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2012年8月 1日 (水)

夢のシネマパラダイス514番シアター:人生のお師匠さん

ベスト・キッド

Efbe8defbe9eefbdbdefbe84efbda5efbdb 出演:ジェイデン・スミス、ジャッキー・チェン、タラジ・P・ヘンソン、ハン・ウェンウェン、ワン・ツェンウェイ

監督:ハラルド・ズワルト

(2010年・米/中・140分)WOWOW

内容:父を亡くし母親と二人でデトロイトで暮らす少年ドレは、母の転勤で異国の地、北京へと移り住むことに。言葉や文化の違いに戸惑いつつも近所の中国人少女に心ときめかせるドレだったが、同じ学校に通ういじめっ子の標的になってしまう。そんなある日、いつものようにいじめられていたドレは、アパートの管理人ハンに助けられる・・。1984年に製作された映画のリメイク。

評価★★★★/80点

ひ弱な転校生がかわいい女のコにひとめぼれ。が、彼の前に強力な元カレが出現。そいつのイジメにあうが、勝つために強くなるためにハエを箸で捕まえる老人に空手を習っていざ対決!ワックスがけとペンキ塗りだけでレベルアップしていくという、ベタ演出で彩られたプログラムピクチャーの域を出ない作品だったオリジナル版。

それを今回のリメイクでは、本物のマスター、ジャッキー・チェンの起用と舞台を本場中国にしたことでインチキ臭さをある程度払拭することに成功している。

原題が“空手キッド”なんだから日本を舞台にするのが筋道だろーがと思っちゃうけど・・w

しかし、中国4千年の歴史の象徴である紫禁城や万里の長城に、めざましい経済発展をつづける中国の今を象徴するオリンピックスタジアムと、そのロケーションの壮麗さはピカイチだし、そこにカンフーマスター、ジャッキーがピタリとおさまるとあればもう舞台は中国ですんなり納得するほかない。

また、異国を舞台にすることで主人公シャオドレ君が直面する疎外感が伝わってきて感情移入しやすかったし、アジア特有のミステリアスでスピリチュアルな精神性がおフザケ感覚ではなくすんなりと受け入れられるのも強みだろう。

あと、今回はワックスがけじゃなくて、ジャケットの着脱が修行の見せ場だったけど、それが人との接し方や日常生活の臨み方にまでつながるというのは実にうまく、「カンフーは日常のあらゆる動きの中にある。全てがカンフーだ!」というジャッキーの言葉には大いにしびれた。

また、ジェイデン・スミスはじめ子役が皆いいんだよね。親の七光りで主演した(?)とは思えないくらいジェイデンくんがリズミカルにハマってて良かったし、敵役の少年もブラマヨの小杉っぽくてよかったw

シリーズ化を切に望みます!

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ベスト・キッド

D111321897_2 出演:ラルフ・マッチオ、ノリユキ・パット・モリタ、エリザベス・シュー

監督:ジョン・G・アビルドセン

(1984年・アメリカ・127分)NHK-BS

評価★★★★/75点

内容:ひ弱な転校生ダニエルが恋した女のコは、カラテの高校チャンピオンもオン・ターゲットのコでもあった。そんなある日、不良グループに絡まれたダニエルは、ミヤギと名乗る日系の老人に助けられる。ミヤギは、自分を守るために使うのならカラテを教えようというのだが・・・。

“ブルース・リーを知らない世代の自分にとってはジャッキーが師匠であり、ダニエルさんが兄貴だった。”

小学生の頃、整列順が前から3番目が定位置だった自分にとって、このベタの中のベタ映画が与えてくれたものは計り知れない。

やればできるんだ!ってこと。

まぁ、今見返してみると、何をバカなことやってるんだコイツは、、というかんじだけど(笑)。

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ベスト・キッド2(1986年・アメリカ・113分)NHK-BS

 監督:ジョン・G・アビルドセン

 出演:ラルフ・マッチオ、ノリユキ・パット・モリタ、タムリン・トミタ、B・D・ウォン

 内容:ミヤギのもとに父親の危篤を知らせる手紙が届いた。彼は弟子のダニエルを連れて故郷の沖縄に戻るが、そこにはミヤギの宿敵が復讐のために待ちかまえていた・・・。

評価★★★/60点

何時代だよっ!とツッコミたくなるところや、思わず吹き出してしまうところが随所にあるが、ベタの中のベタを攻めることに徹した手法は前作と変わらず、それにハマっていた自分にとっては違和感よりも満足感の方が勝ってしまったかんじ。

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フライ、ダディ、フライ(2005年・東映・121分)MOVIX仙台

