2009年3月15日 (日)

祝★探偵ナイトスクープ★初ゴールデン!

東の横綱が読売放送「笑点」なら、西の横綱は朝日放送「探偵ナイトスクープ」!

とオイラは勝手に思っているんだけど、毎週欠かさず見る番組は?と訊かれたら真っ先に挙げるのがこの番組。

なんと22年目を迎えた長寿番組で、大阪・関西地区では金曜プライム帯にもかかわらず視聴率が20%を超える驚異的な数字を常に叩き出すお化け番組なのだけど、なぜか東に行けばいくほど、また北に行けば行くほど知名度がガクンと落ちていく番組でもあり、まさに最強のローカル番組ともいえる。

そういう点では、DVD発売やリターンズと銘打った再放送で全国に名を広めた北海道発の「水曜どうでしょう」と同じかんじだけど、ナイトスクープは歴史が違うからね(笑)。

そんなナイトスクープにオイラが初めて出会ったのは、大学で仙台で一人暮らしを始めた1996年のこと。金曜夜11時枠という完全ノーマークだった時間帯にやっているナイトスクープをバイト仲間から薦められて見るや、完全にハマッてしまい、それから十数年、金曜夜のルーティンとなるに至っている。ちなみに「水曜どうでしょう」も大学の親友に薦められて見始めたんだっけ・・。

が、今住んでいる盛岡では、ナイトスクープを同時ネットしてくれずweep、金曜深夜に細々と3ヶ月くらい前のを時差ネットでやっている状況なんです・・。日本一面白いTV番組なのに・・・。

しかししかし、ついにこの日がやってキターー!

日曜夜ゴールデンに1回こっきり初進出~~shine

っつってもやってることはいつもと同じなんだけど(笑)。

視聴者からの様々な依頼に、西田敏行(00年まで上岡龍太郎が局長だった)を局長とする探偵たちが調査をするという番組内容なんだけど、素人視聴者参加型に関西人特有の面白さがミックスされた笑いあり涙あり何でもありの最っ高に面白い番組なのでっス。

今日の初ゴールデンも笑いに笑ったわhappy02

異常に涙もろい女、間寛平にそっくりの犬、ゾンビと戦う三姉弟、97歳ブッ飛びマジシャン、目も当てられない携帯便器etc..と抱腹絶倒ネタのオンパレードで、余は大満足!

これからもずっと見続けていくであろう探偵ナイトスクープは、永久に不滅です!!

2008年7月27日 (日)

笑撃のFNS27時間テレビ

フジのFNS27時間テレビを見続けてきて23時間。。

今まで途切れ途切れにしか見てこなかった27時間テレビだが、なぜか今回はブッ続けで見ております、どうもボクですscissors

ていうか、今回はお笑いの大御所、明石家さんまが19年ぶりに総合司会ということで、若手芸人だけではなく、ひょうきん族のメンツなどを前面に出してきて、ビートたけしを全国たらい回しにするなど、さんまでしか実現できない、かなり笑える面白いコンテンツになっていると思う。

もう今回でしか見られない超貴重ショットなどが満載で、チャンネル変えることも寝ることもできず、、今まで見続けてきてしまいました。。

ペース配分を考えずにはねトびでスタートダッシュを見せた後、ヘキサゴンでのさんまVS島田紳助のトークバトルと、さんまが司会している裏番組の恋のから騒ぎが始まる前に終わらせなければならない中でのジミー大西の暴走に爆笑。

そして、孫が生まれて早く帰りたい鶴瓶を仲介役に、さんまと大竹しのぶという超激レア2ショットが実現してしまい、寝るに寝られず。ていうかこれはホントに永久保存版ものですた。

東スポが期待していた鶴瓶に、眠らせない美女、若手芸人の地すべり大会と深夜のグッダグダを経て、夜が明けてしまった・・。

早朝、さんまの笑顔体操で仮眠を取り、爆笑列島カーペット第1部で素人お笑いに腹を抱えるとともに、素人にも容赦ないさんまのお笑い根性に戦慄を抱く(笑)。

そして、ビートたけし、北海道でまさかの落とし穴に転落!もう一生見られへんで、あのシーンは(笑)。んで新潟ではダッチワイフ背負って公共のお祭りに出ちゃってるし・・。ハハ。

その後、笑っていいともで十数年ぶりにさんま&タモリのテレフォンショッキングが実現。

ここら辺りからさんまの声がかすれ始め(笑)、キムタクとの生さんタクへなだれ込み、湾岸スタジオ屋上で文字通りサンマの天日干しになってしまう。

生携帯電話で中井貴一にTELしてしまうキムタクはさすがだったけど、ブラックデビルvsタクちゃんマンのダルマ落としで笑撃の転落!さんま疲労困憊(笑)。

そのままスタジオ戻って、ひょうきん族のザンゲコーナー復活も嬉しい企画ですた。

爆笑列島カーペット第2部はもういいよってかんじだったけど、その後ネプリーグのスタジオへ向かうためにお台場散歩をひょうきん族メンバーで決行。

そして、ネプリーグ収録スタジオの隣でやっていたHEYHEYHEY!の収録スタジオにさんま、まさかの殴り込み。ダウンタウンとさんまの今まで見たことないショットが実現。

ていうか浜ちゃんが頭叩かれてるの初めて見たんだけど。やっぱ、さんまはスゲェw。

あとは、ビートたけしが戻ってきて、さんまとの2ショットを見れれば言うことなしっス。

今回はホント、なにげに凄いと思うで。

(追記)

たけしさん、、やってくれましたねbell

15年ぶりにさんまの車を破壊しまくる暴走たけしが復活!

あの地獄絵図は衝撃だわホンマ。見れへんであんなん。ある意味、去年の鶴瓶の放送事故よりもヒドイ絵やで。

しっかし、岡村隆史のあの車ってアルファロメオやろ。なんつうことを(笑)・・・。

あの車の保障ってもちテレビ局持ちだよね?岡村さん可哀想。。

2008年5月 4日 (日)

夢のシネマパラダイス143番シアター:cinema慰霊大社第21柱/いけ好かない伝記映画館

cinema慰霊大社とは、オイラが今まで観てきた映画の中で、今後再見する可能性が極めて低い映画たちが怨霊となって祟りを成さないように祀って封印するための施設である。なお、合祀は日々続けられている。。

祭神名票No.144:ザ・ディレクター「市民ケーン」の真実(1999年・アメリカ・83分)NHK-BS

 監督:ベンジャミン・ロス

 出演:リーヴ・シュレイバー、ジェームズ・クロムウェル、メラニー・グリフィス、ジョン・マルコビッチ

 内容:オーソン・ウェルズがパン・フォーカス撮影やロングショット、フラッシュバックなどの映画的技法、トリック撮影を駆使して弱冠26歳で作り上げた不朽の名作(?)「市民ケーン」(1941)製作の内幕を描いた作品。

評価★★☆/43点

ええ゛っ!?“バラのつぼみ”(新聞王ケーンが息を引き取るときに残した最後の言葉)ってそういう意味だったのかよ・・・。ケーンのモデルになった実在の新聞王ハーストの愛妾の、、、、アソコ、アソコといえばアソコ(笑)をハーストはそう呼んでいたらしい。ハハハ。。

死ぬ間際にそれが頭に思い浮かぶってのがちょっと凄いな。ある意味男としては尊敬しちゃうよ。

で、、ますますオイラは「市民ケーン」が嫌いになってしまいましたとさ(笑)。

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祭神名票No.145:ゴッド・アンド・モンスター(1998年・アメリカ・106分)NHK-BS

 監督:ビル・コンドン

 出演:イアン・マッケラン、ブレンダン・フレイザー

 内容:「フランケンシュタイン」や「フランケンシュタインの花嫁」で名を馳せながら謎の死を遂げたジェームズ・ホエール監督に焦点を当てた人間ドラマ。

評価★★★/65点

ただの老人ではない何かが潜んでいるイアン・マッケランの目がイヤだ。。(誉め言葉ですからね)

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祭神名票No.146:エド・ウッド(1994年・アメリカ・124分)NHK-BS

