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2015年9月24日 (木)

夢のシネマパラダイス223番シアター:私、ワイヤーに縛られるのが好きなんです・・!?

グランド・マスター

Poster出演:トニー・レオン、チャン・ツィイー、チャン・チェン、マックス・チャン、ワン・チンシアン

監督:ウォン・カーウァイ

(2013年・香港・123分)WOWOW

内容:1930年代の中国。北の八卦掌の宗師(グランド・マスター)・パオセンは北と南の流派統一を進めていたが引退を決意し後継者を探していた。そして、南の詠春拳の使い手・イップ・マンを宗師に指名した。しかし、パオセンの一番弟子・マーサンはこれに反発、さらにパオセンの娘で奥義六十四手を使えるルオメイも後継に名乗りを上げる・・・。ブルース・リーの師匠としても知られる伝説の武術家・イップ・マンの波瀾の人生を描く歴史カンフー・アクション。

評価★★☆/50点

ウォン・カーウァイ作を約10年ぶりに鑑賞。

で、10年ぶりに思い出した。

この監督の撮る映画の筋を追うのは野暮なことだと(笑)。

ため息の出るような映像世界に浸り、美しい女優に耽溺することこそがカーウァイ映画の醍醐味なのだと。

しかし物語がないと安心できない自分は、まったりとした淀みのある空間に身をゆだねればゆだねるほど行き場のない倦怠感に襲われていつもなにか乗り切れないのだ・・・。

で、今回もそう。。

絵面だけはホレボレするような品のある映像美で彩られているのだけど、寄りとスーパースローの多用だけで成り立つアクションシーンは重力もスピード感も全く感じられず、、こんな心躍らないカンフー映画見たのは初めてかも。

活劇としてのカンフーアクションを見たかった身としては正直ツマラなかった・・。うーん、、同じのをチャン・イーモウに撮らせてたらどうだったんだろうww

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グリーン・デスティニー

Image11 出演:チョウ・ユンファ、ミシェル・ヨー、チャン・ツィイー、チャン・チェン

監督:アン・リー

(2000年・米/中・119分)東京国際映画祭

評価★★★★★/100点

内容:剣の英雄たちが群雄割拠する時代、天下の名剣“グリーン・デスティニー”(碧名剣)の唯一の使い手としてその名を轟かせるリー・ムーバイ(チョウ・ユンファ)は、ムーダン山での瞑想修行を切り上げ、女弟子ユー・シューリン(ミシェル・ヨー)のもとへやって来る。ムーバイは、荷送の警護で北京に行くシューリンに、彼の分身であるグリーン・デスティニーをティエ氏に届けるように頼む。しかし、その途端に何者かの手によって盗まれてしまう。2人は謎めいた貴族の娘イェン(チャン・ツィイー)を疑うのだが・・・。19世紀の中国を舞台に、秘剣をめぐる戦いと2組の男女のロマンスとを絡めて描いたアクション史劇。「マトリックス」のアクション演出で一躍脚光を浴びたユエン・ウーピンがアクション監督を務めている。

“マトリックスの後にコイツ、マトリックス・リローデッドの後に「HERO」とまるで機を見計らったように本場ハリウッドに刺客を送り込む中国。なかでもこいつは最高の刺客!”

そしてコイツはこう豪語している、、、「こっちの方が本場なんじゃい!」と。

マトリックスももちろん面白かったし、ストーリーの発想力ではコイツよりも上なのだが、総合力ではコイツの方に軍配をあげたい。

香港映画が香港映画たるゆえんであるところのお得意のシンプルな筋立てをベースに、十八番の武侠世界を見事に描いてくれたと思う。

そしてアクションも見事というほかない。完全に気に入りますた。

娯楽から芸術(ここでいう芸術とは特に絵画としての空間芸術)に昇華する一歩手前の境界線上を、まるでしなった竹林の上を駆け抜けるごとくこの映画は疾駆している。

あくまでエンタメの領域にとどまっている所が個人的にはツボにハマッタかんじ。

この境界線を越えちゃったのが「HERO」だと思うのだけど、個人的にはダメなんだよね、ああいうのって。。

やはりシンプル・イズ・ザ・ベストかつ芸術に昇華してしまう直前にあるエンタメ映画ほど強力なものはないと思う。そこらへんの微妙なバランスがね、難しいんだけど、この映画はそこが絶妙だった。

ま、あくまで自分の好みってだけのことだけど。。

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HERO

S2038134_2 出演:ジェット・リー、トニー・レオン、マギー・チャン、チャン・ツィイー、ドニー・イェン

監督:チャン・イーモウ

(2002年・香港/中国・99分)MOVIX仙台

内容:統一前の戦乱の中国。後に始皇帝となる秦王のもとに、無名(ジェット・リー)と名乗る一人の男が現れた。秦王を狙う3人の刺客を倒した無名は謁見を許され、槍の達人・長空(ドニー・イェン)、愛し合う男女の刺客・残剣(トニー・レオン)と飛雪(マギー・チャン)、、、彼らの最期の姿とその経緯を話し始めた。しかし、そこに嘘があることを秦王に見抜かれた無名は、やがてまったく別の物語を語り始める。はたして無名が国王に謁見した真の目的とは!?チャン・イーモウ監督が、ジェット・リーらアジアのスターを集めて作り上げた壮大な歴史エンタテイメント。

評価★★☆/45点

正直がっくり。

そもそも1時間39分という尺に5人もの主要登場人物のエピソードが収まりきれるのかという疑問は持っていたのだけど、予想以上にハチャメチャでもう何と言えばよいのか・・・。

