欧蹴球狂想曲第49番:EURO2012ベスト8出揃う
4年前は職探ししてたので見る時間も余裕たっぷりあったのだけどw、今回は仕事があってなかなかこちらの見るモチベーションが上がっていかなかった。
とはいえ今夜から始まる一発勝負の決勝Tは見る気マンマンでッス!
てことで決勝T、見事にスペインとドイツが別な山に入り、順当に行けばスペイン×ドイツの決勝なのかなぁとは思いつつ、そう簡単に事が運ぶわけもなく。。
どのチームが勝ちぬけてもおかしくなかったが、陣容、サッカーの質内容からロシアが一歩抜け出ている印象があったので、まさか脱落してしまうとは思わなかった。
そんな中で1位突破したのがチェコ。トップ下のコラージュのところに本来はロシツキが入るのだけど、ネドベド、ポボルスキー、ヤンクロフスキらがいた頃からは考えられないくらい地味な印象で、その頃を知っているロシツキは怪我でイマイチ。バロシュも何年ぶりに見たんだ、、てかんじだけど、この2人が決めるとこで決めればもっと面白くなるはず。
決勝Tで当たるポルトガルは攻守でいえば攻の志向が強いので、カウンター好みのチェコにとってはくみしやすい相手かもしれない。
2位のギリシャは、1試合も見てないので、というか見る気もないので(笑)なんとも言えないけど、監督がオットー・レーハーゲルからポルトガル人監督に代わったことがどう影響しているのか。
続いてB組。
オランダ勝ち点0という衝撃の結果に終わったB組だけど、正直オランダのサッカーはつまらなかったよね・・。
前と後ろが分断されてて、組織というよりも個だけで動いているかんじで、後ろも機能してるんだか機能してないんだかイマイチ。まぁ初戦デンマークに負けたことが全てだったかな。あれで歯車が完全に狂っちゃった・・。
ここで優勝せずしていつするんだといわんばかりの隙の無さと力強さは横綱級で、ノイアー、フンメルス、シュバインシュタイガー、ゴメスという縦のラインがしっかり機能しているし、そこにエジルがアクセントを加え、ケディラがしっかりチームを引き締める。レアル・マドリーの2人グッジョブです!
控えにもゲッツェ、ロイス、ギュンドアンなど若きドルトムント軍団がいるし、打倒スペインを掲げるドイツに死角なし!
今、最も波に乗っているチームといえるかもしれないのがポルトガルだろう。
正直サッカーの内容はお粗末感が拭えず、特に中盤の魅力の無さには愕然とするけどw、それを補ってあまりある闘争心が野犬のごとき喰いつきを見せチーム一丸となって戦っているさまは好感がもてる。
中でもレアルでは空回りしがちなぺぺ、コエントランが最良のパフォーマンスで貢献しているのは嬉しいかぎりだ。
あとはやはりロナウド!ここにきてようやく本領発揮といったところで、決勝T勝ち上がってスペインと対決してほしいッス。
まぁ、順当な結果かな。
とはいえ2006W杯以降すっかり煮え湯を飲まされ続けているイタリアの復活は今大会を面白くしてくれそうな予感が漂う。優勝の本命ドイツ、対抗スペインならば大穴がイタリアってところ。
しかし第3戦アイルランド戦ではDFラインを左からバルザレッティ、キエッリーニ、バルザーリ、アバーテの4バックにし、中盤はピルロを中盤の底に置き、デロッシ、モッタ、マルキージオを並べた4枚、前線は最恐悪童2トップという4-4-2に変えてきた。こちらが本来の形なのだろうけど、イングランド戦はどう臨むか。
相変わらず歳くった連中ばかりでw、まぁイタリアの伝統といえば伝統だけど、あのカッサーノも29歳だからね(笑)。昨年心臓疾患の手術をしたり、子供が生まれたりしたこともあってかすっかり落ち着いたかんじだけど、相方が超のつく悪ガキだけに相対的にみれば大人に見えるのかもww
でも南アW杯では規律を重んじるリッピ監督に2人ともメンバーから落選させられたことを思えば悪童2人も成長したってことなんだろうし、やっぱ見ていて何かしてくれそうな2トップではある。
しかし、、イタリアの試合が見ていて面白かったなんて一生言うことはないと思ってたのだけど(笑)、ドイツほどダイナミックではなく、スペインほど美しくもなく、オランダほど個の強さもないけど、程よくまとまっている全員サッカーでギリギリの綱渡りを見せる。
組織力が板についた時のイタリアほど侮れないものはないのだが、はたしてどうなるか・・。
連覇を是が非でも果たしてもらいたいスペインは、トーレスが本来の輝きを取り戻し最後のワンピースがついに埋まった。これで向かうところ敵なしだーッ!
