2009年11月 2日 (月)

夢のシネマパラダイス342番シアター:デトロイト・メタル・シティ

デトロイト・メタル・シティ

20081009_379758 出演:松山ケンイチ、加藤ローサ、秋山竜次、宮崎美子、松雪泰子、ジーン・シモンズ

監督:李闘士男

(2008年・東宝・104分)CS

評価★★★★/80点

内容:オシャレな渋谷系ミュージシャンを目指して大分の田舎から上京してきた根岸崇一。ところがデスレコードという音楽事務所に自作のCDを持ち込んでしまったことがきっかけで、悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」のギターボーカル“ヨハネ・クラウザーⅡ世”としてデビューさせられてしまう。根岸は、想いを寄せる女性・相川さんにバレないようにひた隠すが、デビューシングルが予想外の大ヒットとなってしまい・・・。

“「NO CINEMA,NO DREAM」”

将来思い描いていた自分と、今の自分が置かれている現実とのギャップ、、「こんなはずではなかった・・・」というのは誰しもが直面する悩みだと思うのだけど、それを自己表現の手段としてはもっとも分かりやすい音楽というジャンルで面白おかしくデフォルメして描いているのがこの映画のミソ。

オシャレと平和と甘ったるいポップソングをこよなく愛する心優しきナヨナヨ男、根岸。

一方、白塗りメイクと悪魔と殺人ソングをこよなく崇拝し、1秒間に10回「レイプ!」と連呼することができるデスメタのカリスマ、ヨハネ・クラウザーⅡ世。

このジキル&ハイド的な2つの顔の落差の中で、正体を好きな女のコや家族に知られてはいけないというスーパーマンなどの変身ヒーローものが抱えるジレンマを織り込んでいて上手いつくりになっているし、さらにはこんなこと本当は全然したくないという意に反して売れていってしまうという二重のジレンマに陥っていく主人公の深刻な姿が最高に面白おかしい笑いに昇華されていて、かなりドツボにハマって爆笑してしまった。。

漫画原作は読んだことないけど、変にツッコミ入れることがない分、オーソドックスなベタギャグの洪水も逆に純粋に楽しめたかなと。

なにより根岸とクラウザーを演じ分けた松山ケンイチの突き抜けっぷりは傑作で、「デスノート」の“L”役はあまり好きではなかったんだけど、これ観て自分の中で一気に赤丸急上昇俳優になっちゃったかも。

松雪泰子も白鳥麗子のなれの果てを思わせる怪演っぷりで印象的だったし、三谷幸喜以外で久々に笑えた映画だったな。

ちなみに、オイラの座右の銘は「NO CINEMA、NO DREAM」だっス!

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サルサ!(1999年・仏/スペイン・100分)CS

 監督:ジョイス・シャルマン・ブニュエル

 出演:ヴァンサン・ルクール、エステバン・ソクラテス・コバス・プエンテ

 内容:若き天才ピアニストのレミがショパンを捨てて選んだのは、情熱の音楽サルサだった。ところがパリのラテンバンドが探しているのは本物のキューバ人・・・。そこでレミは自分の肌をチョコレート色に変えて、伝説のキューバ人作曲家ベレートの下、キューバ・バーでサルサのダンスレッスンを始める。が、そこにシャイなパリジェンヌ、ナタリーが現れて・・・。

評価★★★★/75点

濃いsun!恋lovely!来いrun!ナタリーーsign03オイラの腰はビンビンだぁっthunder!フォーーーッnotes!!!ちょいオカシくなってます・・・

いや、これ見ると確実にどっかがオカシくなっちゃうんだってばww。試してみぃ。

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ブルース・ブラザース(1980年・アメリカ・133分)NHK-BS

 監督:ジョン・ランディス

 出演:ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、キャブ・キャロウェイ、ジェームズ・ブラウン、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン

 内容:黒づくめの服に黒のサングラスでキメたアウトロー、ジェイクとエルウッドのコンビは、育った孤児院が税金を払えず、差し押さえの運命にあることを知り、なんとか資金を工面しようと仲間たちとR&Bバンドを結成。苦難の末、大コンサートを開催することになるが、会場は彼らを捕らえようとする警官隊によって包囲されていた・・・。土曜の夜の人気テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」から飛び出したジョン・ベルーシとダン・エイクロイドによる爆笑コンビ“ブルース・ブラザース”がお茶の間を飛び出し、映画に進出!

評価★★★/65点

“暗闇でグラサンかけるおバカセンスの持ち主も音楽のセンスにかけては右に出る者なし!”

パトカー軍団を惜しげもなく大破させまくり、戦車まで繰り出す破壊的なギャグは面白くも何ともないのだけど、キャブ・キャロウェイからジェームズ・ブラウン、レイ・チャールズにアレサ・フランクリンといったR&B界の大御所が繰り出すミュージカルナンバーには大満足。

黒人大衆音楽ともいうべきブルースをエンタメの俎上に乗せて悪ノリすることに徹した上で、しっかりオマージュという形に昇華させていて、音楽映画としての醍醐味は大きい。

なのだけど、、テンコ盛りなコメディ演出のウザさが個人的には終始足を引っ張り、この点数・・。

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ブルース・ブラザース2000(1998年・アメリカ・124分)NHK-BS

 監督・脚本:ジョン・ランディス

 出演:ダン・エイクロイド、ジョン・グッドマン、ジョー・モートン

 内容:前作から18年。刑期を終えたエルウッドは、相棒ジェイクの死を知る。エルウッドはかつてのブルース・ブラザースバンドのメンバーを再び強引に集めてバンド活動を始めるのだった。。

評価★★/40点

底抜けの悪ノリがセールスポイントだった前作から一転、底抜けの寂寥感に包まれた今作に見る影はもはやなかった・・・。

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恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ

Fabulous_baker_boys 出演:ミシェル・ファイファー、ジェフ・ブリッジス、ボー・ブリッジス、エリー・ラーブ

監督・脚本:スティーヴ・クローヴス

(1989年・アメリカ・109分)NHK-BS

内容:ホテルのラウンジで演奏するピアノデュオのフランクとジャックのベイカー兄弟は、フランクの提案で女性ボーカルのオーディションを行う。選ばれたスージーを加えたザ・ファビュラス・ベイカー・ボーイズは観客を魅了するが、一緒に仕事を続けるうちにジャックとスージーが恋仲になってしまい、3人のバランスは崩れ始める・・・。

評価★★★★/80点

昔はこれって3P映画かとばっかり思ってたんだけどww、フタを開けてみたら、むっちゃエエ映画じゃん!

ジャズピアノの旋律とともに味わう渋くて甘くて少々苦味のある大人のムード漂う映画。

まがりなりにも大人と呼べる30代に突入した今になって観たのはかえって良かったかも。

ホテルのラウンジやナイトクラブで長年に渡ってピアノデュオとして細々と演奏し続けているかつての夢追い人。その2人の間に若い夢追い人が割って入ってくることでビミョーに崩れていくバランス。

それを夢、人生、恋愛、兄弟愛といった要素を形式と即興の刺激的なバランスの上にまぶしながら爪弾いて描いているのがなんとも乙で、しかもそのビタースイートな口当たりがすこぶる魅力的なものになっている。

ラストも、題名にある恋のゆくえというよりは、夢追い人たちの自立の方に重心を置いて描いていて、そこがなんか大人な余韻を残す終わり方になっていて良いんだよね。

くわえ煙草が様になっているジェフ・ブリッジスと、はすっ葉だけどそのハスキーボイスと艶やかな肢体が忘れがたいミシェル・ファイファーはもとより、爆笑問題の田中のような味を出していた(笑)ボー・ブリッジスもまた印象的で、役者陣もサイコーだった。

通すぎず、かといって通俗すぎない大人の映画。ヨカッタです。

2009年10月11日 (日)

夢のシネマパラダイス408番シアター:ジャッキー押忍!

ヤングマスター/師弟出馬(1980年・香港・100分)NHK-BS

 監督:ジャッキー・チェン

 出演:ジャッキー・チェン、ウェイ・ペイ、ユン・ピョウ

 内容:捨て子だったタイガーとチェンは、正風道場のカン先生に拾われ、カンフーを学びつつ今や立派な若者に成長していた。そんなある日、カン先生の厳しい修行に嫌気がさしていたタイガーが道場を飛び出し、大悪党キム一味の用心棒となってしまう。そんな彼を心配したチェンは、彼を連れ戻しに向かうのだが・・・。

評価★★★★/75点

“弟子にして下さい!マスター・ジャッキー!”

我らがジャッキーだったらマスター・ヨーダにも勝てる!

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プロジェクトA

51d98cnmw9l__sl500_aa240_ 出演:ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポー、ディック・ウェイ

監督:ジャッキー・チェン

(1984年・香港・105分)DVD

内容:20世紀初頭の香港を舞台に、海上警察と陸上警察のいがみ合いと海賊討伐を、徹底したアクションで描いたジャッキー・チェンの娯楽大作。ドラゴンが所属する海上警察隊と、ジャガーが率いる陸上警察隊は、事あるごとにいがみ合っていた。ある日、両者は酒場で乱闘騒ぎを起こし、その非が海上警察側にあるとの裁定が下ったことで、ドラゴンたちは陸上警察に組み込まれてしまう。しかし、大掛かりな密輸組織を追って、大立ち回りを演じたドラゴンは、ジャガーと意気投合した。

評価★★★★☆/85点

“ジャッキーに飛び蹴りされたい!”

しかし、ジャッキーの決死の時計台からの落下シーンでの落下直後のセリフが、

「1つ大事なことを学んだよ。地球には間違いなく引力があるよ。エヘヘ。」って(笑)。

この期に及んでもまだ笑いを取りにいくジャッキー。

深刻さなど微塵もみせないジャッキーの映画魂にはホントに感服してしまう。

オイラの中でジャッキーはハロルド・ロイドやバスター・キートンをも超えた!まさに伝説shine

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プロテクター(1985年・香港・97分)テレ東木曜洋画劇場

 監督:ジェームズ・グリッケンハウス

 出演:ジャッキー・チェン、ダニー・アイエロ、ソーン・エリス、ロイ・チャオ

 内容:ファッションデザイナー誘拐事件をきっかけに、ジャッキー扮するNYの刑事がシンジケートを相手に香港とNYを行ったり来たりの大活躍、、、といきたいところだったが、ジャッキー2回目のアメリカ進出となった今作はまたもや不発に終わる。。3度目の正直となった「レッド・ブロンクス」で念願だった全米1位を獲得するまでさらにここから10年の月日を要した。

評価★★★/60点

やっぱジャッキーが銃を使うと面白さも半減やな・・・。

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サンダーアーム龍兄虎弟(1986年・香港・98分)NHK-BS

 監督:ジャッキー・チェン

 出演:ジャッキー・チェン、アラン・タム、ローラ・フォルネル

 内容:数千年の昔、聖地エルサレムを中心とする宗教戦争で、6種の「神の秘宝」が各地に四散した。そして、その6種の秘宝を集めることに狂奔していた邪教集団の教祖は、宝探しのプロフェッショナル“アジアの鷹”ことジャッキーに目をつける・・・。ジャッキーが石垣から木に飛び移るシーンの撮影中に誤って落下、頭蓋骨陥没骨折の重傷を負ったことでも有名。

評価★★★☆/70点

誘拐シーンでさえも思わず笑ってしまうほどの演出で彩られている本編を味わった後は、演出の域を超えたシリアスなNGシーンでお口を調えて下さい。

ジャッキー命punch

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プロジェクトA2(1987年・香港・105分)DVD

 監督:ジャッキー・チェン

 出演:ジャッキー・チェン、マギー・チャン、ロザムンド・クワン、リッキー・ホイ

 内容:前作で海賊グループの壊滅に成功したドラゴンは、その功を買われ水上警察署長に任命された。が、ダイヤ泥棒の濡れ衣を着せられてしまい、さらにドラゴンの就任を快く思わない前署長がドラゴンを失脚させるために陰謀を張り巡らしてきて・・・。

評価★★★★★/90点

TVのリモコンの消音ボタンを押してそのまま観続けても面白さが全く減退することがない。この映画の凄さはそこにある。

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プロジェクト・イーグル(1991年・香港・116分)NHK-BS

 監督・脚本:ジャッキー・チェン

 出演:ジャッキー・チェン、ドゥドゥ・チェン、エバ・コーポ

 内容:「サンダーアーム/龍兄虎弟」のキャラクターである“アジアの鷹”が再び登場する、ジャッキー版インディ・ジョーンズ。

評価★★★★/80点

キートンとフェアバンクスはいつものことながら、インディ・ジョーンズにチャーリーズ・エンジェルかよ。ジャッキー最高っ!押忍!

