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2021年12月31日 (金)

うたばん狂想曲第38番:第30回オイラ的日本レコード大賞in2021

行きつけのレンタルビデオ店でCDレンタルが終了してしまい、ついにサブスクデビューして世の中にようやく追いついた記念すべき2021年!

さっそく月間ランキング行ってみよーー!

1月

 1位      Mr.children         Brand new planet

 2位   milet               The Hardest

      Mr.children           others

 3位   King Gnu            三文小説

      大原櫻子             やっぱもっと

    FictionJunction feat.LiSA           from the edge

2月

 1位   milet               Who I Am

 2位   milet               One Touch

      JUJU                 奏

 3位  菅田将暉            Keep On Running

     BUMP OF CHICKEN      アカシア

3月

 1位   milet               Grab the air

 2位   家入レオ               Moon  

      菅田将暉                虹

 3位   秦基博             泣き笑いのエピソード

      三浦大知              Anterope

4月

 1位   安田レイ             Not the End

 2位   手嶌葵                ただいま 

      Kis-My-Ft2           Luv Bias

 3位  Official髭男dism          Universe

       Uru                 無機質 

5月

 1位   折坂悠太               朝顔

 2位   YUKI              My lovely ghost 

      YOASOBI              怪物

 3位   YUKI               Baby it’s you

      YOASOBI             優しい彗星

6月

 1位   三浦大知             Backwards

 2位  SixTONES            Imitation Rain

       BTS               Dynamite

 3位  宇多田ヒカル          One Last Kiss

      宇多田ヒカル         Fly Me To The Moon 

7月

 1位  椎名豪feat.中川奈美      竈門炭治郎のうた

 2位   米津玄師             Pale Blue 

       BTS               Spring Day     

 3位   NiziU              Poppin’ Shakin’

      星野源               うちで踊ろう

8月

 1位   米津玄師              夢うつつ 

 2位    BTS                Lights

       BTS              Boy With Luv 

 3位   緑黄色社会             結証

       コブクロ               両忘

9月

 1位   BTS               Film out

 2位   milet             Ordinary days

      マンウィズ           Perfect Clarity

 3位   あいみょん           愛を知るまでは

      緑黄色社会             Copy

10月

 1位   桑田佳祐             炎の聖歌隊

 2位   緑黄色社会            LITMUS

       桑田佳祐              SMILE

 3位   桑田佳祐            金目鯛の煮付け

      マンウィズ             小さき者たち

11月

 1位   BTS                Butter

 2位   LiSA                明け星 

      藤井風                きらり

 3位  バックナンバー            黄色

     ミレニアムパレード           U

12月

 1位    AI                アルデバラン

 2位 リトルグリーモンスター       透明な世界

      菅田将暉             ラストシーン

 3位   JUJU              こたえあわせ

         Official髭男dism         Cry Baby

 

つづいて各賞の発表です!

✨ベストニューカマー賞✨

 YOASOBI

 藤井風

 緑黄色社会

✨優秀パフォーマンス賞✨

 桑田佳祐

 LiSA

 菅田将暉

✨特別賞✨

 BTS

✨大賞✨

 milet

っでーーす!

大賞は、milet×BTSの一騎討ちで、日本人ひいきでmiletに決定ww!!

聴かず嫌いで来ること5年以上を経てついに黒船BTSが来襲!6月に出たベスト盤を聴いてあえなく轟沈、完全にヘビロテしちゃいますた♪

しかし、一昨年から快進撃を続けてきたmiletが大賞で納得っしょ

2021年12月26日 (日)

夢のシネマパラダイス612番シアター:ファンタスティック・ビーストシリーズ

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

303bc0a965f578d02ca106fd93936a40出演:エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストーン、ダン・フォグラー、サマンサ・モートン、ジョン・ヴォイト、コリン・ファレル

監督:デヴィッド・イェーツ

(2016年・英/米・133分)WOWOW

内容:ホグワーツ出身の魔法動物学者のニュート・スキャマンダー。トランクひとつで世界中を旅して魔法動物を集めている彼はNYへやってきた。ところが、人間のジェイコブとトランクを取り違えてしまい、中に入っている大量の魔法動物が逃げ出してしまった。人間世界に魔法の存在を知られてはいけない中、アメリカの魔法議会に勤める魔法使いのティナやクイニーらと協力して魔法動物たちをとらえようとするが・・・。

評価★★★☆/70点

映画「ハリーポッターと賢者の石」とともに幕を開けた21世紀はハリポタとともに歩みを進めてきたといっても過言ではない。

途中からは半ば義務感の方が先行してしまい、新刊が出るたびにまた分厚い前後編かよ~と嘆いたりもしたけど、小説→映画のルーティンを10年以上続けて楽しむことができたなんて後にも先にももうないだろうなぁと思う。

そんなハリポタシリーズ「死の秘宝PART2」から5年。目まぐるしい日常生活にハリポタの記憶がオブリビエイトされかえていた矢先、今回のオープニングであの聴きなれたヘドウィグのテーマ♪が流れた途端に一気にハリポタの世界観に舞い戻ることができた。

しかも、今回は現実の人間世界が舞台となっているので、魔法の持つ非日常性が強調されていて、ハリポタとは異なる味わいがあったし、特にひょんなことから魔法使いのドタバタ劇に巻き込まれるノーマジの愛嬌あるオッサンキャラのジェイコブ視点が入ったことで格段に面白くなったと思う。

でも、なんかスーパーマンが悪を倒すために街を破壊したかどで人類の中でスーパーマン脅威論が幅を利かせ、迫害されるに至るマイノリティーな存在というベクトルに乗っかっていくのかと思ったけど、魔法でオブリビエイトした上に破壊された街を元に戻しちゃうってのは反則でしょと思ったのは自分だけ(笑)?

あと、、とりあえずヒロインの顔がすでに思い出せないのも自分だけ(笑)?

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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

600出演:エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストーン、ダン・フォグラー、アリソン・スドル、ゾーイ・クラヴィッツ、ジュード・ロウ、ジョニー・デップ

監督:デヴィッド・イェーツ

(2018年・アメリカ・134分)WOWOW

内容:史上最強といわれる黒い魔法使いグリンデルバルドが脱獄して逃げ出した。英国魔法省はホグワーツの教師ダンブルドアに協力を求めるが、かつて親友だったグリンデルバルドと互いに戦わないという血の誓いを立てているため協力できない身だった。そこでダンブルドアは、教え子だったニュート・スキャマンダーにグリンデルバルドの追跡を依頼する。しかしその頃、パリでグリンデルバルドが暗躍を始めていた・・・。

評価★★★/65点

前作は文字通りファンタスティックなビースト(魔法動物)たちが生き生きと動き回るコミカルなハリポタ番外編という趣だったけど、今作はまるで一見さんお断りなくらい一転してレベルが上がってハリポタの本流に引き戻されたかんじ。

クリーデンスの母を訪ねて三千里絶望バージョンw、ダンブルドアとグリンデルバルドの一筋縄ではいかない関係、魔法使いクイニーと人間ジェイコブのゼクシィ問題、ニュート&リタ&テセウスの三角関係につまはじきにされるティナ、さらにどっかで聞き覚えのある“レストレンジ”、これまたどっかで聞いたことのある“ナギニ”、、と2時間弱に3時間以上を無理やり詰め込んだようなせわしなさ。。

