夢のシネマパラダイス120番シアター:宇宙戦争
宇宙戦争
監督:スティーブン・スピルバーグ
(2005年・アメリカ・117分)盛岡フォーラム
評価★★★★/80点
内容:H・G・ウェルズ原作の1953年版オリジナルをスピルバーグとT・クルーズのコンビで再映画化。港湾労働者のレイは、別れた妻の子供たちと週末を過ごすため家に迎える。が、晴天だった空が暗雲に覆われ、突然地面に巨大な穴が。そして地中で何かが蠢きはじめ・・・。
“トライポッドをひと目見たとき、真っ先に思い浮かべたものそれは、、、”
エヴァに出てくる使徒やろあれって。。どうりで日本の大阪でトライポッドを倒せちゃったわけね。納得。
でも、ラストのオチはまぁ予想通りとはいえ、ふとこんなことを考えてもしまった。
それは、生まれつき自分はアトピーを持ってるんだけど、先日テレビで見てビツクリしたのが、東南アジアなど川の水をそのまま生活水として使っている国の子供たちは、肌がスベスベでアトピーも全くないのだそうだ。
要は彼らはお腹の中に虫とか微生物を飼っていて、その虫たちがアトピーの要因を取り除いてくれるのだそうだ。
だから日本は高度経済成長を遂げて先進国の道を歩んでいくとともにアトピー患者が急激に増えていく。その中の一人がオイラってわけ。
もちろん腹の中にいわゆるサナダムシとか飼いたくもないけど(笑)。
ただ、清潔・クリーンを徹底的に追求してきたあまり、なんだか逆に人間の身体自体が本来もっていた耐性が失われつつあるのかもしれない。
水道水なんて10年以上直に飲んでないしなぁ。ご飯炊くのにも使ってないんだから、、、考えてみたらスゴイ話だよ我ながら。
自分ってあのカワイイエイリアンと同じなんじゃないかしら実は。。行く末はナウシカの腐海か!?
葉っぱに吸い付いていたあの雫一滴を見て、ふとそんなことを思いめぐらせていたオイラなのですた。
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バトルシップ
出演:テイラー・キッチュ、アレキサンダー・スカルスガルド、リアーナ、ブルックリン・デッカー、浅野忠信、リーアム・ニーソン
監督:ピーター・バーグ
(2012年・アメリカ・130分)WOWOW
内容:ハワイ沖に世界14カ国の軍艦が集結し、環太平洋軍事演習リムパックが行われようとしていた。が、その最中、演習海域に正体不明の巨大物体が出現し、日米合同艦隊に襲いかかる。その後、巨大物体の正体は、地球に飛来したエイリアンの母船であることが判明する・・・。
評価★★★/60点
インディペンデンス・デイ、パール・ハーバー、アルマゲドン、トランスフォーマーなど、ポップコーンほお張ってただ座ってりゃいいイベント映画は今までさんざん見てきたけど、こういうイケイケバカ映画は2年に1回は見てもいいww
相変わらずエイリアンの顔面はブサメンだし(なんかマイク・タイソンに似てるw)、そいつを素手で張り倒しちゃうのも、よっしゃ!やったるか!的な開き直り連帯戦術で活路を開くのも、ブロンド美女が出てくるのも、全くもって予想を裏切らない展開で逆になんか許せてしまう。
ただ、陸戦に比べると海戦は一面海しかないので比較対象物がないぶんスケール感の取り方がイマイチ伝わってこないし、エイリアン軍団も出オチだけで後半は完全に尻すぼみで面白味も減退。。
結局、一番スゴかったのはチキンブリトーだったというオチ・・・(笑)。
そんなに美味いんかいw!?
