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2014年8月24日 (日)

夢のシネマパラダイス577番シアター:世界を変える強面女列伝

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

200 出演:メリル・ストリープ、ジム・ブロードベント、オリヴィア・コールマン、ロジャー・アラム、スーザン・ブラウン

監督:フィリダ・ロイド

(2011年・イギリス・105分)

内容:政界を引退して十余年、マーガレット・サッチャーは認知症も進行し、すでに他界した夫デニスの幻影とともに孤独な晩年を過ごしていた。市長も務めた父の影響で政界へ足を踏み入れた若き日、実業家だった夫との出会い、幸せな家庭生活、下院議員への当選、そして完全なる男社会でのし上がっていく“鉄の女”の生涯とは!?

評価★★★/65点

自分が1歳の時に首相になり、12歳の時に辞任したマーガレット・サッチャーのイメージは、世界の女性リーダーという強い女そのもののイメージなのだけど、じゃあ具体的に何をしたの?となると、てんで分からず。。

なので、映画では彼女の業績や、どうやって“鉄の女”というキャラクターが形成されたのかという部分を見たかったのだけど、政治家としての物語ではなく世間から忘れ去られた認知症に苦しむ独居老人の哀しき晩年を主題に見せられるとは思いもよらなかった。

往年のサッチャーについて知り尽くしているであろうイギリス人にとっては、これが見たかったのかもしれないけど、理解に乏しい自分のような日本人にとってはあまり有り難くない作りの映画だったのはたしかだ。

この映画を見た後日に奇跡体験アンビリバボーでサッチャーの特集を丸々1時間やってて興味深く見たんだけど、彼女のアイデンティティが多分に父親の影響を受けていることや、強烈な階級社会の壁があるイギリスにおいて男社会の政治の世界でのし上がっていくことがどれほどの困難を極めるものであったかなど、そういう重要なポイントが映画では中途半端だったし。

あと、例えば無類のお酒好きだったり、超のつく親バカだったりといった彼女の人柄を知る上で奥行きを広げる描写がほとんどなかったのも映画の印象を浅いものにしている。

ただ、メリル・ストリープの入魂の演技に圧倒されたということは諸手を挙げて認めなければならない。唯一その点だけでのみ見入ってしまう価値のある映画だ。

ちなみに、これもアンビリバボーで見て初めて知ったのだけど、“鉄の女”というニックネームはソ連の新聞が鉄の女と揶揄したのを気に入って、演説で引用したのが始まりなんだってね。。

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エリザベス(1998年・イギリス・124分)NHK-BS

 監督:シェカール・カプール

 出演:ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、ジョセフ・ファインズ

 内容:16世紀、英国を大英帝国にまでした偉大な女王の半生を描いた女性版「ゴッドファーザー」。25歳の女性が、女王としての自覚を持ち、政敵を葬り去り、愛人を捨てて“ヴァージン・クイーン”として国家と結婚する誓いを立てる。。

評価★★★/65点

個人的にこの映画のことを聞いて真っ先に思い浮かべるのは、映画の中身ではなく、この年のアカデミー賞授賞式での司会ウーピー・ゴールドバーグのエリザベス1世の仮装なんだよねww

顔面白塗りの扮装はまさにアカデミー賞もの!

あれはホント強烈でしたw

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エリザベス:ゴールデン・エイジ

Elizabeth_g_e  出演:ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーウェン、リス・エヴァンス、サマンサ・モートン

監督:シェカール・カブール

(2007年・英/仏・114分)WOWOW

内容:1585年、プロテスタントの女王としてイングランドを治めるエリザベス1世。しかし、国外では彼女の義兄で熱心なカトリック信者のスペイン国王フェリペ2世が虎視眈々と英国を手中に収めんと狙いを定めていた。また、国内でもカトリック信徒たちが彼女の従姉のスコットランド女王メアリーを押し立てようと不穏な動きを見せていた。そんなある日、エリザベスの前に、新大陸から帰還したばかりの航海士ウォルター・ローリーが現れる・・・。

評価★★★☆/70点

不可能なことに挑戦し、世界の殻をブチ破ろうとする白塗りの女王としての威厳と、妄想の中で生きるしかない処女としての不安と脆さ。

ヒステリックな血で血を洗う抗争劇の渦中に身を置き、売女とののしられようと傲岸不遜な表情で玉座に据わる肝っ玉の強さと、女王の仮面の裏に隠された笑うことを忘れた女性としての哀しさ。

その両方を紅白歌合戦の小林幸子の豪華衣装を凌ぐ絢爛七変化で体現したケイト・ブランシェットには圧倒されるばかり。

世界地図の上に立たせた女王様を大上段に構えて描くやり方は個人的には興味を引くものではないし、そもそものところでコスチュームプレイもあまり好みではないのだけど、映画の世界観に説得力を持たせるには十分すぎるほどの美術や宮廷衣装、そしてケイト・ブランシェット以外にもクライヴ・オーウェンやジェフリー・ラッシュなどの確かな演技陣はかなり魅力的で、久々にシナリオ以外のディテールに引き込まれて映画に見入ってしまった。

でも、なんといってもこの映画はケイト・ブランシェットにつきるわな。

敵との決戦前に自軍を鼓舞するシーンなんかは、風の谷のナウシカに出てくるトルメキア第3皇女クシャナ殿下を思わせてカッコ良かったし。

もうちょっとシナリオに分厚さがあれば傑作になりえたのになぁという思いはあれど、これはこれでよしとするか。

ちなみに、べス役のアビー・コーニッシュ、、めっちゃ好みです

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