前作はただのレクリエーションだったかw。。

ハリポタ原作者J・K・ローリングが脚本を担っているようだけど、小説と映画脚本をごっちゃにしてもらったら困るなぁ・・。

漫画ワンピースほどの熱さをハリポタには持っていない者にとっては、この先攻略本必須で見ないとついて行けないかも😵

夢のシネマパラダイス79番シアター:ハリー・ポッターシリーズ

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年・米・152分)DVD

 監督:クリス・コロンブス

 出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ジョン・クリース

 評価★★★/65点

 内容:ハリー・ポッターは孤児。意地悪な従兄一家にいじめられ虐待されながら育てられていたが、11歳の誕生日を迎えようとしていた時、ホグワーツ魔法学校からの入学許可証が届き、自分が魔法使いだと知る。キングズ・クロス駅、9と3/4番線から汽車に乗り、ハリーは未知の世界へ旅立った。そして、親友となるロン、ハーマイオニ-に助けられながらハリーの両親を殺した邪悪な魔法使いヴォルデモートの陰謀に立ち向かう。

“なーんだ、映画館行かなくてヨカッタヨカッタ”

見に行くかどうか相当迷ったが、結局行かなくてよかった。DVDで十分だこりゃ。

2時間半長く感じたのが何よりの証拠。中盤クィディッチの試合までは良かったのだが。

以降テンションは下がる一方。

なぜだろう。なんて言えばいいのか言葉が見当たらないが、子供にはウケるつくりになっているのは間違いない。

なんかディズニーアニメとかスター・ウォーズと同じ部類の映画だと思うんだよな。ディズニーアニメって紛うことなき子供向けだし、宮崎アニメとは違って大人の観賞にはちょっと、、それと同じことがハリポタ映画版にもいえると思う。

あと、スター・ウォーズ的というのは、スター・ウォーズって映画の内容よりも“スター・ウォーズ”というサーガが作られること、あるいはそのサーガに参加することの方に意味がある、いわばイベント的なものというかんじがするわけで、内容は二の次というか。

世界観はすごいが、その中で浅く広くやってる。決して深く狭くではないと思う。ハリポタもまさに浅く広くってかんじ。世界観は垣間見えるけど、深くは入っていけない、そういう作りになってたと個人的には受けとめました。

んで、映画観た後、原作を読んだら、もうどうにも止まらない!面白い。世界観もキャラもちゃんと立ってるし。

そして思ったこと。

2時間半に全部突っ込んだのかぁ。

散漫さや平面をなぞったような平易さはこれが原因なんだと納得。

まあしかし、まだ原作が完結していない中での映画化ということを考えれば無理もないか。

しかし、これだけは言える。

これからも劇場にハリポタを見に行くことはない!

(初記:2001/12/10)

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ハリー・ポッターと秘密の部屋

237942view017 出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、リチャード・ハリス

監督:クリス・コロンバス

(2002年・アメリカ・161分)DVD

評価★★★☆/70点

内容:夏休みを過ごしていたハリーは、妖精ドビーに「ホグワーツに戻ってはならない」と警告されるが、意地悪な叔父と叔母に監禁状態のハリーはもう餓死寸前。なんとか親友のロンに助け出されてホグワーツへ急行する。しかし、新学期が始まった途端、ハリーは恐ろしい陰謀に巻き込まれてしまう。ホグワーツ校を襲う姿なき声。次々と出る犠牲者。そして、ハリーに疑惑の目が向けられてしまう・・・。

“ハリポタ映画版の有効利用法、そして逃れられない宿命。”

ハリー・ポッターがヴォルデモートとの対決から逃れられない宿命を背負っているのと同様にハリポタ映画版も逃れられない宿命を背負っている。ハリー・ポッターの本の世界の枠から逃れられないという宿命を。

それはつまり暫時発表されていくハリー・ポッターの本の世界とほぼ同時進行で映画を作っていかなければならないという条件に制約されることを意味する。そしてこの制作条件の下ではハリー・ポッターの本の世界の枠から逸脱することは許されない。いや、できないと言った方が正しいか。

さらにいえば、ハリー・ポッターの本の世界の枠の外へ突き破っていくことができないばかりか、枠の内側へ突き進んでいくこともままならないといえる。(やれば出来るはずだが、相当な勇気と賭けが要求される)

つまり、ハリー・ポッターの本の世界の最大公約数たる枠の線上、外郭をなぞることしかできない。それで精一杯なのだ。

ハリー・ポッターシリーズの原作が完結していない中での映画化ゆえの弊害という他ない。

そして本の世界の枠の線上、外郭をなぞることしかできない結果どうなるか。

言うまでもなかろう。

濃密な本の世界に映像の世界が吸収されてしまうのだ。

映像の世界は本の世界の一部にしかすぎなくなる。利点としては本の世界と映像の世界が合致することくらいか。すなわち本の世界をより分かりやすく理解するための副教材としてしか映画の生きる道はない。

映画が独立して1つのハリー・ポッターの世界を構築するというにはあまりにも脆弱すぎる。まずお子ちゃまにしか通用しない世界であろう。

それゆえ「ハリー・ポッターと賢者の石」のレビューでも述べた通り、ハリポタを見るためにわざわざ劇場に足を運ぶことはこれから先もないとだけは強く言っておきたい。

だが、しかし副教材としてこれほど使えるありがたいものはないことは確かで、自分みたいに原作本「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」を読むにあたって、前作「ハリー・ポッターと秘密の部屋」をもう1回読み返すのがめんどくさいからDVDを借りてきて2時間ちょい見ればそれで事足りちゃうわけで。

原作本「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の世界の最大公約数を映像で分かりやすく挙げてくれる。「アズカバンの囚人」を読むにあたって前作を軽~く復習するにはもってこいなのです。

そういう映画の見方しかできないかなぁハリポタに限っては。

一個の映画としては★3以下、教材としては★4以上。

(初記:2003/8/3)

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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

241897view002 出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ゲイリー・オールドマン

監督:アルフォンソ・キュアロン

(2004年・アメリカ・142分)DVD

内容:魔法学校の3年生になったハリーたち3人は、人間世界で魔法を使ってしまい、進級早々に退学の危機に直面。さらに脱獄不可能の牢獄アズカバンから凶悪犯のシリウス・ブラックが脱獄し、ハリーの命を狙うという恐ろしい事件が降りかかる。

評価★★★☆/70点

初めて省略と取捨選択という技法を学習したハリポタ3年生。しかし、ハリポタ世界の奥行きと深さまで省略してしまうところは文字通り小学3年レベル。

4年生では応用力を身につけましょうね。

(初記:2005/12/11)

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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年・米・157分)DVD

 監督:マイク・ニューウェル

 出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、レイフ・ファインズ

 評価★★★/60点

 内容:魔法界のサッカー、クィディッチのワールドカップが行われ、ハリーたちを夢中にさせるが、そこで恐ろしい事件が起きる。そして、100年ぶりに開かれることになった三大魔法学校対抗試合に、ヴォルデモートが仕掛けた罠はハリーを絶体絶命の危機に陥れる。しかも、味方になってくれるはずのロンに思いもかけない異変が・・・。

“シリーズが重なるにつれ原作と映画の形骸化とのブレ幅が相当開いてきた気がする。。”

ハリー・ポッターの映画化シリーズ全般に関しては「ハリー・ポッターと秘密の部屋」のReview“ハリポタ映画版の有効利用法、そして逃れられない宿命”として述べたことが自分の中での確固とした共通認識となっているので、今回の作品に関しても別段変わらぬ印象だったし、新たに特に言うことはないんだけども。。。

