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2013年11月11日 (月)

夢のシネマパラダイス192番シアター:奇人変人だよ全員集合!!

グランド・ブダペスト・ホテル

T01a_164381_550出演:レイフ・ファインズ、F・マーレイ・エイブラハム、エドワード・ノートン、マチュー・アマルリック、シアーシャ・ローナン、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、ジュード・ロウ、ティルダ・スウィントン、ハーヴェイ・カイテル、ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン

監督・脚本:ウェス・アンダーソン

(2013年・英/独・100分)WOWOW

内容:1932年。移民のゼロ・ムスタファは、欧州随一の高級ホテルを取り仕切る伝説のコンシェルジュと呼ばれているグスタヴ・Hの下で働き始める。そんなある日、上得意客のマダムDが殺され、遺言でグスタヴが遺産相続人に指名され、世界的な名画が彼の手に渡った。ところが、それに納得できないマダムDの息子ドミトリーが殺害容疑をグスタヴに着せてしまう。グスタヴは事件の謎を解明すべくゼロと共に逃亡するが・・・。

評価★★★☆/70点

なんだろ、1番ピンときたのはサンダーバードを彷彿とさせるパペットショーかな。

均整の取れたミニチュアの世界観の中でカクカクとした人形劇が繰り広げられるかんじで、B級スプラッター風味をまぶした露悪趣味も全開なんだけど、飛び出す絵本の中にドールハウスが再現されているようなオシャレな上品さの方が上回ってサラリと見れてしまう。

メリケンサックをはめたウィレム・デフォーとかスキンヘッドのハーヴェイ・カイテルとかキャストはことごとくアクの強い個性派ぞろいなんだけど、不思議とクセのあるとっつきにくさを感じさせないんだよね。

まぁ悪くいえば、強烈な余韻には乏しい作品ではあったけど、有名スターのカメオ出演から遊び心に満ちたドタバタ劇の裏に隠されているであろう様々な映画史的考察に至るまで、1度見ただけでは気付きにくい取りこぼしもあったと感じてるのでもう1回見た方がいいのかも。

ウェス・アンダーソン、しっかり頭に刻みつけられますた。

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アフロ田中

O0480064011557747149 出演:松田翔太、佐々木希、堤下敦、田中圭、吹越満、辺見えみり、リリー・フランキー

監督:松居大悟

(2012年・日本・114分)WOWOW

内容:強烈な天然パーマでアフロヘアの青年・田中広は、ノリで高校を中退し上京したものの、24歳になった今も彼女のいないわびしい日々。そんなある日、同級生のダメ仲間の一人、井上から結婚の知らせが届く。「誰かが結婚する時は、それぞれの彼女を連れてくる」という仲間内の約束を思い出した田中は、彼女を作らねばと焦るものの、そんな簡単にできるわけもなし。そんな中、アパートのお隣に美人さんが引っ越してきて・・・。

評価★★★★/80点

感想は、特にない。

これは最大のホメ言葉だ(笑)。

小学生の時にアフロになった男の話なんてこんなくだらなくてどーしょーもない映画に字数を使うのは全く意味をなさない。

いや、そもそもアフロである理由もない話なんだけどw、あえてアフロである理由を探すならば、アフロはヘルメットをかぶれるってことくらいだろう(爆)。

しかしまぁ、こんな点数を付けているくらいだ。地味ぃに面白くて見終わって元気になったことだけは記しておかなければなるまいw

主人公のとどまるところを知らない妄想力と、卑屈な自分ツッコミにまみれながらも実は自分一番な勘違いキャラが最高にオカシく、それをクネクネした身体表現とキモいキメ顔でユーモラスに演じた松田翔太は自分の中では間違いなく主演男優賞!!

今までクールな役柄イメージが定着していただけに、一転ユルいダメ男役は見事にハマッていて新鮮で面白かった。

しかし、非モテ男子のアブナい生態wをこれほど克明に描いた映画が今まであっただろうか、、、はぁ、我ながらセツナすぎるぜ・・・

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奇人たちの晩餐会

Cons 出演:ティエリー・レルミット、ジャック・ビルレ、ダニエル・プレヴォスト、フランシス・ユステール

監督・脚本:フランシス・べべール

(1998年・フランス・80分)DVD

評価★★★★/75点

内容:編集者のピエールは、これぞ奇人!という人間を探して、その奇人ぶりを仲間たちで競って笑いものにするという悪趣味な晩餐会を開催していた。ある晩、彼はとっておきの最強奇人を用意するが・・・。

“非常事態になればなるほどその人のバカ度は露わになる。”

学生時代、仙台にいた時、めっちゃ急いで福島の方に行かなければならなくて、車すっ飛ばして高速使ったはいいものの間違って下り車線(盛岡)方面に入ってしまったオイラみたいに。。

だって実家が盛岡だったから、盛岡方面という標識を見たらなんか無意識のうちにそっちにハンドル回しちゃったんだもん・・・。

どうぞ笑って下さいな。。

この映画によると、完全なバカ、間違いようのないバカ、バカの中のバカ、世界一のバカ、正真正銘のバカ、いわくつきのバカ、超のつくバカ、想像を絶するバカ、超の上に超のつくバカ、最高のバカ、かけがえのないバカ、、これら愛すべき本物のバカは自分がバカだとは気付いていないらしい。

