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2017年8月23日 (水)

夢のシネマパラダイス104番シアター:スパイダーマン

スパイダーマン

234686view002_1 出演:トビー・マグワイア、ウィレム・デフォー、キルスティン・ダンスト

監督:サム・ライミ

(2002年・アメリカ・121分)仙台第1東宝

評価★★★★/75点

内容:ごくごく普通の高校3年生ピーターが、ある日、遺伝子を組み換えられた蜘蛛に咬まれ、特異な力“スパイダー・センス”を得てしまう。アメコミの代表作「スパイダーマン」生誕40周年を迎えた2002年に、残酷ホラーの決定版である「死霊のはらわた」で有名なあのサム・ライミ監督の手で映画化、、、ということでちょっと恐いもの見たさではあったのだけど。結果は良い意味で不安を払拭するエンタメ作品に仕上がっておりました。。

“あっ、鳥だ!あっ、飛行機だ!あっ、タケちゃんマンだ!

ふぁっふぁっふぁっ、うぇっうぇっ、パーーッ!!ブラックデビル参上!”

まんまじゃんこの映画。

お金かけりゃこれくらい壮大なコントになっちゃうのねぇ(笑)。さっすがハリウッド、こういう金の使い方だったら喜んで拍手するよ。

あー、明石家さんまのグリーンゴブリン見てぇー。

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スパイダーマン2

319039view016 出演:トビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト、アルフレッド・モリナ、ジェームズ・フランコ

監督:サム・ライミ

(2004年・アメリカ・127分)盛岡フォーラム

評価★★★★★/95点

内容:大学生となったピーターは、自分の全てが犠牲となるスパイダーマンとしての生き方を捨てようとする。しかし、怪人ドック・オクの出現により、再び立ち上がることに。。

“ウチでとってる新聞に、この場を借りてひとこと謝らせてください。”

ウチでとってる新聞の夕刊に1週間に1回シネマ通信簿というコラムが掲載される。

近々公開される1本の映画についての5段階評価の採点と寸評が載っていて、映画を見に行くときにあてにしている良い手引きになっているのだが、今まで見てきたなかで5点満点付けられた作品は少なくともここ1~2年の間では1作品しか目にしていない。たしかヨーロッパ映画の相当な小品だったと記憶している。

そんな中で、突如220億かけた超メジャー作品「スパイダーマン2」に、5点満点が付けられていたのである。

これにはさすがに我が目を疑ってしまった。

そりゃそうだ、なかなか★5つを付けないこの新聞が、よりにもよって娯楽大作ともいうべきメジャー作品に★5つですかぁ?マジで?まさか配給元の東宝とつるんでるんじゃないだろうな、と思わず勘ぐってしまいたくもなったわけで。

そして続編はこう作れという見本のような娯楽大作だ、と豪語している一文を半信半疑で読んだのだが、この稀有な★5つに後押しされ映画を見に行くことに決めたのだった。

そして、結果は、ンビビビビビビビビンゴー!!

まぁいつも個人的な評価とこのシネマ通信簿の評価は大体似通っていたところがあったので当然の結果だったのかもしれないけど、疑ってゴメン(笑)。

しかも朝イチで見に行ったせいか、劇場1人貸し切り状態という初体験!!

いやあ、田舎はこれだからイイのよ。

スパイダーマン2をスクリーンを前に1人で見る愉悦。

おかげで周りを気にすることもなく泣くわ笑うわハラハラドキドキするわでとにかく大忙しだった。

でも周りに客がたくさんいるというのも気持ちを共有できてまた良いものなんだけどな。

、、翌々週、また5点満点が付けられていた。

「シュレック2」。。。

マジですか?3週中2週★5つ。。ありえない。万馬券なみの確率だぞ。

まさかUIPとつるんでるんじゃないだろうな(笑)

Posted at 2004.07.20

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スパイダーマン3

20070422_117300 出演:トビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト、ジェームズ・フランコ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、トファー・グレイス

監督:サム・ライミ

(2007年・アメリカ・139分)盛岡フォーラム

評価★★★★/75点

内容:NY市民に信頼されるヒーローとなり、恋人MJへのプロポーズも決意して公私共に順風満帆のスパイダーマン=ピーター・パーカー。ところが、最愛の伯父を殺害した真犯人“サンドマン”が脱獄し逃亡中であることを警察から聞かされ、さらにある日、謎の黒い生命体に取り憑かれた彼は次第に情緒不安定になっていき、MJともすれ違いを始めていく。そんなスパイダーマンを、父の復讐に燃え“ニュー・ゴブリン”へと変身したハリー、さらには黒い生命体に支配された同僚カメラマン“ヴェノム”がその座を追い落とそうと機会を伺っていた・・・。