 監督:ティム・バートン

 出演:ジョニー・デップ、マーティン・ランドー、サラ・ジェシカ・パーカー

 内容:史上最低の映画監督エドワード・デイヴィッド・ウッド・ジュニア(通称エド・ウッド)の奇想天外な半生を、エドの同類を自認するティム・バートンがモノクロ映像で紡いだ伝記映画。オーソン・ウェルズに憧れ映画製作の夢に燃えるエドが、往年の怪奇スター、べラ・ルゴシと出会った。彼はべラの出演を励みに監督となり、性転換が主題の「グレンとグレンダ」を撮り上げる。作品は全く評判を呼ばなかったが、エドはめげずに奇人を集め映画製作を続けるのだった。。

評価★★★/65点

ティム・バートンにもエドのような性癖があるのだろうか、あの顔で・・・。

考えるだけでゾッとする。恐るべき真実にオイラの心臓は耐えられるのだろうか。。

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祭神名票No.147:アガサ愛の失踪事件(1979年・アメリカ・98分)NHK-BS

 監督:マイケル・アプテッド

 出演:ダスティン・ホフマン、ヴァネッサ・レッドグレーブ、ティモシー・ダルトン、ヘレン・モース

 内容:1926年、女流推理作家の草分けであるアガサ・クリスティが、夫に捨てられたショックから11日間に及ぶ謎の失踪を遂げた。この映画は彼女のその間の行動を大胆な推理で克明に追った作品。

評価★/30点

同じような帽子に同じようなコート着ないでくれませんか。。誰が誰だか分かりやしない・・・。

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祭神名票No.148:バグジー(1991年・アメリカ・136分)NHK-BS

 監督:バリー・レビンソン

 出演:ウォーレン・ベイティ、アネット・ベニング、ハーヴェイ・カイテル

 内容:1930年代に実在したギャングで、砂漠に囲まれたラスベガスを一大賭博場に変えようと目論み今に至るラスベガスの礎を築いたベンジャミン・バグジー・シーゲルをモデルにしたドラマ。

評価★★★/60点

ウォーレン・ベイティって・・・

今までに出た映画の中で何発喰らったんだろう。。たぶん節穴だらけになるんだろうな(笑)。

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祭神名票No.149:チャーリー(1992年・アメリカ・145分)NHK-BS

 監督:リチャード・アッテンボロー

 出演:ロバート・ダウニーJr.、ジェラルディン・チャップリン

 内容:喜劇王チャーリー・チャップリンの生涯を描いた伝記映画。

評価★★★☆/75点

映画のことを知れば知るほど、噛めば噛むほどこの作品は味が出る。

フェアバンクスにピックフォードにはたまた雪洲も登場してたし、ハリウッド草創期の内幕も知れてオイシイ一本でした。

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祭神名票No.150:マルコムX(1992年・アメリカ・202分)Video

 監督・脚本:スパイク・リー

 出演:デンゼル・ワシントン、アル・フリーマン・ジュニア、デロイ・リンド

 内容:1965年に凶弾に倒れた伝説的な黒人解放運動の指導者マルコムXの伝記ドラマ。

評価★★★/60点

1コマ90分として、人種、思想、宗教について2コマ+補習分やるんだから、そりゃ集中力も切れるわなぁ。。。

2008年5月 3日 (土)

夢のシネマパラダイス399番シアター:Based on A true story

シービスケット

Seabis_l 出演:トビー・マグワイア、ジェフ・ブリッジス、クリス・クーパー、エリザベス・バンクス

監督・脚本:ゲイリー・ロス

(2003年・アメリカ・141分)2004/02/09・MOVIX仙台

評価★★★/68点

内容:1930年代、世界恐慌下のアメリカ。息子を亡くして失意のどん底にあるオーナーのチャールズ・ハワード、今や変人扱いされているかつての名調教師スミス、破産した家族との別離に苦しむ騎手のレッド。小柄で気性の荒いサラブレッド“シービスケット”にすべてを賭けた3人の男の生きざまをドラマチックに描いたヒューマンドラマ。原作は実在した競走馬の活躍を綴った、L・ヒレンブランドのベストセラー。

“ほんとのところどのくらいもの凄い馬だったのかがほとんど伝わってこないのが玉に瑕だが、あの時代をノスタルジックに包み込むセピア色の英雄伝説として割り切ってみれば上々の出来だと思う。”

この映画を少年ジャンプに例えてみる。

まず80年代ジャンプは、対決する相手との力関係が主人公が100だとすれば、相手は1000だぞぉっと数値化されていて、そこから主人公の血のにじむ努力と鍛錬と数値3、400レベルの中ボスとの戦いで経験値を上げていくというまさに血と汗と涙の結晶による段階的レベルアップが主流だった。

しかし、ワンピースをはじめとするここ最近の主流には数値レベルもなければ血と汗と涙の結晶も、無い。

強さを測る物差しは努力と鍛錬ではなくなり、夢と勝利への純粋で素直な希望と意志の強さになったのだ。

それゆえほとんど数値レベルは関係なくなった。1000だろうが10000だろうがみんなの意志が強ければ勝てるのだ。

さて、この映画はまさに後者の方。

しかもみんなの意志が強ければ勝てるわけだから、競馬場に集まった数万人の観衆の力を得たシービスケットはそりゃあ勝って当然だわなぁ。。

しかし、この映画、肝心かなめの観衆の視点を完全に捨てているという致命的なミスを犯してしまっているのがちょっと救いがたいのである。

それでも甘点なのは、冒頭にも述べたようにあの時代をノスタルジックに包み込む映画だと思ったからだ。だから登場人物みんな良い人なんだよね。

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ボーイズ・ドント・クライ

00000573046 出演:ヒラリー・スワンク、クロエ・セヴィニー、ピーター・サースガード、アリシア・ゴランソン

監督・脚本:キンバリー・ピアース

(1999年・アメリカ・119分)DVD

評価★★★/65点

内容:アメリカ、ネブラスカ州。華奢な青年ブランドンは、その無邪気な笑顔と気の良さで人気者になっていった。しかし、ある事件がきっかけで彼が実は女であるという秘密が暴かれてしまう。以来、人々の態度は豹変し・・・。性同一性障害に悩む女性を演じたヒラリー・スワンクがアカデミー賞主演女優賞を受賞。

“金八先生を緊急派遣せよ!”

映画の方は実話なんだろうけど、同じ性同一性障害を扱ったものとしてはやはり上戸彩版の金八先生の方が上。

ところで、この映画の中で自分が1番気まずく感じてしまったのが、ラナの母親だ。

この映画の中では1番普通かつ良識的な位置にいるはずのラナの母親。しかし、ブランドンを快く迎え入れる表の顔が、一転して真相が知れるやブランドンを化け物呼ばわりする裏の顔へと変貌を遂げる。

人の親として自分の娘を守るのは当然としても、ブランドンへの差別意識と性同一性障害に対する無知の側面があったことは否めないだろう。

その後の母親の行動を見ても、良識的な表の顔と裏の顔が行ったり来たりして、あるところでは前面に出てきて、あるところでは逃げに回るのだ。

そして、それはおそらく自分にも当てはまってしまうわけで・・・。

だからラナの母親を糾弾できかねる自分がいて、、、ブランドンのような人にはあくまでも第三者的な視点でしか見てこなかった自分がいきなり当事者になったらどうなるのか。

この映画を観て、逆になんだか自分が見られているような、試されているようなそんなかんじがしてスゴク気まずくなってしまった。。

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シャイン

Img6cfa753a0lbqw7 出演:ジェフリー・ラッシュ、アーミン・ミューラー=スタール、ジョン・ギールグッド

監督:スコット・ヒックス

(1995年・豪・105分)劇場・DVD

内容:オーストラリア出身の実在のピアニスト、デイヴィッド・へルフゴッドの半生を描いたドラマ。幼い頃から父にピアノを仕込まれ、天才少年として評判になったデイヴィッドは、イギリス王立音楽院への留学話が持ち上がるが、父は彼が家族から離れることを暴力的に拒否した。著名な作家キャサリンの励ましでようやく家を出たデイヴィッドは、セシル・パーカーに師事してコンクールにも出場するが、繊細な神経があだとなって精神に異常をきたしてしまう・・・。

