ルーカス・ブラック、バウ・ワウ、千葉真一、サン・カン、北川景子

 内容:カリフォルニアの高校生ショーンは、大の車好きが高じてチューンナップした車を爆走させてたびたび警察の厄介になっていた問題児。が、ある日ついに大事故を起こしてしまい、少年院送りが確実となってしまう。それを逃れるため、ショーンは軍人の父親を頼って日本へやって来る。そこで彼は、日本が生んだ超絶技、ドリフトレースを初めて目の当たりにするのだった。。。

評価★★★/60点

“妻夫木の「GO!」をもう一回撮り直した方がいい。。”

軽っるぃーーんだもん、あの演技(笑)。

というのはさておき、ショーンが日本に着いた途端、駅の宣伝看板にM.C.ハマーが貼られているという時代錯誤など、いろいろツッコミどころ満載の日本描写だったけど、あたかも実際に渋谷で撮影したかのようなカーチェイスシーン(ロスで撮影し、渋谷の街をハメ込み合成しただけらしい)や首都高を疾走するシーンなど、カーアクションに関しては見所も多く、深く考えないで見れば普通に楽しめる映画になってはいる。

だって映画開始10分後の大クラッシュで、あれはどう見ても即死やろっていう(笑)。ノリで見ないとダメだなこれは。

あ、あと日本では180キロ以上のスピード出してる車は警察は追わないというのはホンマかいな。。

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頭文字<イニシャル>D THE MOVIE

Id 出演:ジェイ・チョウ、鈴木杏、エディソン・チャン、ショーン・ユー、アンソニー・ウォン

監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック

(2005年・香港・109分)2005/09/25・盛岡フォーラム

内容:豆腐屋を営む父と2人暮らしの高校生・藤原拓海は、父のハチロク(AE86)で豆腐を毎日配達するうちに、いつしか完璧なドライビングテクニックを身につけていた。そんな彼はやがて、峠攻めのスペシャリストを自負する走り屋たちに次々にバトルを申し込まれる・・・。しげの秀一のベストセラーコミックの映画化。

評価★★★/65点

“え゛ーーっ!?で、、、結局・・・”

鈴木杏は援交少女のままジ・エンド!??あの終わり方はないやろう、いくらなんでも(笑)。しばし立ち上がれなかったよ・・・。

拓海となつきのわけの分からん恋愛パートをはじめとして、ストーリー展開としてはB級のどうでもいいかんじの出来なのだけど、しかし一転、峠バトルに関してはAAA級をやってもいいくらい見応えがあり、このてのレーシングバトル映画としては見応えは十分といっていい。

、、、が、それもあのいい加減な尻切れトンボのような終わり方に一気に雲散霧消してしまった。

スポーツ万能、勉強オール1、てかんじ・・。

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(番外編)

レーシング・ストライプス(2004年・アメリカ・102分)WOWOW

 監督:フレデリック・デュショー

 出演:ブルース・グリーンウッド、ヘイデン・パネッティーア、ダスティン・ホフマン(声)、ウーピー・ゴールドバーグ(声)

 内容:農場主に拾われたシマウマの赤ちゃん。ストライプスと名付けられ、のびのびと育った彼は、自分を競走馬だと信じ、競馬に出ることを夢見るようになっていくが・・・。

評価★★★/60点

100パー先が読めてしまう安心お気楽映画だが、日本語吹き替えのハマリ方にはさすがだなと感心。

特に関西弁しゃべくりまくるグースにはホレボレしちゃった。

2009年10月18日 (日)

夢のシネマパラダイス403番シアター:三谷幸喜特集

12人の優しい日本人

00000398526l 出演:相島一之、塩見三省、豊川悦司、大河内浩、梶原善

監督:中原俊

(1991年・日本・116分)NHK-BS

評価★★★★★/100点

内容:シドニー・ルメットの「十二人の怒れる男」に触発された三谷幸喜の同名舞台劇を映画化したディスカッション・コメディ。殺人事件の陪審員に選ばれた12人の男女が評決を下すまでの数時間を描く。始めは全員が無罪に投票したが、陪審員2号が意義を唱えて有罪に意見を変えたため、12人は延々と続く議論を始めることになった。

“Shall We Talk?”

監督の個性の赴くままに撮られているようでいて実は完璧に計算されつくした理詰めの緻密なカット割りのもとで、陪審員室という密室を縦横無尽に回転させ緊迫した鼓動を響かせた「十二人の怒れる男」。

一方、監督の個性の赴くままに撮られているようでいて実際まったくその通りな本作「12人の優しい日本人」。

そこに映画的な鼓動は見当たらない。

しかし、三谷幸喜の個性の赴くままにあっち行ったりこっち来たりで混乱をきたすシナリオのようでありながら実は完璧に計算されつくした理詰めの構成とセリフと人物造型のもとで、陪審員室という密室を笑いと興奮のるつぼに満ちあふれさせたことは、先の欠点を補って余りある。

そして自分はこちらの方も好きで好きでたまらないのだ。

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<陪審員 みんなでやれば 怖くない>by日本人

ちなみにアメリカ人なら、

<陪審員 ヒーローになれるから 怖くない>

ドイツなら、

<陪審員 規則でやるから 怖くない>ってとこでしょうかね。。

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ラヂオの時間(1997年・東宝・103分)DVD

 監督・脚本:三谷幸喜

 出演:唐沢寿明、鈴木京香、西村雅彦、戸田恵子、細川俊之

 内容:生まれて初めて書いたシナリオが採用され、脚本家としてデビューすることになった主婦・鈴木みや子は、そのラジオドラマ「運命の女」の生放送の収録スタジオにやって来た。ところが本番直前になって、主演女優の千本ノッコが自分の役名が気に入らないとゴネ始め、プロデューサーの牛島はその場を納めるために彼女の要求通り役名をメアリー・ジェーンに変更する。が、それに合わせて他の登場人物の役名も外国人名に変えていくうちに物語はつじつまが合わなくなっていき・・・。

評価★★★☆/70点

CM入りっぱなしのラジオドラマ「運命の女」は眠気をもよおすツマラなさ、、なのに映画はそこそこ面白い・・・。

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みんなのいえ

Minnanoie02 出演:唐沢寿明、田中邦衛、田中直樹、八木亜希子、伊原剛志、野際陽子、中井貴一

監督・脚本:三谷幸喜

(2001年・東宝・115分)2001/06/19・日劇

評価★★★/65点

内容:脚本家の直介(ココリコ)と妻の民子(元フジアナ)はオシャレなマイホームを夢見る若夫婦。2人は新進気鋭のインテリア・デザイナー柳沢(唐沢)に設計を依頼し、施工は民子の父親で大工の長一郎(北の国から)が行うことになる。が、柳沢があげてきた設計図を見て頑固一徹の長一郎は絶句。。プライドの高い正反対の性格である2人はことあるごとに対立を繰り返し・・・。果たして新居は完成するのか!?

“「ダメだ、、、、自分の問題ですから。」とバーテン真田広之みたいに客を無視して一から妥協しないで作り直してもらいたいかも、職人三谷さん。。”

とはいうものの映画というのは、そもそものところどこかしら妥協の産物なのだろうからなぁ、黒澤天皇といった例外を除けば。

さらにいえば、脚本、演出家として一流の職人である三谷幸喜のものづくりに対するモットーがそっくりそのままこの映画に反映されているのかもしれない。

脚本は基本的には一人で完成させることができるが、映画にしろ舞台にしろ一人の力で作り上げるのはまず不可能。

様々な分野の職人が寄り集まって1つの作品を完成させるのだから。

その際、職人と職人、プロとプロとのぶつかり合いの中で、やはりどこかで妥協というものが必要になってくるわけで、そう、この映画で描かれた家造りと同じように。

バーテン真田は完全に一個人の世界へと没入していく、だからこそまさに自分の問題であるわけで、三谷さん自身もシナリオ作りに関してはバーテン真田になっているのだろう。

しかし、それらの集合体としてのひとつの家造り、映画作りは三谷さんに言わせれば題名にある通り、まさにみんなの問題なのだ。家族みんなの。監督一人の問題ではなくスタッフみんなの。

もしかして、それは田中邦衛親父のような職人の本来の気質とは相容れない考え方なのかもしれない。

三谷さん自身もシナリオ作りに関してはそういう面を持っているのだろうが、映画づくりにおいては唐沢デザイナーへと変貌を遂げるのだろう。一歩引いた形での立ち位置で。

ものづくりは傲慢にならなければ良いものを作り上げることはできないという面もある。しかし三谷さんはそういうやり方じゃなくても、ひとつの目的に向かってみんなが同じ方向を向いて作り上げる上においては、傲慢ではなく妥協と譲歩によってこそ良いものができるのだと言っているのだと思う。

これは笑いというある意味では最も難しい題材を毎回取り上げている三谷さんだからこそ言えるなんとも奥深い含蓄ある主張だと思うんだよね。

ここまで書いてきて、あれ、それで評価★3つなの??と気付いたけど・・・・。

やはり傲慢な血がたぎりまくっている映画を観るとこっちも熱くなるんだよな・・・。そういう独善的な映画の方が実際好きなのだ。。。

ごめんなさい三谷さん。

あなたはイイ人だ。これからもあなたの映画を観続けていくことだけは間違いない。大好きです!

取ってつけたような、、、(笑)ホントにゴメンなさい。。

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竜馬の妻とその夫と愛人

Vxbregygu 出演:木梨憲武、中井貴一、鈴木京香、江口洋介、橋爪功、トータス松本

監督:市川準

(2002年・東宝・115分)2002/09/24・シャンテ・シネ

評価★★★/60点

内容:三谷幸喜が2000年に書き下ろした舞台劇の映画化。坂本竜馬が暗殺されてから13年後の明治13年。新政府の間に維新の英雄である坂本竜馬の妻おりょうのよからぬ噂が広まっていた。これ以上竜馬の名声を汚すわけにはいかんと、役人でおりょうの義弟・菅野覚兵衛が竜馬の十三回忌を催すためという名目でおりょうの下に送られる。そこで彼が見たものは、西村松兵衛というサエないテキヤと再婚し、なおかつ竜馬にそっくりの愛人・虎蔵と駆け落ち寸前という有り得ない状況にあるおりょうの姿だった・・・。

“舞台という三次元的な文法を映画という二次元的な文法に落としこむことができていないため、どうしても単調かつ窮屈に感じてしまう。”

舞台のテンポや臨場感を出すための必須方法として長回しをこの映画でも使ってはいるが、なかなか画面に効果として表れてこないのが苦しい。

特に松兵衛のおんぼろ長屋での松兵衛&覚兵衛vs虎蔵のおりょう争奪舌戦(おりょうは外で最初待機しているが途中で中に入ってくる)での4人の掛け合い応酬のシーンなどはその典型で、どうも市川準のテンポにうまく乗ることができない。。

まぁ、シナリオの面白さだけが浮き立ってしまったかんじだが、その中でまるでビックリ箱みたいにどんなサプライズが出てくるのか良い意味で分からないノリさんの演技に救われたかんじかな。

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笑の大学

Wara 出演:役所広司、稲垣吾郎、高橋昌也、小松政夫

監督:星護

(2004年・東宝・121分)2004/11/08・MOVIX仙台

評価★★★★/75点

内容:太平洋戦争突入目前の昭和15年。言論・思想統制が厳しさを増す時代、芝居もまた台本の段階で厳しい検閲を受けていた。そんな年の秋、連日バッサバッサと検閲で台本を切り捨てていくカタブツ検閲官・向坂(役所)のもとに今日やって来たのは、浅草の軽演劇一座“笑の大学”の座付き作家・椿(ゴロー丸)。ここに一度も笑ったことがない男と笑いに命をかける男の必死の攻防戦が幕を開ける!