 監督:成島出

 出演:岡田准一、堤真一、須藤元気、星井七瀬、松雄敏伸、愛華みれ

 内容:愛する妻と一人娘と幸せな毎日を送っているしがないサラリーマン鈴木一。ところがある夏の日、その大切な一人娘が見知らぬ男子高校生に殴られ入院してしまう。その相手の石原という高校生は大物政治家の息子でボクシングの高校チャンピオンだった。復讐を誓う鈴木は、包丁を隠し持って石原の高校へ向かうが、別の高校に乗り込んでしまった上に、校舎から出てきたパク・スンシンに一発でのされてしまう。しかし、鈴木の話を聞いたスンシンは協力を申し出て、かくして打倒・石原のために苛酷なトレーニングが始まった・・・。

評価★★★☆/70点

東映の作風って純粋を通り越して、融通の利かない安っぽいバカ正直一直線という勝手なイメージが自分の中にあるのだけど、今回はそれに見事に見合ったネタで安心して見れる。

褒めてるんだか、けなしてるんだか・・・(笑)。

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キルトに綴る愛(1995年・アメリカ・117分)NHK-BS

 監督:ジョセリン・ムーアハウス

 出演:ウィノナ・ライダー、アン・バンクロフト、エレン・バースティン、ダーモット・マルロニー、サマンサ・マシス、クレア・デインズ

 内容:結婚に疑問を抱く大学院生フィンは、修士論文の執筆で祖母の家へ滞在する。キルトを織っている祖母と、その仲間の女性達によって語られる幾つかのラブストーリーが、ひとつひとつに想いをこめて織り上げられるキルトのイメージと重なり合っていく。。

評価★★★☆/70点

人生はあきらめが肝心なのだという台詞を男ではなく女性に言わせているのがこの映画のスゴイところ。

そういう映画としての覚悟とともに女たちの生きざまが、保守的とは揶揄できないほど深く静かな凄みをもって迫ってくる、、、としか男のオイラには言いようがないッス。。

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佐賀のがばいばあちゃん

Saga 出演:吉行和子、浅田美代子、山本太郎、工藤夕貴、穂積ぺぺ

監督:倉内均

(2006年・日本・104分)WOWOW

評価★★★/60点

内容:昭和32年の広島。父親を原爆症で亡くし、居酒屋を営む母に育てられていた明広少年だったが、貧乏続きの家で育てられなくなったため、佐賀の実家で祖母と一緒に暮らすことになる。明広は毎日を一生懸命に生き、祖母から様々なことを学んでいくのだった。。人気漫才コンビB&Bとして一世を風靡した島田洋七の自伝的ベストセラーの映画化。ちなみに「がばい」とは凄いという意味。

“映画は平凡だったというオチですか・・・”

生きていく上でのおばあちゃんの人生の知恵袋的な名語録の数々は胸にストンと落ちてきたけど、見終わってみると印象に残るシーンが全く思い浮かばないんだよね。。

演出が平板的というか当たり障りのない安全策で作ったかんじで、映画としての力に欠けるんだよなぁ。とてもじゃないが「がばい」映画ではなかったね・・・。

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グッド・ウィル・ハンティング旅立ち

Goodwillhunting2797us 出演:マット・デイモン、ロビン・ウィリアムス、ベン・アフレック、ミニー・ドライヴァー

監督:ガス・ヴァン・サント

(1997年・アメリカ・127分)仙台フォーラム

評価★★★★/80点

内容:孤児として育ち、アインシュタイン並みの頭脳を持ちながらも進学することができず、名門マサチューセッツ工科大学で用務員として働いている20歳の青年ウィル。彼の知的レベルの高さに気付いた数学教授は彼の身元保証人になりその才能を育てようとするが、つらい少年時代を過ごしてきたウィルは心を開こうとしない。困った教授は旧友の精神分析医ショーンをウィルに紹介するが・・・。共同で脚本を書いたマット・デイモンとベン・アフレックがアカデミー脚本賞を受賞し、俳優としてスター街道を邁進する端緒となった。また、R・ウィリアムスも助演男優賞を受賞。

“2年に1回必ず観る映画”

頭脳はアインシュタイン並みの天才でありながら、孤児として育った少年時代に里親先をたらい回しにされ、しかも虐待まで受けていた過去のトラウマから心を固く閉ざし、ワル仲間以外には誰にも心を開かない20歳の若者ウィル。その屈折した内面を抱えるウィルは数ヶ月ごとに警察沙汰を引き起こすという非行青年でもあった。

この映画は、そんなウィルが他人に心を開くまでの心の変化と、彼を支えた人々との心の交流を描いた作品で、観る側の心の中にまでバッテリーを充電してくれるような温かみのある映画だ。