評価★★☆/55点

この映画からはラフマニノフの技巧的かつ感傷的で豊かな旋律もモーツァルトの即興性や優雅さも感じられない。まるでネコ踏んじゃった♪を一様なリズムでずっと聴かされているようなかんじで、自分の中で全く盛り上がらず・・・。

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クール・ランニング(1993年・アメリカ・98分)Video

 監督:ジョン・タートルトーブ

 出演:リオン、ジョン・キャンディ、ダグ・E・ダグ、マリク・ヨバ

 内容:1988年、オリンピックを目指していたジャマイカの陸上選手デリスは、予選会の当日、隣で転倒した選手に巻き込まれて敗退してしまった。しかし、彼はひょんなことからアメリカ人の元ボブスレー金メダリストのアーブと出会い、ボブスレーが何なのかも知らぬままアーブのコーチのもとで冬季五輪出場を目指すことになる。しかし、雪を見たことすらないデリスの挑戦は簡単には実を結ばなかった・・・。1988年、南国ジャマイカからカルガリー冬季オリンピックに出場したボブスレーチームの奮闘ぶりを、実話をもとに描いたスポーツ・コメディ。

評価★★★★/80点

まるで、こち亀で4年に1度オリンピックのある年に姿を現す日暮さんのように、4年周期で必ず押し入れの中からヒョコッと姿を現す作品。

今日また押し入れの収納ケースの1番奥の下に眠らせました。

さあ、4年後!

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エレファント(2003年・アメリカ・81分)2004/05/30・仙台フォーラム

 監督・脚本:ガス・ヴァン・サント

 出演:ジョン・ロビンソン、アレックス・フロスト、エリック・デューレン

 内容:コロンバイン高校の銃乱射事件をもとに描き、カンヌ国際映画祭でパルムドールと監督賞を受賞した話題作。事件当日の、いつもと変わらない生徒たちの姿が、ドキュメンタリータッチで淡々と綴られていく・・・。

評価★★☆/50点

こんな一歩も二歩も引いたTVゲームばりの映画を見せられたオイラは、逆に一歩も二歩も踏み込んだPS2のバイオレンスゲーム“グランド・セフト・オート”を無っ性にやりたくなってしまった。

こんな映画見せられても結局オイラは今日もGTAをやりまくり、チンピラを殺しまくってゴッドファーザー気分を楽しむのだった。

そういう事の顛末と影響しか与えられなかったこの映画の罪は、大きい。

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赤い月(2003年・東宝・111分)WOWOW

 監督:降旗康男

 出演:常盤貴子、伊勢谷友介、香川照之、布袋寅泰、山本太郎、大杉漣

 内容:1934年、小樽から夫・勇太郎(香川照之)とともに満州へ移住した森田波子(常盤)。家業だった造り酒屋が繁盛し成功を収めた彼らは、3人の子供を育てながら幸せに暮らしていた。また、自由奔放な恋愛をまっとうしようとする波子は、かつての恋人で軍人の大杉(布袋)や、関東軍諜報部員の氷室(伊勢谷)へ淡い想いを寄せていた。しかし、1945年8月、ソ連軍の満州侵攻により状況が一変する・・・。戦禍の中で子供たちを守るとともに固い信念で生きていくひとりの日本人女性の波瀾の半生。直木賞作家、なかにし礼の実体験をもとに書かれた同名小説の映画化。

評価★★/40点

生きていくためには愛する人を作らないと生きていけないのよ!とエッチ場面を子供に見せびらかす豪放ママの生命力はたしかにスゴイが、いろんな意味で、戦争よりも大きなトラウマを抱えるに至った姉弟のことを思うと心が痛む・・・。

っていうか、ある日、社長が指を詰めた自分の切断した小指が入ったビンを持ってきて、「お前ら!オレについて来い!」と言ったら、社員のあなたはどうしますか?

オレ、辞めるよ、うん(笑)。え?極限状況を表現するにはあれしかないって?

なんだかなぁ、、ついていけないシーンがちらほら・・。

というのはさておき、オイラの祖父母も戦時中に満州の牡丹江に日本人開拓団として入植してたそうで、終戦の大混乱の中、祖父ちゃんはソ連軍に連行され苛酷なシベリア抑留を体験。祖母ちゃんは生後数ヶ月の乳飲み子を抱え1年以上中国東北部から朝鮮半島を必死の逃避行をし命からがら日本に帰還することができたという。

その苛酷な1年以上を乳飲み子を抱えた祖母ちゃんはどう潜り抜けてきたのだろうか。ついぞ祖母ちゃんの口から語られることはなく、今は寝たきり状態になってしまった・・。

乳飲み子を手放していたら間違いなく残留孤児になっていたと、その乳飲み子の弟にあたるオイラの親父が言ってたっけ。今は東京在住でオイラの口うるさい伯母さんです(笑)。

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かまち(2003年・日本・115分)WOWOW

 監督:望月六郎

 出演:Lead、大沢あかね、檀ふみ、姫野史子

 内容:1977年夏、エレキギターによる感電死というウソのようなホントの話で弱冠17歳でこの世を去った多才、山田かまち。彼の生涯を中心に、彼の生きた70年代の若者たちと、かまちの残した膨大な作品(詩、絵画、音楽)を通して彼を知る今の若者たちを交差させた構成で描いた青春伝記ドラマ。

評価★★/40点

映画を観るまで山田かまちってどういう人だったのか分からなかった。

しかし、映画観てもどういう人だったのか分からなかった・・・(爆)。

2008年4月24日 (木)

夢のシネマパラダイス368番シアター:My Favorite Director 張芸謀

活きる

2002025 出演:グォ・ヨウ、コン・リー、ニウ・ベン、グォ・タオ

監督:チャン・イーモウ

(1994年・中国・131分)NHK-BS

内容:1940年代の中国。資産家の息子だったフークイは、博打にのめり込むあまり家屋敷など全財産を失う。身重の妻チアチェンはそんな夫に愛想を尽かし実家へ帰ってしまうが、半年後、長男が誕生したのを機にフークイのもとへ戻ってくるのだった。心機一転、困窮する一家の家計を支えようとフークイは得意の影絵の巡業を始める。が、その矢先フークイは国共内戦に巻き込まれてしまい、共産党軍の捕虜になってしまう・・・。内戦や文革といった激動の中国に生きた一家の30年にわたる物語を描いた大河ドラマ。カンヌで審査員特別賞などを受賞しながらも、中国当局により本国では上映禁止処分に。日本でも初公開は2002年まで下らなければならない。

評価★★★★/75点

“自分の抱えてる悩みなんて、ちっぽけなもんだよなぁ・・・。”

親が子供を失うことの絶望、それでも生きていかなければならない苦しみは想像以上のものがあると思う。

例えば、オイラの伯母さんだ。

うちのオカンの姉にあたる人で、今まで子供を3人生んで育ててきた伯母さん。

オイラにとってはその子供たちは従兄弟にあたるわけだけど、しかし長男は赤ん坊の時に不慮の事故で亡くなり、次男は障害をもったまま生まれて20年間ほぼ寝たきりのままで亡くなった。三男はオイラと同い年で子供のときからよく一緒に遊んでいるが、彼もまた癲癇という病気を患っている。

子供を2人亡くすなんて、こんな不幸があっていいものなのだろうか・・・。

しかし、この伯母さん、いっつも笑顔が絶えなくてケラケラ笑い、伯母さんがその場にいるだけでそりゃもう楽しいのである。笑いが尽きない幸せな場となるのだ。

ある時、ふとウチの親父がこんなことを言っていた。

伯母さんはいっつも笑顔が絶えなくて明るくて話し上手で面白いけど、2人の子供を亡くした悲しみは想像を絶するものがあっただろうに。伯母さんの強さは自分には真似できないよホント、、、と。

それを聞いたときにオイラは初めてハッと気付いた。

それまで伯母さんの笑顔の裏にあるはずの悲しみなどこれっぽっちも考えたことなどなかった。

生きるということ。つらさを強さに変えていく過程における苦しみ。それを乗りこえて生きていく。

生きるって、スゴイことだな。

伯母さんには2人の分も長生きしてもらわないとね。

この映画を見てそんなことをふと考えてしまいました。

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至福のとき(2002年・中国・97分)2003/01/12・新文芸坐

 監督:チャン・イーモウ

 出演:チャオ・ベンシャン、ドン・ジェ、フー・ピアオ

 内容:中国の近代都市・大連。工場をリストラされて失業している男チャオは、“至福旅館”の経営者の名を騙ってある女性とお見合いをするが、その女性の連れ子である盲目の少女ウー・インを預かるはめに。。しかし、継母であるその女性につらく冷遇されていることに同情したチャオは、廃工場に按摩室を造って、仲間に客のフリをするなどの芝居を打ってもらいウー・インを稼がせる。そして彼女も次第に生きる希望を取り戻していき、チャオとも親子のような間柄になっていくのだが・・・。

評価★★★★/80点

“ジャイアン一家に拉致されたしずかちゃんを救出したのは、鼠が好物そうなまぎれもないドラえもんだった!!”

