夢のシネマパラダイス579番シアター:男女の災難ほど面白いものはないw
駆込み女と駆出し男
出演:大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり、内山理名、でんでん、樹木希林、堤真一、山崎努
監督・脚本:原田眞人
(2015年・松竹・143分)WOWOW
内容:天保十二年(1841年)。戯作者に憧れる見習い医師の信次郎は、質素倹約令で芸能への風当たりが強くなっている江戸を出て、叔母が営む鎌倉の柏屋に居候することに。この宿屋は幕府公認の縁切寺である尼寺・東慶寺の御用宿で、夫と離縁したい妻が駆込んできた際に身元調査を行う場だった。そんな宿目指してワケあり女たちが今日も駆け込んでくる中、信次郎は叔母の仕事を手伝い始めるが・・・。
評価★★★/60点
詰め込みすぎ。
とにかくその一言に尽きる(笑)。
DV夫から逃げてきた妻(戸田恵梨香)、豪商から大金を持ち逃げしてきた妾(満島ひかり)、夫を殺されたあげく強引に略奪婚させられた女(内山理名)の縁切り修行を信次郎(大泉洋)を狂言回しに欲張りせずに描いていくだけで十分に本筋として形になるのに、余計な枝葉末節のエピソードが貼り付きすぎで要点が絞りきれていないかんじ。。
まぁ、もともと井上ひさしの書くお話はわりと脱線が多く、その情報量過多が逆に猥雑でエネルギッシュな世俗のカオスとして畳みかけてくる活気に満ちあふれた爽快さにつながっていて、その点でいえば話術を得意とする大泉洋の特性とはカチリとハマっている。
ただしかし、肝心の差配役の原田眞人の本格派とはそもそも合わないだろ(笑)というのがあって、そこのチグハグ感がもろに出ちゃってるんだよね。それで2時間半はちょっとツライよねっていう・・。はっきり言ってこれは軽妙さを演出できる監督じゃないとダメだったと思う。
ハチミツ浣腸のシーンなんてその最たるものでしょww
その点では大泉洋にかなり助けられた作品だったな。女優陣も総じて良かった。やっぱ、、監督か
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ベガスの恋に勝つルール
出演:キャメロン・ディアス、アシュトン・カッチャー、ロブ・コードリー、トリート・ウィリアムズ、デニス・ミラー、レイク・ベル
監督:トム・ヴォーン
(2008年・アメリカ・99分)WOWOW
内容:何事も完璧主義なことが災いして婚約者にフラれた女ジョイと、いい加減な性格が災いして職場を解雇された男ジャック。そんな2人はそれぞれ親友を連れて気晴らしに行ったラスベガスで出会い意気投合。酒を飲んでバカ騒ぎした末、記憶もないまま勢いで結婚してしまう。翌日、事の重大さに気付いた2人は結婚を取り消そうとするが、スロットマシンで300万ドルもの大金を当ててしまい・・・。
評価★★★/60点
最初から最後までギャーギャー騒いでいるだけのドタバタ劇は一本調子で、こちらのテンションは渋り気味。
しかし、ハイテンションだけで引っ張る映画を作れてしまうというのはそれはそれでスゴイことで、ラブコメの本場の裾野の広さを感じ取ることはできる。
まぁ、企画の始まりはブリトニー・スピアーズがラスベガスで酔った勢いで幼なじみと結婚し、その後すぐに無効を申請したゴシップネタだそうなので、程度の低さは既定路線だったのだろうけど
でも、ラブコメ女王キャメロン・ディアスのアラフォーとは思えないハジケっぷりは水を得た魚のようで見ていて楽しいし、お下劣さをキュートなベクトルに持っていくキャメロンの唯一無二の本領はここでも十二分に発揮されている。
フランスパンで殴り合い、オレンジを投げつけ合う全力バトルをはじめ、ケンカするほど仲がいい2人の意気投合ぶりはラブコメの王道としてはピッタシなのかもね。
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ミート・ザ・ペアレンツ
出演:ベン・スティラー、ロバート・デ・ニーロ、テリー・ポロ、ブライス・ダナー、ニコール・デハッフ、オーウェン・ウィルソン
監督:ジェイ・ローチ
(2000年・アメリカ・108分)NHK-BS
内容:シカゴで看護士をしているグレッグは恋人のパムと今すぐにでも結婚したくてしょうがない。そんな折、彼女のニューヨークの実家を訪れる機会を得たグレッグは、結婚を切り出す絶好のチャンスになると踏んだのだが、彼女の父親は人間観察に異常な能力を持つ元CIA捜査官で・・・。
評価★★★☆/70点
人の不幸を見て笑ってしまうのはいけないこととは思いつつ、笑い事では済まされない災難の連続に陥るベン・スティラーに笑いが止まらず。。
結婚を認めてもらうため相手の両親にあいさつに行くという世界共通のド緊張シチュエーションの中で何をやっても裏目に出てしまう可哀想すぎる男には共感できるところ大だったし、義父デ・ニーロのコミカル演技もツボだった。
ま、ウソついたら墓穴掘るってのは自分自身しっかり肝に銘じておこうと思いましたわw
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