オイラはこの映画を2年に1回は補充しているけど、観るたびに何か生きる力を与えてくれる映画なんだよね。ミニー・ドライヴァー以外は・・・(笑)。

さて、ウィルを救い、自分の殻の外の世界に旅立たせたのは、まず①ランボー教授が彼の才能を見出し、②セラピストのショーンとの交流により固く閉ざされていた心が開かれ、③親友チャッキーが突き放すように背中を押してくれたことによるわけだけども、①と②はよくあるとしても、問題は③なんだよね。

いっつも一緒につるんでいるのに、自分のことを思って故意に突き放してくれる友達なんてそうなかなかいるもんじゃないよ。

「才能のあるお前が50年後もここに居たらオレはお前を殺すぞ。お前は当たりくじを持ってるのにビビッたまま換金しない、そんなお前がこんな所に居座るのはオレにとっては侮辱なんだよ。」という強烈な言葉は、どんなセラピストも敵わないもの凄い影響力を持っていた。

そんなチャッキーの決意ある励ましと、ショーンとの交流により本当の自分をさらけ出し、心を開いて意を決したウィル。

彼が故郷ボストンから21歳の誕生日にチャッキーたちからプレゼントされたボロ車でカリフォルニアへ旅立った後、チャッキーがいつものようにウィルを迎えに家を訪ねてくるシーンが心にグッとくるんだよなぁ。

ドアをノックしても出て来ないウィル、窓からのぞくとウィルのにおいがしなくてひっそりと静まり返った部屋が。フッ、やっとで本当に行っちまいやがったか、、、と喜びとそれを上回る哀しみの入り混じった苦笑いのような表情で車に戻っていくチャッキーの姿に思わず涙・・・。

なにげにベン・アフレックがイイ味出してるんだわ。

素晴らしい映画です。また2年後観させていただきまッス。

夢のシネマパラダイス367番シアター:チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光

Uyftlnepsr 出演:竹内結子、阿部寛、吉川晃司、池内博之、玉山鉄二、井川遥、田口浩正、田中直樹、佐野史郎

監督:中村義洋

(2008年・東宝・120分)DVD

内容:東城大学附属病院の天才外科医・桐生(吉川晃司)をリーダーとする<チーム・バチスタ>。拡張型心筋症に対する手術で成功率60%といわれる高難度のバチスタ手術を26連勝した7人の精鋭集団だ。しかし、突如として3例立て続けに術中死が発生。単なる不運なのか、あるいは医療ミスか、はたまた故意なのか??桐生は、日陰の存在である心療内科医の田口(竹内結子)に調査を依頼するが、そこへ厚生労働省から型破りなキレモノ役人・白鳥(阿部寛)が派遣されて来て、事件を殺人と決めつけるのだった・・・。

評価★★★/65点

原作→TVドラマ→映画という順番で見たのは、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(2007)と同じなんだけど、1クール続くTVドラマと比べちゃうとどうしても浅い印象が拭えないんだよなぁ・・・。

でも、主人公の田口を女性設定に変えたのは、TVドラマとの差異を考える上では巧かったと思うし、TVドラマが原作のオチをさらにひねった三段落ち(桐生→氷室→垣谷)で締めたのと比べると、映画の方はより原作に近い流れを踏襲していて、まぁ分かりやすく作られてて出来としては決して悪くはないんだけども。。

ただ、強烈かつアクの強いキャラクターのオンパレードが売りの本作において、白鳥役に阿部寛を起用したのははたしてどうだったんだろうというのはあって。

たしかにドンピシャではあるのだけど、田口役を女性にしたことで、2人のコンビがどうしても「トリック」シリーズの巨根&貧乳コンビを想起させてしまい、ちょっと損をしてる面はあるかなと。だって「トリック」コンビの方がド級に強烈なわけで。しかも、阿部寛って基本的に良い人だし(笑)。。

見てて全然ムカツかなかったのは、白鳥がこの映画の生命線であったことを考えると、映画の印象を弱めてしまっていて、阿部寛の起用が吉と出たかどうかはビミョーだったんじゃないかなというのが個人的な印象。

その点ではTVドラマでの仲村トオルの方がハマってた気が。

まぁ、続編でどうアレンジしてくるかだね。

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ジェネラル・ルージュの凱旋(2009年・東宝・123分)CS

 監督:中村義洋

 出演:竹内結子、阿部寛、堺雅人、羽田美智子、山本太郎、高嶋政伸、野際陽子、國村隼

 内容:バチスタ事件を解決した田口は、院内の諸問題を扱う倫理委員会の委員長に任命されてしまう。そんな彼女のもとに一通の告発文書が届く。それは、救命救急センター長・速水晃一が医療メーカーと癒着しているという内容だった。そんなある日、告発された医療メーカーの支店長が院内で転落死する事件が起きる・・・。

