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2015年5月17日 (日)

夢のシネマパラダイス234番シアター:驚異の新世界/ニュー・ワールド

クラウド アトラス

Poster_2出演:トム・ハンクス、ハル・ベリー、ジム・ブロードベント、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジム・スタージェス、ぺ・ドゥナ、スーザン・サランドン、ヒュー・グラント

監督・脚本:ウォシャウスキー姉弟、トム・ティクヴァ

(2012年・アメリカ・172分)WOWOW

内容:1849年、青年ユーイングは奴隷貿易のために航海に出るが・・・。1936年、ユーイングの航海日誌を読む若き作曲家フロビシャーはのちに幻の名曲と呼ばれる「クラウド アトラス」の作曲に挑むが・・・。1973年、原発をめぐる巨大企業の汚職を暴いた女性記者ルイサは命を狙われるが・・・。2012年、殺人事件を起こした作家ホギンズの自伝のベストセラーにより編集者はひと山当てるが・・・。2144年、クローン人間の少女ソンミ451は自我に目覚め、反乱を企てるが・・・。そして文明が崩壊した遥か未来、ある羊飼いの男のもとを一人の女が訪ねて来るが・・・。過去・現在・未来と時代も場所も異なる6つのエピソードを通して人生の深遠を描く。

評価★★☆/50点

物語に触れて共感したり感動したりできるかどうか、その判断のベースとなる上で自分に多大な影響を与えた漫画がある。

少年時代に読み漁っていた手塚治虫の「火の鳥」だ。

人間とは?宇宙とは?生命とは?死とは?といった哲学的なテーマを永遠の生命“火の鳥”を狂言回しに子供ごころにも届くような普遍的なモチーフーSF、ミステリー、アドベンチャー、歴史、戦争、神話etcーを駆使し、およそ物語を形作るあらゆる要素を詰め込んで描いた一大叙事詩である。

その中で、それらの要素をつなげるキーワードとなったのが輪廻転生だった。

その点で今回の映画は火の鳥を連想させるイメージに満ちているのだけど、それを連想してしまったがゆえに逆に今回の物語に物足りなさを覚えてしまったのは不運だったかも・・。

その物足りなさの要因は輪廻転生とセットになるべき因果応報がほとんど意識されて描かれていなかったのと、6つの別時代の物語を同時進行でコラージュしていく構成がややこしくて分かりづらかったのと、それら個々の話がめっぽうツマラなかったことが挙げられる。壮大な時空間を隔てた遠い場所の話が皮膚感覚として伝わってこなかったのは痛かった。。

やっぱりキリスト教世界の人間が仏教的テーゼを扱うのはどこか抜けちゃう部分があるのかなぁと・・。

キャストが人種、性別、容姿、年齢をことごとく変えて1人6役こなしてしまう七変化だけが見所だったかも。特にヒュー・グラントの食人鬼には度肝を抜かれたけどねww

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ニュー・ワールド

Newwor 出演:コリン・ファレル、クオリアンカ・キルヒャー、クリストファー・プラマー、クリスチャン・ベイル、デヴィッド・シューリス

監督・脚本:テレンス・マリック

(2005年・アメリカ・135分)WOWOW

評価★★★/60点

内容:1607年、イギリスを旅立った船が北アメリカのヴァージニア近辺にたどり着いた。船長は、反乱罪に問われていたジョン・スミスを先住民との交渉役に抜擢し、開拓準備にとりかかる。しかし、スミスはたちまち先住民に捕らえられ、王の前で処刑される運びになってしまう。が、王の末娘ポカホンタスの懇願で命を救われたスミスは、彼女と深く愛し合うようになり・・・。

“手をのばせば触れられるような感覚を今回だけは感じることができなかった・・・。”

他のごく普通の映画とは異なる時間の流れを有し、“動”ではなく圧倒的な“静”の中に物語を重ね合わせていくという稀有な感性を持った映画空間を創り出してしまう生ける伝説テレンス・マリック。

他の映画に慣れていると、このテレンス・マリックの作品を流れるたゆたうような時の流れにはいささか面食らってしまい、あるいは退屈だと感じてしまう可能性は大いにある。

しかし、個人的には“静”・自然なるものに包容され愛撫されてしまう“動”・自然ではないもの(人間)の中に感覚が研ぎ澄まされていくような緊張感とともに、ある種の安らぎを感じて見入ってしまっていた。少なくとも今まで監督をつとめた3作品は。

ところが、だ。

今回はダメだった。

あろうことか時が経つにつれて、まさに退屈だと感じてしまったのだ。

それはなぜだったのか・・・。

最も手っ取り早い言い訳として思いつくのは、コリン・ファレルに人物の背景がにじみ出てくるほどの説得力が全く持てなかったということだろうか(笑)。

物語終盤に出てくるクリスチャン・ベイルとの差は如実だったし、そもそものところで、ジョン・スミスとポカホンタスが自然な流れの中で恋に落ちた理由を表現するのに、それを演じる役者に説得力がないというのは致命的だったと思う。