また先に忠告しときますが、しずかちゃんの入浴シーンはございません(笑)。。

という冗談はさておき、ラスト、1人であんなん放り出されて、入浴シーンどころかフロに沈められるような境遇になりはしないか、それだけが心配心配。

どうか良い人に出会えますように。みんなも願い!

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あの子を探して

Anokowosagasite 出演:ウェイ・ミンジ、チャン・ホエクー、チャン・ジェンダ、カオ・エンマン

監督:チャン・イーモウ

(1999年・中国・106分)2000/08/09・Bunkamuraル・シネマ

評価★★★★/75点

内容:舞台は中国の田舎の小学校。1ヶ月間学校を離れることになったカオ先生のかわりに、村長から代用教員に指名された13歳の少女ウェイ。28人の生徒が一人もやめなかったら褒賞金をあげるというカオ先生の言葉を信じて、子供たちを懸命に看るのだが、ある日、1番やんちゃな少年ホエクーが家の事情で都会へ出稼ぎに出てしまい・・・。ベネチア国際映画祭で金獅子賞。

“中学時代、すぐチョークを投げつける先公がいて何度もぶつけられた。そいつにこの映画を首根っこひっ捕まえて無理やり見せてやりたい。”

痛ってーんだよっマジで(笑)。

今は懐かしい思い出だけどさ。。

と、肝心の映画の方はすごく良かった。

お金じゃ買えないもの。

彼女の瞳から流れ落ちるひとしずくの涙。人々の良心。子供たちの笑顔。

都会の街に行って1番良かったことはと訊かれたホエクーが、食べ物をもらったことと答えたのが印象的だった。

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LOVERS

Lovers001 出演:金城武、チャン・ツィイー、アンディ・ラウ、ソン・タンタン

監督・脚本:チャン・イーモウ

(2004年・中国・120分)2004/09/11・MOVIX仙台

評価★★★★/80点

内容:唐の時代。反乱軍“飛刀門”の壊滅を朝廷から命じられた2人の官吏、リウとジン。ジンは反乱戦士を装い、目の不自由な飛刀門の娘シャオメイに近づくが、2人はいつしか惹かれあう・・・。

“「HERO英雄」から登場人物を2人削って、さらに尺を30分増やせばこのくらいできて当たり前。。。”

形式や様式にとらわれてがんじがらめになっていた「HERO」から一転、その制約の鎖を解き放った今作。

その結果リスクチャレンジと引き換えに自由を獲得するとともに人間の情と生気のほとばしりをも画面に切り取り、かたちの先にあるものをしっかり描ききることに成功している。快作。

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単騎、千里を走る

Ph3_ph3_tankisenri_01 出演:高倉健、寺島しのぶ、リー・ジャーミン、チュー・リン、中井貴一(声のみ)

監督:チャン・イーモウ、降旗康雄(日本編監督)

(2005年・中/日・108分)2006/02/07・盛岡中劇

評価★★★★/75点

内容:静かな漁村に暮らす高田剛一のもとにある日、東京にいる息子の健一がガンに侵され余命僅かだとの報せが届く。しかし、父と子の間には長年に渡る確執が存在し、面会すらできない状態になっていた。息子ともう一度向き合うことを決意した高田は、嫁の理恵から民俗学者の健一が、中国の有名な俳優リー・ジャーミンと交わした約束を果たすことができず悔やんでいることを知らされる。そこで高田は、健一の代わりに彼がやり残した仕事―中国奥地に伝わる仮面劇「単騎千里を走る」の演目をビデオに収めようと、無謀にもたった一人で中国の麗江市へと旅立つのだった・・・。

“中国の中国による高倉健のための映画”

携帯電話、デジカメ、デジタルビデオを自由自在に操る高倉健の姿というのも何か奇異に映ったが、異国の地である中国を文字通り“単騎、千里を走る”姿が、男鹿半島で仁王立ちしている姿よりも自然となじんでいてしっくりきているというのが面白い。

高倉健の一途さと無器用だけど素朴な人情というのは、悲しいことにもはや人と人との交流が希薄になっている日本では前時代的な忘れ去られていく遺産、あるいはファンタジーとなってしまっているのかもしれないな、なんてことをふと考えてしまった。。

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秋菊の物語(1992年・中国/香港・101分)NHK-BS

 監督:チャン・イーモウ

 出演:コン・リー、レイ・ラオション、コオ・チーチュン

 内容:秋菊の夫が些細なトラブルから村長に股間を蹴られて怪我をしてしまった。反省しない村長の態度に納得できない秋菊は、身重の身体で郡の役場へ行き訴えるが、それでも村長の態度は変わらない。ブチ切れた秋菊は今度は県の役所へ向かうのだった。。。ヴェネチア国際映画祭で作品賞受賞。

評価★★★/60点

“この映画を観てから、これからは何でもいいからまずは謝っておこうっと思うようになった・・・。”

それにしてもあの映像は素晴らしいものがある。

紅色がかった映像。寂寥たる村の風景と切るような冬景色の中で落ち着きと暖かさを与えてくれる。

と思ったらいきなり都会の絵が出てきたのでビックリ。なんつーかふた昔前くらいのお話だと思ってたので。。

しかし、この話、最初はほほ笑ましく見てたけど、度を過ぎてくると急速に引けてきた。

あの奥さん、相当欲求不満だったらしい・・・。

2008年3月17日 (月)

夢のシネマパラダイス406番シアター:シネマで巡る中華圏

最後の恋、初めての恋

Ururgdikul 出演:渡部篤郎、シュー・ジンレイ、ドン・ジェ、チェン・ボーリン、ニィウ・ベン、津田寛治

監督:当摩寿史

(2003年・松竹・118分)2003/12/25・シネ・リーブル

評価★★★☆/70点

内容:2003年、中国上海。日本の自動車メーカーに勤める早瀬は、東京本社から上海支店に転任する。彼は半年前、婚約者を自動車事故で亡くし、心に深い傷を負っていた。赴任初日にホテルの部屋で酒と睡眠薬により昏倒した早瀬だったが、フロント係の女性ミンの迅速な対応で大事に至らずに済む。それが2人の出会いだったが、ミンもまた不治の病に冒されているという悲しい秘密を抱えていた・・・。発展著しい上海を舞台に、互いに秘密を抱える男女の切ない恋を描いた日中合作のラブストーリー。

“渡部篤郎の上海でダラダラいかせて!”

ほんとダラダラ進んでいく感が強いのだけど、ラストのまとめ方にうまく逃げおおせられたかんじ。

ズルイっすよ、この難病ネタは(笑)。

はっきりいってこの映画には必要なかったんじゃないかな。先制逃げ切りのまとめ役として使われた感が否めない。

しかし、ダラダラ進んでいくし、その語り口も不器用なのだけど、それを補ってあまりある誠実さがあるのもまた事実。

例えばリンのボーイフレンドのトラックが事故って早瀬が手伝うシーンで、早瀬は「いち、に、さん」と日本語の掛け声で土嚢を積み上げるのだけど、ラストの方で早瀬がミンたち家族の写真を撮るシーンでは、「イー、アー、サン」とフツーに中国語の掛け声で写真を撮ってるんだよね。そういう印象的で上手い描写も多い。

だから、好きな映画か嫌いな映画かと言われれば、なんだか好きな方になっちゃうんだよね。

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北京ヴァイオリン(2002年・中国・117分)NHK-BS

 監督・脚本:チェン・カイコー

 出演:タン・ユン、リウ・ペイチー、ワン・チーウェン、チェン・ホン

 内容:中国北部の田舎町。13歳のチュンは母の形見のバイオリンを弾きこなし、天才と呼ばれていた。息子の音楽の才能に気づいた父は、北京へ移り住むことを決意する。。少年の成長と、息子をサポートしようと必死に生きる父の情愛を描いた感動ドラマ。

評価★★★★/80点

隠れた名曲を発見した時のような、そんな至福の時を過ごすことができました。謝謝!