ただ、登場人物たちの驚き、悲しみ、喜び、嫉妬、痛み、笑い、達成感といった感情の機微の数々や、機知に富んだストーリーテリングの中に隠された暗号と伏線の数々、それら原作に詰め込まれた膨大な情報量を一気に圧縮し、ハリー・ポッターという一人称で語ることができること以外は消去するという二次加工を施したこの映画は、まるで原作を180倍速という高速回転で見せられているようなかんじで、感情の起伏の入り込む余裕を与えない。

また、ハリーのエピソードに絞ったことにより原作の奥行きが文字通り圧縮され、小学校低学年レベルの絵日記風の羅列にしか見えないことは、この作品に対する自分の評価をどうしても低調なレベルに陥らせてしまう。

そして「秘密の部屋」のReviewで述べた通り、2時間半のダイジェストとして見ればこれほど有益なものはないということもこの作品にそのまま当てはめることができる。

しかし、シリーズが重なってくるにつれ原作と映画の形骸化とのブレ幅が相当開いてきた気がするなぁと感じてしまうのも確かだ。

トム・リドルの墓に大蛇が絡みつくオープニングは、大団円の伏線となっていて、最高の出だしだったけど、その後はもう登場人物しかり重要なエピソードしかり端折るわ端折るわ飛ばすわ飛ばすわ、まるでポートキーで1ページ目から100ページ目に一気に移動していくような瞬間速で飛び越えていき、立ち止まることを許してくれない。

クィディッチW杯の会場(といっても肝心のビクトール・クラムのスーパープレーは省略)とポートキーの映像化、ハンガリー・ホーンテールとの闘い、トライウィザード・トーナメントの最終課題に出てくる迷路の遠景くらいかな、原作を読んでいた自分の想像力を映画が上回ったといえるのは・・(いかに原作がスゴイかってことだよなぁ)

ハリーとロンの断絶による友情の危機はあまりにもちっぽけにしか見えなかったし、しもべ妖精は出てこない、尻尾爆発スクリュート見たかったよー!

と不満と消化不良はタラタラもんである・・・。

個人的にはハリポタの4作目までの原作の中で「炎のゴブレット」が、一層読者を引き込む流れるようなストーリーテリングと張り巡らされた伏線の数々、そして終盤一気に畳みかけるように解き明かされる真実と過去の衝撃とその展開力に舌を巻き、1番アツくのめり込んだ作品だっただけに、この映画のいまいち自分の中でハジけない消化不良さは、いつまでも残りそうだ。

まあ、映画の中で1番心に残ったシーンは、ハーマイオニーの「ビクトール(・クラム)って、、体ばっかり。」という意味深な爆弾発言だろう(笑)。

その直後に「あ゛、、そういうことじゃなくて・・・」みたいに訂正してるんだけど、そういうことって一体どういうことなんだ??気になる(笑)。まあ、もう14歳だもんな、、、ありえるか、もう、、おいおい!

話が思わぬ方向にそれてしまったが、とにかく本を読もうよ原作を。

映画は原作のダイジェストでしかないのだから。

(初記:2006/3/19)

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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

Gynnkzsmma 出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ヘレナ・ボナム=カーター、レイフ・ファインズ、マイケル・ガンボン、ゲイリー・オールドマン、アラン・リックマン、マギー・スミス、エマ・トンプソン

監督:デヴィッド・イェーツ

(2007年・英/米・138分)2007/08/07・盛岡ピカデリー

評価★★★★/75点

内容:魔法学校の5年生になったハリー。休暇中のある日、ハリーは人間界で吸魂鬼(ディメンター)に襲われ、禁じられている魔法を使ってしまい、魔法省に告発されてしまう。ダンブルドア校長は、ヴォルデモートが復活したせいだと擁護するが、魔法省大臣は自分の地位をダンブルドアが貶めるためのまやかしだと言って信じない。ハリーはなんとか処罰を免れたものの、魔法省は闇の魔術に対する防衛術の新任女教師を監視役としてホグワーツに送り込む。一方、ヴォルデモートは仲間を集め、ハリーたちを陥れようと暗躍し始めていた・・・。

“ダークファンタジーへ急転回!?”

ハリポタの映画は劇場では見ないと宣言してから6年、その禁を破ってついに劇場鑑賞してしまいますた・・。

というのはさておき、ハリポタの原作が新しく出るたびに、今回の新作が今までで1番面白かった!という自分の中の履歴が更新されてきたわけで、5作目となった「不死鳥の騎士団」も2冊分一気に読みふけってしまうくらいにシリーズの中で1番のめり込んでしまった。

前作でヴォルデモートが復活し、それを見たハリーを誰も信じてくれないばかりか、魔法省から迫害に近いことまでされ、唯一の頼みの綱であるダンブルドアからも無視されつづけ、ハグリッドも不在、あげくの果てに心の拠り所としていた今は亡き父親が若かりし頃にスネイプをイジメまくっていたという事実まで明るみになり、完全孤立状態に陥ってしまうハリー。

その中でハリーを襲う魔の夢、魔法大臣コーネリウス・ファッジが送ってきた悪女ドローレス・アンブリッジの昼ドラばりの嫌がらせ(笑)。

情緒不安定になっていくハリーをなんとか支えようとするロン、ハーマイオニー。

チョウ・チャンとの淡い恋。

そして大団円でのシリウスの死と、今作に関しては、今まで周囲におだてられ助けられてきた感が強いお坊ちゃまハリーが独力で事態を切り拓いていかなければならない状況になり、その中で精神的に一段成長し強くなっていくという過程を描いている。

「自分かヴォルデモートどちらか一方は必ず死ななければならない。」という予言を受け入れたハリーの決意表明は今までで最も重いものであり、その点でもハリポタシリーズの核心に一気に近づいてきたゾという緊迫感をヒシヒシと感じながら読み進めていった。

しかし、それだけのめり込んでしまったためか、自分の頭の中で文章を映像化するのが最も難しいと感じたのもこの作品で、魔法省の神秘部だとか不思議系少女ルーナ・ラブグッドとかハグリッドが連れてきた巨人だとか、最強の敵ドローレス・アンブリッジの独特な声だとか、とにかく今回ほど見たい!聞きたい!感じたい!と映像化を切望したことはなかった。

その観点からいうと、今回の映画は、自分の願いを見事にかなえてくれたといっていい。

もともと今回の原作自体、ハリー視点を中心にして進むストーリー展開だし、ヴォルデモートとの対決というハリポタシリーズの大団円に今までの作品の伏線やストーリーが一気に集約・収束されていく展開なだけに、要点をまとめやすく描けるという易しさはあったのだろうが、テンポよくまとめられていたと思う。

まぁ、2時間半に収めるために要点を点と点で足早に結んだという感も否めず、原作未読の人には消化不良かもとは思ったけど、それも毎度のことだからね。個人的にはギリギリ許容の範囲内だった。

とにもかくにも守るべき価値のあるもののために闘うんだ!というハリーの大人への脱皮とともに、お子ちゃまファンタジーからダークファンタジーへと急激にかじを転回させていきそうな今後の展開が楽しみでならない。

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ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年・英/米・154分)WOWOW

 監督:デヴィッド・イェーツ

 出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ジム・ブロードベント、ヘレナ・ボナム=カーター、マイケル・ガンボン、アラン・リックマン

 内容:闇の帝王ヴォルデモートの支配力がいよいよ高まり、その脅威はホグワーツにも及んでいた。来るべき最終決戦に向けて準備を進めるダンブルドアは、かつてホグワーツで教鞭をとり、若き日のヴォルデモートことトム・リドルと深い関わりを持っていたスラグホーンを魔法薬学教授として迎え入れる。一方、ハリーは敵対していたドラコの不可解な行動に猜疑心を募らせていた・・・。

