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2015年1月 1日 (木)

夢のシネマパラダイス563番シアター:最強無敵スタローン伝説

エクスペンダブルズ

The_expendables 出演:シルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ミッキー・ローク、ドルフ・ラングレン、エリック・ロバーツ、ランディ・クートゥア、スティーブ・オースティン、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガー

監督・脚本:シルベスター・スタローン

(2010年・アメリカ・103分)WOWOW

内容:バーニー・ロス率いる凄腕傭兵軍団“エクスペンダブルズ(消耗品)”。ソマリア沖での人質救出作戦を鮮やかに成功させた彼らに対し、さっそく新たな依頼が舞い込む。それは、南米カリブ湾の島国ヴィレーナの独裁政権を壊滅させることだった。すぐさま現地へ向かったバーニーだったが・・・。

評価★★★/65点

スタローン、シュワちゃん、ウィリスの3ショット、そしてスタローンvsドルフ・ラングレン(ロッキー4)を見れただけで思わずニンマリ、見た甲斐があったというもの。

しかし、それ以上に驚いたのは21世紀も10年以上経った中で100%濃縮還元した80年代テイストを味わえたことだ。

時代性・社会性などクソくらえのシナリオすっからかんの殺戮アクションはいわゆるタカ派馬鹿映画と呼ぶにふさわしいし、それぞれのキャリアを皮肉ったようなセリフ、ビミョーにかみ合わない会話などユーモアもたっぷりで、アクションスターの末路=消耗品としての開き直りっぷりが見ていて楽しい。

全く重みのないマシンガンの連射音のなんと耳に心地良いことよ(笑)。

映画としての質はかなり低いものの、映画としてのつくり、志はよく伝わってきて、彼らの躍動を見て育ったオイラの心も躍るのでありました♪

しかし、、ここまで女ッ気のないアクション映画てのも久々に見たというか、次作ではスタローンのおメガネにかなうヒロインを出してもらいたいですな。あるいはデミ・ムーア、シガニー・ウィーバーあたりの女エクスペンダブルも出してほしいw

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エクスペンダブルズ2(2012年・アメリカ・102分)WOWOW

 監督:サイモン・ウェスト

 出演:シルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、チャック・ノリス、ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガー

 内容:バーニー率いる傭兵軍団エクスペンダブルズ。今回CIAのチャーチが彼らに持ち込んできたミッションは、アルバニアの山中に墜落した飛行機からデータボックスを回収すること。当初は簡単な仕事と思われていたが、ミッション完了の直前、謎の武装組織が現われ、データボックスを横取りされた上、大切な仲間の命も奪われてしまう・・・。

評価★★★/60点

追いかけて見つけ出して殺す!という徹底的に単純化されたストーリーと嬉々とした殺戮の嵐は、ノスタルジーと自虐ネタだけで押し通す作風にとってはプラスに働いているといわなければならない。

そうでなければスタローン、シュワちゃん、ウィリスの3人が横一列に並んでマシンガンをブッ放すシビれる絵づらは実現しえなかっただろう。

そういう点で80~90年代に彼らを見て育った自分のような人間にとっては、まさに夢のような見世物が続いて幸せだったのだけれども、他方では創造力のかけらもない古臭い手口の野蛮なスタイルは映画としてどうなんだろう、、とイマイチ乗り切れなかったのもたしかだ。

まぁ、そんな難しいこと考えずに見いやっていう映画なんだけどねw

ジェット・リーを早々に退場させたのは文字通りの使い捨てで、なんでやねんってなったけど、ムキムキの元番長たちが今のめまぐるしいアクション映画に迎合することなく、かつてのアクション映画の復古を旗印に掲げて、でんっ!と構えるさまは、“ノスタルジー”というよりは“レガシー”と形容した方が的を射ているのかもしれない。

スタローンvsヴァン・ダムなど胸アツくなることしきりだったし、なんだかんだいって3作目もキャスト含めて絶対見たいと思っているオイラなのですた。

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エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014年・アメリカ・126分)WOWOW

 監督:パトリック・ヒューズ

 出演:シルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、アントニオ・バンデラス、ジェット・リー、ウェズリー・スナイプス、ドルフ・ラングレン、メル・ギブソン、ハリソン・フォード、アーノルド・シュワルツェネッガー

