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2020年12月30日 (水)

夢のシネマパラダイス77番シアター:ウォレスとグルミットシリーズ

B000cs471i09 ウォレスとグルミット チーズホリデー(1989年・イギリス・23分)DVD

 監督:ニック・パーク

 声の出演(吹き替え版):萩本欽一

 評価★★★★/80点

内容:発明家の英国紳士ウォレスと愛犬グルミット。2人は大事なホリデーを前に旅行先を思案中。一息入れようとするウォレスだったが、大好物のチーズを切らしていたことに気づき、どうせ旅行に行くならチーズの美味しいところへ行こうと思いつく。そしてふと窓の外を見やると、美味しそうに輝くまん丸お月様が。さっそく、2人は宇宙船を作り、いざ月へ向けて旅立つのだった。

“チーズが大嫌いな自分でも、この作品に出てくるクランベリーチーズは食べたい!純粋に美味しそうなんだもの。”

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ウォレスとグルミット/ペンギンにをつけろ(1993年・イギリス・29分)DVD

 監督:ニック・パーク

 声の出演(吹き替え版):萩本欽一

 内容:グルミットの誕生日にウォレスは垂直の壁まで登れてしまうNASA製のその名もテクノズボンをプレゼント。しかし、それを買ったおかげで家計がヤバイ状態に。仕方なくウォレスは空いている部屋を貸しに出し、ほどなくしてかわいいペンギンが下宿することになるが・・・。

評価★★★★★/100点

未来少年コナン風ロボット、フィルム・ノワール風陰影でたたずむグルミット、赤外線、無表情なのに超絶演技ペンギンくん全て赤丸花マル二重丸。

スリル・サスペンス・ハートフルコメディがわずか30分たらずにブレンドされている、それをストレートに見せてしまう、これを傑作と言わずして何と言おう!

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ウォレスとグルミット、危機一(1996年・イギリス・31分)DVD

 監督:ニック・パーク

 声の出演:萩本欽一

 内容:窓拭きサービスの新商売を始めたウォレスとグルミット。が、ウォレスはお客さんである毛糸屋のウェンドレンに恋してしまう。しかし、この毛糸屋にはある秘密があった・・・。

評価★★★★/85点

新聞紙の質感、欽ちゃんの声、30分、グルミットの目、バック・トゥ・ザ・フューチャー風朝起き、はたまたターミネーター風サイボーグなどなど全て赤丸でっす!

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ウォレスとグルミットのおすすめ(2002年・イギリス・35分)DVD

 監督:ロイド・プライス、クリス・サドラー

 声の出演:萩本欽一

 内容:発明家ウォレスが日常生活を快適にするために作った様々な発明品をフィーチャーした全10篇からなる短編シリーズ。

評価★★★☆/70点

以前NHK-BSでこのシリーズを一挙放送したときには、前3作の合間合間にintermission風に3篇ずつくらい挿んで放映してたんだけど、このやり方には非常に好感がもてた。じゃないとちょっと飽きちゃうかもしれない。。悪く言えば1篇3~4分の小ネタ集にしか過ぎないわけだから。でも、アイデアは面白いし、このシリーズ独特のほのぼの感も出ていて良い。

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ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!

Aaifxsmmjw 監督:ニック・パーク、スティーヴ・ボックス

声の出演:萩本欽一、大川透、飯島直子

(2005年・米/英・85分)2006/03/24・MOVIX仙台

内容:町一番の美女で資産家のレディ・トッティントンが主催するお祭り“巨大野菜コンテスト”。しかし町にウサギが大繁殖したため、ウォレスと愛犬グルミットは、開発したウサギ回収マシーンを駆使して野菜を守るのに大忙し。が、そんなウォレスとグルミットの活躍にイヤな顔をするキザ男ヴィクター。そんなある夜、正体不明の巨大生物が出現、巨大野菜は食い荒らされ、町は恐怖に陥る・・・。アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞。

評価★★★★/80点

今までのシリーズは3作とも30分未満の短編だった。しかし、そのどれもがまるでトロリとしたクランベリーチーズとコクのあるレアチーズを何層にも重ね合わせ、釜で焼いた後ひと晩熟成させたレアチーズタルトのような超濃厚なエッセンスが詰まりにつまった作品だった。

しかもこの超濃厚エッセンスには保存料、着色料など一切の合成添加物は使用されていないのです!!味は格別、ブラックコーヒーもついて至福満腹の30分に舌鼓を打つ。

これほど贅の極みを尽くした100%素材の良さを引き出した純正手作り作品を自分は知らない。

それに比べると、尺が約3倍に伸びた今回の作品は、市販のスライスチーズとまではいかないまでも、濃厚さがやや薄まってはいる。

一部にCG安定剤も使っているようだが、そこはほとんど気にならない。しかし、やはり短編と長編の違いとでもいおうか、一本の映画としての形を整えなければならない長編の文法の中で、短編の歯切れのよい呼吸のリズムと勢いに欠けるきらいはある。

とはいっても、それは贅沢な悩みでもあるわけで、あっという間の85分、十分楽しめる作品に仕上がっている。

特に言葉を発することができない犬のグルミットの表情の千変万化には今回も度肝抜かれっぱなし。“目は口ほどに物を言う”をこれほど完璧に表現しているキャラクターを自分は知らない。

ほんとアカデミー賞ものの演技でっせ。

さぁ、次回作もあると期待して、あと5年気長に待ちましょか。もちろんその時は日本語吹き替え版でね♪

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ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~

Pre監督:マーク・バートン、リチャード・スターザック

(2015年・英/仏・86分)WOWOW

内容:イギリスの片田舎にある山の牧場。ある日、退屈な日々に飽きてどうしようもなくなったリーダー格のひつじのショーンと仲間たちは、牧場主を眠らせてトレーラーハウスに閉じ込めてしまった。牧羊犬ビッツァーは牧場主を起こそうとしたが、そのトレーラーが動き出してしまい、後を追うビッツァーと共に山の下の都会へ暴走していってしまう。心配になったショーンたちは2人を捜しに行くのだが・・・。 クレイアニメ「ウォレスとグルミット」のスピンオフTVシリーズの映画化作。

評価★★★★★/100点

映画はまずストーリーありきだと思っている自分にこのストップモーションアニメは鉄槌をくらわす。

映画とはアクションであり、活劇なのだ!と。

いや、考えてみればウォレスとグルミットシリーズですでに教わっていたことだし、もっと遡れば自分はジャッキー映画をさんざん見てきた世代じゃないかw映画にとって言葉なんて取るに足らないものなんだって。

「あー」「うー」「メー」しかセリフがなくても、アクションと演出のアイデア、そして無表情さえ表情豊かに見えてしまう微に入り細をうがつキャラクター造形により雄弁な映像が形作られる。

なによりアナログ感覚満載の手作り粘土が醸し出す質感とミニチュア感・立体感の唯一無二の味わいが絶妙で、これがただの3DCGアニメだったらさほど面白くなかったのではとさえ思えてしまうくらいだ。

笑いのセンス、音楽のセンス、映像のセンス全てがドンピシャ。映画とは何なのかで立ち止まった時に思い出そう。

ショーン!カムバーック(笑)!

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