夢のシネマパラダイス371番シアター:パニック・イン・パニック
デイ・アフター・トゥモロー
出演:デニス・クエイド、ジェイク・ギレンホール、イアン・ホルム
監督・脚本:ローランド・エメリッヒ
(2004年・アメリカ・124分)MOVIX仙台
内容:温暖化による異常気象で、世界中が大災害に見舞われ始めた。そして地球は凄まじい速さで氷河期へ突入。気象学者のジャックは、ニューヨークにいる息子を救出すべく、極寒の中ワシントンを発つが・・・。
評価★★★/65点
“たった何日かで世界が浄化されてしまうというのは虫が良すぎはしないか。やっぱ腐海にはかなわないな。”
ラストの地球のアップと「こんなに空気が澄んでる地球は見たことない。」というセリフ・・・。
おもいっきりハデなディザスター軍団が風のようにやって来て風のように去っていった後のとってつけたような安易すぎるエコロジズム。
引っかかるねぇオイラは。
単純に楽しむべき映画だとは分かっていてもやはり引っかかる。
大海嘯が起った後、人類を待っていたのはさらに永く苦しい業苦だったはず・・・なんだけどね。
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ツイスター
出演:ビル・パクストン、ヘレン・ハント、ジェイミー・ガーツ、ケイリー・エルウィズ
監督:ヤン・デ・ボン
(1996年・アメリカ・113分)仙台第1東宝
内容:幼い頃に大竜巻で父親を失ったジョーは、竜巻を追う観測チームのリーダーとなっていた。ある日、彼女のもとに夫のビルが離婚届にサインをもらうために新しい恋人のメリッサと一緒にやって来るが、かつて自分が考案した竜巻観測機ドロシーを見て心が騒ぎ出す。彼らのライバルであるチームも竜巻の観測に情熱を燃やしており、竜巻のド真ん中に命がけで観測機を置くことを競うが、巨大な竜巻になかなか近づくことができないでいた・・・。
評価★★★★/80点
人の不幸を見るのは実は内心好きなのだけど(笑)、自ら不幸に突き進んでいくおバカさんを見るのはもっと好きかもな憐れなわたくしめをどうかお許し下さい。。。
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イントゥ・ザ・ストーム
出演:リチャード・アーミテージ、サラ・ウェイン・キャリーズ、マット・ウォルシュ、アリシア・デブナム=ケアリー
監督:スティーヴン・クエイル
(2014年・アメリカ・89分)WOWOW
内容:アメリカ中西部の街シルバートン。竜巻の撮影を専門とするピート率いるストーム・チェイサーはなかなか成果を上げられずにいたが、チームの気象学者アリソンは、シルバートンにかつてない巨大竜巻の襲来を見出す。一方その日、地元高校では卒業式が執り行われようとしていた・・・。
評価★★☆/50点
ディザスタームービーは基本何も考えずに見て楽しむジャンルだけど、見せ方が一辺倒な流れだと飽きてきちゃうんだよね。
で、この映画の場合、のっけから竜巻をこれでもかと見せてくるサービス精神旺盛さがあるんだけど、15分でパターンが読めてしまう
例えば田舎町だけじゃなくて高層建築物や住宅街が密集する大都市を襲うとかロケーションに変化をもたせないと・・。
YouTubeを意識したPOV視点の動画仕立ての映像も、リアリティ志向とは裏腹に作り物感がありありでイマイチだったし。結局1番ハラハラドキドキしたのは高校生2人が密閉空間に閉じ込められて、そこがどんどん浸水してくる中で間一髪で救助するシーンというアナログなものだったww
まぁ、ここ数年で地震・津波・噴火・洪水etc.を目の当たりにしてきた日本人にとっては、このくらいのレベルじゃ驚かないよね
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ポセイドン・アドベンチャー(1972年・アメリカ・117分)NHK-BS
監督:ロナルド・ニーム
出演:ジーン・ハックマン、アーネスト・ボーグナイン、シェリー・ウィンタース、レッド・バトンズ
内容:ギリシャに向って航行中の豪華客船ポセイドン号は、クリスマスパーティの最中に、海底地震による大津波を受けて転覆。瞬く間に数百名の命が奪われ、かろうじて生き残ったわずかな人々。混乱が続く中、神を頼るなと主張する型破りな牧師スコットに率いられた数人は、上下が逆になった船内を船底(上を)目指して進み始めるが・・・。’70年代に大流行したパニック映画ブームの元祖火付け役となったパニック・スペクタクル。