、、、はい。今夜、晩餐会に参加してまいります。

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イン&アウト(1997年・アメリカ・90分)NHK-BS

 監督:フランク・オズ

 出演:ケビン・クライン、ジョーン・キューザック、マット・ディロン、トム・セレック

 内容:小さな街の人気教師ハワードが、念願の結婚式を3日後に控えたある日。教え子の映画スターがオスカー受賞のスピーチで「先生はゲイだ!」と発言したことで大騒動になってしまう。世間にゲイと思われないように必死で振る舞うハワードだったが、ますます挙動不審に映り・・・。

評価★★★/60点

アイムアゲイアイムアゲイアイムアゲイアイムアゲイアイムアゲイ・・・さあ、皆さんもご一緒にぃ~~、、

I’m a ゲー!っるせーー

このラストの卒業式のシーンしか印象に残ってない・・・。

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マルコヴィッチの穴(1999年・アメリカ・113分)シネマ・メディアージュ

 監督:スパイク・ジョーンズ

 出演:ジョン・キューザック、キャメロン・ディアス、キャスリーン・キーナー、ジョン・マルコヴィッチ

 内容:7と1/2階にある会社に就職した男が職場で偶然発見した穴は、ななななんと!俳優ジョン・マルコヴィッチの頭の中へ通じていた!なんじゃそりゃっ!

評価★★★/60点

“体操競技に例えていうならば、序盤でウルトラCを連発したはいいものの、中盤以降はその惰性でただグルグル回っているだけといったかんじ。”

それゆえ、普通願わくば奇抜なアイデアから高い難易度へと自由に解放されてしかるべきだし、またその印象が心に残るはずと思いきや、なにげに低次元の変態ネタへと変容していくのが映画の印象を薄っぺらいものにしている。

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セシル・B・ザ・シネマ・ウォーズ(2000年・アメリカ・88分)DVD

 監督:ジョン・ウォーターズ

 出演:スティーブン・ドーフ、メラニー・グリフィス、エイドリアン・グレニアー

 内容:ハリウッド女優ハニー・ホイットロックが主演作のプレミア上映試写会出席のためボルチモアを訪れた。しかし彼女が壇上に上がりスピーチを始めたその時、セシル・B・ディメンテッドと名乗る男とその仲間によって誘拐されてしまう。この集団「スプロケット・ホールズ」は、世界中の映画界に蔓延する拝金主義、良識主義の腐った映画を打倒すべく、“予算ゼロ”“究極のリアリティ”をスローガンに真の映画『狂える美女』を撮ることを企て、勝手にハニーを主演に迎えたのだった。。

評価★★★☆/70点

“くたばれ撮影所システム!などと豪語しているくせにどう見たってこの映画もスタジオシステムを使って作られているのが一目瞭然。なんともウケる。”

どのくらい本気で“映画(フィルム)テロ”をやろうとしてるのかというと相当疑問。ていうかただのお遊びだろこれって。。

まぁ、映画の中に様々なメタファーが彩られているし、監督がジョン・ウォーターズなだけになにか深読みしちゃいたくなるところではあったんだけど。

それにしてもメル・ギブソンのチン○をやり玉にあげるのはまだしも、上映中の「パッチ・アダムス完全版」(笑)に向かってパッチ死ねーー!はないだろ。パッチって実在の人物だろ

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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年・アメリカ・110分)DVD

 監督・脚本:ウェス・アンダーソン

 出演:ジーン・ハックマン、アンジェリカ・ヒューストン、ベン・スティラー、グィネス・パルトロー

 内容:かつて有能な弁護士だったロイヤル・テネンバウム(ジーン・ハックマン)が家族と別居してから22年。同居していた頃は、10代でデビューした劇作家の長女マーゴ(グィネス・パルトロー)&小学生でビジネスの世界に入っていった長男チャス(ベン・スティラー)&テニスのジュニアチャンピオンからプロテニスプレーヤーになった次男リッチー(ルーク・ウィルソン)ら3人の子供たちが10代でビジネス、スポーツ、芸術を極めた天才児と呼ばれていたことから、テネンバウム家は名声をほしいままにしていた。しかし、別居し子供たちの元を去ってからは一家は落ち目になっていた。それから22年、、、余命6週間と告げられたロイヤルは、妻(アンジェリカ・ヒューストン)と3人の息子たちの元へ向かうのだが・・・。

評価★★/40点

“スタイルとインパクトにこだわるあまり、かえって独創性から遠ざかってしまった好例。”

スタイルとインパクトにこだわるあまり、というかこやつらそれしか頭にないらしい。

それゆえ逆にシナリオが疎かになってしまい、キャラ描写も小手先のとってつけたようなものにしかなっていない。実質希薄。

まずスタイルありきという中でそれが原理、原則となってしまい、かえって柔軟性に欠けてしまっている節が見受けられる。

ロイヤルな演技陣がその原理・原則の枠の中に埋没しちゃっているのがなんとも痛々しい。特にベン・スティラーさんよ・・

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