“カツ丼の上にハンバーグとエビ天を乗せてその上からカレーをぶっかけたような映画”

黒澤明が「七人の侍」を作るにあたってのコンセプトを言い表したものだそうだが、今回の映画にこそ当てはまるのではなかろうか。

シリーズものの3作目って、花火の締めくくりにやる線香花火みたいなもので、いかにうまく華を開かせて持続させるかがキーポイントなのだが、大体においてボタッと落ちて失敗に終わり尻つぼみになってしまったり、あるいは花火大会で趣向を変えた創作花火を打ち上げてみたらグダグダで興を削ぐものだったり、ようするにパッとしない作品が多いのだ。

が、この「スパイダーマン3」は、それらとは打って変わって詰めに詰め込んだ10号大玉の大スターマインを2時間ブッ続けでドッカンドッカン打ち上げ続けているようなもので、まさにお祭り騒ぎ状態

しかも、その火薬玉に星条旗をかぶせて“許し”というテーマを強引に付ける何でもありの作りに、映画を楽しんだという満腹感に浸れることは受けあいだ。

ただ、ボリューム感とスピード感にあふれるお祭りと見れば十分に満足できるのだが、1つの作品として見るならば、う~ん、と唸らざるをえない出来だろう。

例えば、“許し”というテーマをもっと明確にするならば、サンドマンとハリーにエピソードを絞ってやった方が断然良かったはずで、ヴェノムまで詰め込んだせいでベクトルがあっちこっちに向かってしまい消化不良を起こしてしまっている。

はっきりいってヴェノムとブラックスパイダーマンに関しては4作目でもよかったのでは・・・。

これ一応今のところ3作で終了ということになってるけど、もし4作目作るとなると、どういう作りのスタイルにするのか非常に難しいところだな。それくらい今回の作品は詰め込めるだけ詰め込んでるので。。

ま、キルスティン・ダンストがキュートだったので、良しとするか。。

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アメイジング・スパイダーマン

Poster 出演:アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン、リス・エヴァンス、デニス・リアリー、キャンベル・スコット、マーティン・シーン、サリー・フィールド

監督:マーク・ウェブ

(2012年・アメリカ・136分)DVD

 

内容:幼いときに両親が謎の失踪を遂げ、伯父夫婦のもとで育てられた高校生、ピーター・パーカー。ある日、倉庫部屋で父の鞄を見つけたピーターは、父のことを知るオズコープ社のコナーズ博士を訪ねる。しかしそこで、遺伝子実験中の蜘蛛に噛まれてしまい、以来、超人的な能力を手に入れる・・・。

評価★★★★/75点

てっきりキャスティングを替えただけでサム・ライミ版の3部作につづく4作目かと思っていたら、イチから仕切りなおしとは露知らず。

なんでまたそんなことを??といぶかるような目で見始めたけど、意外にも新鮮な気持ちで楽しく見ることができた。

まず、主人公の性格がガラリと変わっていることが新鮮。

サム・ライミ版のウジウジしてナイーブなトビー・マグワイアはヒーロー像に新たな新機軸を打ち出したけど、やんちゃで無鉄砲、なおかつ優柔不断なところもある今回のアンドリュー・ガーフィールドも新たなピーター・パーカー像を提供してくれたと思う。

なんか今回のスパイダーマンは3作目でダークサイドに落ちたピーターが黒スーツに身をまとったブラックスパイダーマンの延長線上にあると感じたけど、あのブラックスパイダーマンが伯父さんを殺した犯人への復讐心から生まれてきたことを思えば、今回は完全に私怨をはらすことが大いなる力を手に入れたピーターの原動力になっていて、そこから次第にマスクをかぶることの意味に気付いていく姿は逆に人間味があって見応えがあった。

また、人間味という点で、スパイダーマンが意外に弱くてw、生傷が絶えないのも新鮮だったけど、これはアイアンマンの影響があるのかも。。

あとは、なんといってもグウェン・ステイシー役のエマ・ストーンだろう。

どうも自分はスパイダーマンのヒロイン役にホの字になってしまうらしくw、前シリーズのキルスティン・ダンストにも巷の悪評などお構いなく好きだったんだけど、今回のエマ・ストーンにもヤラれてしまいますた

ピーターが早々に自分の正体をグウェンにバラしてしまうのはマスクマンとしては反則だと思うけど、次作以降の展開に布石としてプラスに作用してくれればいいかな。でも、ちょっと顔出ししすぎな気も

まぁ、いろいろと前シリーズとは違うベクトルを示さなければならない中で、まずは無難というかまともな舵取りをみせてくれたと思う。

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アメイジング・スパイダーマン2(2014年・アメリカ・143分)WOWOW