“役所広司の椿は想像できるが、稲垣の向坂は想像できない。”

それだけ役所広司の役者としての幅が広いのは一目瞭然で、もし両者が役を入れ替えたら稲垣の向坂よりも役所広司の椿の役回りの方で笑えてしまうのではないかと容易に勘ぐってしまうくらいだ。

例えばこの映画で向坂のサルマタ失敬!は笑えるが、椿のサルマタ失敬は笑えない。

それは当然といえば当然で、お堅い検閲官がサルマタ失敬!をやるから笑えるのであって、笑いをつくる椿がそれをしても笑えないのかもしれないが、役所広司が椿だったら笑えるんじゃないかという期待が俄然出てくる。それくらい役所広司は凄いし巧いと思う。

この映画で笑えるところといったらほとんどが役所広司・向坂パートで、稲垣の椿パートで笑えたのは椿と向坂の最初のやり取りで稲垣がセリフを噛みそうなところくらいだ(笑)。ウンナンのナンチャンに負けず劣らずカミカミマンかも。。

もうちょっとなんかこう椿はなんとかならなかったかなぁ、と。

その他脚本、演出ともに別段映画にしなくてもいいのではないかと思わせてしまうくらい特に取り立てて言うべきこともないのだけど、役所広司はホントに凄いというただ1点のみだけでこの映画を観る価値はなんとか見出せた。

向坂の指示どおりに椿が最後に書いてきた笑えない台本を読んだときの役所広司の演技は絶品です。

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THE 有頂天ホテル

B000c5pnt6_09_lzzzzzzz 出演:役所広司、松たか子、佐藤浩市、香取慎吾、篠原涼子、戸田恵子、生瀬勝久、麻生久美子、YOU、オダジョー、角野卓造、寺島進、原田美枝子、唐沢寿明、津川雅彦、伊東四朗、西田敏行etc..

監督・脚本:三谷幸喜

(2005年・東宝・136分)2006/01/26・盛岡フォーラム

評価★★★★★/90点

内容:新年を控えた大みそかの夜。都内の高級ホテル“ホテルアバンティ”ではカウントダウンパーティーを2時間後に控えていた。ホテルの威信に関わる一大イベントを無事に終えることが副支配人の新堂に課せられた責務だったが、そんな新堂をあざ笑うかのように従業員とワケあり宿泊客たちを襲う数々のトラブル。はたして彼らは新年を無事に迎えることができるのか!?

“観終わって自然と笑みがこぼれ幸せになれる映画。”

単純なことだけど、昨今そういう映画がことに少ない。

最近はとかく考えさせる映画が流行りだが、中にはただ無駄に凝っているだけで、当の映画、作り手が世界をどう捉えているかが全く分からない意味不明な作品も多々存在する。

その中で、三谷作品は世界を、人間をどのように捉え、どのように考え、どのように表現するかという「創る」ことに関して非常に洗練されていると思う。

それは25人(+1匹)の人間たちの多面的な人生模様を個性を殺さずに切り取っていることからだけでも十分すぎるほど分かる。

しかも、彼らの人生模様は連鎖しつながっているのだ。

ミスチルが人間は連鎖する生き物だよ♪と歌っているように、人と人はつながっているんだということを面白おかしく36度5分の人の温もりで描写していく。

“幸せを運んでくるお人形”を巧く使ってリレーのように接点を分かりやすく明示したのも手法として本当にうまいと思う。

また、特に今回の作品では3番目のどのように表現するかという部分で三谷“監督”は腕をあげたといっていいのではないかと思う。

今までの三谷映画は舞台のエッセンスが前面に押し出され、「映画」という枠の中で見るにはどこか違和感がつきまとっていた。

しかし、今回の作品は、舞台的でありながら、しかし決して舞台ではないその微妙なバランスの中でれっきとした映画として何の違和感もなく最後まで見ることができた。

それは、セットの緻密さといった美術や裏方の面の貢献も大きいと思うのだが、三谷演出も長回しなど舞台演出の味を残して底上げしつつ、映画としてのレベルを保っていたと感じた。

とにもかくにも上質で純粋に面白い“パクリ”映画を心ゆくまで楽しませてもらった。良い意味でのパクリでっせ。。

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ザ・マジックアワー

The_magic_hourthumb 出演:佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、綾瀬はるか、西田敏行、小日向文世、寺島進、戸田恵子、伊吹吾郎、香川照之

監督・脚本:三谷幸喜

(2008年・東宝・136分)2008/07/04・盛岡フォーラム

内容:港町・守加護。街を牛耳るギャングのボス・天塩(西田敏行)の愛人マリ(深津絵里)に手を出し、海に沈められる寸前の備後(妻夫木聡)。助かる唯一の条件として天塩が示したのは、5日以内に伝説の殺し屋デラ富樫を連れてくること。そこで備後は最後の手段として映画監督になりすまし、無名の俳優・村田大樹(佐藤浩市)を雇って、映画撮影と称してデラ富樫役を演じさせ、天塩をダマすことを画策するが・・・。

評価★★★★★/100点

三谷監督の前作「THE有頂天ホテル」の流れをくむ愛すべき“パクリ”映画といえると思うけど、今回のパクリ方は壮大そのもので、ギャングが街を牛耳る暗黒街=シカゴを連想させる架空の町・守加護(スカゴ)を舞台にしているのがキモで、今までの作品をはるかに超える大風呂敷の広げ方といっていい。

しかも、街のメインストリートといい港の波止場といい、あからさまにこれはオープンセットですよといわんばかりのリアリティのない舞台装置の造りは完全に舞台演劇向きで、これを映画で仕立てようというのはかなりの力量を要するといわなければならない。

が、今回、三谷監督はそれを嬉々としてやってのけてしまった。

映画の撮影と思い込んで伝説の殺し屋役を演じる売れない役者と、伝説の殺し屋と思い込んで仲間に引き入れる本物のギャングが誤解に誤解を重ねるシチュエーションコメディというストーリーラインの設定の勝利といえばそれまでだけど、マジックアワーが太陽が地平線の向こうに落ちてから光が消えてなくなるまでの淡い光に包まれた昼と夜の境目を表わすごとく、虚構と現実を時には重ね合わせ時には逆転させ行き来させた巧さは特筆もので、まさに喜劇のマジックアワーを堪能できてしまう。

そして、その虚構と現実の境目にある守加護というつくりものの街がまぁ見事にマッチしているんだわ。

また、裏方さんに至るまでそれぞれの登場人物に“人生で最も輝く瞬間”を提供しているのも三谷監督らしい演出ぶりで買いだし、なによりも映画への愛にあふれているのがイイ。

市川崑監督の「黒い十人の女」(1961)のオマージュを中井貴一&天海祐希の劇中映画で出してくるのを皮切りに、映画撮影の舞台裏を表舞台に反転させたシナリオは三谷監督の並々ならぬ映画好きが滲み出てくるものになっている。

「カサブランカ」(1942)をパロッたと思われる「暗黒街の用心棒」なる名画(?)に憧れる売れない役者の映画にかける思い、スクリーンにかける思いがイタイくらいに伝わってくるのも印象的で、思いもかけず自分の大写しの映像がスクリーンいっぱいに映し出されているのを見るシーンは涙してしまうほど感動してしまったweep

ギャングのボス天塩と愛人マリがラストで元サヤに収まるオチも「純然たるコメディ」を貫いていてヨロシイし、最後まで抱腹絶倒の映画を作ってくれた三谷監督に拍手!

それに加えて、家族みんなで見に行ったんだけども、館内もゲラゲラ笑いっぱなしで、映画の本来あるべき姿というのを体感できてもの凄く幸せなひとときを過ごすことができた気がする。

三谷監督は日本のビリー・ワイルダーといっても過言ではない!?

2009年9月 9日 (水)

夢のシネマパラダイス330番シアター:惑星ソラリス

惑星ソラリス

Flyersolaris 出演:ドナータス・バニオーニス、ナターリヤ・ボンダルチュク、ユーリー・ヤルヴェト

監督:アンドレイ・タルコフスキー

(1972年・ソ連・165分)DVD

内容:21世紀、世界の科学者たちは表面をプラズマ状の海に覆われた惑星ソラリスに注目していた。心理学者のクリスは、原因不明の混乱状態に陥ったソラリスの軌道ステーションに真相究明のため派遣される。ステーションの混乱を目の当たりにしたクリスもまた不安にかられるようになり、さらに自殺したはずの妻ハリーが目の前に現れ・・・。

評価★★★☆/70点

キューブリックの「2001年宇宙の旅」(1968)と並び称されるSF映画の金字塔と聞かされ続けて十数年、レンタル屋にも置いておらず、BSでも放送してくれず、なかなか観る機会を得られなかったのだけど、ついにその時が来た!

