お気に入り

最近のトラックバック

« 2016年1月 | トップページ | 2016年3月 »

2016年2月21日 (日)

夢のシネマパラダイス279番シアター:超高速!参勤交代

超高速!参勤交代

91951出演:佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、六角精児、市川猿之助、石橋蓮司、陣内孝則、西村雅彦

監督:本木克英

(2014年・松竹・119分)WOWOW

内容:八代将軍・徳川吉宗の治世。磐城国湯長谷藩では、藩主の内藤政醇が1年の江戸勤めを終えて帰郷した。ところがその直後、領内にある金山に疑義があるとして、5日以内に再び江戸城へ登城せよとの厳命が幕府から下される。急いでも8日かかる道のり、遅れればお家取り潰しの危機が。さらに莫大な資金を費やす参勤交代を終えたばかりで金庫は空っぽ。そのような絶対不可能な状況の中、知恵者の家老・相馬兼嗣はある一計を案じるが・・・。

評価★★★★/80点

TVCMを見てイメージしていたのは、クドカンのようなふた癖もあるドタバタコメディだったのだけど、まさかこんなカビの生えたような王道時代劇を見せられるとは思わなかった(笑)。

しかし、トム・クルーズの「ラストサムライ」以降、殊に最近の時代劇映画が武士道=日本人の品格として、その清廉な精神性を美しく描こうとするベクトルにある一方、それが暗黙の制約となってある種の堅苦しい枠組みを生み出してきたと思うんだけど、昔ながらの時代劇のお約束を全て盛り込んで最後はめでたしめでたしという単純明快、明朗快活、勧善懲悪な今回の話作りは逆に新鮮でツボにハマってしまった。

まだ時代劇が大衆娯楽の中心にあった昭和前期の時代劇の醍醐味を存分に味わうことができたように思う。

まぁ、言っちゃえば水戸黄門や暴れん坊将軍と同じベクトルにあるんだけど、両者ともにお上が悪者を成敗する構図なのに対し、これは下の者がお上の御座す伏魔殿に潜む悪をやっつける、いわば地方vs中央という構図になっているし、何より佐々木蔵之介をはじめとする役者陣の芸達者ぶりが古臭いマイナスポイントを痛快なプラスポイントに昇華させている。

いわき(福島)特産の大根の漬物を守るため、上に立つ者はいわきの土を末代まで汚してはならぬ!という原発事故を思わせるセリフも印象的だったし、見終わった後こんなにスッキリする映画見れたのは久々かもw

これからも頑張れ湯長谷藩!

 ---------------------

椿三十郎

8338472出演:三船敏郎、仲代達矢、加山雄三、入江たか子、伊藤雄之助、団令子、志村喬、田中邦衛

監督・脚本:黒澤明

(1962年・東宝・98分)NHK-BS

内容:山本周五郎の「日々平安」を原作に、『用心棒』の続編ともいえる主人公・椿三十郎の活躍を描いた時代劇の傑作。人目を避けて神社の社殿に集まっていた9人の若侍たちは、お家の大事とばかりに上役の汚職粛正の密議をこらしていた。そこにたまたま居合わせた浪人の三十郎は、お家騒動の黒幕を直ちに見抜き、おろおろするばかりの若侍たちを見かねて力を貸すことを約束する。敵方の室戸半兵衛は三十朗の実力を見抜き、様々な知恵比べ腕比べを仕掛けて挑戦してくるのだった・・・。ラストの三十郎と半兵衛の緊迫した対決シーンは、日本映画史に残る名場面。

評価★★★★★/100点

“映画は面白くないから見ない、ましてや昔の邦画なんてなおさらだという人にこの映画を見せた上で、それでもなお見たくないと言い張られたら、もはやこちらに打つ手はない。”