恋人同士の残剣と飛雪なんて意見が違っただけで斬り合いをしちゃうのかよっ!みたいな。。アメリカ映画でいったら恋人同士が銃で撃ち合いをするようなもんだろ。

もちろん残剣、飛雪それぞれのキャラの描き込みがもっと深ければ観てるこっち側としても楽に受け入れられると思うのだけども、なにしろ各キャラの描写が大甘でお話にならない。

ま、そもそも話の構成の仕方からして大失敗でしょこれ。

黒澤の「羅生門」のマネなんかしなくたっていいんだよ、いちいち。

中国とか香港映画、しかも武侠ものとくればもうシンプルでいいのよシンプルで!ある意味それが中国語圏映画の基本だし、強みじゃないスか。それをわざわざ背伸びしてごちゃごちゃかき混ぜるなんて愚の骨頂っしょ。

しかも色分けされた各エピソードがゲキ浅ゲキ薄で全然話の構成が生きてない。こんな浅っさーい映画観たのも久しぶり。

そう感じたのはアクションの動きも一役買っちゃってるんだよなあ・・・。

ほとんどスローモーションだもん。速さが全くなくて、それだけで鈍重になっちゃってるばかりか映画全体まで引きずられてそう見えちゃうんだよね。

雑誌やパンフレットで戦いのシーンが載ってるのを見ると、なんか凄そうだなと思っちゃったけど、何のことはない、単に一枚絵としては素晴らしいだけで、それが動き出すとどうってことはなかったというかんじ。

一枚絵として見るともの凄く美しく素晴らしい場面が多いのは確かなんだけども。

というわけで、もうホントがっくりきてたのだけど、チャン・イーモウ監督のインタビュー記事を目にしてまたさらにガックリ。。

監督がのたまうところによると、「興行的に当たる映画を最初から意図して作ったのだ。そのため上映時間は約1時間半にした。それは短いと1日1回多く上映できるからだ。でも、同時に芸術性も失いたくなかった。」

もうね、、「紅いコーリャン」や「秋菊の物語」はたまた「あの子を探して」を撮った監督の言葉とは到底思えない・・・。アータはバカかと。ほんとバカだろと叫びたい。

上映時間を短くしてまで当たる映画を作りたかった理由もよく分からんし、同時に芸術性も失いたくないってねアンタ、それができるったらホント黒澤明くらいしか思いつかないよ。

ここでオイラが大好きな「グリーン・デスティニー」との違いを指摘しておくと、「グリーン・デスティニー」はやはりいっぱしのエンタメ作品なんだよね。芸術性が強いとはいえない出来。しかし、芸術性の領域に一歩踏み込む手前の娯楽性の領域にあると思うわけで。そのバランス感覚がすごく好きなわけで。

一方、「HERO」はというと、当たる映画を狙っておきながら芸術性の領域に何の迷いもなく踏み込んじゃってる。しかも相当奥まで踏み込んじゃってるわけで。バランスなんてはなっから無いわけ。それが一枚絵として見ると凄いけど、動き出すとどうってことないという理由の1つだと思う。

〔追記〕

 最高の境地とか意識下における戦いを繰り広げていたとかって、まんまマトリックスの影響を受けてない?

でも、「グリーン・デスティニー」のReviewでも書いたけど、あの映画と今回の映画ってアジア・中国がハリウッドに送り込んだ刺客だと思ってるんです。相手はかのマトリックス軍団。

で、個人的には第1戦はアジア軍の勝利、2戦目はハリウッド軍に返り討ちにあった「HERO」ってことで1勝1敗。で、3戦目は、レボリューションの不戦敗ってことで。なんだ不戦敗って(笑)。

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女帝〔エンペラー〕(2006年・中/香・131分)DVD

 監督・脚本:フォン・シャオガン

 出演:チャン・ツィイー、ダニエル・ウー、グォ・ヨウ、ジョウ・シュン

 内容:五大十国時代の中国。皇帝の実弟リー(グォ・ヨウ)は、兄を殺し王位を簒奪、さらに兄の王妃ワン(チャン・ツィイー)をもものにしようとする。それに対し、ワンは義理の息子でありながら秘かに想いを寄せ合っていた皇太子ウールアン(ダニエル・ウー)を守るため結婚に同意する。一方、ワンを父に寝取られてしまったことに絶望して呉越に身を置いていたウールアンは、父の仇を討つ決意を固めるのだった・・・。シェイクスピアの「ハムレット」を下敷きにした歴史ドラマ。

評価★★/40点

まず、年に1回は必ず見られるこのテの壮麗なワイヤーアクションものは正直見飽きてきたというのがあるし、年に1回このテの作品に出ずっぱりのチャン・ツィイーもいい加減見飽きてきたし・・・。

「グリーン・デスティニー」「MUSA―武士―」「HERO」「LOVERS」ときて、間に狸御殿のお姫様とゲイシャをはさんで女帝やろ。

現代劇見たいんですけど・・(笑)。

今回のようなドラマが全くもって希薄だと、もう絵づらだけだもんなぁ。それだけを2時間以上見せられるのも正直萎えてくる。。

せっかくシェイクスピアを持ち出してきたのに、欲張って絵になるチャン・ツィイーを主軸にしちゃったもんだから、まるでボタンの掛け違いのように視点がどんどんズレていっちゃって、とてもじゃないがストーリーそのものに入り込んでいく気にもなれないし。ヒドイです、これ。

ただ、360度どっからどう見ても絵になるチャン・ツィイーにだったら毒盛られてもイイとは思った(笑)。。

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