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2019年10月 6日 (日)

夢のシネマパラダイス376番シアター:キル・ビル

Kill 出演:ユマ・サーマン、デビッド・キャラダイン、ダリル・ハンナ、ルーシー・リュー、栗山千明

監督・脚本:クエンティン・タランティーノ

(2003年・アメリカ・113分)MOVIX仙台

評価★★★/65点

 

内容:結婚式の真っ最中に襲われ、夫とお腹の中にいた子供を殺され、自らも頭部に銃弾を受け4年間昏睡状態になっていたザ・ブライドが長い眠りから目覚めた。彼女はかつてのボスに復讐を開始する!タランティーノが6年の沈黙を破ってメガホンをとり、世界中のB級アクションへ溢れるオマージュを捧げたバイオレンス映画の前編。

“悲しいときーー。悲しいときーー・・・”

友達の笑い話を聞くとき最初は面白くてワハハハって聞いてるけど、途中からもうどうでもよくなってきて、でも面白くないからもういいよとも言えず、、、付き合い笑いでフフッてするときーーっ。

悲しいときーー。悲しいときーー・・・、

タランティーノのネタ話を見るとき最初のSBのマークなどが面白くてワハハハ上手いわーって見てるけど、途中からもうどうでもよくなってきて、でもお金もったいないからもう帰ろうかとも言えず、、、皆に合わせてフフッてするときーーっ。

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キル・ビル Vol.2(2004年・アメリカ・136分)MOVIX仙台

 監督・脚本:クエンティン・タランティーノ

 出演:ユマ・サーマン、デヴィッド・キャラダイン、ダリル・ハンナ、マイケル・マドセン、ゴードン・リュー

 内容:オーレン石井を倒したザ・ブライドの標的は、バド、エル・ドライバー、そして最大の標的であるビルの残り3人となった。さっそく彼女は次なる標的バドを倒すためにテキサスの荒野へ向う。一方、日本刀の名手バドはもはや殺し屋としての面影もなく、アル中に落ちぶれていた。が、ザ・ブライドが復讐にやって来ることを予期していたバドの計略にはまってしまった彼女は生き埋めにされてしまう・・・。

評価★★★★/75点

“梶芽衣子の怨み節に捧げるものの見事なタランティーノの語り節。”

咲いてみせたらブッ放された バカなブライド怨み節♪

運命哀しとあきらめて ブライド涙の怨み節♪

憎い口惜しい許せない 消すに消えないこの傷は 尽きぬ女の怨み節♪

夢よ未練と嗤われて 覚めてみせますまだ覚めきれぬ 女ごころの怨み節♪

真っ赤なバラにゃ棘がある 刺したかないが刺さずにゃおけぬ 燃えるブライド怨み節♪

死んで花実が咲くじゃなし怨み一筋生きていく 女いのちの怨み節♪

♪   ♪   ♪   ♪   ♪   ♪   ♪   ♪

よくぞブライドに化身させてくれた!

ユマ・サーマンがまたカッコ良いんだよなぁ。

色調を抑えたクローズアップの顔のなんと清冽なことよ。

女の強さを芯の中から浮き上がらせたブライド(ユマ・サーマン)に惚れました。。

“人を呪わば穴二つ”という格言があって、人のことを怨んで殺そうとする者は、その報いで自分の墓穴も掘ってしまうことになるという意味なのだけど、全くその通りブライドは埋められちゃうわけで(笑)。

タランティーノはそういうことまでよく分かっていらっしゃるようで。う~ん、、ホントかな(笑)。。。

でもとにかく1作目は個人的にはあまりノレなかったのだけど、今回は相当に入り込んでしまいました。よく出来てる。ウン。

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プラネット・テラーinグラインドハウス

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出演:ローズ・マッゴーワン、フレディ・ロドリゲス、ブルース・ウィリス、ジョシュ・ブローリン、マーリー・シェルトン

監督・脚本:ロバート・ロドリゲス

(2007年・アメリカ・105分)WOWOW

内容:テキサスの田舎町。米軍基地で生物化学兵器が流出、そのガスを浴びた町の人々が次々にゾンビと化してしまう。ゴーゴーダンサーのチェリーはゾンビに右脚を食いちぎられ、女医のダコタは不倫相手が脳みそを食い尽くされてしまう。町中がパニックになる中、チェリーは無くなった脚にマシンガンを装着し、ダコタはガーターベルトに注射器を装着し立ち向かっていくが・・・。

評価★★★☆/70点

昔はゾンビ映画というとスプラッタ要素に耐えられず敬遠してきたんだけど、ウォーキングデッドで耐性ができている今は逆に大好物になってしまったクチ(笑)。

で、70~80年代のB級ホラーテイストを再現したお遊び満載の今作は、ロバート・ロドリゲス生来の資質をリミットMAXにまで押し上げたともいえるけど、もはやくだらない悪趣味の域を超えた痛快レベルにまで昇華されていて、見ていてかなり楽しい♪

特に、片脚マシンガンのヒロイン、チェリーは背徳的エロスをまとっていて、この作品だけで終わらせるのはもったいないほど💕

その他のキャラクターもゲップが出るほどの突き抜け感を有しておりハズレはない。

例え本気バカであろうとも、やっぱり映画愛に彩られた作品はジャンルに関係なく映画好きの心を弾ませるものなのだね。

まぁ、とはいえ〇ン玉ネタはやりすぎかなと思ったし、決して万人向けではないんだけど・・w

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デス・プルーフinグラインドハウス(2007年・アメリカ・113分)WOWOW

