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2021年1月13日 (水)

夢のシネマパラダイス611番シアター:ジャスティス・リーグ

ジャスティス・リーグ

640出演:ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス、ガル・ガドット、エズラ・ミラー、ジェイソン・モモア、ジェレミー・アイアンズ、ダイアン・レイン

監督:ザック・スナイダー

(2017年・アメリカ・120分)WOWOW

内容:スーパーマンの犠牲により勝利を得たドゥームズデイとの死闘から数か月。太古の地球に襲来して一度は撃退されたステッペンウルフが、3つ揃うと強大な力をもたらす“マザーボックス”を集めるために再び現れた。そこでバットマンは先の戦いで出会ったワンダーウーマンとともに超人たちのスカウトに乗り出すが・・・。

評価★★★/65点

マーベル大感謝祭=アベンジャーズの明るいドンチャン騒ぎに比べると、DC版の方はお祭り感に乏しく、なかなか乗りきれなかったかんじ。

アベンジャーズでのインフィニティストーンに似たマザーボックスとか二番煎じ感も強くてイマイチ・・。

まぁ、スーパーマンが不在というのは大きい要素だけど、全体的に暗いトーンだし、それぞれのヒーローの持つ世界観も合致しきれていなくて奥行きがなかったかなと。

けど、チームになっても暗いってのはけっこう致命的だよねw

で、この暗さは一体何なんだろうと考えてみると、ヒーローの抱える孤独を見つめた上での成長過程を今まで描けてこなかったというか、その積み重ね=キャラの歴史が浅いというところに行き着いちゃうのかなと。そういう意味では見切り発車も甚だしいかんじだったのかもしれない。

うーん、マーベルが少年ジャンプだとすると、DCは少年チャンピオンてとこなのかな(笑)。

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アクアマン

Aquamanposter出演:ジェイソン・モモア、アンバー・ハード、ウィレム・デフォー、パトリック・ウィルソン、ドルフ・ラングレン、ニコール・キッドマン

監督:ジェームズ・ワン

(2018年・アメリカ・143分)WOWOW

内容:ある嵐の夜、港町の灯台守が海岸に打ち上げられた女性を救助する。彼女は海底国アトランティスの女王アトランナだった。やがて2人は恋に落ち、男の子アーサーを授かるが、アトランティスからの追っ手にアトランナは連れ戻されてしまう・・。時は流れ、たくましく成長したアーサーの前にアトランティスの隣国ゼベルの王女メラが現れる。アーサーの異父弟であるアトランティス王オームが地上の人類征服に乗り出したという。アーサーはその暴走を止めるべく戦いに身を投じていく・・・。

評価★★★/60点

マーベル映画マイティ・ソーをDCに置き換えたような趣で、SFからアドベンチャーまで色々な要素を詰め込んでいるものの、文字通りどこかの海賊版レベル。デジャヴもここまでインフレーション起こすと胸焼けしちゃうねw

話の筋も魚人族vs人間がメインになるのかと思っていたら、大雑把な内輪もめの兄弟ゲンカに終始していくし。。ブラックマンタのまさかの造型含めてヴィランの印象も弱い。重力から解放された縦横無尽のアクションだけが見所だった。

でも、唯一これ見て安心したのはワンピースの実写化はたぶん大丈夫だろうってこと(笑)。

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ワンダーウーマン

34614829922_f535b237de_z出演:ガル・ガドット、クリス・パイン、ロビン・ライト、ダニー・ヒューストン、デヴィッド・シューリス、コニー・ニールセン

監督:パティ・ジェンキンス

(2017年・アメリカ・141分)WOWOW

内容:外界から隔絶されている女性だけが暮らす島に生まれ育ったアマゾン族の王女ダイアナは、最強の戦士になることを夢見て日々過酷な修行に励んでいた。そんなある日、外界から飛来した戦闘機が墜落し、ダイアナはアメリカ人パイロットのスティーブを救出。人類世界は第一次世界大戦の最中であることを知る。その裏に軍神アレスによる人類殲滅計画があると見抜いた彼女は、その野望を阻止すべく島から出てロンドンへ向かう・・・。

評価★★★★/75点

特別ワンダーなことは何もないオーソドックスな展開ながらも、女性主人公がピンで活躍するスーパーヒロイン映画はとんと見たことがなかったので新鮮ではあった。

特に、タイトルロールを演じたガル・ガドットのセクシー一辺倒ではないアスリート的美しさを兼ね備えたカッコ良さがピカイチ✨

映画から奇異な色メガネを外させることに成功しているし、男社会のルールを全く知らないイノセントなキャラ設定も相まって、男性ヒーロー映画にはない女性ならではの柔らかさと気品と力強さのある作品に仕上がっていたと思う。

また、時代設定をハイテク満載の現代ではなく、騎馬と戦車、長槍と機関銃という近世の遺物と近代兵器が混在していた第一次世界大戦時に置いたのも上手かった。剣と盾と投げ縄を携えて身ひとつで戦うワンダーウーマンの接近格闘アクションの入門編として格好の舞台だったと思う。

まぁ、第二次世界大戦だとナチスヒトラーという絶対悪が存在するので、軍神アレス云々の入り込む余地がないってのはあるよね。

次作でもっと時代が下った時に、時代背景に合わせて彼女のキャラクターにアレンジを加えるのか、処女性の担保も含めて楽しみなところだ。

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バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生

20170614115645 出演: ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス、ジェシー・アイゼンバーグ、ダイアン・レイン、ローレンス・フィッシュバーン、ジェレミー・アイアンズ、ホリー・ハンター、ガル・ガドット、ケヴィン・コスナー

