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2018年8月25日 (土)

夢のシネマパラダイス303番シアター:猿の惑星

猿の惑星

T02200314_0336048012557580982 出演:チャールトン・へストン、キム・ハンター、モーリス・エヴァンス、リンダ・ハリソン、ロディ・マクドウォール

監督:フランクリン・J・シャフナー

(1968年・アメリカ・113分)WOWOW

評価★★★★★/100点

 

内容:ケープ・ケネディから打ち上げられた宇宙船は、1年6ヵ月後に不思議なくらい地球によく似た惑星に不時着した。船から脱出した飛行士のテイラーたちは、高度な文化を持って発達した猿が、原始人のような姿の人間を支配している光景に愕然となる。猿のジーラ博士はテイラーの知能指数が高いことに驚き、次第に彼の味方になっていく。

“この映画をつくったのがキリスト教圏の人々であったことにまずは驚く。”

バチカンがつい最近まで人間はサルから進化したのだというダーウィンの進化論を認めていなかったことは有名な話(1996年だったかに認めたらしいが)で、この映画が公開された1968年ならなおさら異端だったはず。

いやもしかして今でも敬虔なキリスト教信者は認めていないかも。だってアメリカでは進化論を教えていない学校がまだ多いらしいし。

学生時代にアパートで一人暮らしをしていた頃によくキリスト教関係の宗教の勧誘が来て小冊子を置いていったことがあるんだけど、中身を見ると本当に進化論は正しいの?とか、サルから人間へ進化する過程でミッシングリングがあるということはご存知でしょうかとか、こんなにある進化論の矛盾だとかいかにもな記事が目白押しだったのを覚えている。

へぇ~まだこんなことクソ真面目にやってるんだと逆に感心しちゃったけど。

さて、それ以上に感心してしまったのが、この映画。

なんてったって人間は下等な動物サルから進化したというならまだしも、サルが下等な動物ニンゲンから進化したのだという凄まじい社会を作り上げてしまったのだから。キリスト教もブッ飛びですな。

しかもコーネリアスが唱えている人間からサルへの進化説が完全にサル社会の中で異端となっているところがまた面白い。ザイアスは愚かな進化論だと一蹴してるわけっしょ。

しかもこのサル社会には神がいて、聖書があって、異端尋問まである。

ここに人間の文明社会への痛烈な皮肉と風刺が縁取られるわけで。

だって今までの人間の歴史は、宗教の名のもとに魔女狩りや虐殺、そして戦争まで平気でやってきているわけだから。ていうか今も相変わらずやってるんだよね・・・。

しかも宗教の対立となると、どちらも一歩も引かないから。やってる本人たちは真剣そのもの。どっちかが滅びるまで殺り合うしかないのか・・・。

そんなこと何年、何十年、いや何千年もやってきてホントにあんたら天国に行けるのかいとツッコミ入れたいけど、ラストのテイラーの台詞、、人間なんかみんな地獄に落ちるがいい!という言葉が痛烈というよりも虚しく響いて聞こえてくるのがなんとも悲しい。

このセリフの直後にパッと画面が変わって静寂なエンドロールが流れるからなおさら。。

この映画が内在している人間の文明社会への皮肉と風刺を宗教に絞って書いてしまったけど、それはもちろん宗教だけに限ったことではない。

例えばどことも知らない惑星、まぁ地球だったわけで、に不時着したテイラーたちが宇宙船を後にする時に、小さい星条旗をそこに掲げていくシーンがあって意味ありげにその星条旗がクローズアップされるんだけど、それもまたラストの自由の女神像で強烈な皮肉となってしまう。

ザイアスに言わせれば、人間とはあらゆるものに戦いを挑む好戦的な生き物である。その代表ともいうべきアメリカ。

しかもアメリカってどこかしこに星条旗をこれ見よがしに掲げるのが好きだから。

あのラストはそんな人間自身への強烈なアッパーカットでもあったわけだ。

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続・猿の惑星(1970年・アメリカ・96分)NHK-BS

 監督:テッド・ポスト

 出演:ジェームズ・フランシスカス、キム・ハンター、モーリス・エヴァンス、リンダ・ハリソン

 内容:前作の主人公テイラーの後を追ってやって来たもう一人の宇宙飛行士ブレントは、西暦3955年の猿の支配する惑星・地球にたどり着いてしまう。そして禁断地帯と呼ばれる地下で埋没したニューヨークの街を発見するが、そこには放射能の影響によってミュータントと化した人類がコバルト爆弾を神と崇め、地上復活を企んでいた。しかし、そこへ猿軍団が侵攻、猿族vs人間の最終戦争の火蓋が切って落とされようとしていた!

