お気に入り

最近のトラックバック

« 夢のシネマパラダイス120番シアター:宇宙戦争 | トップページ | 夢のシネマパラダイス73番シアター:旅は道連れ世は情け »

2013年3月30日 (土)

夢のシネマパラダイス270番シアター:アンダルシア 女神の報復

アンダルシア 女神の報復

201107052228257aas 出演:織田裕二、黒木メイサ、戸田恵梨香、谷原章介、鹿賀丈史、夏八木勲、福山雅治、伊藤英明

監督:西谷弘

(2011年・東宝・125分)WOWOW

内容:スペイン北部に隣接する小国アンドラで、日本人投資家・川島の遺体が発見される。国際会議のためパリに来ていた外交官・黒田康作は事態把握のため現地へ。そして調査の過程で遺体第一発見者のビクトル銀行行員・新藤結花と、事件を担当するインターポール捜査官・神足誠と出会うのだが・・・。

評価★★★/60点

この人が出てるTVドラマや映画は欠かさず見ちゃうよねっていう唯一のスターといってもいい織田裕二が、踊るシリーズの緑のコートから茶色のトレンチコートに装いを変え、世界を股にかけて活躍する外交官・黒田康作シリーズもすっかり板についてきたかんじ。

しかも今回は主役級がズラリと顔をそろえ画面も映える。

、、が、見どころははっきりいってそこ一点だけで、お話はめっぽうツマラなかった。

情熱と芸術のスペインを舞台にしておきながら、なぜにここまで地味な話にしなければならなかったのか・・・。

国際時事問題をタイムリーにすくい取ってこその外交官ものだと思うのだけど、事件の動機がヤクザへの個人的な復讐という、スペインにも外交官にも似つかわしくないスケールの小ささには拍子抜けで、こんなの箱根を舞台にして探偵に任せるようなお話だろっていう・・w

いやいや待てよ、ならばストーリーがダメでも魅惑のスペイン紀行があるじゃないか、、と思いきやそっちの方もまるでヤル気なしで印象薄っす・・・。

さらに、「振り返れば奴がいる」のクールな司馬キャラ織田裕二に、組織に抗う踊るシリーズの青島キャラをぶつけるのは着眼点としては買いだけど、その肝心の伊藤英明までもがクールで、なおかつヒロイン黒木メイサまで陰鬱な仏頂面を崩さないのだから、陽気なスペインもそりゃしぼむわ

笑顔がまぶしい戸田恵梨香も完全に隅に追いやられちゃって・・・

なーんか見終わっても口をついて出るのは不満点ばかりで、ストンと胸に落ちてくるものがなかったなと。

まぁシナリオが悪いからだろうけど、これは次作に期待するしかないな、、って見るのね

そりゃ見るだろ(笑)。

 -------------------------

アマルフィ 女神の報酬

Amalfi_1_1b 出演:織田裕二、天海祐希、戸田恵梨香、佐藤浩市、大塚寧々、伊藤淳史、佐野史郎

監督:西谷弘

(2009年・東宝・125分)WOWOW

内容:イタリアG8開催を前にして予告されたテロから邦人を守るため、外交官・黒田がローマに派遣された。が、到着するなりひとりの日本人少女の失踪事件が発生し、黒田が通訳担当となる。いなくなったのはイタリアを訪れた旅行者・矢上紗江子の愛娘だった・・・。

評価★★★/60点

テレビドラマのデラックス版というかんじだったけど、イタリアの風光明媚な世界遺産の数々の中でこれだけの豪華メンバーが揃えばそこそこの画になるという好例。

火サスレベルのサスペンスでもイタリアの観光気分に浸りながら見られれば1.3割増しで楽しめるしw、さらにお金かけてるなぁというのが容易に実感できるキャストに映像とくれば少なくとも娯楽度1.5割増しは保証されたようなもの。

フジテレビ映画のあか抜けた軽さが割りと好きなオイラからすれば今回はハズレなしで楽しめる一品になっていたと思う。

少なくとも織田裕二vs佐藤浩市で思い出される「ホワイトアウト」(2000)よりは断然面白いと思う(笑)。。

ただ、前半の誘拐ミステリーと佐藤浩市が犯人と分かってからの後半の拙いプロットの出来の差はまるで雲泥の差で、そもそもイタリアである必要があるのか!?とさえ勘繰ってしまうんだけど・・・。ま、そこがあか抜けた軽さにもつながるんだけども。

まぁ、「振り返れば奴がいる」以来の仏頂面の織田裕二を見れただけでも見る価値はあったかな。。

 -------------------------

マーキュリー・ライジング(1998年・アメリカ・111分)DVD

 監督:ハロルド・ベッカー

 出演:ブルース・ウィリス、アレック・ボールドウィン、マイコ・ヒューズ

 内容:偶然、国家の極秘コード“マーキュリー”を解読してしまったサイモン少年は、家族を殺され国家安全保障局に命を狙われる。彼を助けたFBI捜査官のアートがこの事件の真相に迫るが・・・。

