夢のシネマパラダイス312番シアター:血ィ吸うたろか~・・
東京喰種 トーキョーグール
出演:窪田正孝、清水富美加、鈴木伸之、桜田ひより、佐々木希、村井国夫、蒼井優、大泉洋
監督:萩原健太郎
(2017年・松竹・119分)WOWOW
内容:人の姿をしながらも人肉を喰らう怪人・喰種(グール)が密かに人間社会の中で暮らしている東京。ある日、内気な大学生カネキは、喰種のリゼに襲われ重傷を負うも、直後に命を落としたリゼの臓器を移植されたことで半喰種になってしまう。人肉以外受け付けなくなり苦悩する彼は、やがて喰種が集まる喫茶店あんていくで働き始める。喰種である店長の芳村やアルバイトの女子高生トーカと交流を深めていく中、喰種の駆逐を目指す人間側の組織CCGの捜査官・亜門と真戸が現われ、戦いが激化していく・・・。
評価★★★/65点
原作マンガ推しのファンとしてはキャスト、映像ともに文句なしのクオリティで最低限のラインは難なくクリア。
しかし、大団円でバトルを繰り広げるカネキ(窪田正孝)と亜門(鈴木伸之)がそれぞれの立場で叫ぶ「この世界は間違っている!」というセリフがいまいちピンと響いてこないことに集約されるように、原作にほぼ忠実なアウトラインを敷きながら、なんでこんなに薄っぺらいんだろうw
と考えると、人間を捕食するグールに立ち向かう人間側ではなく、主人公がグール側に立つ視点で描くという、例えば「プレデター」でプレデター側から描くような異色作だけに、それを実写化するにはただでさえ説得力をもたせるのにハードルが上がっているはず。にもかかわらず、漫画をただなぞっただけの掘り下げのない描写力で、説明不足感は否めず・・。一見さんは赫子とクインケの違いなんて分かったんだろうかw
また、人間側がカネキの親友ヒデを除けばCCG捜査官の真戸(大泉洋)と亜門くらいしかいないのも問題。
特に前面に出る真戸が嗜虐性のある冷酷無比なキャラクターのため、人間側=悪の構図に誘導する演出がちょっと安易だったかなと。
その点でいえば、まともな捜査官の篠原や黒磐、またニシキがグールであることを知りながら付き合っている恋人の西野貴未あたりを出してもよかった気がする。
まぁ、ヴァンパイア映画「トワイライト」に出てくるベジタリアンな吸血鬼みたいな優しい設定がない分、感情移入させるのは難しかったとは思うけど、いやホント役者陣の頑張りにめちゃくちゃ救われた映画だったと思う。
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リンカーン/秘密の書
出演:ベンジャミン・ウォーカー、ドミニク・クーパー、アンソニー・マッキー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ルーファス・シーウェル
監督:ティムール・ベクマンベトフ
(2012年・アメリカ・105分)WOWOW
内容:第16代大統領エイブラハム・リンカーン。彼には知られざるもう一つ別の顔があった・・・。子供の頃に最愛の母をヴァンパイアに殺され、復讐を胸に誓っていたリンカーン。その後、青年となった彼はヴァンパイア・ハンターとしての修行を重ねていく。そしてヴァンパイアが奴隷制度を食糧供給源にしていることを知った彼は、政治家として奴隷解放を訴える一方、夜になると斧を手にしてヴァンパイアたちと戦うのだった・・・。
評価★★☆/50点
かの国はよほどヴァンパイアがお好きなのか、映画からTVドラマまで雨後のタケノコ状態だけど、ついに歴史上の偉人にまで手を伸ばしてしまった。しかもビミョーにつまらない