このことは、静と同調し、物語をことさらに追おうとしないテレンス・マリックの眼差しにもつながるのだが、その眼差しは詩的そのもので、それはいつもと同じ。しかし、その眼差しが向かうべき登場人物の心象風景がよく掴めないというか弱くて、柔らかで圧倒的な映像美は素晴らしかっただけに一応この点数にしたけど、映画としてはちょっとキビシイものがあるかな、、と。

アメリカ奥地に残された手つかずの大自然とイギリスの人工的な自然の造形美との対比など、ネイティブと文明への眼差しなんかは十分な見所となりそうなかんじだっただけに惜しい凡作だったといえよう。

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アポカリプト

Apo2_1 出演:ルディ・ヤングブラッド、ダリア・エルナンデス、ジョナサン・ブリューワー、ラオール・トゥルヒロ

監督・脚本:メル・ギブソン

(2006年・アメリカ・138分)2007/06/18・盛岡フォーラム

内容:マヤ文明崩壊前夜の中央アメリカ。ある日、青年ジャガー・パウが暮らしていた平和な村がマヤ帝国の傭兵に襲撃され、捕らえられたパウは妻子を村に置き去りにしたまま中心都市に連行されてしまう。そこで干ばつと疫病を鎮めるための儀式の生贄にされかけたパウの運命やいかに!?

評価★★★☆/70点

ジュラシック・パークの恐竜が出てくるようなジャングルから飛び出てきたのは、たくましい肉体を躍動させるフンドシ一枚姿の狩人だった!!

しかもこの狩人、何をするかと思いきや、泥を全身に塗りたくって黒いジャガーに変身。その名もジャガー・パウとして敵を一網打尽にするその様はまさにアメコミヒーローそのもの!

バットマンもびっくり

、、、ってなんじゃそりゃ。いや、「コマンドー」の素っ裸編として見る方が正しいのかも。。

とにかく、戦争の恐ろしさどころではない人間が原初から持つ野蛮な本質を悪趣味きわまりないラリッた残虐描写で捉えていくのは、それはそれで見応えがある。

、、が、結局何を描きたかったんだ!?というのが正直なところでもあり・・・。

しかし、生贄の儀式って実際あんなんだったんだろうか・・。山積みになった死体の山はまるで「キリング・フィールド」(1984)の虐殺現場そのものだったし。

人間の本質は昔と何ら変わってないってことなのかねぇ。

よぉーし。お次は全編日本語の時代劇を撮っておくんなまし!首も斬り放題、血しぶき飛び散り放題でっせ(笑)。。おいおい・・

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紀元前1万年(2008年・アメリカ・109分)WOWOW

 監督・脚本:ローランド・エメリッヒ

 出演:スティーヴン・ストレイト、カミーラ・ベル、クリフ・カーティス

 内容:人類とマンモスとが共存する紀元前1万年の世界。ヤガル族の若者デレーは、一族の次期リーダーに選ばれ、想いを寄せていたエバレットもゲットし幸せ一杯。が、ある日、彼の村が正体不明の一味の急襲に遭い、エバレットもさらわれてしまう。そこでデレーは仲間たちと一味の跡を追うのだが・・・。

評価★★☆/50点

一言でいえば、同監督の「スターゲイト」(1994)に出てくる星を舞台にした「アポカリプト」(2006)なお話といえばいいだろうか。

どこぞで見たことのあるネタと画ばかりで何の新味もなし・・・。

ま、何事もトンチンカンなエメリッヒだと思えばフツーに許せる範囲だけど、誰しもが想像外の時代であることをいいことに、紀元前1万年という大仰な設定の中でやりたい放題やっちゃって、しかもその結果が最低最悪のご都合主義のオンパレードというのがなんとも哀しいところ。

その中で、ヒロインのカミーラ・ベルが往年の大女優、エリザベス・テーラーにどこか似ているのが見所といえば見所かなぁ・・・。

この壮大なロケーションとお金とCGをピーター・ジャクソンあたりに与えて一本撮らせたらスゴイ映画になると思うんだけどね(笑)。。

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ラスト・オブ・モヒカン(1992年・アメリカ・112分)DVD

 監督:マイケル・マン

 出演:ダニエル・デイ・ルイス、マデリン・ストウ、ジョディ・メイ

 内容:18世紀、独立前夜のアメリカ東部、イギリス軍を率いるマンロー大佐の娘コーラは妹とともに、父に会うため植民地戦争の最前線へと向かっていた。ところが途中で、大佐の軍に妻子を殺されたマグア率いるヒューロン族に襲われ、コーラは命の危機に陥る。それを救ったのは、モヒカン族酋長の2人の息子ウンカスとホークアイだった・・・。サイレント期から何度も映画化されている作品「モヒカン族の最後」のリメイク。

評価★★★★/75点

あの長ったらしいスカート短く切ったらどうなんだい。水分も吸っちゃってますます歩きづらいだろうに・・。

そこが気になった(笑)。。

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