評価★★/40点

映画の作り手までもがサルなみになってしまった・・・。

地底人たちの異形以上に醜い姿が想像されて仕方ない。

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PLANET OF THE APES/猿の惑星

Pa 出演:マーク・ウォルバーグ、ティム・ロス、ヘレナ・ボナム・カーター

監督:ティム・バートン

(2001年・アメリカ・120分)MOVIX仙台

評価★★/40点

内容:近未来、宇宙を探検する人類の忠実な手足となって働くのは、遺伝子操作により知能を強化されたチンパンジーやゴリラなどの類人猿たち。しかし、宇宙飛行士レオが遭難した星では、猿が巨大な都市を築き、人間が周辺の森の中でひっそりと生活を送っていた・・・。鬼才ティム・バートンによるリメイク作。

“サルと人間という「種」の違いではなく、白人、黒人、猿人といった単なる「人種」の違いになっちゃってることにまったくもって興ざめ。。”

人間がちゃんと言語を話す能力を有していて(=文化を持てる)、言葉も通じちゃうわけだから、要は力があるかどうか、特に殺傷力のある武器を持っているかどうかに全てが集約されちゃう。

だから映画の展開もいやでもそこに向かって突き進んでいくしかないわけで・・・。

それゆえ例えば、ペットとして飼われているらしい人間の少女が檻の中に入れられているシーンなどはもはやお笑いにしか見えないというか見れないわけ。

そう、お笑いというスタンスでしかこの映画は見られない。。

例えば「ライトスタッフ」で、宇宙飛行士の代わりに、実験用のモルモットに過ぎないサルを乗せてロケットを飛ばすというプロットをそのまま借用してくるところなんかは、ブラックな皮肉も効いてて笑えるのだけど、はっきりいってこの映画、それ以外にサル(猿人)を出してくる必要も意味も全くない。

人間のみでいいわけでしょ。

どうせなら白人、黒人、黄色人種(イエローモンキーっつうくらいだからさ)でやった方がより面白いんちゃう?

その方がブラックな笑い満載でいいと思うんだけどねぇ。

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猿の惑星:創世記(ジェネシス)

Img_954561_35640057_0 出演:ジェームズ・フランコ、フリーダ・ピント、ジョン・リスゴー、ブライアン・コックス、トム・フェルトン、アンディ・サーキス

監督:ルパート・ワイアット

(2011年・アメリカ・106分)WOWOW

内容:サンフランシスコにある製薬会社でアルツハイマー治療の研究をしているウィル。動物実験でチンパンジーに開発中の新薬を投与したところ、チンパンジーの知能が驚異的に発達したことを確認するが、思わぬアクシデントからそのチンパンジーは射殺されてしまう。ウィルは、そのチンパンジーが産んだばかりの赤ん坊を秘かに引き取り、シーザーと名付けて育てることにするが、シーザーは母親からの遺伝により驚異的な知能を有していた・・・。

評価★★★☆/70点

不純物をいっさい含まない娯楽映画だ。

スタートからゴールまで寄り道をせず最短距離を脱兎のごとく駆け抜ける。

その爽快感たるや、これは王道娯楽映画ですよ!と割り切ったつくりになっているのだけど、しっかりオリジナル猿の惑星とリンクしたシーンもチョチョイと入れていて心憎い。

しかし、ゴールに着いてふと後ろを振り返ったとき、そこにカタルシスがあったかというとちょっと怪しくなってくる。

虐げられた奴隷が絶対権力に反旗を翻すというプロットはキューブリックの「スパルタカス」的だけど、歯向かう相手が保護施設の飼育員で魔法を使えないドラコ・マルフォイってのがスケールの小ささを如実に示していて(笑)、ちょっとパンチ力に欠けるかなと。。