とはいっても、難解な映画とも聞いていたので、かっなり身構えて観たのだけども、フタを開けてみれば、未来都市に見立てられて映し出される東京の首都高が千駄ヶ谷から赤坂見附あたりだとはっきり認識できるくらいの理解の範疇を超えないレベルで見られたのはちょっと拍子抜けだったかんじ。

といっても、外ヅラを理解できた程度だけど、まぁダレることなく見れたからよかったかな。

あ、そっか、、ソダーバーグの「ソラリス」(2002)を以前見てたのがよかったのかw。っつってもあれ半分くらい寝てたけど・・・sleepy

それはさておき、キューブリックの「2001年宇宙の旅」における人工知能をもったコンピュータHAL9000を、ソラリスという惑星自体に置き換えたような中、そこに行った人間の心が抱えている罪の意識や後悔といった悩みを読み取り、それを実物大にして作り出してしまうというトンでもな海を持つ惑星ソラリスと人間との遭遇を描いたこの映画。

ソラリスによって送り込まれた“客”によって物理学者ギバリャンは自殺し、電子工学のスナウト博士は怯え、生物学者サルトリウスは部屋に閉じこもったまま出てこない。

そして、心理学者クリスの前に現れたのは、毒を打って自殺したはずの妻ハリー。

クリスが抱える最も忌まわしい記憶が、どんなに消そうともがいても再生して甦ってくるハリーによって眼前に突きつけられるさまは、血にまみれながらドアをブチ破るハリーの姿を見てもかなり怖い。

しかし、その“客”は、自分自身の良心の呵責によって生み出されたものだった。

そして、良心の呵責に逆らっても研究対象としてソラリスの真実を追い求めようとする科学者魂にあふれたサルトリウス、一方ギバリャンは良心に耐え切れず自殺するわけだけど、「ヒロシマのように不道徳でも目的が達せられてしまう」科学の恐さ、そして恥も外聞もかなぐり捨てて風車に突撃するドン・キホーテのごとく外へ外へ文明を突き進んできた現代において人類愛なんてものは存在しないんだというメッセージはかなり痛烈だ。

それをこの映画は、時間と空間を超越し、宇宙には他にも生命体がいるんだという夢と希望あふれるSF世界において、そのSFが本来持つ外へ外へではなく、人間の内面世界という内へ内へと向かっていくことで露わにしていくのだから恐れ入る。

時間と空間を超えることができる夢を具現化したのがSFなわけだけど、同じ夢は夢でも人間の潜在意識の奥に眠る内省と願望=夢として、それを具現化するソラリスというのがなんとも面白い。

そういう点では「2001年宇宙の旅」とは全く逆の構図ともいえると思う。

そんな中クリスは、一度は妻ハリーをロケットで放逐したものの、その後は自分の良心と真摯に向き合うことで妻との愛を取り戻していくわけだが、ここにクリスと母親との間にあるビミョーな関係が影を落としているらしいことが差し挟まれることで、なかなか小難しい内容になっているのはたしかだし、ラストのオチも思わずビックリ。。

でも、難しくてダラダラしてるからもう見たくないという気にはならず、もう1回じっくり見たいなという気に駆られたのは自分でも意外だった。

クリスの故郷である水と緑にあふれる自然風景と、一面灰色に覆われた東京の首都高の対照的な風景なども印象的だったし、「2001年宇宙の旅」を初めて見たときは、もう二度と見たくないと思ったものだが(笑)、今回はその点でも対照的だった。

ラスト、茫洋たるソラリスの海に囲まれた島として漂うクリスの緑の故郷、それはクリスの思考の範囲の限界―科学の発達とともにある種の免罪符として唱えられる人類皆兄弟という人類愛の限界―を示しているともいえ、どんなに科学が発達しようとも人間はどこまでも私的な苦悩に苛まれる存在なのだということを表わしているといえる。

「人間の内なるものを省みずして、すなわち恥を知ることなくして人類は救われない」、、、思わず考える人のポーズになってしまうオイラ・・・(笑)。

この映画が作られた70年代前半は東西冷戦が厳然としてあったわけだけど、あれから約40年、ITの発達で情報は瞬時に世界を駆け巡り、ヨーロッパはEUのもと統合の深化が図られ、オバマ大統領就任に世界が熱狂し、、、しかし世界の人々の距離が縮まったかといえばそういうわけでもなく・・・。便利な世の中にはなったが、人々は孤独の中を彷徨いつづけているように思える。

ソラリスの海から脱却できる日がいつか訪れるのだろうか。

なんかこの映画を5年ごとに見続けていったら、その時々で感じることが違ってくるのかもしれないななんてことを思ったけど、5年後、オイラはこれ見てどう感じるのだろう。。

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ソラリス(2002年・アメリカ・99分)MOVIX仙台

 監督・脚本:スティーブン・ソダーバーグ

 出演:ジョージ・クルーニー、ナターシャ・マケルホーン、ジェレミー・デイヴィス

 内容:「惑星ソラリス」(1972)を生んだスタニスワス・レムの名作小説をS・ソダーバーグが新たな解釈で映画化。惑星ソラリスを探査中の宇宙ステーションで異変が発生し、心理学者が調査に向かうが・・・。未知の知的生命体と出会った人間が自己の内面と対峙させられるという深遠な物語を、今回は主人公と彼の妻の夫婦愛に焦点を絞って描いている。

評価★/15点

“観ている途中で不覚にも眠ってしまったからといって、この映画にかぎっては他人にとやかく言われる筋合いはない!”

2009年1月28日 (水)

夢のシネマパラダイス259番シアター:ここに集いし働きマン!

プラダを着た悪魔

Prada 出演:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ

監督:デヴィッド・フランケル

(2006年・アメリカ・110分)WOWOW

評価★★★☆/70点

内容:一流大学を卒業し、ジャーナリストを目指してNYにやって来たアンドレア。ジャーナリストへのステップアップのためという程度の思いで、一流ファッション誌“RUNWAY”のカリスマ編集長ミランダのアシスタントになったが、オシャレにとことん疎いのが玉にキズ。しかもミランダの次々に繰り出される理不尽な命令に、いつしか彼女の私生活までめちゃくちゃに・・・。

“ネチッこさではメリル・ストリープの上をいくグレン・クロースがミランダだったら、アンディ(アン・ハサウェイ)の人間臭さがもっとほじくり返されたかも!?”

余計なことを考えずにサクサクと進んでいく軽快なテンポと、プラダ・シャネル・ドルチェ&ガッパーナなどのブランドものに彩られた目もくらむような華やかな世界をフツーに楽しめてしまうオシャレ映画。

でありながら、仕事や愛、人生に対する教訓がチクリと差し込まれている健全極まりない映画。でありながらユーモアもたっぷり盛り込まれた、要するに誰が見ても満足できる映画。

それが「プラダを着た悪魔」なのです。

まるで少女マンガに出てくるようなギョロ目のアン・ハサウェイ=アンディの底抜けポジティブシンキングに、なんか自分もガンバってみよう♪と思わされてしまうタメになる映画、、、と持ち上げるのはここまでにしとくか。。

あまりにも喉に引っかからないサクセスストーリーなので、そういう意味では低カロリーな映画なのだけど、そこにちょっと物足りなさを感じちゃったかも。。

特にファッションに全く興味のないダサダサ女だったアンディの変身ぶりは、まんま魔法をかけられたシンデレラそのもの。

酒をあおって悩み泣く人間臭さの塊のようなブリジット・ジョーンズとは対極にあるような女のコ。それでいて可愛い顔の下には要領よく立ち回る術を体得している実にしたたかな女性の面を隠し持っていたりする。

ギョロ目eyeはすべてをお見通しよ!てか。。

天賦の才能ポジティブシンキングを武器に、計算マコちゃんである同僚エミリーを爽やかに蹴落としていくシンデレラの姿はビミョーに怖い。

一方のミランダは、さしずめシンデレラをいじめ抜く継母といったところだが、ミランダの方がよっぽど人間臭さを感じさせる。

特に後半、眼鏡を外した疲れきった表情でアンディに離婚の弱音を吐くシーンは出色で、それまでの強面一辺倒のミランダ女王も一介の家庭持ちの母親にすぎなかったのだとふと思わせてしまう。

十二分に押しつけがましいキャラの中でサラリと現実味を表現できるのはやはりスゴイ。

さすが“美”を追求した「永遠に美しく・・・」(1992)で首を回転させ散弾銃をブッ放したメリル・ストリープだけのことはあるな。“美”に関することになると悪魔になっちゃう性分らしいが・・・。

とはいえこんな人が上司というのは自分だったら絶対キレちゃうけどね。

ハリポタ最終巻の出版前の原稿を持って来いだとか、子供の科学の宿題までやらなきゃならないなんて(笑)。

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摩天楼はバラ色に(1986年・アメリカ・110分)NHK-BS

 監督:ハーバート・ロス

 出演:マイケル・J・フォックス、ヘレン・スレイター、リチャード・ジョーダン

 内容:カンサスからNYへ就職にやって来た青年。だがどこの会社も未経験者を雇ってくれない。そこで遠い親戚が社長をしている大会社に、メール・ボーイとして潜り込むが・・・。

評価★★★★/75点

笑えちゃってしかも憎めない、かぐわしき80年代の香りを、デビッド・フォスターの音楽が心地良く彩ってくれる。これぞ80’s!

当時小学生だったオイラでさえも体感ベースとして残っているくらい、なんかイイんだよねぇ。

ときどき80年代の映画を見ると懐かしくそして羨ましくも思ってしまうオイラなのでした。今こんな映画作れないっしょ。

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ウォール街(1987年・アメリカ・124分)NHK-BS

 監督:オリヴァー・ストーン

 出演:チャーリー・シーン、マイケル・ダグラス、ダリル・ハンナ、マーティン・シーン

 内容:世界経済の中心地NYウォール街を舞台に、証券マンの夢と野望を描いた人間ドラマ。若く野心に満ちた証券マンのバドは、優れた頭脳と度胸で巨万の富を築いたゲッコーに憧れ、自らも一攫千金を夢見ていた。ゲッコーに取り入って着々と実績を上げていったバドは、莫大な報酬と美女ダリアンも手に入れる。しかし、父親の会社がゲッコーの傘下に入り、その結果、ゲッコーの汚いやり口が次第に露わになっていき・・・。マイケル・ダグラスがアカデミー主演男優賞を受賞。

評価★★★★/80点

“わたくしは自由資本主義社会の底辺でのんびり生きていくことに決めました。。はい。”

それが自分が自分であり続ける生き方だと思うから。なーんてね。。

恋なんて人間がでっち上げたおとぎ話だ!と抜かしやがるゲッコー。けっこうけっこうコケコッコー言ってくれるじゃないのクソゲッコー。あんたみたいな人間とはゼッコーです!

