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2012年8月 1日 (水)

夢のシネマパラダイス514番シアター:人生のお師匠さん

ベスト・キッド

Efbe8defbe9eefbdbdefbe84efbda5efbdb 出演:ジェイデン・スミス、ジャッキー・チェン、タラジ・P・ヘンソン、ハン・ウェンウェン、ワン・ツェンウェイ

監督:ハラルド・ズワルト

(2010年・米/中・140分)WOWOW

内容:父を亡くし母親と二人でデトロイトで暮らす少年ドレは、母の転勤で異国の地、北京へと移り住むことに。言葉や文化の違いに戸惑いつつも近所の中国人少女に心ときめかせるドレだったが、同じ学校に通ういじめっ子の標的になってしまう。そんなある日、いつものようにいじめられていたドレは、アパートの管理人ハンに助けられる・・。1984年に製作された映画のリメイク。

評価★★★★/80点

ひ弱な転校生がかわいい女のコにひとめぼれ。が、彼の前に強力な元カレが出現。そいつのイジメにあうが、勝つために強くなるためにハエを箸で捕まえる老人に空手を習っていざ対決!ワックスがけとペンキ塗りだけでレベルアップしていくという、ベタ演出で彩られたプログラムピクチャーの域を出ない作品だったオリジナル版。

それを今回のリメイクでは、本物のマスター、ジャッキー・チェンの起用と舞台を本場中国にしたことでインチキ臭さをある程度払拭することに成功している。

原題が“空手キッド”なんだから日本を舞台にするのが筋道だろーがと思っちゃうけど・・w

しかし、中国4千年の歴史の象徴である紫禁城や万里の長城に、めざましい経済発展をつづける中国の今を象徴するオリンピックスタジアムと、そのロケーションの壮麗さはピカイチだし、そこにカンフーマスター、ジャッキーがピタリとおさまるとあればもう舞台は中国ですんなり納得するほかない。

また、異国を舞台にすることで主人公シャオドレ君が直面する疎外感が伝わってきて感情移入しやすかったし、アジア特有のミステリアスでスピリチュアルな精神性がおフザケ感覚ではなくすんなりと受け入れられるのも強みだろう。

あと、今回はワックスがけじゃなくて、ジャケットの着脱が修行の見せ場だったけど、それが人との接し方や日常生活の臨み方にまでつながるというのは実にうまく、「カンフーは日常のあらゆる動きの中にある。全てがカンフーだ!」というジャッキーの言葉には大いにしびれた。

また、ジェイデン・スミスはじめ子役が皆いいんだよね。親の七光りで主演した(?)とは思えないくらいジェイデンくんがリズミカルにハマってて良かったし、敵役の少年もブラマヨの小杉っぽくてよかったw

シリーズ化を切に望みます!

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ベスト・キッド

D111321897_2 出演:ラルフ・マッチオ、ノリユキ・パット・モリタ、エリザベス・シュー

監督:ジョン・G・アビルドセン

(1984年・アメリカ・127分)NHK-BS

評価★★★★/75点

内容:ひ弱な転校生ダニエルが恋した女のコは、カラテの高校チャンピオンもオン・ターゲットのコでもあった。そんなある日、不良グループに絡まれたダニエルは、ミヤギと名乗る日系の老人に助けられる。ミヤギは、自分を守るために使うのならカラテを教えようというのだが・・・。

“ブルース・リーを知らない世代の自分にとってはジャッキーが師匠であり、ダニエルさんが兄貴だった。”

小学生の頃、整列順が前から3番目が定位置だった自分にとって、このベタの中のベタ映画が与えてくれたものは計り知れない。

やればできるんだ!ってこと。

まぁ、今見返してみると、何をバカなことやってるんだコイツは、、というかんじだけど(笑)。

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ベスト・キッド2(1986年・アメリカ・113分)NHK-BS

 監督:ジョン・G・アビルドセン

 出演:ラルフ・マッチオ、ノリユキ・パット・モリタ、タムリン・トミタ、B・D・ウォン

 内容:ミヤギのもとに父親の危篤を知らせる手紙が届いた。彼は弟子のダニエルを連れて故郷の沖縄に戻るが、そこにはミヤギの宿敵が復讐のために待ちかまえていた・・・。

評価★★★/60点

何時代だよっ!とツッコミたくなるところや、思わず吹き出してしまうところが随所にあるが、ベタの中のベタを攻めることに徹した手法は前作と変わらず、それにハマっていた自分にとっては違和感よりも満足感の方が勝ってしまったかんじ。

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フライ、ダディ、フライ(2005年・東映・121分)MOVIX仙台

 監督:成島出

 出演:岡田准一、堤真一、須藤元気、星井七瀬、松雄敏伸、愛華みれ

 内容:愛する妻と一人娘と幸せな毎日を送っているしがないサラリーマン鈴木一。ところがある夏の日、その大切な一人娘が見知らぬ男子高校生に殴られ入院してしまう。その相手の石原という高校生は大物政治家の息子でボクシングの高校チャンピオンだった。復讐を誓う鈴木は、包丁を隠し持って石原の高校へ向かうが、別の高校に乗り込んでしまった上に、校舎から出てきたパク・スンシンに一発でのされてしまう。しかし、鈴木の話を聞いたスンシンは協力を申し出て、かくして打倒・石原のために苛酷なトレーニングが始まった・・・。

評価★★★☆/70点

東映の作風って純粋を通り越して、融通の利かない安っぽいバカ正直一直線という勝手なイメージが自分の中にあるのだけど、今回はそれに見事に見合ったネタで安心して見れる。