 監督・脚本:クエンティン・タランティーノ

 出演:カート・ラッセル、ロザリオ・ドーソン、ローズ・マッゴーワン、シドニー・タミーア・ポワチエ、ゾーイ・ベル

 内容:ダイナマイトボディの美女ジャングル・ジュリアは、テキサス州オースティンの人気ラジオDJ。ある日、彼女は女友達と行きつけのメキシコ料理店で楽しい女子会を開く。しかし、そんな彼女たちを嗜虐的に眺める男がいた。ドクロマークの付いたシボレーを駆るスタントマン・マイクと名乗るその男は、次第に血に飢えた本性をあらわにしていく・・・。

評価★★★★/80点

“THE END”のテロップを見て思わず快哉を叫んでしまったのは初めてかもしれない。

なんだろ、便秘が治ってスッキリしてよっしゃー!みたいな痛快至極な終わり方がとにかく最高で、このカタルシスだけで見る価値あり。

前知識ゼロで見たものだから、前半はスタントマン・マイクのキャラクターをつかむのが手探り状態で、この顔にキズあり男は一体何者なんだ?と思いながら見ていたのだけど、何のことはないただの変態イカレポンチだったというオチw

でもこのカート・ラッセルは今まで見た中で1番輝いてたと思う✨

あとは、タランティーノ十八番の伏線なしの下世話な下ネタ話を女子会トークとしてダラダラと延々見せられるのも、AVの前段のフリートークを早送りするように普通ならイライラするんだけど、タランティーノの手にかかるとニヤつきながら見れてしまうんだよね(笑)。

雑談が映画になるってスゴイよ。だってこの雑談がなければ30分で終わる映画じゃんww

カーチェイスもマッドマックスみたいでアドレナリン全開だったし、音楽センスも良かったし、ブスギャルたちの美脚も💓💓だったし、わたくしはタランティーノの趣味を全面的に支持します♪♪

2017年6月 9日 (金)

夢のシネマパラダイス92番シアター:日本で一番悪い奴ら

日本で一番悪い奴ら

726e10046ecd674011df6e77103d9da710bfd01f出演:綾野剛、YOUNG DAIS、植野行雄、矢吹春奈、瀧内公美、青木崇高、音尾琢真、ピエール瀧、中村獅童

監督:白石和彌

(2016年・東映・135分)WOWOW

内容:柔道の腕を買われ北海道警察に入った諸星だったが、刑事の腕はさっぱり。そんな諸星は、やり手の先輩刑事・村井から成績を上げるためには裏社会に飛び込んで協力者(スパイ)を作れとアドバイスされる。言われるままにそれを実践した彼は、やがて暴力団幹部の黒岩と組み、拳銃検挙のエースに上り詰めていくのだが・・・。

評価★★★/65点

 

1976年道警に採用~2002年逮捕に至る悪徳刑事の四半世紀の転落人生。

成果主義の成れの果てもここまで行き着くと驚きを通り越して笑うしかないけど、法の番人がこんなことホントにしちゃうのかと思えてしまうくらい「アウトレイジ」も霞んでしまうほどの違法行為に唖然ボー然。

開巻直後、逃走する犯人を追うカーチェイスシーンで「シートベルトするバカがどこにいる!」と主人公が怒鳴られるセリフがあり、昭和リアリズムに徹する自負と覚悟がよく伝わってきて、全編通してそれは貫かれていたと思う。

また、序盤も序盤でヤバイ先輩の言うことを鵜吞みにして真面目な正義漢から簡単に道を踏み外してしまう行動力はまるで体育会系のノリで、到底頭の良いヤツのすることではないと思うんだけど、そのどこか間の抜けた単純バカっぷりを綾野剛が上手く体現していたように、役者陣も頑張っていたと思う。

けど、ギラギラギトギトとした脂ぎったエネルギーには乏しくまだ品の良さが抜け切れていないかんじがあって、そこは今の日本映画の限界点なのかなぁというかんじはした。

まぁ結局、体育会系のノリと言った通り、当事者の内面度外視で突っ走っていくので、もうお笑い茶番劇でいくしかないんだよねコレwその点で芸人のデニス植野やTKO木下の配役は的を射ているとは思った。

オープニングに東映のロゴマークが出てくるとそれだけで期待値3割減してしまうんだけど(笑)、その減退分は十分取り戻してくれる映画ではあったかな。

といっても、主人公があまりにも簡単に悪党に両足ズブズブになって豹変してしまう過程がドスルーされている所が消化不良で、そこが最後まで引っかかり、この点数。。

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L.A.コンフィデンシャル

115670_01出演:ケビン・スペイシー、ラッセル・クロウ、キム・ベイシンガー、ガイ・ピアース

監督・脚本:カーティス・ハンソン

(1997年・アメリカ・138分)1998/08/01・盛岡フォーラム

評価★★★★/80点

 

内容:ロサンゼルス、深夜のコーヒーショップで6人の男女が惨殺され、3人のロス市警刑事が独自の捜査に乗り出す。いがみ合いながら別の側面から事件を追う彼らは、それぞれに小さな手掛かりを見つけ、やがてそれは1本の線で結ばれていく。1950年代初頭のロスを舞台に、犯罪者を追い続ける刑事たちの非情な生きざまを描いたクライムサスペンス。

“バドに影響されて思わずとってしまった行動、、があえなく轟沈す。”