評価★★★/60点

今回の原作はボリュームがあるわりには1番地味で暗い印象で、基本軸としてはヴォルデモート(トム・リドル)の過去、ロンとハーマイオニーの恋わずらい、ハリーのマルフォイに対する疑惑の目の3本柱にデスイーターの暗躍や魔法薬学の授業が差し挟まれる程度で、それぞれが連動して絡むことがないので単調で奥行きがない。

最終決戦に向けての嵐の前の静けさといったところなのだけど、ただでさえ原作が薄味なのに原作の40%濃度の映画がダラダラとしたダイジェストになることは致し方ないこととはいえ、もう少し工夫できなかったか・・。

例えば、ヴォルデモートの過去をもっとクローズアップさせてロンとハーマイオニーのラブコメをバッサリ切り捨てラストの悲劇を際立たせるとか。

また、“半純潔のプリンス”は誰かということについてももっと興味を引くような描写はできなかったかと思ってしまう。

緩急もなければ伏線もない、、かなり魅力に乏しい作品だったといえよう。

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ハリー・ポッターと死の秘宝PART1&PART2

131083268068013416287 出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ヘレナ・ボナム=カーター、レイフ・ファインズ、アラン・リックマン、マギー・スミス、デヴィッド・シューリス、ジェイソン・アイザックス、マイケル・ガンボン

監督:デヴィッド・イェーツ

(PART1:2010年・英/米・146分、PART2:2011年・130分)

内容:亡きダンブルドア校長の残した手がかりをもとにハリー、ロン、ハーマイオニーは、ヴォルデモートの不死の鍵を握る分霊箱を見つけ出し、破壊するための旅に出るが・・・。

評価★★★☆/70点

原作を読んでから映画を見るというサイクルを続けてきたハリポタシリーズにあって、今回ほど原作を読むのに時間がかかったことはなかった。なにせ上巻だけで3ヶ月以上かかってしまったのだから・・。

下巻はわずか1週間あまりで読破したことを考えると、このモチベーションの差は何だったんだろうと思ってしまうけど、はっきりいえば上巻は面白くなかった・・

分霊箱を探し求めるあてどもない旅は変化に乏しく単調でストレスが溜まってしまうのだ。

おかげでハリーたちの長きに渡る彷徨の時間の流れを3ヶ月かかって自分も味わうはめになったのだけども、映画はいやでも2時間ちょいで終わるので見るぶんには気楽w

単調で唐突にすぎるきらいはあるものの、おおよそ原作通りに要所要所を押さえて最低限の仕事は果たしていたとは思う。PART2も同様で、無難に着地したというかんじ。

しかし、これはあくまでも原作を読んだ頭で常に情報を補正・捕捉しながら見なければならないという条件つきであり、そうでなければ細かいところがチンプンカンプンで分かりづらいだろうと思う。

原作に忠実にという体面を重んじたのかもしれないけど、2部作合計4時間半もの尺を与えられていたことを考えると、もうちょっと工夫の余地があったのではないかなと。

個人的には憂いの篩で明かされるスネイプの記憶と本当の思いを描いたシーンをもうちょっと引き伸ばして丁寧に見せてもらいたかったんだけど。

しかしまぁ、10年にわたって主要なキャストが外れることなく続いてきたというのは奇跡としかいいようがなく、映画史上最強ファンタジーという称号を与えるにふさわしいシリーズだったと思う。

ギャランドゥを生やすまでになったハリー、お腹ブヨブヨのロン、やたら色っぽくなったハーマイオニー!10年間ありがとー!なんじゃそりゃww

2021年12月25日 (土)

夢のシネマパラダイス348番シアター:偏執狂の詩

ゲーム

Game2 出演:マイケル・ダグラス、ショーン・ペン、デボラ・カーラ・アンガー

監督:デヴィッド・フィンチャー

(1997年・アメリカ・128分)1998/02/13・仙台第1東宝

評価★★★★★/95点

 

内容:「人生が一変するような素晴らしい体験ができる」。大富豪ニコラスが48歳の誕生日に1枚のカードを弟のコンラッドから受け取ったことから、さまざまな事件に見舞われるミステリー。現実とゲームの境界線があやふやなままに展開するストーリーに純粋に引き込まれるか引き込まれないかで、このD・フィンチャーが構築した新たな恐怖世界に対する評価はかなり変わる。試される映画です・・・。

“まやかしの★5つ!いや、永遠の★5っつ!?”

普通自分の中では★5つを付けた作品はいつ見ても飽きないし、いつ見ても★5つ。そんな自分にとって真にかけがえのない数少ない映画たちに★5つを付けてきた。

しかし、、である。この映画はそれらの映画とは一線を画する。

いつ見ても★5つではない。1998年2月13日に劇場で見たそのたった1回そのときだけのものである。

そして見終わってすぐ思ったのは、もう二度とこの映画は見ない、そう決心したのを今でもはっきりと憶えている。

そしてこの映画はその後自分の中で永遠に封印したはずだった。

はずだった、というのはつい先日不覚にもその封印を解いてしまったからなのだが・・・。

そして後悔。

見るんじゃなかった。やっぱり見るんじゃなかった。

劇場で体験した唯一無二の衝撃と笑撃、あの強烈な体験をそのまま追体験できるはずもなく。。

唯一無二の衝撃と笑撃、それはいわずもがな映画のラストに集約されるわけだが、と同時にこの映画を二度と見ることはないだろうと思わせしめたのもこの映画のラストに集約される。

個人的にいえばラストを知ってしまった以上は、この映画を再び見ることはほとんど何の意味もなさないと思う。

これは例えば自分が同じく★5つを付けた「スティング」や「ユージュアル・サスペクツ」、はたまた★5つは付けていないが同じ監督作の「セブン」などとは道理がちがう。

道理がちがうとは、つまり前記3作品にあって「ゲーム」にはないもの。それはズバリ伏線の有無である。

はっきりいって「ゲーム」には必要最低限の伏線、ニコラスの親父が家の屋根から飛び降りる場面、しか張られていない。

しかもこの伏線はアッといわせるラストでしか活きてこないわけで、中盤は全くのガラ空きといってもよいつくりになっている。

前記3作品を例にとると、大親分から50万ドルだまし取れるか、カイザー・ソゼとはいったい何者なのか、犯人は誰なのかという明快なコンセプトのもとで伏線をうまく絡ませることによってストーリーに厚みと深みをもたせることができ、ひいては登場人物それぞれの存在をも際立たせていくことにもつながっていく。

つまり、伏線というのは、ストーリーに幅をもたせることのみならず、ストーリーを安定させるという重要な役割も担うものだということ。

さて、、「ゲーム」である。

たしかに伏線が始めに張られ、それがラストで効いてくる必要最低限のことはやっている。しかし問題はその中身なのだ。

この映画でいう明快なコンセプトとは、“ゲーム”とはいったい何なのか、そして誰が黒幕なのかということだと思うが、それに対する中盤における伏線は一切無いといってもよい。

それゆえ非常に不安定な中でストーリーは進んでいき、見る側としても次第に不安を覚えていく。

ここでいう不安とは、先の見えないストーリーに対する足場のない怖さからくるサスペンス映画が本来もっている不安要素と、こちらの方が大きいのだがこの映画は果たして納得のいく着地をしてくれるのだろうかという映画そのものに対する不安である。