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ワーキング・ガール

Plans34419 出演:メラニー・グリフィス、シガニー・ウィーバー、ハリソン・フォード

監督:マイク・ニコルズ

(1988年・アメリカ・114分)Video

評価★★★★/75点

内容:一介のOLが上司になりすまして、アメリカ証券業界を舞台に大奮闘するサクセスストーリー。

“下着姿がやけに多いというのはともかくとして、1番イイ思いしたのはハリソンだな。。”

ギスギス女キャサリンと寝取り横取り女テスをうまく操り利用して自分の体裁をとかく保ちつつ商談交渉を成立させるジャック。

そして1番手柄はテスにやりつつ、自分もしっかり分け前にあずかる実質的に1番得した人間。しかもギスギス女から寝取り横取り女に乗り換えることにも成功。

でもね、、おそらくこのジャックという男、他にも女いるで・・・(笑)。そういう男じゃコイツは。オイラの経験がそう言っている。おいおい。。

まぁ社会的にも1人立ちしたテスにとっては例えジャックとの恋が途中で破談したとしても何ら害にはならないとは思うけども。

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アンカー・ウーマン

Anchor 出演:ミシェル・ファイファー、ロバート・レッドフォード、ストッカード・チャニング

監督:ジョン・アブネット

(1996年・アメリカ・125分)Video

評価★★★/55点

内容:テレビの人気キャスターになるのが夢だったタリーは念願かなって地方局へ入社。敏腕プロデューサーに認められて出世の階段を駆け上がっていくが・・・。

“エッ?これって実話なの?だとすると二重に救いようがないな”

そうかぁ。たしかに実話ものによくある詰め込みすぎ感による安っぽさと重心の無さからくる散漫さがこの映画にもあることを考えると、実話というのも頷けはする。

だけど、このリアリティの無さはなんだ?

お天気お姉さんにしては年増のM・ファイファーはまだいいとして、問題はレッドフォードやな。

彼が出てくるだけでリアリティが薄まってしまうというのは致命的でないかい。

だって「俺は何度か部下と関係をもったことがある。」ってサラッとカッコ良く言っちゃうんだもんなぁ。石田純一レベルじゃないもんな(笑)。

そりゃ言われた女も逆燃えするわな。。

とにかくレッドフォードにはスターのオーラがありすぎてレッドフォードそのものにしか見えず、実話に見えないってとこが痛いね。

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チャンス!(1996年・アメリカ・113分)NHK-BS

 監督:ドナルド・ペトリ

 出演:ウーピー・ゴールドバーグ、ダイアン・ウィースト、ティム・デイリー、イーライ・ウォラック

 内容:ローレルは業界トップクラスのやり手のキャリアウーマン。ある日、後輩のゴマスリ男に昇進を奪われてしまった彼女は、会社を辞めて自分で会社を起こして独立。しかし、男社会のウォール街では女というだけで相手にされずじまい。。そこでローレルは男性パートナーとして架空の人物を作り出すことにするのだが・・・。

評価★★★☆/70点

東の横綱ダスティン・ホフマン、西の横綱ロビン・ウィリアムス。ウーピーは東の関脇ってとこだな。

ハリウッド版扮装番付。。

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陽はまた昇る(2002年・東映・108分)DVD

 監督:佐々部清

 出演:西田敏行、緒形直人、篠原涼子、真野響子、渡辺謙

 内容:リストラを迫られながら一人の首切りもすることなく、家庭用VTRの分野で当時優位に立っていたSONYのベータマックスを一発逆転で打ち負かし、ついには世界標準にまで上りつめた日本ビクタービデオ事業部の伝説の成功譚。

評価★★★☆/70点

純粋に良かったとはいえるが、あまりにも濁りがない描き方で逆に心に残らないかも。。

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ナースのお仕事 ザ・ムービー(2002年・東宝・114分)フジ系土曜エンタ

 監督:両沢和幸

 出演:観月ありさ、松下由樹、神田うの、藤木直人、石原良純、ウド鈴木

 内容:史上最強のドジナース・朝倉いずみが勤務するトラブル日本一の病院、若葉会総合病院で病院ジャック事件が発生!犯人の要求はもう一度入院させろ、という意味不明なものだった・・・。

評価★★★/60点

ザ・ムービーにするようなTVドラマでは絶対ないことは重々承知なのだけど、、、TVドラマも欠かさず見ていたので許す!

2009年1月14日 (水)

夢のシネマパラダイス1番シアター:世界の黒澤シネマスタイルズvol.4

蜘蛛巣城

Kumonosu_2  出演:三船敏郎、山田五十鈴、志村喬、千秋実

監督:黒澤明

(1957年作品・東宝)DVD

評価:★★★★/75点

内容:時は戦国時代。蜘蛛巣城主、都築国春に仕えていた戦国武将鷲津武時(三船敏郎)は、僚友三木義明(千秋実)とともに反乱を平定するが、城に帰る途中で物の怪ババアに出くわす。そして、この妖しげなババアは「武時はやがて城主になれる」という予言を聞かせるのであった。そして武時は妻・浅茅にそそのかされ主君を殺害してしまうのだった・・・。

“高校生の時に、友達と黒澤映画で話が盛り上がっていた時に1番盛り上がったのがこの「蜘蛛巣城」だった。”

「だって、森が動くんだゼーーッ」「矢がシュポッて刺さるとこなんか最高だよ」とかしゃべくりまくってたなぁ。。懐かすぃ。

全般的に何か舞台劇でも観てる印象。例えば物の怪バァさんと出会う場面とかそのまま転用できるんじゃなかろうか。舞台といえば森と城と館くらいなもんだし。っても奥行きが問題か。。

でも、三船敏郎のあの動きはどう見ても舞台劇だよね。

大殿が北の館にお忍びでやって来ることを知ってビックリ仰天する動きとか、奥さんにそそのかされる場面とか。魅き込まれちゃうんだよなあ。

2時間という長さも全く感じさせないし。

えっ、こんな単純な話2時間も観てたの?ってかんじ。

まあテレビの音量上げてもセリフ聞き取れなかったから一生懸命聞こうと集中してたせいかも・・・。

でも、映像からくる何とも言いようのない恍惚感ってやつ。森を疾走する場面なんか、まるでガソリンの臭気をかんでウットリするようなかんじがcatface、、ヤバッ。でもマジにさ。

あと間の取り方とか独特な緊張感も同様に来まくります。

大殿の柩とともに城に入城するシーンなんかホントにゾクゾクする。

ああ、黒澤映画は白黒にかぎるな、ウン。

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わが青春に悔なし

Wagaseishun 出演:原節子、藤田進、大河内伝次郎

監督:黒澤明

(1946年・東宝・110分)NHK-BS

内容:1933年、京大の八木原教授は学園から追放され、教え子の野毛は左翼活動へ身を投じる。数年後、野毛は反戦運動に没頭し、八木原の娘幸枝と同棲を始めるが、第2次大戦が始まるとスパイ容疑で検挙されてしまう。八木原は野毛の弁護に立つ決心をするが、野毛は獄死してしまうのだった・・・。戦前戦中の反戦運動を主題とした黒澤監督の戦後第1作。

評価★★★☆/70点

「自由の裏には苦しい犠牲と責任がある。」

八木原教授が繰り返しおっしゃるお言葉。良家の娘であり、昔は何でもふざけて考えていた(が内心では考えている)という幸枝を絶望から立ち直らせるこの言葉にはやはり重みがある。

“8月15日終戦、日本敗戦の日、自由への飛翔”というテロップが示すとおり、半ばアメリカの民主主義の強制注入により言論や思想の自由は回復されていくわけだが、その裏には野毛のように獄死していった者があまたいるのだろう。

また、黒澤監督自身にとっても、映画という表現者としての自由を束縛されていたわけで、自分が書いた脚本が戦時統制によりほとんどお蔵入りになるわ、なんとか作った「姿三四郎」(1943)でさえ、そのての機関に英米的だと批判されるわ、かなりの鬱憤というかやり切れなさはあったのだろう。

それが解き放たれた時の開放感、活力感といったものがこの映画からは感じ取ることができる。

野毛と幸枝たちが森を駆けるシーンがあるが、まさに自由に飛翔していてとてもよく出来ている。森を駆けるというのは黒澤映画にはよく出てくる代名詞みたいなシーンだけどね。

この映画から感じ取れる活力感といったものはいわば黒澤明の映画を作るゾ!というヤル気であり、喜びなわけだ。

幸枝という女性を主人公にしたのも意外といえるが、幸枝が婦人運動に生きがいを見出し、野毛の意志を継ぐのと同じように、黒澤監督も野毛の意志を継いだといえるのではないだろうか。映画の世界で。

自分の理論に裏打ちされたことをただやるだけ、しかし徹底してやるという野毛の信念は黒澤の信念ともいえる。

完全主義者としての野毛と黒澤が重なって見えるのも非常に興味深かった。

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静かなる決闘(1949年・大映・95分)NHK-BS

 監督・脚本:黒澤明

 出演:三船敏郎、志村喬、三條美紀、植村謙二郎、千石規子、中北千枝子、宮崎準ノ助

 内容:軍医の藤崎は野戦病院で中田上等兵を治療した際、中田が患っていた梅毒に感染してしまった。終戦後、藤崎は父にも内緒で治療を続けながら、診療所の医者として地域の人々に尽くしていく。彼には結婚を約束した美佐緒という恋人がいたが、彼女のためを思い、婚約も破棄せざるを得なかった・・・。

評価★★★★/75点

“三船に感情移入はできないが、千石規子には感情移入できる。”

オープニングの野戦病院でのドシャ降りの豪雨とクライマックスの赤ん坊の泣き声は、まるで次作の「羅生門」(1950)を想起させるインパクトがあるし、志村喬と三船敏郎の父子というのも新鮮で見応えがある。

しかし、この映画はなんといっても千石規子だろう。彼女の成長物語がしっかり縦のラインとして確立しているからこそ、世代も年代も全くかけ離れた自分でもわけなく見れてしまうのだと思う。

たけしくん、ハイ!やDr.コトー診療所のバアちゃん役しか知らない自分にとっては、この映画における人間味あふれた看護婦という役柄はものすごく心に残った。

黒澤といえば男キャラの力強さが売りなだけに、今回の苦悩にあふれる、まさに静かなる男を向こうに回して啖呵を切る千石規子は非常に印象的だったといえる。

あとはラストの志村喬演じる父親のセリフ。これも凄い。

主人公・藤崎(三船敏郎)は聖人だという評に対し、「さあ、それはどうだろう。あいつはただ自分より不幸な者のそばに身を寄せて、癒されて希望を取り戻そうとしているだけなんですよ。もし幸せだったら、あいつはただの俗物(=凡人)だったかもしれません。」だって。。

ウガーーッ、、、、、深すぎる~~(笑)。。

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白痴(1951年・松竹・166分)NHK-BS

 監督・脚本:黒澤明

 出演:森雅之、原節子、三船敏郎、久我美子、志村喬

 内容:ドストエフスキーの原作を、ロシアから北海道へ移し替えて映画化した野心作。有力者・赤間の愛人である妙子と政治化の娘・綾子は、てんかん性痴呆症だという亀田に惹かれていた。4人の間で様々な想いが錯綜し、赤間が妙子を刺して亀田と同じ精神病院へ送られる・・・。当初4時間25分の作品として完成した本作は、製作会社から大幅なカットの要請を受け、結局2バージョンの短縮版が一般公開された。

