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2012年5月21日 (月)

金環日食デー

Dscn8451_2 ←7時25分撮影。金環日食が始まったところ。

生まれてこの方、金環日食はもちろん皆既日食とかも生で見たことがなかったオイラは初めて生で金環日食見ちゃいましたー

といっても昨日まで金星と太陽の天体ショーなのだと思ってたんだけど、お月様だったのね・・w

でも月と太陽って日食の他に月食もあるよね・・。何が違うんだ??

で、、そもそも金環日食って何だ??おいおい・・

まずぅー、日食とはですね、太陽ー月ー地球が一直線に並んで月が太陽を隠してしまう現象。月食は、太陽ー地球ー月が一直線に並んで、地球の影が月を隠してしまう現象。

そして、金環日食はというと、太陽ー月ー地球という順は日食と同じ。なのだけど、月と地球の距離が日食の時よりも離れていると、月が小さく見えてしまうので、太陽を全部隠すには至らず、太陽の外輪がはみ出てリング状になる現象なんだってさ。

Dscn8461_2 ←7時46分撮影。ここらへんが岩手の最大かな。。

ウチでは専用メガネを1コ購入して回し見したんだけど、裸眼でどのくらい見れるのか試したらまぶしくて全然見えないのね・・

でも、雲ひとつない快晴の中、だんだん薄暗くなってきて温度もひんやりしてきて、しかも夕方の薄暗さとは違うかんじの空の青さがちょっと幻想的だった。

Dscn8463_2 ←7時55分撮影。

部分食とはいえ8,9割は隠れたよね。でもそれだけ隠れても太陽の光の方が強いんだから、太陽の恵みに感謝だね

さてさて、せっかく買った専用メガネを次の機会のためにしまっておこう、、って次っていつ??

次はなーんと、、2030年6月1日!今度は北海道が中心みたい。18年後か。

で、2063年には皆既日食が来る~~~~っ!

オイラ、、生きてる

岩手沿岸被災地巡り:田老~陸前高田(2012/05/20)

あの大震災から1年2ヶ月。昨年同じ時期くらいに宮古などを見てきたのだけど、今回は家族と田老~陸前高田まで一気に見てまいりました。日帰りで380km走破です

まぁ自分は運転手として引っ張られたわけだけどw、前回は写真撮るとかいう気持ちには到底なれず1枚も撮らなかったんだけど、今回はちょっと撮ってきたので載せます。

で、、出発が朝6時って聞いたときは絶句したんだけど、そうじゃないと陸前高田までは見れないよってことで渋々起きて運転・・。

で、宮古に8時着。

Dscn8408

←オイラが住んでたアパート

宮古市の西が丘2丁目15-2-404

ここに小4~中1まで4年間住んでたんだねぇ。宮古に来るたびに必ず寄ってしまう懐かしの地。今までの人生で1番穏やかで幸せな日々を過ごした場所。

何のケガレもない思い出の宮古はやっぱイイすわ。

さて、西が丘を出たあと宮古市内中心部にある魚菜市場へ。新鮮な海の幸たちの匂いに囲まれてノスタルジーに浸りました。でも買ったのは団子餅w

あと、市場の中に特設コーナーが設けられていて、そこに有名人の応援色紙が60枚くらいズラーッと貼ってあってちょっと感動!

Dscn8413_2 ←浄土ヶ浜入口。9時前に着いたこともあってまだ人はまばらだったけど、遊覧船も再開してたみたい。

磯と潮の香りが心地良く、あ~やっぱ海ってイイなぁと思ったけど、その海がとんでもない災禍を招いてしまったわけだ・・。

田老に向けて北に向かうときに鍬ヶ崎地区があって、そこは津波で全滅していて何もない状況で、さらに田老に着いて暫し絶句。

Photo_5 ←無残にも破壊された田老の防潮堤。画面手前が海で、向こう側が防潮堤に守られるはずだった田老の町になる。

で、あるべき高さの防潮堤ラインを画像に引いてみました。

田老には防潮堤が2つあったんだけど、うち1つが水門を残して跡形もなく破壊されていた。階段の鉄製の欄干もぐんにゃり変形していて、津波の凄まじさを実感。ていうかコンクリートの壁を根こそぎ持ってく津波の威力ってどんだけなんだよ・・。