 監督:マーク・ウェブ

 出演:アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン、ジェイミー・フォックス、デイン・デハーン、ポール・ジアマッティ、サリー・フィールド

 内容:特殊な力を得てスパイダーマンとして活躍するピーター・パーカー。そんなある日、ピーターの幼なじみで大企業オズコープ社の御曹司ハリー・オズボーンと10年ぶりの再会を果たしたピーターは、ハリーからオズコープ社が幼い頃からピーターを監視しているという事実を知らされる。さらに、事故に巻き込まれたオズコープ社の電気技師マックスが、電気を自在に操る最強の敵エレクトロとなってスパイダーマンの前に現われる・・・。

評価★★★★/75点

サム・ライミ版の2作目から10年目のリブート作とあって、かの記憶が薄れているせいもあってw新鮮な面持ちで見れて普通に楽しめた。

リブートに関しては、ハリウッドのネタ尽き感はもちろんあるものの、例えばカバー曲を作ることが当たり前のアメリカの音楽シーンをみれば分かるように、様々な解釈や作風でアレンジし直して、より洗練された創造力を見せてくれるのであればいいんじゃないかなとは思う。

じゃあ、今作はサム・ライミ版と比べるとどうなのかといえば、あちらの方が傑作すぎてちょっと分が悪かったかな

ピザ屋のバイトでピザの配達もろくに出来なかったり、彼女にフラれそうだからスパイダーマン辞~めたと投げ出してしまうような頼りないヘタレ主人公、マスクの下の素顔をさらけ出してしまう得体の知れるヒーロー、何の法的根拠もない中で正義という名の力を振りかざすのは傲慢ではないのかというヒーローに対する疑念とバッシング、といったサム・ライミ版が生み出した革新性をしのぐものは映像技術の進化以外提示できなかったね。

だからといってヒロインのグウェンを退場させるってのは、、そのやり口は違うだろー

これで次も絶対見なきゃダメになったけど、やっぱあれは反則。。エマ・ストーンもう見れないなんて・・。

ただ、アメイジングになってピーターの陽気なイケメンキャラクターも相まってかなりポップで楽天的なテイストになっていたので、ラストの孤独と絶望に叩き落とされるシリアス路線への揺り戻しが3作目にどう影響するのか楽しみではある。

絶っ対にグウェンの死を無駄にするんじゃないぞ!!

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スパイダーマン:ホームカミング

170254_03出演:トム・ホランド、マイケル・キートン、ジョン・ファヴロー、ゼンデイヤ、ロバート・ダウニーJr、マリサ・トメイ、グウィネス・パルトロウ

監督:ジョン・ワッツ

(2017年・アメリカ・133分)TOHOシネマズ日本橋

内容:「シビル・ウォー/キャプテンアメリカ」でアイアンマン陣営として参戦した功績からアベンジャーズの予備メンバーとなった高校生ピーター・パーカーは、アイアンマン=トニー・スタークが開発したハイテクスーツを身にまとってNYの街のパトロールに精を出していた。そんな中、トニーへの復讐に燃えるバルチャーが、地球外の物質から強力なハイテク兵器を作り出しNYを危機に陥れようとしていた。トニーに一人前のヒーローとして認められたいピーターは独断で追跡を始めるが・・・。

評価★★★☆/70点

基本的アウトラインは変わらず、別々なキャストと微妙な解釈の違いを織りまぜた永遠のリブート作品「忠臣蔵」の様相を呈してきたスパイダーマン(笑)。

しかしそれでも面白いのは、有り余る力を手に入れてしまった15歳の高校生の、大人の倫理の枠外にいる怖いもの知らずな若さゆえの無鉄砲な危うさや脆さを含めた等身大の青春物語に共感できるからだろう。

いわば完成されていない未熟なヒーローの成長譚という側面だけど、今回はそこの部分が今までよりもかなり強調されているのが特色。

しかも、ピーターのキャラクターに影を落とす叔父の死がスルーされていることで、より向こう見ずな目立ちたがり屋キャラが際立って、これはこれで面白かった。

また、自由自在に繰り出せるクモの糸が体内精製ではなく自作のウェブシューターになっていたり、スパイダーマンスーツにAIが組み込まれていたりといった小道具感も良。

さらに、悪役バルチャーにマイケル・キートンを起用したキャスティングも、翼を背負ったヒーロー映画を当てたことがあるかつての一発屋を演じた「バードマンあるいは~」(2014)を彷彿とさせていて絶妙。

まぁ、根明なピーターのキャラはまだまだ成長段階にあって、その過程で苦悩や葛藤が生じる伸びしろがあるはずなので、次作どうなるか期待。

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