評価★★★/65点

“原節子の目が怖い”

原作を読んだことがない中で、この2時間以上カットされている支離滅裂な、それでも2時間46分もある映画を観せられるのは普通なら苦痛でしかないのだが、黒澤の絵力に吸い寄せられるようにフツーに最後まで見れてしまうのだから、やはり黒澤映画は恐ろしい。

体感温度が一気に下がってしまうかと思われるほどの冬の札幌の情景、揺らめくロウソクの炎、汽車の煙に包まれる人物。

たしかなカメラの力点にグイグイと引き込まれていく。

そしてラスト、妙子(原節子)の刺殺死体の視点にカメラを据えてロウソクの灯りの前で繰り広げられる毛布にくるまった三船敏郎と森雅之の精神崩壊への妖しい序曲や、原節子vs久我美子の女の意地の対峙など役者で見せるシーンも連続する。

特に、「サンセット大通り」(1950)のグロリア・スワンソンの眼力を思わせる原節子の怪演ぶり、そしてジェラール・フィリップの目を思わせる森雅之は出色。

大仰な所作や展開に次第に喜劇に見えてきてしまったのだが、パルコ劇場あたりで舞台劇で見たいようなかんじだったな。

2008年11月27日 (木)

夢のシネマパラダイス573番シアター:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明

4_40377 出演:ジェット・リー(リー・リンチェイ)、ロザムンド・クワン、ユン・ピョウ、ジャッキー・チュン、ケント・チェン

監督・脚本:ツイ・ハーク

(1991年・香港・100分)NHK-BS

評価★★★★/75点

内容:清朝末期、英米列強の進出で動乱吹き荒れる中国。祖国の将来を憂える黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)は、治外法権をかさに着て中国人を奴隷として連れ去ろうとするアメリカ商人に立ち向かう!19世紀半ばに実在した、医師にして武道家という希代の英雄・黄飛鴻の活躍を描く。

“拳は銃より強し!”

個人的にジェット・リーの香港時代はデビュー作「少林寺」(1982)くらいしか知らなくて、「リーサル・ウェポン4」(1998)以降、ハリウッドに渡ってから自分の中でようやくメジャーになっていった役者さんだ。

それは逆にいえば自分にとっての香港カンフー映画とはほぼジャッキー・チェンの映画だったわけで、だからこの映画の主人公である黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)にしても真っ先に思い浮かぶのはジャッキー・チェンの「酔拳」(1978)の方。

そしてこの「酔拳」を見れば端的に分かるように、バスター・キートンばりのコメディ要素がふんだんに盛り込まれているコミカルカンフー映画=ジャッキー・チェンが好きで好きでたまらなかった。それは今もそうで、俳優で誰が1番好き?と訊かれたら、イの1番にジャッキー・チェンと答えるであろう。

いわばジャッキーの影に隠れるように自分の中で鳴りを潜めていたジェット・リーだが、コミカルなジャッキーに比べると硬派で取っ付きにくい印象があったことも否めない。

それはハリウッドに渡ってからもそうだったのだが、しかし「HERO」(2002)や「SPIRIT」(2006)での、真の強さの本質を見抜く力を持った真っ直ぐで真摯な人間像に共感し感化されてから、ようやく見直そうと思い立った次第。。

と思い立ったが吉日、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」は見たことはあってもチャイナの方は見たことがなかったので、さっそく初観賞。

ということで、、「酔拳」でのコミカルぶりなど微塵もない真面目なウォン・フェイフォンに少々面食らいはしたが、歌舞伎ばりの見得を切るキメポーズにはもうシビレまくりshine

純粋にカッコ良い。

ところどころに挿入されるコミカル要素が中途半端で、グダグダなノリのストーリーだったが、ジェット・リーが出てくるとピシッと画面が締まるのはさすがだった。

また映画終盤に繰り広げられる鋼の身体をもった武道家イェンとのアクションバトルは圧巻そのもので見応えは十二分!そして拳と拳、肉体と肉体をぶつけ合った壮絶な闘いの後に、西洋人に銃であっけなく蜂の巣にされるイェンの最期にも唖然。。

「SPIRIT」で描かれたように、拳を交わし合って友となる精神世界など銃には皆無なわけで。

この東洋武術を駆逐していく西洋合理主義に対するジェット・リーのたどり着いた究極の答えはジェット・リー最後の武術映画と銘打った「SPIRIT」で明示されているので、ここではあえて言わないが、しかし、今回の「ワンス・アポン~」では銃を向ける西洋人をバッタバッタとなぎ倒していくラストは爽快そのもので、観終わるやすぐに続編を観たい欲求にかられてしまった。

拳は銃より強しの世界を孤高の存在感でキメたジェット・リーと質実剛健かつ華やかな東洋武術の意地に拍手。

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱(1992年・香港・108分)NHK-BS

 監督・脚本:ツイ・ハーク

 出演:ジェット・リー(リー・リンチェイ)、ロザムンド・クワン、マク・シウチン、ジャン・ティエリン、ドニー・イェン

 内容:広州を訪れた黄飛鴻は革命運動家の孫文らと出会い意気投合する。しかし、この地では諸外国の排除をうたう白蓮教なる秘密結社が猛威を振るっていて・・・。

評価★★★☆/70点

“「神ではない。ウォン・フェイフォンだ!!」クゥ~~ッシビれる~!”

今回の決め台詞はこれだね。カッコ良すぎ。

ややストーリーが入り組んでいるのが観ていて面倒くさくなってくるが(笑)、華麗に飛び跳ねるアクションシーンだけでも十分もとは取れるのでOKっしょ。

そして今回白装束のカルト教団の雑魚どもをなぎ倒した後に待っていたのは、「HERO」(2002)で美しすぎるバトルをみせたジェット・リーvsドニー・イェンの黄金カード。ワクワクワクhappy02一騎撃ち!

前作、天地黎明での梯子バトルも凄かったけど、今回のドニー・イェンが繰り出す布を使ったトンでもな武器も圧巻!どっからこういうのを思いつくんやろ・・。

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地争覇(1993年・香港・112分)NHK-BS

 監督・脚本:ツイ・ハーク

 出演:ジェット・リー(リー・リンチェイ)、ロザムンド・クワン、マク・シウチン、ラウ・シュン、ション・シンシン

 内容:北京で、時の権力者・西太后が大武術大会を開催しようとしていた。黄飛鴻は、ロシアスパイによる西太后の側近暗殺計画が進行しているのを知り、大会に参加することにするが・・・。

評価★★★/65点

“自分が見たかったのと微妙にズレが・・・”

まず、ジェット・リーの初っ端の姿からしてズッコケ・・・。

だって、長衣服をまとってるのにシルクハットかぶってグラサン姿って、、、不恰好というか不釣り合いというか思わずコメディかと笑っちゃったで。

と思ってたら、この最初に感じたズレがそのまんま続いていくから参った参った。ラブコメかよこれ(笑)。

周りが香港映画にありがちな安っぽいギャグ滑りでズッコケても、ジェット・リーだけはビシッと決めて雰囲気を引き締めていたのに、今回は便乗しちまったよお師匠さん・・・。

実家に婚約したイーさんを連れて帰ったフェイフォンの恥ずかしげな姿はともかく、イーさんが他の男といるのを見て嫉妬にかられて物に八つ当たりして破壊する大人げない姿や、イチャイチャするオノロケ姿を見せられるとオイラ的にはちょっと引くんだよね。ジェット・リー、いや、リー・リンチェイに幼稚な姿は似合わないから。

色恋沙汰が悪いとはいわないけど、それも度を過ぎるとだいぶズレが出てくる。でもって、このズレがアクションにまで波及していて、功夫アクションが大幅に減り、代わりに獅子舞のお祭り乱舞状態になってしまった。

そういう意味でも前2作とは毛色の変わった作品といっていいと思う。少なくとも自分が見たかったものとは微妙にズレていたのはたしかだ。

「HERO」や「SPIRIT」へと受け継がれていく平和主義を声高らかに宣言する見応えのある場面もあっただけにちょっと残念。

ただその中で、唯一気を吐いたのが今回初登場の鬼脚で、必死の形相で闘う姿と気迫はフェイフォン以上のものがあり、心に響くものがあった。鬼脚を主人公にした外伝が作られたのもなんか分かる気がしたが、それもこれもフェイフォンが不甲斐ないからでっせ。

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(おまけ)

チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(1987年・香港・93分)NHK-BS

 監督:チン・シウトン

 出演:レスリー・チャン、ジョイ・ウォン、ウー・マ、ラム・ウェイ

 内容:中国に古来から伝わる幽霊物語を、現代のSFXを駆使してよみがえらせたホラー・アクション。賞金稼ぎが横行する時代、旅人のツァイサンは寂れた寺を訪れるが、そこは道士や魔物が闘いを繰り広げる奇怪な土地だった。そこで彼は美しい娘スーシンと出会い恋に落ちるが、彼女は人間の生気を吸い取るために吸血鬼に利用されている妖怪だった。ツァイサンは彼女を助けて本来の人間の姿に戻すため、道士の力を借りて、彼女の墓から骨壷を掘り出すが・・・。

評価★★★/60点

アクション、ホラー、恋愛、お色気、コメディ、何でもござれの香港映画の髄を極めたようなものスゴイ作品、、、といえば聞こえはいいが、正直途中からついて行くのをやめたくなる・・・。

風の吹かせ方だけは随一と認めやしょう。。

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チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2(1990年・香港・103分)NHK-BS

 監督:チン・シウトン

 出演:レスリー・チャン、ジョイ・ウォン、ミシェル・リー、ジャッキー・チュン

 内容:ツァイサンは、忘れえぬスーシンそっくりの娘チーフォンと出会い惹かれていく。そして無実の罪で投獄されている彼女の父親を救うべく立ち上がるが、その裏には妖怪の存在が蠢いていた・・・。

評価★★★/60点

エロ要素が減退したかわりにハリボテ感が大幅UP、しかも最後はドドンと金ピカの大仏さん、、、シュールという言葉で形容するのもおこがましいほどの中身の無さにもうついてけません。。

まぁ、それが香港映画の香港映画たるゆえんなのだろうけども。

ていうか、もはやゴーストじゃなくなってると思うんだけど・・・。

2008年11月18日 (火)

夢のシネマパラダイス19番シアター:9.11、、あの時の記憶

11’09’’01/セプテンバー11(2002年・仏・134分)スカパー

 監督:サミラ・マフマルバル、クロード・ルル-シュ、ユーセフ・シャヒ-ン、ダニス・タノヴィッチ、イドリッサ・ウェドラオゴ、ケン・ローチ、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、アモス・ギタイ、ミラ・ナイ-ル、ショーン・ペン、今村昌平

