夢のシネマパラダイス573番シアター:ワイルドスピード
ワイルド・スピード
出演:ポール・ウォーカー、ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター
監督:ロブ・コーエン
(2001年・アメリカ・107分)DVD
内容:ドミニクはストリートレースに全てを賭け、あらゆる挑戦者を打ちのめし君臨するカリスマ・レース狂。しかし、そこへ新たなレーサー、ブライアンが登場。彼はロサンゼルスで頻発している連続トラック・ジャック事件を追う若手潜入捜査官だった。。
評価★★★/65点
潜入捜査の葛藤や緊張感など完全スルーのアクセル踏み続けの車バカ映画なのだけど、みんな真っ正直に車バカなので気楽に楽しめてしまう。
しかも、ワル番長ドミニク(ヴィン・ディーゼル)が実は妹と仲間思いのめっちゃイイ奴なのもポイント高しで、人の良さが目ににじみ出ちゃってるのが笑えるw
カーアクションもワイルドかつスピード感たっぷりに撮られていて及第点。
日本車が多いのも良かったね
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ワイルド・スピード×2(2003年・アメリカ・108分)WOWOW
監督:ジョン・シングルトン
出演:ポール・ウォーカー、タイリース・ギブソン、コール・ハウザー、エヴァ・メンデス
内容:潜入捜査中に犯人を逃がしたことで警察官を辞め、ストリートレースに身を投じていたブライアン。そこに、再び囮捜査の依頼が舞い込む。彼は信頼する天才ドライバー、ピアースとともに巨悪に挑んでいく。なぜか日本車ばっかりの爆走レースは必見!
評価★★★/60点
ヴィン・ディーゼルがいなくなったことにより続編としての魅力が減退しているのはたしか。
敵役もヌルいし、安っぽいバディムービーになり下がってしまった感が・・。
しかし、ニトロ注入していくらブッ飛ばそうが、ドでかいネズミが腹に注入される恐怖に比べたら屁みたいなもんだなww
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ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT(2006年・アメリカ・104分)DVD
監督:ジャスティン・リン
出演:ルーカス・ブラック、バウ・ワウ、千葉真一、サン・カン、北川景子
内容:カリフォルニアの高校生ショーンは、大の車好きが高じてチューンナップした車を爆走させてたびたび警察の厄介になっていた問題児。が、ある日ついに大事故を起こしてしまい、少年院送りが確実となってしまう。それを逃れるため、ショーンは軍人の父親を頼って日本へやって来る。そこで彼は、日本が生んだ超絶技、ドリフトレースを初めて目の当たりにするのだった。。。
評価★★★/60点
“妻夫木の「GO!」をもう一回撮り直した方がいい。。”
軽っるぃーーんだもん、あの演技(笑)。
というのはさておき、ショーンが日本に着いた途端、駅の宣伝看板にM.C.ハマーが貼られているという時代錯誤など、いろいろツッコミどころ満載の日本描写だったけど、あたかも実際に渋谷で撮影したかのようなカーチェイスシーン(ロスで撮影し、渋谷の街をハメ込み合成しただけらしい)や首都高を疾走するシーンなど、カーアクションに関しては見所も多く、深く考えないで見れば普通に楽しめる映画になってはいる。
だって映画開始10分後の大クラッシュで、あれはどう見ても即死やろっていう(笑)。ノリで見ないとダメだなこれは。
あ、あと日本では180キロ以上のスピード出してる車は警察は追わないというのはホンマかいな。。
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ワイルド・スピード MAX(2009年・アメリカ・107分)
監督:ジャスティン・リン
出演:ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター、ジョン・オーティス、ラズ・アロンソ、サン・カン、ロン・ユアン
内容:指名手配中の凄腕ドライバー・ドミニクが、ある人物への復讐を誓いLAに舞い戻ってきた。一方、FBI捜査官となったブライアンは、麻薬組織摘発のため潜入捜査をしていた。メキシコからのヤクの運び屋を選ぶストリート・レースに出場することになったブライアンはそこでドミニクと再会するが・・・。
評価★★★☆/70点
この後にメガヒット街道を邁進していくド級エンタメに大化けする端緒となったドミニクファミリー映画としてその雛形を提示した記念すべき1作。
7作中唯一見逃していたため最後に見ることになったんだけど、キャラクターや作劇に粗さはあるものの、ドミニクとブライアンの1作目のしこりがいまだに残っているビミョーなコンビ感など今となっては新鮮で感慨深く見れて楽しめた。
まさかレティがあんな早くに退場しちゃうとは思わなかったけど、これが後作の伏線になるとは誰も思わなかっただろうね(笑)。
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ワイルド・スピード MEGA MAX
出演:ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ジョーダナ・ブリュースター、ドウェイン・ジョンソン、タイリース・ギブソン、リュダクリス、サン・カン
監督:ジャスティン・リン
(2011年・アメリカ・130分)DVD
内容:ドミニクと彼の脱獄に協力した元FBI捜査官のブライアンたちはブラジル・リオに身を隠していた。が、彼らはそんな生活から抜け出し、もう一度自由を手に入れるべく、リオの犯罪王レイエスの財産を強奪するという無謀な賭けに出る。一方、ドミニク一味の逮捕に執念を燃やす捜査陣は、特別捜査官ホブスをブラジルに送り込む・・・。
評価★★★★/80点
W杯にオリンピックとメガ国際大会が連続してあるブラジル・リオにとって何らプラスになることはない映画であることはたしかだけどw、シリーズ中でも出色の出来であることは疑う余地がない。