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こころの湯(1999年・中国・92分)WOWOW

 監督:チャン・ヤン

 出演:チュウ・シュイ、プー・ツンシン、ジャン・ウー

 内容:北京の下町で銭湯「清水池」を営むリュウは、知的障害のある次男アミンと暮らしている。ある日、南部でビジネスマンをしている長男ターミンが、アミンから送られてきた絵葉書を見て父親が倒れたのではないかと心配して帰郷してくる。全くもって元気な父の姿を見てひと安心したターミンだったが、付近一帯で再開発計画があり、銭湯も近く取り壊される予定であることを知る・・・。

評価★★★/60点

オイラ、ぬるま湯ってあまり好きじゃないんだよね。だから映画自体がぬるま湯にどっぷり浸かっているようなこういう映画を観ると、めちゃくちゃグッタリきちゃうんだよね。逆に疲れが溜まっちゃうていうか。。

しかも、こぶ平改め林家正蔵が所狭しと動き回るし・・・(笑)。スゴイ似てたな。

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きれいなおかあさん(2001年・中国・90分)NHK-BS

 監督:スン・チョウ

 出演:コン・リー、カオ・シン、シー・ジンミン、リュ・リーピン

 内容:スン・リーインは聴覚に障害を持つ息子ジョン・ダーと北京で二人で暮らしている。夫は息子の障害のことが原因で彼女のもとを去っていた。そんな彼女は少しでも息子との時間が持てるようにと新聞配達や家政婦の仕事に就く。そして、息子に対して言葉を教え、学校も聾唖学校ではなく普通の学校に通わせようとする。が、彼女の思いとは裏腹に、聴覚障害をもつ子供に対して世間の風は冷たいものだった・・・。

評価★★★★/80点

この邦題見ると、どうしても某電機メーカーの女性美容商品CM「きれいなお姉さんは好きですか」シリーズを思い浮かべてしまうが、このコン・リーはハナマルキのCMに出てくるお母さーんシリーズを思い浮かべてしまう。

それで良し。

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ヤンヤン 夏の想い出(2000年・台湾/日・173分)NHK-BS

 監督・脚本:エドワード・ヤン

 出演:ウー・ニエンジェン、エレン・ジン、イッセー尾形、ジョナサン・チャン

 内容:ヤンヤンは祖母や両親、姉と台北に住んでいるごく普通の家庭の少年。ところがありふれた家族の生活は、叔父の結婚式を境に一変。祖母が脳卒中で昏睡状態になるわ、母は新興宗教に走るわ、父は初恋の人に胸キュンになるわ、姉は隣家の少女のボーイフレンドを横取りするわ、様々な問題が沸き起こる・・・。2000年のカンヌで監督賞を受賞した他、NY、LA批評家協会賞、外国映画賞を受賞。07年に他界したエドワード・ヤン監督の遺作となった。

評価★★/40点

肝心のヤンヤンが全然出て来ねえっっ!

邦題から勝手に連想していたのとは相当かけ離れたものだった・・・。

プロットがうっすらと頭に残っているであろう何年後かにまた観てみたいかな。

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2046

2046small 出演:トニー・レオン、木村拓哉、コン・リー、フェイ・ウォン、チャン・ツィイー、カリーナ・ラウ

監督・脚本:ウォン・カーワイ

(2004年・香港・130分)2004/11/27・仙台コロナ

評価★★★/65点

内容:1967年の香港。記者あがりの作家チャウは、とある古びたホテルの2046号室に泊まることに。彼は、ホテルのオーナーの娘ジンウェンが日本人のビジネスマンと恋に落ちていることに触発され、近未来SF小説「2046」を書き進める。それは、2046年が舞台で、失われた愛を取り戻すことができるという“2046”へ向かう、美しいアンドロイドたちが客室乗務員を務める謎の列車の物語だった・・・。

“ウォン・カーワイ映画写真展を美術館でやったら絶対見に行くのに。。”

しかもその写真はオイラに選ばせて欲しい。オイラが編纂してやるから、ていうかオレにやらせろ(笑)。

タバコは吸えないのだけど、「カイロの紫のバラ」みたいにこの映画の中に入っていってタバコをくゆらせてみたいと真剣に妄想してみた・・・。

ただ、物語の中に入って身を委ねたいということでは決してないということは付け加えておかなければなるまい。

あくまでもウォン・カーワイの映像世界の中、しかも時の静止したひとつの画像のワンフレーム内に入って最高のパフォーマンスを焼き付けてみたい、ただそれだけだ。

はっきりいってこの映像世界の中を歩いてみたいとも思わない。

ウォン・カーワイの映像世界その一瞬のきらめきの中に吸い込まれてみたい、ただそれだけなのだ。

なぜなら彼の映像世界の全てに没入したくないから、その全てをくまなく知りたいとは思わないから。

知った途端につまらなくなりそうで恐い・・・。

それだけ自分の世界とは全く異なる言語しか使ってこないウォン・カーワイという男。

しかも、その言語で語られる物語は、時折眠気をもよおす。。。

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恋する惑星

10004 出演:トニー・レオン、ブリジット・リン、フェイ・ウォン、金城武、チャウ・カーリン

監督・脚本:ウォン・カーワイ

(1994年・香港・101分)NHK-BS

内容:香港の重慶マンションとその周辺を舞台に、2組の男女の出会いとすれ違いを描くウォン・カーワイの新感覚ラブストーリー。ドラッグの売人をしている金髪の女に恋をした刑事223号を主人公とする「重慶マンション」と、刑事633号の部屋の合鍵を手に入れたウェイトレスのフェイが、彼の部屋に忍び込んで次々と模様替えしていく「ミッドナイト・エキスプレス」の2編から成る。

評価★★★/65点

金城武編は猛烈な睡魔との真っ向勝負、フェイ・ウォン編は猛烈な高揚感との真っ向勝負、まるでドラッグでもやったかのようなハイ&ロー状態にもうグッタリ・・・。

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天使の涙(1995年・香港・96分)DVD

 監督・脚本:ウォン・カーワイ

 出演:レオン・ライ、ミシェル・リー、金城武、チャーリー・ヤン、カレン・モク

 内容:そろそろ足を洗おうと思っている殺し屋と、彼のパートナーである美貌のエージェントは、仕事に私情を持ち込まないのが流儀で、めったに会うこともなかった。エージェントが根城としている重慶マンションの管理人の息子モウは、5歳のときに期限切れのパイナップル缶を食べ過ぎて以来、口がきけなくなっている。ある日、彼は失恋したばかりの女の子に会って初めての恋をした。一方、殺し屋は街で出会った金髪の女と互いのぬくもりを求め合うようになる。。。香港の光と闇の中で生きる5人の若者たちの青春群像劇。

評価★★/45点

題名は原題通り「堕落天使」の方がいい。「天使の涙」だとますますもって上っ面なかんじがしてよう好かん。

2008年2月29日 (金)

夢のシネマパラダイス402番シアター:ディア・ハンター

Nliyuarkq 出演:ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン、ジョン・カザール、ジョン・サヴェージ、メリル・ストリープ、ジョージ・ズンザ

監督:マイケル・チミノ

(1978年・アメリカ・183分)DVD

評価★★★★/80点

内容:1968年、ペンシルベニアのスラブ系移民の町クレアトンから、3人の若者が徴兵されて狂乱のベトナム戦線へ旅立った。親友同士だったマイケル、ニック、スティーヴンの3人は、1970年に地獄の戦場で再会したが、北側の激しい攻撃に遭い捕虜となってしまう。彼らを待ち受けていたのは、べトコンが金を賭けて興じるロシアン・ルーレットであった。隙を見てべトコンを打ち倒したマイケルは2人とともに濁流を下って脱出するが、途中で互いに離ればなれになってしまう・・・。ベトナムにロシアン・ルーレットなどなかったという非難や、主人公たちがロシア系であるが故に、当時のソ連など社会主義国など内外で大きな非難を浴びたが、アカデミー賞で作品・監督・助演男優など5部門で受賞した。