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世界侵略:ロサンゼルス決戦
出演:アーロン・エッカート、ミシェル・ロドリゲス、ラモン・ロドリゲス、ブリジット・モイナハン、Ne-Yo、マイケル・ペーニャ
監督:ジョナサン・リーベスマン
(2011年・アメリカ・116分)WOWOW
内容:ある日、流星群が地球に降り注ぎ、世界中の大都市が未知の敵によって侵略されていく。ロサンゼルスも壊滅寸前になる中、海兵隊に退役願を出していたナンツ曹長は民間人の救出を命じられる。そして新任の少尉とともに小隊を組み、瓦礫の山と化した市街地へと進入していくのだが・・・。
評価★★★/60点
SFアクションの名を借りた完全なる戦争映画。
相手がエイリアンということで政治宗教に縛られることなくドンパチできるので、日頃の鬱憤を晴らすかのようにやりたい放題やりまくり。さらにそこにビバ海兵隊!の戦意高揚プロパガンダが高らかに謳い上げられ、こちらは脱力×2・・・。
大統領や将軍といったお偉方のこれ見よがしの泣きの演説などを入れないで一小隊の局地戦に絞った潔さは買いだけど、戦闘シーンなど含めてどこぞの映画(クローバーフィールド、宇宙戦争、ブラックホークダウン、プライベート・ライアン、バンドオブブラザーズetc.)で見たことある絵づらばかりで新味はない。
ならば、そこで工夫すべきはエイリアンのビジュアルや設定だと思うのだけど、これも従来通りの絵に描いたような下等形で何ら面白味がない。
また、一般市民のモブ視点が全くないので、侵略される絶望感が伝わってこないのも致命的だし、そんな中で延々と戦闘シーンだけが続くので中盤以降はテンションもダレダレ・・・。
まぁ、ただ単にアメリカ本土で市街戦やってみたかっただけという企画なんだろうけど、難しいこと考えずゲーム感覚で見るのがよし、なのかなぁ。。
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スカイライン-征服-(2010年・アメリカ・94分)DVD
監督:コリン・ストラウス、グレッグ・ストラウス
出演:エリック・バルフォー、スコッティ・トンプソン、ブリタニー・ダニエル、デヴィッド・ザヤス、ドナルド・フェイソン
内容:ある日、ロサンゼルス上空に青白い光を放つ異様な飛行物体が飛来。その強烈な光を見た者は次々に吸い上げられ消えていく。たまたま友人の誕生パーティーのためにNYからロスに恋人と来ていたジャロッドは、友人の高級マンションでその光景を目の当たりにする・・・。
評価★★★☆/70点
「ブラックホーク」なロサンゼルス決戦や逃げて逃げて逃げまくる宇宙戦争なんかを見慣れている自分にとっては、マンションに閉じこもってエイリアンとカクレンボする今回の作品は逆に新鮮でよかったかも。
窓のブラインドを下げていれば見つからないという程度の低さも、コンクリート片と素手で戦ってしまう安っぽさも、主人公たちがグダグダおろおろして、あげくの果てに何が起きてるか知りたくもないと豪語してしまう中身のなさや女性陣のヒステリックぶりも笑えて許せてしまう。
たぶん自分でもこうなっちゃうんじゃないかなっていうかんじがよく出てた(笑)。
情報源が望遠鏡しかないという閉塞感とかエイリアン(というか機械生命体)がうどんをすするように人間の脳ミソをエネルギー源として吸い取ってしまう発想も面白かったし、また、エイリアンのビジュアルもなかなか良くて、大型のヤツはなんかエヴァとか巨神兵ぽくて見応えがあった。
あとステルス戦闘機が母艦に核ミサイルをブチ込んで撃沈したかと思いきや、中から無数の飛行物体がワラワラと飛びかかってくるところなんて、ハチの巣に石投げて攻撃したら怒り狂ったハチの大群が襲ってくるようなかんじで面白かったw
さらにラストのまさかのオチでなんか毛色の全く違う映画になって個人的には最後まで楽しめたかなと。
聞くところによると製作費が9億円とかって、、100億かけるSF大作がざらにある中でたった9億でこれだけのクオリティ出せるのはある意味スゴイ!
