夢のシネマパラダイス107番シアター:グランド・イリュージョン
グランド・イリュージョン
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソン、メラニー・ロラン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン
監督:ルイ・ルテリエ
(2013年・仏/米・116分)WOWOW
内容:ラスベガスのマジックショーで、“フォー・ホースメン”を名乗る4人組のスーパー・イリュージョニスト・チームが、一瞬にして遠く離れたパリの銀行から320万ユーロを奪って客席にばら撒くというド派手なイリュージョンを披露する。その直後、FBIとインターポールは強盗容疑で取り調べるが、証拠不十分のまま釈放となる。そこで捜査チームは、マジックの種明かしで大金を稼いでいる元マジシャンのサディアスに協力を要請するが・・・。
評価★★★/60点
分かりやすい邦題の付け方といい、オープニングのカードマジックといい、つかみは完璧だったのだけど、前のめりになって見れたのは冒頭の銀行襲撃マジックまでだけで、中盤以降は尻すぼみ。それこそ「ユージュアル・サスぺクツ」みたいなアッと驚くどんでん返しや仕掛けを見たかったんだけど、そこまでは及ばなかったなぁ。。
そもそも映画それ自体の醍醐味に映像マジックを駆使したイリュージョン的要素があるのだから、ストーリーの面でもっと伏線を効果的に使ったトリックを見せてもらいたかった。
まぁ普通にクライムサスペンスとして見れば楽しめるのだけど、マジックを扱った映画としての爽快感はほとんど得られなかったかんじ・・・。
マジックのネタばらしをいちいち懇切丁寧に示さない方が興味が持続してよかった気もするけど、それは反則かw
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年・アメリカ・129分)WOWOW
監督:ジョン・M・チュウ
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソン、ダニエル・ラドクリフ、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン
内容:前回のミッションから1年後のニューヨーク。大手IT企業オクタ社が発売する携帯電話に個人情報を抜き取る仕組みが施されている不正を暴露するために、“フォー・ホースメン”が再集結することに。ところが、新たなショーを仕掛けたホースメンの作戦はすでに何者かに見破られていて、彼らは逃亡を余儀なくされてしまう。しかも会場から逃走用トラックに繋がるはずの脱出用シューターに飛び込んで出た先は中国のマカオだった・・・。
評価★★☆/50点
豪華キャストでキャラ立ちも良くてトントン拍子に話も進んで、、なのになんで眠くなっちゃうんだろう。。
あっ、困った時の催眠術ネタが多すぎるせいだ。しかも強力ww
うーん、ミッションインポッシブル感と誰も殺さない作劇は魅力的なはずなんだけど、1作目にあったハッタリをかます大風呂敷感がなくてイマイチ乗り切れないんだよね。
マジックもCG映像が強すぎて面白くないし、裏の裏をかいていくオチのつけ方も後付け感が強くて表面的だし。まぁ、結局頭の固いオッサンはアナログなカードマジックが1番心躍ったってことなんだけど、、それじゃダメじゃん。
各要素だけみれば面白くならないはずはないのに、飽きずに見れるってだけではあまりにも勿体ないので評価厳しめ。。
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プレステージ
出演:ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、スカーレット・ヨハンソン、デヴィッド・ボウイ
監督:クリストファー・ノーラン
(2006年・アメリカ・130分)DVD
評価★★★★/75点
内容:19世紀末のロンドン。マジシャンとして華麗かつ洗練されたパフォーマンスを見せる“グレート・ダントン”ことロバート・アンジャーと、天才的なトリックメイカー、“ザ・プロフェッサー”ことアルフレッド・ボーデン。良きライバル関係にあった2人は、アンジャーの妻が脱出マジックに失敗して命を落とした事件をきっかけに、激しい確執の渦に取りつかれていく・・・。
“Mr.マリックの超魔術を見ていたら、途中からマギー司郎のマジックに変わってしまったトンでも作w!しかもオチはSFかよっ。”
本来マジックでは「タネも仕掛けもございません」とアピールするのが普通だけど、この映画はマギー司郎が開口一番「ここに手品用のハンカチがあります」とタネをあえて強調して進行するのと同様の展開に急旋回していく。
まぁ、そういう点では、映画の中で何度も強調された1.PLEDGE(プレッジ・確認)、2.TURN(ターン・回転)、3.PRESTIGE(プレステージ・偉業)という3つのステップはしっかり踏襲しているとはいえるんだけど。
ただそのタネが“双子”と“クローン人間製造機”って、、人を小バカにするのもいい加減にせえやっ(笑)!とも言いたくもなるわなぁ。。
ただ、素人でもタネが予想できるような伏線をこれでもかと強調して繰り出してくる中で、いや、でも待てよ、そんな人を喰ったようなオチであるはずがないという疑念も湧いてきたりしてw、実はもっと凄いオチが待ち受けてるのかと、なにげに緊張感ありまくりで見れてしまったし。
まぁ結局はそのまんまのオチだったわけだけど、監督が「メメント」(2000)のクリストファー・ノーランということもあって、人を小バカにしたようなダマシのテクニックに対する耐性があったのと、人間としての倫理を超越するまでにエスカレートしていくアンジャー(ヒュー・。ジャックマン)とボーデン(クリスチャン・ベール)の意地の張り合い合戦、そしてそれを演じた2人の印象的な演技に引き込まれ、予想通りのラストにもかえって爽快感を満喫できてしまった。
まぁ、マジックそのもののタネはフザケてるけど、映画としてはまぁまぁよく出来た作品だったんじゃないかな。
ただ、他人に薦められるかというと、かなり勇気がいるかもww
自分は、胸の内にとどめておくだけにしときます・・・。
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姑獲烏の夏
出演:堤真一、永瀬正敏、阿部寛、宮迫博之、原田知世、田中麗奈
監督:実相寺昭雄
(2005年・日本・123分)2005/07/09・九段会館
内容:昭和27年夏、東京の鬼子母神。巷では産婦人科、久遠寺医院にまつわる不気味な噂が広まっていた。それは、院長の娘が20ヶ月間も身ごもったままで、彼女の夫も1年半前から失踪したというもの。この事件を取材することになった小説家の関口は、憑き物落としの顔を持つ古書店主・京極堂こと中禅寺秋彦に相談をもちかける。やがて、事件は私立探偵・榎木津やその幼なじみの刑事・木場らをも巻き込んでいき・・・。
評価★☆/30点
上田ァ、お前一体何やってるんだ、エッ?榎木津?