自分が学生時代にアパートで一人暮らしをしていた頃。

某テレビ局で月曜19時からやってた離婚相談番組が異様な高視聴率をとっており、かくいう自分も見ていたくちで、再現シーンで男が女に暴力をふるっている場面が出てくると一人で吠えてた頃のお話w

初夏のある日を境に自分の部屋の真上の2階の部屋から夜毎20代と思われる男女の言い争う声が聞こえてくるようになったのだ。

最初はただの喧嘩だなと思いながら、暇な時なんかはソッと聞き耳を立てたりして喧嘩の様子を窺ったりしてヒッチコックの「裏窓」的気分を味わっていたりした。

しかし、ひと月もすると何やら尋常ではない様子。男の罵声と女の叫び声がけたたましく鳴り、ドタバタ走り回ってるんだかプロレスでもしてるみたいな音が階下の自分の部屋に響き渡るようになったのだ。

こりゃ暴力ふるってるなと勘ぐりを入れるものの、はやる気持ちを抑えて様子をみることに(男の声から想像するにチーマーぽい奴なのではないかと思い、関わりたくないと思った・・)。

それからひと月ほどは一時小康状態になり、喧嘩だかの声とかもの凄い音が時折聞こえてくるくらいになった。今から思えば嵐の前の静けさ。。

そしてその日は突然やって来た。

連れと夕飯を食べていると、良い雰囲気をかき消すようにまた2階でいつものごとく始まってしまったらしい。

「窓閉めたら?」「閉めても聞こえるって。」「テレビの音量上げよっか。」「音量上げても聞こえてくるから集中できないって。」「ていうかチョー迷惑だよね。」

「バドだったら絶対ブチ切れて一目散に行ってるだろうなぁ。」「ああ、いつも話してる映画の人?」「そうそう。バドならたぶん2階から突き落とすと思う」とかなんとか話してるうちに、酒が入ってるらしい2階のバカ男がブチ切れたらしく、今までにないくらいヤバイ状態に。

もはや彼らの声だけで2階の惨状が分かってしまうくらいヤバイ状態。明らかに泣き叫んでいる女に男が暴力をふるっている。

もう居ても立ってもいられなくなり部屋の中をぐるぐるぐるぐる歩き回る、、う゛~~助けに行くべきか・・。

「警察呼んだ方がいいんじゃない?」「つーか隣の住人とか何やってんだ。ったくよーー!」周りの住人に対してあたる自分(頼むー。2階の隣の部屋の住人でもいいから何とかしてくれーと心の中ですがっていた・・)。

が、、遂に女の悲鳴と助けを求める声が聞こえてくるや、自分の中で臨界点突破!

外に飛び出し、2階に向かって「うっせーーんだよ2階っ、聞こえてんのかゴラァ」みたいなことを言ったはず。

そしたら見るからにヤバそうな奴が2階のベランダから顔を出し何やらほざいた。テメーには関係ぬぇんだよ、ブッち殺したろかぁ○×△ピー○×ピー△・・!

自分の中で臨界点蒸発!

気付いたら階段を駆け上り、2階のその部屋を開けようと必死こいていた。。

が、鍵がかかっている。ドアノブをいくらやってもドア開かず。。

と、ドアが突然開き、涙かなんかで目が真っ赤に充血している女性が出てきた。うっ、意外に若い。

それは置いといて、後ろから何やら瓶を手に持って呂律が回っていないヤバーい男が何かほざきながらやって来るではないか。

マジで一瞬退く。

あーもーどーにでもなれ!

たしか何秒か言い合いになったのは覚えている。

と、奴の不意の瞬速パンチを喰らい後は何がなんだか。。

2階に上がってきていた連れによると廊下でもみ合いになっており、結局奴に馬乗りになられ、ボカスカやられていたらしい(涙)、情けねー♪

しかし、話はそこで終わらない。

なんと見知らぬ第3の男が突然やって来て、馬乗りになっている奴にジャンプキックかなんかを食らわし、奴を簡単にのしてしまったのだ。

え!?誰?どなた??(助けてくれてアリガトーーっ)

「彼女と付き合ってるんだよ。ていうかお前は誰?」

え????「あ、、下に住んでる者なんスけど・・」

な、なななんと、目を腫れぼったくしているあの女、、二股かけてたことが発覚!

「あとはこれ3人の問題だからあとはいいよ。」とかなんとか第3の男に言われ、頭の整理も付かないまま部屋に戻った。

「・・・なんかバカみたね。」

たしかに・・。

結局バドになれなかった自分。

しかし、今もなおバドの人格は多大な影響を与えつづけている。いや、心の拠り所になっていると言ってもいいのかもしれない。

ていう映画レビューでも何でもない個人的体験談でありました。

2007年10月 2日 (火)

夢のシネマパラダイス336番シアター:サッカーに国境はない!

ベッカムに恋して

4532318003450 出演:パーミンダ・ナーグラ、キーラ・ナイトレイ、ジョナサン・リース・マイヤーズ

監督・脚本:グリンダ・チャーダ

(2002年・英/米/独・112分)WOWOW

評価★★★★/75点

内容:ベッカムに憧れるインド系イギリス人の少女ジェス。サッカーの才能に恵まれた彼女は、地元女子チームに誘われ大活躍。しかし、両親は祖国の伝統に厳しく、人前で脚を見せるサッカーなんて言語道断。しかもジェスは、親友が想いを寄せる男性コーチを好きになってしまい・・・。サッカーと恋に奮闘する少女を爽やかに描く青春映画。

“そ、空が、晴れてるーーッ!!”

