夢のシネマパラダイス245番シアター:クローズZERO
クローズZERO
出演:小栗旬、やべきょうすけ、黒木メイサ、桐谷健太、岸谷五朗、高岡蒼甫、山田孝之
監督:三池崇史
(2007年・東宝・130分)WOWOW
評価★★★☆/70点
内容:偏差値最低&最凶最悪の不良学生の巣窟、私立鈴蘭高校。いまだかつて鈴蘭を制覇した者がいない中、現在は芹沢(山田孝之)率いる最大派閥を最右翼として日々抗争が繰り広げられていた。そんな鈴蘭にある日、暴力団組長の息子である滝谷源治が転入してくる・・・。
“笑撃のバカ映画”
頭スッカラカンにして何も考えずに楽しめる偏差値最低のバカ映画って日本映画にあまりないんだけど、今回の三池映画はそのド真ん中をいくようなクソバカ映画だった。最大のホメ言葉だからねこれw。
群雄割拠と下克上が支配する鈴蘭高校を舞台に繰り広げられる超ワルどものてっぺんを目指す天下布武への道!
どっからどう見てもバカです・・・。話だけ聞けば、なんかワンピースと似たようなかんじだけどね(笑)。
なんかマンガの見開きのコマに擬音でズッドォーーン!!と大見得を切ったようなシーンと迷いのないバカ台詞のオンパレードに、終始笑いのツボにハマッて面白おかしく見ちゃったな。
しかし、ラストの天王山大決戦で、黒木メイサの歌をかぶせてきたのにはまた別なサブッな笑いになっちゃったけど・・・。
でもこの超ワルども、なにげに手順をしっかり踏んでせっせと多数派工作に勤しんでるのよね(笑)。こいつら高校生ちゃうやんけーと思っちゃうけど。
ま、何も考えずに見るのが三池流だからいいんだけどさ。。ハリウッド行ってズドンと一発バカ映画を撮ってもらいたいな。タランティーノよ誘ってくれ。。
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クローズZERO Ⅱ(2009年・東宝・133分)WOWOW
監督:三池崇史
出演:小栗旬、やべきょうすけ、高岡蒼甫、桐谷健太、金子ノブアキ、三浦春馬、山田孝之、岸谷五朗
内容:芹沢多摩雄(山田孝之)率いる芹沢軍団を倒した滝谷源治(小栗旬)だったが、最強の男リンダマンを倒せず、鈴蘭はまだ混迷の中にあった。そんな中、2年前の忌まわしい因縁以来、休戦協定が結ばれていた鳳仙学園が鈴蘭に攻勢を仕掛けてくる・・・。
評価★★★★/75点
“このメンツで水滸伝作ってほしい。。”
じゃなきゃ真田十勇士とかでもいいんだけど、とにかくそう思わせるくらいキャラの立ち方が際立っていて、前作の貯金があるとはいえここまでプラスアルファされているとは思わなかった。
沸点に到達するには程遠いグッダグダの滝谷源治はイマイチだったけど、その他のキャラは最凶に強烈!
ロベロベ解禁ならずの牧瀬(高橋努)や、バガボンドに出てくる佐々木小次郎を思わず想起してしまった漆原凌(綾野剛)、切り傷にはセメダイン!が合い言葉の三上兄弟(伊崎右典・伊崎央登)、そして滝谷、芹沢を向こうにまわして圧倒的存在感を見せつけた鳴海大我(金子ノブアキ)、さらにここに片桐(やべきょうすけ)と川西(阿部進之介)の北野映画ばりのサイドストーリーが絡まり、もはや逢沢ルカ(黒木メイサ)の出る幕なし!