お前、憑き物スジに、、バカ!上田っ、戻って来い。
え?貧乳だからもうイヤだって?そういうお前は巨根だろうが・・。
うぅ、、オイラの脳が勝手に作り出したバーチャルな世界で山田奈緒子が暴れ回っている。。
1人2役で墓穴を掘っている原田知世を見て、「トリック」の仲間由紀恵が恋しくてたまらなくなってしまったのですた・・・。
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魍魎の匣(2007年・日本・133分)WOWOW
監督・脚本:原田眞人
出演:堤真一、阿部寛、椎名桔平、宮迫博之、田中麗奈、黒木瞳
内容:1952年東京。少女バラバラ連続殺人事件が世間を騒がせる中、探偵・榎木津は、元映画女優の柚木陽子から失踪した娘の捜索を依頼される。一方、作家の関口と若手記者・中禅寺敦子は、不幸をハコに封じ込めるという宗教教団を追っていた。さらに、刑事・木場は巨大なハコ型の医学研究所の謎に迫っていて・・・。やがて難解な3つの事件は、敦子の兄である京極堂のもとへと持ち込まれることになる。
評価★★☆/45点
原作を読んだことがない自分にとってはチンプンカンプンで、あげくの果てには大友克洋の「スチームボーイ」になっちゃうSFチックな展開にもはやついて行くことができず・・・。
江戸川乱歩のような、なまめかしくも生々しいエログロのアブナイ世界がお目見えするかと思いきや、ただグロイだけだったし。
一筋縄ではいかないキャラクターの人物造型や、戦後間もない東京の舞台装置など、細部にいたるこだわりはみっしり詰まっている映画ではあるのだけども。。個人的にはどうもダメだった。
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TRICK トリック劇場版(2002年・東宝・119分)品川プリンス
監督:堤幸彦
出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、伊武雅刀、竹中直人、ベンガル、石橋蓮司
内容:自称売れっ子天才奇術師・奈緒子は、300年に一度、大きな災いが襲うといわれている糸節村の村人から、不安を取り除くため神を演じてほしいとの依頼を受ける。彼女が村を訪れてみると、そこには3人の自称神さまがいた。そして不可思議な現象も次々と起こり、奈緒子と物理学者・上田は翻弄されていく・・・。
評価★★★/60点
どおきマ うによツ かづくチ んかとし がちえて えひいい てろがな ものがい。くわっぱ!
映画に出てきた暗号文で感想を書いてみますた。。ヒマなヤツ・・
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TRICK トリック劇場版2
出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、片平なぎさ、堀北真希、平岡祐太
監督:堤幸彦
(2006年・東宝・111分)盛岡東宝
内容:関東沖合に浮かぶ小さな島、筐神島。山の頂上には巨大な岩がチョコンと乗っている。それはこの島を支配する霊能力者・筐神佐和子がたった一人で一晩のうちに持ち上げたものだという。そんなある日、上田のもとに青沼という青年がやって来て、10年前に佐和子に連れ去られた幼なじみの美沙子を連れ戻してほしいと依頼する。上田はいつものように奈緒子を巻き込み、2人はゴムボートで島へと乗り込むのだったが・・・。
評価★★★/60点
終始ニヤニヤしながら見てしまったが、見終わって出た連れの最初の言葉は、「こんなんTVでやれ!」だった・・。たしかに。
そもそもTVドラマよりもかえってスケールダウンしていかねないものをわざわざ金払って見に行くというのは、TVシリーズから熱心に見続けてきたコアな視聴者か、堀北真希ファンクラブの会員くらいなもので、そういうコアなファンに送られた小ネタ満載のファン感謝祭。それが今回の作品だと思うんだよね。
「幸福の黄色いハンカチ」(1977)からONE PIECEに至るまで小ネタとノリツッコミだけでストーリーを展開させているんだから恐れ入る。
ミステリー?んなもんどうでもええのよ(笑)。飾りつけ程度で。おいおい。。
でもまさかジャック・マイヨールまで出してくるとは思わなかったけど。
片平なぎさの白手袋ネタはベタとしても、完全にこれは自己満足を満たすためだけの映画です。恐れ入りますた。
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