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2015年12月 5日 (土)

夢のシネマパラダイス450番シアター:偶然にも最悪な帰結

藁の楯

O065009191020029_650出演:大沢たかお、松嶋菜々子、岸谷五朗、伊武雅刀、永山絢斗、余貴美子、藤原竜也、山崎努

監督:三池崇史

(2013年・日本・125分)WOWOW

内容:財界の大物・蜷川隆興の7歳の孫娘が惨殺された。容疑者は8年前にも少女を殺害し、釈放されたばかりの清丸国秀だった。しかし、なかなかその足どりをつかめない中、業を煮やした蜷川は“清丸を殺した者に10億円を支払う”という新聞広告を出す。こうして全国民の標的になり観念した清丸は福岡県警に自首する。さっそくその身柄を東京・警視庁に移送するため、警護課の銘苅一基をリーダーとする5人の精鋭が護衛官として集められ、国の威信をかけた護送任務が始まるが・・・。

評価★★★/60点

例えばナベツネが同じように犯人を殺した者に10億やるって読売に一面広告出したらどうなるw!?

って考えただけで日本の国民性としてありえない話だし、さらにいえば、こんなのヘリで警視庁に飛べばいいだけの話だと思うけど、荒唐無稽な着想設定を2時間間延びせずいかにリアリティをもった娯楽演出で描き切るかが肝になってくると思う。

で、護送車にニトロを積んだトラックが突っ込んでくる前半までは見ていられるレベルだった。

が、新幹線に乗り換えてからの後半は急速にどっちらけ。。内通者探しの内部分裂を引っ張りすぎだし、刺客が単発だし、警察上層部の買収もありきたりだし・・。

ここで起承転結の“転”調ができていればまだ見れたと思うんだけど。

例えば、清丸を殺す動機が「金の話が絡むと全てが言い訳に聞こえる」という範疇を超えた刺客を登場させるとかね。清丸以上のカリスマ殺人鬼とか(笑)。藤原竜也のわめき散らしとは真逆の無表情なサイコパスにして、金なんていらないからただ人を殺したいっていう。

で、そのハンニバルレクターが清丸を殺しちゃって、え!?こいつに10億払っていいのかよ!?みたいなww

そこまでブッ飛んでいればまだダレずに見れた、かなw

まぁ、絵的にはよくも悪くもこれが日本映画の限界なんだろうけど、シナリオはまだまだこんなレベルじゃないだろ、、と思いたい。。

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S.W.A.T.(2003年・アメリカ・111分)NHK-BS

 監督:クラーク・ジョンソン

 出演:コリン・ファレル、サミュエル・L・ジャクソン、ミシェル・ロドリゲス、LL・クール・J、ジェレミー・レナー

 内容:ロス市警のSWAT隊員ストリートと相棒ギャンブルは、銀行強盗の作戦現場で人質に怪我を負わせてしまう。この件でギャンブルはクビになる一方、ストリートは備品係への左遷を受け入れる。そして半年後、彼はホンド巡査部長率いるSWATチームのメンバーに選ばれ復帰する。やがてその新チームに麻薬王を護送する命令が下るが・・・。

評価★★★/60点

前半はSWAT隊員の訓練や日常を描き、後半は護送される麻薬王が自分を逃がしてくれたら100億円払うでー!と豪語する中でのサスペンスフルなアクションが描かれるのだけど、前後半でかなり毛色の異なる作風になっていてやや面食らってしまう。

個人的にはSWAT隊員の日常に対してそもそも需要がないし(笑)、前半1時間以上もかけたわりにはチームのキャラクターがいまいち伝わってこなかったので、もう序盤から麻薬王護送の話で運んでいった方がもっと面白くなったと思う。

しかし、ラスボスが飛行機で逃げようとしてあえなく挫折するパターンはもう見飽きたなww

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コラテラル

Collateral 出演:トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス、ジェイダ・ピンケット=スミス、マーク・ラファロ

監督:マイケル・マン

(2004年・アメリカ・120分)MOVIX仙台

評価★★★/60点

内容:ロサンゼルスで12年間タクシーを運転してきたマックスは、ある夜、運悪くプロの殺し屋ヴィンセントを乗せてしまう。一晩で5人の殺しを請け負っていたヴィンセントは、タクシーで移動しながら冷徹に仕事を実行していくのだが・・・。トム・クルーズが初の悪役に挑んだ果てにあるものとは・・!?

“《ヴィンセント》・ドノフリオ!”

アンタ、「メン・イン・ブラック」に出てた奴だろ?そうなんだろヴィンセント。

銀髪の頭がパッカーーンて開くと中から小っちゃい宇宙人が出てくるんだろ(笑)?そうなんだろヴィンセント。

人物描写がマックスに比して極端に浅いのは、ようするにアンタ人間じゃないんだろ?そうなんだろヴィンセント。

本当の殺し屋ヴィンセントはすでにこの世にいないんだろ?アンタが消したから、だろ?

どうりでプロの殺し屋にはあるまじき行動をしちゃうんだろ?そうなんだろヴィンセント。

マックスが予想外の反抗を見せるとは思わず、対処の仕方がマニュアルの想定外でぶっちゃけわけ分からなくなったんだろ?そうなんだろヴィンセント。

ホントのことを言ってくれ。

地下鉄でのマックスとの撃ち合いもマックスとやり合うのがもう面倒臭くなって、自分で自分の胸撃ったんだろ?そうなんだろヴィンセント。

ラストの地下鉄の座席で眠ったようにうなだれて死んでる姿は、もうアンタが頭の操縦席から抜け出した後の抜け殻なんだろ?