評価★★★/55点

“スーパーコンピューターでも解けない暗号を扱ってるわりに、この映画の中にあるのは誰でも解けてしまうベタな映画記号だらけとはなんたる皮肉。”

使い古された手法と場面展開を開けっぴろげに繰り広げた挙句、随分こじんまりとしてしまった印象。★3っつド真ん中。。。

 -------------------------

コラテラル・ダメージ(2001年・アメリカ・108分)MOVIX仙台

 監督:アンドリュー・デイビス

 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、フランチェスカ・ネリー、イライアス・コーティアス、クリフ・カーティス

 内容:テロリストによる爆破事件で、妻子を失ったロサンゼルスの消防士ゴーディ。彼は犯人を目撃していたが、コラテラル・ダメージ=目的のための犠牲、と考える政府の捜査は遅々として進まない。業を煮やしたゴーディは単身コロンビアに乗り込むが・・・。

評価★★☆/45点

“とてもじゃないが子供には見せられない・・・。”

シュワちゃん、、アンタまでテロやってどうすんの・・・。

親子供が殺されたら密入国して、どんな手段使ってもいいから復讐してもいいんだって。そうすればお国から最高の栄誉である勲章をもらえるんだってさ、、、ってそこで打ち止めにしてどないすんねん!なんじゃこりゃ。。

 -------------------------

T.R.Y.トライ(2002年・東映・104分)DVD

 監督:大森一樹

 出演:織田裕二、黒木瞳、渡辺謙、邵兵、市原隼人、丹波哲郎

 内容:7ヶ国語を巧みに操り、世界を股にかける伝説の日本人詐欺師が、仲間の中国人や韓国人とともに上海と東京で究極の頭脳戦を展開させるアドベンチャー大作。

評価★★/40点

“ようするに織田裕二をかっこ良く撮りたいだけ。”

なんだろ、、この映画を覆いつくす嘘くささと古臭さは・・(笑)。

嘘くささは弛緩しきったシナリオの不出来から、古臭さは全く進化していない大森一樹の80年代臭から来ていると思うけど、命を賭けたペテン師どころか、この映画自体がペテンだろっちゅう・・。

命の重みもそこからくる緊迫感とスリルも皆無。そもそも織田裕二はペテン師にはなり得ないといったら元も子もないけど、ホント織田裕二を撮りたかった、ただそれだけとしか思えなくなってしまう。

とんだトライだったな・・。

 -------------------------

サウンド・オブ・サイレンス(2001年・アメリカ・114分)DVD

 監督:ゲイリー・フレイダー

 出演:マイケル・ダグラス、ショーン・ビーン、ブリタニー・マーフィー、ファムケ・ヤンセン

 内容:感謝祭の日、精神科医ネイサンの娘が誘拐された。犯人の目的はネイサンの患者エリザベスからある6ケタの数字を聞きだすこと。同じ頃、女性刑事サンドラは、連続殺人事件を追っていた・・・。

評価★★★/60点

“足を折って身動きできないファムケ・ヤンセンの方が体ピンピンのマイケル・ダグラスより、、、強い!

檻に繋がれたファムケ・ヤンセン。この映画では持てる力の1割も出してないやろ(笑)。

檻から解放されたらこの事件なんて楽勝だっただろうに・・。

 -------------------------

身代金(1996年・アメリカ・122分)盛岡ピカデリー

 監督:ロン・ハワード

 出演:メル・ギブソン、レネ・ルッソ、ゲイリー・シニーズ、リリ・テイラー

 内容:航空会社の社長トム・ミューレンはある日、9歳の息子ショーンを何者かに誘拐され、200万ドルを要求される。トムは犯人の要求通りに身代金を払おうとするが、妻のケイトはFBIに事件を委ね、ホーキンス捜査官以下の対策チームが到着する。48時間後、犯人から受け渡し方法の連絡が入り・・・。

評価★★★/60点

大学で黒澤映画について学ぶという講義を受けていたことがあるが、この映画は「天国と地獄」の影響を受けているということを教わった。

そして観てみると、、、どこが??

そんな影響を受けてる片鱗なんてつゆもなし。もしそれが本当だとしたら黒澤映画をあまりナメないで下さいね、、とは言いたい。

« 夢のシネマパラダイス120番シアター:宇宙戦争 | トップページ | 夢のシネマパラダイス73番シアター:旅は道連れ世は情け »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 夢のシネマパラダイス120番シアター:宇宙戦争 | トップページ | 夢のシネマパラダイス73番シアター:旅は道連れ世は情け »

2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