夢のシネマパラダイス30番シアター:トータル・リコール
トータル・リコール
出演:コリン・ファレル、ケイト・ベッキンセール、ジェシカ・ビール、ブライアン・クランストン、ジョン・チョー、ビル・ナイ
監督:レン・ワイズマン
(2012年・アメリカ・118分)WOWOW
内容:戦争による化学兵器で荒廃した21世紀末。世界は富裕層が暮らす“連邦”と、それ以外の貧しい労働者が暮らす“コロニー”という二極化が進んでいた。コロニーの工場労働者クエイドは、妻ローリーと暮らしていたが、希望のない毎日に嫌気が差す日々。そんなある日、有名人やスポーツ選手など好きな人工記憶を選んで楽しむことができるというリコール社を訪れ、憧れのスパイの記憶を選んだクエイドだったが・・・。
評価★★★★/75点
あれ?火星行きは?とか、ミュータントが出てこないとか、1990年版とは設定だけを借りて、あとは似て非なるものに仕上がっているかんじ。
だけど、ポール・バーホーベンのえげつないまでのアクの強さとどぎつさが薄まっている分、シンプルな逃走劇に特化した非常に見やすいSFアクションになっていて、個人的にはこっちの方が好みかな。
ブレードランナーを露骨に意識した世界観とビジュアルも見ごたえがあったし、地球を貫通するトンネルで地球の裏側まで“ザ・フォール”落ちていくという映画ならではのハッタリも面白かった。
また、手の中に携帯電話が埋め込まれていたり、ハンドルが左右自在にスライドして助手席側でも運転できる車や、冷蔵庫の扉がタッチパッドになっているといった近未来的SF要素も新味があって良かった。
映画の本当の見所はサスペンスアクションではなく、このユニークで斬新なSF設定とそれがすっかり社会になじんでいる都市空間の構築にあるのではないかと感じてしまうくらいそのこだわりは見事だったと思う。
いまいちハジケないコリン・ファレルだけにあまり期待していなかったけどw、思わぬ拾いもんだった。。
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トータル・リコール(1990年・アメリカ・113分)WOWOW
監督:ポール・バーホーベン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、レイチェル・ティコティン、シャロン・ストーン、マイケル・アイアンサイド、ロニー・コックス
評価★★★☆/70点
内容:フィリップ・K・ディックの短編を7000万ドルの巨費を投じて映画化したSFアクション大作。西暦2084年、平凡な建築技師のダグは、毎夜行ったこともない火星の悪夢に悩まされていた。ダグは人工的に旅の記憶を植えつけるリコール社を訪れるが、移植の途中で封印されていた本物の火星の記憶がよみがえる。
“バーホーベンの辞書にドメスティック・バイオレンスという言葉は存在しない”
シュワちゃん!いくら冷酷なシャロン・ストーンでもぶん殴ることはないんじゃないかい。果ては涙も流さず頭ぶち抜いちゃったりしてさ。
夜の夫婦生活なんて彼女に今までで最高の男よ!と言わせる程ハッスルしてイイ思いしてんのに。。あれもウソか・・・。
まぁこの点に限らずやはり過剰な描写がSFとしての面白みを殺しちゃっている。
シュワちゃんの盾にされて体に何発も弾ぶち抜かれた男の死体を敵さんが踏んづけて行くシーンがあるけど、わざわざ撮んなよっ。しかもどアップで。余計な場面が多すぎる。
が、しかし、いらない場面を取り除いちゃうとそれこそ映画にならなくなってしまうんだなぁ、これが・・・。恐っそろしい監督じゃ。。
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ピッチ・ブラック(2000年・アメリカ・108分)WOWOW
監督:デヴィッド・トゥーヒー
出演:ラダ・ミッチェル、コール・ハウザー、ヴィン・ディーゼル、キース・デヴィッド
内容:事故に遭い、3つの太陽に照らされた灼熱の惑星に不時着した宇宙船。この星は22年に1度だけ皆既日食があり、その際に以前この星で生活していた調査隊が忽然と姿を消していたことが分かる。護送中の凶悪犯も含む12人の生存者たちの過酷なサバイバルが幕を開ける。
評価★★★/65点
グラサンとると途端に良い奴に見えてしまうヴィン・ディーゼル。そのあどけない瞳を隠すために本当はかけてたのね。
22年に1度、、、どこかで聞いたような話だなと思ったら、「ヒューマン・キャッチャー」に出てくる怪物って、23年に1度、23日間人間を喰らい続けるんじゃなかったっけ。似てるなぁ。。しかもアイツも飛ぶんだよな。。
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リディック(2004年・アメリカ・118分)MOVIX仙台
監督・脚本:デヴィッド・トゥーヒー
出演:ヴィン・ディーゼル、ジュディ・デンチ、コルム・フィオール、サンディ・ニュートン
内容:5つの惑星から指名手配され、賞金稼ぎから追われるリディック。彼の存在自体に秘められた謎を巡って、全宇宙の存亡をかけた壮絶な戦いが始まる。CG全盛の時代に、あえて壮大なセットを作ったチャレンジ精神が話題を呼んだスペクタクルSF。「ピッチ・ブラック」の続編だが、作品としては独立したものとなっている。
評価★★/40点
おすぎにダマされたぁっ・・・
「オープニングの素晴らしい映画は最後まで素晴らしい!」だって、、、ふざけんなーーッ
たしかにオープニング10秒はLOTRをちょっと想起させたけども。残りの117分50秒は、、ネコロビタイガー・・・。はっきりいって、ものの30分も経たないうちにストーリー追う気が失せた。。
あとはこの世界の中でケンシロウを登場させて暴れまくらせてなんとか繋いでもたせたオイラの妄想力って、、凄くね??
んでジュディ・デンチがオードリー・ヘプバーンに見えてしまうオイラの想像力って、、スゴクね?だってあの吹き替えがw
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» バーホーベン監督インタビュー [映画『ブラックブック』公式ブログ〜バーホーベンはお好き?〜]
本日19日の朝日新聞夕刊(東京版)にバーホーベン監督のインタビュー掲載!
font color=red size=2b「題名の『ブラックブック』は、汚い記憶をはき出すことの暗喩だ」/b/font/marquee(朝日新聞3月19日)
下記↓の朝日新聞ホームページからも記事を読んでいただくことができます。
http://www.asahi.com/culture/movie/TKY200703190209..... [続きを読む]
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