 内容:2001年9月11日、アメリカで起きた同時多発テロ事件を、世界各国を代表する11人の監督が11分9秒1フレームという共通の時間枠にそれぞれの文化、立場を背景に描く。

評価★★★★/80点

“人の個性ほど素晴らしいものはない。どれとして同じものはなく、全てがダイヤの原石のように輝いている。しかし、時としてその原石が一瞬にして砕け散ってしまうことがある、、、この世の中”

サミラ・マフマルバフはイラン映画らしく“子供”。クロード・ルルーシュはやはり“男と女”。ケン・ローチはやっぱり“移民”。そして今村昌平は意地でも“エロ”。

麻生久美子の太股をさする必要があんのかい?と思いつつ、しかし、それでいいのだ。

表現するという行為が本当に素晴らしいものだということが、11人の監督の内面的、主観的な個性に触れてみてあらためて分かった。

1つのテーマを取り上げるにしたって全く異なるアプローチと思考が繰り広げられるのだから。

そしてより多角的な視点で物事を考えることができる。

大学で歴史を学んでいた自分としてはこの点は重要です。

大本営発表を鵜呑みにしてはいけない。例えば、日本書紀1つ採ったって当時の政権が自分たちのいいように書いているわけで、他の中国の史書等と対照してみなければならない。

9.11テロでも、いや最近の世界情勢の中ではますますもってそのことの重要さを感じてしまう。地球の裏側の情報が一瞬にして分かる今の時代だからこそ。

しかし恐ろしいことに、素晴らしい個性が国家という名のもとに1つの枠組みの中に埋没し、ときに排除されてしまうというとんでもないことが起こってしまう。

マジでヤバイことだ。そうならないことを切に願います。

個人的にはイドリッサ・ウェドラオゴの“掴め!2500万ドル”が面白かったな。ショーン・ペンはそう来たかぁ、と思わず唸ってしまいました。

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ワールド・トレード・センター

070223_wtc_dvd 出演:ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ、マギー・ギレンホール、マリア・ベロ、スティーブン・ドーフ

監督:オリバー・ストーン

(2006年・アメリカ・129分)2006/10/15・MOVIX仙台

評価★★★/65点

内容:2001年9月11日の早朝。いつものように家を出て署へと向かう港湾警察のマクローリン巡査部長。ところが、ありきたりな日常は突然破られた。世界貿易センタービルに旅客機が激突する大惨事が発生、港湾警察官たちに緊急招集がかけられた。現場へと急行したマクローリンは、4人の警官とともにビル内に入る。しかし、その直後、大音響とともにビル全体が崩れ始め・・・。9.11同時多発テロの際、崩落したビルの瓦礫の中から生還した2人の港湾警察官の実話をもとに映画化。

“いっそのことカーンズ軍曹を主人公にすれば・・・”

2001年9月11日火曜日。

オイラはPM7:30頃に仕事から帰宅し、シャワーを浴びてPM8:00から日テレ「踊るさんま御殿」を見ながら夕食をとる。PM9:00からTBSのバラエティ「ガチンコ!」を見る。優勝者は日本武道館で歌えるという企画“アイドル学院”をやっていて、学院生をケチョンケチョンのメッタ打ちにする歌唱指導の鬼教師に戦々恐々としながら見たのを覚えている。

そして、PM9:54、今日のトップニュースを見ようとニュースステーションにチャンネルを合わせる、、、と、どこぞやの高層ビルの上の方から白い煙がたなびくように出ている映像が映し出されている。

久米宏は夏休み中でいなくて、渡辺真理だったかがアメリカCNNからの中継だということを言っていて、オイラは真っ先に「タワーリング・インフェルノ」(1974)を思い出しちゃったりしたのだけど、ま、すぐに消化する火災だろと思ったし、国内ニュースに切り換わったので、土曜日に録っていたケビン・コスナーの「ポストマン」を見ようとビデオをセット。

そして、ビデオ画面に切り換えると、偶然にもNHKに合わさっていて、ニュース10でもビルの映像が映し出されている。へぇ~、NHKでもトップに持ってくるてことはけっこうな大火災なんだぁと意外に思ってしまった。

そしてテレビ画面を一応2分割して「ポストマン」を見ようとした、、、次の瞬間。

画面右から何かが飛んでくるのが見えた、気がした。

あ、カラスだ。え?アメリカにカラスっているのか?アメリカといえば鷲だろ、、のわりにはデカイ鳥だなぁ、とその間わずかゼロコンマ数秒の間に頭を駆け巡ったことまでもが鮮明な記憶として残っている。

しかし、その直後に巨大な火柱があがったことで、飛行機だーーーッ!とようやく認識できたのだった。

それからは誰しもが知っている通りの映画やフィクションをはるかに凌駕したショッキングな現実が刻まれていくことになる。おそらく今まで生きてきた中で、最も重く深く脳裏に刻まれた事件映像となった。

高3のときの阪神大震災や中1のときの湾岸戦争も衝撃だったが、リアルタイムで目撃してしまったという点では、やはりこの9.11同時多発テロはそれまでの自分の既成概念や常識をブチ破ってしまうくらいの衝撃を与えたという意味でも一生涯忘れえない事件となった。

さて、映画以上に映画的だった9.11同時多発テロの映画化をすると知った時、オイラはネタ尽きハリウッドのことだから9.11に飛びつくのも当たり前かと思いつつ、たいした作品にはならないだろう、というか果たして9.11を映画化することにいったいどういう意義があるのだろうという疑問を抱いてしまった。

スローモーションのように脳裏深くに刻まれた衝撃的な映像の数々を超える緊張感を生み出すのは不可能ではないかと思ったし、また、その映像を再現し、リピートすることに果たしてどんな意味があるというのか、とも思ってしまった。

例えば、9.11後に数々の関連番組が放送されたが、ちょうど事件の1年後に放送された日テレの特番「カメラはビルの中にいた」で映し出されたビル内部の映像は記憶に新しい。

ボコン、ボコンと落下してくる人間が天井にブチ当たる音はあまりにも生々しかった。

そこでやはり思うのは、はたしてこれを映画化することに何かテーマを見出し得るのだろうかということであり、さらにいえば映画という虚構をはるかに超えた現実を、映画が超えることなどできようはずがないではないかということだ。

せいぜいテレビの再現映像止まりが関の山であり、あとはそこにどのようなテーマをふりかけるかでどのくらいプラスアルファになるかといったところなのだろうけど多くは望めないだろう、と。

しかし、その中で唯一の興味といえたのは、監督が社会派の御大オリバー・ストーンだということだった。数々のセンセーションを巻き起こしてきたオリバー・ストーンが9.11をどのように料理するのだろうか。

スピルバーグやイーストウッドあたりなら安定地点に軟着陸できそうなかんじはするけど、オリバー・ストーンと9.11となるといやでも何かアブない匂いが漂ってきてしまう。

そして、出来上がった作品を観てみると、、、情熱の塊のようなオリバー・ストーンの作風とは対極にあるような非常に冷静かつ地味な筆致にまずは驚く。

朝日昇るNYの街並みの静かな目覚めを優しく描き出し、あの大惨事をことさら大仰に映像として描き立てることなどせず、瓦礫の下に閉じ込められた港湾局警察官とその家族、そして救助に駆けつけた人々の姿を淡々と映すのみ。

そこには何かを暴きたててやろうというような変な気概はなかった。

そこにあるのは、様々な人種と国籍が集うアメリカが受けた深い傷と深い鎮魂のまなざし、ただそれだけだった。

例えば誰しもの記憶に刻み込まれてしまっている数々の衝撃的なニュース映像の再現をこの映画は全くといっていいほど避けているが、単なるハリウッドテイストのディザスタームービーに陥らせたくないという思いがよく伝わってくる演出意図ではある。この映画は観客のエンタメ欲を刺激して満足させるような映画になってはならないのだという思い。

その中で、激突の瞬間をマンハッタンの上空を横切る機影として表現したことをはじめとして、オリバー・ストーンの演出には文句の付けようがなく、演出意図としてはけっして間違っていない作品に仕上がっていることはたしかだ。

しかし、そう理解した上で、イチャモンをつければやはりどこかで物足りなさを感じてしまうのも事実なわけで。。

なにか傷物に触るような当たり障りのないかんじで、オリバー・ストーンでさえもこのように描かざるをえなかったという意味では、アメリカが受けた深い傷はいまだに癒えていないのだということだけはよく分かったが、ある意味ただそれだけで、悪くいえば面白くもなんともない映画だな、と。

また、ぶっちゃけオリバー・ストーンである意味もないような・・・。人間ドラマのエモーショナルな部分をうまく引き出せる監督はオリバー・ストーンよりも他にいるだろみたいな。ちょっと畑違いというか。。

だって、あのオリバー・ストーンがキリストの光臨を描くなんて、どう考えたって異常だよ(笑)。

オリバー・ストーンが描きたいのは、どちらかといえばカーンズ軍曹の方だろ。怪しいというよりちょっとアブない元海兵隊員・・。ラストに、イラクに志願して戦った、とポツンと字幕で示されたのがまたなにか気味が悪くなっちゃったのだけど、オリバー・ストーンが監督するんだったら、この謎のカーンズ軍曹を主人公にすればよかったんじゃないかなとも思ってしまう。

10年後、また9.11が映画化されたらどんなふうになるのだろうか・・・。

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ユナイテッド93

United932706int27lus 出演:ハリド・アブダラ、ポリー・アダムス、オパル・アラディン、ルイス・アルサマリ、リチャード・ベキンス

監督・脚本:ポール・グリーングラス

(2006年・アメリカ・111分)WOWOW

評価★★★/65点

内容:2001年9月11日早朝、ニューアーク空港を飛び立ったサンフランシスコ行きのユナイテッド航空93便。しかしその頃、地上の管制センターでは針路を外れた旅客機数機がワールド・トレード・センターと国防総省ペンタゴンに激突したことが伝わる。そして、93便はハイジャックされた・・・。ターゲット(ホワイトハウスか連邦議事堂といわれている)に到着することなく、ペンシルベニア州郊外に墜落、全員が死亡した93便の乗客たちの緊迫した様子を描き出すノンフィクション・サスペンス。

“あれから5年・・・。”

リアルタイムで目撃してしまった9.11同時多発テロ事件の生々しい惨劇は、いまだに脳裏に焼きついて離れない。

あの日の夕食は何だったかだとか、あの夜見ていたTV番組だとか今でもはっきりと覚えている。そして、22時3分に目の前で起こったことも。

まるで永遠に時を止められてしまったかのようなあの衝撃は一生忘れることはないだろう。

そして約3千人にのぼる犠牲者の遺族の方々にとっては、いまだにあの9月11日から歩みを進められない人々も多いであろうことは想像に難くない。

一方で9.11後、急速に保守化したアメリカの常軌を逸した暴走は、アフガン、イラクで繰り広げられた対テロ戦争という名の報復により10万人ともいわれる犠牲者を出している。