評価★★★★/75点

原作、TVドラマ、映画と3つの媒体で味わうことができた「チームバチスタの栄光」、それにつづくは「ナイチンゲールの沈黙」、、、と思いきや、それをすっ飛ばしてジェネラル・ルージュできた2作目。って、この原作読んでないんですけど・・w

ということで何の予備知識もない状態で臨める楽しみがある一方、前作の映画で白鳥(阿部寛)のインパクトが弱く、それが映画の印象をも弱めてしまっていた感がぬぐえず、その点が不安だったんだけども。

しかし、今回、白鳥は完全に脇に追いやられて蚊帳の外状態。

そして、そこに割って入ってきたのが救命救急センター長・速水晃一(堺雅人)、通称ジェネラル・ルージュ(血みどろ将軍)。

で、これがまた田口&白鳥コンビがかすんでしまうほどの存在感を見せつけて、まさに独壇場といったかんじで、映画の求心力を格段に高めている。

白鳥のまとわりつくようなネチっこさとは正反対、ニコニコ笑顔で強烈皮肉爆弾をカラッと落としていく性質の悪さ、そして腹をくくり笑みが消えた時の神ぶりには誰も反論できないオーラがにじみ出ている。

どんなに切羽詰まった急場でも心臓に毛が生えたようなずうずうしさで平然と振る舞う様は白鳥と同様なんだけど、白鳥のイヤらしさには多分に根っからの天然が入っているのとは対照的に、速水のそれは救命救急という医療現場の最前線で生と死の重さに日々真っ向から対峙してきた中で作り上げられたもののように見える。

駐車場に停めてある車のタイヤの脇から草が生えてくるくらい家に帰ることができない過酷な勤務状況の中で、数えきれないほどの修羅場をくぐり抜け、流してきたであろう血と汗と涙。

そんな大変な現場と、利益追求・経営合理化に邁進する病院組織との間に横たわる大いなるギャップの狭間でチームの上に立たなければならない重責。

対患者、対組織、対チームというのっぴきならない立場で、感情に流されずに迅速かつ適切な判断を下さなければならない、そんなまともな精神では到底務まらない中で速水が出した答えは「わがままで人でなしになること」だった。

しかし、その唯我独尊ぶりの裏には、一人でも多くの命を救うという、恐怖と絶望を誰よりも知っているからこそ揺らぐことのない確固とした信念が貫かれている。

そして、チュッパチャップスという愛嬌がカリスマ性と人間性の絶妙なバランスを保っているのだ。

その上で、この一筋縄ではいかない強烈な人物造型を完璧にものにしてみせた堺雅人はスゴイの一言で、映画のすう勢を一気に固めてしまった。

核が決まれば脇も活きてくるというもの。

さっき脇に追いやられたと揶揄した白鳥もコメディリリーフとして田口と息の合ったコンビを見せ、要所要所で場をかっさらう蜂の一突きを繰り出し、キラリと光る存在感を見せてくれた。

他にも國村隼や平泉成などひとクセある役者陣が脇をかため、あとはなんといっても高嶋政伸のイヤミっぷりはハマってたし、ケロッとした顔で殺人を犯す林泰文には思わず背筋がゾゾッとなってしまった。

医者には人格的にオカシイ人が多いとは、病院で働いているウチのオカンや妹が異口同音に言っていることだけど、これ見るとやっぱそうだよな、と思っちゃうわな。

唯一まともだった佐藤ちゃん(山本太郎)が速水の後釜に据わってどう変貌していくのか、興味ありありだな。

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チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像(2014年・東宝・127分)WOWOW

 監督:星野和成

 出演:伊藤淳史、仲村トオル、桐谷美玲、松坂桃李、西島秀俊、加藤あい、名取裕子、栗山千明、生瀬勝久

 内容:東城医大の心療内科医・田口公平と厚生労働省の白鳥圭輔は、死因解明システムの改革の柱となる国際Ai(死亡時画像診断)センター発足に向け準備を進めていた。その目玉として導入されるのが巨大MRI“リヴァイアサン”だった。しかし、そんな中、東城医大にAiセンターを標的にした犯行予告が届く。さらに、医療関係者9人が密室で変死体となって発見され・・・。

評価★★★/60点

えっ!?竹内結子&阿部寛じゃないの!?

