レアル・マドリー狂想曲第82番:2012-13クラシコinカンプノウ
2012-13シーズンも開幕してひと月半。我が愛しのレアル・マドリーはリーグ6試合を消化して3勝1分2敗と完全にスタートダッシュに失敗。
一方、ライバルのバルサは開幕から全勝、レアルとの勝ち点差を序盤も序盤で8も広げてしまった・・。
そんな中で負ければ勝ち点11差、しかも舞台はカンプノウと絶体絶命の状況で迎えた伝統の一戦、クラシコ。
まずはスタメン布陣から、、、
カシージャス
ぺぺ Sラモス
アルベロア マルセロ
ケディラ アロンソ
ディマリア エジル ロナウド
ベンゼマ
VS VS VS VS VS VS
メッシ
イニエスタ ペドロ
セスク シャビ
ブスケツ
ジョルディ・アルバ Dアウベス
アドリアーノ マスチェラーノ
ビクトル・バルデス
←かつて目突き攻撃をくらわせたwビラノバと握手するモウリーニョ
プジョルとピケを欠いたバルサはアドリアーノを最終ラインに置く驚きの布陣。普通ならブスケツを最終ラインに置いてソングを中盤に持ってきてもいいはずだけど、まさかアドリアーノとは、、マルセロをCBで使うようなもんだろ・・(笑)。
しかし、レアル世界最強のアタッカー陣をもってしても、バルサの脆弱な守備ラインを打ち崩すには至らないのだから、バルサのサッカーには正真正銘恐れ入るばかりだ・・。
しかし、モウリーニョ就任3年目で13回クラシコを戦い、バルサに負け続けて負け続けて何度も苦杯を舐め続けてきたレアルもさすがにバルサに慣れてきたのか、14回目の対戦となった今回はバルサの超絶組織攻撃にかなりの面で対応できてきていると感じた。
これだけ多くバルサと対戦し、バルサイズムを肌で感じているチームは他にはないと思うんだけどw、その中でバルサに対処するため、いろいろ試行錯誤を重ねシステムをいじってきたモウリーニョも、ここ最近のクラシコではオーソドックスな4-2-3-1で臨み、感触的にもバルサと互角に渡り合っている。
モウリーニョイズムは3年経って確実にレアルに浸透している現れでもあり、チームの成熟が例えばぺぺの妙な落ち着き(笑)など精神面でもプラスに作用しているように思う。
しかし、互角に渡り合えてきたといっても、バルサにポゼッション7割近くを持っていかれる構図は全く変わっていないし、レアルのカウンター一辺倒頼みの単調な攻撃も相変わらず。
パワー&個のレアルとテクニック&組織のバルサというカチッと噛み合う相克の構図はあるにせよ、レアルらいしサッカーはバルサの前ではまだまだ形にはなり得ていない。
しかし、バルサとの力関係がモウリーニョ1年目では1:9だったのが2年目で3:7になり、3年目の今シーズン、4:6くらいには持ち直してきたのではないかなと思っておりますww
とはいえ、リーガでは勝ち点8差をつけられているほぼ絶望的な状況は変わらず、ここからは連勝街道を突っ走っていってもらいたいところです。
チーム状況としては、問題発言などでチームをゴタゴタさせたロナウドの本領発揮や、エッシェン、モドリッチ加入によるチームの活性化、さらにはカカの復活など昇り竜状態
で、今回のカンプノウでのドローもほぼ納得の出来だったと思うし、この勢いでいきたいところだけど、、代表ウィークで1週空いちゃうのかぁ・・。
しかしまぁとにかく、クラシコは現在のサッカー界で最もアツく最高な試合だということを実感いたしました!
←「カタルーニャはスペインではない!」という横断幕とカタルーニャの旗
レアル・スペイン中央政府vsバルサ・カタルーニャという構図もクラシコでは話題になるけど、先月にはバルセロナでカタルーニャ独立デモが行われ150万人もの人々が参加し、カタルーニャの独立機運は高まっているという。
そんな中で行われたカンプノウクラシコはまさにカタルーニャ独立の総決起集会と化したわけだけど、フランコ将軍の独裁体制終焉からゆうに四半世紀以上も経っている中、スペインは悲しく複雑な歴史をいまだに引きずっているんだなと実感。。
あまりサッカーに政治思想が介入すべきではないとは思うけど、地方色が濃いスペインにおいては歴史と伝統、中央に対する反抗心というのは切っても切り離せないものなのだと思うし、それがまたリーガを独特な面白さにしている面もあると思う。それがなくなって同じ色に均一化しちゃうのも問題だし。
まぁスタジアムは異様な雰囲気になってもピッチ内では平和であってほしいけど、今回のクラシコはまさにそういうかんじだったんじゃないかな。誰もレッドで退場にならなかったしw
次回ベルナベウクラシコはどうなるかなぁ。勝ち点は詰まってるかなぁ、、ちと怖いな・・ww
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