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2014年11月24日 (月)

太平洋戦争の記憶シリーズ第4回:硫黄島の戦い

00111144d5a5103d6e941d 硫黄島の戦いというと、クリント・イーストウッド監督・渡辺謙主演の映画でその概要は知ってるつもりではいたけど、守備隊2万1千人のうち戦死者2万、戦死率95%という異常な数値には驚愕した。玉砕戦とはこういうことをいうんだとまざまざと理解できた気がする。

さらに、敵艦船に向けて神風特攻隊が出撃していたというのも知らなかった。

新聞で詳しく硫黄島の激戦の様子が伝えられているのも意外だったけど、もっと意外だったのは戦局が悪いことを率直に認めていることだ。

昭和20年2月18日付の新聞には関東~静岡に2日続けて空襲があったことや、疎開宿舎の爆撃や走行中の列車へ機銃掃射があったことなどを伝えているように、本土空襲がその規模も頻度も増す中で、戦局の悪さを認めざるを得ない状況になっていたということだろう。

昭和20年2月23日付の毎日新聞ではこのように書いている。

“敵は最近の好調に乗って今一息とばかりにひた押しに押してきている。これは建国以来かつてない危機である。わが勇士の相次ぐ大戦果にもかかわらず戦局の大勢はきわめて悪い。ルソン島において我が軍は出血作戦にかえて何ゆえ殲滅作戦を行わぬか、本土に来襲した敵機動部隊や敵硫黄島上陸軍をなぜ壊滅しないのか。答えはただひとつ、航空機が無いためだ。航空機さえあれば敵を殲滅することは難事ではない。現在我々は歯を食いしばり敵の跳梁を黙過せねばならない。実に苦痛であり憂鬱である。しかし、国民は火が降っても槍が降っても石にかじりついて耐え忍ばなければならない。国内はもとより戦場である。

戦争の最後を決するものは武器でも戦略でもなく結局は国民の士気なのだ。必勝の信念が今より大事な時はない。軍は巌として神機を待っている。驕りたかぶり日本抹殺を呼号する敵米の伸びきった腰にガツンと痛打を与えるべく忍びがたきを忍んで神機を狙っている。神機の到来まで国民はこの苦境を耐えなければならない。神機到来の際、敵に十二分の痛打を与えうるかはひとえに国民の努力いかんによるのだ。”

やめろよ、もうこんな戦争(笑)。

戦況の悪さを軍部や政府への批判に矛先が向かわないところが異常だけど、精神論を語ってる時点でもうダメだろww

しかも、“軍は神機を待つ”って、神頼みじゃねーか・・。織田信長の桶狭間じゃないんだからさw制空・制海権を取られた時点でもう終わりだろこの戦争は。

一億を挙げて全力で大出血戦を行うべしとか、もうホント狂ってるとしか言いようがないよね。

なんか負け戦するにしても、もっと早く終わらせることができたような気がするんだけど、こういうの見ると。少なくとも広島・長崎の原爆投下前にどうにかならなかったのかなぁ。。

あと、“国内はもとより戦場である”ということに関して、先の2月18日付読売報知はもっと突っ込んだ書き方をしている。

“戦争の開始と同時に、実は国内も戦場であり、全国民は戦闘員だったのだ。だがこのことは今まで実感として盛り上がるに至らなかった。が、敵の来襲はこの眠っていた意識を固く呼び覚ましてくれた。戦闘意識を実感にまで高めることに役立ったのだ。国内も戦場、国民が戦闘員ということは、国内においても敵打倒の機会が身近に捉えうるということだ。戦線がどこにあるかは近代戦では問題ではない。敵の国土で撃とうと国内で撃とうとその間に優劣はない。”

アホか(笑)。詭弁にも程があるけど、なんかホント今の北朝鮮と同じだったんだなぁ日本って・・。

治安維持法や特高警察とかもそうだけど、そういう恐ろしい国に再びならないことを願うばかりだ。

さて、今回の新聞アラカルト。

空襲の頻度が高まっていることを踏まえて、「今日の知識」というコラムで、敵機の見分け方が載っていたのは面白かった。

あと、爆弾を積んだ気球を日本から打ち上げて、ジェット気流に乗せてアメリカ本土まで飛ばして爆発させるという気球爆弾(いわゆる風船爆弾)が全米を震撼させているという記事があって、いつだったかテレビ番組で見たことはあったけど、本当にそんなこと出来たんだとビックリした。

あっちはB29大型爆撃機で、こっちは気球か・・。なんか泣けちゃうな

しかし、そういう恐ろしい暗黒の時代をひしひしと感じられる紙面にあっても、国民の最大の頭を悩ませていたのは実は梅毒だったww!?というのが当時の新聞の広告面を見ると必ずといっていいほど梅毒・淋病の対処療法や専門病院の広告が載っていて、今回なんて昭和8年の新聞!しかも小林多喜二の拷問死を伝える記事の真下に、頭を抱えて悩んでいる絵とともに載ってるんだからさ

当時は結核とともに梅毒って大衆病みたいなかんじだったんだねぇ・・。

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