なんか終わってみればSF大作というより、こじんまりとした品の良いパニック映画を見せられたかんじ・・。

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猿の惑星:新世紀(ライジング)

__2出演:アンディ・サーキス、ジェイソン・クラーク、ゲイリー・オールドマン、ケリー・ラッセル、トビー・ケベル

監督:マット・リーヴス

(2014年・アメリカ・131分)盛岡フォーラム

内容:シーザーが自由を求めて立ち上がり、人類への反乱を起こしてから10年。シーザーをリーダーとする猿たちは高度な知性をさらに進化させ、森の奥にコミュニティを築いて暮らしていた。一方人類は、ウイルスの災禍により90%が死滅し、わずかに生き残った者は、荒れ果てた都市の一角で身を潜めるように暮らしていた。しかしそんな中、人間側が電力を得るために山中のダムの水力発電を利用しようと技術者たちを向かわせるが、そこは猿たちのテリトリーだった・・・。

評価★★★★/80点

1968年のオリジナル作の原作者ピエール・ブールは、第二次大戦時に日本軍の捕虜となった苛酷な体験をもとに「戦場にかける橋」とこの「猿の惑星」を書いたことは有名な話。

映画では猿=日本人という露骨なニュアンスはほとんどないものの、人間社会への痛烈な風刺や社会批評を捉え、現実世界の合わせ鏡としての働きをもつSF映画の本領を強烈に発揮した作品となった。

その点でみると、今回のプリクエル2作目は、オリジナルの性格を最もしっかりと受け継いだ作品になっていたと思う。

つまるところそれは人間とエイプの争いを通して、戦争はどのようにして始まるのかということをシニカルな寓話として描き出した点にある。

お互い共存できると思っていたはずなのに、ほんの些細なことから肥大化していく恐怖、不安、疑念、憎しみ。それらが強力な軍事力と結びついた時、やられる前にやらなければならないという先制攻撃主戦論が幅を利かせてついには暴発してしまう。

そんな戦争原理に現代の資源獲得競争や領土問題、民族問題、文明と文明の対立といったメタファーを込め、現実の人間社会の業をうまく描き出していたと思う。

モーション・キャプチャーやフェイシャル・アニメーション技術などの最新技術が生み出した猿の表現力も驚異的で、映画のクオリティを二段くらい押し上げていたし、十二分に見応えのある作品になっていた。

あるテレビ番組で人間は放置していたら戦争する生き物なのだとどこぞの脳科学者が言っていたけど、文明を生み出す知恵をなんとか戦争しない方に使わなければならないのに、歴史を繰り返してしまうのが人間の業なんだよね・・・。

さあ、この後どうやって自由の女神が海岸に打ち捨てられる惨状につながっていくのか楽しみでならない。

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猿の惑星・聖戦記

Dejhhl3yhfpex7zdpgefcyj3dgt3fajbcvo7is8m出演:アンディ・サーキス、ウディ・ハレルソン、スティーヴ・ザーン、アマイア・ミラー、カリン・コノヴァル、ジュディ・グリア

監督・脚本:マット・リーヴス

(2017年・アメリカ・140分)WOWOW

内容:猿と人類の全面戦争が始まって2年。猿の群れを率いるシーザーは、奇襲を受けて妻子を殺されてしまう。敵軍リーダーである大佐への憎しみから、オランウータンのモーリスやチンパンジーのロケットらと復讐の旅に出るが・・・。

評価★★★/60点

エイプに父親を殺されながらすんなり行動を共にする口のきけない少女ノバにしろ、カーツ大佐そのもののウディ・ハレルソンにしろ行動原理にイマイチ説得力がなくてビミョーに違和感。。

さらに、LOTR?関ヶ原?ばりの種の存亡をかけた一大決戦が繰り広げられるのかと思いきや、物語の主軸が西部劇風のパーソナルな復讐譚という小風呂敷で、しかもその畳み方がかなり肩透かし。

猿vs人間ではなく、人間vs人間で最後は自滅って・・。猿がしたことって結局「大脱走」だけじゃんw

エモーショナルを超えるシーザーの圧倒的顔面力が物語の稚拙さを上回っていたのは特筆ものだったけど、なおさら残念感が際立ったなぁ。。

2018年8月 1日 (水)