監督:ザック・スナイダー

(2016年・アメリカ・152分)WOWOW

内容:前作(マン・オブ・スティール)でゾッド将軍と死闘を繰り広げたスーパーマン=クラーク・ケント。しかし、その戦いによって大都市メトロポリスは破壊され多くの死傷者を出し、バットマン=ブルース・ウェインも巻き込まれた友人を亡くしてしまう。そして人々の間でスーパーマン脅威論が芽生え始めるのだった。そんな中、世界を股にかける多国籍企業体の総帥レックス・ルーサーは、スーパーマンを抹殺すべく動き出す・・・。

評価★★★/60点

「ダークナイト」が複雑に入り組んだストーリーラインの中に時代の価値観やメタファーを濃密に織り込ませ、なんだかよく分からなかったけど圧倒されたからもう1回見たいと思わせられたのに対し、今作はなんだかよく分からなかったけど心魅かれるものがなくてスカスカだったからもう見なくていいやと思ってしまった。

まずもってミソの付け始めが冒頭10分のプロローグの不親切な作り方。

メトロポリス上空に鎮座し地球を乗っ取ろうとするゾッド将軍の宇宙船とバトルを繰り広げるスーパーマン。この「マン・オブ・スティール」のクライマックスをそのまま今作の冒頭に持ってくるとは露知らず、記憶の糸をたぐり寄せるのに難儀し、開始早々から半歩遅れで見るハメに陥ってしまった・・・。

いや、しかし待てよ。何の前知識もなしに見たとはいえ、数年前の映画の大団円シーンのことなんて覚えてるかフツー(笑)。こういうのは前作を見ていない人でも分かるように作らないとダメだろと思うのは自分だけだろうか!?

さらに難癖をつけるとすれば、そもそも論のところで2人を対決させるというコンセプト自体に無理があったのではないかと感じてしまった。

2人が戦う理由とか、プロモーターに徹するレックス・ルーサーの行動原理とか、あげくの果てに2人の母親の名前がたまたま同じだったから仲直りとか全てが意味不明で、ただ単に主役の座を奪われたくない花形役者同士のいがみ合いにしか見えなかった。

狂気と紙一重なおかつ悪と表裏一体な正義の危うさという00年代以降アメコミ映画のトレンドとなったサブテーマもいい加減飽きてきたし・・。

まぁ、そういう意味ではスーパーマンが映画で活躍した80年代は絶対正義が絶対悪を打ち倒すという価値観に何の疑問も抱かなかった時代だったわけで、悪が悪でいることに理由は必要なかった。

一方、バットマンが映画で活躍した90年代は絶対的な正義に揺らぎが生じ始め、何が善で何が悪なのか区別がつきづらくなっていく道徳的観念の崩壊の序章ともいえ(91年「羊たちの沈黙」や95年「セブン」などに代表される時代背景)、その中で復讐心を身にまとったコウモリ男が目には目を歯には歯を、悪には恐怖をの精神で裁きを行っていく。

つまり、根明なスーパーマンと根暗なバットマンはちゃんと棲み分けできるはずなんだけど、「マン・オブ・スティール」でスーパーマンも根暗なベクトルに舵を切ったものだから、キャラクターに対照性がなくなっちゃったんだよね。

それゆえ苦しまぎれにスーパーマンはエイリアンという別次元の問題を持ち出してきて、かえって墓穴を掘っちゃったかんじ。。

DCコミックスのヒーローチーム“ジャスティスリーグ”のスタートとしては少しつまづいちゃったかなぁ・・。

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マン・オブ・スティール

157426_02出演:ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス、マイケル・シャノン、ケヴィン・コスナー、ダイアン・レイン、ローレンス・フィッシュバーン、ラッセル・クロウ

監督:ザック・スナイダー

(2013年・アメリカ・143分)WOWOW

内容:クリプトン星の滅亡を悟った父親に最後の希望を託され、地球へと送り出された赤ん坊。ケント夫妻に拾われ、クラークと名付けられ育てられた彼は、次第に他人とは異なる超人的な能力に思い悩むようになる。そして青年になった彼は自分探しの旅を続けていた。そんな中、クリプトン星の再建を企むゾッド将軍がクラークの存在に気づき、地球へと襲来する・・・。

評価★★★★/80点

のっけから「アバター」に寄せたクリプトン星のヴィジュアルイメージには苦笑したけど、超能力が迫害の対象になるのはX-MEN、自分の正体を簡単にバラしてしまうのはアイアンマン、自分のアイデンティティに悩みながらそれを受け入れていくのはダークナイト、というように昨今のヒーローもののエッセンスのいいとこ取りみたいなかんじになっていて、タケちゃんマンと双璧を成すwかつての根明ヒーローの面影はもはやそこにはなかった。

唯一笑えたのは、手錠をかけられて取調室に連行されるところくらいだったし。。

個人的にはクラーク・ケント=カル・エルのバックボーンがよく描けていて感情移入できる今回の根暗ヒーローの方が好みではあるけど・・。

あとは何と言ってもキャスティング。

今までのキャリアの中で家族を守るために命をかけて戦い続けてきた印象が強いラッセル・クロウと、トウモロコシ畑が最も似合う男ケヴィン・コスナーを生みの親と育ての親に、また見事に歳を重ねているダイアン・レインが包容力のある母親という贅沢な配役が、映画をエモーショナルな部分でかなり底上げしていることは間違いない。

ゾッド将軍一味との怒涛の都市破壊バトルは、例え9.11を完全払拭したことを示すにしても少々やりすぎ感は否めなかったものの、リブートものとしては上々の出来だったと思う。

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