エゲレス映画であんなに天気が良くて、陽光が燦々と降り注ぐ青空を初めて見た気がする・・・。

エゲレスというとやっぱいつもドヨヨ~~ンとした曇天という印象が映画を観ても強く、しまいには家の中までドヨヨ~~ンと澱んでたりして。仕事がないからハローワーク行ってくるかみたいな。

ところがである。この映画。

何も事前に知らなかったオイラは途中までてっきりアメリカが舞台なんだろうなと勝手に思っていた・・・。

画面の明度が明らかにエゲレスのそれではないと思わせた。

天気が良い。エゲレス映画に特有の湿り気が全くない。

ロンドンを走る2階建てバスを見て、やっとで舞台がエゲレスだと理解できたのだった。。

インド人のリズムは雲をも吹き飛ばすってか。

肝心の映画については、映画のプロットの描き方ははっきりいって大甘も大甘、単調も単調なのだけども、ピッチを駆け回る心地よさと楽しさも相まってよりいっそうイギリス映画としての新鮮味が増していたと思います。この新鮮味が1番の評価点。

はっきりいってイギリス映画とは思えない新鮮さ、いや、こりゃいっぱしのインド映画だわ、ウン。

そうじゃなきゃあんなに晴れてるわけないし、プレミアリーグというヨーロッパ3大リーグの1つを頂くイギリス(正確にはイングランド)がこんな大甘なサッカー映画をつくれるはずがない・・・(笑)。ま、女子サッカーという側面は大きいけどね。

そりゃそうだよねぇ。男の子だったらよほどのことがないかぎりサッカー選手になることを反対する親なんていないだろうし。イングランドみたいなサッカーの本場どころとなると今や10歳そこそこからクラブにスカウトされてるわけだしね。

ま、男の子を主人公として今作のようなテイストで描くとしたら12歳前後を主人公の年齢とするしかないだろうし、あるいは今作の年齢に近くするとしたらもうインド人としてのアイデンティティを徹底して描くしかないわけで、それだと空は間違いなくドヨヨ~~ンとしていたことだろう。

また、このての話がブラジルみたいな南米になっていたら、そりゃもうあっちは貧困との闘いだから。満足に住む家さえないスラム街からプロになってる選手なんてごまんといる。

例えば’98W杯準優勝、’02W杯優勝メンバーのブラジル代表リバウドなんて子供の頃ろくにご飯も食べれず栄養が取れなかったせいで脚が変形して曲がっちゃってるというのは有名な話。

南米が舞台のサッカー映画の方がドラマとしては凄そう、、確実に。

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ザ・カップ 夢のアンテナ

Cup 出演:ジャムヤン・ロドゥ、ネテン・チョックリン、ウゲン・トップゲン

監督:ケンツェ・ノルブ

(1999年・ブータン/豪・93分)2001/02/04・Bunkamura

評価★★★/65点

内容:ヒマラヤ山麓にある僧院では、亡命チベット僧が美しい大自然の中で修行に勤しむ日々を送っていた。が、ウゲンたち少年僧にとっては修行どころではない気が気でない問題が・・。それもそのはず、ちょうどフランスでサッカーW杯が開催中でサッカーが大好きな彼らはW杯のことで頭がいっぱいなのだ。そんな彼らはどうしてもテレビ観戦したいとお金を集めてテレビをレンタルすることにするのだが・・・。

“文化と国民性の4年に1度の大博覧会。オリンピックじゃ絶対体感できない世界!それがサッカーW杯!”

テレビ放送が真夜中だろうが早朝だろうがそんなの関係ねぇそんなの関係ねぇ♪

赤い目になりながら1ヶ月間観続ける。それがW杯!

おそらく世界の何十億という人々と同じ共感を共有できる一瞬がある。それがサッカーW杯!

ブータンもチベットも中国もアメリカもイラクもそのときばかりは1つになっているのです!

夢のような90分間。

もちろんあなたも、見てますよね。

ちなみにオイラの好きなクラブチームはスペインのレアル・マドリーでっす。オッス。

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リトル・ストライカー(2000年・イギリス・106分)NHK-BS

 監督:ジョン・ヘイ

 出演:ルイス・マッケンジー、ロバート・カーライル、ジーナ・マッキー

 内容:15歳の少年ジミーは、地元マンチェスター・シティの大ファン。同じ街のライバル、マンチェスター・ユナイテッドに大きく水をあけられており、大手を振って歩くユナイテッドファンからいじめられる日々を送っていたが、プロサッカー選手になってシティに入団することを夢見ていた。が、ジミーは大きな弱点を克服できずにいた。それは一人で練習している時にはピカ一なのに、人前になるとどうしてもうまくプレーすることができないのだ。しかしそんなある日、謎の老女から不思議なサッカーシューズをもらい・・・。

評価★★★/65点

悪い意味でこじんまりとまとまっちゃったかんじの映画だったし、人間関係の描き方がヌルくてここ最近のマンチェスター・シティ同様のパッとしない出来栄えだったけど、オイラみたいな海外サッカー好きからすればフツーに楽しめる作品ではある。

でも、ここではっきり言っときたいのは、シティはこの映画で描かれたよりももっともっとアツいんです!