それくらい豪語しても間違いではない最強の切り札ともいうべき日本映画および時代劇の傑作でっス

 ---------------------

椿三十郎(2007年・東宝・119分)盛岡フォーラム

 監督:森田芳光

 出演:織田裕二、豊川悦司、松山ケンイチ、鈴木杏、佐々木蔵之介、風間杜夫、西岡徳馬、小林稔侍、中村玉緒、藤田まこと

 内容:黒澤映画不朽の名作を、オリジナルの脚本をそのままにリメイクした時代劇。

評価★★★/65点

自分にとっての生涯ベスト10に入るどころか、日本映画ベスト3に間違いなく入る『椿三十郎』が45年ぶりにリメイク。

しかもオリジナルそのままのテキストということで、シェイクスピアなどの歴史的作家を数多くネタ元にした黒澤映画も遂にその次元に到達したかと思うと、自分の映画人生のお師匠である黒澤映画ファンにとっては嬉しくなるのだけど、如何せんこのリメイクが負け戦になることは目に見えているわけで・・(笑)。

オリジナル作がシンプルかつ、微に入り細を穿つように気配りのされた完璧な作品だっただけに、新味の入り込む余地があるわけもなく、リメイクすればするほど変な雑菌が入ってしまう中で、どれだけ現代風の面白味を加えられるか。。

そこで参上したのが最強の切り札!織田裕二

果たしてどれだけ負け戦を挽回してくれるのか、と期待半分不安半分で見に行ったのだけど、その結果は、、、う~ん、可もなく不可もなく、かなぁ。。

45年分のアクがすっかり取れ、芋焼酎が清涼飲料水になってしまったような感は否めず、、その中でオリジナル脚本の素晴らしさだけが際立ってしまったかんじ。。

織田裕二はかなり背伸びして頑張ってたけど、どこまでも織田裕二そのまんまだったし(笑)。中村玉緒と鈴木杏も、う~ん、、イマイチ。トヨエツと松山ケンイチはそこそこ健闘してたけど。

演出面でも、いちいちスローモーションを多用して説明してくるのは余計だったかなと。特にラストで使ってくるのはダメダメ××。。

でもまぁ、興ざめの3歩手前くらいで楽しめたからこれはこれで良かったのかな。ビミョー・・

45年後、楽しみにしてますww

2016年2月 7日 (日)

夢のシネマパラダイス458番シアター:謝罪の王様

謝罪の王様

Poster2_2出演:阿部サダヲ、井上真央、竹野内豊、岡田将生、尾野真千子、荒川良々、濱田岳、高橋克実、松雪泰子

監督:水田伸生

(2013年・東宝・128分)WOWOW

内容:帰国子女の倉持典子はある日、ヤクザの車相手に追突事故を起こしてしまい、うまく謝罪できないまま法外な要求を突きつけられてしまう。そんな彼女が頼ったのは、謝罪のプロだという東京謝罪センター所長、黒島譲だった。そして、黒島の見事な謝罪テクニックで窮地を脱した典子は、そのまま黒島のアシスタントとして働くことに。やがて2人は、大小様々なトラブルを抱えた依頼人から舞い込む様々な事件に遭遇していく・・・。

評価★★★★/80点

クドさとウザさとしつこさにかけては右に出る者がいない東西横綱のクドカンと阿部サダヲが揃い踏みってことで、ただでさえそのアクの強さが癇に障ることがままあるのにw、2人にタッグを組まれちゃどうにもならないというのは「舞妓Haaaan!」で実証済み(笑)。

なので今作も胸焼け覚悟で見たんだけど、オーバーリアクションとハイテンションの暴走に陥ることなく意外にバランスが取れていて、今回のクドカンワールドはかなり面白く見られた。

日本の謝罪文化を面白おかしく茶化していくどえらい発想力に加えて、それぞれのエピソードに控えめな繋がりをもたせる筋立ても良かったし、ボケとツッコミの按配が「あまちゃん」レベルのベタなライト感覚に落ちついていて見やすかったのが大きかったのかなと。

特に、脇役陣のコメディセンスを生かしたボケに対し阿部サダヲがツッコミに回って、さらにその上段から井上真央がツッコミを入れるという構図がことのほかハマっていたと思う。