なにやら命を大切にしろといった青くさい道徳心や、刃物に対し異常なまでの嫌悪感を示し、男は素手で勝負だ!という男気をうたったりして一線は守っているけど、そういう形式ばったことは抜きにして、これらのキャラが所狭しと暴れまくる肉弾バトルだけで十分見応えのある作品になっている。
あとはあれだな、片桐の「もがき苦しんで歯食いしばって泥水飲んだって生きろ!生き抜け!」というセリフがあったけど、“生きろ!”ってセリフにオイラは本当に弱いんだよねぇ(笑)。
それだけで合格点あげてもいいくらいなんだけど、少年ジャンプ系のアツい匂いを漂わせるワルメン武闘映画がこの時代に日本映画で出てきたのはちょっとウレシいかも。
若手俳優の登竜門映画としてシリーズ化してもいいんじゃないかな、なんてね。。
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クローズEXPLODE(2013年・東宝・129分)WOWOW
監督:豊田利晃
出演:東出昌大、早乙女太一、勝地涼、KENZO、やべきょうすけ、高橋努、高岡早紀、岩田剛典、永山絢斗、柳楽優弥
内容:新年度を迎えた鈴蘭高校では、強羅(柳楽優弥)や高木(KENZO)ら新3年生たちが激しい頂点(テッペン)争いを繰り広げていた。そんな中、頭脳派の小岐須(勝地涼)陣営に勧誘された転入生の鏑木(東出昌大)は、そんなのには興味を示さない一方でクールな1年生の加賀美(早乙女太一)の存在が気になっていた。一方、柴田(岩田剛典)が束ねる黒咲工業高校では、少年院に送られていた藤原(永山絢斗)が地元暴力団をバックに不穏な動きを見せていた・・・。
評価★★☆/50点
メインキャストが一新されているということで、続編というよりはリブートといった方がいいと思うけど、リブートならスケールアップして進化してなきゃならないのに、逆にスケールダウンしてしまっては意味がない・・。
まずもって東出昌大に主役としてのパンチ力がないのは致命的。
鈴蘭の天下統一・テッペン争いを描き、また見る方もそれを期待しているのに、いや俺はそんなのに興味ないからと斜に構えているキャラ設定も問題だけど、東出の基本良い人感がにじみ出ていてワルになりきれていないのも大問題。主人公と同じく流れ者的な一匹狼のリンダマンに東出を当てた方がまだ活きたと思う。
あと、ストーリーの方も他校との抗争を盛り込むのはいいとしても、ヤクザ絡みのサイドストーリーまで入れたことでバランスがかなり悪くなっちゃってて、全体的に残念賞(笑)。
まぁ、高校生のケンカ祭りを何の変わりばえのしない同じスペックで3作続けて作る企画力の無さが1番の問題だけどね。、、って前作の感想でそれやれって言ってたの自分じゃん
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愛と誠(2012年・日本・134分)DVD
監督:三池崇史
出演:妻夫木聡、武井咲、斎藤工、大野いと、安藤サクラ、余貴美子、伊原剛志、市村正親
内容:1972年の新宿。財閥令嬢・早乙女愛は、復讐のために単身上京してきた札付きの不良・太賀誠にストーカーまがいの一途な恋心を抱いていた。彼を更正させようとした愛は自分が通う名門校に誠を編入させるが速攻退学処分になってしまう。そして関東一の不良校・花園実業へ転入した誠を追って愛も速攻で転校するのだった・・・。
評価★★★/60点
原作漫画を読んだことがない自分にとってはハイテンションかつけばけばしい世界観はなじみが薄くてほぼ置いてけぼり感覚に陥ってしまったんだけど(笑)、各役者に1曲ずつ割り当てられた昭和歌謡のミュージカル仕立てのパートが面白くてなんとか見続けられたかんじ。
特に余貴美子の「酒と泪と男と女」と安藤サクラの「また逢う日まで」は絶品だった。しかし安藤サクラのガム子はキャラ立ちしすぎて逆に怖かったけどね
しかし、つくづく三池崇史という男はスゲェなw
ジャンルを問わず年間数作ペースを一貫して守り続ける制作姿勢は、もはややっつけ仕事に走らなければ維持できないような多作ぶりなのだけど、リアリズムという縛りから映画を解き放ち圧倒的なフィクションを創作することにかけては右に出る者がいない三池節の中にしっかり取り込んでいて、そこがブレないところがスゴイ。
まぁその分、当たり外れが激しいのが玉にキズなんだけどね
今回は、う~ん、、やや外れかなww
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火山高(2001年・韓国・108分)渋谷東急3
監督・脚本:キム・テギュン
出演:チャン・ヒョク、シン・ミナ、キム・スロ、グォン・サンウ、コン・ヒョジン
内容:生徒達と教師が学園の覇権をかけて闘う異色アクション。17年間もの覇権争いが続く“火山高”。そこに転校してきたギョンスは、その強大なパワーに目をつけられ、武術の極意を記した秘伝書を巡る争いに巻き込まれていく。。
評価★★★☆/70点
“何が1番ウケるってMAX級のおバカ映画なのに、作り手の映画にかける情熱がビシバシと伝わってくること。少年ジャンプ黄金時代の正統な後継者は韓国にあり!!”
