夢のシネマパラダイス439番シアター:SFは進化しているのか!?というひとつの証例
ラ・ジュテ(1962年・フランス・29分)NHK-BS
監督・脚本:クリス・マイケル
出演:エレーヌ・シャトラン、ジャック・ルドー、グフォ・アニシ
内容:第3次世界大戦後のパリ。地上は荒廃し、人類は絶滅寸前。科学者たちは、過去にタイムトラベルし、未来を救うに十分なエネルギーを持ち帰らせるため、過去に強烈な記憶を持つ男を選ぶのだが・・・。テリー・ギリアムの「12モンキーズ」の原案となった作品。
評価★★★/60点
発想力★5つ、映像★1つ。30分が限度だな。。
「12モンキーズ」の方が好きです。
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アルゴ探検隊の大冒険
出演:トッド・アームストロング、ナンシー・コバック、オナー・ブラックマン
監督:ドン・チャフィー
(1963年・イギリス・109分)NHK-BS
内容:ギリシャ神話の「アルゴ船の遠征」を映画化した冒険ファンタジー。テッサリアの王子ジェイソンは、王位継承のために黄金の羊の毛皮を手に入れるべく、アルゴ号に乗り込む。しかし、その行く手には青銅の巨人タロスや7頭の蛇獣ヒドラ、骸骨軍団など様々なモンスターが待ちかまえていた。。人形アニメーションの第一人者レイ・ハリーハウゼン製作のストップモーション・アニメ。
評価★★★/65点
ストーリーは何が面白いのかさっぱり分からないが、ジュラシック・パークはもとよりLOTR、パイレーツ・オブ・カリビアン、ヴァン・ヘルシング、ハムナプトラetc..どっかで見たことのある映像の元ネタてんこ盛りで、実のところ飽きることがない。
骸骨軍団ももちろんスゴイが、1番心魅かれたのは空飛ぶ蛇獣ヒドラ。かっこ良すぎだよ、あれは。
あとアルゴ号の船のへさきに掲げられた女神ヘラが目を開けて話をするたびに、なんかキモくて恐かった。なぜだろうと思ってたらあれだよあれ、「エイリアン2」でエイリアンの繭の中に生き埋めにされてた人間がいきなり目覚めて呻き声をあげて苦しむあの絵そっくりなんだもん。ゾゾゾ~~
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トロン(1982年・アメリカ・98分)
監督・脚本:スティーヴン・リズバーガー
出演:ジェフ・ブリッジス、ブルース・ボックスライトナー、デヴィッド・ワーナー、シンディ・モーガン、バーナード・ヒューズ
内容:国防総省にも通じる巨大IT企業エンコム。が、デリンジャー社長は独断専行のかぎりをつくし、それに対しエンジニアのアランが反旗を翻す。元社員のフリンを仲間に引き入れエンコムに忍び込むが、社長側の企みにより電子化されコンピュータ内に飛ばされてしまう・・・。初めてCGを大々的に導入した、ディズニー製作によるSFアドベンチャー。
評価★★☆/50点
映画で初めて全面的にCGを導入した作品ということらしいけど、シナリオがあまりにも薄っぺらすぎて正直つまらない。
当時の最先端の近未来造型だったのかもしれない肝心のヴィジュアルイメージも今となってはレトロとしか言いようがなく、見ていて痛いレベル。。
センスとイメージに演出と技術が追いついて行けなかった平板作。
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インナースペース(1987年・アメリカ・121分)NHK-BS
監督:ジョー・ダンテ
出演:デニス・クエイド、マーティン・ショート、メグ・ライアン、ケヴィン・マッカーシー
内容:人間縮小計画の実験で、誤ってミクロサイズの潜航艇を体内に打ち込まれたスーパーの店員が繰り広げるSFコメディ。
評価★★/40点
どうしても「ミクロ・キッズ」の企画とダブッちゃうんだよね、これ。マーティン・ショートとリック・モラニスもダブるし。
でも「ミクロ・キッズ」の方が1、2年あとに作られてるのね。ってことで後出しジャンケンで「ミクロ・キッズ」の勝ちw!
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ゴッド・ディーバ(2004年・フランス・104分)WOWOW
監督・脚本:エンキ・ビラル
出演:リンダ・アルディ、トーマス・クレッチマン、シャーロット・ランプリング
内容:2095年、人間の他にも異形のミュータントらが跋扈するNY。神界で反逆罪を問われ死刑を宣告された神ホルスは、政治犯の身体を乗っ取り、青い涙を流す謎の特殊変異体の娘ジルに接近していく・・・。フランス・コミックの巨匠E・ビラルが自ら監督・脚本を手がけた近未来SF。3人の俳優以外すべてをCGで製作している。
評価★/25点
だって「アルゴ探検隊の大冒険」に★3っつしか付けとらんのよ。もう★1つしかないじゃん(笑)。
この映画にとっては運悪く、数日前に「アルゴ探検隊の大冒険」という映画を観ちゃったわけよ。
レイ・ハリーハウゼンによる究極の手作り映画と呼ぶべきアルゴ~とCGの十二単ともいうべきゴッド・ディーバ。まぁ、ゴッド・ディーバからしたらアルゴ~は曾祖父ちゃんくらいの先祖にあたるのかな。
とにかく全く対照的な両作品。しかもストーリーはどっちもどうでもいいような稚拙極まりないものなので、両者の差異が限定されて際立って分かりやすいんだよね。
端的にいえば人間の汗と錆のついた針金の臭いのするアルゴ~と、鈍い光沢を放つパソコンと無菌室の無味無臭なゴッド・ディーバといったところか。
オイラはやっぱり曾祖父ちゃんの方にシンパシーを感じちゃうんだよね。
モノを作る、映画を作るという原点はそこにこそあるのだろうし。同じ汗まみれ、埃まみれになるったって、パソコンのディスプレイの静電気に吸い寄せられてくる埃にまみれたくはないもんね・・。
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トロン:レガシー
出演:ギャレット・ヘドランド、ジェフ・ブリッジス、オリヴィア・ワイルド、マイケル・シーン、ブルース・ボックスライトナー
監督:ジョセフ・コシンスキー
(2010年・アメリカ・125分)WOWOW
内容:エンコム社のCEOケヴィン・フリンが忽然と姿を消してから20年。ある日、27歳になっていた息子サムのもとに、父から謎のメッセージが届く。その導きで父の営んでいたゲームセンターへとやって来たサムはコンピュータ世界に転送されてしまう・・・。
評価★★★☆/70点
前作から約30年、ちんぷんかんぷんなストーリーはそのままに、次元の違う格段に進化したCGとシンフォニックなテクノサウンドの融合に酔いしれた2時間の映像旅行。
均整のとれた仮想空間を流線型のボディとたなびく光の帯が滑らかに疾駆し落下する。その重力を無視した美しさには思わず見入ってしまった。
キューブリックの2001年宇宙の旅やスターウォーズなどから発想やデザイン性を拝借してきているなとは感じたけど、この美麗なサイバーワールドには感服!
でも、30年後にこれ見たらどう思うのかな。古臭っせえとかって思うんだろうか
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