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ツイン・ドラゴン

Pibf1182_l 出演:ジャッキー・チェン、シー・チェン、レン・シークアン

監督:チュン・チュアン

(1992年・香港・104分)DVD

評価★★★★☆/85点

内容:赤ん坊の時に生き別れになり離ればなれに育った双子の兄弟。兄はNYで一流指揮者となり、弟は香港の暗黒街で生きていた。その双子が再会を果たし、マフィアを相手に戦いながら繰り広げる恋のさや当てを描いたアクション・コメディ。ジャッキーは一人二役の大奮闘。

“ジャッキーこそサイレントどたばた喜劇の正統な後継者であるということをこれほどまでに示している映画もなかろう。”

大げさな仕草、単純明快な筋立て!

セリフなんていらない。字幕でいい!

音なんていらない。簡単な想像力だけでいい!

色なんていらない。モノクロでいいんだ!

サイレント映画にしても十分すぎるほど通じちゃうんだ。これぞジャッキーなのだ!

ジャッキー命!押忍っ!

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レッド・ブロンクス(1995年・アメリカ・105分)盛岡中劇

 監督:スタンリー・トン

 出演:ジャッキー・チェン、アニタ・ムイ

 内容:NYのブロンクスで休暇を過ごしていたクーン刑事が、ダイヤ密売シンジケートによって荒廃した街を救うため、巨大な悪に立ち向かう!

評価★★★★★/100点

同時上映だったスタローンの「ジャッジ・ドレッド」がなんとチンケに見えたことか。。

ジャッキー映画の中で実はこれが1番好き。

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WHO AM I?(1999年・香港・120分)Video

 監督:ジャッキー・チェン

 出演:ジャッキー・チェン、ミッシェル・フェレ、山本未来

 内容:ヘリの墜落で救出された男は記憶を失っていた。原住民から“フー・アム・アイ”と名付けられた男は、自分の記憶を求めて町に出るが、なぜか命を狙われるハメに・・・。

評価★★★/65点

ワールドワイドにロケするのは結構だが、それと反比例してジャッキーのコミカルアクションが減るのは困る。

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シャンハイ・ヌーン(2000年・アメリカ・111分)WOWOW

 監督:トム・デイ

 出演:ジャッキー・チェン、オーウェン・ウィルソン、ルーシー・リュー、ロジャー・ユーファン

 内容:西部開拓時代のアメリカ。アメリカに連れ去られた中国の王女を救い出すため、近衛兵チョンとガンマンのロイが手を組んだ!ジャッキーのハリウッド進出第2弾となった西部劇カンフー・アドベンチャー。

評価★★★☆/70点

単純明快、完璧なご都合主義、コミカルアクション。

これがジャッキー映画なのでっス。ハリウッドに行っても変わらないスタンスはご立派。命がけアクションは影をひそめたものの、やはり見ていて楽しい。

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ラッシュアワー2(2001年・アメリカ・90分)WOWOW

 監督:ブレット・ラトナー

 出演:ジャッキー・チェン、クリス・タッカー、エリザベス・ペーニャ、チャン・ツィイー

 内容:香港のアメリカ大使館で、少女による爆破事件が発生。香港にバカンスに来ていたリー捜査官とカーターが捜査を進めるうちに、事件は思いもよらない方向へ展開していく・・・。

評価★★★/55点

白すぎケバすぎチャン・ツィイー、、、けど喜んで彼女のかかと落とし受けます!

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タキシード(2002年・アメリカ・99分)DVD

 監督:ケヴィン・ドノヴァン

 出演:ジャッキー・チェン、ジェニファー・ラヴ・ヒューイット、ジェイソン・アイザックス

 内容:運転の腕前を買われて富豪の運転手にスカウトされたジミー。ある時、富豪のタキシードに袖を通してみると、なんとダンスや格闘技までこなせる特殊能力が身についてしまった。実は諜報部員だった富豪になりすまし、ジミーは危険な任務に挑むのだが・・・。

評価★★/40点

ジェニファーのお色気攻撃が、いちいちウザイ。。

と、エロエロな自分が言うのもなんだかだけど、オイラはジャッキーだけが見たいのよ、ジャッキー映画では。

まぁ今までのジャッキー映画でジェニファーと似たような女キャラがいないではなかったけど、ジャッキーとテンポが合ってないんだよなぁ今回は。かみ合わないテンポに最後までノリきれず・・・。

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シャンハイ・ナイト(2003年・アメリカ・114分)DVD

 監督:デビッド・ギブソン

 出演:ジャッキー・チェン、オーウェン・ウィルソン、ドニー・イェン、アイダン・ギレン

 内容:1887年、アメリカで保安官となったチョンに、中国皇帝の龍玉を守っていた父が謎の英国人に殺されたとの報せが届く。チョンはかつての相棒ロイを連れ、ロンドンへ向かう。

評価★★☆/45点

“ジャッキーvsドニー・イェン3分12R紫禁城-ニューヨーク-ロンドン決戦の方が客呼べると思う。。”

好きな映画スターは誰かと訊かれたら真っ先にジャッキーの名を挙げるオイラでもさすがにこれは評価できない。

話にキレがなければジャッキーにもキレが・・・見てて哀しくなってきちゃったよ。。

前作は、異文化同士の出会いと摩擦によるギャップのコミカルさが面白かったし、アクションにもそのコミカルさが反映されていた。

もともとジャッキー映画のアクションはコミカルさが売りだから、その点でも前作はストーリーとアクションの相乗効果がしっかりかみ合っていたと思う。

ところが、本作ときたら。

何が問題って、ジャッキーの中国人としてのアイデンティティが全くゼロになっちゃってて、ほんとジョン・ウェインという名前のアメリカ人になっちゃってるんだよね。だから相棒のホンマもんアメリカ人との絡みも全然面白くない。

妹リンちゃんを主人公にした方が良かったんちゃうか。。

あ゛っ、次作“シャンハイ・モーニング”なんてのはナシだぞ(笑)。

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メダリオン(2003年・香/米・88分)DVD

 監督:ゴードン・チャン

 出演:ジャッキー・チェン、クレア・フォーラニ、リー・エバンス

 内容:聖なるメダルで死者を蘇らせることができる少年ジャイ。彼を狙う犯罪組織スネークヘッドを、香港警察のエディが追う。一度は命を落とすエディだったが、メダルの力で超人的パワーを得て復活する!スゴッ。。

評価★★★/60点

最初はハリウッド映画としてのいい加減さが目に付いてどうなることかと不安になったけど、途中からは香港映画としてのいい加減さが板について安心して見ることができたというオチ。

たとえハリウッドで映画を作ろうともジャッキー映画の基本は香港映画特有のいい加減さにあると思うわけで。そうじゃないとジャッキー映画は面白くならないのでっス!といういい加減な感想・・。

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80デイズ

80day 出演:ジャッキー・チェン、スティーブ・クーガン、セシル・ドゥ・フランス、ジム・ブロードベンド

監督:フランク・コラチ

(2004年・アメリカ・121分)2004/11/16・MOVIX仙台

評価★★/40点

内容:1956年にアカデミー作品賞受賞した「80日間世界一周」をジャッキーの製作総指揮・主演でリメイク。19世紀のロンドン。変わり種の発明家フォッグ氏は王立科学アカデミー長官ケルヴィン卿と80日間で世界一周ができるかどうか賭けをし、無謀な旅に出ることに。フォッグ氏のお供をするのは、イングランド銀行から有名な仏像を盗み、フォッグ氏の助手に成りすましているパスパルトゥーことラウ・シン(ジャッキー)だった・・・。

“シュワちゃん、サザエさんになるの巻!?いやいや、あれは「あたしンチ」に出てくるオカンそのものだぁッ!フ~~ッ、、、アホらし・・・。”

そもそもなぜジャッキーである必要があるのか。

徹底的にジャッキー色に染めてくれるのならまだしも、あれじゃただロケハンを映画にしただけだろ、おい。。

しかもスケールがどう考えても50年前のオリジナル版の方がデカイぞ・・・。

カメオ出演という言葉を生み出したともいわれる元祖デヴィッド・ニーブン版には、フランク・シナトラ、マレーネ・ディートリッヒ、シャルル・ボワイエ、バスター・キートンをはじめとして43人もの往年の大スターが出てくるけど、今回のはどうだ。

どっかの首相じゃないけどサプライズが足りへんよサプライズが。

しかしまぁオリジナル版はいろいろな意味でビッグだったわけで、トッドAO方式なる大型スクリーン方式で撮影され、エキストラは7万人!