ユナイテッドの陰に隠れているけど、この映画のようなヌルさではなくてもっとアツいんです!ということは誤解のないようにちゃんと言っておきたい。

とかなんとかいってオイラの1番好きなチームは、もっちレアル・マドリーだけどねん。

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シーズンチケット(2000年・イギリス・97分)WOWOW

 監督:マーク・ハーマン

 出演:クレス・ベアッティ、グレッグ・マクレーン、ティム・ヒーリー

 内容:ジェリーは15歳。イングランド北部の街ゲーツヘッドで母や姉たちと暮らしている。ジェリーと2つ年上の親友スーテルの夢は、地元サッカーチームの試合をスタジアムで観戦すること。そのために2人は小銭稼ぎを始める。『ブラス!』のM・ハーマン監督による感動作。

評価★★★☆/70点

“シーズンチケットを手に入れるために銀行強盗までしてしまう気持ちと想い、、、分からないでもない。。”

オイラの夢は我が愛しのレアル・マドリーの本拠地サンチャゴ・ベルナベウで白いハンカチを振ることなんだけど、ホントそのクラブを愛する者としてはホームスタジアムでチームと一心同体となって燃えるのは1つのささやかな夢なのです。

ホームタウンに住んでいながら試合を観れないなんて、彼らの暴走してしまうくらいの気持ちはすっごく分かるな。

サッカー好きとしては、サポーターやファンの気持ちなどリアリティに富んでいた映画だったと思いますね。

宿敵サンダーランドの本拠地に乗り込んでの観戦。あれが1番リアルだったな。

2007年10月 1日 (月)

夢のシネマパラダイス335番シアター:茄子アンダルシアの夏

4988021118736 声の出演:大泉洋、筧利夫、小池栄子

監督:高坂希太郎

(2003年・日本・47分)DVD

評価★★★★/83点

内容:灼熱の太陽照りつけるスペイン・アンダルシア。そこでは現在、世界3大自転車レースのひとつであるブエルタ・ア・エスパーニャが行われていた。レーサーのぺぺ・ベネンヘリが所属するチーム・パオパオビールは撤退をほのめかすスポンサーにアピールするため今回のステージで大きな勝負に打って出ることに。エースを補佐するアシスタントレーサーに過ぎないぺぺが地元アンダルシアで熱く燃える!と、その頃村の教会ではぺぺの兄アンヘルとぺぺの幼なじみでもあるカルメンの結婚式が執り行われていた。実はぺぺはかつて兄とカルメンを取り合ったのだが、レーサーになることを選んだぺぺはカルメンをあきらめたという経緯があった。。。監督の高坂希太郎は多くのジブリ作品に関わり、千と千尋では作画監督まで務めている。

“上映時間47分。キャラ確立時間47分。ゴールじゃなくてスタートラインに今立ったばかり。”

だからまだ先を観たいと思わせてくれたのです。

だからアンダルシアの真っ青な空と夕暮れのあかね空が笑顔いっぱい楽しさいっぱい、そしてほんのちょっと哀しくも見えたのです。

終わってほしくなかったから。

でも、これは贅沢な悩みかもしれないね。2時間も付き合った挙句、かえってこちらの頭が痛くなってくる映画なんてごまんと見てきたからなぁ。。アニメ映画でも。

でも、よくもまぁ“スタートライン”というゴール地点のテープを颯爽と切ることができたなぁと感心せざるを得ない。

短編ではキャラの背景など全てを描ききるのは不可能に近いのだけど、この作品には観る者に想像力を働かせて背景や裏にある物語を読み取らせ補完させるたしかな力がある。

特に絵で語らせる力というのは、絵柄が似ているかどうかはともかく宮崎アニメに近いものがあると感じた。

最初の10分はつかみとしても別に何も取り立てて言うべきところもないくらい平凡で、ああ、こりゃ(映画として)ゴール地点逸れて崖下転落だなと思ったりしたくらい。

ところが後半猛烈な差し足を見せるんですなぁこの映画。思わず見入ってしまいました。

そして脇キャラも含めて見事キャラ確立地点へゴール!

さあ、そして皆いっせいに今スタートラインにつきました、、、てなところなのだけどね。

名残惜しいところで終わるのが1番いいのかもしれないけど。。

でも決して後ろ髪を引かれすぎることのない潔さと爽やかさであふれていて、後味はよろしかったです!

2007年9月22日 (土)

夢のシネマパラダイス328番シアター:ブレードランナー

Blade_runner 出演:ハリソン・フォード、ショーン・ヤング、ルトガー・ハウアー、ダリル・ハンナ

監督:リドリー・スコット

(1982年・アメリカ・117分)

内容:遺伝子工学が極端に発達し、精巧な人造人間レプリカントが造られるようになった2019年、レプリカントは宇宙や惑星植民地で危険な労働に従事させられていた。そんな中、地球征服を企んだロイ・バッティをリーダーとするレプリカント4人がロサンゼルスの街に侵入。しかし、レプリカントは詳しいテストをしなければ本物の人間との違いが判別できない。彼らの犯罪を阻止し抹殺する使命を帯びた元刑事のデッカードは、レプリカントの製造元であるタイレル社を訪れ、レプリカントの寿命が短命なことを知る・・・。SF作家フィリップ・K・ディックの原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を映画化したハードボイルドタッチの近未来アクション。

酸性雨が絶えず降り注ぐ街、エアカーと自転車の混在、西洋人と東洋人のカオス、日本語のイルミネーションや看板が乱立する高層ビル群といった未来世界のディテールは後の数多の映画に影響を与えたことで有名。またビデオの普及に最も貢献した作品としても知られている。

評価★★★★/78点

“残酷すぎるくらい美しくダークな映像、美しすぎるくらい残酷な人間。リドリー・スコット版フランケンシュタインはかくも美しく残酷だ。”

