夢のシネマパラダイス566番シアター:鍵泥棒のメソッド
鍵泥棒のメソッド
監督・脚本:内田けんじ
(2012年・日本・128分)WOWOW
内容:自殺願望のある売れない役者の桜井はある日、財布に残っていたなけなしの入湯券を手に銭湯へ行く。そこで客のひとりが足を滑らせて転倒し気を失った現場に居合わせた桜井は、その男のロッカーキーを自分のとすり替え、思わぬ大金を手に入れる。一方、気を失っただけでなく記憶まで失ってしまったその男は、自分のロッカーの持ち物から売れない役者と思い込むほかなかったのだが、実は彼は伝説の殺し屋コンドウだった・・・。
評価★★★★★/100点
別人になり代わるというのはそれだけで多大なサスペンスをはらむ。
その前提として他の人にバレてはいけないというリスクがあるからだ。自分の足跡を念入りに消し、偽装を施して他人の人生を手に入れる。完全犯罪の極みである。
アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」や松本清張の「砂の器」、宮部みゆきの「火車」など鮮烈なインパクトをもたらす名作サスペンスは心をとらえて離さない。
一方、別人になり代わることにはもう一つのファクターがある。
それはなり代わった環境の変化に順応できるかどうかということで、「大逆転」の金持ちとホームレス、「仮面の男」の王様と囚人、「チャップリンの独裁者」の独裁者と床屋の主人、「デーヴ」の大統領とお気楽な一般人といったように両極端な身分の違いによるところが多い。
そういう視点で今回の映画を見ると、前者に関しては相手が風呂場で豪快に転んで記憶喪失になってしまうという文字通りのズッコケネタと、棚からぼたもちで入れ替わった当の本人が常に後ろめたさを感じている小心者であることによりサスペンス色は薄まり、ユーモア性の方が高まっている。
そしてこれは後者の視点につながってくることだけど、入れ替わりの醍醐味が身分ではなく性格の違いにあることがこの映画を革新的に魅力あるものにしている。
革新的とは大げさかもしれないけど、几帳面とズボラというA型とB型のそりの合わなさ程度のことでありながら最も身近で分かりやすい要素をしっかりキャラクターに投影し、抱腹絶倒の立場逆転劇にしているのがこの映画の肝だ。
なにより人が人っ子ひとり死なないところが良い。凄腕の殺し屋を描いているのに、だ(笑)。そのかわりに見てるこちら側がノックアウトされてしまうとはねww
人間味をベースにしている映画はやはり強い。
一流を手に入れることより愛する人に出会えることこそが人生最大の幸せかぁ。
10年以上鳴っていない自分のキュンキュンセンサー、錆びついてどうにもならない場合はどうすればいいんでしょうか・・・![]()
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アフタースクール(2008年・日本・102分)NHK-BS
監督・脚本:内田けんじ
出演:大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子、田畑智子、山本圭、伊武雅刀
内容:母校の中学で教師をしている神野(大泉洋)をある日、同級生だった島崎(佐々木蔵之介)が訪ねてくる。島崎は、同じく同級生だった木村(堺雅人)の行方を追っていた。ちょうどその日の朝に木村に車を貸していた神野は、んっ??と思いながら島崎の木村捜しに付き合うのだが・・・。
評価★★★★/80点
鍵泥棒のメソッド経由で見たけど、内田けんじに完全にハマってしまったかもw
映画を見ていてダマされることに無類の快感を覚える自分にとってはまさにドンピシャで、鍵泥棒より置いてけぼり感は強いものの、こっちの方が2度見て美味しいという点では上かも。
さらに堺雅人、大泉洋、佐々木蔵之介というノリにノッてるアンサンブルキャストも絶妙で魅力的だったし。
しかし、よく練られた脚本である。
なにせこちらの先入観や思い込みをことごとくひっくり返すのだから。
具体的にはこの手のどんでん返し映画によく見られる時間軸の操作などは極力控えた奇をてらわないつくり、そして伏線を伏線と思わせないミスリードの仕方などシンプルに見せかけて騙しの手口を巧妙に覆い隠している。
つまり、ごくありふれた探偵もののミステリー調として見せていく作りになっているため、自分みたいに前知識なしで見た者にとってはこんな反転構造を持った話だとは思わずに見れてしまうわけだ。
それはタネ明かしを見せられても、えっ、そういう映画だったの!?と飲み込むまでに時間がかかってしまうほど巧く出来すぎていて、正直終盤はアポーン状態で見ていた(笑)。
どうあってもこれは2回見ることを前提にした映画である。なのに嫌味なかんじは全くせず、お得感の方が勝ってしまうのがこの映画のシナリオの上手さということなのだろう。
そしたっけ後で知ったことだけど、DVDのオーディオコメンタリーで見るとさらに面白いらしくて。
え゛ーっ!?3回見なきゃダメで、しかも面白さが倍々になっていく映画って、そんなのありかー!?
しかし、こういう手の込んだ映画ばっかり作ってネタ尽きないんだろうかw
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噓八百
出演:中井貴一、佐々木蔵之介、友近、森川葵、前野朋哉、堀内敬子、坂田利夫、塚地武雅、寺田農、芦屋小雁、近藤正臣
監督:武正晴
(2017年・日本・105分)WOWOW
内容:目利きはあるもののお宝になかなか出会えない古物商・小池則夫は、娘を連れて大阪・堺にやって来た。そこで落ちぶれた陶芸家の野田佐輔と出会った彼は、ある計画を持ちかける。それは、千利休の幻の茶器を贋作し、2人がかつて煮え湯を飲まされた大御所鑑定士への仕返しついでに一攫千金を狙うというものだった・・・。
評価★★★★/75点
このてのコンゲーム映画によくあるアッと驚くどんでん返しや、これといったタネも仕掛けもない予定調和コメディにあって、まるで噺家さんの鉄板の落語ネタを聞かされているような語り口の心地良さが今作のポイント。
友近や塚地武雅のキャラ設定はもちろん、木下ほうかが偽物の譲り状を書こうとするのを周りのボケでなかなか書き出せないくだりとか、まんまコントの文法(笑)。
けれど、それを受ける中井貴一&佐々木蔵之介の安定した持ち味が効いていて、しっかり映画になっているんだよね。さすがの上手さ。
お正月映画というパッケージを考えても、これくらいのスケールがちょうどいいw
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大逆転
出演:ダン・エイクロイド、エディ・マーフィ、デンホルム・エリオット、ドン・アメチー
監督:ジョン・ランディス
(1983年・アメリカ・117分)NHK-BS
評価★★★★/80点
内容:ルイスはハーバード大学出身で、商品仲買会社のエリート。一方、ビリーは盲目のベトナム帰還兵を装う詐欺師で、警察に連行されていた。ルイスの会社の会長である老兄弟が、そんな2人を実験台に、金持ちは貧乏人に、貧乏人は金持ちになれるかどうかの賭けをする。釈放されたビリーはルイスの邸宅に連れて行かれ、一方のルイスは車の窃盗で逮捕された上に、戻っても家に入れなかった。やがて2人は会長兄弟の賭けを知り、力を合わせて復讐に乗り出す。。。
“脱ぐ映画を間違えてるような気がするんだけど、、ジェイミー・リー・カーティスww!”
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レッドウィング ベックマン http://www.grouphealthphysicians.org/news/redwing/outletredwing.html
投稿: レッドウィング ベックマン | 2014年4月23日 (水) 22時52分