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2018年1月 2日 (火)

夢のシネマパラダイス138番シアター:スター・ウォーズエピソード2/クローンの攻撃

Star20wars20_02 出演:へイデン・クリステンセン、ナタリー・ポートマン、ユアン・マクレガー、サミュエル・L・ジャクソン、クリストファー・リー

監督・脚本:ジョージ・ルーカス

(2002年・アメリカ・142分)2002/07/31・MOVIX仙台

評価★★★★/80点

内容:前作から10年後。銀河共和国はまたもや混沌の中に陥ろうとしていた。これまで謎のベールに包まれていた“クローン戦争”勃発の真相が明かされる。シリーズで初めてロマンスが描かれたことも話題に。

“ズタボロにこき下ろしたエピソード1は点数なし。しかし、今回は、負けた。”

たいして期待していなかったのが功を奏したのか、いやそれにしたって正直驚いたぞ、この出来には。

ジャー・ジャー・ビンクスが後ろに引っ込むだけでこんなにも違うものなのか(笑)!

というのもエピソード1に関して自分はデジタルテクノロジーというダークサイドに完全に落ちてしまったと書いたわけだけど、その象徴的な存在がジャー・ジャー・ビンクスだと感じていて。なにしろ生身のダース・モールよりも出番が多いというのは個人的には到底受け入れがたいものがあったわけで。

それが今回はちゃんと人間を描いているではないか!

こう言い切っちゃうと他の骨太な人間ドラマを扱った映画たちに失礼なのだけど、あくまで一連のSWシリーズの中でのレベルの話ですので

さらにちゃんと描いているといえるのは、アナキン・スカイウォーカー=へイデン・クリステンセンただ1人のみについてですので

しかもちゃんと描いているといえる根拠は、彼の表情と眼差しのみに拠っているだけですので。。そしてそれはルーカスのご指導の賜物によるものなのか甚だ疑問符が付くので、、その点はあしからずww

だって、怒りや憎しみ、はたまた恋愛感情といったものをストーリーに織り込めば自ずと薄っぺらでも人間を描くことにはなるわなぁ(笑)。つまり分かりやすく言えば内面を描くということだよね。

SWに関していえば、ジェダイがもともとそういう感情を持ってはいけない設定になっているので、人間のキャラクターに対する描きこみというのは非常に表面的で深みがないものだった。まあ強いていえば、非常に人間臭いハン・ソロがそういう部分を背負い込んでいたとも言えるけど。

ともかく今作では人間を描くことに不可欠なファクターがルーカスから提供された。そしてそれをヘイデン・クリステンセンは論理的に巧くというよりも直感的な閃きみたいなもので演じきっていると感じたのです。

母親を殺した犯人を皆殺しにしたときに「奴らが憎い!しかし皆殺しにしてしまった自分が恥ずかしい・・・」とオビ・ワンに言うときの表情や、アミダラを見るときの表情、特に全般を通してヤツの“目”なんだけども、演技力というよりかはもっと独善的でギラギラしたヘイデン・クリステンセン自身の自己主張が滲み出てしまっていると感じた。

ふむふむ、こりゃダークサイドに落ちるな、と(笑)。

でもこれって実は重要。

エピソード3でダークサイドに落ちることが分かっているキャラを演じることの難しさ。

なんてったって観客の心理ベースはすでにエピソード3を見据えたところにあるわけだから、エピソード2で立ち止まっていなければならない演者にとっては酷というものです。

アナキンがダークサイドに落ちるであろうエピソード3の前段階、伏線にあたる今作でそれを匂わせる片鱗を垣間見せた。まあシナリオに織り込みずみで、当然といえば当然なわけだけど、がしかししっかりと地に足をつけながら、しかも自分主体でその片鱗を見せたというところに自分は非常に好印象を抱いた。おそらくルーカスにそこまでの演技指導力はないだろうから・・・

ちょっとベタ褒めしすぎちゃったかな。でも巷でのヘイデン・クリステンセンの評価が意外に低いなあと思ったものだから。。

さて、エピソード1の拙レビューにも書いたけど、新3部作を評価するにあたっての個人的な評価基準は、ルーカス自身によって旧3部作で作り上げられたSWの作品世界の枠、殻をどれくらい打ち破れるかにあると考えていて。

その中で、エピソード1に関しては、評価することすら躊躇してしまう出来だと個人的には思ったので、評価無しにした。

そしてエピソード1を見るにつけ、その枠、殻を打ち破るのは到底不可能なのではないかと思うに至ったわけで。だからエピソード2もまあ無理だろうなと決め込んでかかったのが、蓋を開けてみたら、ムムッ、これは・・・。

殻をブチ破る!!とまではいかないまでもそういう匂いはプンプンこの映画から感じ取れた。今までのSWとは明らかに何かが違う。

エピソード1が完全なダークサイドに落ちるきっかけとなったルーカスのデジタル技術志向は、弱まるどころかますます強まり、もうダークサイドさえ突き抜けちゃったかんじ。正直、ルーカスのあふれんばかりの創造力に自分は屈してしまった・・・。兵器やメカもほとんど一新されてるし。

あ゛ー、、ついに自分もダークサイドに落ちてしまった~。

そして前述したヘイデン・クリステンセンの自分主体の演技によるアナキンをはじめとして、オビ・ワン、マスター・ヨーダ、3POetc..SWキャラ総動員で見せ場もたっぷり。しかもダース・ベイダーのテーマ曲のオマケつき。

オイオイ、このままじゃ溢れちゃう溢れちゃうってと普通はなるところを非常に速い展開と画面構成で消化させていく。今までのSWでは考えられなかったことでしょ。やけに疾走シーンが多かったのもこのこととは無関係ではないだろう。

マスター・ヨーダが四面楚歌状態のアナキンたちを助けに来るシーンの俯瞰ショット、戦闘シーンでのカメラのブレや急激な寄り(これはあまりにもベタで笑ったが)、草原&湖(まさかSWで見るとは思わなかった)、唸るライトセーバー、ジョン・ウィリアムスの音楽。

とにかくなんだか分からないけど、作り手のこいつらはこいつらでテンション高くなってるゾと感じた次第です。

こいつらに付き合ってやりますか、エピソード3まで。と気持ちを新たにしたのだった。

Posted at 2002/08/03

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