とはいうものの、控えのジョレンテやネグレド、ペドロをほとんど使わず、あくまでゼロトップに固執するデルボスケ采配には少々疑問符もつくところ。
第3戦クロアチア戦ではトーレス⇔ナバスと代えたものの、ジョレンテは入れずシルバのゼロトップに、その後もシルバ⇔セスクでセスクのゼロトップに、ようやく残り1分でシャビ⇔ネグレドとしたのだが、それも得点直後の交代だ。
トーレスのファーストチョイスは妥当だが、トーレスを交代させるときの采配がスペインの命運を握っているのかもしれない・・。
さて、最後はD組。
ウクライナも脱落し、ポーランドともに開催国にとっては厳しい結果に終わった。まぁ、イングランド、フランスが同居してるなんてW杯ではありえないわけで、オランダ3連敗も含めてEUROってのはつくづく厳しい戦いなんだなと実感。
EURO2008、南アW杯ともにグループリーグ最下位敗退という屈辱を味わい、ジダン引退後迷走につぐ迷走を見せたわけだけど、ここにきて小粒ながら今が旬の、あるいは今から旬のタレントたちが集まりようやく形になってきたかんじだ。伸びしろは最もあり大化けする可能性も秘めているが、2年後のブラジルW杯の時の方がより完成形に近づいているかもしれない。
経験値の差ではスペインに軍配が上がるが、ポゼッション以外にもより縦に早いカウンターを繰り出すことができるフランスは右ラテラルのドゥビュシーと左のリベリの出来が鍵になるだろう。
アルベロアvsリベリ、そしてSラモスvsベンゼマというレアル組対決にも要注目だ。
←イングランドの初戦の布陣だが、ルーニーが復帰した第3戦が本来の布陣で、そこではトップ下にルーニー、左サイドにチェンバレンではなくヤングを置く。
大会前、最もゴタゴタに包まれたのがイングランドだろう。テリーのキャプテン降格問題を発端にカペッロがFAと揉めて電撃辞任したのが2月。その後ピアース暫定監督を経てロイ・ホジソンが就任したのが大会1ヶ月前の5月1日。さらにチーム作りの時間のない中でさらなる追い打ちをかけるようにランパード、ガレス・バリーが負傷離脱・・。
中盤センター主力2枚が離脱したことでトップ下に位置するはずだったジェラードを持ってこざるを得ない状況になった。
今大会で用いられている4-4-1-1は苦肉の策として編み出されたものだろうが、タメや違いを作れるタレントに乏しいためあまり魅力的には映らないしチーム完成度もはっきりいって低い。なんというか昔のイタリアもどきみたいなwそれが新生イタリアと決勝Tで当たるのだからよくできてるもんだわ。
その中でイングランドのキーポイントになるのはミルナー、ヤング、ウォルコット、ダウニングなどを擁する両翼で、ここが相手を撹乱できればより縦に早いサッカーを志向するチームに勢いを持たせることができるのだが・・。
はてさて、スペインは優勝できるのか!?応援してまーす♪
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