“剣はペンより強し”な国アメリカを揶揄したい気にもさせる展開だったけど、あんまりそういうことも意味がないレベルの映画だったなw
まぁ、リンカーンがヴァンパイアハンターというそもそもの設定からして興味を引かれないんだけどね・・・。
例えば、伊藤博文が怨霊退治するという映画が作られたら平将門とか菅原道真、崇徳上皇といった歴史上の大魔縁を登場させることもできるけど、リンカーンなんてアメリカ建国してから100年も経ってないうちに出てきたヒヨッコなわけで、アメリカの歴史の浅さがまんま映画の浅さに繋がっているかんじがした。
また、昼は高潔な大統領、夜は斧を振りかざすハンターというギャップも物語の肝になっておらず、ただ単にCG満載のB級アクションを撮りたいがための映画としかいいようがない。
まぁ、この監督のセンスはアクションにしか見出せないから仕方ないけど、はっきりいってリンカーンでやる必要性はなかったなww
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ブレイド
出演:ウェズリー・スナイプス、スティーブン・ドーフ、クリス・クリストファーソン
監督:スティーブン・ノリントン
(1998年・アメリカ・120分)仙台フォーラム
内容:ヴァンパイアと人間との間に生まれたハーフのブレイドは、人間を脅かすヴァンパイアを抹殺するために闘うヴァンパイアハンターだった。彼は、母親を死に追いやった宿敵のヴァンパイア、フロストの世界征服を阻止するために立ち上がり、フロストのアジトである暗黒院に潜入する。
評価★★★/65点
情け容赦のない映像テクとすとんとツボにはまるギャグには、こ奴なかなかのセンスだなとホレボレしてしまうが、情け容赦のないプロットの丸投げを見せつけられるにつけ、こ奴は単なるおバカさんだなとちょっと残念に思ってしまうのだった。
まぁ、愛すべきおバカさんには違いないんだけどね。
このままおバカ街道を一路邁進していくのか、それとも・・・。
このての監督は一皮むけると大化けする可能性を秘めてるからね。その点では楽しみな監督なのだけど、でもやっぱ限りなくおバカ街道一直線タイプなんだろうなぁ。。
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ブレイド2(2002年・アメリカ・117分)MOVIX仙台
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:ウェズリー・スナイプス、クリス・クリストファーソン、レオノア・ヴァレラ、ロン・パールマン、ノーマン・リーダス
内容:ブレイドは、父親代わりのウィスラーを救出し、吸血鬼達を追い詰める。そんなブレイドのもとにヴァンパイア族がやって来て、凶悪な吸血鬼リーパーズを倒すことを持ちかけてくるが・・・。
評価★★★★/75点
“孤高も度を超すと異様に映る。。”
仲間、友情、絆、信頼といった横のつながりなんかクソ喰らえだとばかりに、バッサバッサと斬り捨てていくという文字通りブレイドの孤高さがクローズアップされていく展開は、まぁ見ていて飽きはしない。
しかし見終わった後、まるでヴァンパイアが一瞬で塵になって消滅するかのごとくフツーに何も残らないのはある意味スゴイ。。
人間を餌食にする当のヴァンパイアが餌食にされてしまうという今回の設定は面白かったけど、ていうか相棒のスカッドの裏切りって必要だったかぁ?