デッカードが逃げるゾーラを後ろから容赦なく撃ち殺すシーンのなんとキレイなことよ。

流麗なスローモーションと割れるガラス、弾丸をブチ込まれ倒れながらもなんとか起き上がっては逃げようとするゾーラ、しかも一応女でっせ。にもかかわらず問答無用のデッカード。

しかもわざわざスローモーションにする必要がどこにあるってシーンなんだけど、そこがこの映画のポイントなのだろう。

人間の持つ豊かな創造力と表裏一体をなす恐ろしいまでの残虐性が見事に浮き彫りになるワンシーンだった。

個人的には思い切ってレプリカントを主人公にした方が自分好みの映画になったのではないかなとも思うけど。

だって彼らは人間以上に悩み苦しみ闘い、そして生きようとしたのだから。

その方が、我々はなぜ生まれ、そしてどこへ行くんだという彼らレプリカント自身の問いかけが真に観るわれわれ人間にも迫ってくると思うのだ。

ロイ・バッティの決して癒やされない悲しみを抱えた瞳と言葉が強く印象に残る、、、“我思う、ゆえに我あり。”

2007年9月 1日 (土)

夢のシネマパラダイス314番シアター:黄泉がえり

Tdv2728d 出演:草彅剛、竹内結子、石田ゆり子、哀川翔、伊東美咲、長澤まさみ、市原隼人、RUI、伊勢谷友介、田中邦衛

監督:塩田明彦

(2002年・東宝・126分)2003/02/01・渋東1

評価★★★★/75点

内容:九州・阿蘇のとある地方で、死んだ者が死後も自分のことを想い続けてくれた人の前にある日突然現れるという驚くべき現象が頻発する。しかも死んだ当事のままの姿で。。最愛の人との再会に喜ぶ家族や恋人の一方で困惑する周囲の人々。そんな謎の現象“黄泉がえり”の解明に厚生労働省の川田平太が生まれ故郷である現地に赴く。そこで川田は、死んだ親友・俊介のフィアンセだった橘葵と再会。葵もまた忘れられない恋人の黄泉がえりを待ちわびていたが、川田は彼女に密かに想いを寄せていた。。。

“あのさぁ、、、ファイナルファンタジー10をパクッたでしょ。許してあげるから正直に白状なさい。ちょっと拝借しましたって。。”

正直にさぁ言っちゃいなよ、、、ってオイラもしつこいね。

ま、それを考慮に入れても★4っつというわりと高評価にしたんだけど。

しかしこの映画、あれだけのメンツを揃えているわりにはすごくさっぱりしてるんだよね。

しかもあらを探せばきりがない。まるで映画の中で描かれたきらめき漂うホタルのような無数の魂のごとく至るところにあらが漂っている。

そこを見て見ぬふりできるか、許せるか許せないかで評価も分かれるのではないかな。

例えば相当な人数がよみがえっているのに、このことは外部には漏らすなってどう考えたって無理な話だし、重力異常を起こしたクレーターはいったい何だったのか最後まで明かされないし。

前者でいえば、メディアが出てこないのは最たる典型で、自殺した少年の葬儀にちょこっと出てくるくらい。

これはもうジャンルでいえば完全なるファンタジーだよね。

そして開けっ広げにでっかく大風呂敷広げてるわりに描かれてることはもの凄く制限されているというか、意図的にそうしているのがこの映画のミソだと思う。

あえて言わさせてもらえば、TVの再会番組の見せ場である感動の再会場面だけを取り上げたダイジェストをずらずらと並べ立てて垂れ流してるだけといっても過言ではないっしょこれって。あとRUIのミュージックビデオね(笑)。

あえて言ったけど。それでも★4っつなのですわ。

おそらくもっと狭く深く描くこともできただろう。例えば自殺した少年と想いを寄せていた少女にのみスポットを当てるとか、あるいはハリウッドだったら題名を出すまでもなくデッカイ見せ場に向かって、それはこの映画でいえば竹内結子の死に、深く潜行していったんじゃないかな。

しかしこの映画は、さっきも述べたように完全なるファンタジーです。

深く潜ることもできるところで海底に潜ることをせず、海面近くでフワフワ浮かんで漂っているのがこの映画の立ち位置なのだと思う。

そういう点でいえば、オープニングのフワフワ上空に漂っていた無数の光という描写は象徴的だったね。

まぁ結局はこの映画の立ち位置というものを観る側が受け入れられるか受け入れられないかということがこの映画に対する至上命題なわけで、そういう自分はすんなり受け入れられちゃったと。

なぜそれがすんなり受け入れられちゃったのだろうといえば、作り手が何を描こうとしているのか、どれは描かないで捨てるのか、その取捨選択があまりにもはっきりしていて、それは作り手の意思表示でもあるわけだけども、それがとにかく明確だったことがまず1点。

そして、これが肝なのだけど、そのはっきりとした意思表示をした前提で危険ともいえる大風呂敷を潔く広げちゃっていることが2点目。

姑息な手を使わない潔さがこの映画にはあって、そのことが個人的には心地よくてこの映画にすんなり入っていくことができた。

そして隠れた3点目。

大風呂敷広げた上で、描いていることは意図的に制限していると言ったけど、これは要するに何を制限しているかといえば、距離感ということになるのではないかと思うわけで。

竹内結子と草彅くんが、おでん屋でとりとめもない話をしているうちに死んだ俊介(伊勢谷友介)のことをふと思い出すシーン。

あのシーンってけっこう長かったけど、あのおでん屋での2人の距離感がこの映画のスタンダードだと思うのです。

そしてこのスタンダードな距離感というものをびっくりするほどにほとんど逸脱しないわけだよね、この映画は。

死者・よみがえった者と生きている者の距離感でさえほとんど変わっていないわけで。なんてったってよみがえった者と家族写真まで撮ってんのよ(笑)。

田辺誠二が「実は私の妻なんです。」と言うシーンなどもあわせてちょっと笑えちゃったんだけど、でもそれは決してあきれ笑いではなくて完全に許せちゃう微笑ましい笑いなんです。