サッカーW杯での韓国の熱さ、まさに赤い悪魔・レッドデビルの熱狂と情熱の波を目の当たりにすれば、少年ジャンプ黄金時代のバカ正直な熱血さを今再現できるのは韓国しかありえない。
日本じゃ今となってはまず無理。
男を“漢”と書き、闘った相手を“友”と呼んだ、そんなことがお笑いにならずにまかり通った時代はもう過去のものとなった日本では。。
ジャンプ黄金時代に小・中・高校と過ごしてきた自分でさえも思わず笑っちゃうシーン満載だった本作品。というか今の自分にはお笑いおバカB級ムービーにしか見えないんだ、、、ああ、あの頃にはもう戻れない・・・。
今のジャンプはすっかり雰囲気変わっちゃってるしね。
ま、韓国映画の裾野の広さと情熱に乾杯!ゴチになりました。
<追記>ジャンプ黄金時代とは、80年代中頃~90年代中頃のこと。幽遊白書、スラムダンクの終了でジャンプ黄金時代は終わったかなと。
しかしこの火山高は80年代のマンガだね明らかに。
キン肉マン、北斗の拳、ドラゴンボール、キャプ翼、星闘星矢、魁!男塾、ハイスクール奇面組、シティハンター、こち亀、ジョジョの奇妙な冒険etc..とにかくものすごいラインナップだったなぁ。まさに熱血!
そんな時代の雰囲気も今回の火山高は見事に継承してくれた気がする。
Posted at 2002.12.26
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マルチュク青春通り(2004年・韓国・118分)WOWOW
監督・脚本:ユ・ハ
出演:グォン・サンウ、イ・ジョンジン、ハン・ガイン、イ・ジョンヒョク
内容:軍事政権下にある1978年の韓国。新興住宅地カンナムでもガラの悪いことで評判のマルチュク通りにある男子高校に転校してきたヒョンスは、ブルース・リーに憧れる高校2年生。通学中のある日、上級生に絡まれていたウンジュという美少女を助けるが、一目で恋に落ちてしまう・・・。
評価★★★/60点
“迫り来るオバハン、悶えるサンウ!マル秘青春悶々通り・・・てか。”
原題が“マルチュク通り残酷史”というだけあって、残酷な時代背景とともに青春の残酷な一面を友情と恋愛と暴力をもって映し出していく。
青春には生傷が絶えないが、この映画で描かれる傷は深くて重い。
そして押さえつけられ鬱屈していたエネルギーが、ブルース・リーの形を借りて「タクシードライバー」のロバート・デ・ニーロばりに爆発し、「韓国の学校なんて最低でクソ喰らえ!」とブチ叫ぶヒョンスの姿がとにかく印象的だった。
しかし、中途半端なシークエンスの連続だけだったと感じられることも否めず、ひとつの映画作品としても残酷な一面をさらけ出してしまった気がする。惜しいと言うべきなのか・・・。
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凶気の桜(2002年・東映・122分)WOWOW
監督:薗田賢次
出演:窪塚洋介、RIKIYA、高橋マリ子、須藤元気、原田芳雄
内容:若きナショナリストの山口ら幼なじみ3人は東条英機版ネオナチともいうべき結社“ネオ・トージョー”を立ち上げる。特注の白い戦闘服を身にまとった彼らは、育った町・渋谷から汚いゴミを一掃しようと、日々街中でチーマー狩りに勤しんでいた。そんな彼らを右翼系の政治結社・青修同盟の会長も一目置いていた。が、やがて3人は青修同盟と対立する暴力団との抗争の渦に巻き込まれていく・・・。
評価★★★/55点
まった叫んでるよアイツは、、、
お前だよ窪塚ァ!
お前なぁ、そのハゲ頭みがいてよく考えてみろ。美味そーを、まいうそーって言う連中のバカ頭と一緒によく考えてみろ。
渋谷だけが日本じゃねえんだよ!
岩手さ来てみれ!
何もねぇから(爆)。
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