ともかく「ゲーム」という映画は、伏線がないことによって始めとラストをつなぐプロセスがほとんど欠けてしまい、ともすればこの映画本来のコンセプトさえぼやけて見失ってしまいかねない。映画を見るという我々の目的意識さえも麻痺させ停止させてしまうくらいに・・。

だが、それでも思わず★5つをつけてしまうのは、ラストの大どんでん返しによるところがやはり大きいわけで。しかもそのやり方が実に憎々しく、やられたというよりもこちらの戦意を喪失させるだけのパワープレイでぶん殴られたといったところか・・・。

そもそも力づくで映画のコンセプトを解決してしまうというのはこの上なく最低レベルのやり方なのだが、憎たらしいことにこの映画は始めの伏線によって一応納得させる形で解決させているし、“死”という人間の存在証明にとって究極のアイテムを持ち出してきて、しかもそれを逆転させてしまう。

この点については文句の言いようがないし、もうホント参りましたという他にない。

が、しかしそれが通用するのもたった1回だけ。2回目以降ではこの映画のパワープレイはもはや通用いたしません。

中盤プロセスが欠如している中で始めと終わりだけが糸一本だけでつながっている。

こんな映画、何回も見るだけ無駄っちゅうことですわな。

今度こそ封印は完了しました。★5っつとともに・・・。

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セブン

41pv7hfn55l__aa240_ 出演:ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン、グィネス・パルトロウ、ケビン・スペイシー

監督:デヴィッド・フィンチャー

(1995年・アメリカ・126分)1996/02/03・仙台第1東宝

評価★★★★/75点

内容:退職を1週間後に控えたサマセットと新人刑事ミルズのコンビは、被害者がキリスト教の七つの大罪に見立てられ殺害されるという連続殺人事件に直面していた。3人が殺されたところで、ジョン・ドゥという容疑者が捜査線上に浮かび、サマセットとミルズは男の部屋に踏み込む。しかしその時、帰ってきた男は2人にいきなり発砲して逃走するのだった・・・。

“大学受験で訪れた仙台の映画館で、よりによって試験前日にこの映画を見てしまったオレ・・・”

この映画を見たことによってある意味変な緊張感もどこかへブッ飛び、なぜか平常心で試験に臨むことができた・・。ミルズの境遇を思えば自分が今直面していることなんてちっぽけなもんさ、と。

そしてめでたくそこの大学を卒業してしまった次第です(笑)。

映画を見終わって泊まってたホテルまで歩いていったんだけど、仙台の街を歩いてみてこの町は好きだなぁ、肌に合うなと直感したくらいなんか分かんないんだけども温かかったことを覚えています。トレーシーが「この町は嫌い!」と泣きながら言ってたのとは違うぞ、と。

実際仙台はホント住みやすい良いところなんです。

と、仙台の宣伝はこのくらいにして、この映画で1番印象に残ったのは、なんといっても“雨”だよね。

ブラック・レインもおったまげなくらいの雨、雨、雨。

なんであっちの人って傘をささないのと思ったのはまず置いといて、この雨、明らかに計算された仕掛けとして映画の中で機能している。

というのもこの映画における“雨”というのは、ケビン・スペイシー演じる犯人の内面を表しているのではないか。

始めから終盤までずっと雨が降っているのだけど、ある時点で雨は完全に止み、そして完全に晴れる。

それは犯人が警察に出頭した時点を境にしているわけで、ようするに彼が言うところの努力と忍耐と観察力によって自分の果たすべき使命を全うしたことによる達成と成就と解放を暗示しているのだろう。

よって車の後部座席でみせる彼の笑顔がマジで怖いわけ。本当に晴れ晴れとしているわけだから。なんかオウム事件を思い出してイヤだったな。

ところで、この映画は現代社会における人々の無関心という側面を異様な形で切り取った映画だともいえるけど、そこでクローズアップされてくるのがミルズと妻トレーシーの関係。

夫婦関係という固い絆で結ばれているはずの2人が名もなき大都会という街のフィルターを通してみると実はそれぞれが無関心だったのではないか、少なくとも出世に躍起になっていたミルズは、ということが浮き彫りになっていく。

でも、それが罪になるかというと、しかもあんな仕打ち、、ってありなん?なんかデヴィッド・フィンチャーってものすごいドライで性悪なヤツだと思うわw

だってこんな世界に生を受けた子供は幸せなのか、こんな世の中で子供を育てられるのか怖いと思った、とサマセットに言わせしめるわけだけど、何なのこのネガティブマインドは。芥川龍之介じゃあるまいし(笑)

映画の中でずっと雨が降ってたのに、見終わって感じたのはものすごっドライな映画だったなぁということ。

だから逆に仙台の街が温かく感じられたのかもね。

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ミュージアム

Museum_large出演:小栗旬、尾野真千子、野村周平、丸山智己、田畑智子、大森南朋、伊武雅刀、松重豊、妻夫木聡

監督:大友啓史

(2016年・日本・132分)WOWOW

内容:ある雨の日。犬に食い殺された惨殺死体が発見され、現場にはドッグフードの刑と書かれた謎のメモが。それが自らをアーティストと呼ぶ“カエル男”による連続猟奇殺人事件の始まりだった。捜査を担当する沢村と西野は、残されたメッセージの解読に奔走。やがて、事件被害者たちがある事件の裁判員をつとめていた共通点に突き当たる・・・。

評価★★★☆/70点

全編雨降りの陰鬱な雰囲気、ジョン・ミルトン「失楽園」の七つの大罪ならぬ平安時代の僧・源信「往生要集」の八大地獄を想起させる際立ったグロ死体の数々。

これってどう見てもデヴィッド・フィンチャーの「セブン」なんだけど、カエル男のバックグラウンドに「砂の器」的な日本人独特の情念や悲哀を全く付け足さず、どこまでもドライで猟奇的なサイコ野郎に徹しさせたのは良い。

眉毛まで剃ったスキンヘッドの妻夫木も意外で面白かったし。

そのカエル男が引きこもり男の部屋に侵入してくる際に、ドアの向こう側からバンバンと叩く音がした後に鍵がガチャリと静かに開くシーンが、一人暮らしの自分には1番のホラーだった😵

けど、なんでこれがR指定にならないんだw!?

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コレクター(1997年・アメリカ・116分)DVD

 監督:ゲイリー・フレダー

 出演:モーガン・フリーマン、アシュレイ・ジャッド、ケリー・エルウェス

 内容:ノースカロライナ州ダーハムで8人が失踪し3人が惨殺されるという連続女子大生誘拐事件が発生。ワシントンDC署の刑事クロスは、自分の姪が被害者になったことを知り、現地に向かう。が、そんな中、女性を監禁して飼育する異常犯人“コレクター”の魔の手が女医ケイトに忍び寄っていた・・・。

評価★★/40点

“犯人に2,3発銃を直にブッ放したい気分。”

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スパイダー(2001年・アメリカ・103分)WOWOW

 監督:リー・タマホリ

 出演:モーガン・フリーマン、モニカ・ポッター、マイケル・ウィンコット

 内容:政財界の重要人物の娘が誘拐される。犯人は、経歴を詐称して教師になりすましていた男。彼は、事件担当者にアレックス捜査官を名指しし、巧妙な犯罪ゲームを楽しみ始める。「コレクター」のJ・パターソンの原作を映画化。

評価★★★/60点

こっちの“模倣犯”の方が面白かったということだけはいえる。

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スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする(2002年・仏/加/英・98分)WOWOW

 監督:デイヴィッド・クローネンバーグ

 出演:レイフ・ファインズ、ミランダ・リチャードソン、ガブリエル・バーン

 内容:統合失調症の治療を終えて精神病院を退院した男デニス。彼は20年ぶりに故郷の町に戻り、ウィルキンソン夫人の家で同じような人々と共同生活を送ることになった。デニスはノートに少年時代の記憶をパズルを組み合わせるように書きつけていく。そして現実と妄想が混在する彼の記憶から血なまぐさい記憶が甦ってくるのだった・・・。

評価★★/45点

レイフ・ファインズの額に浮き出る血管がなんともイヤ。

てことは演技が上手いってことなんだけどもさ。。生理的にダメ。

夢のシネマパラダイス356番シアター:神様、神様は本当にいるんですか?

