夢のシネマパラダイス159番シアター:エイリアンシリーズ
エイリアン:コヴェナント
出演:マイケル・ファスベンダー、キャサリン・ウォーターストン、ビリー・クラダップ、ダニー・マクブライド、デミアン・ビチル
監督:リドリー・スコット
(2017年・アメリカ・122分)WOWOW
内容:人類初の大規模な宇宙への移住計画により、宇宙船コヴェナント号は惑星オリガエ6を目指し、船を管理するアンドロイドのウォルターと、コールドスリープ中の2千人の入植者を乗せて地球を旅立った。ところが、航行中に大事故に見舞われ船長などが死亡。さらに女性の歌が混じった謎の電波を受信し、副船長オラムは、亡くなった船長の妻で科学者のダニエルズの反対を押し切り発信元の惑星へ向かう。そして実地で調査してみると地球環境に近い惑星であることが分かるのだが・・・。
評価★★★/60点
人類誕生の秘密を探る旅という哲学的テーマをドカンと打ち上げておいてトンズラこいた前作。
今回はそのシケた花火をパスンと打ち上げつつも回収を早々にあきらめ、エイリアン1&2のSFホラーのお約束をことごとく踏襲したつくり。
はっきり言って新味はないが、内心1番見たかったパターンでもあり、それなりに楽しめたのはたしか。
ただ、ほぼほぼデジャヴなので怖さもインパクトもなく、グロさだけが際立つ結果に・・。でもってマイケル・ファスベンダーの二人勝ちw
うーん、1回J・J・エイブラムスにバトン投げてみたら(笑)。
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プロメテウス
出演:ノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、シャーリーズ・セロン、イドリス・エルバ、ガイ・ピアース、ショーン・ハリス
監督:リドリー・スコット
(2012年・アメリカ・124分)盛岡フォーラム
内容:2089年、世界各地の古代遺跡からある共通するサイン-人型の記号が天空の星を指し示している-が発見される。考古学者エリザベス・ショウは、これこそ地球外知的生命体が残した“招待状”と確信。そして巨大企業ウェイランド社の支援を得て、宇宙船プロメテウス号でその星を目指し4年後に到達するのだが・・・。
評価★★★/60点
“人類はいったいどこからやって来たのか!?壮大な謎が今、解き明かされる!”という大仰なキャッチコピー&「エイリアン」「ブレードランナー」でそれまでのSF映画のイメージを塗り替え、いまやデヴィッド・リーンにひけを取らないほど大作が最も似合う巨匠となったリドリー・スコットが30年ぶりにSFを撮るということで、いやが応にも期待値のハードルは上がっていったのだけども、、、
圧倒的なプロダクトデザインと映像しか見るべき所がなかった。
「エイリアン」の密室ホラー、「エイリアン2」の戦争ごっこ、「エイリアン3」のゴシック要素、「エイリアン4」のヌメリ感とシリーズを網羅した集大成のようなかんじだったけど、単なる模倣にしか見えないほど出来がおそろしくフツーで拍子抜け。。
端的にいえばシナリオが決定的にツマラなくて、シリーズの要素を独創的なものとして活かせていないのが最大問題。
神でもなく進化論でもない人類の起源という挑発的かつ壮大なテーマをブチ上げといてこれかよーという物足りなさは否めなかったな・・・。
まぁ、オープニングで白塗りマッチョマンwが黒い液体を飲んで自らの肉体を崩壊させるかわりに新たなDNAを生み出し、人類誕生の源となった!といきなり答えを出しているので、じゃあこの白マッチョは誰でいったい何の目的で太古の地球に降り立ったのか。そこに主眼は移っていくわけだけど、答えが明確に提示されていないことはこの際どうでもいいとして(笑)、要は謎を追うプロセスが面白くないことがこの映画の致命的欠陥なのだと思う。
その点でいえば、人物描写が魅力ゼロなのも問題。何が何でも生き残っちゃると鬼気迫る奮戦をみせるノオミ・ラパス以外はさっぱりで・・。
というか、世界選抜の科学者とは思えないほどアホばっかりで萎えたww
せめて最後、宇宙船に自爆攻撃を選ぶクルーたちの男気に涙できるくらいの描写をみせてもらいたかったな。
ビジュアル面は100点満点だっただけに、うーん、、残念。。
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エイリアン
出演:シガニー・ウィーバー、ジョン・ハート、ヴェロニカ・カートライト
監督:リドリー・スコット
(1979年・アメリカ・117分)DVD
評価★★★★/80点
内容:宇宙を航行するノストロモ号に謎の緊急信号が送られる。発信源である惑星に向かうが、そこで奇妙な生物が1人の乗組員の体内に入り込む。やがてその生物は体内を突き破り、乗組員を次々に殺していった。1人残された二等航海士のリプリーは、その生物“エイリアン”に命を賭けて挑むのだった。
“衝撃の半ケツ!!”