要するにこれは阿部サダヲの抑え込みに成功したともいえるんだけど(笑)、個人的にはこれくらいがちょうどいいw

ウザさは岡田将生が、クドさは高橋克実が全部持ってっちゃったしねww

最後の方は大味な展開になったけど、楽しい映画だった。

 --------------------

なくもんか(2009年・東宝・134分)WOWOW

 監督:水田伸生

 出演:阿部サダヲ、瑛太、竹内結子、塚本高史、皆川猿時、片桐はいり、鈴木砂羽、陣内孝則、伊原剛志、いしだあゆみ

 内容:幼い頃に両親の離婚で父親に引き取られた兄・祐太だったが、父は大金を抱えてトンズラ。その後は東京の下町商店街でハムカツが名物の惣菜屋夫婦の所でお世話になり、今では店の二代目を継ぐまでになった。一方、母親に引き取られた弟・祐介だったが、母が事故死してしまいドン底の少年時代を送る。その後お笑い芸人を目指した彼は、コンビを組む大介と兄弟漫才で一躍スターダムに登りつめるが・・・。

評価★★★/60点

泣くもんかというわりには泣いてばっかりじゃんと思ったけど、話が進むにつれてグダグダ感がハンパなくなっていって、沖縄入り後はもう惰性で見ていたかんじ

最後まで見れはしたけど、なんかこう突き抜ける面白さはなかったよね。散発的な小さい笑いが大きな笑いや感動につながっていかないツマラなさといえばいいかな。まぁ、フォーマットとしては人情喜劇なんだけど、寅さんや三丁目の夕日といった王道を意図的に外していて、そこがビミョーな違和感として映ったのはあると思う。

ただ、その王道の人情喜劇は、どんなにハメを外しても家族という帰る場所があると同時に、人間関係が筒抜けなほど密な共同体がなければ成立しないものなんだけど、地方の商店街はシャッター通りと化し、共同体どころか核家族という形態すら危うくなっている現代ではそもそものところで人情喜劇自体が成り立たない時代といえるわけで。その中で主人公が究極の八方美人にならなければ人情喜劇は成り立たないんだというある種のパロディになっているといえるとは思う。

しかしそれは近所のおばあさんの家で起きた窃盗事件の犯人に疑われてしまったように非常にもろいものであり、そのことをクドカンも重々承知した上でシナリオの筆を進めているんだけど、どこかでそれが足かせになって散漫になっちゃってて、そういうところが何かすっきりしないものとして残るゆえんになっているんだよね。

まぁ、クドカンにとってはチャレンジだったろうけど、全体的に中途半端だったといわざるをえない。

ただ、役者陣の健闘はプラス要素で、これがなければ途中でホントに放っぽり出すところだった・・・

でも、あのハムカツ食いてぇー!作り方見てると、相当カロリー高そうなかんじはしたけど(笑)。

 --------------------

舞妓Haaaan!!!(2007年・東宝・120分)WOWOW

 監督:水田伸生

 出演:阿部サダヲ、堤真一、柴咲コウ、小出早織、京野ことみ、吉行和子、伊東四朗

 内容:平凡なサラリーマン、公彦。彼は高校時代に修学旅行先の京都で舞妓に出会って以来、いつか舞妓さんと野球拳をするという夢を抱いていた。そんな中、念願の京都支社への転勤命令が下り、彼女を捨てて京都入り。颯爽とお茶屋デビューをしようと意気込む公彦だったが、「一見さんお断り」という壁が立ちふさがるのだった・・・。

評価★★/45点

阿部サダヲを主役に据えるなら小文字のaが4連続付くくらいのテンションで突っ走る映画しかないよなとは思ってたけど、これほどまでにハチャメチャなものだとは予想をはるかに超えていて、途中からついて行けなくなった・・・。

ただ、植木等(これが遺作になった)が出てきて、ああ、これは「無責任シリーズ」なのねと妙に合点がいったけど、時すでに遅く。。

“一見さんお断り”の映画ってこういうことをいうのだね・・(笑)。。

夢のシネマパラダイス371番シアター:パニック・イン・パニック

デイ・アフター・トゥモロー

Day_after_tomorrow_ver4 出演:デニス・クエイド、ジェイク・ギレンホール、イアン・ホルム

監督・脚本:ローランド・エメリッヒ

(2004年・アメリカ・124分)MOVIX仙台

内容:温暖化による異常気象で、世界中が大災害に見舞われ始めた。そして地球は凄まじい速さで氷河期へ突入。気象学者のジャックは、ニューヨークにいる息子を救出すべく、極寒の中ワシントンを発つが・・・。