それは1950年代後半という時代が映画産業に求めたニーズでもあったわけで、世界一周というプロットも含めその時代と見事にマッチした当時としては破格にビッグな映画だったのだ。

それでなければアカデミー賞で5部門も獲れるはずはなかろう。

だが、それから50年後のグローバリゼーション全盛の今の時代に八十日間世界一周をリメイクすることにどんな面白さを見出せるというのか。

企画段階で気付けよ、と言ってやりたいがネタ切れ問題が深刻なハリウッドにとってはワラをもつかむ気持ちだったのか・・・。

もう、やけのやんぱちでジャッキーを起用したとしか考えたくないけど、ハリウッド超大作と呼ぶにはあまりにも貧相で稚拙であり、またジャッキー映画と呼ぶにはあまりにも笑うに笑えない薄っぺらさである。

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THE MYTH/神話

Imgf27cfd53exz1i7 出演:ジャッキー・チェン、キム・ヒソン、レオン・カーフェイ、マリカ・シェラワット、チェ・ミンス

監督・脚本:スタンリー・トン

(2005年・香/中・120分)2006/03/27・MOVIX仙台

内容:我らがジャッキーが初めて挑んだ本格武侠アドベンチャー。考古学者のジャックは最近同じ夢ばかり見ていた。その夢に登場する美しい女性のことが頭から離れないジャックだったが、この夢が何を意味しているのか分からなかった。一方、今から2200年前、秦の時代。皇帝の信頼厚い将軍モンイーは、隣国の朝鮮から迎える新たな妃・ユシュウ姫の警護を任されるが・・・。

評価★★★★/80点

「グリーン・デスティニー」が火をつけ、それ以来毎年のように送り出されてきた武侠映画。

そこに最後の大物ジャッキー・チェンがついに重い腰を上げた、ということだけでもジャッキーファンの自分は感涙ものなのだが、一抹の不安としてあったジャッキーのアイデンティティであるコミカル要素がはたして武侠映画の要素と相容れるのかという部分も、現代(コミカルないつものジャッキー)と2200年前の昔(シリアスなジャッキー)という2段階構成にすることによって、ジャッキーの良さと特徴を活かすことに成功している。

2段階構成にしたことにより武侠映画としては異質になったものの、そのかわりストーリーに深みが増したこと、ジャッキーの硬軟織り交ぜた信頼に足るアクション、今までのジャッキー映画の中でピカ一の韓国美人女優キム・ヒソンが相手役となりロマン要素も十分、中国政府の前面協力によるスケール感アップと久々にジャッキー映画を心ゆくまで堪能できた気がする。

もちろんジャッキー映画に伝統的な稚拙さやご都合主義もいつになく健在なのだが、ジャッキーファンのオイラにとってはこの部分が健在であればあるほどジャッキー映画の良さが際立ってくると思っているので、その点でも合格点です。

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プロジェクトBB

Projekutobb 出演:ジャッキー・チェン、ルイス・クー、マイケル・ホイ、カオ・ユアンユアン、ユン・ピョウ

監督:ベニー・チャン

(2006年・香港・126分)2007/04/10・盛岡名劇

内容:ギャンブル狂のサンダル(ジャッキー)、妻がいながら他の女に貢いでいるフリーパス(ルイス・クー)、心を病んだ妻を抱える大家(マイケル・ホイ)は3人組の泥棒チーム。そんなある日、大家の家に空き巣が入り、盗んで貯めた大金が盗まれてしまった。追いつめられた3人は、ギャングのボスから仕事を請け負い、富豪のリー家から赤ん坊を誘拐してしまうのだが・・・。

評価★★★★☆/85点

「香港国際警察NEW POLICE STORY」(2004)でハリウッドナイズされたジャッキーの香港への原点回帰といえる帰還にもろ手を挙げて喜んでから3年、ついに香港でのジャッキーの本領発揮といえるアクションコメディがお目見えした!

「赤ちゃん泥棒」(1987)はたまた「スリーメン&ベイビー」(1987)をなぞったような、これぞ香港映画というユル~いストーリー、ジャッキー映画十八番のドタバタ劇、そしてジャッキーのコミカル&決死アクションの三拍子そろった、これぞ香港ジャッキー映画決定版といえる出来で、「ツイン・ドラゴン」(1992)を彷彿とさせる三拍子そろった楽天的なジャッキー映画を見ることができて非常に満足度は高かった。

必死の格闘バトルで死人が1人も出ないところもいつもながらに好感が持てるし、今回は吹き替えで観たんだけど、マイケル・ホイ役の広川太一郎の脱力オヤジギャグ満載のアドリブも炸裂して十分に楽しめる。

もうちょっとアクションの方に比重を置いてほしかったかんじもするけど、まぁ年だしねジャッキーも。あんまり無理されてもね。例えば、階段の長い手すり(しかもカーブがかっている)をうつ伏せになって頭から滑り降りるシーンひとつとっても、フツーに考えたら本当に危ないで。エンドロールのNG集にもあったけどさ。

ジャッキー最高!!

しかし、赤ん坊を投げるわ落とすわ引っ掴むわ爆走させるわ凍らせるわ電気ショックを与えるわ、、、アンタらちょっとやり過ぎだぞ(笑)。

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ドラゴン・キングダム

869cdda7 出演:ジャッキー・チェン、ジェット・リー、マイケル・アンガラノ、コリン・チョウ

監督:ロブ・ミンコフ

(2008年・アメリカ・105分)WOWOW

評価★★★★/80点

内容:ボストンに住む気弱なカンフーオタクの学生ジェイソン。ある日、彼は不良たちに脅されて、中国人の老人が経営する馴染みの質屋に盗みに入るハメに。そして不良に撃たれた老人に謎の棒を託されたジェイソンも追い詰められてしまい、ビルの屋上から転落・・・。が、目を覚ますと、そこは言葉も通じない古代中国だった。そんな中、ジェイソンの前にルー・ヤンという酔拳の達人が現れ、その棒がジェイド将軍によって石に封印されてしまった孫悟空の武器「如意棒」だと知らされる・・・。

“これがホントのドラゴンボールだ!!”

宮本武蔵vs佐々木小次郎、武田信玄vs上杉謙信、星飛雄馬vs花形満、バッファローマンvsウォーズマン、矢吹丈vs力石徹、孫悟空vsべジータ、アル・パチーノvsロバート・デ・ニーロ、、、

これらドリームマッチにまた新たな1ページが加わった。

ジャッキーvsジェット・リーshine!!

この2人の共演を見れただけでもファンとしては嬉しいかぎりだけど、往年のカンフー映画にオマージュを捧げつつ、元祖酔拳のジャッキーと元祖少林寺拳法のジェット・リーという最高の素材を甦らせた手腕もなかなかのもので、しかもこれを実現したのがアメリカ映画というところがスゴイしビツクリ。

かなり香港映画のお勉強というか好きじゃないとこういうのは作れないと思うんだけど、2人のキャラを殺さずに両雄並び立たせた作り手の上手さには思わず納得してしまった。

スター・ウォーズでいえば、オビワン・ケノービとマスター・ヨーダにジャッキーとジェット・リーをあてて、2人の間にルーク・スカイウォーカー役のカンフーオタク少年を介在させるつくりは、まぁ型にハマりすぎているといえばそれまでだけどもね。

でも、これしか選択肢はなかっただろうし、あるいはハリウッドに対抗して本場香港でホンモノの1本を2人に作ってもらうってのは欲張りかな。。

2009年9月20日 (日)

夢のシネマパラダイス367番シアター:チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光

Uyftlnepsr 出演:竹内結子、阿部寛、吉川晃司、池内博之、玉山鉄二、井川遥、田口浩正、田中直樹、佐野史郎

監督:中村義洋

(2008年・東宝・120分)DVD

内容:東城大学附属病院の天才外科医・桐生(吉川晃司)をリーダーとする<チーム・バチスタ>。拡張型心筋症に対する手術で成功率60%といわれる高難度のバチスタ手術を26連勝した7人の精鋭集団だ。しかし、突如として3例立て続けに術中死が発生。単なる不運なのか、あるいは医療ミスか、はたまた故意なのか??桐生は、日陰の存在である心療内科医の田口(竹内結子)に調査を依頼するが、そこへ厚生労働省から型破りなキレモノ役人・白鳥(阿部寛)が派遣されて来て、事件を殺人と決めつけるのだった・・・。

評価★★★/65点

原作→TVドラマ→映画という順番で見たのは、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(2007)と同じなんだけど、1クール続くTVドラマと比べちゃうとどうしても浅い印象が拭えないんだよなぁ・・・。

でも、主人公の田口を女性設定に変えたのは、TVドラマとの差異を考える上では巧かったと思うし、TVドラマが原作のオチをさらにひねった三段落ち(桐生→氷室→垣谷)で締めたのと比べると、映画の方はより原作に近い流れを踏襲していて、まぁ分かりやすく作られてて出来としては決して悪くはないんだけども。。

ただ、強烈かつアクの強いキャラクターのオンパレードが売りの本作において、白鳥役に阿部寛を起用したのははたしてどうだったんだろうというのはあって。

たしかにドンピシャではあるのだけど、田口役を女性にしたことで、2人のコンビがどうしても「トリック」シリーズの巨根&貧乳コンビを想起させてしまい、ちょっと損をしてる面はあるかなと。だって「トリック」コンビの方がド級に強烈なわけで。しかも、阿部寛って基本的に良い人だし(笑)。。

見てて全然ムカツかなかったのは、白鳥がこの映画の生命線であったことを考えると、映画の印象を弱めてしまっていて、阿部寛の起用が吉と出たかどうかはビミョーだったんじゃないかなというのが個人的な印象。

その点ではTVドラマでの仲村トオルの方がハマってた気が。

まぁ、続編でどうアレンジしてくるかだね。

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パッチ・アダムス

00000587003l 出演:ロビン・ウィリアムス、モニカ・ポッター、フィリップ・シーモア・ホフマン

監督:トム・シャドヤック

(1998年・アメリカ・116分)仙台セントラル劇場

評価★★★★/80点

内容:医師と患者は対等という信念のもと、笑いと思いやりを治療に取り入れて独自の医療活動を行ってきた実在の精神科医、パッチ・アダムスの若き日の物語を綴るヒューマンドラマ。

“死ぬまでに1回はパッチみたいな医者に出会いたい。”

先日ほんと何年ぶりかで病院(皮膚科)に行った。

、、、参ったね全く。

午前中けっこう早く行ったにもかかわらず、まぁ初診だったこともあるけどさ、1時間半くらい待たされーの。

んでやっとで自分の番。

「はい、どうぞ、そこに座って。ハイ、見せて」

手とひざの後ろを見せるオレ。

「はい、いいですよ。今までアトピーって言われたことないの?」

「あ、あります。」

「そうでしょぉ・・・。薬出しときますから1日2回塗るように。。。今日は終りです。」

「はっ、はぁ~ハイ。」

1時間半待って、診察1分30秒。

なんやねん、早く終わって嬉しいような悲しいような・・・。

でもよ、ギャグの1発くらいかませよおバタリアン女医。アンタの顔がギャグだったけどさ(笑)。

ただまるで機械的な処理をされるとちょっとムッときますね。

そんな先日の小言でございました。

まぁ日本にはパッチみたいな医者なんていねえよなぁ。特にデッカイ大学病院とかには。ウチのオカンが看護師しとるから耳にタコができるくらい内幕話を聞かされるねん・・・。

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白い巨塔(1966年・大映・150分)DVD

 監督:山本薩夫

 出演:田宮二郎、東野英治郎、滝沢修、船越英二、小川真由美、田村高廣

 内容:貧しい家に育って、大阪・浪速大学医学部の助教授にまでなった財前五郎は、もうすぐ定年を迎える教授の後任選挙の候補者に挙げられていた。しかし、五郎を嫌う教授は対抗馬を仕立て上げ、2つの陣営は互いに金と組織の力に物をいわせて策謀を繰り広げる。山崎豊子の小説の映画化で、学閥、派閥抗争に明け暮れる医学界の醜悪な実態を凄まじい迫力で描いた人間ドラマ。

評価★★★★☆/85点

“で、結局オイラはいくらお包みすればええの?”

金はあるで(笑)。

言ってみてぇーー。

さておき、2003年版TVドラマから入ったくちのオイラからすると、あれをたった2時間半に収めてしまう力量には本当に恐れ入ってしまう。凄い。

それにしても個人的に1番印象に残ったのは冒頭の字幕。

「この映画の原作には特定のモデルがない。したがって、この映画にも一切のモデルはない。これは架空の物語である。」

って普通こんな手の込んだ言い方するかぁ?