この映画におけるスタンダードな距離感を逸脱しないで描くことに徹したことについては、良いか悪いかを抜きにしてもオイラは評価したいッスね。

そしてそれに徹したことから自ずと何を描こうとしていたのかが見えてくる。

それは首吊り自殺した少年に想いを寄せていた少女の、ラスト近くでの告白に全てが集約されているのだけど、愛する想いを寄せていた人と一瞬でも心が通じ合う、そして少しの間でも一緒にいれること、ただそれのみなんだよね。

そこに向かってゆっ~たりと潜行していく。

そしてそれを描くためには、さっきも述べた距離感を逸脱することはできなかった、と。

大風呂敷広げていると見せかけといて全くそうではなかったというオイラにとってのささやかなオチでチャンチャンてなわけだけど、いや、、でもこの映画ホントよく考えられとるわ。うん。

2007年8月 5日 (日)

夢のシネマパラダイス301番シアター:8月のメモワール

Thewar 出演:ケビン・コスナー、イライジャ・ウッド、メア・ウィニンガム

監督:ジョン・アブネット

(1994年・アメリカ・125分)

評価★★★★/76点

内容:1970年代初頭のアメリカ。貧しい家庭に育った双子の兄妹がベトナム戦争から帰還した父と再会し、思い出の夏が始まった・・・。

“原題vs邦題!180度違うというのもなんだか。しかし、この映画はやはり原題「THE WAR」が正解でしょう。”

8月のメモワールというノスタルジックな話と映像にベトナムという現実THE WARをちょこっと加えただけで、うわべではないアメリカ社会の病巣が目の当たりになってしまう。

アメリカにとってあの現実はやはり重かった。

それを実感させたのは、この映画にとっての目的意識でもあっただろう。よくできてる映画です。

観てる側は8月のメモワールというキーワードで立ち止まって終わらせてはならない。

THE WARまでたどり着かないとこの映画を観たことにはならない。そう思います。

2007年7月12日 (木)

夢のシネマパラダイス280番シアター:バッドボーイズ

Bad_boys001 出演:マーティン・ローレンス、ウィル・スミス、ティア・レオーニ

監督:マイケル・ベイ

(1995年・アメリカ・118分)

評価★★★/65点

内容:マイアミ市警に保管されていた1億ドル相当の押収ヘロインが盗まれた。2人の特捜刑事が72時間以内にヘロインを奪還する指令を受ける。家族思いでホットなマーカスとプレイボーイでクールなマイクの刑事コンビがデンジャラスかつコミカルな捜査を展開させていく。

“個人的にこの製作&監督陣の場合、次回作公表時が1番期待値が高い。しかも異様に高い。しかし、いつも蓋を開けてみると異様に打率が低い。。。”

ジェリー・ブラッカイマー&マイケル・ベイコンビにドン・シンプソン。

ベースボールでいえば打率340.HR46本トリオとでもいうべき強力クリーンナップの印象が名前だけ聞くといつもある。

しかし、はっきりといえることはヤンキースのような伝統あるチームの打線ではないということ。せいぜいダイヤモンドバックスあたりの新興チームか。

んで蓋を開けてみるとこれがまたいつも期待を裏切ってくれる。5打数1安打うち2併殺みたいな・・・。まぁ、当の彼らはいつも大爆発してるゼと勝手に思い込んでいる節があるが・・・。

さて、次回作は何なのかな。今からなぜかワクワクしているオイラなのだった(笑)。

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バッドボーイズ 2バッド(2003年・アメリカ・147分)WOWOW

 監督:マイケル・ベイ

 出演:ウィル・スミス、マーティン・ローレンス、ガブリエル・ユニオン、ジョー・パントリアーノ

 内容:マイアミ市警のマーカスとマイクは、麻薬組織の黒幕を突き止める。一方、マーカスの妹でマイクの恋人でもあるシドも、連邦麻薬捜査局の潜入捜査官として黒幕に接触していたが・・・。

評価★★★/60点

“テメェが勃ってもオレが勃たねぇよ!”

れっきとした感想です(笑)。。 

2007年7月 9日 (月)

夢のシネマパラダイス278番シアター:アウトサイダー

Goqnepoep 出演:C・トーマス・ハウエル、ラルフ・マテオ、マット・ディロン、ダイアン・レイン、パトリック・スウェイジ、ロブ・ロウ、エミリオ・エステヴェス、トム・クルーズ

監督:フランシス・フォード・コッポラ

(1983年・アメリカ・92分)Video

評価★★★★/80点

内容:オクラホマ州タルサ。貧民街の少年たちと上流階級の少年たちは、それぞれ“グリース”、“ソッシュ”と呼ばれるグループに別れ、反目し合っている。グリースの1人、ポニーボーイは、文学好きの優しい少年だが、ソッシュの女のコと恋仲になったことをきっかけにソッシュに襲われてしまう。そして彼の兄貴分ジョニーがソッシュのメンバーをナイフで刺し殺してしまう・・・。後にブラット・パックとして人気を博すことになるヤング・アダルトスターたちが大挙出演した青春映画の佳作。監督のコッポラは良い演技を引き出すため、ロケ期間中、ソッシュのメンバー役たちは一流ホテルで優雅に過ごさせ、グリースの俳優たちは三流ホテルで過ごさせたという逸話も。