9.11から始まった負の連鎖は今なお世界に大きな傷跡を残しつづけているのだ。

そのことを鑑みるに、いくらあれから5年経って冷静さを取り戻そうとも、9.11を物語ることにおいてフィクションや創作が入り込む余地など一寸もないことは明らかだろう。

それゆえエンタメ帝国ハリウッドと9.11がはたして結びつくのかという疑問は、オリバー・ストーンの「ワールド・トレード・センター」を見ても感じてしまったし、9.11を物語り描くことにおいてのテーマと意義は、ことさら大仰に傷を暴き立て掘り返すことなどではなく、ただ“真実”と“鎮魂”しかないのだということも不気味なほど冷静なオリバー・ストーンの姿勢と演出を目の当たりにして感じた。

9.11に対して陰謀論なども取りざたされる中で、“真実”と“鎮魂”を描くフィクションや創作たりえない物語を撮るには、今作のようなドラマ性や作り手の意思・主張を排除した疑似ドキュメンタリーになるのは当然の帰結だっただろうと思う。

ハッピーエンドではないと分かっている物語を手持ちカメラのブレのみが揺り動かし、リアルな感情を引き出していく。今までありそうでなかった斬新かつよく出来た演出だと思う。

が、、、一個の映画として見るには「ワールド・トレード・センター」同様、物足りなさを感じてしまったのもたしかだ。

アメリカとアメリカ映画がいつかは踏み越えていかなければならない9.11というテキストに5年経って手を付けたという意味では、映画としてどうこうというよりもメモリアルな作品としての意味合いの方が強いのかもしれない。

唯一この映画でメッセージ性を出したと思われるシーンが、飛行機内で神に必死で祈りを捧げるキリスト教徒とイスラム教徒が同じフレーム内に収まっているシーンだと思うが、それを見てなんともやり切れない複雑な悲しい気持ちになってしまった。

神って、、祈りって、、何のためにあるんだろう。。人殺しをするためにあるものでは決してないはずなのに・・・。

こんな悲しい映画が作られなくて済むような世の中になってほしいものです。。

2008年11月14日 (金)

夢のシネマパラダイス558番シアター:韓流、運命の出会い

デイジー

En_mov_ta17_003 出演:チョン・ジヒョン、チョン・ウソン、イ・ソンジェ、チョン・ホジン

監督:アンドリュー・ラウ

(2006年・韓国・125分)2006/06/16・MOVIX仙台

評価★★★★/80点

内容:オランダのアムステルダムで暮らす画家の卵、へヨンのもとにいつも届けられる差出人不明のデイジーの花。見知らぬ贈り主を白馬の王子様だと信じ込むへヨンだったが、ある日、広場で肖像画を描く彼女の前にジョンウという男が客として寄って来て、一目見た瞬間に、彼こそ探し続けてきた運命の相手だと確信する。しかし、実はジョンウはインターポールの刑事で、プロの殺し屋パクウィを追っていた。そして、パクウィこそ本当の贈り主だったのだが・・・。

“黒いチューリップがフツーに届けられてきそうな「猟奇的な彼女」だったチョン・ジヒョンが、清楚で可憐な花に生まれ変わったというインパクトだけで125分付き合う価値は十二分にある。”

舞台はオランダ、監督は「インファナル・アフェア」シリーズでお馴染みの香港のアンドリュー・ラウ、キャストは韓国、音楽は日本の梅林茂ということで、韓国映画の恋愛ものにありがちなコテコテ感が良い意味で薄められていたのは買いだった。

女1:男2の三角関係というのは、特に韓国ドラマ十八番の王道パターンだと思うのだけど、残酷な運命のすれ違いと暴力の悲劇という緊張感と、異国情緒あふれる穏やかな時間の流れという静謐さのバランスが、間を大切にした非常に丁寧なつくりの中で、全然無理なく自然に描き出されていて、韓国映画では考えられないほど色彩感覚豊かな繊細な味に仕上がっていたと思う。

脚本のクァク・ジェヨンは、「猟奇的な彼女」や「ラブストーリー」「僕の彼女を紹介します」を監督兼任で手がけており、ストーリーテリングの才は比類なきものがあるのだが、今回はシナリオのみに専念し、監督は外注するという形になっている。

韓国が舞台だったらそのままクァク・ジェヨンが監督も兼任してたのだろうけど、異国オランダが舞台ということでそういう形になったのかは分からないが、結果として今回、香港監督アンドリュー・ラウとのコラボレーションはものの見事にうまくハマッたといえるのではないだろうか。

なにより香港映画十八番のノワールテイストがうまくブレンドされたのがこの映画を味わい深いものにしていると思うし。

韓国十八番の甘ったるい王道ラブストーリーと香港十八番の香港ノワールがオランダ生地の中で見事に融合したというのは言いすぎだろうか。

とにかくオイラはすごく気に入ったな。

ラストの雨宿りのシーンが今も胸に残ります。

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私の頭の中の消しゴム

20051104_61736 出演:チョン・ウソン、ソン・イェジン、ぺク・チョンハク、パク・サンギュ

監督・脚本:イ・ジェハン

(2004年・韓国・117分)DVD

評価★★★/65点

内容:建設会社の社長令嬢スジンは不倫の恋に破れて傷心していたが、そんなある日、コンビニでチョルスという男性と出会う。やがて2人は恋に落ち、結婚、甘い新婚生活にひたる。が、いつの頃からかスジンの物忘れが度を越したものとなっていき、病院で若年性アルツハイマーと診断されてしまい・・・。

“オイラの頭の中のソン・イェジン”

まるで吉永小百合を思い起こさせるような古典的な純愛メロドラマで、文法としてははっきりいってあざとくて古臭いとしか言いようがない。

が、これがソン・イェジンの手にかかると一転して新鮮に映えて大きな強みになるのだから恐れいる。

現在と35年前の2つの淡い初恋を1人2役で演じ分けた「ラブストーリー」(2003)でも、35年前の主人公の母親役で清楚な花のごとく鮮烈な印象を与えたことは記憶に新しいが、物語がオーソドックスかつクラシカルであればあるほど本領を発揮するのがソン・イェジンの特質なのだろう。

そして観終わった後に残るのは彼女の頬をつたう涙と、はにかんだ可憐な笑顔のみという、、、これほど女優冥利に尽きることもない。

でもオープニングのケバケバ姿にはド肝を抜かれて思わず前のめりにブッ倒れちゃうところだったけど、え゛っ?これってソン・イェジン・・・??てかんじで。

ストーリー展開としては、同じアルツハイマーを扱っている「半落ち」「明日の記憶」などテーマの重さが前面に押し出されている映画に比べると、今回の映画はソン・イェジンとチョン・ウソンの出会いと恋愛への過程を前半のほとんどを割いてことのほか丁寧に描いているのが特徴的で、その点でもまさに純愛路線まっしぐらという言葉がピッタリな展開。

しかし、その前半部分がやや淡白な気もしないでもなく、彼女が若年性アルツハイマーに侵されていく後半部分は見応えがあっただけに、前半もうちょっと押しが強くてもよかったかも。

ま、なんだかんだいって今回もソン・イェジンの魅力に牽引されて映画に見入ってしまい、彼女の穏やかな表情がくっきりと脳裏に焼きついてしまったけど、逆に言えばただそれだけという感も否めずこの点数。

あと、そいえばBGMでNHK朝ドラ「あすか」のテーマ曲が流れてたんだけど、あれはいったい・・・。

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私たちの幸せな時間(2006年・韓国・124分)WOWOW

 監督:ソン・へソン

 出演:カン・ドンウォン、イ・ナヨン、カン・シニル、ユン・ヨジョン、キム・ジヨン

 内容:3度目の自殺を図って病院に運ばれた元歌手のユジョン。死刑囚との面会に赴き神の赦しを教える奉仕活動をしている修道女の叔母は、ユジョンを一緒に連れて行くことにする。そしてユジョンは、3人を殺した罪で死刑となった男・ユンスと出会い、毎週木曜日の10時から13時までの間、同じ時間を過ごすようになり、心を通わせていくのだが・・・。

評価★★★/60点

う~~ん、、もの凄い重いテーマを扱っているわりにはちょっと味が薄っすいかなぁ。。

良家の令嬢と親に捨てられたみなし子。この“天国と地獄”という対照的な構図の中で人生に対する絶望を共有するわけだけど、例えば時代背景とか社会のあり方みたいなものがもっと見えてくればよかったんだけど、そこまで掘り下げているようにも見えず。

となると、役者2人の演技によるところが大きくなってくると思うのだけども、これまた役不足な感が否めず。。

フツーに見られるのはたしかだけど、そこにプラスアルファされるものがほとんどなかったかな、と。韓国映画にしては意外に薄味だったような、、、もっと辛味を加えてもらいたかったな。

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ピアノを弾く大統領(2002年・韓国・93分)WOWOW

 監督・脚本:チョン・マンベ

 出演:チェ・ジウ、アン・ソンギ、イム・スジョン

 内容:女子高の女性教師ウンスは、問題児ヨンヒの目に余る態度を注意しようと、彼女の保護者宅に電話をする。が、どこでどう間違ったのか、電話は大統領の執務室につながってしまうのだが・・・。

評価★★★/60点

優香と志村けんのバカ殿様コントをマジ~メにやればこうなるってかんじ!?おいおい。。

まぁ、無難な映画で、肩の力を抜いて見られるラブコメ作品ではあるのだけど、韓国映画でこういうのを見せられるとちょっと肩透かしをくらっちゃうかなぁ。。

あるいはもっと権力や権威に対するシニカルな面を強調して描いてくれれば味わいも違ったんだろうけど、まぁ、チェ・ジウの映画にそこまで求めちゃうというのは畑違いか、ウン。。

2008年10月23日 (木)

夢のシネマパラダイス532番シアター:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

Pwa03 出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェームズ・ウッズ、エリザベス・マクガヴァン

監督:セルジオ・レオーネ

(1984年・アメリカ・205分)NHK-BS

評価★★★/65点

内容:マカロニ・ウエスタンの巨匠セルジオ・レオーネが、ユダヤ人移民のギャング団の年代記を描いた一大叙事詩。1920年代初めのアメリカ、貧しい移民たちの街で、ユダヤ系の悪ガキ6人が仲間になり、禁酒法の裏をくぐって金儲けを始めた。最初は自衛のための団結だったが、たちまち凶悪なギャング集団になっていく。やがて禁酒法が廃止され甘い汁が吸えなくなると、リーダーのマックスは連邦準備銀行の襲撃という無謀な計画に没頭する・・・。

