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2014年7月20日 (日)

夢のシネマパラダイス516番シアター:運命を打破せよ!

TIME/タイム

Poster 出演:ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド、アレックス・ぺティファー、キリアン・マーフィ、オリヴィア・ワイルド

監督:アンドリュー・ニコル

(2011年・アメリカ・109分)WOWOW

内容:医学の発達で人間の成長が25歳で止まる近未来。25歳になると腕に人生の残り時間を示すデジタル時計が表示され、買い物などもその時間で清算され、数字がゼロになると死んでしまう。富める者は永遠の命を享受する一方、貧しき者は早死にする残酷な世界。そんなある日、貧しい青年ウィルは、ふとしたことから大量の時間を受け継ぐが・・・。

評価★★★☆/70点

現在、世界中の人が必要な量の2倍の穀物が生産されている。しかし、先進国に住む世界の2割の人がその半分以上を消費、さらに途上国の人をまかなえる以上の量をムダに廃棄している。その結果、10億の人がメタボで苦しみ、10億の人が飢えに苦しんでいる・・・。

そんな現実をふと思い浮かべてしまったけど、タイム・イズ・マネーが寿命に直結するという設定はSFとしてはもちろん、行き過ぎた資本主義社会のゆがんだ経済原則を皮肉るメタファーとしても機能していて抜群に面白い。

片や100年以上の余命を持て余し、片や24時間を切ったその日暮らしをしなければならないという二極化された世界観は見事。

しかしだ。

この突き抜けた面白さの設定以上に映画自体が突き抜けていないのはどうしたことだろう(笑)。。

具体的にいえば、「俺たちに明日はない」のボニー&クライドのようなカップル強盗に帰結するアクションムービーとしてしか見れないことにある。

もちろんそれはそれとして普通に楽しめるのだけども、自分が求めていたのは、「猿の惑星」のごとき空前絶後のオチを求めるものではないにしても、「アイランド」のようなディストピア社会の裏側にある真相や黒幕を暴いていこうとする展開だっただけに、伏線や設定の回収が中途半端だったのも含めて消化不良な感は否めず・・・。

例えば、25歳になったら問答無用でその後の運命が決まってしまうのだとしたら、まだ25歳になっていない未成年者(?)の中には、その運命に抗い世界の真実を追い求める者が出てきてもいいはずだ。

そっちの方が物語としては自然だし、ウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)を未成年(24歳以下)にしてシルビア(アマンダ・セイフライド)の方はそのまま25歳にするとかした方が良かった気も・・・。

まぁ、時間をシェアし合ってなんとか生き延びている貧民層のディストピアに対峙するものとして、不老不死が確約されているニュー・グリニッジというユートピアが周知の事実として描かれているので、謎や秘密どうこう言うより方向性としてアクションムービーにしか行かざるをえなかったのかもしれない。

しかし、惜しい作品である。その一言に尽きる。。

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アイランド

Ojtbtmimnb 出演:ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン、ジャイモン・フンスー、スティーブ・ブシェミ

監督:マイケル・ベイ

(2005年・アメリカ・136分)MOVIX仙台

評価★★★★/75点

内容:西暦2029年。地球のほとんどがウイルスに侵され、人々は外界から隔絶され徹底的に管理された“センター”で暮らしていた。そんな人々の唯一の希望は、抽選に当たって、汚染を免れた理想郷“アイランド”に渡ることだった。そんなある日、リンカーン(ユアン・マクレガー)が想いを寄せていたジョーダン(S・ヨハンソン)が抽選に当たり、アイランドに渡ることになったが、リンカーンはそこに恐るべき真実が隠されていたことを突き止める・・・。

“悪夢的でシリアスな題材などなんのその、ハリウッドいちの破壊王マイケル・ベイが今回も暴れまくる!”

破壊することは得意中の得意だが、そこから新たなものを生み出す、創造する、構築することは大の苦手な、まるでどこぞやの国とイメージが合致してしまう(!?)破壊王マイケル・ベイが、今回もやっちゃってくれました・・・(笑)。

前半では徹底的に管理された無機質な都市空間における日常から、悪夢的なクローン技術の進歩、さらにはクローン人間の存在意義とアイデンティティといった哲学的、倫理的要素をも孕んだ問題提起まで描いてみせる。

前半部分に関しては、スタイリッシュな映像以外は「らしからぬ」素振りを見せたマイケル・ベイ。

が、しかし、やはり我慢できなかったのだろう。前半がジキル博士の顔ならば、後半になるや先の問題提起など無かったかのような破壊の悪魔ハイド氏の顔に豹変する。

おそらくこの豹変ぶりをどう捉えるかでこの映画の評価は決まると思うのだけど、オイラから言わせれば上手くまとめたんじゃないかなと。まぁ、その基準となるレベルは相当低く設定した上でだけど・・。

そもそものところ、前半がジキル博士で後半がハイドというのも、マイケル・ベイには当てはまらないんじゃないかと思うわけで。マイケル・ベイにとっては前半がハイドで後半がジキル博士なのだ。そして、オイラはそんなマイケル・ベイのスタンスが嫌いになれない。。

だってマイケル・ベイから燦々と照りつける太陽と真っ青な青空とド派手な破壊アクションを取っちゃったら何が残るってんだ。

しょせんマイケル・ベイのスタンスと、この作品が突きつめるはずだった(?)問題提起とは相容れないものなのだ。はっきりいって。

そのかわりこの映画は、妥協点として「人は生き残るためだったら何だってする」というサバイバルへの執念と必死さを持ち出してきて、それをアクションに転化し絶望から希望への橋渡しとして描いてみせた。

そう妥協して見れれば(笑)、純粋に楽しい映画なのです。

アルマゲドンやパール・ハーバーで、妥協できなかったオイラのご都合主義的成長ですかな・・・。

しかし、感情や思い出がないと臓器が成長しないので、クローンに人間と同じような社会生活を送らせているというのはちょっと戦慄を覚えちゃったな。

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