“戦場を描いた「ディア・ハンター」と戦場を描かなかった「ビッグ・ウェンズデイ」。”

奇しくも同年に公開された両作。

移民の田舎町クレアトンとカリフォルニアの海岸沿いの町。

鹿狩りとサーフィン。

そしてベトナム。出征、帰郷。

しかし本作は戦争の狂気としてのメタファーとして、ある意味姑息で短絡的だが、ある意味で最も端的なロシアン・ルーレットというスリラーゲームを持ち出してきた。

そして、その意図するところは成功した。と個人的には思う。

役者陣の迫真の演技も相まって如実に戦争の狂気を導き出し、その狂気によって若者が変貌してしまう様を描き出した。

一方の「ビッグ・ウェンズデイ」は、本作と同様の構図をとりつつもベトナムにおける戦争の狂気を省き、10年の歳月という時間の流れを経た後のもう若くはないサーフィン仲間の再会を描いた。

それにより逆に直に狂気を描くよりも、なまじ語らないことで彼らの抱えた傷と青春を奪われた苦しみを無言の変貌として描き出したのだ。

その点でも「ビッグ・ウェンズデイ」はまぎれもない青春映画なのだが、この本作「ディア・ハンター」は、戦争映画でもあり青春映画でもあり、ホラー映画でもあるというなんだかゴッタ煮的な要素が強い映画だといえる。

しかしそこはさすがのマイケル・チミノ。

完璧主義者ぶりがこの作品では吉と出ていて、しっかりこの作品の元締め役を果たしている。

そしてなにはともあれロシアン・ルーレット。良くも悪くもこの一言に尽きる。

2008年2月24日 (日)

夢のシネマパラダイス400番シアター:少女、思春期のココロ

がんばっていきまっしょい

4_55992 出演:田中麗奈、清水真実、葵若菜、真野きりな、久積絵夢、中嶋朋子

監督・脚本:磯村一路

(1998年・東映・120分)DVD

評価★★★★/80点

内容:四国・松山を舞台に、ボートに青春をかけた少女たちの姿をみずみずしくとらえた青春映画。1976年春、ボートに魅せられていた悦子だったが、入学した伊予東高校には女子ボート部がなかった。悦子は友人を4人集めて女子部を発足するも、新人戦に惨敗。これを機にメンバー全員にやる気がわいてくる。元日本選手権メンバーの晶子をコーチに迎え、5人はボートに情熱を注いだ。悦子は幼なじみの関野への想いも胸に秘めつつ、晶子の指導を受け、仲間たちと再び新人戦に挑む。

“漫画の連載で最初とラストの主人公の顔かたちが変わっていることがよくあるが、この映画もエツ姉の表情にオープニングとラストで雲泥の差がある。そういう映画に出会えるのは稀だしうれしい。”

オープニングは防波堤に座って海を見つめるシーン、ラストも合宿所の前の砂浜に立って海を見つめるシーン。

しかし明らかにオープニングとラストではその受ける印象はちがう。

ラスト、エツ姉という人間に命がしっかり吹き込まれた凛とした佇まいにエツ姉の人間としての強さと成長、そして過ぎ行く青春時代の限りなく純粋な一瞬を感じ取ることができる。

当時はまだあどけなさの残る新人・田中麗奈だからこそ、その一瞬をフィルムに焼き付けることができたのかもしれない。

脇役陣もまた素晴らしい。

一見の価値あり。

P.S.

ラスト近くまでずっと「がんばっていきまーーす、、、勝利!」だとばかり思ってたけど、「がんばっていきまっっっしょい」なのね(笑)。ていうか題名見ろよ。。。

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花とアリス

030310nttx 出演:鈴木杏、蒼井優、郭智博、相田翔子、阿部寛、広末涼子

監督・脚本:岩井俊二

(2004年・東宝・135分)2004/03/29・仙台東宝2

評価★★★★/80点

内容:花(鈴木杏)とアリス(蒼井優)は同じバレエ教室に通う中学生の仲良し2人組。花は高校生の宮本に秘かな想いを寄せており、彼を尾行しては隠れて写真を撮りまくっていた。やがて花とアリスは宮本と同じ高校に入学、花は宮本と同じ落語研究部に入部する。が、ある日、シャッターに頭をぶつけて転倒し記憶喪失に陥ってしまった宮本に「あなたの恋人だったんだけど。。」と恋人のフリをしてしまう花。一方、アリスは街でタレント事務所にスカウトされ・・・。

“我愛文電影。再看!”

花とアリスのみにマジ本気なのは分かるが、それを際立たせるためになにもアジャ・コングや虻川や叶姉妹で遊ばなくても・・・(笑)。吉岡秀隆の声だけ出演もどうよってなかんじだけど。

隠し手鏡でのぞき見するロリ男は教授であれ誰であれ犯罪だが、映画監督としてカメラからのぞけばご立派なお仕事になっちゃうからねぇ!っっだ。よっ、パンチラ監督ぅぅ~。

なぜか訳も無くささくれ立っているオイラなのだった・・・。ただ単に羨ましいだけやん。。。

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わたしのグランパ(2003年・東映・113分)NHK-BS

 監督・脚本:東陽一

 出演:菅原文太、石原さとみ、浅野忠信、平田満、宮崎美子、波乃久里子

 内容:中学1年の珠子は五代家の一人娘。ある日、13年ぶりに祖父の謙三が刑務所から出所して来る。仁義を重んじる昔カタギな祖父の力は絶大で、珠子への学校でのいじめはなくなり、不良グループによる校内暴力も沈静化。また、珠子の両親の不仲も改善されていく。が、そんな中、珠子の家の前をヤクザがうろつくようになり・・・。

評価★★★☆/70点

“たま子といえば・・・”

名作ドラマ「北の国から」で、東京で働いていた純くんが孕ませちゃう女のコの名前がたま子だった。しかも彼女の叔父さん役が菅原文太だったのだ。。

「誠意とは、何かね。誠意って、、、一体何なんだね。」という名セリフと圧倒的存在感が際立っていた。

叔父貴だろうがグランパだろうが、菅原文太の凄みと存在感は消えうせることはない。

ああ、オイラもああいうジジイになりたいな。グランパとは呼ばれたくないけどね(笑)。

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害虫

Gai 出演:宮崎あおい、田辺誠一、沢木哲、天宮良、蒼井優、りょう

監督:塩田明彦

(2002年・日活・92分)2002/03/20・ユーロスペース

評価★★★/65点

内容:母の度重なる自殺未遂に不登校。。。13歳の中学1年生・北サチ子は、小学校時代の担任と恋愛関係にあるが、不安定な現実に抗うように街をさまよう。町のチンピラ少年や中年の路上生活者と行動をともにするうちにいつしか笑顔を取り戻したサチ子は、クラスメイトの夏子の尽力もあり、学校に戻っていくのだが・・・。

“泣か(け)ない女の目は恐い。”

宮崎あおいの目の力と眼差しがこの映画を引っ張っているのは確かだが、あまりこの映画を解りたくない自分がいるのも確か。

でも、解っちゃう自分がちょっと恐いんだよね・・・。宮崎あおいVS蒼井優の見えない火花も恐かったし。

ま、オイラ的には泣ける夏子の方が分かるし好きだけど。

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下妻物語

20041229193719 出演:深田恭子、土屋アンナ、宮迫博之、篠原涼子、阿部サダヲ、岡田義徳、樹木希林

監督・脚本:中島哲也

(2004年・東宝・102分)2004/06/23・テアトルダイヤ

評価★★★★/80点

内容:茨城県下妻市。田んぼのあぜ道を闊歩する、ロココ調のロリータファッションに身を包んだ高校生・桃子(深キョン)。同じく原チャリで爆走するレディースのヤンキー娘・イチゴ(土屋アンナ)。2人はひょんなことから意気投合してしまい、友情を育んでいくことに。。。

“牛久大仏が激揺れしてるゼヨ!”

