夢のシネマパラダイス72番シアター:パラノーマル・アクティビティ
パラノーマル・アクティビティ
出演:ケイティ・フェザーストン、ミカ・スロート、マーク・フレドリックス、アンバー・アームストロング
監督・脚本:オーレン・ぺリ
(2007年・アメリカ・86分)WOWOW
内容:幼少の頃から怪現象に悩まされてきたケイティ。同棲している恋人のミカは、夜ごと悩まされる現象の実態を突き止めようと部屋の中にビデオカメラを設置する・・・。
評価★★★/60点
アイデア勝負の映画である。
基本的に手持ちカメラ(動)-日常生活、固定カメラ(静)-心霊現象というふうに使い分けがなされているのだけども、これは今までの凡百のホラー映画とは逆のパターンであり、この発想の転換は買いたい。
まぁ、寝室のドアを開けっぱなしにして寝るかフツー!?というツッコミは置いとくとしてもw、思わずドアの奥の闇にジッと目を凝らしてしまったり、かすかな異音をキャッチしようと耳をそばだててしまう緊張態勢に持ち込む、すなわち人間の原初的に持つ“怖いもの見たさ”を引き出すという点で定点カメラの有効性に着目したのは上手い。
のだけれども、21夜かけてこの好奇心をコチョコチョくすぐるだけに終始してしまい、変化に乏しい=恐怖が増幅しないという弱みを克服できないまま終わっちゃったのは痛い。
はっきりいって怖さレベルは最低ラインにあるといっていい。
けど、手持ちカメラの動パートが最低ラインのさらに下のラインに設定されているのでなんとか見れてしまうのがズルイ・・w
結局終わってみれば、普段ハリウッドのホラー映画に対して大仰で過剰な刺激だけで怖がらせてツマラナイとボヤいていたのに、まさか何も起こらなさすぎて刺激がないからツマラナイとボヤくことになろうとは思いもよらなかった・・・。
90分に満たない尺だったからまだ許せるけど、超えてたら貧乏ゆすりのしすぎで発狂するとこだった(笑)。
例えば階段の踊り場に固定カメラをもう1台置くとかすれば伸びしろはもっとあったと思うのになぁ。。
P.S. しかし、、この映画を見た夜、ベッドに入り寝ようとしてたら、カサッ、コツッ、ていう音に超敏感になっていたことは、恥ずかしくて誰にも言えない・・
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パラノーマル・アクティビティ2(2010年・アメリカ・91分)WOWOW
監督:トッド・ウィリアムズ
出演:ケイティ・フェザーストン、スプレイグ・グレイデン、ブライアン・ボーランド、ミカ・スロート
内容:前作の2ヶ月前。あの事件の被害者ケイティの妹クリスティは夫と子供2人の4人で暮らしていた。そんなある日空き巣被害が発生し、彼らは防犯のため家中に監視カメラを設置する。ところがその夜から、家の中では不可解な現象が立て続けに起こり始め・・・。
評価★★★/60点
1作目の前日譚という意味ではエピソード0といっていいけど、1台のカメラで手持ちと固定の2役を使い分けていた1作目から予算が増えたのか、一気に6台もの監視カメラを据えることに成功!他にもハンディ1台で計7台と一気にグレードアップ。
その結果、怖さレベルは前作から5%増しになった(笑)!
定点カメラを6台にしたことで演出の幅や選択肢が増えた効果は多少なりともあったとは思うのだけど、予測の範疇を超えず新味がないんだよね。
流してないウンコにギャーッとなったり、赤ん坊の泣き声、、犬が何かに気付く、、フライパンが落ちる、、旦那のイタズラなど恐怖ネタの小出し祭りは前作にも増して健在で、それが怖さじゃなくて倦怠感につながってしまうのが痛いところ・・。
終盤、ハンディを使って「エイリアン」ぽい画にトライしたりするものの、終わってみれば1作目より緩いジェットコースターに乗っちゃったかんじ・・・。
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