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2012年8月 1日 (水)

夢のシネマパラダイス367番シアター:チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光

Uyftlnepsr 出演:竹内結子、阿部寛、吉川晃司、池内博之、玉山鉄二、井川遥、田口浩正、田中直樹、佐野史郎

監督:中村義洋

(2008年・東宝・120分)DVD

内容:東城大学附属病院の天才外科医・桐生(吉川晃司)をリーダーとする<チーム・バチスタ>。拡張型心筋症に対する手術で成功率60%といわれる高難度のバチスタ手術を26連勝した7人の精鋭集団だ。しかし、突如として3例立て続けに術中死が発生。単なる不運なのか、あるいは医療ミスか、はたまた故意なのか??桐生は、日陰の存在である心療内科医の田口(竹内結子)に調査を依頼するが、そこへ厚生労働省から型破りなキレモノ役人・白鳥(阿部寛)が派遣されて来て、事件を殺人と決めつけるのだった・・・。

評価★★★/65点

原作→TVドラマ→映画という順番で見たのは、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(2007)と同じなんだけど、1クール続くTVドラマと比べちゃうとどうしても浅い印象が拭えないんだよなぁ・・・。

でも、主人公の田口を女性設定に変えたのは、TVドラマとの差異を考える上では巧かったと思うし、TVドラマが原作のオチをさらにひねった三段落ち(桐生→氷室→垣谷)で締めたのと比べると、映画の方はより原作に近い流れを踏襲していて、まぁ分かりやすく作られてて出来としては決して悪くはないんだけども。。

ただ、強烈かつアクの強いキャラクターのオンパレードが売りの本作において、白鳥役に阿部寛を起用したのははたしてどうだったんだろうというのはあって。

たしかにドンピシャではあるのだけど、田口役を女性にしたことで、2人のコンビがどうしても「トリック」シリーズの巨根&貧乳コンビを想起させてしまい、ちょっと損をしてる面はあるかなと。だって「トリック」コンビの方がド級に強烈なわけで。しかも、阿部寛って基本的に良い人だし(笑)。。

見てて全然ムカツかなかったのは、白鳥がこの映画の生命線であったことを考えると、映画の印象を弱めてしまっていて、阿部寛の起用が吉と出たかどうかはビミョーだったんじゃないかなというのが個人的な印象。

その点ではTVドラマでの仲村トオルの方がハマってた気が。

まぁ、続編でどうアレンジしてくるかだね。

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ジェネラル・ルージュの凱旋(2009年・東宝・123分)CS

 監督:中村義洋

 出演:竹内結子、阿部寛、堺雅人、羽田美智子、山本太郎、高嶋政伸、野際陽子、國村隼

 内容:バチスタ事件を解決した田口は、院内の諸問題を扱う倫理委員会の委員長に任命されてしまう。そんな彼女のもとに一通の告発文書が届く。それは、救命救急センター長・速水晃一が医療メーカーと癒着しているという内容だった。そんなある日、告発された医療メーカーの支店長が院内で転落死する事件が起きる・・・。

評価★★★★/75点

原作、TVドラマ、映画と3つの媒体で味わうことができた「チームバチスタの栄光」、それにつづくは「ナイチンゲールの沈黙」、、、と思いきや、それをすっ飛ばしてジェネラル・ルージュできた2作目。って、この原作読んでないんですけど・・w

ということで何の予備知識もない状態で臨める楽しみがある一方、前作の映画で白鳥(阿部寛)のインパクトが弱く、それが映画の印象をも弱めてしまっていた感がぬぐえず、その点が不安だったんだけども。

しかし、今回、白鳥は完全に脇に追いやられて蚊帳の外状態。

そして、そこに割って入ってきたのが救命救急センター長・速水晃一(堺雅人)、通称ジェネラル・ルージュ(血みどろ将軍)。

で、これがまた田口&白鳥コンビがかすんでしまうほどの存在感を見せつけて、まさに独壇場といったかんじで、映画の求心力を格段に高めている。

白鳥のまとわりつくようなネチっこさとは正反対、ニコニコ笑顔で強烈皮肉爆弾をカラッと落としていく性質の悪さ、そして腹をくくり笑みが消えた時の神ぶりには誰も反論できないオーラがにじみ出ている。

どんなに切羽詰まった急場でも心臓に毛が生えたようなずうずうしさで平然と振る舞う様は白鳥と同様なんだけど、白鳥のイヤらしさには多分に根っからの天然が入っているのとは対照的に、速水のそれは救命救急という医療現場の最前線で生と死の重さに日々真っ向から対峙してきた中で作り上げられたもののように見える。

駐車場に停めてある車のタイヤの脇から草が生えてくるくらい家に帰ることができない過酷な勤務状況の中で、数えきれないほどの修羅場をくぐり抜け、流してきたであろう血と汗と涙。

そんな大変な現場と、利益追求・経営合理化に邁進する病院組織との間に横たわる大いなるギャップの狭間でチームの上に立たなければならない重責。

対患者、対組織、対チームというのっぴきならない立場で、感情に流されずに迅速かつ適切な判断を下さなければならない、そんなまともな精神では到底務まらない中で速水が出した答えは「わがままで人でなしになること」だった。