夢のシネマパラダイス355番シアター:日常を駆け抜けろ!少年たちの街

シティ・オブ・ゴッド

God 出演:アレクサンドル・ロドリゲス、レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ

監督:フェルナンド・メイレレス

(2002年・ブラジル・130分)2002/11/02・渋谷オーチャードホール(東京国際映画祭)

評価★★★★☆/85点

 

内容:’60年代後半から’80年代初頭の、ブラジル・リオデジャネイロのスラム街で神の街と呼ばれる“シティ・オブ・ゴッド”で繰り広げられる抗争のクロニクルを、写真家を夢見る少年ブスカぺの目を通して描く。欧米や日本でも大ヒットしたバイオレンス・アクション。ちなみに出演者のほとんどは演技経験のないスラム在住の子供たちである。

“驚異の悪魔的荒技、エンターテイメントとリアリズムの振り子大回転!!”

ラストで「事実に基づいた物語」とうたわれる通り、この映画の底流にあるのは徹底したリアリズムである。

しかし、と同時にこの映画は徹底したエンターテイメントをも志向している。

そのバランスたるや、もはや安定など望むべくもない渾然一体。

一方にリアリズム、もう一方にエンタメという振り子に例えるならば、どちらかに極限まで振れた反動でもう一方に振れるといった普通の振り子理論はこの映画には通用しない。

極点を振り切ってそのまま回転運動をはじめてしまったといった方が適切だと思われるくらい常軌を逸している荒技。しかもその回転はテンポよく最後までとどまることを知らない。

それを間近で見せられた観客としての自分はもう目が回り、まるでマリファナにでも取り憑かれたような恍惚感に襲われる。

そしてリアリズムの極致にあるものとエンタメの極致にあるものだけが自分の中に残滓として残るのだ。過程はほとんど残らない。

残るのは極致にあるもの。

それは死であり、必死の生であり、そしてギラギラとした快楽である。

これを見て地球の裏側のとある現実について何をどうこう考えるといったことは自分にとってはもはや不可能といってよい、というか意味をなさない。

正直者がバカを見るというセリフがあったが、この場合自分にとって考えるだけバカを見る。

これはリアリズムやエンタメを超越したどっかにイッちゃってる映画、そういうふうに作られた映画なのだから。

しかし、その質は紛うことなき一級品。

ブッ飛ぶことは間違いない!

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鉄コン筋クリート

20061229_208773 声の出演:二宮和也、蒼井優、伊勢谷友介、宮藤官九郎、田中泯、本木雅弘

監督:マイケル・アリアス

(2006年・日本・111分)2007/01/09・盛岡名劇

評価★★★★/75点

 

内容:義理と人情の街・宝町。そこを根城として自由に飛び回る“ネコ”と呼ばれる2人の少年、クロとシロ。かつあげやかっぱらいを生業としながら日々を生きる2人は一心同体。そんなある日、昔なじみのヤクザ・鈴木、通称“ネズミ”が街に戻ってくる。やがてずっと変わらなくみえた宝町に、ヤクザ主導の再開発計画のもと一大テーマパーク<子供の城>の建設が始まる。背後にチラつく謎の男“蛇”の影が、自分たちの街を守ろうと抵抗を始めたクロとシロにも迫ってくる・・・。「青い春」「ピンポン」の松本大洋原作コミックをスタジオ4℃がアニメ映画化。監督は「アニマトリックス」で製作をつとめたマイケル・アリアス。

“かすかべ防衛隊ならぬ宝町防衛隊!”

松本大洋の原作マンガは読んだことはない。

しかし原作を知ってる周りの連中といっても数えるほどだが、彼らがことごとくこの映画を褒めそやしていたのだ。

こんなに素直にマンガの世界観がアニメ映像で表現されてしまうとは思わなかったと。しかもクセのある松本大洋だぞ。

一般的には名作マンガのアニメ化ってのは大体が失敗作に終わるというのが相場だと思うけど、最近の例外として例えばハガレンこと「鋼の錬金術師」(TVアニメ版全51話)なんかは連載中のマンガの世界観を完璧に表現し、その中でさらにオリジナル要素を抽出し、巧みな構成力で別次元のベクトルへ昇華させてしまうという近年稀にみる離れ技をやってのけている。

