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2021年1月10日 (日)

夢のシネマパラダイス342番シアター:音楽は人生を変える!

TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ

D63882018665430出演:長瀬智也、神木隆之介、尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名、古舘寛治、皆川猿時、シシド・カフカ、古田新太、宮沢りえ

監督・脚本:宮藤官九郎

(2016年・東宝・125分)WOWOW

内容:軽音楽部に所属する高校生の大助は、修学旅行中にバス事故に遭い、あっけなく死んでしまう・・。気付くと、そこは地獄。そして目の前に地獄のロックバンド“地獄図(ヘルズ)”を率いる赤鬼のキラーKが現われる。彼によると、毎週金曜日に行われる閻魔様の裁きで合格すれば現世に転生できるチャンスがあるという。ただしチャンスは7回。大好きだった同級生のひろ美とキスも出来ずに死んだことが心残りの大助は、彼女に会いたい一心で地獄農業高校に入学し、キラーKによる猛特訓を受けるのだが・・・。

評価★★★/60点

森川葵がむちゃくちゃ可愛い💕そして大人になると宮沢りえになる!

ここに絶大な魅力と説得力があるからこそ地獄と現世を7回も行ったり来たりする荒唐無稽なドタバタ劇について行けるわけで、そうでなければハイテンションまっしぐらの120分は長すぎて耐えられなかった。

パンクロックの音楽からセット感丸出しの地獄絵図や各キャラに至るまでクドいことこの上なく、皆川猿時のじゅんこが出てきた時は思わず吐きそうになった😵

その中でオタマジャクシにまでなりきる神木くんはよくやったと思うよw

畜生道に堕ちて腰をフリフリしても下品さよりも清々しさが勝ってしまうアフレコは、さすが子役の頃から変わらない少年のピュアボイスを残した神木くんのことだけはあると思った。マザーファッカーな長瀬鬼とのコンビも良かったし。

まぁ、こうやって全体的にみると面白かったとはいえるかな。

けど、結局はアイス食べてスムージー飲める現世が1番ってことだよね♪

P.S.10万年生きている聖飢魔Ⅱのデーモン閣下出してほしかったんですけどw

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デトロイト・メタル・シティ

20081009_379758 出演:松山ケンイチ、加藤ローサ、秋山竜次、宮崎美子、松雪泰子、ジーン・シモンズ

監督:李闘士男

(2008年・東宝・104分)CS

評価★★★★/80点

 

内容:オシャレな渋谷系ミュージシャンを目指して大分の田舎から上京してきた根岸崇一。ところがデスレコードという音楽事務所に自作のCDを持ち込んでしまったことがきっかけで、悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」のギターボーカル“ヨハネ・クラウザーⅡ世”としてデビューさせられてしまう。根岸は、想いを寄せる女性・相川さんにバレないようにひた隠すが、デビューシングルが予想外の大ヒットとなってしまい・・・。

“「NO CINEMA,NO DREAM」”

将来思い描いていた自分と、今の自分が置かれている現実とのギャップ、「こんなはずではなかった・・」というのは誰しもが直面する悩みだと思うのだけど、それを自己表現の手段としてはもっとも分かりやすい音楽というジャンルで面白おかしくデフォルメして描いているのがこの映画のミソ。

オシャレと平和と甘ったるいポップソングをこよなく愛する心優しきナヨナヨ男、根岸。

一方、白塗りメイクと悪魔と殺人ソングをこよなく崇拝し、1秒間に10回「レイプ!」と連呼することができるデスメタのカリスマ、ヨハネ・クラウザーⅡ世。

このジキル&ハイド的な2つの顔の落差の中で、正体を好きな女のコや家族に知られてはいけないというスーパーマンなどの変身ヒーローものが抱えるジレンマを織り込んでいて上手いつくりになっているし、さらにはこんなこと本当は全然したくないという意に反して売れていってしまうという二重のジレンマに陥っていく主人公の深刻な姿が最高に面白おかしい笑いに昇華されていて、かなりドツボにハマって爆笑してしまった。。