評価★★★/65点

“たった何日かで世界が浄化されてしまうというのは虫が良すぎはしないか。やっぱ腐海にはかなわないな。”

ラストの地球のアップと「こんなに空気が澄んでる地球は見たことない。」というセリフ・・・。

おもいっきりハデなディザスター軍団が風のようにやって来て風のように去っていった後のとってつけたような安易すぎるエコロジズム。

引っかかるねぇオイラは。

単純に楽しむべき映画だとは分かっていてもやはり引っかかる。

大海嘯が起った後、人類を待っていたのはさらに永く苦しい業苦だったはず・・・なんだけどね。

 ---------------------

ツイスター

Twister出演:ビル・パクストン、ヘレン・ハント、ジェイミー・ガーツ、ケイリー・エルウィズ

監督:ヤン・デ・ボン

(1996年・アメリカ・113分)仙台第1東宝

内容:幼い頃に大竜巻で父親を失ったジョーは、竜巻を追う観測チームのリーダーとなっていた。ある日、彼女のもとに夫のビルが離婚届にサインをもらうために新しい恋人のメリッサと一緒にやって来るが、かつて自分が考案した竜巻観測機ドロシーを見て心が騒ぎ出す。彼らのライバルであるチームも竜巻の観測に情熱を燃やしており、竜巻のド真ん中に命がけで観測機を置くことを競うが、巨大な竜巻になかなか近づくことができないでいた・・・。

評価★★★★/80点

人の不幸を見るのは実は内心好きなのだけど(笑)、自ら不幸に突き進んでいくおバカさんを見るのはもっと好きかもな憐れなわたくしめをどうかお許し下さい。。。

 ---------------------

イントゥ・ザ・ストーム

Poster2出演:リチャード・アーミテージ、サラ・ウェイン・キャリーズ、マット・ウォルシュ、アリシア・デブナム=ケアリー

監督:スティーヴン・クエイル

(2014年・アメリカ・89分)WOWOW

内容:アメリカ中西部の街シルバートン。竜巻の撮影を専門とするピート率いるストーム・チェイサーはなかなか成果を上げられずにいたが、チームの気象学者アリソンは、シルバートンにかつてない巨大竜巻の襲来を見出す。一方その日、地元高校では卒業式が執り行われようとしていた・・・。

評価★★☆/50点

ディザスタームービーは基本何も考えずに見て楽しむジャンルだけど、見せ方が一辺倒な流れだと飽きてきちゃうんだよね。

で、この映画の場合、のっけから竜巻をこれでもかと見せてくるサービス精神旺盛さがあるんだけど、15分でパターンが読めてしまう

例えば田舎町だけじゃなくて高層建築物や住宅街が密集する大都市を襲うとかロケーションに変化をもたせないと・・。

YouTubeを意識したPOV視点の動画仕立ての映像も、リアリティ志向とは裏腹に作り物感がありありでイマイチだったし。結局1番ハラハラドキドキしたのは高校生2人が密閉空間に閉じ込められて、そこがどんどん浸水してくる中で間一髪で救助するシーンというアナログなものだったww

まぁ、ここ数年で地震・津波・噴火・洪水etc.を目の当たりにしてきた日本人にとっては、このくらいのレベルじゃ驚かないよね

 ---------------------

ポセイドン・アドベンチャー(1972年・アメリカ・117分)NHK-BS

 監督:ロナルド・ニーム

 出演:ジーン・ハックマン、アーネスト・ボーグナイン、シェリー・ウィンタース、レッド・バトンズ

 内容:ギリシャに向って航行中の豪華客船ポセイドン号は、クリスマスパーティの最中に、海底地震による大津波を受けて転覆。瞬く間に数百名の命が奪われ、かろうじて生き残ったわずかな人々。混乱が続く中、神を頼るなと主張する型破りな牧師スコットに率いられた数人は、上下が逆になった船内を船底(上を)目指して進み始めるが・・・。’70年代に大流行したパニック映画ブームの元祖火付け役となったパニック・スペクタクル。

評価★★★☆/70点

“すべてが逆さまになった世界で何が正しいのか、何が間違っているのか分からないという極限状況を泥臭く描いたという点では評価できる。”