“血は水より濃い”

「ゴッドファーザー」が生涯ベスト1の自分にとっては、どうしても比べてしまう作品なのだが、“血は水より濃い”ということわざのごとく、「ワンス・アポン~」の方が格段に薄っすく見えてしまう。。

まるで卵を1個溶いてフライパンでオムライス作ろうと思ったら、そのフライパンがバカでかくて、伸ばしに伸ばしたあげくペッラペラの薄い生地になってしまった、、みたいな。

そこにノスタルジック風味満載の映像と音楽のケチャップをドバドバかけたかんじ。

ユダヤ系ギャングのクロニクルをゆったりとした時間の流れの中で描こうとしているのは分かるが、どうしても無駄に冗長に感じてしまう。

「ゴッドファーザーPART2」では若かりし日のドン・ヴィトー・コルレオーネに扮したデ・ニーロ。そこではシチリア移民の家族思いの絆にあふれた家族愛の象徴とアメリカン・ドリームの体現者として描かれたヴィトー。

一方、本作では友情の絆に結ばれていながらも結局昔の仲間から逃れ、ひっそりと生きてきたヌードルスのアメリカン・ドリームとはかけ離れた孤独は、ゴッドファーザーとはあまりにも対照的だ。

“家族の映画”ゴッドファーザーは、“友情の映画”ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカより濃い、のである。

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スリーパーズ(1996年・アメリカ・147分)盛岡フォーラム

 監督・脚本:バリー・レビンソン

 出演:ブラッド・ピット、ジェイソン・パトリック、ケビン・ベーコン、ロバート・デ・ニーロ、ダスティン・ホフマン、ブラッド・レンフロ

 内容:’60年代のNY。4人組の少年たちが少年院送りに。そこで残忍な看守による暴力と性的虐待を受ける。10年後、彼らは看守への復讐に乗り出すが・・・。

評価★★★/65点

“善なる人々が行動を怠れば、必ず悪が勝利する・・・byエドマンド・バーク”

善なる人々デ・ニーロ神父の神妙な面持ちが象徴するように映画自体もどこか陰鬱。

ラストの5人が見せるこの映画唯一の笑顔になんとか救われた感はあるけど、もうどうせだったらデ・ニーロが復讐の鬼になって暴れまくってくれる方がまだよかったような・・・。

2008年5月26日 (月)

夢のシネマパラダイス422番シアター:必ず訪れる“死”を見つめて・・・

銀河鉄道の夜

20060324 声の出演:田中真弓、坂本千夏、堀絢子、一城みゆ希、常田富士男

監督:杉井ギサブロー

(1985年・日本・107分)NHK-BS

評価★★★★/75点

内容:宮沢賢治の名作童話を登場人物を猫に置き換えて映画化した、幻想的な長編アニメーション。父親が北洋漁業へ出たまま帰らない少年・ジョバンニは、病気の母を抱えて、放課後は文選工として働いていた。学校では級友達からいじめられ、親友のカンパネルラだけが彼をかばってくれる。ある時、丘の上で星空を見上げていたジョバンニの前に、不思議な汽車が出現した。彼が乗り込むと、車内にはカンパネルラがいて、2人は銀河への旅へと出掛けていく・・・。

“ハリポタに出てくる「闇の魔術に対する防衛術」を習得したいくらい、この作品で描かれる「闇」は深遠かつ幻想的、そしてなにより絶望的だ。”

幼稚園のときに劇場で観たのだが、その時にはっきりとこれは他のアニメ(例えば東映アニメ祭りとか)とは違うという違和感と言い知れぬ不安と恐怖を抱いたのを覚えている。

今見返してみてもあの時の感覚は如実によみがえってくるし、印象もさほど変わらない。

変わったといえば、“闇”というものが宮沢賢治の作品世界で重要なファクターを占めているということが、彼の様々な物語に触れてきたことによって今では理解できる、そのことを念頭に置いて今はこの映画を見られるということくらいか。

その観点でいえば、この映画は宮沢賢治の作品世界を非常に上手く表現してくれたと思う。

特に闇。

題名に夜とあるので当然といえば当然なのだけど、夜の暗闇、夕方から夜にかけて薄暗くなっていく森を覆っていく暗闇、銀河の星々を巡る漆黒の銀河鉄道、その宇宙空間の暗黒、そして人物の心に巣食う孤独の闇。

それが絶望的な“闇”として当時幼稚園児だった自分に落ちてきたのだ。

そう、草むらで星空を見つめていたジョバンニに天が降ってきたように。

その不安な“闇”は、例えば固く閉ざされたドアの向こう側から声だけを発し姿を現さないジョバンニの病気の母親であったり、活版所で鳴り響く不穏な電話の音であったり、蛾が電球の光に吸い寄せられて鱗粉をふり撒きながら羽をバタつかせる最後の飛行音であったり、、、

はたまた静寂の冬の森の奥深くから聞こえてくる凍裂のようにドコンドコンという音を立てながら走り抜ける銀河鉄道であったり、道すがらパッパッと点滅していた電灯がプツッと消える瞬間であったり、時計の音や雫がポタリポタリと滴る音、森をつんざくような鳴き声と林を滑空する鳥の不気味な影、そしてジョバンニとカンパネルラの会話における異様に長い間と静寂、、、

そして極めつけは猫人間!

それらが積み重なり増幅されて“闇”の空間を創り出し、宮沢賢治の作品世界を映像と音で表わしてくれた。

これは見事という他ない。

が、あまりにも見事すぎたため、当時幼稚園児だった自分には、“闇”のもつ言い知れぬ恐怖の方が少々過ぎてしまったようだ。しかも、その時の感覚が今に至っても消えない。

一人では観れない映画です(笑)。。

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ワンダフルライフ(1999年・日本・118分)1999/04/27・シネマライズ

 監督・脚本:是枝裕和

 出演:ARATA、小田エリカ、寺島進、谷啓、内藤剛志、伊勢谷友介

 内容:「あなたは昨日お亡くなりになりました。」と言われ、天国の入口にある施設にやって来た22人の老若男女。彼らはこれから7日間の間に大切な思い出をひとつだけ選ばなければならず、その思い出だけを持って天国に向かうのだという。しかも、その思い出は施設職員の手により撮影され、最終日に上映されることになっているという・・・。天国への入口で、人生を思い起こし大切な記憶を選ぶ死者たちを即興的に撮るという設定で、人間存在の本質に迫った作品。数々の国際映画祭で受賞し、1999年の単館系邦画興行成績で1位になった。

評価★★★★/80点

死者という最大の弱者に視点を当てるという毒気とユーモアの中で、さまざまな家族の肖像や人間の肖像を切り取っていく手法はさすがの一言。上手すぎる。

自分だったら何を選ぶだろうな、とついつい考え込んでしまったけど、でもよくよく考えてみたら、人生でたったひとつの最高の思い出の中で永遠に生き続けることができるのが天国って、、、それもちょっと怖いよなぁ。そういうのってなんかイヤ。。

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死に花(2004年・東映・120分)WOWOW

 監督・脚本:犬童一心

 出演:山崎努、宇津井健、青島幸男、谷啓

 内容:女好きにホラ吹きに元銀行の支店長、そして元映画プロデューサー。老人ホームに暮らす面々が、金庫破りに心血を注ぐ異色コメディ。老いてなおパワフルな男たちの肖像を描く。

評価★★★/60点

半分はフツーに見れるが、半分はいろんな意味でイタイ・・・。一応笑っといたけども。。

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みなさん、さようなら

Sayo 出演:レミ・ジラール、ステファン・ルソー、マリー=ジョゼ・クローズ

監督・脚本:ドゥニ・アルカン

(2003年・カナダ/フランス・99分)2004/05/14・仙台フォーラム

内容:末期ガンに冒された大学教授レミ。息子は放蕩者の父を嫌っていたが、最期だけはと、父の望むにぎやかな病室を演出しようとする・・・。生と死、父子の確執と和解を、シニカルなユーモアと政治的メッセージを交えて描く。アカデミー賞外国語映画賞やカンヌ国際映画祭の主演女優賞などを受賞。

評価★★★/65点

“回りまわって、、、やっぱり金だなおい(笑)。”

この映画で学んだこと。お金ですよお金。やっぱお金が1番!。おいおい・・。

あとはあれだな。映画観終わった後ウチ帰ってすぐにしたことが、秘儀“北京の花”と奥義“四川の竜”をネットでググッたことだからね(笑)。

あのエロジジイに負けず劣らずのエロジジイになってみせます。どうもボクです。

って何を見てたんだ俺は・・・。

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天国の青い蝶(2004年・カナダ/イギリス・96分)2004/08/24・武蔵野館

 監督:レア・プール

 出演:ウィリアム・ハート、パスカル・ビュシエール、マーク・ドネイト、ラオール・トゥルヒロ

 内容:脳腫瘍を患い、余命数ヶ月と宣告された少年ピート。小さい頃から昆虫が好きだった彼の夢は、神秘の青い蝶を自分の手で捕らえること。母親とともに中南米コスタリカの熱帯雨林へと向かうが・・・。実話に基づく奇跡の物語。

評価★★★/65点

虫嫌いの自分にとっては天国どころかまさに地獄!でかいスクリーンを前に背筋がゾワゾワとする場面が多々あり、ちとキツかった。。

ていうかバッタのクローズアップなんぞ見たかないのよアタシは・・・{{{゜◇゜;}}}ガクガク。。。

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私は死にたくない(1958年・アメリカ・121分)NHK-BS

 監督:ロバート・ワイズ

 出演:スーザン・ヘイワード、サイモン・オークランド

 内容:1952年、カリフォルニア州で老婦人が殴り殺され、バーバラを含む3人の前科者が逮捕された。彼女には麻薬中毒の夫と口論したアリバイがあったが、夫の行方が知れず証明できない。新聞記者モンゴメリーは彼女の無罪を確信するが、再審請求は受理されなかった・・・。最後まで無罪を主張しつつ死刑に処せられた実在の女性囚バーバラ・グレアムの手記を、エドワード・S・モンゴメリーの報道記や種々の記録などを照合して映画化した社会派ドラマ。アカデミー主演女優賞を受賞。

評価★★★/60点

スーザン・ヘイワードの圧倒的エナジーが死刑論や裁判といった問題をも良くも悪くもことごとく吸収してしまっていて、観終わったあと不思議と何にも残らない。。

スーザン・ヘイワードの完全燃焼を目に焼き付けるのみ。

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