漫画原作は読んだことないけど、変にツッコミ入れることがない分、オーソドックスなベタギャグの洪水も逆に純粋に楽しめたかなと。

なにより根岸とクラウザーを演じ分けた松山ケンイチの突き抜けっぷりは傑作で、「デスノート」の“L”役はあまり好きではなかったんだけど、これ見て自分の中で一気に赤丸急上昇俳優になっちゃったかも。

松雪泰子も白鳥麗子のなれの果てを思わせる怪演っぷりで印象的だったし、三谷幸喜以外で久々に笑えた映画だったな。

ちなみに、自分の座右の銘は「NO CINEMA、NO DREAM」だっス!

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少年メリケンサック

Img1c8e08a8zik9zj出演:宮崎あおい、木村祐一、勝地涼、田口トモロヲ、田辺誠一、ユースケ・サンタマリア、佐藤浩市

監督・脚本:宮藤官九郎

(2008年・東映・125分)WOWOW

内容:レコード会社の新人発掘担当の栗田かんな(宮崎あおい)は、ネットの動画サイトでパンクバンド“少年メリケンサック”のライブ映像を見つける。しかし、契約交渉へ向かった彼女の前に現れたのは、50歳を過ぎたオッサンだった。なんと、ネットで見た映像は25年も前のものだったのだ・・・。

評価★★★☆/70点

宮崎あおいの前でゲロる絶頂、宮崎あおいの隣でエロ本を見る快感、宮崎あおいの後ろで屁をこく至福、宮崎あおいにチ○コを見せる狂喜、、そう、この映画は宮崎あおいをいたぶる、もといイジクリ回してその苦悶の反応を楽しむドS映画なのだ!

はっきりいってパンクがどうとか、中年オジさんたちの悲哀がどうとかはどうでもいい。

冒頭からヤケになっている映画のハイテンションぶりは、さぁパンク魂を見せちゃるゼ!という意気込みというよりは単なる照れ隠しの発露にしか見えず、本質的なところから逃げてるというか、映画としては未熟としか受け取れず・・。

なので、世界は宮崎あおいで回ってる!という視点で見ざるを得なかったのが正直なところなのだけど、これがまた今まで見たことのない宮崎あおいのハジケっぷりがドツボにハマってて、もっとあおいタンを責めて苛めちゃって~とオイラのアブナいドS魂に火がついちゃった、、そう思った自分ってもしかして変態w!?ハイ。。

でも、オッサンたちのやりたい放題に対し、あおいタンは受けに回るだけではなく彼らのおっ母さん的役割をきちっと果たしていくあたり、ますますあおいタンが好きになったーッ

揺れないオッパイもイイんだってことがよぉく分かった(笑)。

てか、宮崎あおいって自分にとっての永遠の、そして究極の憧れの女性のイコンなのかもしれない。だってこんな人妻おらんやろフツー・・。

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サルサ!(1999年・仏/スペイン・100分)CS

 監督:ジョイス・シャルマン・ブニュエル

 出演:ヴァンサン・ルクール、エステバン・ソクラテス・コバス・プエンテ

 内容:若き天才ピアニストのレミがショパンを捨てて選んだのは、情熱の音楽サルサだった。ところがパリのラテンバンドが探しているのは本物のキューバ人。そこでレミは自分の肌をチョコレート色に変えて、伝説のキューバ人作曲家ベレートの下、キューバ・バーでサルサのダンスレッスンを始める。が、そこにシャイなパリジェンヌ、ナタリーが現れて・・・。

評価★★★★/75点

濃い!恋!来い!ナタリーーオイラの腰はビンビンだぁっ!フォーーーッ!!!ちょいオカシくなってます・・・

いや、これ見ると確実にどっかがオカシくなっちゃうんだってばww。試してみ。

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ブルース・ブラザース(1980年・アメリカ・133分)NHK-BS

 監督:ジョン・ランディス

 出演:ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、キャブ・キャロウェイ、ジェームズ・ブラウン、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン

 内容:黒づくめの服に黒のサングラスでキメたアウトロー、ジェイクとエルウッドのコンビは、育った孤児院が税金を払えず、差し押さえの運命にあることを知り、なんとか資金を工面しようと仲間たちとR&Bバンドを結成。苦難の末、大コンサートを開催することになるが、会場は彼らを捕らえようとする警官隊によって包囲されていた・・・。土曜の夜の人気テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」から飛び出したジョン・ベルーシとダン・エイクロイドによる爆笑コンビ“ブルース・ブラザース”がお茶の間を飛び出し、映画に進出!