沈黙ーサイレンスー

Blog_import_5c819b874025a出演:アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライヴァー、浅野忠信、窪塚洋介、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、リーアム・ニーソン

監督・脚本:マーティン・スコセッシ

(2016年・アメリカ・162分)T・ジョイPRINCE品川

内容:17世紀、江戸時代。日本で布教活動していたイエズス会宣教師フェレイラが、幕府のキリシタン弾圧によって棄教し消息を絶ったとの知らせがローマに届いた。弟子のロドリゴとガルペはそれを信じられず日本へ向かい、マカオで出会った日本人キチジローの手引きで長崎の隠れキリシタンの村に潜入する。そして村人たちの手厚い歓迎を受けて信仰心を通わせていくが、キチジローの裏切りでロドリゴが捕縛されてしまう。長崎奉行・井上筑後守は布教の無意味さを説き、「転び」=棄教を迫るのだった・・。

評価★★★★☆/85点 

信仰心は薄いけど、歴史好きな自分にとって宗教について確信をもって言えることがある。

それは洋の東西を問わず歴史を動かしてきた最大の原動力は宗教だということだ。

「今までの歴史の中で記録されている残酷な罪の数々は全て宗教という名の下に行われている」というガンジーの言葉や、イギリスの歴史家ギボンの「宗教のことを一般人は真実のみなす一方、支配者は便利とみなしている」という言葉の通り、宗教は権力者が国をまとめるための道具に使われてきた。

特に他の神々を認めない一神教が牙をむいた時の禍々しさは、これだけ文明の進んだ今でも変わらない。

人間が生み出した最も純粋偉大な思想が邪悪野蛮な行動を生み出してしまうという点で人間の写し鏡でもある宗教。

だからこそ宗教について知ることは、人を知ること歴史を知ることに繋がっていって面白いのだと思うし、例えばキリスト教とイスラム教はもともとはユダヤ教から派生した姉妹宗教であるとか、インドで生まれた仏教がシルクロードを通って中国、朝鮮半島を経て日本へ渡ってくる間にその土地の風土気候文化や土着の宗教と結びついて変容していくプロセスを知るのも面白かったりする。

その中で、針供養からシロアリ供養あるいはトイレの神様に至るまで自然万物すべてに八百万の神が宿る日本人の宗教観は、世界的にはかなり特殊な部類に入ると思うけど、だからこそ逆に面白いし、日本人として誇りに持ちたいところ。

と、前置きが長くなってしまったけど、肝心の映画について。

信仰心は薄いけど歴史好きな自分としては、250年に渡って数万人が殉死したという教科書でしか見たことがなかった踏み絵などのキリシタン弾圧の実相を映像として見られるというスタンスでしか臨めなかったのが正直なところで・・。

だって、キチジローより早く踏み絵を踏んじゃう自信あるし(笑)、やっぱりそういう一神教信者の内面というのはなかなか分からないところがあって。。映画自体もそこは踏み込んで描いていない面もあったけど、純粋な信仰心を疑ってやまないモキチ(塚本晋也)の顔を見せられるとグウの音も出なくなっちゃうていうのは映画として上手いんだか何なんだかw

でも、スコセッシが足かけ28年かけてようやく作り上げただけあって、ハリウッド映画にありがちなココがヘンだよニッポン描写みたいな違和感はなく。全編台湾ロケだったようだけど、江戸初期長崎の風景もちゃんとしていたし、日本キャスト陣の頑張りもあって160分の長尺を感じさせない作品になっていたと思う。

切っても切り離せない“宗教と暴力”。そしてスコセッシが一貫して描き続けてきた“信仰と暴力”というテーマ。それを音楽のない映像の力だけで結びつけたのはやはりさすがだったし、これからはNHKの大河ドラマもいいけど歴史から抹殺された弱者たちを描いた歴史ドラマをこそ見たいなと思った。

P.S.後日、1971年公開の篠田正浩監督版を鑑賞。

井上筑後守が元キリシタンだったことにビックリw

またエンディングの収め方も、スコセッシ版ではロドリゴが棄教して妻帯するも最後まで禁欲的印象を受けるのに対し、篠田版では妻として差し出された元キリシタンの女の身体を本能のおもむくままに貪るロドリゴを赤裸々に映し出すカットで終わる。

篠田版の方が分かりやすく核心を突いているような気はしたけど、個人的には丁寧でありながらこちらの想像力・読解力の入り込む余白を残しているスコセッシ版の方が好み。

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エクソダス:神と王

Poster2_2出演:クリスチャン・ベイル、ジョエル・エドガートン、ジョン・タトゥーロ、アーロン・ポール、シガニー・ウィーバー、ベン・キングズレー

監督:リドリー・スコット

(2014年・アメリカ・150分)盛岡フォーラム

 

内容:古代エジプト王国。国王セティのもとで息子のラムセスと兄弟同然に育てられたモーゼ。成長した彼は、父王の信頼も厚く、国民からも慕われていた。ところがセティの死後に即位したラムセスは、モーゼが実は奴隷階級のヘブライ人であると知るや、モーゼを国外追放する。なんとか生き延びたモーゼは、過酷な放浪の末に一人の女性と巡り会い結婚し平穏な暮らしを得る。しかし9年後、そんな彼の前に少年の姿をした神の使いが現れる・・・。

評価★★★★/80点

普段、映画の感想を書く時に、やれ人間ドラマが薄っぺらいだとかキャラクターに深みがないだとかエピソードが単調だとかツッコミを入れてしまうのだけど、しかしそうはいっても1番スクリーンで見たいのは何かといえば、やはり映画でしか味わえないスケール感を体感したいというのが先にくる自分がいたりしてw

そして、文字通りそれがいの一番にくるのがリドリー・スコットであり、たいして面白くもない話を壮大な大作に仕上げてしまう、つまり40点のお話を70点以上に底上げしてしまう力技は決して期待を外さず、SFものや歴史ものとリドリー・スコットが組み合わさるとワクワク感が止まらなくなってしまう(笑)。

で、今回の作品はまさに40点を80点にグレードアップしたようなリドリー・スコット十八番の映画だったように思う。

地平線を否応なく意識させるワイドスクリーンに映し出される映像は「アラビアのロレンス」を想起させるほどスペクタクルな情感にあふれていて、作り話のようなウソっぽさを払拭させてしまうリアリティとともに映画的なカタルシスをも両立させてしまう魅力があったし、これぞ映画であると肯定させてしまう力技は今回も健在だった。

ただまぁ神仏習合の日本人には理解しがたい部分というか、白黒はっきりさせる一神教の容赦のないエグさだとか、モーゼとオサマ・ビン・ラディンは何が違うのかと一瞬思ってしまう違和感だとか、60年前の「十戒」では描けなかった今だからこその視点で切り取る方法論があってもよかったような気もする。