 内容:今回CIAからエクスペンダブルズに依頼されたミッションは、大物武器商人ストーンバンクスの身柄確保。ところが、ストーンバンクスはエクスペンダブルズの創設メンバーで、かつてバーニーがその手で葬り去ったはずの男だった。そして、エクスペンダブルズの弱点を知り尽くしたストーンバンクスに苦戦を強いられ、仲間が負傷してしまう事態に。仲間の身を案じたバーニーは、チームを一方的に解散し、若手メンバーで新チームを結成し作戦に挑むのだが・・・。

評価★★★☆/70点

ハリソン・フォード、メル・ギブソン、アントニオ・バンデラス、ウェズリー・スナイプスと、ビバ80’s&90’sの自分としては、ブルース・ウィリスの降板を差し引いても十分お釣りがくるほどのキャスティングで大満足。

スタローンと共演した「暗殺者」や「デスペラード」を意識したキャラクターのアントニオ・バンデラスに、「ブレイド」の刀さばきを披露するウェズリー・スナイプスとそれぞれに上手い見せ場を作り出したし、スタローンとメル・ギブソンのタイマンバトル、スタローン&フォード&シュワちゃんが同じ画面に収まっているショットなどワクワク感はハンパなかった。

要はこれって、笑っていいともの最終回で明石家さんま、とんねるず、ダウンタウン、ウンナン、爆笑問題、ナイナイが奇跡の共演を果たしたのと同じインパクトを持ってるんだよね。80~90年代に彼らの映画を見て育った自分みたいな世代にはホントに夢のような共演なわけで、唯一ジェット・リーが前作につづき捨て駒になっているのは不満点だけど、もうここまでくるとシナリオなんてどうでもいいww

さぁ~、残る大物はニコラス・ケイジ、セガール、そして我らがジャッキー・チェンだな♪

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ランボー(1982年・アメリカ・94分)WOWOW

 監督:テッド・コッチェフ

 出演:シルベスター・スタローン、リチャード・クレンナ、ブライアン・デネヒー、ジャック・スターレット、デヴィッド・カルーソー

 内容:ベトナム戦争で共に戦った戦友を訪ねた元グリーンベレーのジョン・ランボーは、戦友がすでに亡くなっていたことを知り、山に囲まれた小さな町に出る。警察署長のティールズは、不審者としてよそ者のランボーを署へ連行するが、狭い留置所と厳しい尋問からベトナムで受けたトラウマをよみがえらせたランボーは、警官を倒してバイクを奪うと山中に逃亡する。執拗に後を追う警官隊に対しランボーはゲリラ戦を始める・・・。

評価★★★★/80点

悪徳保安官が牛耳る街にやって来た流れ者ランボーに縄張りを荒らされては困ると保安官がイチャモンつける展開てのはフォーマットとしては西部劇そのもので、ランボーを追いつめていく州兵はさながら騎兵隊か。

あまり多くを語らない寡黙な流れ者というのも西部劇の定番キャラだけど、それを現代と結びつけるのが南北戦争、、ではなくベトナム戦争で受けた心の傷というのがこの映画のキモだ。

そして森の中を突き進む州兵はジャングルを彷徨するアメリカ軍、森に潜む流れ者ランボーはべトコンという構図へと変貌をとげる。

その“アメリカ軍”が味方を誤射してしまったり、ロケット砲を撃ち込んだ場所で記念写真を撮るといった醜悪な場面も描かれていて、戦争批判にもなりえているし、ラストのランボーの心の叫びはアメリカ批判へとつながっている。

B級テイストがあまりにも強すぎるので忘れがちだけど、そういう重たい社会派精神を取り入れたB級アクションというのはおそらくこの作品以外にないのではなかろうか。

スタローンのせつない眼差しが胸に突き刺さってくる秀作である。

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ランボー2 怒りの脱出

20091130230423dd0 出演:シルベスター・スタローン、リチャード・クレンナ、チャールズ・ネイピア、ジュリア・ニクソン、スティーヴン・バーコフ

監督:ジージ・P・コスマトス

(1985年・アメリカ・96分)WOWOW

内容:獄中の身であったランボーは特命を受け、いまだにベトナム戦争で行方不明となっている兵士の調査のためカンボジアへ飛ぶ。現地の連絡員と落ち合ったランボーは、ジャングルの奥地で未帰還者が入れられている施設を発見するが、救援部隊の裏切りにあい敵側に捕まってしまう・・・。