特定のモデルがない、ってそれはつまり不特定多数のモデルがあるっつうことやないけ(笑)。

あな恐ろしや・・・。

2009年8月 6日 (木)

夢のシネマパラダイス316番シアター:愛と憎しみという名の姉妹

イン・ハー・シューズ

20061231085807 出演:キャメロン・ディアス、トニ・コレット、シャーリー・マクレーン、マーク・フォイアスタイン

監督:カーティス・ハンソン

(2005年・アメリカ・131分)2005/11/20・MOVIX仙台

評価★★★★/80点

内容:まわりが羨むスタイルと美貌を持ちながらも難読症というハンディキャップがコンプレックスとなり、定職にも就かない奔放なマギー。一方、姉のローズは、弁護士として成功しているものの、自分の容姿に自信が持てず、恋愛にも慎重。そんなある日、ローズの家に居候していたマギーは、ローズの恋人に手を出してしまったことから家を追い出されてしまう。行く当てのないマギーは、仕方なくまだ会ったことのない祖母エラのもとを訪ねるのだが・・・。

“これが私の生きる道!”

むやみやたらとご立派な靴を買い集めては開かずのクローゼットに新品のまま所狭しと並べている姉ローズ(トニ・コレット)と、姉のお気に入りの靴だろうがお構いなしにむやみやたらと靴を履き替えては折れたヒールをチューインガムでくっつけてしまうようなトンでもな妹マギー(キャメロン・ディアス)。

仕事はバリバリだけど堅物で恋に不器用な姉と、プーだけどルックス抜群で姉のお気に入りのボーイフレンドだろうが所かまわずガンガンヤリまくるイケイケ女の妹。

靴のサイズが同じこと以外は全く好対照な姉妹の2人のキャラクターが非常によく描かれているのがこの映画のミソで、時には嫉妬し、時にはケンカし、時には信頼し、時には自慢し合い、時には抱き合い、時には涙し、、、そんな姉妹のキッてもキレない関係が丹念に描き出されていくとともに、2人の“これが私の生きる道”を見つけていく道のりが心地良く綴られていく。

そして家族の再生と、人間的に成長し歩き出していく2人の姿に心が暖められ、思わず笑顔で2人の背中を見送ってあげたくなる良作に仕上がっている。

特にキャメロン・ディアスは最近の作品の中では1番良かった。

ゴージャスなモデルボディーのみが売りだったような「マスク」から10年。大金持ちのお姫様でルックス以外能がないような、それでいて映画史に残る大音痴を披露して場をさらった「ベスト・フレンズ・ウェディング」から早8年。

しかし、そんなゴージャスかつフレッシュで元気溌剌な若さが売りだったキャメロンも他の勝負できる“これが私の生きる道”を見出さなければならない世代にさしかかった。

ローズがマギーに言い放つ「中年のアバズレは惨めなだけよ!」というキャメロン自身にはね返ってくるような生々しくて強烈なセリフが耳に残ったが、「マスク」から「チャーリーズ・エンジェル」までフルスロットルで走り続けてきた彼女が10年ひと区切りで次なるステージへとかけ上がっていくスタート・ラインに立ったということなのかな。

欠点なり弱点をキュートでプラスな側面に自然に変えられる持って生まれた稀有な才能を持っているキャメロン・ディアスは例えば一見お下劣な映画でも笑って許せてしまうような独特で能天気な雰囲気と味わいを添えることができる。

「メリーに首ったけ」では○液ヘアジェルを髪になすりつけ、今回の映画でもレストランでデカイ声で「ヴァギナ」を連発だからね。志村けんのバカ殿と共演させたいよホンマ(笑)。

硬軟バランスよく使い分けることのできる女優になっていってもらいたいけどね。

あ、トニ・コレットもホント良かった。あ゛っ、それ以上にシャーリー・マクレーンもね。

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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

20071004_451107 出演:佐藤江梨子、佐津川愛美、山本浩司、永作博美、永瀬正敏

監督・脚本:吉田大八

(2007年・日本・112分)CS

内容:石川県の片田舎。両親の訃報を受け、東京から戻ってきた和合家の長女、澄伽。4年前に女優を目指して上京したものの泣かず飛ばずの澄伽は、義兄の宍道に援助の強要を迫るわ、妹の清深をいじめ抜くわのやりたい放題。宍道の妻で度を越したお人好しの待子はその複雑な家族関係に右往左往するばかりだったが・・・。

評価★★★☆/70点

“和合”という日本人の本質を言い表しているような名字を持つ和合家の人々の救いのない醜態を面白おかしく見つめた物語は、最後まで飽きずに見れたのはたしか。

ただ、ラストに「やっぱお姉ちゃんは、最高に面白いよ。」と妹・清深(佐津川愛美)が姉・澄伽(佐藤江梨子)に鉄槌を食らわせるわけだけど、この1番印象的なセリフに十分な説得力を持たせるまでの描写がなされていたかというと、ちょっとビミョーで・・。

だって1番面白いネタになるのは待子(永作博美)>清深>宍道(永瀬正敏)>澄伽やんけ。

澄伽の人物造型を漫画的にもっと大胆にデフォルメしてアクの強さを前面に出してもよかったのかなとは思ったな。

そういう点では、永作博美にかなり助けられた作品だったと思う。

そばつゆがコンタクトレンズと角膜の間に入って失明しかけるというプロットなど細かいところまで随所に笑えるシーンはほとんどが待子がらみだったし、それを演じた永作博美の笑顔ふりまきながらの怪演ぶりは、清深が描くホラー漫画以上に怖いものがあった。

ニコニコしながら変な人形作ったり、宍道と合体しようと青アザ作りながら格闘したり、扇風機を念力で回そうとしたり、ホラーとユーモアの絶妙な同居を体現した演技力は女優としてホンモノなんだと確信。もっと前に気付けよ・・・

駄作と異色作の狭間で奮闘した永作博美に乾杯wineです!!

でも、話は変わるけど、100万金を貸すのにスタンプカード80回ぶんって、、、1回1万2500円やろ。安すぎだろww。せいぜい1回3万で計算しいや。そこが気になって気になってしょうがなかった・・・。おいおい。。

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何がジェーンに起こったか?

Nanigajaneniokottaka_aus 出演:ベティ・デイヴィス、ジョーン・クロフォード、ビクター・ブルーノ、アンナ・リー

監督:ロバート・アルドリッチ

(1962年・アメリカ・132分)DVD

評価★★★★/80点

内容:名声を失ったのは姉のせいだと思いこんだ往年の子役スターが復讐を企てるスリラー。6歳の時から舞台に立っていたジェーンが子役としての人気を失いかけていた頃、姉のブランチは映画スターとして人気者になっていた。しかしそんなある日、ブランチは自動車事故で下半身不随となり映画界から退く。数十年後、姉と2人で暮らすジェーンは、酒に溺れ異常な行動をとるようになっていた・・・。

“嫉妬と憎しみから解放されるカタルシスが一転して悲しみに変わったとき、、、しばし絶句し呆然とする以外にない。”

観終わって思い返してみるとちょっとした違和感は冒頭で感じてたんだよなぁ・・・。

妹が表舞台で盛大なスポットライトを浴びてる中、姉のブランチは舞台袖でくやしそうな顔をしている。

母親から、「あなたもいつかスターになれる。もしスターになったらお父さんや妹の面倒をみるのよ。忘れないでね。」と言われたブランチの返しが、「ええ、忘れないわ。絶っっ対に。。。」と言ったときの表情と言葉つきに並々ならぬものを感じたのだけど。でも、まさかなぁ、そんなことって、、ありなのかよ。。

ヒッチコックの古典「レベッカ」と見比べてみても面白いかもね。

見えない強烈な存在感と、見える見える見えすぎてケバイ強烈な存在感と。レベッカに対抗しうるのはあの姿形のベティ・デイヴィスということなのか・・・。

いやはや凄すぎます。。

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とらばいゆ(2001年・日本・118分)NHK-BS

 監督・脚本:大谷健太郎

 出演:瀬戸朝香、塚本晋也、市川実日子、村上淳、鈴木一真、大杉漣

 内容:姉妹そろって女流棋士という姉・麻美(瀬戸朝香)と妹・里奈(市川実日子)。麻美は大企業に勤めるサラリーマンの一哉(塚本晋也)と結婚したが、途端にスランプに陥ってしまい、結婚早々ケンカばかり。一方、恋多き里奈は、弘樹(村上淳)という売れないミュージシャンの彼氏がいたが、里奈の浮気がバレて険悪な状態に。そして恋愛と勝負師という仕事の両立に悩む姉妹の関係もこじれてしまい・・・。

評価★★★★/75点

“将棋の指し方にはその人の性格が出るというけど、そういう意味でいえばオイラは簡単に分かる。詰めが甘い!押しが弱い!人生においても、、恋愛においても、、ガクッ。”

と、半うつ状態になったところでこの映画の感想を。

まず、いじっぱりで強情で素直じゃない麻美のような女性ははっきりいって好みじゃない。

だって、良かれと思って買ってきた妻の大好物であるニコニコ亭の酢豚弁当を、「こんなのいらない!」と投げ捨てるねんでアータ。オイラだったら速攻ブチ切れるわ。

なのにこの肩身のせまそうな夫といったらキレるわけでもなく、「やめて下さい。。」の一点張り。温厚で優しくニコニコニコニコ。。オイラにはできひん(笑)。妹・里奈の恋人と合わせて、なんつう男は弱いんだと男どもに喝を入れたい気分にもなったのだが。

しかし、決して自分の弱みを見せない麻美が夫の前で涙を見せたとき、夫婦関係の真実が露わになるさまに思わず愕然。

夫・一哉の包容力と優しさが妻を支えていたという真実。

恋愛は“刺激”と“熱情”、結婚は“忍耐”と“寛容”とはよく聞くが、いまだ恋愛しか経験したことのないオイラにとって夫婦関係の深淵を理解するには、その思考回路はスイッチの切り替え方を知るすべもないほどに単純すぎるのかもしれないな・・。

でも、それをテンポ良いコメディタッチに落とし込んだ日常の会話劇として垣間見ることができたのは、ただ見るぶんには面白おかしかったけど。

しかし実際、あんな都合のいい男なんていったいぜんたい居るのかね??

里奈の恋人・弘樹のような大らかさにさえかなり妥協しないと迫れないオイラには、おとぎ話のような世界かも。。

ただひとつ、取るに足らないことからケンカになっていく様子は妙にリアルで、そこだけは120%自分と重ね合わせることができて、思わず笑わずにはおられなかった。

女がオトコ化し、男がオンナ化している今の時代、社会の矢面に立たされている女性とうまく付き合っていくには、男には癒しの能力が求められ必要とされているのかもしれない。

オイラには・・・・sleepy

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ハンナとその姉妹(1986年・アメリカ・106分)NHK-BS

 監督・脚本:ウディ・アレン

 出演:ウディ・アレン、マイケル・ケイン、ミア・ファロー、ダイアン・ウィースト

 内容:女優として成功して夫エリオットとの家庭生活も円満なハンナ、ハンナの妹で売れない女優のホリー、年の離れた画家と同棲している末妹のリー。NYで暮らす三姉妹の人間模様を描いた人間ドラマ。

評価★★★★/75点

“ダイアン・ウィースト、、細いっ!”