と、まさかのTVドラマの越境侵入にビックリしたけど、しかも同じ東宝で。。ファイナルだから映画にしようっていう発想はいかがなものだろうフジテレビさんw

それはともかく映画の方だけど、一言でいえばスペシャルドラマでよかったんじゃないかと(笑)。

死因不明社会を打破するためのAiプロジェクト導入推進派と反Ai守旧派の主導権争いの中で起こる密室大量変死事件。そしてその裏に隠された薬害問題と、虎視眈々と東城医大への復讐をうかがう桜宮すみれ(栗山千明)の影。

詰め込んだなぁというのが印象だけど、TVドラマシリーズの「螺鈿迷宮」をほとんど見ていなかったので、桜宮すみれの人物背景が分からなかったのがなんともはや・・

いや、しかしなぜあえてTVドラマを見ていなければ分からないような桜宮すみれというマイナーなキャラを出さなければならなかったのか理解に苦しむ。白鳥が研修医時代に関わった医療過誤を暴くためだけに使うなら新たなキャラを登場させれば済む話で、本筋はあくまで薬害訴訟問題に対する別宮葉子(桐谷美玲)の復讐なのだから、すみれの白鳥に対する嫌がらせwもとい確執をドラマの流れから持ち出してきたのはミスリードを誘うため?とはいえ、ただ単に足を引っ張っているようにしか見えず、視点がボヤけてかえって難解になってしまった印象がぬぐえない。

わざわざ映画にするくらいならば、そこを全部削って本筋に注力する勇気を作り手には持ってもらいたかった。

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白い巨塔(1966年・大映・150分)DVD

 監督:山本薩夫

 出演:田宮二郎、東野英治郎、滝沢修、船越英二、小川真由美、田村高廣

 内容:貧しい家に育って、大阪・浪速大学医学部の助教授にまでなった財前五郎は、もうすぐ定年を迎える教授の後任選挙の候補者に挙げられていた。しかし、五郎を嫌う教授は対抗馬を仕立て上げ、2つの陣営は互いに金と組織の力に物をいわせて策謀を繰り広げる。山崎豊子の小説の映画化で、学閥、派閥抗争に明け暮れる医学界の醜悪な実態を凄まじい迫力で描いた人間ドラマ。

評価★★★★☆/85点

“で、結局オイラはいくらお包みすればええの?”

金はあるで(笑)。

言ってみてぇーー。

さておき、2003年版TVドラマから入ったくちのオイラからすると、あれをたった2時間半に収めてしまう力量には本当に恐れ入ってしまう。凄い。

それにしても個人的に1番印象に残ったのは冒頭の字幕。

「この映画の原作には特定のモデルがない。したがって、この映画にも一切のモデルはない。これは架空の物語である。」

って普通こんな手の込んだ言い方するかぁ?

特定のモデルがない、ってそれはつまり不特定多数のモデルがあるっつうことやないけ(笑)。

あな恐ろしや・・・。

夢のシネマパラダイス421番シアター:「戦争と人間」「人間の條件」

戦争と人間 第1部・運命の序曲

N_619dvn126ps 出演:滝沢修、芦田伸介、高橋悦史、浅丘ルリ子、中村勘九郎、三國連太郎、石原裕次郎、加藤剛、岸田今日子、山本学、地井武男、栗原小巻、丹波哲郎

監督:山本薩夫

(1970年・日活・194分)WOWOW

評価★★★★/80点

内容:新興財閥伍代家の当主・由介(滝沢修)は、大陸進出による膨大な利権獲得を目論み、実弟・喬介(芦田伸介)を満州に送り込むとともに、長男・英介(高橋悦史)を渡米させる。そして、喬介は関東軍の強硬派と通じ張作霖爆殺事件に関与するのだった。しかし、そんな伍代家のやり方に次男の俊介(中村勘九郎)は、周囲の知識人たちの影響で批判的になっていく。一方、長女・由紀子(浅丘ルリ子)は、青年将校柘植(高橋英樹)と恋に落ちるのだった。そして、昭和6年9月の満州事変の始まりとともに、伍代財閥は一気に飛躍の時を迎えるのだが・・・。五味川純平の大河小説を、オールスターキャストで映画化した壮大なドラマ。

“岸田今日子の裸体・・・。”

しかも妙にグラマラス。。。

栗原小巻まで服ひっぺがされちゃって、あげくの果てに芦田伸介のお決まり文句が「どうだ、ひと汗かかないか」ときたもんだ、、ってワレはいったい何を見とるんじゃ。ヾ(*´д`*)ノ″彡☆パシッ

しかし、雑念を取り払って見れば、この壮大なドラマは、「戦争と平和」(1956)や「ドクトル・ジバゴ」(1965)を思わせる、いやそれ以上にスケールの大きい大河ドラマに超のつくオールスターキャストと見応えは十二分の映画だったと思う。