復讐の化身にしか見えない神、信じる者しか救わない宗教、狂信者と紙一重の人間、、う~ん、、ロクなことがないよね

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ノア 約束の舟

A1d764a44fc39a29575296986686ff7e出演:ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、レイ・ウィンストン、エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンス、ローガン・ラーマン

監督・脚本:ダーレン・アロノフスキー

(2014年・アメリカ・138分)WOWOW

内容:旧約聖書の時代。アダムとイブにはカイン、アベル、セトという3人の息子がいた。が、カインはアベルを殺し、やがてその子孫はこの世に善と悪を広めた。一方、セトの末裔ノアはある日、恐ろしい夢を見た。それは、堕落した人間たちを一掃するため、地上を大洪水が飲み込むというものだった。これを神のお告げと確信したノアは、妻と3人の息子と養女のイラと方舟を作り始め、この世の生き物たちも乗せられるように洪水から逃れる準備をする。しかしそんな中、カインの子孫たちが舟を奪うべく現われるが・・・。

評価★★/40点

宗教映画もここまでこじれるとどうにもならなくなっちゃうな(笑)。

旧約聖書にあるノアの箱舟がもともとどんな話なのかよくは知らないけど、これだけ見ると、マインドコントロールされた親父が自分の家族以外の人間を勝手に悪とみなして見殺しにし、さらに生まれてきてはダメなのだと初孫にまで手をかけようとするも、家族の懸命な説得で我に帰るっていうどーしょーもない話なわけでしょ・・。

まぁ、こういう一神教に特有の信じる者は信じない者を駆逐してかまわないという選民思想は日本人には理解しがたいものがあるので、ちょっとテーマ的にもなじめなかったなぁと。。

唯一、ハリー・ポッター組の中でエマ・ワトソンだけが順調に女優としてキャリアを積んでいってるなと確認できたことだけが救いだった。。

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パッション

Dvd出演:ジム・カヴィーゼル、マヤ・モルゲンステルン、モニカ・ベルッチ、ロザリンダ・チェレンターノ

監督・脚本:メル・ギブソン

(2004年・アメリカ・127分)盛岡フォーラム

内容:ローマ兵の虐待を受けながらゴルゴダの丘へ連行され、人々のために祈りつつ処刑されたイエス・キリストの最期を、見る者に嫌悪感を抱かせるほどの暴力描写と当時と同じアラム語とラテン語のセリフなど徹底したリアリズムで描いた問題作。

評価★★/45点

“自分の中にあるパッションは一度も高ぶることなく灯火さえともることがなかった。胸を張ってカミングアウトしよう。この映画に不感症だと。”

あなたはどんな映画が好きかと訊かれたら自分は間違いなくこう答えるだろう。

ぶっちゃけ人殺しをしようが何をしようがとにかく生への執着、生きることへの必死さ、そういう思いが伝わってくる映画を見るのが最も好きだと。

そんな映画が好きな自分にとって、生への執着を超越し、生きることへのひたむきさなどどこ吹く風のまったく対極にあるこの映画を見ることが自分の中にどのような反応をもたらすのか(正確には無反応)ある程度は予想がついてはいた。

しかしその予想を超越したレベルで自分はこの映画に無関心無感動無感覚だった。

殴る蹴る、さらされた血みどろの身体、飛び散る血しぶき、そんな目を覆うような映像の連続を目の当たりにしても自分の感情は喜怒哀楽どちらにも一向に傾くことはなかった。どこまでも平然かつ冷静沈着な自分がいた。エグイ描写でこんなに冷めてていいのだろうかと思ったくらい・・・。

前に座ってたカップルなんて、先に男の方が途中で席を立って、3,40分戻ってこないことに業を煮やした彼女がしぶしぶ席を立っていったり、かと思えば別な一角からはすすり泣く声が聞こえてきたり、、ふ~ん、やっぱ今の時代、男の方がヤワなんだなとかあそこで泣いてるのはクリスチャンなのかねぇとか劇場の反応の方まで冷ややかに見ている自分がいたりして

まずもって、この映画における徹底したリアリティの追及は、自分にとって何ら評価ポイントにはならなかったということだけは確かなようだ。

この映画のチラシには、「いかにもウソっぽい歴史大作」ではなく徹底したリアリティを追求するために世界最高のスタッフが集結した、というふれこみがあった。しかしこの徹底したリアリティの追求というのは一見映画に限りない実感と重みをもたらすと思われるが、それはまた諸刃の剣であるということも忘れてはならない。リアリティを追求しすぎることが今度はかえって映画のもつエンターテイメント性と観客のもつイマジネーションを削いでいってしまうという弱点をも内包しているといえるからだ。

そのことをふまえた上でいうと、人それぞれ好き嫌いはあると思うが、個人的に優れた歴史映画というのは、リアリティの追及と同時に、いかにうまくウソをつくかというその2点におけるバランスがうまくとれているもの。そういう映画が優れた歴史映画だと思う。

その点についてこの映画を評価するならば、優れた歴史映画という括りには全く入れることはできず、完全な宗教映画になってしまっているといえる。キリスト教信者以外何ら見るべき価値はない映画だと断言しちゃってもいいのではないかなと。

クリスチャンでも何でもない自分にとってはホント聖書を読んだときの堅っ苦しさと形式ばった窮屈さと全く同様のものを感じ取ってしまったわけで。

別に聖書を否定したいわけでは決してなくて、史劇とか人間劇といったエンターテイメントやスペクタクルにどううまく聖書を織り込んでいくか、その使い方とバランスが重要だってこと。

その好例としては例えば「ベン・ハー」が挙げられるかな。

とにかくあれだね、小学生の頃よく学校の帰り道でキリストの受難や天国とか地獄についての紙芝居をやってるのに出くわして見たことがあったんだけど、そのときに得たインパクトとパッションの方がメル・ギブソンの映画を見たときより何倍何十倍も大きかったことだけはここに記しておこう。

追記1.あ、そういえば思い返してみると幼稚園と大学がカトリック系のところだったんだっけ・・

2.自分が考える優れた歴史映画とは具体的には「ベン・ハー」や「グラディエーター」といった類の映画です。

3.ああいう虐待シーンを見せられるにつけ、イラク戦争におけるアメリカ軍の虐待など、人間って2000年経っても何にも変わってないんだなぁと悲しくなってしまった。

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ミッション(1986年・イギリス・126分)WOWOW

 監督:ローランド・ジョフィ

 出演:ロバート・デ・二―ロ、ジェレミー・アイアンズ、レイ・マカナリー、エイダン・クイン、リーアム・ニーソン

 内容:1750年、南米奥地イグアスの滝。イエズス会の神父ガブリエルは、布教活動のために滝の上流に住むインディオの村を訪れ、彼らの信頼を得ていく。一方、奴隷商人のメンドーサは、三角関係のもつれから弟を殺してしまう。罪の意識に苛まれる中で神父に帰依し、ガブリエルと共に伝道の道に入るのだが・・・。

評価★★★☆/70点

中南米のサッカー選手はピッチを出入りする時に十字を切って神のご加護を祈り、試合後のインタビューでは神への感謝の言葉を惜しげもなく口にし信仰心をあらわにする。サッカー好きの自分は以前から世界で最も敬虔なクリスチャンは中南米の人ではないかと思っていた。