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若草物語(1994年・アメリカ・118分)NHK-BS

 監督:ジリアン・アームストロング

 出演:ウィノナ・ライダー、スーザン・サランドン、サマンサ・マシス、クリスチャン・ベール

 内容:『若草物語』4度目の映画化。

評価★★/40点

このての映画がいまいち好きになれないのは、コスチュームものが好みではない他に、見てるだけでウザったい女性陣の髪形にも一因があることがこれ観て判明した(笑)。

ついでに言えば、大林宣彦の映画が性に合わないオイラには、この映画、、なんか同じ匂いがした。。

夢のシネマパラダイス610番シアター:手紙

手紙

Mian 出演:山田孝之、玉山鉄二、沢尻エリカ、吹石一恵、吹越満、風間杜夫、杉浦直樹

監督:生野慈朗

(2006年・日本・121分)DVD

評価★★★★/80点

内容:川崎のリサイクル工場で働く青年、直貴(山田孝之)。よく話しかけてくる食堂の配膳係・由美子(エリカ様)とも打ち解けることなく、人目を避けて生きる彼にはある秘密があった。兄の剛志(玉山鉄二)が弟の学費目当てに強盗殺人を犯してしまい、無期懲役で服役しているのだ。そのためお笑い芸人になる夢を捨てた直貴は、家と職を転々とし、恋人(吹石一恵)との結婚話も破談していた。そんな直貴のもとに剛志は毎月手紙を送っていたが・・・。

“120分間の深イイ話”

不意に襲ってくる涙というのは自分ではどうにも制御のきかないもので、とめどなく流れてくる涙にただただ身を任せることしかできない・・・。今回はまさにそんな映画体験を味わわせてくれた。

観ている間、これは泣かないだろうなとタカをくくっていたら、残り3分で全部持っていきやがった・・・crying

こういう劇的な映画体験は、「マイ・フレンド・フォーエバー」(1995)以来かもしれない。あの時も、これは泣くような映画じゃないなと思って見てたら、エッ、そう来たかぁ~と不意打ちくらってドツボにハマって涙腺決壊だったからなぁ・・・。

それはさておき、弟の学費目当てに殺人を犯してしまった兄・剛志と、犯罪者の家族というレッテルと呪縛からどこまでも逃れられない弟・直貴の絶望と救いが描かれていく今回の映画。

演出はかなりステレオタイプの単調なリフレインの連続で、テレビドラマの総集編といったかんじのベタ演出なのだけど、その地味な積み重ねが残り3分で一気に結実しちまった・・・。

その中で、手紙というアイテムをダイアローグではなく、完全にモノローグとして捉えているのがこの映画のミソで、いわば自分を見つめ直す作業として手紙を書く行為というのが位置付けられている。

それは例えば被害者の遺族のところに何通も送られてくる剛志の手紙をみれば分かる通り、被害者遺族にとってはその手紙はダイアローグになりうるはずはないわけで、その中で被害者の息子(吹越満)がこの手紙は彼(剛志)にとっての般若心経と同じものだと言うのはかなり印象に残る言葉だ。

しかし、加害者と被害者というダイアローグにはなりえない隔絶された関係はまだしも、犯罪者の家族と社会との間でさえダイアローグになりえない厳しい現実があり、それが兄と弟の隔絶―ダイアローグの拒絶―へとつながっていく絶望的な様はなんとも重く暗く沈痛だ。

そして、手紙を書く行為が、自分自身の赦しのための行為として埋没していたと気付かされた兄・剛志の絶望が、刑務所に慰問にやって来た弟の漫才を借りた言葉により救われるラストは、祈りと赦しと理解の入り混じった単なる泣かせを超えた重みのあるシーンだった。

これには思わず号泣・・・crying

まるでゲリラ豪雨に襲われたかのように涙腺決壊・・・。小田和正は余計だったけど、このラストには不意打ちをくらっちゃったわな。

そして、役者がまた泣かせるんだよねぇ。まるで昼ドラのようなステレオタイプの役割しか与えられていないベタな演出の中で、それを補ってあまりある奮闘を役者陣は見せてくれて、映画の中にグイグイ引っ張ってくれたと思う。

ラストの玉山鉄二には完全にやられちゃったけど、なんといってもピカ一は沢尻エリカ。

手紙を単なるモノローグには終わらせまいとする関西仕込みの勇気と、直貴を一途に支えていく健気な嫁さん姿をなんとも器用に演じて説得力をもたせていたと思う。

最恐のガン飛ばしシカト女エリカ様はあまり好きにはなれないけど、様々な役を演じ分けるカメレオン女優としての力量はさすがだなと思うわ。

とにかく、セカチュー以降、難病や純愛をパッケージにした見え見えの泣かせの大安売りが跋扈している日本映画にあって、それらとは一線を画する重みのある考えさせられる映画だったと思う。真摯な涙を流させていただきますた。。

2009年7月11日 (土)

夢のシネマパラダイス605番シアター:TRICKトリック

プレステージ

P0001690 出演:ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、スカーレット・ヨハンソン、デヴィッド・ボウイ

監督:クリストファー・ノーラン

(2006年・アメリカ・130分)DVD

評価★★★★/75点

内容:19世紀末のロンドン。マジシャンとして華麗かつ洗練されたパフォーマンスを見せる“グレート・ダントン”ことロバート・アンジャーと、天才的なトリックメイカー、“ザ・プロフェッサー”ことアルフレッド・ボーデン。良きライバル関係にあった2人は、アンジャーの妻が脱出マジックに失敗して命を落とした事件をきっかけに、激しい確執の渦に取りつかれていく・・・。

“Mr.マリックの超魔術を見ていたら、途中からマギー司郎のマジックに変わってしまったトンでも作(笑)!しかもオチはSFかよっ。”

本来マジックでは「タネも仕掛けもございません」とアピールするのが普通だけど、この映画はマギー司郎が開口一番「ここに手品用のハンカチがあります」とタネをあえて強調して進行するのと同様の展開に急旋回していく。

まぁ、そういう点では、映画の中で何度も強調された1.PLEDGE(プレッジ・確認)、2.TURN(ターン・回転)、3.PRESTIGE(プレステージ・偉業)という3つのステップはしっかり踏襲しているとはいえるんだけど。

ただそのタネが“双子”と“クローン人間製造機”って、、、人を小バカにするのもいい加減にせえやっ(笑)!とも言いたくもなるわなぁ。。

ただ、素人でもタネが予想できるような伏線をこれでもかと強調して繰り出してくる中で、いや、でも待てよ、そんな人を喰ったようなオチであるはずがないという疑念も湧いてきたりして(笑)、実はもっと凄いオチが待ち受けてるのかと、なにげに緊張感ありまくりで見れてしまったし。

まぁ結局はそのまんまのオチだったわけだけど、監督が「メメント」(2000)のクリストファー・ノーランということもあって、人を小バカにしたようなダマシのテクニックに対する耐性があったのと、人間としての倫理を超越するまでにエスカレートしていくアンジャー(ヒュー・。ジャックマン)とボーデン(クリスチャン・ベール)の意地の張り合い合戦、そしてそれを演じた2人の印象的な演技に引き込まれ、予想通りのラストにもかえって爽快感を満喫できてしまった。

まぁ、マジックそのもののタネはフザケてるけど、映画としてはまぁまぁよく出来た作品だったんじゃないかな。

ただ、他人に薦められるかというと、かなり勇気がいるかもww

オイラは、自分の胸の内にとどめておくだけにしときます・・・。

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姑獲烏の夏

Ubumenonatsu 出演:堤真一、永瀬正敏、阿部寛、宮迫博之、原田知世、田中麗奈

監督:実相寺昭雄

(2005年・日本・123分)2005/07/09・九段会館

内容:昭和27年夏、東京の鬼子母神。巷では産婦人科、久遠寺医院にまつわる不気味な噂が広まっていた。それは、院長の娘が20ヶ月間も身ごもったままで、彼女の夫も1年半前から失踪したというもの。この事件を取材することになった小説家の関口は、憑き物落としの顔を持つ古書店主・京極堂こと中禅寺秋彦に相談をもちかける。やがて、事件は私立探偵・榎木津やその幼なじみの刑事・木場らをも巻き込んでいき・・・。

評価★☆/30点

上田ァ、お前一体何やってるんだ、、、エッ?榎木津?

お前、憑き物スジに、、、バカ!上田っ、戻って来い。

え?貧乳だからもうイヤだって?そういうお前は巨根だろうが・・・

うぅ、、オイラの脳が勝手に作り出したバーチャルな世界で山田奈緒子が暴れ回っている。。

1人2役で墓穴を掘っている原田知世を見て、「トリック」の仲間由紀恵が恋しくてたまらなくなってしまったのですた・・・。

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魍魎の匣(2007年・日本・133分)WOWOW

 監督・脚本:原田眞人

 出演:堤真一、阿部寛、椎名桔平、宮迫博之、田中麗奈、黒木瞳

 内容:1952年東京。少女バラバラ連続殺人事件が世間を騒がせる中、探偵・榎木津は、元映画女優の柚木陽子から失踪した娘の捜索を依頼される。一方、作家の関口と若手記者・中禅寺敦子は、不幸をハコに封じ込めるという宗教教団を追っていた。さらに、刑事・木場は巨大なハコ型の医学研究所の謎に迫っていて・・・。やがて難解な3つの事件は、敦子の兄である京極堂のもとへと持ち込まれることになる。

評価★★☆/45点

原作を読んだことがないオイラにとっては、てんでチンプンカンプンで、あげくの果てには大友克洋の「スチームボーイ」になっちゃうSFチックな展開にはもはやついて行くことができず・・・。

江戸川乱歩のような、なまめかしくも生々しいエログロのアブナイ世界がお目見えするかと思いきや、ただグロイだけだったし。

一筋縄ではいかないキャラクターの人物造型や、戦後間もない東京の舞台装置など、細部にいたるこだわりはみっしり詰まっている映画ではあるのだけども。。個人的にはどうもダメだった。

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TRICK トリック劇場版(2002年・東宝・119分)品川プリンス

 監督:堤幸彦

 出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、伊武雅刀、竹中直人、ベンガル、石橋蓮司

 内容:自称売れっ子天才奇術師・奈緒子は、300年に一度、大きな災いが襲うといわれている糸節村の村人から、不安を取り除くため神を演じてほしいとの依頼を受ける。彼女が村を訪れてみると、そこには3人の自称神さまがいた。そして不可思議な現象も次々と起こり、奈緒子と物理学者・上田は翻弄されていく・・・。

評価★★★/60点

どおきマ うによツ かづくチ んかとし がちえて えひいい てろがな ものがい。くわっぱ!

映画に出てきた暗号文で感想を書いてみますた。。ヒマなヤツ・・・

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TRICK トリック劇場版2

Mo4096_f1 出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、片平なぎさ、堀北真希、平岡祐太

監督:堤幸彦

(2006年・東宝・111分)盛岡東宝

内容:関東沖合に浮かぶ小さな島、筐神島。山の頂上には巨大な岩がチョコンと乗っている。それはこの島を支配する霊能力者・筐神佐和子がたった一人で一晩のうちに持ち上げたものだという。そんなある日、上田のもとに青沼という青年がやって来て、10年前に佐和子に連れ去られた幼なじみの美沙子を連れ戻してほしいと依頼する。上田はいつものように奈緒子を巻き込み、2人はゴムボートで島へと乗り込むのだったが・・・。

評価★★★/60点

終始ニヤニヤしながら見てしまったが、見終わって出た連れの最初の言葉は、「こんなんTVでやれ!」だった・・・。たしかに。。

そもそもTVドラマよりもかえってスケールダウンしていかねないものをわざわざ金払って見に行くというのは、TVシリーズから熱心に見続けてきたコアな視聴者か、堀北真希ファンクラブの会員くらいなもので、そういうコアなファンに送られた小ネタ満載のファン感謝祭。それが今回の作品だと思うんだよね。

「幸福の黄色いハンカチ」(1977)からONE PIECEに至るまで小ネタとノリツッコミだけでストーリーを展開させているんだから恐れ入る。

ミステリー?んなもんどうでもええのよ(笑)。飾りつけ程度で。おいおい。。

でもまさかジャック・マイヨールまで出してくるとは思わなかったけど。

片平なぎさの白手袋ネタはベタとしても、完全にこれは自己満足を満たすためだけの映画です。恐れ入りますた。

2009年6月10日 (水)

夢のシネマパラダイス602番シアター:一番怖いのは、人間なのかも・・!?