オープニングの深キョンがスクーターに乗って爆走するシーンで牛久大仏が激しく横揺れしているカットが映し出されるが、そこでまさにドツボにハマってしまいました。ゴーーーンンンンンン(鐘の音が・・・)bell

田んぼ、牛、原チャリ、舗璽威帝劉、バアちゃんの眼帯、ハエの素手つかみ取り、ジャスコで買った¥1980の服、ピー音、一角獣、生瀬勝久、大仏、社長さん、イチゴ飛び蹴り桃子卒倒、シベリア超特急、、、、すべてが、キターーーっhappy02てかんじ。

50ccの原チャリを追い越さんばかりのスピードでオイラは下妻の田んぼを走りぬけたのだった。ドヒューーッッ、、、あ、ウンコ踏んじゃった。。。

といっても、この映画から何を得たかといわれるとちょっと困るけど。。

しかし、オイラはオイラの道を行くでぇ。

その後DVDでこの映画を観ているオイラをウチのオカンとバアちゃんが奇異な目で見ていたが、そんなのどうでもいい。年がら年中NHKをつけっぱなしにして満足してるアンタらとはちゃうんでえぃ(笑)。

もう誰にも負ける気がしねえぜw。

というオイラも田舎人さ。。。

田舎の特徴番外編:なぜか田舎の家はNHKに異常なほど心酔しきっている・・・。また、なんの躊躇もなくハエを手でわしづかみにできるオバハン=名人が多い。ウチのオカンね(笑)。

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サイドカーに犬(2007年・日本・94分)CS

 監督:根岸吉太郎

 出演:竹内結子、古田新太、松本花奈、ミムラ、鈴木砂羽、樹木希林、椎名桔平

 内容:不動産会社に勤める30歳の薫の記憶の中に生きる憧れの女性ヨーコさん・・・。薫が小4の時の夏休み、父親とケンカの絶えなかった母親が家出。それから数日後、家にヨーコさんがやって来た。ドロップハンドルの自転車に颯爽と乗るヨーコさんは母親とは対照的な人で、薫にも友人として対等に接してくれ、薫にとっては夢のような日々だったが・・・。

評価★★★☆/70点

母親の家出、怪しげな中古車販売をしているうだつの上がらないダメ親父、子供たちの世話をしに家にやって来る親父の若い愛人。

10歳の少女がぶち当たるには十分すぎるヘビーな家庭環境なのだけど、それをサラリとなおかつノスタルジックに描いているのがこの映画のミソ。

普通ならばドラスティックになるところを、懐かしい小道具の数々で80年代テイストを醸し出すとともに、徹底して子供目線で描写することで大人の事情をカムフラージュし、独特な世界観、つまるところ子供時代の記憶の中にしまいこまれた宝物のような世界観を引き出すことに成功している。

そして、このひと夏のヘンな日常が人の優しさや温もりを思い起こさせてくれ、ほんわかとした気持ちにさせてくれるのだ。

ヨーコ役は竹内結子よりは木村佳乃じゃないかなぁとも思ったんだけど、総じて役者陣はイイ味出してたし、こういう心温まる良質な短編映画がどんどん出てくればいいのに。

そしたっけ、映画の中でヨーコさんが太宰治の小説「ヴィヨンの妻」を読んでるシーンがあったんだけど、本作の後にこの映画化のメガホンを取ったというのも何か浅からぬ縁があったんだろうね。このシーンはまったくの偶然だったそうだから。

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ゴーストワールド

Ghostworld 出演:ソーラ・バーチ、スカーレット・ヨハンソン、ブラッド・レンフロ、スティーブ・ブシェミ

監督:テリー・ツワイゴフ

(2001年・アメリカ・111分)2001/09/13・恵比寿ガーデン

評価★★★/65点

内容:口は悪いけど根は優しいイーニド、金髪で美人の辛辣なレベッカ。高校を卒業した2人は進路も決めないまま、毎日のようにダイナーに入り浸り。ある日、出会い系広告でどうしようもない中年男がやって来た。騙されたと気づき店を出て行った彼のことを2人は尾行するが・・・。

“ゲロダサい!しかしちょっと切ない。。。今だかつてこんな映画見たことない。”

今だかつて見たことないというのは、イコール=イーニドのような女性を見たことない=付き合ったことがない=たぶん無意識のうちに自分から避けてきたということに重なるわけで。。

評価が3点なのも要はイーニドとは傍から怖いもの見たさで見ているぶんには面白くていいけど、実際問題自分から関わりをもつのはチョット(怖くて)・・・というのがやはり本音なので。

だからこの映画とも無意識のうちに壁と距離を作ってしまい、映画の核心に触れることができなかったことがこの評価しかできなかった所以なのだな。

だからオイラなんかはバスに乗っていくあのラストは、あての無いどこぞやの街に旅立っていった、まだ飛ぶには未熟なツバサで。しかしそれでもゴーストワールドたるイーニドの地元の街から半ば強制的に巣立っていったというふうに単純に解釈してしまいました。

しかし、後に友人から、あれは三途の川を渡って行ったということなんじゃないの?と指摘されてアポーンしちゃいました。

オイラのようなある程度の距離をもった見方では絶対出てこない解釈。さすが映画バカ。勉強になりました(笑)。

でも、レベッカには共感できてもイーニドにはチョット無理だなという自分の中での深いところにある本音は変わりようがないなというのはやはりあって、これは正直どうしようもない。

でも機会があればイーニドみたいな女性と友達になってみたい気もする。男友達にはそういう奴もいないではないけど、、、ってそれってもしかしてこっちに問題ありなのか・・。あ、、オイラって絶対嫌なヤツだわ・・・。

P.S. 自分にとってのこの映画のゴーストワールドはブラッド・レンフロにまったく気付かなかったことです。。

2008年2月16日 (土)

夢のシネマパラダイス398番シアター:機動警察パトレイバー

機動警察パトレイバー劇場版

S_bcba1780 声の出演:富永みーな、古川登志夫、大林隆介、榊原良子、池永通洋、二又一成、千葉繁

監督:押井守

(1989年・松竹・98分)NHK-BS

内容:近未来の東京を舞台に、警視庁の特殊部隊が活躍する姿を描いたオリジナル・ビデオシリーズの劇場版。レイバーと呼ばれる人間型作業用機械を利用した犯罪の増加に伴ない創設された、警視庁特車二課レイバー隊の篠原遊馬は、続発するレイバー暴走事件に疑問を持ち、レイバー駆動用の新式プログラム「HOS」を調べ始める。HOSは自殺した技師が開発したもので、そこにはレイバーを暴走させるウイルスがプログラムされていた・・・。

評価★★★★/75点

“この映画の主人公は、パトレイバーでもなければ泉をはじめとする隊員でもない。”

東京かよっ!。。。

石が主役のバルセロナをはじめとするヨーロッパの都市では過去と現在、未来が見事に融合している。

過去はダサいと思われ捨てることがステータスとなっていたバブル期の日本、その中心地東京だからこそ確立できた世界観と設定だと思う。しかも詳細でリアル。

基幹となる土台が完璧なのだから、それをベースに肉付けされる話も面白くならないはずがない。アクション一辺倒でなくとも魅(見)せられる理由が分かった気がした。

だが、しかし、08年時点でこの映画にまだ自分が追いつけていけてないというのもなんだかスゴイというかなんというか・・・。

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機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年・松竹・113分)NHK-BS

 監督:押井守

 声の出演:大林隆之介、榊原良子、富永みーな、古川登志夫、根津甚八、竹中直人

 内容:近未来を舞台に、自衛隊クーデターに立ち向かう警視庁パトレイバー隊の活躍をシミュレーションタッチで描く。2002年冬、謎の戦闘機が横浜ベイブリッジを爆破。政府は戦車や戦闘機を各所に配備し、臨戦態勢を敷いた。陸幕調査部員と秘密裏に接触したレイバー隊の後藤隊長は、事件の背後に元自衛隊員・柘植の存在を察知する・・・。

評価★★★☆/70点

“けだるい平和でも崇高な理念を掲げた正義の戦争よりはまだマシ。”