しかし、なぜ中南米のほとんどの国がスペイン語を話し、カトリック教国なのか、、その裏にある痛ましい歴史を垣間見るとなんとも複雑な気持ちになってしまう。

世界は全てカトリック国になるべきだという強烈な使命感を持っていたスペインとポルトガルの庇護のもとキリスト教布教を目的に設立されたイエズス会。しかし、そんな崇高な理念とは裏腹に、この時代のカトリック宣教師が“侵略の尖兵”の役割を果たしてきたことは事実であり、平和目的のように聞こえる布教という言葉の裏で実際行われていたことは軍事的征服つまり侵略だった。

国を滅ぼして宗教と言語を押し付けるのが1番手っ取り早い“布教”だからだ。

しかもここが一神教のタチの悪いところだけど、彼らには侵略や虐殺をも神から与えられた使命と思い込んでいた。人間も含めたこの世界は唯一絶対の神が創造したもの、つまりもともと神の所有物なのに、その神の存在すら知らないあるいはニセモノの神を信じる無知な恩知らずがいて、そういう連中にキリスト教を教え広めるためなら何をしても構わない=正義の行いをしているという論理だ。

映画の中で枢機卿が「医者が命を救うために手術するように、この土地にも思いきった荒療治が必要なのだ」と豪語するのだが、勝手に手術される方はたまったものではない。

しかも、手術が成功し、理想郷ともいえるコミュニティが作り上げられたと思いきや、今度はスペインとポルトガルの領土の取り分争いから立ち退きを強要され結果虐殺されてしまう・・。

欺まんに欺まんを重ねた宗教の名を借りた侵略について深く考えさせられたけど、が、しかし中南米が完全にキリスト教文化圏となっている現代において、彼らの“正義”が勝ったのもゆるがない事実。

多神教的なメンタリティの方に共感を覚える自分にとっては、切っても切り離せない歴史と宗教の関係の中で宗教によって救われた人の方がもちろん多いだろうけど、宗教によって滅ぼされた人も数多いるのだということを忘れてはならないと思う。

P.S.とはいえ国境を越えて命の危険をかえりみず未知の世界各地に散らばっていった宣教師のフロンティアスピリットと使命感はスゴイの一言で、日本に来た宣教師も不安でいっぱいだったんだろうなと今回の映画を見て思った。。

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十戒(1956年・アメリカ・220分)NHK-BS

 監督:セシル・B・デミル

 出演:チャールトン・へストン、アン・バクスター、ユル・ブリンナー

 内容:1923年にセシル・B・デミルが監督した「十誡」を、デミル自らが再映画化したスペクタクル史劇。エジプト王ラムセス1世は、新しく生まれるヘブライの男子をすべて殺すという命を発した。母親の手によってナイル川に流されたモーゼという名の赤ん坊は、好運にも王女のもとへ流れ着く。成長したモーゼがエジプト王子として勢力を得てきた頃、宮廷では実の王子ラムセスが権力を振るっており、2人は王位と王女ネフレテリの争奪を始める。。

評価★★★/60点

どう見たってちゃちい紅海真っ二つシーン。

しかしなんだかんだ言ってモーゼといえばこの映画の映像しか頭に浮かばないというのはある意味スゴイ。

夢のシネマパラダイス298番シアター:四月物語

四月物語

51arj15s7el 出演:松たか子、田辺誠一、加藤和彦、藤井かおり、光石研、江口洋介

監督・脚本:岩井俊二

(1998年・ロックウェルアイズ・67分)1998/03/20・シネ・アミューズ

評価★★★★/80点

内容:4月、北海道から東京の大学に進学した卯月。ただ単純に憧れだった山崎先輩と同じ大学に通いたいというだけの理由で上京した卯月は武蔵野で一人暮らしを始めた。同級生のさえ子やアパートの隣人の照子など個性的な友人たちとの交流の中で、卯月は東京での生活にも馴染んでいく。そして愛の奇跡を信じながら山崎先輩がアルバイトをする書店に通い続けるのだった。そんなある日、ついに山崎先輩は卯月のことを思い出す・・・。一人暮らしを始めた女子大生の日常をフィルム・エッセイ風に綴った青春物語。

“これはノスタルジーでもなければメルヘンでもない。”

リアルな物語。

4月のとある心象風景を柔らかく描き出したにしてもこれは実にリアルだ。

高校を卒業して田舎の盛岡から杜の都仙台の大学へ進学した自分にとってはホントにリアルな空気感。

春の陽光に包まれ、暖かくて甘酸っぱくて、桜の花びらの色みたいにポッと恥ずかしくて・・。心の中はまるで虹がかかっているかのように夢であふれている。

しかしこの空気感は、5月になるときれいさっぱり吹き飛んじゃうわけです。

ほのかな桜色はすっかり新緑へと変容をとげ、自分の心の中もすっきりと青空のごとく澄み渡る。

もはやそこに甘酸っぱい空気はない。新天地での一人暮らし、学生生活に完全に慣れてしまった自分がいる。

4月にしかない、新天地での4月でなければ味わえない独特な空気感。それをこの映画は巧く描き出してくれた。自分もこれと同じような空気を吸っていたんだよなぁと。

大学4年間自分の足となってフル稼働した自転車が出てくるのもなんか嬉しかった。

やっぱチャリンコでしょ。バイクじゃダメなんだよね。あの空気感は時速60kmじゃ味わえない。

それくらいほのかで微かな香り。しかし確実に自分の心、胸の中いっぱいに拡がっていく香り。

まぁあんなサービス悪い引っ越し屋さんには出会ったことないけどねw

ところで、大学に合格したのは愛の奇跡と呼びたい、というラストのセリフ。

あまりにも甘ったるくてイタイしカユイんだけど、ああいう理由で大学行ったヤツ何人も知ってます

ま、4月にはあんなセリフも言えちゃうし、そして許せてしまうんだよね。

5月になって言ってたらただのアホだけどさ。

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何者

O1080108014988234098出演:佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之

監督・脚本:三浦大輔

(2016年・東宝・98分)WOWOW

内容:大学の演劇サークルで熱心に活動していた拓人も、今は就活に励む日々。拓人のルームメイトで、バンド活動をしている光太郎。その元カノで拓人が想いを寄せる真面目女子の瑞月。彼女の友人で意識高い系女子の理香。理香と同棲中で就活に否定的な隆良。彼らはひょんなことから理香の部屋を就活対策本部と名付けて定期的に集まるようになる。大学院生のサワ先輩に見守られ、就活に悪戦苦闘する5人だったが・・・。

評価★★★/65点

これだけの豪華若手陣を招集してこの出来かぁっていう腰砕け感の方がちょっと上回ったかんじ。

たぶん舞台演劇だったら面白かったんだろなぁと感じたけど、映画としてはテレビドラマの域を出ないレベル。

いやまぁ、自分も就活には良い思い出がなく、自己分析も中途半端なまま行き当たりばったりで臨んだものだから、結局中途半端なまま会社に入社して2年足らずで転職組に入っちゃったくちなので、あの頃の後悔とか苦い思い出がよみがえってきて何とも言えない気分になったけど・・。

さらに、自分が就活してた2000年ってネット就活の黎明期で、スマホもSNSももちろんなく、情報&他者評価依存に陥るなんてこともなかったので、そういう観点でみると今の若者はホントに大変なんだなと同情したくなった。

しかもツイッターすらやってないので、これ見てますますツイッターやる気なくしたw

で、この映画で1番共感できて刺さったのは、コータロー(菅田将暉)がミズキ(有村架純)と「実はオレら付き合うことになったから」と拓人(佐藤健)に告げるシーンの拓人の「えっ・・」て言うシーン。これと全く同じシーンが自分の記憶のカギをかけた箱の中にひっそりしまい込まれていることを思い出して、泣きそうになった・・。ガクッ

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