ホワット・ライズ・ビニース(2000年・アメリカ・130分)DVD

 監督:ロバート・ゼメキス

 出演:ハリソン・フォード、ミシェル・ファイファー、ジェームズ・レマー

 内容:大学教授ノーマンと妻クレアは、ヴァーモントの美しい湖畔で幸せに暮らしていた。が、クレアは愛娘を大学に送り出したばかりで、心に穴が空いた状態。そんなとき、家の中で不可解な出来事が起こり始める・・・。

評価★★/40点

M・ファイファーに対する苛酷ないじめともいえる糞シナリオの中で女優魂を貫き通した彼女だけは評価してあげたい。

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ゴシカ(2003年・アメリカ・97分)DVD

 監督:マチュー・カソビッツ

 出演:ハル・ベリー、ロバート・ダウニー・Jr.、ペネロペ・クルス、チャールズ・S・ダットン

 内容:女子刑務所の精神科勤務の女性医師ミランダが、ある雨の日、橋の下で奇妙な少女と出会い、そのまま記憶を失くした。目を覚ますと彼女は夫殺し犯として病棟に収容されていた・・・。超常現象の存在を信じないミランダが次々と怪奇現象に襲われるサイコホラー。

評価★★/40点

何が恐いって、アカデミー賞女優の行く末の方がよっぽど末恐ろしいよ・・・。

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“アイデンティティー”(2003年・アメリカ・90分)WOWOW

 監督:ジェームズ・マンゴールド

 出演:ジョン・キューザック、レイ・リオッタ、アマンダ・ピート、クレア・デュバル

 内容:豪雨から逃れるため、田舎町のモーテルに身を寄せた10人の男女が次々と殺された。同じ夜、死刑判決が下った事件の再審理が行われようとしている。モーテルで起こる連続殺人、死刑囚の再審理、この2つにはどんな関連があるのか・・!?

評価★★★☆/70点

“やっぱりレイ・リオッタはいつものレイ・リオッタだった。。”

信用できないもんこの人(笑)。絶対何か裏がある、、ってまさか囚人だったとは思わなかったけども。

しかし、いろいろツッコミどころはあれど、純真なボクちゃんはものの見事にヤラれますた。。

車に轢かれた奥さんが首をザックリ切ってるのに生きてるところとか、レイ・リオッタの背中に血のりがベットリ付いてるところとか、車が爆破しちゃったのに遺体が出てこないとか、今から考えてみればあからさまなヒントは数多くあったのだけども、まさか多重人格者の脳内妄想、はては子供が凶暴な殺人鬼の人格だったとは・・・。むむむ。

脳内妄想だから辻褄が合わなくてもいいわけだし、してやられたなぁ。。

90分という長さもちょうど良く、意外なめっけもんでした。

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レイクサイドマーダーケース(2004年・東宝・118分)仙台フォーラム

 監督:青山真治

 出演:役所広司、薬師丸ひろ子、柄本明、鶴見辰吾、杉田かおる

 内容:子供の中学受験を控える藤間、関谷、並木家。勉強合宿のために湖畔の別荘に集まったが、並木俊介の愛人が押しかけ、殺害されたことで事態は急変。3家族は事件の隠蔽を企むが・・・。

評価★★★/55点

まるで静かな湖面のごとく波風が立たぬ範囲で狭ッ苦しい箱の中にこじんまりと丸く収めてしまったかんじ。これじゃ映画じゃなくてもいい。

大胆かつ大仰にすくい上げてほしかった者としては、これは120%舞台でこそ映える作品なのでは。

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フォーガットン(2004年・アメリカ・91分)WOWOW

 監督:ジョセフ・ルーベン

 出演:ジュリアン・ムーア、ドミニク・ウェスト、ゲイリー・シニーズ、アルフレ・ウッダード

 内容:一人息子を事故で亡くし、母親はその死から立ち直れずにいた。しかしある日、彼女の周辺から息子の存在していた痕跡が一切消えてしまう。夫までも子供など最初からいないと言う。自分の記憶すら信じられず全てが曖昧になっていく恐怖と、襲いかかる不可解な現象を描くサスペンス・スリラー。

評価★★/40点

こんなトンでも映画を作らなければならないほど今のハリウッドはネタ切れ状態なのか・・・。

いかにX-ファイルが偉大で凄いTVシリーズだったのか、こういう映画見るとしみじみ分かる(笑)。。

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ダーク・ウォーター(2004年・アメリカ・105分)CS

 監督:ウォルター・サレス

 出演:ジェニファー・コネリー、アリエル・ゲイド、ジョン・C・ライリー、ティム・ロス、ピート・ポスルスウェイト

 内容:離婚調停中のダリアは、元夫と5歳の娘セシリアの親権をめぐって争っているが、娘の養育に適した暮らしを確保しなければならないというプレッシャーとも闘わなければならなかった。そんな中、NYのルーズベルト島にある古びたアパートの9階の一室で新生活を始めることになった母娘ふたり。しかし、ある日、ダリアは寝室の天井に黒い染みがあることに気付き・・・。鈴木光司原作、中田秀夫監督の「仄暗い水の底から」(2001)のリメイク作。

評価★★★★/75点

まず、監督が「セントラル・ステーション」「モーターサイクル・ダイアリーズ」のブラジル人監督ウォルター・サレスということで、ハリウッド進出第一作とはいえホラー映画というなんとまぁ畑違いの場を選んだものだとビックリしちゃったんだけど。

しかし、フタを開けてみれば、これがまたホラー映画というジャンルに収まりきらないエモーショナルな人間ドラマに仕上がっていてビックリ。

とともに、アメリカ人監督の感性ではすくい取ることができないところにまで目が行き届いているという点でも、ハリウッド漬けになっていない監督起用は吉と出ているし、ウォルター・サレスの才覚にも舌を巻くばかりだ。

まずもって、水が必要不可欠の重要なキーワードになっている中で、日本の梅雨時のジメジメ感とはまた違った暗くて冷たい湿度を表現しているのが特筆もので、ハリウッド映画でここまで陰鬱な雨の描写というのは、デビッド・フィンチャーの「セブン」(1995)以来なのではなかろうかと思うくらい印象的だった。

さらに、そこにコンクリート製の老朽アパート群が墓標のように佇むNYの孤島ルーズベルト島の異様なロケーションが輪をかけた不気味さを醸し出していて、シングルマザーの主人公の内面をじわじわと圧迫していくのもヨロシイ。ていうか、実際にある島なのねこれってshockww

また、さらに特筆すべきなのがジェニファー・コネリーの演技で、中田秀夫のオリジナル作における黒木瞳も印象的だったけど、今回のジェニファーの母性が滲み出てくる存在感には一気に引き込まれてしまった。完全に演技派女優になったなというかんじ。

ホラーというフォーマットを借りて、母娘の人間ドラマをより強調させて描いた今回の作品は理想的なリメイクになったといえるのではないだろうか。

ウォルター・サレスの今後の活躍も楽しみ。

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ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ

Imge82023947u87yo 出演:ロバート・デ・ニーロ、ダコタ・ファニング、ファムケ・ヤンセン、エリザベス・シュー

監督:ジョン・ポルソン

(2005年・アメリカ・102分)仙台フォーラム

内容:NYに暮らす心理学者のデビッドは、妻アリソンを自殺で亡くしてしまう。それを目の当たりにした9歳の娘エミリーは、以来、心を閉ざしてしまった。そのためデビッドは娘の心が癒えるようにとNY郊外の湖のほとりにある町へ引っ越した。それでもなかなか心を開かないエミリーは、いつしかチャーリーという想像上の友達と遊ぶようになるのだが・・・。

評価★★/40点

しっかり長時間、煮詰めなきゃならない料理をわずか10分で仕上げてしまうような、まるでド素人が作ったような映画。

鼻の穴が震えるまで怯え続けるダコタ・ファニングと「シャイニング」のジャックなみの変なオジさん、ロバート・デ・ニーロをただ撮りたい、それを絡ませれば面白いんじゃないか、、ついでにストーリーに一癖つけよう、という企画会議の机の上にあるようなテキストをそっくりそのまま丸投げしただけ。

ことは拙速を尊ぶとは言うが、これはあまりにもヒドイ・・。

2009年5月 1日 (金)

夢のシネマパラダイス600番シアター:ロマンスとスキャンダラスとサスペンスは紙一重・・!?

ディスタービア

Obqjpzuzmv 出演:シャイア・ラブーフ、キャリー=アン・モス、デヴィッド・モース、サラ・ローマー、アーロン・ヨー

監督:D・J・カルーソー

(2007年・アメリカ・104分)WOWOW

内容:父親を交通事故で亡くして以来、自暴自棄になっていたケールは学校で教師を殴る事件を起こし、3ヶ月間の自宅謹慎処分に。しかも家から30m離れると警察へ通報される発信機を足首に付けられてしまう。ヒマを持て余すケールは、隣に越してきた少女アシュリーのことが気になり、双眼鏡で近所の覗き見を始める。が、そんなある日、裏手に住む一人暮らしの男ターナーが挙動不審な行動をしていることに気付き・・・。

評価★★★★/75点

オープニングの自動車事故が1番インパクトがあったというのはどうなんだろうと思っちゃうくらい裏表なしのB級サスペンスだったけど、ヒッチコックの「裏窓」(1954)をティーン向けにアレンジした手軽さは面白かったし、シャイア・ラブーフもやけに上手い。

さらに、隣の女のコのサラ・ローマーもカワイイとくりゃ、久々にオイラのB級魂は萌え上がっちゃいますた・・。

お決まりのパターンに終始し、デヴィッド・モースも“いつもの”デヴィッド・モースで(笑)、ツッコミどころ満載の映画ではあったけれど、なかなかのB級ポップコーンムービーだったんじゃないかな。オイラ的にはこの映画は買いでっス。

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ホワイト・ライズ

Middle_1124207125 出演:ジョシュ・ハートネット、ダイアン・クルーガー、ローズ・バーン、マシュー・リラード

監督:ポール・マクギガン

(2004年・アメリカ・116分)NHK-BS

評価★★★☆/70点

内容:冬のシカゴ。広告代理店のエリート・ビジネスマン、マシューは結婚を目前に控えた身。そんなある日、マシューはホテルのレストランで2年前に彼の前から突然姿を消した恋人リサを見かける。彼はそこに残されたホテルのカードキーから、あるアパートの一室にたどり着くが、その部屋にいたのは同じリサという名を持つ見知らぬ女性だった・・・。

“ストーカーの後ろにはストーカーがいた・・・。”