評価★★★/60点

1作目の悲壮感漂う痛切なメッセージなどなんのそののノリノリ戦争アクションに脱皮してしまったトンデモ作。

けど、「地獄はアイツにとって故郷です」とトラウトマン大佐に言わせしめるランボーのやりたい放題アクションは個人的には嫌いじゃないし、パーティーを欠席しても誰にも気付かれないようなどうでもいい人間なんですと自分を卑下するランボーのいたいけな眼差しを前にすると全て許せてしまう。おいおいw

まぁ、どっからどう見ても殺戮映画には違いないんだけど、ここまであからさまなタカ派バカ映画って今では作りようがなく、80年代ってよっぽどお気楽な時代だったんだなぁとノスタルジーに浸ってしまったww

あ、あと、ヒロイン役の女性、好みです

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ランボー3 怒りのアフガン(1988年・アメリカ・100分)WOWOW

 監督:ピーター・マクドナルド

 出演:シルベスター・スタローン、リチャード・クレンナ、カートウッド・スミス、マーク・ド・ジョング

 内容:1978年、ソ連のアフガニスタンへの侵攻に対し、聖戦ジハードを唱える義勇兵たちはゲリラ戦を繰り広げていた。彼らはムジャヒディンと呼ばれ、アメリカも武器供与や訓練などで協力していた。が、そんな中、顧問団として現地にいたトラウトマン大佐がソ連の捕虜になるという事件が発生する。ベトナム戦争で部下だったランボーは、大佐を救うためにソ連軍と死闘を繰り広げる。。

評価★★☆/50点

この映画から十数年後、ランボーとともに戦ったムジャヒディンが9.11テロを引き起こす元凶になろうとはこのとき誰も知るよしがなかった・・・ww

が、アメリカこそが横暴なテロ支援国家であることを自ら証拠として残したという点では超一級の歴史的バカ映画だったんだな(笑)。

ムジャヒディンののたまう国と神のために死ぬのは名誉で誇りであるという聖戦にすっかりのぼせ上がり、大殺戮を繰り広げたランボーはいったい何を想うのか・・。

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ランボー 最後の戦場

Img_682755_53546019_0 出演:シルベスター・スタローン、ジュリー・ベンツ、ポール・シュルツ、マシュー・マースデン、ケン・ハワード

監督・脚本:シルベスター・スタローン

(2008年・アメリカ・90分)DVD

内容:祖国アメリカを離れ、タイ北部のジャングル地帯でひっそりと暮らしていたジョン・ランボー。そんなある時、内戦続く隣国ミャンマーで迫害にあっていた少数民族に医療品を届けるため、アメリカからボランティア団体がやって来る。ボートでの道案内を依頼されたランボーは、海賊の襲撃をかわしながら何とか彼らを目的地に送り届ける。しかし数日後、彼らが軍に拉致され、今度はその救出に雇われた傭兵集団を現場へ送ることになるが・・・。

評価★★★/60点

腹をかき切り、のどをえぐり取り、頭はスッ飛び、足は豚のエサになる・・。ここまでエグイ人体破壊を見せられるとは思いもよらなかったけど、正味80分の中に詰め込まれた残虐描写の数々にただ呆然とするばかり

ミャンマー軍の一分のすきもない極悪非道ぶりも徹底していて、20年前と何ら変わらない昔ながらの勧善懲悪を見せてくれるが、その程度がとにかくハンパないのだ。

ここまでする必要があるのかと訝ってしまうくらいなのだが、そこに何の意味を見出せるというのか、それを考えること自体もはや意味を成さないように思えてしまう。

前3作において国のために戦ったのに全然報われないことにいじけていたランボーが、今作では国のためではなく自分のために戦うのだと悟りを開き、戦いに血を燃やす戦闘マシーンとしての矜持を取り戻す、その姿にはたしかに爽快感を覚える。

しかし、あまりにも幕引きが唐突すぎるゆえ、戦士の座から降りムダに生きることを決意して故郷に戻る動機と、かの大殺戮が全く結びついていないのはイタイ。

これではただの脳天気なスプラッタ映画ではないか。

尺を10分延ばしてでも描くべきところは描いてほしかった、、けどその10分も殺戮場面に費やすんだろうな・・・w

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