今回の鉄コンが、例えばハガレンのようにマンガとアニメという別メディアと割り切って、アニメならではの二次的な作品としてリライトしなおすというような作られ方をしているのか、その製作意図は原作を読んでいないので分からないけど、素直にアニメ化してくれたという友人が言わんとするところは映画を見てよく理解できたというか肌で感じ取ることができた。

イスラームのモスク建築が中心部にでんと構えているかと思いきや、ALWAYS3丁目の夕日に出てきそうな商店街がビッシリ軒をつらね、うねるように首都高(?)がすり抜け、路面電車にロープウェイに昔懐かしボンネットバス、、と文化的時代的にも何らまとまりがない、まるで宝箱をごちゃまぜにしたような街、宝町。

その町を見下ろす電柱のてっぺんにひょこっと佇んで俯瞰を悠然と眺める少年、という1カットだけでこの映画の世界観を表現するには十分だろう。

さらに、この街を親を知らない11歳の少年たちが縦横無尽に飛び跳ねまわり、ヤクザを鉄パイプでボコボコにしてしまう、親父狩りならぬヤクザ狩りという北野武も真っ青のトンデモな設定に思わずのけぞってしまうが、とともにいまだかつてないほど濁りのない純色なキャラクターの奏でる今まで見たこともないような純粋なストーリーがうなりをあげて迫ってくることにただただ素直にハマってしまうことしかできず。

独特なヘタウマの絵とあわせて久々にキタァーーッ!と思えるアニメ映画に出会うことができたように思う。

まだまだ飛翔感や疾走感に関して伸びしろのある部分もあると思ったが、決して期待を裏切らない映像表現の出来になっていることだけはたしかだ。

特にこの純色なキャラクターという点で大きかったのがシロだと思うが、クレしんの野原しんのすけが11歳になったらこうなっちゃうみたいなオーラを醸し出していて、さらにその声をあてた蒼井優の特筆すべき才能がスクリーンの中のキャラクターの言の葉として完璧かつ自然に奇跡のように舞い降りてくる。

このシロというキャラクターを見るだけでもこの映画を見る価値があるというものだ。

「クロの足りないネジ、シロが全部持ってる。」

なんという名台詞だろう。

ま、お子チャマには見せられないけどねw

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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない

81l9isiw4l_ac_uf10001000_ql80_出演:山﨑賢人、神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、新田真剣佑、観月ありさ、國村隼、山田孝之、伊勢谷友介

監督:三池崇史

(2017年・東宝・118分)DVD

内容:“スタンド”と呼ばれる特殊能力を持つ高校2年生の東方仗助が暮らしている緑豊かな海沿いの町・杜王町では、謎の変死事件が続発していた。そんなある日、仗助は事件に関わっていた凶悪なスタンド使いアンジェロの犯行を邪魔したことから次の標的になってしまう。そして、仗助の前に空条承太郎という男が現れる・・・。 

評価★★★/65点

小4の時に連載が始まったジョジョは第6部までリアルタイムで読んでいた。

特にジョースター家と宿敵ディオ・ブランドーの因縁の直接対決を描く第1部から第3部までが思い入れが深いので、実写映画化されるのが第4部と知った時は若干ショックw

しかし、映画化するには日本が舞台でキャラクターも日本人主体の第4部がベターなのだろう、、いやいやそれ以前に実写化すること自体デンジャラスなんだってば💥

と、不安しかない中で見てみたら、意外に形になっていたというオチ。

特にプロダクションデザインは白眉で、元仙台市民の自分はてっきり泉パークタウンあたりでロケするのかと思いきや、まさかのスペイン!しかも日本風にさらにアレンジすることでうまく杜王町の雰囲気を現出させていた。少なくともハガレン実写化よりはだいぶマシなレベル(笑)。

また、最大の不安要素だったスタンドの映像化も違和感なかったしキャスト陣も大健闘で、全体としては十分及第点をあげられる出来。

ただ、虹村兄弟とのスタンドバトルだけで押すには深みがなくて物足りないというのが正直なところ。

この第4部は、杜王町で静かに暮らしたい連続殺人鬼・吉良吉影の日常にスポットライトを当てたサスペンスこそが主軸であるとともに面白さの真骨頂が凝縮されているので、まぁもし次回があるとすれば。。

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