というトンでもな映画。。

というのはさておき、話のつくりとしてはかなり上手くできていて、最後まで引きずり込まれるようなミステリーロマンスになっているのだけど、しかし、これほど後味の悪さが残っちゃうのも珍しいわな。

まぁ、恋愛てのは一面残酷な部分もあるのだけども。アレックス(ローズ・バーン)に利用されてポイ捨てされるルークしかり、マシュー(ジョシュ・ハートネット)に裏切られポイ捨てされるレベッカしかり、悪意のないひたむきな嘘をつき続けなければならなかったアレックスしかり・・。

でも、イイ男とイイ女のカップルの足下には、悲しい男と悲しい女の傷ついた屍が何体も横たわっているんだろうな、、と考えるとやっぱ残酷ww。

かくいうオイラも屍になる方だからなぁ・・・weep。ガクッ。

何の前知識もなく観たけど、ダイアン・クルーガーとローズ・バーンも魅力にあふれていたし、話も面白かったし、思わぬめっけもんの映画だったと思う。

って、これ、フランス映画のリメイクだったのね。。

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ストーカー(2002年・アメリカ・96分)DVD

 監督・脚本:マーク・ロマネク

 出演:ロビン・ウィリアムズ、コニー・ニールセン、ミシェル・バルタン、ゲイリー・コール、エリック・ラ・サール

 内容:DPEショップに勤めるサイは、常連客である家族が現像に出すフィルムに固執していた。写真にはいつも家族の幸せそうな姿が写っていたのだ。その家族の一員になりたいと願う彼の妄執は次第にエスカレートしていき・・・。

評価★★★/55点

主人公にするなよっ!という話。。

ストーカーの視点で描くというのは一見挑発的で、ロビン・ウィリアムズの怪演あっての賜物だったとも思うが、いかんせん誰にも感情移入できないのはツライ・・・。

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ピアノ・レッスン(1993年・アメリカ・121分)NHK-BS

 監督・脚本:ジェーン・カンピオン

 出演:ホリー・ハンター、ハーヴェイ・カイテル、サム・ニール、アンナ・パキン

 内容:ニュージーランドの入植者スチュワートのもとに嫁ぐため、エイダは娘のフローラと1台のピアノとともにスコットランドを旅立った。口をきかないエイダにとってピアノはいわば分身だったが、迎えに来たスチュワートはピアノは重すぎると浜辺に置き去りにした。スチュワートの友人ベインズは、自分の土地とピアノを交換し、エイダにピアノをレッスンしてくれれば返すと持ちかける。ところが2人は別なレッスンに明け暮れてしまう・・・coldsweats01。カンヌ国際映画祭作品賞のほか、アカデミー賞でも主演女優・助演女優賞などを受賞。

評価★★★/60点

、、、前張りも付けないで何をやってるんだこのオッサン。。スカートの中に顔を突っ込んでナニをやってるんだこのオッサン!!

という印象が今となっては強いんだけど(笑)、男と女、愛と性、文明と自然を繊細かつ途切れない映像美で包んだ女流監督ジェーン・カンピオンの手腕はさすが。

しかし、やはり、戸板のすき間から覗き見える淫らなレッスンは、、要するにイイっス。。おいおい・・

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硝子の塔(1993年・アメリカ・108分)WOWOW

 監督:フィリップ・ノイス

 出演:シャロン・ストーン、ウィリアム・ボールドウィン、トム・べレンジャー

 内容:離婚したばかりのキャリア・ウーマンであるカーリーは、マンハッタンのとある高級マンションに引っ越してくる。しかし、そのマンションはハイテク装置に制御させた隠しカメラが全室に仕掛けられ、なおかつ彼女の部屋は以前、謎の殺人事件が起こった場所だった。。

評価★★★/65点

トンだマンションの変態オーナーだけど、あれだけのハイテク装備に囲まれて覗き見できたら誰だってハマッちゃうんじゃない?

現にアメリカでは、リアリティ・ショーと呼ばれるTV番組の過激さなんてハンパないらしいし、それが極端に行き着く先には、この映画や「トゥルーマン・ショー」(1998)みたいなものにたどり着いちゃうんじゃないかな。

朝から晩まで途切れることがないワイドショー漬けの日本も近い将来こうなっちゃうかも!?と考えると、内容は完全にVシネレベルだけど、そんなにバカにもできない映画なのかも。。

江戸川乱歩の小説やヒッチコックの「裏窓」(1954)など、昔から“のぞき”というのは格好の題材だったけど、現実の世界の過激さに映画の方がどんどん追い立てられてるといった印象を持ってしまうな。

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セックスと嘘とビデオテープ(1989年・アメリカ・100分)NHK-BS

 監督・脚本:スティーブン・ソダーバーグ

 出演:ジェームズ・スペイダー、アンディ・マクダウェル、ピーター・ギャラガー

 内容:有能な弁護士ジョンとその妻アンは、外見上は理想的な夫婦だったが、実は2人はセックスレス夫婦で、しかもジョンはひそかに妻の妹シンシアと関係を持っていた。そんなある日、町にジョンの大学時代の友人グレアムが引っ越してくる。性的不能の彼は、セックスについての告白をする女性を撮影したビデオテープをコレクションしていて、アンとシンシアを撮影に誘うのだが・・・。長編デビュー作となったソダーバーグが、カンヌ国際映画祭で作品賞を獲った異色ドラマ。

評価★★/45点

だって分っかんねぇもん。ビデオにセックス話だけ撮って興奮する奴の気持ちが・・。

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危険な情事(1987年・アメリカ・120分)NHK-BS

 監督:エイドリアン・ライン

 出演:マイケル・ダグラス、グレン・クローズ、アン・アーチャー、スチュアート・パンキン

 内容:弁護士のダンは妻と娘の留守中に、取引先の出版社で働く女性アレックスと一夜を共にする。ダンの方は一夜の浮気のつもりだったが、彼女はしつこくダンにつきまとい、やがて異常な行動で彼の家庭を崩壊の危機にさらし始めた・・・。アレックスに扮したグレン・クローズの狂気に満ちた演技が話題に。

評価★★★☆/70点

例えばマイケル・ダグラスの役を石田純一と考えてみれば、いかにこの男が救いようのないダメ男かというのが如実に分かろうというもの(笑)。グレン・クローズがストーカー女じゃなかったら、2人の情事は長く続いたやろ。

だから例えば、グレン・クローズと奥さんがタッグを組んでマイケル・ダグラスをとっちめるとか。女性視点で撮ればまた別な展開になったんじゃないかな。

だって、これじゃただのエイリアンだもん(笑)。

しかも、とってつけたようなハッピーエンド。まぁ、長続きしないだろうけどね、あの夫婦・・・。

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マネキン(1987年・アメリカ・91分)NHK-BS

 監督:マイケル・ゴットリーブ

 出演:アンドリュー・マッカーシー、キム・キャトラル、G・W・ベイリー、ジェームス・スペイダー

 内容:彫刻家志望の青年ジョナサンは就職したデパートで1体のマネキンと再会する。それは、彼がクビにされたマネキン工場で精魂込めて作ったたった1体の“芸術作品”だった。が、なんとそのマネキンには古代エジプトの女性、エマの霊魂が宿っていて、ジョナサンの前でだけ人間として動き出したのだ・・・!?2人(?)の愛をファンタスティックに描いたラブロマンス。

評価★★★/60点

アブない話になっていないことが1番アブない。。

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張り込み(1987年・アメリカ・117分)NHK-BS

 監督:ジョン・バダム

 出演:リチャード・ドレイファス、エミリオ・エステヴェス、マデリーン・ストウ、エイダン・クイン

 内容:シアトル。漫才コンビのような刑事クリスとビルに、脱獄した警官殺しが現れるであろう恋人マリアの家を張り込む指令が下る。が、クリスがマリアに一目惚れしてしまい、あげくの果てに一夜を共にするまでの関係になってしまう・・・。

評価★★★/60点

何の映画と勘違いしてたんだろうオイラ。もっとエロイ映画かと思ってたのに・・・w

まさか魚臭いオッサンが出てくる映画とは思いもよらなかった。。

2009年4月 5日 (日)

夢のシネマパラダイス83番シアター:第三の男

第三の男

844greene08 出演:ジョゼフ・コットン、アリダ・ヴァリ、オーソン・ウェルズ、トレヴァー・ハワード

監督:キャロル・リード

(1949年・イギリス・105分)NHK-BS

評価★★★☆/70点

内容:第二次世界大戦直後、アメリカ・フランス・イギリス・ソ連の4カ国に分割占領されたオーストリアの首都ウィーン。そこでアメリカ人の作家ホリーは、訪ねる予定だった親友ハリーの事故死を知らされ呆然とする。彼の突然の死を不審に思ったホリーは、恋人のアンナや知り合いたちにハリーについて聞きまわる。そして、ハリーの正体が闇市場の黒幕で、粗悪なペニシリンの売買によって多くの犠牲者を出している事実を知らされる・・・。イギリスの代表的作家グレアム・グリーン書き下ろしの原作、アカデミー撮影賞受賞の白黒映画、アントン・カラスの音楽など、あらゆる点で高く評価されているサスペンス映画。カンヌ国際映画祭で作品賞受賞。

“ラスト、キムタクだったら、、、”

ラスト、並木道に佇むホリーの前を、ハリーの恋人で想いを寄せるアンナが悠然と立ち去っていく場面。

ホリーがキムタクだったら、、、

「おい、チョッ待てよ。ていうか何シカトしてんだよ。」

とキレる。

中居正広だったら、、、

「チョチョチョチョチョなに通り過ぎてんのチョット。」

「なに通り過ぎてんのかって聞いてんの。おい、おいっ・・・!!何か言えよ。。。無視?はぁ?何これ・・?フザケンなよ。なにカッコつけてんだよ。ていうかオレがただバカなだけじゃんこれって。オレが悪いのかよ。ていうかめちゃくちゃカッコ悪いじゃんオレ、、、ブツブツブツブツブツ・・・。」

と一人文句をたれつづける。

稲垣吾郎だったら、、、

「やぁ、これからワインでもどう、、、ですか、、あれっ?あのー、あれっ、行っちゃうんですか。あのー、ちょっと・・・。何なんだよ。。。

「フッw、はぁ~そっか。フッww、そうか、そうだよな。」

と一人で無理やり納得しようとする。

草彅剛だったら、、、

「あ、どうも僕です。あっ、あの、ちょっと待って下さい。。ちょっと僕の話を聞いて下さい。お願いします。僕の話を聞いて下さい。」

「ちょっと待てって言ってるじゃんannoy。なんで無視するんだよ。お願いだから待ってくれよweep。なんで僕の話を聞いてくれないんだ。なんでなんだよーー。。」

とその場にへたり込む。

香取慎吾だったら、、、

「うわっ、通り過ぎてくぅ。うわっ、完全無視。ヤッベェ、これって完全にフラれた。ヤッベー。」

「ウワッハ(笑)。ヤベェーこれって空しいぞ今。うわーー(笑)、、スマステられた、、ヤベェ頭おかしくなってきたぞ。今すぐ草彅くんと話したい。」

と一人でやけにテンション上がって興奮する。

さて、あなたは??主人公ホリーみたいになれるかな?