石原完爾や板垣征四郎といった関東軍や陸軍の参謀を実名で登場させ、昭和3年の張作霖爆殺事件から満州事変、2・26事件、日中戦争、ノモンハン事件と日本が軍国主義・大陸進出に突き進んでいく暗黒の歴史を、動乱の闇の中の最前線に立ち、そこで流される血を糧にのし上がっていこうとする伍代財閥一家を狂言回しに時系列を追って描いていく。

朝日新聞がはるか遠くに霞むほど丸出しの左翼思想を抜きにしても、物語として、そして歴史の裏舞台を知る上でも非常に骨太かつ壮大な作品に仕上がっている。

たしかにどっからどう見てもバリバリの左翼イズムの反戦映画には違いないだろう。しかし、この映画の凄さは、戦争の被害者としての反戦をただ単純に語るのではなく、戦争の加害者側にどっぷりと浸かった視点で反戦を描くという複雑さ、そしてそれを最後まで見せ切ってしまう語り口のうまさにあるといっていいだろう。

そしてなんといっても、この一筋縄ではいかない大河群像ドラマの間口を広げているのが、当時の名だたる役者を総動員したキャスト!

複雑に入り組んでいる登場人物の多さも、名の知れた名優や大女優がわんさか出てきて演じ分けているので、さほどの苦労もなくのみ込めてしまうのだ。これほどの贅沢な日本映画が他にあるだろうかと思うくらいにスゴイ。今、こういう映画を作るというのは難しいだろうなぁ。

ある特定の思想のもとで作られた作品であるとはいえ、当時の日本社会において、戦争の記憶がたしかな感触のあるものとしてまだしっかりと受け継がれていた時代だったからこそ作ることができた、描くことができた映画なのだと思うし。

戦争の記憶がすっかり風化しつつあり、復古主義が臆面もなく叫ばれる21世紀の現在では到底作りえないシロモノだろう。いや、今はキワモノと呼ばれちゃうのかな・・・。

実は、うちの父方の祖父ちゃんは一兵卒としてノモンハン事件を経験しているので、けっこう興味を持ってこの映画を見たんだよね。

じいちゃんは旭川の連隊に入隊し、そこから満州へ派遣されるもノモンハン事件で脇腹などを撃たれるわ、指を吹き飛ばされるわで瀕死の重傷を負い、負傷兵として故郷岩手の盛岡に帰還。

しかし、9人兄弟の末っ子だったため、食い扶持の頭数としての居場所がなく、結局志願して兵隊になることしか生きる道はなかったのだという。が、ノモンハンで負った傷のため動けるような身体ではなかったため、通信兵として配属。故郷でウチのばあちゃんと結婚した後に再び満州へ渡り、ロシア語を学び主に対ソ連の諜報などに携わったという。

が、昭和20年の敗戦とともに、じいちゃんは雪崩のように押し寄せてきたソ連軍によってシベリアに抑留され、一方ばあちゃんは生後3ヶ月の赤ん坊(ウチの親父の姉で今も健在)を抱えて中国東北部や朝鮮半島を1年半転々としてなんとか日本へ帰国を果たすことができたという。

もしもその赤ん坊を現地の人に引き取ってもらっていたら、いわゆる中国残留孤児になっていた可能性は大きかったと、ばあちゃんは涙ながらに話していたことがある。しかし、混乱の中を1年半も乳飲み子を抱えてどうやって生きながらえていたのか、、想像を絶するものがあっただろう。

そのばあちゃんも今ではすっかり寝たきりになってしまった。

5年の抑留生活を経て日本に戻ることができたじいちゃんも75歳で交通事故であっけなく逝ってしまった。

過酷な状況の中で懸命に生き抜いた2人がいなければ今ここにいる自分もないわけで・・。

自分の次の世代にこの物語を語り継いでいこう。この映画を観てふとそんなことを思ってしまいました。

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戦争と人間 第2部・愛と悲しみの山河(1971年・日活・179分)WOWOW

 監督:山本薩夫

 出演:滝沢修、芦田伸介、北大路欣也、吉永小百合、高橋悦史、浅丘ルリ子、高橋英樹、山本圭、三國連太郎、高橋幸治、加藤剛、山本学、地井武男、岸田今日子、佐久間良子、西村晃

 内容:昭和6年の満州事変から2・26事件、西安事件、昭和12年の日中戦争勃発を背景に、満州へ進出した伍代財閥は謀略的なやり方で着々と足固めを行っていた。一方、伍代家の次男・俊介(北大路欣也)は人妻の温子(佐久間良子)と激しい恋に落ちるとともに、激しい弾圧の目が光る中、民主主義運動にのめり込んでいく。また、末娘の順子(吉永小百合)も反戦活動家で俊介の親友でもある標耕平(山本圭)と愛を育んでいたが、特高警察によって無残に引き裂かれてしまうのだった・・・。

評価★★★★/80点

“人妻・佐久間良子の妖艶!”