そうなんだろ、、う、う、、宇宙人!!

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チェンジング・レーン(2002年・アメリカ・98分)WOWOW

 監督:ロジャー・ミッチェル

 出演:ベン・アフレック、サミュエル・L・ジャクソン、トニー・コレット、シドニー・ポラック

 内容:ハイウェイでの急な車線変更が原因で人生の危機に直面した2人の男が、互いに相手に対する怒りを爆発させ、やがて命がけの闘いへとエスカレートしていく・・・。

評価★★★☆/70点

基本的にこの手の他人の不幸を神の目線で悠々と眺めるのは好きなのだが、この映画の中に舞い降りてしっかりと地に足をつけられなかったのは、この映画の罪であり不幸でもある。

でも最初の事故の対応はやっぱベン・アフレックの方に落ち度があると思われ。。

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レディ・キラーズ(2004年・アメリカ・104分)WOWOW

 監督・脚本:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン

 出演:トム・ハンクス、イルマ・P・ホール、ライアン・ハースト

 内容:アメリカ南部ミシシッピ州。カジノの事務所近くで一人暮らしをしている老婦人は、楽団の練習をするために部屋を借りたいという教授と名乗る男に地下室を提供することに。そして楽団仲間4人が新たにやって来るが、実は自称・教授率いる彼らは、カジノの金を盗もうとする強盗団だった・・・。1955年の「マダムと泥棒」をリメイク。

評価★★/40点

南部の匂いがしない、土の匂いがしない、汗の匂いがしない、人の匂いがしない、殺しの匂いがしない、ハンクスの匂いがしない、兄弟の匂いがしない、、

、、、心に残らない。

音楽に身を委ねたいんじゃない。映画に身を委ねたいんだよオレは。

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ブロークダウン・パレス(1999年・アメリカ・101分)DVD

 監督:ジョナサン・カプラン

 出演:クレア・デーンズ、ケイト・ベッキンセール、ビル・プルマン

 内容:高校の卒業旅行でタイのバンコクに旅をし、ハンサムな青年に出会った二人は、彼の荷物を預かるが、その中から身に覚えがないヘロインが発見され・・・。現在も東南アジアへ旅行する若者たちが何人も無実で投獄されているという痛々しい事実がもとになった作品。

評価★★★/60点

初めての海外旅行者向け安全危険マニュアル過酷友情編!

教材としては★5っつ。

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シークレット ウインドウ(2004年・アメリカ・96分)WOWOW

 監督・脚本:デビッド・コープ

 出演:ジョニー・デップ、ジョン・タトゥーロ、マリア・ベロ、ティモシー・ハットン

 内容:スランプ中の小説家モートを見知らぬ男が訪ねてきた。「俺の小説を盗んだ」と言いがかりを付ける男の狙いとはいったい・・・?原作はスティーブン・キング。

評価★★/45点

パッと見た目は足がつかないくらい深いのかなと思わせるが、ドボンと飛び込んでみたら膝下までしかない浅さで違う意味でドボン・・・。

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ガントレット(1977年・アメリカ・115分)NHK-BS

 監督:クリント・イーストウッド

 出演:クリント・イーストウッド、ソンドラ・ロック、パット・ヒングル

 内容:フェニックスの警官ショックリーは、ギャングの絡んだある事件の重要証人のガスを、ラスベガスから護送してくる仕事を命じられる。ところが、男とばかり思っていたガスは、女学生のような顔をした売春婦だった。ガスはフェニックスに行けば殺されると同行を拒むが、ともかく出発した2人は次々と命を狙われる・・・。

評価★★★/65点

やっぱアメリカ人って、根本的に、、、

バカなんだねぇ

「男はつらいよ」の、おいちゃんも言うことだろう。

バカだねぇ、ホントにバカだよ。俺は頭が痛くなってきた、、、はあ~ぁ。。

って寝込んじゃうんちゃいまっかww

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裸足のピクニック(1993年・日本・92分)NHK-BS

 監督・脚本:矢口史靖

 出演:芹沢砂織、浅野あかね、Mr.オクレ、梶三和子、あがた森魚、泉谷しげる

 内容:女子高生の鈴木純子はある日、たまたま借りた定期券でのキセル乗車がバレて駅員に捕まってしまう。事情聴取から逃げ出した彼女は、疎遠になっていた祖母の家に駆け込むが、その祖母はたったいま息を引き取ったところだった。さらに、遺骨を抱え父母と一緒に帰る途中に車が交通事故に遭ってしまい・・・。

評価★★★/60点

男子高校生とシンクロ、女子高生とジャズ、おじいちゃんとロボット、東京育ちの浪人生と田舎暮らしの林業というふうに題材の組み合わせの意外性を借りてハートウォーミングなコメディを作り上げる矢口ワールドに慣れ親しんできた者としては、劇場デビュー作がこんなに毒気のあるブラックコメディになっているとはかなり意外だった。

また、次の展開が読めない破天荒ぶりも、破綻なく定番に落としていく現在の作風とは天地の開きがあり興味深い。

作りはまだまだ粗いんだけど、今回の不条理極まりない転落ロードムービーはすこぶる個性的で、引き込まれるに足る作品になっていたと思う。

もう最後の方なんて主人公が貞子状態になってたからなw

しかし、ブラックではあれど笑えないのは問題。やっぱり今の作風の方がいいね。

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