と言うしかないなこの映画を観たかぎり・・・。

姿なきテロの首謀者が姿を現した後ははっきりいってメチャつまらなかった。

それまではメチャ面白かっただけに、その落差に一気に冷めてしまった。

1作目が凄かったのは、姿なき犯人の意志が東京という街に乗り移り、物言わぬ街の光景に如実に代弁させたことだった。

今回のパトレイバー2も姿なき犯人との戦いを描いているわけで、確実にレーダーには映っていた幻の戦闘機の首都圏突撃シーンなど見応えはある。しかし、そこに込められた意志とは何だったのか。。

オイラが気にくわないのは、この映画ではその答えを後藤隊長と荒川の解説者風情の会話だけで済ませてしまっているということだ。

姿を現した肝心かなめの柘植はただの白髪まじりのジイさんにしか見えず、自分の意志と覚悟を言い表す確実な言葉さえ持ち合わせてはいない。

ラストで「見ていたかったのかもしれない、、、この街を。」と言っていたが、南雲を見ていたかったんじゃねえのかと勘繰りたくもなるわなぁ。。

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WXIII 機動警察パトレイバー(2001年・松竹・100分)NHK-BS

 監督:遠藤卓司

 声の出演:綿引勝彦、平田広明、田中敦子、穂積隆信、拡森信吾

 内容:昭和75年、東京湾沿岸ではレイバーを狙う謎の破壊活動が続発していた。様々な憶測が飛び回る中、事件を追う警視庁城南署の刑事、久住と秦はある日、湾岸に浮かぶ備蓄基地で次々と人間を食い殺す怪物に遭遇。2人はこの怪物が彼らの追う犯人と疑いを強めるが、残された怪物の肉片から驚くべき事実が判明する。さらに2人の捜査の周辺で妖しく動く女性、生物医学研究所の研究員・岬冴子の影が浮かび上がってくる・・・。

評価★★/40点

“後藤隊長、、、老けたねぇ。。”

人間と人間の静かで熱い戦いをこのシリーズでは期待していたのだけど、本作では人間すら描けてないのだからお話にならんわな。

化け物が次々に人を襲うハリウッドのB級パニック映画の方がやりたいことがはっきりしているぶん面白いと思うぞ。

2008年2月15日 (金)

夢のシネマパラダイス397番シアター:誰もが必死に生きたあの時

少年時代

8fad94n8e9e91e3 出演:岩下志麻、細川俊之、芦田伸介、大滝秀治、河原崎長一郎、藤田哲也、堀岡裕二

監督:篠田正浩

(1990年・東宝・117分)DVD

内容:第二次世界大戦中、東京から富山に疎開してきた少年と疎開先で出会った少年たちとの友情と別れを描いた物語。昭和19年夏、小学5年生の風間進二は富山に疎開することになった。富山で最初に仲良くなったのは地元の少年たちのリーダー・武だったが、武は学校の級友たちの前では進二に高圧的な態度をとる。隣町で悪童たちに取り囲まれた進二は武に助けられ、2人の間の友情を改めて確認した、が・・・。

評価★★★★★/95点

小学校で3回、中学で1回転校を経験したオイラにとって、進二の何も考えてなさそうで実は抜け目のない処世術は、分かるを通り越して自分の記憶神経を痛いほどビリビリ震わせる。

それでいて最も映画的な場面をラストにもってくることによって、陽水のいろいろ考えてそうで実際抜かりのない歌が、感動を通り越して自分の顔面神経をこれでもかというほど無茶苦茶に震わせる。

けっこうズルイ戦法で攻められて、まんまとオイラもそれに引っ掛かっちゃったな。。。

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美しい夏キリシマ

Kiri 出演:柄本佑、小田エリカ、石田エリ、香川照之、左時枝、牧瀬里穂

監督:黒木和雄

(2002年・日本・118分)2003/12/11・岩波ホール

内容:1945年夏の霧島地方。15歳の中学生・日高康夫は、満州から霧島の祖父母の家に戻り、跡取りとして暮らしていた。村には本土決戦に備え日本軍が駐屯し、村の人々の生活にも戦争の影は忍び込んでいた。夫を亡くした日高家の小作人イネ(石田えり)は駐屯兵(香川照之)との情事に溺れ、一方、日高家の女中はる(中島ひろ子)は片足を失った帰還兵(寺島進)のもとに複雑な心境になりながらも嫁いでいく。また、康夫もかつて空襲で親友が爆死するのを目の当たりにし一人生き残ったことに罪悪感を抱いて苦悩し続け、すっかり心を閉ざしていたのだった・・・。

評価★★★★/80点

戦争というバカでっかい罪から雨後のタケノコのごとく生み落とされる罪過の数々は、ほんの小さな日常にまでも染み出してくる。

そして、それらを大きく包み込み静かに見定めるキリシマの自然と風景。

その対比が何よりも罪で残酷だ。

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鬼が来た!

Oni 出演:チアン・ウェン、香川照之、チアン・ホンポー、ユエン・ティン、澤田謙也

監督・脚本:チアン・ウェン

(2000年・中国・140分)2002/05/07・イメージフォーラム

評価★★★★★/100点

内容:第2次世界大戦末期の中国のとある小村を舞台に、ひょんなことから日本兵を匿うことになってしまった村人の困惑と日本兵との奇妙な交流を、ときにユーモラスに、そして衝撃的に描いた問題作。1945年冬の旧正月直前、中国華北地方の寒村・掛甲台村。深夜、青年マーのもとに男が突然現れ、2つの麻袋を押し付け、大晦日までそれを預かるように脅して去って行った。そして、その麻袋の中に入っていたのは、日本兵・花屋小三郎と通訳の中国人・トンだった。マーはあわてて村の長老たちに相談し、結局約束の日まで2人をかくまうことになるが・・・。2000年カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したが、中国では上映禁止処分になっており、チアン・ウェン監督も映画製作活動を数年間禁止されたが、07年に新作を発表し、ベネチア映画祭にも出品された。また、チアン・ウェンがこの映画を撮ろうと思い立ったのは、1997年に靖国神社の一角で花見をしていた旧日本軍の兵士と話をしたところ、彼らが中国での侵略行為に何の罪も感じていないことに驚愕したことがきっかけになっているという。

“初めて分かった。無条件降伏ってどういうことなのか。。”

自分は今まで一度も戦争映画に降伏したことがない。

涙を流して敗走したことはあっても、両手を挙げて降伏したことはなかった。

しかし、この映画で自分は初めて降伏した。

しかも両手を挙げる気も失せ投降することもできず、ただじっとその場にどっかと座り込むことしかできなかった。

人は完膚なきまでの完敗を喫したときに思わず笑みを浮かべるというが、まさにそんな余韻を味わされたのだ。

話は脱線するが、映画公開当時に新聞でこの映画の紹介記事みたいなのを読んだことがあって、その中で日本、中国のスタッフの間で歴史観や映画の中の描写などで様々な衝突があり、撮影現場も大変だったという説明がされていたのを覚えている。

そしてつい先日、この映画に出演していた香川照之の「中国魅録/鬼が来た!撮影日記」という本を読んだのだが、これがまた映画に負けず劣らずもの凄いのである。

香川さんはこの中で、「この作品の狂気が100だとすれば、撮影現場の狂気は1000くらい凄いものだった」と述べている。

まさに撮影現場も文字通りの生の戦場だったのだ。

狂気から狂気は生まれる。狂気を生み出すには自分が狂気に染まるしかない。

その点で、監督・主演を務めたチアン・ウェンの狂気と闘気と意気と血気に勝るものはない。

スクリーン全体からもそれがよく伝わってくるのだが、ここでも面白いエピソードがあって、香川さんはチアン・ウェンのことを“天皇”と呼んでいたというのだ。別な映画(「ヘブン・アンド・アース」)では中井貴一がチアン・ウェンのことを“皇帝”と呼んでいたのも有名な話で、黒澤明が黒澤天皇と呼ばれていたのと同様な呼称であろう。

恐るべしチアン・ウェン。

しかしこの映画、あまりにも観ている人が少なすぎる。

この映画を周りに広めるくらいの闘気はオイラも出そう。

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