この佐久間良子だったら不倫してもいい。。

、、、ってワレはいったい何を見とるんじゃ。((( ̄□ ̄;ノ)ノサササ

しかし、西村晃のエロジジイっぷりは堂に入ってたな(笑)。

それはともかく、雑念を取り払ってみれば、日中全面戦争のるつぼへ突き進んでいく日本と、その中で暗躍し私腹をブクブクと肥やしていく“死の商人”伍代財閥、その闇の中で突き進む愛とロマンス。

そのどす黒い暗黒と燃え上がる光明の鬼気迫る対峙がすこぶる見応えのある1作に仕上がっている。

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戦争と人間 第3部・完結篇(1973年・日活・184分)WOWOW

 監督:山本薩夫

 出演:滝沢修、高橋悦史、浅丘ルリ子、北大路欣也、吉永小百合、芦田伸介、夏純子、山本圭、高橋英樹、加藤嘉

 内容:昭和12年、日中戦争の火蓋が切って落とされる中、伍代家の長女・由紀子(浅丘ルリ子)は柘植中尉(高橋英樹)への想いを胸に秘めながら、当主・由介(滝沢修)によって決められた相手と政略結婚に身を沈めた。一方、末ッ子の順子(吉永小百合)は勘当されながらも標耕平(山本圭)との愛を貫いていたが、耕平は中国戦線に送られてしまう。そこで耕平は日本軍の蛮行を目の当たりにしながらも敵を殺すことを拒み続けるのだった。またその頃、次男・俊介(北大路欣也)も伍代財閥の命で満州へ派遣されたが、昭和14年、ノモンハンでソ連の圧倒的な兵力の前に蹂躙されるのだった・・・。

評価★★★★/80点

“俺は敵と戦ったんじゃない。戦争と闘ったんだ!”

しかしこれほど日本軍の目にあまる蛮行を描き出した日本映画を見たことがなかったのでやや面食らってしまったが、なんたってオープニングがいきなり南京大虐殺だからな。。

でもそのオープニングで、捕虜を撃ち殺したりして次から次へと揚子江に死体を投げ捨てる遠景シーンが映し出されるのだけど、そのシーンを見て田原総一郎でおなじみの朝生で、元帝国軍人が戦争体験を語るというのを見たことを思い出した。

そのときに、当時19歳で南京攻略戦に参加した兵士が、朝一番にする任務は揚子江に山のように積み上げられた死体を投げ捨てることで、夕方になると浮かんだ死体で一面ビッシリになったと発言していたことがオープニングシーンと重なって、最初から非常に印象深く見入ってしまった。

また、ノモンハンの大草原を疾駆するソ連の大戦車軍団との攻防戦など、日本映画でこれほどスペクタクルな戦争映画もまた見たことがなく、戦場の実態を描くという点ではどうしても避けられない加害者としての自覚と、本格的な戦闘シーンをド迫力映像でつぶさに捉えていくこの大作映画は、やはり日本の戦争映画として見るべきものがあると思う。

そして、その中で「俺は敵と戦ったんじゃない。戦争と闘ったんだ!」と一人日本の侵略戦争に抗おうと孤軍奮闘し、あげくの果てに中国側に投降してしまう耕平(山本圭)や、毅然と天皇批判までしてしまう俊介(北大路欣也)の姿は非常にインパクトがある。

あまりにも左翼じみている作品であることはたしかだし、完結篇というわりに伍代家の顛末や登場人物の行く末など全てにおいて尻切れトンボになってしまっていることも否めず残念なのだが、それでも映画としては見応え十分、超のつく一級品といっていい映画だと思う。

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人間の條件 第1部純愛篇・第2部激怒篇(1959年・松竹・206分)NHK-BS

 監督:小林正樹

 出演:仲代達矢、新珠三千代、淡島千景、佐田啓二、石浜朗、山村聡、宮口精二、小沢栄太郎

 内容:昭和18年満州。鉱山会社に勤める梶(仲代達矢)は戦争を嫌い、招集を免除してもらう代わりに鉱山で労務管理を行うことになった。しかし現場では現地人が過酷な強制労働をさせられており、梶は労働環境の改善を図ろうと四苦八苦するのだが・・・。五味川純平のベストセラー小説を小林正樹監督が3年の製作期間を費やして映画化、全6部作合計9時間38分に及ぶ超大作。

評価★★★★/80点

あの戦争を描いた映画は数多く見てきたつもりではあるけど、日本人を加害者として真正面きって描いた映画というのは初めて見た気がする。

「シンドラーのリスト」で貨車に詰め込まれたユダヤ人が強制収容所に送られていくシーンが忘れられないけど、今回の映画では餓死寸前の中国人がギュウギュウ詰めの貨車で収容所に運ばれてくるシーンがあり唖然としてしまった。