しかし、その唯我独尊ぶりの裏には、一人でも多くの命を救うという、恐怖と絶望を誰よりも知っているからこそ揺らぐことのない確固とした信念が貫かれている。

そして、チュッパチャップスという愛嬌がカリスマ性と人間性の絶妙なバランスを保っているのだ。

その上で、この一筋縄ではいかない強烈な人物造型を完璧にものにしてみせた堺雅人はスゴイの一言で、映画のすう勢を一気に固めてしまった。

核が決まれば脇も活きてくるというもの。

さっき脇に追いやられたと揶揄した白鳥もコメディリリーフとして田口と息の合ったコンビを見せ、要所要所で場をかっさらう蜂の一突きを繰り出し、キラリと光る存在感を見せてくれた。

他にも國村隼や平泉成などひとクセある役者陣が脇をかため、あとはなんといっても高嶋政伸のイヤミっぷりはハマってたし、ケロッとした顔で殺人を犯す林泰文には思わず背筋がゾゾッとなってしまった。

医者には人格的にオカシイ人が多いとは、病院で働いているウチのオカンや妹が異口同音に言っていることだけど、これ見るとやっぱそうだよな、と思っちゃうわな。

唯一まともだった佐藤ちゃん(山本太郎)が速水の後釜に据わってどう変貌していくのか、興味ありありだな。

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チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像(2014年・東宝・127分)WOWOW

 監督:星野和成

 出演:伊藤淳史、仲村トオル、桐谷美玲、松坂桃李、西島秀俊、加藤あい、名取裕子、栗山千明、生瀬勝久

 内容:東城医大の心療内科医・田口公平と厚生労働省の白鳥圭輔は、死因解明システムの改革の柱となる国際Ai(死亡時画像診断)センター発足に向け準備を進めていた。その目玉として導入されるのが巨大MRI“リヴァイアサン”だった。しかし、そんな中、東城医大にAiセンターを標的にした犯行予告が届く。さらに、医療関係者9人が密室で変死体となって発見され・・・。

評価★★★/60点

えっ!?竹内結子&阿部寛じゃないの!?

と、まさかのTVドラマの越境侵入にビックリしたけど、しかも同じ東宝で。。ファイナルだから映画にしようっていう発想はいかがなものだろうフジテレビさんw

それはともかく映画の方だけど、一言でいえばスペシャルドラマでよかったんじゃないかと(笑)。

死因不明社会を打破するためのAiプロジェクト導入推進派と反Ai守旧派の主導権争いの中で起こる密室大量変死事件。そしてその裏に隠された薬害問題と、虎視眈々と東城医大への復讐をうかがう桜宮すみれ(栗山千明)の影。

詰め込んだなぁというのが印象だけど、TVドラマシリーズの「螺鈿迷宮」をほとんど見ていなかったので、桜宮すみれの人物背景が分からなかったのがなんともはや・・

いや、しかしなぜあえてTVドラマを見ていなければ分からないような桜宮すみれというマイナーなキャラを出さなければならなかったのか理解に苦しむ。白鳥が研修医時代に関わった医療過誤を暴くためだけに使うなら新たなキャラを登場させれば済む話で、本筋はあくまで薬害訴訟問題に対する別宮葉子(桐谷美玲)の復讐なのだから、すみれの白鳥に対する嫌がらせwもとい確執をドラマの流れから持ち出してきたのはミスリードを誘うため?とはいえ、ただ単に足を引っ張っているようにしか見えず、視点がボヤけてかえって難解になってしまった印象がぬぐえない。

わざわざ映画にするくらいならば、そこを全部削って本筋に注力する勇気を作り手には持ってもらいたかった。

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白い巨塔(1966年・大映・150分)DVD

 監督:山本薩夫

 出演:田宮二郎、東野英治郎、滝沢修、船越英二、小川真由美、田村高廣

 内容:貧しい家に育って、大阪・浪速大学医学部の助教授にまでなった財前五郎は、もうすぐ定年を迎える教授の後任選挙の候補者に挙げられていた。しかし、五郎を嫌う教授は対抗馬を仕立て上げ、2つの陣営は互いに金と組織の力に物をいわせて策謀を繰り広げる。山崎豊子の小説の映画化で、学閥、派閥抗争に明け暮れる医学界の醜悪な実態を凄まじい迫力で描いた人間ドラマ。

評価★★★★☆/85点

“で、結局オイラはいくらお包みすればええの?”

金はあるで(笑)。

言ってみてぇーー。

さておき、2003年版TVドラマから入ったくちのオイラからすると、あれをたった2時間半に収めてしまう力量には本当に恐れ入ってしまう。凄い。

それにしても個人的に1番印象に残ったのは冒頭の字幕。

「この映画の原作には特定のモデルがない。したがって、この映画にも一切のモデルはない。これは架空の物語である。」

って普通こんな手の込んだ言い方するかぁ?

特定のモデルがない、ってそれはつまり不特定多数のモデルがあるっつうことやないけ(笑)。

あな恐ろしや・・・。

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コメント

小川真由美については私もブログで取り上げました。まったくその通りだと思います。

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