夢のシネマパラダイス276番シアター:MW-ムウ-
MW-ムウ-(2009年・日本・130分)WOWOW
監督:岩本仁志
出演:玉木宏、山田孝之、山本裕典、山下リオ、風間トオル、石田ゆり子、石橋凌
内容:孤島・沖之真船島で島民全員が一夜にして虐殺される謎の事件が発生した。だがこの時、2人の少年が奇跡的に助かっていた。16年後。そのひとり、賀来は神父として生きていたが、もうひとりの生き残りである結城は、エリート銀行員の顔を持ちながら復讐の鬼と化し、事件の当事者を手にかけ続けていた・・・。
評価★★☆/50点
冒頭のタイでの誘拐シーンの逃走劇を見て、のっけからこれはダメだなと直感。で、そのまま終わっちゃったかんじ・・。
これは絶望的なまでのユルさと軽さに彩られたアクションエンタメとして撮られるべき作品ではないだろうに。
まぁ、そもそものところ、結城の復讐劇をメインに据えた時点でこうなってしまうのは致し方なかったともいえるけど、結城がただのテロリストにしか見えないのが痛すぎる。
逆に神父という聖職についていながら悪に手を貸してしまう賀来を主軸にした方が断然骨太な人間ドラマになったと思うんだけど、作り手は安直なとこに走っちゃったな・・。
なにか7,80年代角川映画のトンでも感を想起しちゃったけど、あそこまでブッ飛ぶ覚悟もないらしく、どこまでも中途半端。。手塚治虫も天国で泣いてるよ・・・w
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野性の証明
出演:高倉健、薬師丸ひろ子、中野良子、夏木勲、三國連太郎、舘ひろし
監督:佐藤純彌
(1978年・東映・143分)NHK-BS
評価★★/40点
内容:東北の寒村で大量虐殺事件が発生。唯一生き残った少女・長居頼子はショックから記憶喪失となっていたが、当時山中でサバイバル訓練を行っていた自衛隊員・味沢岳史に養女として引き取られることになる。退役した味沢は、地方都市・羽代市で保険外交員として頼子と平穏な生活を送っていたが、羽代市を牛耳っている大場総業会長の巨大な謀略に巻き込まれてしまう・・・。
“映画の作り手が全員揃いにそろって半狂乱している。”
バクテリアウイルスとやらに感染しているのは頼子(薬師丸ひろ子)の親父じゃなくて、監督をはじめとする映画の作り手じゃないのか!?
頼子は元祖貞子だし・・・。
みんなウイルスに感染して、ある者はランボーになってみたり、ある者は仁義なき闘い、またある者は華麗なる一族はたまた八つ墓村か、、、またある者はルパン3世の音楽かけてみたり、みんなめちゃくちゃな方向を向いちゃって錯乱状態のごっちゃごちゃ。
いいとこ取りを全部口の中に入れたあげく、のどに詰まらせて窒息死。。。
それでも映画になるんだということは一応証明されたけど。ある意味スゴイわ。
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蘇える金狼(1979年・東映・131分)WOWOW
監督:村川透
出演:松田優作、風吹ジュン、佐藤慶、成田三樹夫、小池朝雄、岩城滉一、千葉真一
内容:浅倉哲也は表向きは平凡なサラリーマンだが、夜はボクシングジムで身体を鍛え、巨大資本乗っ取りを企むという別な顔を持っていた。ある日、現金輸送車を襲って得た1億円で麻薬を仕入れた浅倉は、上司の愛人である永井京子を麻薬漬けにして手なずけるが・・・。
評価★★★/60点
“サブリミナルのように一瞬キムタクの幻影が現れてどうにも・・・。”
食欲、性欲、物欲にまみれるトンでも男なのに、なんでこんなに男前でカッコええんやろ。もう男にとっての憧れ以外のなにものでもないわな。オッパイあんなに揉んじゃって・・・。ってそこかい!
しかし、メシほお張りながらSEXするのはやめろや(笑)。。
でもラスト、生命力の塊のような男の壮絶な死にざまの美学には恐怖すら感じちゃったね。やっぱ松田優作という役者さんはスゴかったんだなぁということを実感。
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君よ憤怒の河を渉れ(1976年・日本・151分)WOWOW
監督:佐藤純彌
出演:高倉健、原田芳雄、池部良、中野良子、大滝秀治、西村晃、岡田英次、倍賞美津子、田中邦衛
内容:東京地検検事の杜丘は、新宿の雑踏で見知らぬ女から強盗呼ばわりされて緊急逮捕されてしまう。隙をみて逃走した杜丘は警察の追っ手をかわしつつ、自分を罠にかけた真犯人を探すべく東京から北陸、そして北海道へ向かうが・・・。
評価★★☆/45点
高倉健の映画に対してこんな言葉を使うことになるとは思わなかったけど、どう見たって駄作でしょっ!ていう(爆)。
まさか終始失笑と苦笑の連続で150分過ぎてしまうとは・・・。
絶望的に困難な道程を思わせる題名の重厚さと硬派な高倉健のイメージからすると、例えば「人間の條件」や「飢餓海峡」のような人間の本能と業に圧倒される映画をイメージしていたのだけども、最悪の肩透かし。。
まずもって憤怒には程遠い、まるでピクニックにでも行くかのようなズッコケ音楽だけでマイナス30点(笑)。1番ありえない音楽だろww
他にも挙げたらきりがないけど、ディテールも幼稚すぎるし、なんていうかよくハリウッドが変に描いちゃうニッポン映画と同じ味がするんだよね(笑)。
なんでこんな凡作を超えたトンでも作が中国で歴史的ヒットになったんだろう・・。
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