夢のシネマパラダイス564番シアター:シャーロック・ホームズ
シャーロック・ホームズ
出演:ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング、ケリー・ライリー、ウィリアム・ヒューストン
監督:ガイ・リッチー
(2009年・アメリカ・129分)WOWOW
内容:19世紀末ロンドン。若い女性が次々と殺害される連続殺人事件が発生。名探偵シャーロック・ホームズは難なく犯人ブラックウッド卿を逮捕する。その後、巨大な闇の力とのつながりをほのめかし、すぐ復活すると不気味な言葉を残してブラックウッド卿は処刑された。するとはたして彼が本当に甦ったとの報せがホームズのもとに届く・・・。
評価★★★/60点
小学生の頃に読んだりアニメを見たりして以来全く触れてこなかった古典ネタを初めて実写で見ることができるという点でかなり期待して見たのだけど、ここまでアレンジされてるとは露知らず・・。
過剰なまでの肉体性・身体性を前面に押し出したり、拳闘にブルドッグというおなじみの記号的演出など、まんまガイ・リッチーそのもので思わず笑っちゃったんだけど、紳士然とした人物像として記憶されているホームズが奇人変人になっちゃってて目が点になってしまった。
とはいえ聞くところによると、かなり原作に忠実に作られているらしく、ブルドッグもワトソンが飼ってたんだとw
ただ、話としては19世紀版ダヴィンチ・コードというかんじで何も真新しさは感じられなかったし、謎解き・トリック・ミステリーの三拍子揃った推理ものを期待していた身としては、アクションエンタメに転化されてしまった今回のホームズはハズレ感の方が大きかったかなと・・。
まぁ、続編もこの体裁なのだろうから、そう思って見れば今度は楽しめるの、、かなぁ。。
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シャーロック・ホームズ シャドウゲーム(2011年・アメリカ・129分)WOWOW
監督:ガイ・リッチー
出演:ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ、ノオミ・ラパス、ジャレッド・ハリス、レイチェル・マクアダムス、スティーヴン・フライ
内容:欧州各地で連続爆破事件が発生。名探偵シャーロック・ホームズは一連の事件の裏に、高名な数学者ジェームズ・モリアーティ教授の影を感じ取っていた。やがてホームズとワトソンは、事件のカギを握るジプシーの占い師シムと出会う・・・。
評価★★☆/50点
端的にいって合わない。
ガイ・リッチーの演出が全くもって肌に合わないのだ。前作もダメだったけど、今回もやっぱダメだった・・。
ムキムキ変態男のホームズも、それにつられてタフガイになってるワトソンも、乳くり合う2人を基軸にしたバディアクション風味も、ホームズの格闘シミュレーションも、スローモーションを多用したくどい演出も、さっっぱり面白くない(爆)。。
なによりもガイ・リッチーの落ち着きの無さといったらない。
それがガイ・リッチー節なのだといわれればそれまでだけど、2時間延々と貧乏ゆすりしているような演出術にはほとほと疲れ果てた。
どーでもいいところは映像でクドクドと説明するくせに、人物の背景や行動原理などストーリーを転がしていく上での肝心のところはスルー・・・。
これでは推理ドラマになろうはずがない。
なんだか解答を追い求めるための行動というよりは、すでにある解答を前にしてどう行動するかに重きが置かれているとしかいいようがなく、、やはりどこからどう見ても自分の肌には合わないのだった。
これはもう、監督代えてくださいとしか言いようがないねw
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K-20 怪人二十面相・伝
出演:金城武、松たか子、國村隼、高島礼子、本郷奏多、益岡徹、鹿賀丈史、仲村トオル
監督:佐藤嗣麻子
(2008年・東宝・137分)WOWOW
内容:1949年。第二次世界大戦を回避し、19世紀から続く華族制度により極端な格差社会となっていた日本。富裕層だけを狙った怪盗・怪人二十面相が現れ世間を騒がせていたある日、貧民街にあるサーカス団に所属する曲芸師・遠藤平吉は、謎の紳士から奇妙な依頼を受ける。が、それがもとで自分が怪人二十面相として指名手配されてしまうハメに陥ってしまい・・・。
評価★★★☆/70点
正直このての空想科学冒険ものってアニメの専売特許だとばかり思ってたんだけど、ようやく日本映画も実写でこういうの作れるようになったんだと嬉しい驚きを味わってしまった。
まぁ、帝都をゴッサムシティにすればまんまバットマンてかんじの世界観だし、パズーがフラップターでシータを奪還するラピュタの名シーンをそのまま拝借したような場面もあって、オリジナル要素に乏しい面はあるんだけど、ただ何度も言うようにこれを実写で違和感なく出来てしまったのは大きい。
VFXをふんだんに使った映像面、安っぽいTV画面ではなくスクリーンレベルでしっかり映える躍動的なアクション、また肝心要の筋立ても奇跡的によくまとめられていてかなり楽しめてしまった。
義賊、なりゆきでヒーローになる一般人、お師匠と修行、身分違いの恋と、定番中の定番を並べたようなプロットだけど、形式と様式の楽しさがカチリとハマって理屈抜きの王道娯楽映画に仕上がっているのは、しつこく何回も言うようだけどw、邦画の実写映画で見れたのはこの上なく嬉しい
王道娯楽というのは、既存の物語を繰り返すだけで新鮮味がないってことと表裏一体だと思うのだけど、そこをいかにエキサイティングかつファンタスティックに見せて面白くするかということが重要なわけで、この映画はそこらへん上手い按配でバランスよく作ることができていると思う。
パラレルワールドという世界を持ち出してきたのはCGやVFXにとって都合が良いという面もあったのだろうけど、デジタルな近未来ではなくレトロなスチームパンク的世界観を作り出し、その中で丁寧にしっかりと人間臭さを描いているのが良かったのだと思う。
、、うーん、、褒めすぎ(笑)!?
いや、確実に面白かったんです!
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