夢のシネマパラダイス65番シアター:ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、リブ・タイラー、ヴィゴ・モーテンセン、ショーン・アスティン
監督・脚本:ピーター・ジャクソン
(2002年・アメリカ・179分)2003/03/14・MOVIX仙台
評価★★☆/50点
内容:離れ離れになってしまったフロドと仲間たち。フロドとサムは、かつての指輪の持ち主ゴラムにモルドールまでの道案内を命じ、アルゴルン等はオーク軍に捕らえられたピピンとメリーの救出に向かう。
“もしTV地上波で放送されたら、、、”
放送時間の関係などでよくシーンがカットされる時が映画の場合ままあるが、1作目「旅の仲間」は切る場面、カットしていい場面は無い。絶対ない。ノーカットで放送しなくてはならない作品だと心から思うし、そう願う。
しかし、この「二つの塔」はどうかというと、容易にブツ切りにできるではないか、残念なことに。ブツ切りはもちろんちょこまかとコマ切れまでできちゃうよ。。
そう思わせるくらいこの映画の構成力は、ちゃっちい。
ちゃちい構成力を壮大なスケールでカバーしてはいるが、それが通用するのも劇場のスクリーンだけ。
スクリーンとTV画面とでは映画の面白みもスケール感も減少していくことは当然自明の理として理解できるが、この映画におけるその落差ははっきりいって激ヤバにヤバすぎる。
そしてスケール度がちゃらになると、残るものは均一で一様なディテールのみ。
この映画はそののっぺりとしたディテールを長~い紙に写してぐるぐるスクロールしていくだけ。
これだけは絶対ツボとしておさえておかなければならない場面を描いた紙芝居のような歯切れのよさとこちら側の想像力をかき立てるようなディテールの隙間がない。
もうホント、ローラーでのっぺりと平らにしちゃった。あ~ダメなんだよね、そういうの。
起伏に富んだ風光明媚な地形をバックにしているだけに余計にのっぺり感が際立ってしまう。
観てるこちらの感情の起伏を乏しくさせるには179分という時間はさすがに身にこたえる。
Posted at 2003.03.16
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