やっぱお金じゃないんだよ、うんw
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スターシップ・トゥルーパーズ(1997年・アメリカ・128分)WOWOW
監督:ポール・バーホーベン
出演:キャスパー・ヴァン・ディーン、デニース・リチャーズ、ディナ・メイヤー、ジェイク・ビューシイ、ニール・パトリック・ハリス
内容:はるか未来、一般市民は市民権を得るために兵役に就くことが義務付けられていた。ジョニー・リコは恋人のカルメンや友人カールとともに軍に志願し、最も苛酷だといわれている機動歩兵部隊に配属される。そんな中、昆虫型地球外生物バグズと地球軍との戦争が勃発し、ジョニーたちもバグズの本星へ出征する・・・。
評価★★☆/55点
公開当時はSF超大作と大々的に宣伝されており、それを期待して見てイタイ目にあったことを覚えているのだけどw、ハリウッドきっての過激な表現テロリスト、バーホーベンのやりたい放題にどこまでついて行けるかがポイント。
戦争映画のヒロイックな魅力、妙に明るい軍国主義、戦意高揚をうたいあげ死刑まで生中継してしまう何でもありのメディア、武力こそが物事を解決する最も有効な手段であると宣言する軍隊、人肉飛び交うエグイ戦場、戦場でフォークダンスを踊ってしまうビバヒル的あっけらかん顔etc..一見すると暴力肯定、罪悪などクソ喰らえの過激な悪趣味満載映画なのだけど、タカ派的フォーマット、ひいてはアメリカ帝国主義を徹底的に戯画化して逆説的にこき下ろしていることに気付く人は意外に少ない。
まぁ、それを分かった上でみても、このエゲツなさとグロさにはついて行きたくないんだけどね・・
しかし、同じ年にスピルバーグの「プライベート・ライアン」やテレンス・マリックの「シンレッドライン」が公開されたことを思えば、映画ってのは作り手によっていろいろな色があるものなんだなぁと実感。
スピルバーグにこの映画は作れないし、バーホーベンにプライベート・ライアンは作れない。
映画はこれだからやめられないんだよ、、ってこんな映画で気付くなよww
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テラフォーマーズ(2016年・日本・108分)WOWOW
監督:三池崇史
出演:伊藤英明、武井咲、山下智久、山田孝之、ケイン・コスギ、菊地凛子、小池栄子、小栗旬
内容:21世紀、人口爆発でどうにもならなくなった人類。火星移住計画が立てられ、火星を地球と同じ環境にするためにコケとそれを媒介するゴキブリが大量に移植された。そして500年後、緑化作戦は成功するが、ゴキブリが異常進化してしまったことが判明。かくして昆虫駆除のために、選ばれしワケありな15人が火星に送り込まれるが…。
評価★★/40点
漫画がヒットしていたので便乗して読んでみたけど、絵柄がどうも合わないようで3巻くらいで挫折しちゃった今作。
でも結局、映画を見て絵柄どうこうよりお話自体がツマラなかったのだということに気付いた(笑)。和製スターシップトゥルーパーズの体をとりながらも結局これって昆虫ものの戦隊シリーズだったんだ、しかもグッダグダのww
当初、相手がゴキブリということで危機意識が皆無で緊迫感ゼロなのは分かるとしても、間の抜けた締まりのない空気感が延々とつづき、見てるこちら側のテンションはとうとう最後まで沸点に達することはなかった・・。
驚くほど薄っぺらい人間ドラマもあいまって次々に倒れていくキャラクターに関しても感情移入ゼロで、とにかくダダ滑りなかんじだった。。
まぁ、見所としては、豪華俳優陣がハチやバッタ、あげくの果てにはユスリカにまで変身するトンでもコスチュームだけだったなw
こういうの見るとホント自分でも脚本書けるんじゃないかと思っちゃうww
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