評価★★★/65点

“暗闇でグラサンかけるおバカセンスの持ち主も音楽のセンスにかけては右に出る者なし!”

パトカー軍団を惜しげもなく大破させまくり、戦車まで繰り出す破壊的なギャグは面白くも何ともないのだけど、キャブ・キャロウェイからジェームズ・ブラウン、レイ・チャールズにアレサ・フランクリンといったR&B界の大御所が繰り出すミュージカルナンバーには大満足。

黒人大衆音楽ともいうべきブルースをエンタメの俎上に乗せて悪ノリすることに徹した上で、しっかりオマージュという形に昇華させていて、音楽映画としての醍醐味は大きい。

なのだけど、テンコ盛りなコメディ演出のウザさが個人的には終始足を引っ張り、この点数・・。

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ブルース・ブラザース2000(1998年・アメリカ・124分)NHK-BS

 監督・脚本:ジョン・ランディス

 出演:ダン・エイクロイド、ジョン・グッドマン、ジョー・モートン

 内容:前作から18年。刑期を終えたエルウッドは、相棒ジェイクの死を知る。エルウッドはかつてのブルース・ブラザースバンドのメンバーを再び強引に集めてバンド活動を始めるのだった。。

評価★★/40点

底抜けの悪ノリがセールスポイントだった前作から一転、底抜けの寂寥感に包まれた今作に見る影はもはやなかった・・・。

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恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ

Fabulous_baker_boys 出演:ミシェル・ファイファー、ジェフ・ブリッジス、ボー・ブリッジス、エリー・ラーブ

監督・脚本:スティーヴ・クローヴス

(1989年・アメリカ・109分)NHK-BS

内容:ホテルのラウンジで演奏するピアノデュオのフランクとジャックのベイカー兄弟は、フランクの提案で女性ボーカルのオーディションを行う。選ばれたスージーを加えたザ・ファビュラス・ベイカー・ボーイズは観客を魅了するが、一緒に仕事を続けるうちにジャックとスージーが恋仲になってしまい、3人のバランスは崩れ始める・・・。

評価★★★★/80点

昔はこれって3P映画かとばっかり思ってたんだけどww、フタを開けてみたら、めちゃくちゃエエ映画じゃん!

ジャズピアノの旋律とともに味わう渋くて甘くて少々苦味のある大人のムード漂う映画。

まがりなりにも大人と呼べる30代に見たのはかえって良かったかも。

ホテルのラウンジやナイトクラブで長年に渡ってピアノデュオとして細々と演奏し続けているかつての夢追い人。その2人の間に若い夢追い人が割って入ってくることでビミョーに崩れていくバランス。

それを夢、人生、恋愛、兄弟愛といった要素を形式と即興の刺激的なバランスの上にまぶしながら爪弾いて描いているのがなんとも乙で、しかもそのビタースイートな口当たりがすこぶる魅力的なものになっている。

ラストも、題名にある恋のゆくえというよりは、夢追い人たちの自立の方に重心を置いて描いていて、そこがなんか大人な余韻を残す終わり方になっていて良いんだよね。

くわえ煙草が様になっているジェフ・ブリッジスと、はすっ葉だけどそのハスキーボイスと艶やかな肢体が忘れがたいミシェル・ファイファーはもとより、爆笑問題の田中のような味を出していたwボー・ブリッジスもまた印象的で、役者陣もサイコーだった。

通すぎず、かといって通俗すぎない大人の映画。ヨカッタです。

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