悪党が家族愛に目覚めたあげく、大悪党をギャフンと言わせたる!というプロットは、名作「スティング」を想起させるといったら言いすぎだけど愉快痛快だし、単なるレーシング映画からメガ盛りの犯罪アクションに変貌を遂げている中で、カーアクションが添え物になるどころか、それに比例してメガ盛りになっているのも嬉しいところで、満腹感はハンパない。
総じて満足できる映画になっていると思う。
なにより、金庫破りで金庫をそのまま引っこ抜いて直接引きずっていくという、ATMをショベルカーでぶっ壊す奴も考えつかないバカ発想を力づくでやっちゃうのには目が点になってしまった。
そもそも10トンもの金庫を車2台で引っ張れるものだろうかとも思っちゃうけど
でも、超ド迫力映像を前にすると、ただただ納得する以外になくなってしまうし、ここまでくるともはや気持ちがイイ。
5作目にして最高傑作、、ってありえねーよ普通(笑)。
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ワイルド・スピード EURO MISSION
出演:ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ドウェイン・ジョンソン、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター、タイリース・ギブソン、リュダクリス、サン・カン、ルーク・エヴァンス
監督:ジャスティン・リン
(2013年・アメリカ・130分)盛岡フォーラム
内容:元エリート軍人ショウ率いる国際犯罪組織を追うホブスは、ドミニクに捜査協力を要請する。渋るドミニクにホブスは、死んだはずの恋人レティがショウ一味に荷担していることを示す写真を見せる。一転してドミニクはブライアンたちを招集し、危険なミッションに挑むのだが・・・。
評価★★★★/75点
最初はただの暴走族がスピードに酔いしれるだけのカーアクションムービーだったのが、次第にクライムアクションへシフトしていき、スタイルもバディもの、チームものと来て、ついには家族愛を謳うまでに進化。
いまやド派手な総合エンタメアクションムービーと呼ぶにふさわしいビッグバジェットになった中で、今回は戦車にジャンボジェットと規格外のチェイスを繰り広げて、いったいどこまでスケールアップすれば気が済むんだというかんじ。
ゆくゆくは“ドミニクファミリー、地球を救う”なんてとこまで行っちゃいそうな予感
ってもう完全に正義のヒーローじゃんw
でも、6作も続くとキャラ立ちもルパン3世なみに強固になってきて、アクションや作劇はもうハードルが上がりきったかんじだから、キャラだけでも十分見どころがあるのは強みだね。
しかし、そんな矢先にポール・ウォーカー死去の報せが届き呆然
7作目の公開も決まったようだけど、この喪失を新たなサイクルの始まりとしてプラスに転じさせることができるように願うばかりだ。
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ワイルド・スピード SKY MISSION
出演:ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ドウェイン・ジョンソン、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター、タイリース・ギブソン、リュダクリス、トニー・ジャー、ジャイモン・フンスー、カート・ラッセル、ジェイソン・ステイサム
監督:ジェームズ・ワン
(2015年・アメリカ・138分)盛岡フォーラム
内容:前作でオーウェン・ショウ率いる国際犯罪組織を壊滅させたドミニクファミリー。しかし、そんな彼らの前に弟オーウェン・ショウの仇討ちに燃える兄デッカード・ショウが現れる。手始めに東京にいたハンを血祭りに上げたデッカードの予測不能の攻撃に、為す術もないまま窮地に陥っていくドミニクたちだったが・・・。
評価★★★★★/100点
ポール・ウォーカーが撮影中に不慮の事故で亡くなるという悲劇を乗り越えて完成にこぎ着けただけに情が入って評価も甘くなっちゃうけど、しかしそれを抜きにしても娯楽アクションとして最高の一級品だったと思う。
邦題の付け方が的を射ているように、フォーマットとしては完全にミッション・インポッシブルと化しているけど、本家がトム・クルーズのオレオレ感を前面に出しているのに比べて、こちらの方がチーム力を超える強靭なファミリーの絆を武器にキャストの一体感がより深く伝わってきて、映画の求心力を高めている。
また、7作目ともなると型にはまったカタログ映画になってしまうのがオチなのだけど、この映画のスゴイところは前作をしのぐ進化をいまだに遂げていること。
足かけ14年に渡るシリーズの蓄積がしっかり貯金となってキャラクターやストーリーに還元され進化の原動力になっていて、例えば車のスカイダイブやビルからビルへの大ジャンプはもちろんだけど、逆にドム(ヴィン・ディーゼル)とデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)の挨拶がわりのアクセル全開のガチ正面衝突とか、断崖絶壁へのフン転がしダウンヒルとかw、普通ならこれやったら冷めちゃうだろっていう掟破りも常識に転化させてしまう力があるんだよね。
あと、進化という点ではキャスティングのバージョンアップも大きかった。
現役バリバリのアクションスターであるジェイソン・ステイサムをドミニクファミリーを向こうに回して一人で無双ぶりを発揮する孤高の敵役に置いたことが最も大きいけど、脇にレジェンドのカート・ラッセル、さらにムエタイの超絶体技を“マッハ!!”で魅せるトニー・ジャーも配して、カーアクション&肉弾戦ともにお腹いっぱい
そんな腹十二分目のところにラストは涙まで添えてくれちゃって、、もう言うことなし。
マンネリズムとサプライズが高次元で結合している史上稀にみる快作シリーズの今後が楽しみで仕方がない。
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