“ジェームズ・ディーンがひょこっと画面に現れてくるようなそんな気がした。”

原作者が女性であることから、もともとノスタルジックな素地は強かったのだが、4、50’sを多分に意識したと思われる映画づくりの手法(特に音楽や映像面で)が、より感傷度を高めている。

特に夕日に染まるポニーボーイとジョニーのシルエットが映し出されるシーンは出色。まさに“風とともに去りぬ”状態(笑)。

また、臆面もなくジェームズ・ディーンの映画をパクっているあたりは一目瞭然なのだが、それら古典映画の要素をいわば永遠不変の変わらないもの(若者たちの言い知れぬ不安や苛立ち、そして変わらぬ夕日・・・etc..)として下敷きとし、その上で当時の80年代の同時代性(主人公の両親がいないというのはその典型)を上乗せして描いていくというのは、さすがとしかいいようがない。

80年代の映画なのに妙に懐かしくもあり哀しくもある不思議な感覚にとらわれてしまうことができる映画だ。もちろんいい意味で。

CMでも使われているスティービー・ワンダーの曲にもなにかそんな甘酸っぱい雰囲気というか感覚があると聴いてていつも思うんだけどね。

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(おまけ)

ワン・フロム・ザ・ハート(1982年・アメリカ・100分)NHK-BS

 監督・脚本:フランシス・フォード・コッポラ

 出演:フレデリック・フォレスト、テリー・ガー、ナスターシャ・キンスキー

 内容:巨額の製作費によるオール・セット撮影で作られたミュージカル仕立ての青春映画。アメリカ独立記念日の前夜、自動車修理工場に勤めるハンクと旅行エージェンシー勤務のフラニーは、同棲5年目の記念日を迎えようとしているが、このところ2人の心の距離は離れていくばかり。そして、家を飛び出したフラニーはピアノ弾きのレイに声をかけられ、一方、ハンクはサーカスの娘リーラに惹かれていく・・・。

評価★★/40点

“この映画の教訓を身をもって知ったからこそ「アウトサイダー」が生まれたのだと思えば、この映画を観る意義もある・・・かなぁと勝手なこじつけをして不満をなんとか解消しようとするオイラ・・・。”

こうと決めたらもう意地でもやり通す人なんだろうなコッポラって。

「地獄の黙示録」はオール海外長期ロケ。この「ワン・フロム・ザ・ハート」が全編セット撮影で、結局会社ガタッッ。

これじゃダメなんだと身をもって体感したコッポラは何を思ったか今度はオール国内ロケで映画を撮ることに。

それが僕の好きな「アウトサイダー」なのだった。

そっかあ、「ワン・フロム・ザ・ハート」の教訓があったからこそ、「アウトサイダー」が生まれたのね、と思えばこの映画にも意義はあったか。

にしても、オール○○ロケってのは危険なギャンブルなんだね。ウン。

2007年7月 5日 (木)

夢のシネマパラダイス274番シアター:猟奇的な彼女

Ryoukiteki 出演:チョン・ジヒョン、チャ・テヒョン、キム・インムン、ソン・オクスク

監督・脚本:クァク・ジェヨン

(2001年・韓国・122分)初見2003/02/05・シネマスクエア

評価★★★★/80点

内容:大学生のキョヌが地下鉄のホームで出会った“彼女”は、容姿端麗。しかし、ワイルドで凶暴で、口癖の、、「ぶっ殺されたい?」を連発するようなトンデモ女だった・・・。キョヌはそんな彼女に振り回されながらも次第に彼女に惹かれていく。

“お笑いコンビのアメリカザリガニのコントかと思った。”

だってキョヌって似てません?アメリカザリガニの平井に。

マジびっくりしたんだけど。

んで、チョン・ジヒョンは相方の柳原でしょ。

あの耳障りな甲高い声でギャーギャー言うとるのもなんだか似てるし。でも実は心に傷を負ってたのか・・・。うっ、ウケる。

そんな目でこの映画を観てもいたんだけど、いや実際良い映画でしたわ。

女友達と鑑賞したんだけど、前半戦途中までのチョン・ジヒョンの暴走っぷりに、これはウチの彼女には見せられへんなとマジで思ったもん。どこかしら似てる・・・。

映画「彼女を見れば分かること」のレビューで大いに暴露しちゃったのでここではあえて言わないけど、これ観てますます図に乗りやがったらヤバイな、と。しかも韓国ドラマにいまだにハマってるし。

なんか今の世の自分と同世代のコって、あ、この映画の主人公たちとほぼ同年代ね、の女のコってどこかしらチョン・ジヒョン臭を漂わせてません?ってオイラの周りだけなのかな。小学生の時分からずっと女の方が強いままなんですけど・・・。グチかよ。。

さてさて映画の話に戻ると、ホント実際良かったんだけど、後半、延長戦へと進むにつれてマジに映画の中に完全にハマってしまいました。。

あー、こんなベタな展開、日本ではいまや完全に恥ずかしくて使えないよなぁ。さすが韓国だよ。

「火山高」でも述べた通り、アツくないとできないよね、こういう映画を作ろうとするのは。

日本でいえば80’sのアツさをいまだに持っている韓国がちょっと羨ましいと感じる今日この頃なのでした。

後日、彼女が・・・・観たらしい。。

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