パンツまる見えだろうが、ブヨブヨの身体をさらけ出そうが、ケツにしがみつこうが、ずぶ濡れになって胸がスケスケになろうが、とにかく生き抜きたい!そのハンパない感情。

ベテラン俳優陣の底力には頭が下がります。

 ---------------------

ポセイドン

837c83z83c83h8393 出演:カート・ラッセル、ジョシュ・ルーカス、ジャシンダ・バレット、リチャード・ドレイファス

監督:ウォルフガング・ペーターゼン

(2006年・アメリカ・98分)盛岡フォーラム

評価★★☆/50点

内容:大晦日の夜。北大西洋をNYに向けて航行中の豪華客船ポセイドン号ではニューイヤー・イブのパーティが華やかに催されていた。ところが、50メートルに及ぶ巨大な大波に突如として呑まれた船は、瞬く間に船底を上に向けて完全に転覆。4千人の乗客の多くは一瞬にして命を失ってしまう。わずかながら生き残った生存者たち。船長は救助が来るまでその場にとどまるように命じる中、プロのギャンブラーであるディランは直感を信じて一人脱出を企てる。一方、前NY市長のロバートも別の場所にいる娘ジェニファーを捜すためディランと行動を共にする・・・。いわずと知れた「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイク。

“こんなダイエット意味ない。。”

アクが強く人間臭さに満ちあふれた登場人物たちが織り成す人間模様、CG皆無の巨大実物船体セット、やや哲学じみたキリスト教精神、神との対決、スリリングな冒険アドベンチャーといった要素が詰め込まれた娯楽スペクタクル大作「ポセイドン・アドベンチャー」。

しかしこのオリジナルを体脂肪率が優に45%を超えるメタボリック症候群と断定したリメイクスタッフは苛酷なダイエットを課すことを決定!

そこで選ばれたのが、ドイツ仕込みのWolfgang式ダイエット。

それにより悪玉コレステロールと決めつけられた人間ドラマの完全除去に成功し、体脂肪率8%のシャープでスリムな体型へと見事に変貌を遂げた!

が、あまりにも性急なダイエットと出来合いの栄養分しか摂れなかったせいで、中身はスカスカ栄養失調寸前状態という有り様になってしまったのであった・・・。チャンチャン。

CGなどにより映像面では格段の進歩があったのはいいけど、肝心要の逆さま感覚が全く感じられないのは致命的だったね。

また、消防士になったら死ぬ運命の男カート・ラッセルは今回も「バックドラフト」同様の顛末を迎えるけどあっけなさすぎるし、人間ドラマが無いに等しいので、オリジナル作でのジーン・ハックマンの悲壮な結末ほどのインパクトも皆無。

はたして彼の死に意味はあったのだろうか、と逆に可哀想に思えてくる。

完全なムダ死にだね。。。

 ---------------------

タワーリング・インフェルノ

7089 出演:スティーブ・マックイーン、ポール・ニューマン、フェイ・ダナウェイ、フレッド・アステア、ウィリアム・ホールデン

監督:ジョン・ギラーミン

(1974年・アメリカ・165分)NHK-BS

内容:138階建ての超高層ビル“グラス・タワー”で完成披露パーティが行われている頃、81階の倉庫から出火したボヤが原因でビルは激しい炎に包まれた。135階のパーティ会場には逃げ遅れた人々が取り残され、外からの救出を待つ。消防隊長のオハラハンは、ビル設計者のダグと協力して消火、救出活動にあたる。。。

評価★★★★/80点

見始めたら止まらないカルビーかっぱえびせん♪

トイレに行くタイミングさえ見事にないよ。

後の映画に与えた影響も多々あるはずだけど、火事だというのにパーティを続行しつづける社長の無知と傲慢さは「ジョーズ」(1975)に出てくる市長そのもの。

また、オープニングのヘリ飛行シーンのアングルやカットなどそのまんま「ジュラシック・パーク」のヘリ飛行シーンなわけで、確実にその後の娯楽作に受け継がれていくネタの宝庫がぎっしりと詰まった超高層ビルであるともいえるだろう。

« 2016年1月 | トップページ | 2016年3月 »

2023年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