評価★★★☆/70点
“すべてが逆さまになった世界で何が正しいのか、何が間違っているのか分からないという極限状況を泥臭く描いたという点では評価できる。”
パンツまる見えだろうが、ブヨブヨの身体をさらけ出そうが、ケツにしがみつこうが、ずぶ濡れになって胸がスケスケになろうが、とにかく生き抜きたい!そのハンパない感情。
ベテラン俳優陣の底力には頭が下がります。
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ポセイドン
出演:カート・ラッセル、ジョシュ・ルーカス、ジャシンダ・バレット、リチャード・ドレイファス
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
(2006年・アメリカ・98分)盛岡フォーラム
評価★★☆/50点
内容:大晦日の夜。北大西洋をNYに向けて航行中の豪華客船ポセイドン号ではニューイヤー・イブのパーティが華やかに催されていた。ところが、50メートルに及ぶ巨大な大波に突如として呑まれた船は、瞬く間に船底を上に向けて完全に転覆。4千人の乗客の多くは一瞬にして命を失ってしまう。わずかながら生き残った生存者たち。船長は救助が来るまでその場にとどまるように命じる中、プロのギャンブラーであるディランは直感を信じて一人脱出を企てる。一方、前NY市長のロバートも別の場所にいる娘ジェニファーを捜すためディランと行動を共にする・・・。いわずと知れた「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイク。
“こんなダイエット意味ない。。”
アクが強く人間臭さに満ちあふれた登場人物たちが織り成す人間模様、CG皆無の巨大実物船体セット、やや哲学じみたキリスト教精神、神との対決、スリリングな冒険アドベンチャーといった要素が詰め込まれた娯楽スペクタクル大作「ポセイドン・アドベンチャー」。
しかしこのオリジナルを体脂肪率が優に45%を超えるメタボリック症候群と断定したリメイクスタッフは苛酷なダイエットを課すことを決定!
そこで選ばれたのが、ドイツ仕込みのWolfgang式ダイエット。
それにより悪玉コレステロールと決めつけられた人間ドラマの完全除去に成功し、体脂肪率8%のシャープでスリムな体型へと見事に変貌を遂げた!
が、あまりにも性急なダイエットと出来合いの栄養分しか摂れなかったせいで、中身はスカスカ栄養失調寸前状態という有り様になってしまったのであった・・・。チャンチャン。
CGなどにより映像面では格段の進歩があったのはいいけど、肝心要の逆さま感覚が全く感じられないのは致命的だったね。
また、消防士になったら死ぬ運命の男カート・ラッセルは今回も「バックドラフト」同様の顛末を迎えるけどあっけなさすぎるし、人間ドラマが無いに等しいので、オリジナル作でのジーン・ハックマンの悲壮な結末ほどのインパクトも皆無。
はたして彼の死に意味はあったのだろうか、と逆に可哀想に思えてくる。
完全なムダ死にだね。。。
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タワーリング・インフェルノ
出演:スティーブ・マックイーン、ポール・ニューマン、フェイ・ダナウェイ、フレッド・アステア、ウィリアム・ホールデン
監督:ジョン・ギラーミン
(1974年・アメリカ・165分)NHK-BS
内容:138階建ての超高層ビル“グラス・タワー”で完成披露パーティが行われている頃、81階の倉庫から出火したボヤが原因でビルは激しい炎に包まれた。135階のパーティ会場には逃げ遅れた人々が取り残され、外からの救出を待つ。消防隊長のオハラハンは、ビル設計者のダグと協力して消火、救出活動にあたる。。。
評価★★★★/80点
見始めたら止まらないカルビーかっぱえびせん♪
トイレに行くタイミングさえ見事にないよ。
後の映画に与えた影響も多々あるはずだけど、火事だというのにパーティを続行しつづける社長の無知と傲慢さは「ジョーズ」(1975)に出てくる市長そのもの。
また、オープニングのヘリ飛行シーンのアングルやカットなどそのまんま「ジュラシック・パーク」のヘリ飛行シーンなわけで、確実にその後の娯楽作に受け継がれていくネタの宝庫がぎっしりと詰まった超高層ビルであるともいえるだろう。
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