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2020年12月29日 (火)

夢のシネマパラダイス608番シアター:レヴェナント 蘇えりし者

レヴェナント:蘇えりし者

Sp_mailvisual出演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ、ドーナル・グリーソン、ウィル・ポールター、フォレスト・グッドラック

監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ

(2015年・アメリカ・156分)盛岡フォーラム

評価★★★★/80点

内容:1823年アメリカ北西部。毛皮採集のためにミズーリ川沿いを進む一団。ガイド役を務めるベテランハンターのグラス(レオナルド・ディカプリオ)は、息子のホークとともにその一行に加わっていた。しかしある時、先住民の襲撃を受けて多数の犠牲者を出す事態に。さらに、逃走中グラスは熊に襲われ、瀕死の重傷を負ってしまう。もはや息も絶え絶えの中、最期を看取るために残った仲間のフィッツジェラルド(トム・ハーディ)が裏切り、ホークを殺されたうえにグラスは生き埋めにされてしまうのだが・・・。

“復讐するは神にあり”

今までいろいろな映画を見るたびに散々言ってきたことだけど、どんなに醜態をさらけ出そうが石にかじりついてでも生への執着にしがみつく人間を描いた映画が最も好きだ。

それに照らせば今作はまさにドンピシャ!

クマに襲われ瀕死の重傷を負おうが、仲間に生き埋めにされ酷寒の地に置き去りにされようが崖から転落しようが川の濁流に流されようが、傷口に火薬を塗り込み火を当てて焼き固め、生魚や生肉を食らい、かっさばいた馬の腹の中に潜り込んで布団代わりにしてまで生き抜こうとするグラスの執念と怨念にただただ釘付け。

また、グラスのサバイバルの原動力となる復讐相手のフィッツジェラルドも他人を蹴落としてまで金を手に入れ生き抜こうとする点で自分の尺度でみれば非常に魅力的で、トム・ハーディあってのディカプリオだったのだということは指摘しておきたい。

あとは何と言っても映像美。

監督は誰かときかれたら迷わずにテレンス・マリックと答えてしまいそうなほど大自然の荘厳な映像叙事詩として仕上がっていて、五感をフルに動員して見せられる2時間40分は湿り気のないカラリとした西部劇のくくりを軽々と飛び越えてしまっている。

しっとりと浸みてきて尚且つ重厚さに圧倒される絵の前ではごくごくシンプルなストーリーでも十二分だ。

さらに、例えば至近距離から撃たれた馬が卒倒し即死するシーンをはじめ、問答無用で訪れる無秩序な死の描写は普通の映画と比べてもショッキングで、形容としてこの言葉が合っているかどうか分からないけど、まるでホロコーストの映画を見ている時と同じようなおぞましい緊迫感にあふれている。

そしてラストの肉を切らせて骨を断つグラスとフィッツジェラルドの肉弾戦がこれまた目を覆いたくなるほどの死闘で、映画を見終わったあとはドッと疲れと無常感が押し寄せてきた・・・。

とはいえ、この余韻は数日引きずりそうだけどね。。

P.S.クマに襲われた時の対処教材としても絶対見ておくべき映画だと思うw

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