非人間的な扱い、強制労働、虐待、処刑、慰安婦、、歴然とした加害が当たり前に描かれていることに驚いてしまうが、戦後15年くらいしか経っていない中での戦争の記憶、加害者としての記憶は戦後60年以上経った現在よりも色濃く残っていたのだろうか。

なによりも梶(仲代達矢)が軍人ではなくサラリーマンとして描かれているのがキモで、いち民間人が有無をいわさず侵略戦争の歯車のひとつになっていくさま、またいくら反戦思想を唱える良心ある者でも加害という責任から逃れることはできないのだという視点が否応なく突きつけられ、戦争の本質を全く理解できていない自分でも思わず考えさせられてしまった。

また、梶と美千子(新珠三千代)ののどかな新婚生活が描かれているのも印象的で、美千子の脳天気っぷりは見ていて普通に恐いのだけど、侵略と加害のすぐ裏側にごくごくフツーの日常の営みがあるということ。それが戦争の、そして人間の恐ろしさなのかもしれない。

中国人捕虜を日本人俳優が演じるのもビックリしたけど、日本人の鬼!と叫ぶ役者の心情はいかばかりだったのか気になるところではある。

今の日本ではおそらく作りえない作品なんだろうな。。

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人間の條件 第3部望郷篇・第4部戦雲篇

Imgc2ba09d5zik6zj 出演:仲代達矢、新珠三千代、佐田啓二、田中邦衛、渡辺文雄、佐藤慶、安井昌二、桂小金治、藤田進、川津祐介

監督:小林正樹

(1959年・松竹・178分)NHK-BS

内容:関東軍に召集された梶は、厳しい訓練と古参兵たちのリンチを受け苦渋極まる軍隊生活を強いられていた。が、徐々に同年兵たちの信頼を得るようになる中で、妻・美千子と再会できる日を待ちながら、自己の信念と主張を貫こうとしていくのだが・・・。

評価★★★★/80点

第5部6部にもつながることだけど、軍隊の欺瞞性、非人間性、非正義というものを見つめ、人間の理性を打ち砕いていく戦争の不条理を激烈に描き出した日本映画というのを初めて見た気がする。

小原(田中邦衛)の自殺の経緯などキューブリックの「フルメタル・ジャケット」を思い出してしまったけど、ヒューマニストのレールの上にまだかろうじて乗っかっている梶の必死のもがきが対極にあるからこそかえって軍隊、戦争の不条理が強烈にあぶり出されているのだろう。

すさまじい映画だ。。

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人間の條件 第5部死の脱出・第6部曠野の彷徨(1961年・松竹・190分)NHK-BS

 監督:小林正樹

 出演:仲代達矢、新珠三千代、高峰秀子、中村玉緒、笠智衆、内藤武敏、岸田今日子、金子信雄、川津祐介

 内容:梶の所属する部隊はソ連軍の攻撃を受け、梶を含む3人を残して全滅、3人は荒野を歩き出す。途中で慰安婦や落伍兵など避難民たちと遭遇し、梶の指揮のもと移動をつづけるが、餓死者が出るほど苛烈を極める。やがてなんとかたどり着いた集落でソ連兵と出くわした梶はソ連の捕虜となってしまい・・・。

評価★★★★/80点

なんといってもまずはラスとに言及せねばなるまい。

主人公が野たれ死にしてしまう強烈なラスト、そこにかぶさる美千子のけたたましい笑い声が不気味な余韻を残す・・・。

人間としての良心と正義を守りつづけようとするヒロイックの塊みたいな主人公の末路としてはあまりにも無残なものがある。

しかし、梶の強じんな人間性をもってしても軍隊という暴力装置と戦場という地獄を前に殺人機械にならざるをえない恐ろしさというものは、このラストあってこそ伝わってくるものなのかもしれない。

戦争がもたらす必然をここまでまざまざと見せつけられた映画は他にはない。

戦争に行った兵隊さんたちの話で、愛する人を守るために戦ったというような情緒に訴える言葉をよく耳にするけど、戦争という極限の中で唯一残された人間性のかけらが、愛する人のために戦い、愛する人のもとへ帰りたいという思いただそれだけだということもこの映画を見てよく分かった。

ところでウチの祖父母は満州に入植し、祖父ちゃんは関東軍の軍属として戦争に参加し、シベリア抑留を体験。祖母ちゃんは乳飲み子を抱えて1年以上大陸で生き延びたすえ日本に帰還した経験をもつ。

この映画で描かれる凄絶な逃避行や収容所暮らしを見て、祖父母のことを想った・・・。

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