あと、ブラッド・パック軍団のニッサ以外の誰かと親交を深めるくらいした方が味わいが出て良かったんじゃないかいブレイドさん・・。
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ブレイド3(2004年・アメリカ・114分)WOWOW
監督:デビッド・S・ゴイヤー
出演:ウェズリー・スナイプス、クリス・クリストファーソン、ドミニク・パーセル、ジェシカ・ビール
内容:ブレイドは、人間のヴァンパイアハンター集団“ナイトウォーカー”から、ヴァンパイアの始祖ドレイク(=ドラキュラ)が4千年の眠りから目覚めたという衝撃の事実を聞かされる。ブレイドは最強の敵ドラキュラとの戦いに挑むが・・・。
評価★★★/60点
“ブレイドの角刈りよりも何よりもハンニバル・キングの不死身ぶりの方に度肝を抜かれる”
どうやっても死なないよねあの男(笑)。
しかし、この映画がイマイチなのは、やはり吸血鬼の始祖ドラキュラ・ドレイクの容姿にあることは否めず、、4000年の眠りから目を覚ました一族の始祖とは到底見えない。
しかも発見されたのがイラクだろ?イラクで何であんなゴツイ野郎が眠ってんだよ(笑)。
4000年未来からやって来たというなら分からんでもないが。。
まぁ紅一点ジェシカ・ビールのLOTRのレゴラスばりの弓使いに救われたかんじかな。
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アンダーワールド(2003年・アメリカ・121分)DVD
監督:レン・ワイズマン
出演:ケイト・ベッキンセール、スコット・スピードマン、シェーン・ブローリー、マイケル・シーン
内容:ヴァンパイア族と狼男族(ライカン)の戦いが続く世界。ライカンがある目的のために人間の医師マイケルを執拗に追っていることを知ったヴァンパイア族の女戦士セリーンは、調査を開始するがなぜかヴァンパイア族の頭首クレイヴンに妨害される。しかしこのことが両種族を壮絶な決戦へと突入させていく・・・。
評価★★★/60点
吸血鬼と狼男の何十世紀にもわたる歴史的背景を盛り込み、壮大な世界観をなんとか醸し出そうとはしているが、やってることはただのヤクザの抗争・・。
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ツインズ・エフェクト(2003年・香港・107分)WOWOW
監督:ダンテ・ラム
出演:ジリアン・チョン、シャーリーン・チョイ、イーキン・チェン、カレン・モク、ジャッキー・チェン
内容:香港の人気アイドルユニット“Twins”をフィーチャーしたアクション映画。バンパイアハンターのリーヴは、最大の敵デコテス公爵との対決で恋人でもあったパートナーを殺されてしまう。世界征服をもくろむデコテスがバンパイア界の聖典を我が物にしようと暗躍する中、リーヴは見習いハンターのジプシーを新パートナーに迎える。一方リーヴの妹ヘレンは兄の宿敵であるバンパイアの王子と恋に落ちてしまい・・・。
評価★★★☆/70点
“ジャッキーのNGシーンで締めるような映画だったかというと大いに疑問だが、楽しく見れればそれで良し。”
ヘレンはフジテレビのアヤパンに似てると思った。
と、それにしても映画序盤に出てくるヘレンとジプシーのクマのぬいぐるみ大争奪戦につづく物干し竿バトルは、アイドルユニットであるツインズを前面に出した名シーンだったと思う。
なんといっても彼女たちの本気モードアクションと彼女たちの可愛さとのアンバランスが非常にイイし、爽快感もぐんとアップ。
だてにドニー・イェンをアクション監督に据えてるわけじゃないんだぜというかんじ。
香港映画特有の甘さはあるものの、総じて楽しく見られる一品でありました。おセンチな吸血鬼てのも面白いね。
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ヴァン・ヘルシング(2004年・アメリカ・132分)MOVIX仙台
監督・脚本:スティーブン・ソマーズ
出演:ヒュー・ジャックマン、ケイト・ベッキンセール、リチャード・ロクスバーグ
内容:19世紀ヨーロッパ。伝説のモンスターハンター、ヴァン・ヘルシングはバチカンの密命を受け、修道僧カールとともにトランシルバニアへ向かう。目的は、邪悪なパワーで世界征服を企むドラキュラ伯爵を抹殺すること。やがて彼らは、代々ドラキュラと闘いつづけてきたヴァレリアス一族の末裔、アナ王女と出会うが・・・。
評価★★★/60点
マンネリ街道 みんなで歩けば 恐くないってか。しかも歩いてるのはモンスター軍団。。
まぁ、オールスター感謝祭を見てとにかく楽しむしかないっていうかんじかな・・。
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