夢のシネマパラダイス261番シアター:子供を経験したすべての大人たちへ
STAND BY ME ドラえもん
声の出演:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昂、関智一、妻夫木聡
監督:八木竜一、山崎貴
(2014年・東宝・95分)WOWOW
内容:運動に勉強に何をやってもダメな小学生のび太は、いつもジャイアンやスネ夫にいじめられる日々を送っていた。そんなある日、彼の前に22世紀からタイムマシンに乗って彼の孫の孫セワシが、ネコ型ロボット“ドラえもん”を連れてやって来た。のび太の最低最悪な未来を変えるため、ドラえもんを世話係として置いていくというのだが・・・。
評価★★★/60点
秦基博の主題歌がカラオケの十八番になっている自分にとっては、映画の方もどんな感じなんだろうと気にはなっていて、今回約30年ぶりにドラえもんを見ることに。
で、30年ぶりに見てみて、図らずも劇中で大人になったのび太が、ドラえもんは子供時代の友達で、その思い出を大切に胸に仕舞っておきたいので今は会わなくていいみたいなことを言うんだけど、それがそっくりそのまま自分の映画の感想になっちゃった
大山のぶ代のドラえもんを見ていた80年代のノスタルジーを喚起させるでもなく、“ドラ泣き”させるでもなく、なんか中途半端な印象だったな。
その中で、泣かせエピソードの羅列が感動に集約していかない平板さが1番の欠点だと思うけど、3Dを意識した絵作りがけっこうよく出来ていただけに、22世紀の未来を舞台にするとかそういう意外性がほしかった。
あるいは、別れと旅立ち(巣立ち)を裏テーマとして想起してしまうスタンド・バイ・ミーとわざわざ銘打つなら、ジャイアンとスネ夫が完全におざなりになっている今作のつくりはいただけないし、ドラえもんとの別れのあとにウソ800飲んでやっぱり戻ってきてハッピーエンドというオチもいただけなかった。
そう考えると、やはり22世紀のセワシの視点でドラえもんとのび太たちの関係を見るというのはひとつの手法として有りだったのではないかと思う。
まぁ、ドラえもんは子供のための作品だと思うので、中年のオッサンがとやかく言うことではないんだけどねww
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
監督・脚本:原恵一
(2001年・東宝・89分)DVD
評価★★★★/75点
内容:春日部に誕生した「20世紀博」。そこはひろしやみさえたちが育った70年代のテレビ番組や映画、そして暮らしなどを再現した懐かしい世界に浸れるテーマパークだった。大人たちは子供そっちのけで20世紀博に熱中していく。そんな姿をしんちゃん達“かすかべ防衛隊”の面々は不安な目で見つめるのだった・・・。21世紀をなかったことにして、再び世界を20世紀の時代に返そうと画策するイエスタデイ・ワンス・モアのリーダー、ケンと自分たちの未来を守るべく立ち上がったしんちゃんの壮絶な戦い!
“子供は笑えて親は泣けるという触れ込みに該当しない80’s生まれの独身男が恐れ多くも言わさせていただけるならば・・・”
汚いカネと燃えないゴミで覆われている21世紀も捨てたもんじゃないなと
しんちゃん一家が夕日に照らされたかすかべの家に帰ってきて玄関開けてただいまーーっと言うラストシーンを見てそんな思いを抱きました。
ついでにエンディングにカーペンターズのイエスタデイ・ワンス・モア♪が流れたらもっと良かったのに。。
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若い頃は
好きな曲がかかるのを待ちながら
よくラジオを聴いていたものだった
そんな曲がかかると笑いながら
一緒に口ずさんだものだった
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
そんな幸せなひと時は
それほど昔のことじゃないのに
あの歌はどこへ?と、どんなに心配したことか
でもここにあの歌の数々はよみがえってきたね
久しく会わなかった友達のように
どの曲も 大好き
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
でも歌の歌詞が
彼が彼女を失恋させるくだりになると
今でも無性に泣きたくなってしまう
まるであの頃のように
過ぎ去った日々よもう一度
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
こうしてあの頃のことを振り返り
消えていった年月や楽しかったことを思い出すと
あまりにも変わってしまった今日のことが少し悲しく思えてしまう
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
あの頃よく歌っていたのは恋の歌
歌詞も隅々まで覚えていたっけ
そんな懐かしいメロディは今でも私の心に快く響きます
過ぎ去った日々を溶かしていったあの頃のように
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
最高の想い出ばかりが鮮明によみがえってきて
泣きたくなるものさえあるんだ
まるであの頃のように
過ぎ去った日々よ もう一度・・・
by カーペンターズ
今から何十年か経ったとき、今日この時を懐かしいと思えるのかな。
そう思えるように今日一日を大切に生きていこうっと。
懐かしいと思えるのは、その時を生きていた自分の心が豊かだったという何よりの証拠なのだから!
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(おまけ)
クレヨンしんちゃん/嵐を呼ぶジャングル(2000年・東宝・90分)テレ朝
監督:原恵一
声の出演:矢島晶子、ならはしみき、藤原哲治、玄田哲章
内容:クレしん映画版シリーズ第8作。
評価★★★/65点
しんちゃんだと思ってバカにしてはいけない(笑)。ジャパニメーションの高水準を如実に示す好例といえるのでは。冗談じゃなく。
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