褒めてるんだか、けなしてるんだか・・・(笑)。

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キルトに綴る愛(1995年・アメリカ・117分)NHK-BS

 監督:ジョセリン・ムーアハウス

 出演:ウィノナ・ライダー、アン・バンクロフト、エレン・バースティン、ダーモット・マルロニー、サマンサ・マシス、クレア・デインズ

 内容:結婚に疑問を抱く大学院生フィンは、修士論文の執筆で祖母の家へ滞在する。キルトを織っている祖母と、その仲間の女性達によって語られる幾つかのラブストーリーが、ひとつひとつに想いをこめて織り上げられるキルトのイメージと重なり合っていく。。

評価★★★☆/70点

人生はあきらめが肝心なのだという台詞を男ではなく女性に言わせているのがこの映画のスゴイところ。

そういう映画としての覚悟とともに女たちの生きざまが、保守的とは揶揄できないほど深く静かな凄みをもって迫ってくる、、、としか男のオイラには言いようがないッス。。

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佐賀のがばいばあちゃん

Saga 出演:吉行和子、浅田美代子、山本太郎、工藤夕貴、穂積ぺぺ

監督:倉内均

(2006年・日本・104分)WOWOW

評価★★★/60点

内容:昭和32年の広島。父親を原爆症で亡くし、居酒屋を営む母に育てられていた明広少年だったが、貧乏続きの家で育てられなくなったため、佐賀の実家で祖母と一緒に暮らすことになる。明広は毎日を一生懸命に生き、祖母から様々なことを学んでいくのだった。。人気漫才コンビB&Bとして一世を風靡した島田洋七の自伝的ベストセラーの映画化。ちなみに「がばい」とは凄いという意味。

“映画は平凡だったというオチですか・・・”

生きていく上でのおばあちゃんの人生の知恵袋的な名語録の数々は胸にストンと落ちてきたけど、見終わってみると印象に残るシーンが全く思い浮かばないんだよね。。

演出が平板的というか当たり障りのない安全策で作ったかんじで、映画としての力に欠けるんだよなぁ。とてもじゃないが「がばい」映画ではなかったね・・・。

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グッド・ウィル・ハンティング旅立ち

Goodwillhunting2797us 出演:マット・デイモン、ロビン・ウィリアムス、ベン・アフレック、ミニー・ドライヴァー

監督:ガス・ヴァン・サント

(1997年・アメリカ・127分)仙台フォーラム

評価★★★★/80点

内容:孤児として育ち、アインシュタイン並みの頭脳を持ちながらも進学することができず、名門マサチューセッツ工科大学で用務員として働いている20歳の青年ウィル。彼の知的レベルの高さに気付いた数学教授は彼の身元保証人になりその才能を育てようとするが、つらい少年時代を過ごしてきたウィルは心を開こうとしない。困った教授は旧友の精神分析医ショーンをウィルに紹介するが・・・。共同で脚本を書いたマット・デイモンとベン・アフレックがアカデミー脚本賞を受賞し、俳優としてスター街道を邁進する端緒となった。また、R・ウィリアムスも助演男優賞を受賞。

“2年に1回必ず観る映画”

頭脳はアインシュタイン並みの天才でありながら、孤児として育った少年時代に里親先をたらい回しにされ、しかも虐待まで受けていた過去のトラウマから心を固く閉ざし、ワル仲間以外には誰にも心を開かない20歳の若者ウィル。その屈折した内面を抱えるウィルは数ヶ月ごとに警察沙汰を引き起こすという非行青年でもあった。

この映画は、そんなウィルが他人に心を開くまでの心の変化と、彼を支えた人々との心の交流を描いた作品で、観る側の心の中にまでバッテリーを充電してくれるような温かみのある映画だ。

オイラはこの映画を2年に1回は補充しているけど、観るたびに何か生きる力を与えてくれる映画なんだよね。ミニー・ドライヴァー以外は・・・(笑)。

さて、ウィルを救い、自分の殻の外の世界に旅立たせたのは、まず①ランボー教授が彼の才能を見出し、②セラピストのショーンとの交流により固く閉ざされていた心が開かれ、③親友チャッキーが突き放すように背中を押してくれたことによるわけだけども、①と②はよくあるとしても、問題は③なんだよね。

いっつも一緒につるんでいるのに、自分のことを思って故意に突き放してくれる友達なんてそうなかなかいるもんじゃないよ。

「才能のあるお前が50年後もここに居たらオレはお前を殺すぞ。お前は当たりくじを持ってるのにビビッたまま換金しない、そんなお前がこんな所に居座るのはオレにとっては侮辱なんだよ。」という強烈な言葉は、どんなセラピストも敵わないもの凄い影響力を持っていた。

そんなチャッキーの決意ある励ましと、ショーンとの交流により本当の自分をさらけ出し、心を開いて意を決したウィル。

彼が故郷ボストンから21歳の誕生日にチャッキーたちからプレゼントされたボロ車でカリフォルニアへ旅立った後、チャッキーがいつものようにウィルを迎えに家を訪ねてくるシーンが心にグッとくるんだよなぁ。

ドアをノックしても出て来ないウィル、窓からのぞくとウィルのにおいがしなくてひっそりと静まり返った部屋が。フッ、やっとで本当に行っちまいやがったか、、、と喜びとそれを上回る哀しみの入り混じった苦笑いのような表情で車に戻っていくチャッキーの姿に思わず涙・・・。

なにげにベン・アフレックがイイ味出してるんだわ。

素晴らしい映画です。また2年後観させていただきまッス。

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