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カサブランカ

Img64 出演:ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン

監督:マイケル・カーティーズ

(1943年・アメリカ・103分)NHK-BS

評価★★★/65点

内容:1940年、カサブランカはアメリカ亡命を願うヨーロッパ人たちの寄港地だった。酒場を営むリックの店へある日、通行許可書を求め、反ナチス運動の大物ラズロ夫妻が訪れる。その妻イルザはリックの元カノだった。2人は昔の想いを甦らせるが、ドイツ軍将校に追われる夫妻の窮状を知ったリックは、彼らを逃がす手助けをする。。第二次世界大戦下の仏領モロッコを舞台に、男と女、正義と悪のドラマが展開するロマンス映画。アカデミー作品・監督・脚本賞を受賞し、日本でも終戦直後に公開されて大ヒットを記録した。

“表向きはスタンダード、しかし実体は平凡のボン。。”

見るのが60年遅かったという一言に尽きる。

ボガートはカッコいいし、バーグマンの瞳に乾杯!だし、いろんな要素が詰まっているテーマを併せ持った映画なのは確かで、意外にユーモアにあふれていたりするのには良い意味で驚いた。

しかし、いかんせん単調に過ぎ、奥ゆかしさが足りない。

当時としてはドンピシャのタイムリーな企画だったと思うのだけど、今見ると平凡にしか見えない。

これって脚本が撮影に間に合わずに即興のシナリオを現場で作りながら撮影していたともいうし、今風にシナリオ変えてリメイクしたらけっこう良い作品になるんじゃないかなぁと思ったりもするけど、、、というのは、ソダーバーグの「さらば、ベルリン」(2006)で見事に裏切られちゃったけど・・。

それはそうと絶対リックとイルザは酒場の2階でメイクラブしちゃってるよねw。当時はそこらへんの表現規制も強かったんだろうけど。

リメイクはそこの部分をクローズアップして、、ってお前は何を見たいんじゃ・・・。

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さらば、ベルリン

20060921_126770 出演:ジョージ・クルーニー、ケイト・ブランシェット、トビー・マグワイア、ボー・ブリッジス

監督:スティーヴン・ソダーバーグ

(2006年・アメリカ・108分)WOWOW

内容:1945年、ベルリン。ポツダム会談の取材のためベルリンにやって来たアメリカ従軍記者ジェイク。彼は専属運転手となったタリーが非合法に出国させようとしていた娼婦レーナと顔を合わせて驚愕する。戦前、ベルリン駐在記者時代にジェイクは、人妻のレーナと不倫の関係にあったのだ。その彼女の変貌ぶりに戸惑いを隠せないジェイクだったが、その矢先、タリーが謎の死を遂げる・・・。

評価★★☆/50点

グレタ・ガルボはたまたマレーネ・ディートリッヒを彷彿とさせるレーナ(ケイト・ブランシェット)の独壇場といった作品で、ラストのシーンなんかも「カサブランカ」を相当に意識したかんじになっているし、全体的にも「第三の男」なんかを連想させてそれなりに見応えはある。

しかし、観終わってみると、結局この監督は何をやりたかったんじゃ!?というのがよく分からんわというのが正直なところ。。

外側のパッケージだけカッコ良く見繕っても、オレはこれが撮りたいんだ!というメッセージが伝わってこないスカスカの中身だったら何の意味もない。

もし、オレはこれを言いたいんだ!というところが、昔の映画をオレは作れちゃうんだぜ!ということなのであれば、それは単なるエゴ以外の何ものでもない。

3DCGで塗りたくられたスカスカのアニメ映画と同じ範疇の映画を作ろうとしたわけではなかろうに・・・。

明快なコンセプトによるデザインのオールドファッションを着こなすファッションショー、、、しかし服は繕えてもそれを着こなすファッションモデルを作り上げることはできなかったようだ。。

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ダーク・ブルー(2001年・チェコ/英・112分)DVD

 監督:ヤン・スヴェラーク

 出演:オンドジェイ・ヴェトヒー、クリシュトフ・ハーディック、タラ・フィッツジェラルド

 内容:1939年、第二次大戦下のチェコ。チェコ空軍教官のフランタとその部下で親友のカレル、英国人女性のスーザン。3人をめぐる友情と恋を軸に、戦争や全体主義体制の不条理さをも浮き彫りにした戦争ドラマ。宮崎駿も絶賛した(そのためジブリcinemaライブラリーの1本となっている)、「コーリャ愛のプラハ」のヤン・スヴェラーク監督作。

評価★★★/55点

へぇ~、、宮崎駿って少女が表に出てこない映画も好きなんだぁ・・・(笑)。。

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シャーロット・グレイ(2001年・イギリス・121分)WOWOW

 監督:ジリアン・アームストロング

 出演:ケイト・ブランシェット、ビリー・クラダップ、マイケル・ガンボン、ジェームズ・フリート

 内容:第二次大戦中、看護婦のシャーロットは、列車で知り合った役人リチャードとあるパーティへ出向き、そこで出会ったパイロットのピーターと恋に落ちる。しかし、彼は戦地へ赴き、フランスで行方不明になってしまう。彼の身を案じるあまり彼女は、諜報員になることを決意。堪能なフランス語を活かしてフランスへ潜入するが・・・。

評価★★★/65点

顔のアップが映し出されると、どっからどう見たってLOTRのガラドリエルなのだ!

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ラブ・アンド・ウォー(1996年・アメリカ・114分)Video

 監督:リチャード・アッテンボロー

 出演:サンドラ・ブロック、クリス・オドネル、マッケンジー・アスティン

 内容:第一次大戦末期の北イタリアで、傷病兵運搬の運転手をしていた米国人新聞記者アーネストが、爆撃を受けて赤十字病院に担ぎ込まれ入院。そしてそこの看護婦アグネスと恋に落ちる。。文豪ヘミングウェイの若き日の恋を、彼の残した手記や友人達の証言などをもとに映画化。

評価★★/40点

戦争と恋愛。ドラマティックかつ映画的に結びつきやすいテーマ。

、、が、まったくの時代遅れな描き方にほとほと閉口してしまう。

まぁ、この監督さんの特徴というか、初期の頃から良くも悪くもほとんど進化してないんだよね。また、それに輪をかけたようにキャスティングも最悪なんだわ・・ww。

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コンフィデンス 信頼(1979年・ハンガリー・106分)NHK-BS

 監督:イシュトバン・サボー

 出演:イルディコ・バンシャーギ、ペーター・アンドライ

 内容:第二次世界大戦末期、ナチス統治下のハンガリーのブダペストを舞台に、夫がレジスタンスとして地下に潜ったために独り身になった妻と、偽装のために彼女にあてがわれた仮の夫との微妙な心の動きを描く。。

評価★★★/60点

ああいう極限状況だと燃えるんだなぁ、、、究極の不倫!

2009年2月22日 (日)

夢のシネマパラダイス236番シアター:激動「中国」

さらば、わが愛/覇王別姫

94e89a495ca95p 出演:レスリー・チャン、チャン・フォンイー、コン・リー

監督:チェン・カイコー

(1993年・香港・172分)DVD

評価★★★★★/95点

内容:京劇の古典「覇王別姫」を演じる2人の役者の愛憎を、50年に及ぶ中国の激動の時代を背景に描いた大河ドラマ。幼い頃から兄弟のように育った段小と程蝶衣は、京劇「覇王別姫」のコンビとして人気を博していた。段小はある日、しつこい客に絡まれていた娼婦の菊仙を助けたことがきっかけで、彼女と結婚する。少年時代から段小にほのかな恋心を抱いていた程蝶衣は、二度と共演はしないと捨て台詞を吐いて彼の前を去るが・・・。

“恥も外聞もかなぐり捨てた人間の愛憎劇と、中国の恥部を赤裸々に描き出した歴史描写。恥の上塗りがこの映画を貶めてしまうのかと思いきや、全く別次元のレベルにまで映画を押し上げている。”

この映画を観てから知ったんだけど、京劇の歴史ってまだ200年くらいなもんだと知ってちょっと驚いた。中国5千年の歴史からすれば200年って、、、ね。

しかも「覇王別姫」の初演は1921,2年だという。

つまりこの映画はそのまま京劇、そして「覇王別姫」のたどった運命を描いているともいえるわけだ。

ときには時代の中でもてはやされ、ときには売国奴として、ときには旧体制の遺物として糾弾、迫害を受けるティエイーの姿は、そのまま京劇そのものの姿に置き換えることもできよう。

そして嵐のような時代の流れに呑み込まれていった京劇の歴史を考えたとき、京劇役者のティエイー、シャオロウ、そしてシェンが繰り広げた愛憎劇、そして彼らの悲劇はまさに運命としかいいようのないものであったといえる。

中国をたゆたう悠久の大河のごとく流れる歴史の中に呑み込まれていった京劇と京劇役者の人間たち。

映画を観終わって無常観を感じずにはいられなかった。

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長江哀歌

Flr_2 出演:チャオ・タオ、ハン・サンミン、ワン・ホンウェイ、リー・チュウビン

監督・脚本:ジャ・ジャンクー

(2006年・中国・113分)DVD

内容:中国悲願の一大国家事業、三峡ダム建設により水没することが決まっている古都・奉節。山西省の炭鉱夫サンミンは、16年前に別れた妻子を捜してこの街にやって来る。一方、2年前に三峡の工場に働きに出たっきり音信不通の夫グォ・ビンを捜しにシェン・ホンも山西省からやって来た・・・。愛する人を捜してこの街にやって来た男女の物語を軸に、ダム建設により移住を強いられ困難に直面してもなお懸命に生きる市井の人々の暮らしを描く。ヴェネチア国際映画祭グランプリ。

評価★★★★☆/85点

映画というものが持つ側面に、世界の現在ともいうべきものが色濃く影を落としているとするならば、今回の映画ほどリアルタイムの“今”を写し取った作品はないだろう。

北京オリンピックに湧いた華やかな中国は記憶に新しい。

しかし、この映画で描かれる中国は、開発独裁のもと急速な経済発展を遂げている中国の別の現実、悠久のロマンあふれる景色の裏側に横たわる厳しい現実を突きつける。

三国志の舞台にもなった長大な歴史の積み重ねを一瞬でジャラジャラポンにしてしまうくらいの奔流押し寄せる現代中国の不調和な光景が目の前に展開され、思わず息をのんでしまう。

しかも、その不調和でシュールな光景はなんとも映画的すぎるほどに映画的で、ラスト近くのビルの崩壊シーンなんかは、デヴィッド・フィンチャーの「ファイト・クラブ」(1999)がいとも容易く霞んでしまうほどの強烈な情景で、ただただ圧倒されてしまう。

もし、携帯電話が出てこなかったら、昭和3,40年代の頃の風景ととられてもおかしくないような情景なのだが、しかし、今の中国はまさにそういうアンバランスさの上に成り立っている状態なのかもしれない。

その点でいえば、ラストに出てくる綱渡りのロングショットはなんとも意味深げだ。

でも、ロケットビル??(建設途中で事業中止になり、未完成のまま実際に放置されていたらしい)とか、UFOには何の意味があったのだろう・・。

あとは、次々と船室の2階に上がってきた半裸の男たちが無言で大盛りの麺を一本ずつすするシーンだとか、京劇の衣装を着ながらポータブルゲームしてたりだとか、寂寥感漂う映画かと思いきや、どこかしこに変テコなユーモアが差し挟まれていて、いろんな意味で心に残る作品になってしまった。

いやぁ、、映画ってホントにいいもんですねぇ。。

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