いくらひと安心したからといって、あの下着姿はどうかと思うぞ。。案の定エイリアンに襲われちゃうし。
あと、個人的にはエイリアンもすごい恐いんだけども、リプリーを抹殺しようと暴れまくるアンドロイドもなんかイヤ。表情ひとつ変えずに殺そうとするじゃん。
挙句のはてにブン殴られて上半身からひしゃげてしまうけど、その場面の方が印象に残ってたりする。口から白い液をドボドボ吐き出してさ。あわあわ・・。
そう考えると、エイリアンの方も人間以上に必死だったんだろうね(笑)。
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エイリアン2
出演:シガニー・ウィーバー、マイケル・ビーン、ランス・ヘンリクセン
監督・脚本:ジェームズ・キャメロン
(1986年・アメリカ・155分)DVD
評価★★★★/85点
内容:前作の死闘の末、唯一生き残った女性航海士リプリー。57年後、救命艇の低温睡眠カプセルの中で発見された彼女は、エイリアンの卵の巣である惑星に、宇宙海兵隊の案内役として派遣される。その惑星には宇宙技術者とその家族が住み着いていたが、連絡が途絶えていたのだ。到着後、さっそく海兵隊員は多数のエイリアンの四面楚歌攻撃に次々と倒れ、またも生き残ったリプリーは、エイリアンにさらわれた宇宙技術者の娘ニュートを救うために単身立ち向かう。
“いるのに、いない!!”
発信機は間近にエイリアンが迫っていることを示しているのに、見回してもいない。これほど恐ろしいことはない。
発信機とか小道具の使い方が上手いんだよなぁ。
ところで、作り手はどのくらい意識しているのかは分からないけど、多分にベトナム戦争の要素が含まれていると感じるのは自分だけだろうか。なんてったってこの映画のキャッチコピーが、「今度は戦争だ!」だもんな。
エイリアンをべトコンに置き換えるとそのままベトナム戦争映画になっちゃう。
エイリアンのもの凄さを隊員たちに必死こいて説明するリプリー。しかし、ほとんど真に受ける様子も見せない隊員たち。俺たちが焼き捨てて撃ちまくればなんのことはないだろう(なんてったって俺たちゃ世界最強のアメリカ海兵隊員でっせ!)みたいな軽い気持ちでいざ乗り込んだら、どこからともなく現れるべトコンのゲリラ戦法に全く打つ手無し。。この映画における無能ともいえる隊長なんてその典型。
ま、そこまで深読みしてもあまり意味がないけども。。
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エイリアン3
出演:シガニー・ウィーバー、チャールズ・ダンス、ランス・ヘンリクセン
監督デビッド・フィンチャー
(1992年・アメリカ・115分)NHK-BS
評価★★/45点
内容:宇宙を漂流するリプリーの救命艇は、凶悪犯の住む流刑惑星に不時着する。しかし、この救命艇にはエイリアンの幼生が潜んでいて・・・。犬に寄生したことによる“ドッグ・エイリアン”は見もの。
“エイリアンの知能指数がIQ85より上であることだけは分かったw”
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エイリアン4(1997年・アメリカ・109分)仙台第1東宝
監督:ジャン・ピエール・ジュネ
出演:シガニー・ウィーバー、ウィノナ・ライダー、ロン・パールマン、ダン・ヘダヤ
内容:前作から200年後、宇宙船オーリガ号で武器として利用するために養殖したエイリアンが脱走!クローンとして蘇ったリプリーが因縁の戦いに身を投じていく。エイリアン同士の共食いなど終始異様なムードを醸しだす・・・。
評価★★★★/75点
“キモイ、キショイ、エグい、グロい、ジトい、クサイ、べトい、ドロい、ネトい、ビチョい・・・”
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エイリアン VS.プレデター
出演:ランス・ヘンリクセン、サナ・レイサン、ラウル・ボヴァ、ユエン・ブレンナー
監督・脚本:ポール・W・S・アンダーソン
(2004年・アメリカ・101分)ルミエール1
評価★★/40点
内容:南極で発見されたピラミッド。調査にやって来た隊員達は、壮絶な戦いに巻き込まれることになる。。そのピラミッドは、エイリアンたちが眠る場所で、対するプレデターたちにとっては儀式を行う場所でもあったのだ。これぞ2大異星人にとっての聖地エルサレム争奪戦か!?
“ヴェロキラプトルvsTレックスのパロディ”
にしか見えない。
常に密閉された閉鎖空間の中で恐怖を生み出してきたエイリアンと、ジャングルや街を縦横無尽に駆け回るプレデターとでは、そもそものところで折り合いがつかない。。
結局本作では、縦横無尽のピラミッドという設定を舞台として用いてきたが、これがなんとも苦しい。
10分おきに作動するだとかそんなのはどうでもいいことだ。なんだかこの舞台設定の時点で十分足を引っ張っちゃってるような。。
しかもプレデターは味方っスか・・。
敵の敵は味方なんかじゃない、、大敵なんだよ!!
Tレックスがケツふりふりさせながら一緒に走るかっちゅうの。
とんだ肩透かしだ。
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AVP2 エイリアンズVSプレデター(2007年・アメリカ・94分)WOWOW
監督:コリン・ストラウス
出演:スティーヴン・パスクール、レイコ・エイルスワース、ジョン・オーティス、ジョニー・ルイス
内容:南極での死闘を終えたプレデターの宇宙船、、が、一体のプレデターの腹の中からエイリアン・プレデター両方の能力を併せ持つ“プレデリアン”が誕生してしまう。そして、コントロール不能となった宇宙船は、あろうことかコロラドの森の中に墜落してしまい・・・。
評価★★☆/50点
湖のほとりで若いネエちゃんが水着さらしてお色気攻撃ぃ~、っていつから「エイリアン」は安ものティーンズムービーに成り下がっちゃったんだ。。
シガニー・ウィーバーが見たら怒るゾこれ(笑)。リドリー・スコットのオリジナルがどんどん形骸化していく・・・。
そのくせして今回の映画、子供から妊婦に至るまで、そんなの関係ねぇとばかりに容赦なくブッ殺していくのね。。あげくの果てに街ごと爆破かよっ!「エイリアン2」でさえ子供には手をかけなかったのに・・・。
さらに、そのくせして今回の映画、画面が暗くて何やってんだかさっぱり分かりましぇんww
こんなバカなことに力を入れずに、本家本元でさっさと続編作った方がよっぽど有意義じゃなかろうか。。
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プレデター
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、カール・ウェザース、ビル・デューク
監督:ジョン・マクティアナン
(1987年・アメリカ・107分)WOWOW
内容:某国に拉致された米政府要人の救出のために、ジャングルに派遣された特殊コマンド部隊。要人救出には成功したものの、姿なき殺戮者に襲われ・・・。それはなんと宇宙からやって来た狩猟族プレデターだった。
評価★★★★/75点
“カ、カブトガニ!?”
ブサイク型宇宙人の流行を作ったこの映画の犯した罪は、重いw!?
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プレデター2(1990年・アメリカ・108分)WOWOW
監督:スティーブン・ホプキンス
出演:ダニー・グローバー、ゲイリー・ビジー、ルーベン・ブラデス、マリア・コンチータ・アロンゾ
内容:1997年、宇宙の狩猟族プレデターは、人間狩りのためロサンゼルスに出現。これに対抗する警察特殊部隊は、以前のデータをもとに立ち向かうが・・・。
評価★★★★/80点
正真正銘リーサル・ウェポンの称号をかけた意地の戦いがアツい!
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