Dscn8419 ←この水門から出た光景。向こうに田老観光ホテルが見え、3階まで津波が来たことが分かる。また、その後ろにある山も津波が届いた所は木が枯れている。

水門から400mくらい離れてると思うんだけど、あそこまで津波が行っちゃうのかよ・・。

画面左側は住宅地があったようだけど、一面なにもない状況だった。

Dscn8422_2 ←2つ目の防潮堤の上から見た田老の街並み、、といってもほとんど何もない。

でも、防潮堤の下に降りると分かるんだけど、津波が来るかどうかなんて下からじゃ全く分からないんだよね。

画面左側の小高い所に無傷で残っている役場があるんだけど、そこからも海は見えなかったから、津波が防潮堤を乗り越えてきて初めて津波来たって認識できるような状況だったんだろう。逃げ遅れた人々にとっては時すでに遅しだったのか・・。

田老を出たあと宮古に戻って一路南下。10時半くらいに山田、11時過ぎに大槌に着く。

Dscn8437

←親父と大槌町役場。

町長はじめ多くの方が亡くなりました。時計は15時20分くらいを指しているのだろうか。津波が襲ってきた時間か・・。

山田、大槌はほとんど壊滅で、ガレキとお墓しかない悲惨な状況。墓地って山の中腹とか高い所にあるから家々は無くなってもお墓だけは残ってるんだよねぇ。皮肉なものだよね・・。

そして釜石、大船渡は市内中心部は一見すると大きな被害はないように見え、建物もかなり残っていたけど、釜石の市中心部に行く途中に鵜住居地区と両石地区ってのがあってそこは家々が何もない状況だった。

しかし、最も衝撃を受けたのが陸前高田。14時着。

Dscn8442 ←正面が4階建ての陸前高田市役所。その向こうにマイヤショッピングセンター。画面左が市役所と面と向かってある3階建ての市民会館。市役所と市民会館入口には献花台がありお線香が立てられていて、千羽鶴もかけられていた。合掌。

市役所の4階に逃げた人は助かって、市民会館に逃げた人は亡くなったというのをテレビでやってたっけ・・。

田老や大槌も悲惨だったけど、規模でいったら陸前高田が最悪で、この市役所、市民会館、マイヤ、あと市民会館の後方にある4階建てくらいの県立高田病院といったデカイ鉄筋建て以外は何もない状況。あとはガレキの山、山、山。

Dscn8443 ←上の写真を撮った立ち位置からさらに左を向いて撮影。市民会館を横から写したものだ。画面右が市民会館入口の方となる。建物のほとんどが崩壊していることが分かる。画面奥にガレキの山。さらに奥に県立高田病院。

県立病院にも行ってみたが4階まで水没した爪あとは凄まじく廃墟と化していた。市役所にしろ病院にしろ、建物の中はまったく手つかずの状態で片付けられていない状況。市役所の中なんて車の残骸や高田松原の松の木と思われるものまで入り込んでいるくらいヒドイ・・。

Dscn8444 ←同じ立ち位置からさらに左に旋回。ガレキの山しかない。その奥に見える水っぽいのは水田だったんだろうけどもう使われていない状況。さらに奥に建物が見え、さらにその奥が高田松原の海。奇跡の一本松は正面にあると思うんだけどガレキのせいで見えない。

1年以上経ってこれですよ。このガレキを片付けないかぎりは何も進まないよねってことを実感。

変な異臭というのはもうほとんど感じなかったけど、夏場になるとまたハエとか多くなるのかなぁ。県立病院の周りは病院の独特な異臭がして蚊だか変な虫が飛び回ってたけど・・。

全国の皆さんのお力添えを頂かないと処理できません。

さらに左を向いて撮ったのが次の写真。

Dscn8445

←向こうは海岸線がずっと続いてます。ご覧の通り街並みも何もなくなってしまった状況。でかい建物はポツポツ残ってるんだけども。

海からここまでかなり離れてるのが分かるわけで、1km以上はあると思うんだけど、まさか津波が来るとは思わないよね。でも市役所の4階以外は全てが水没したわけだから・・。恐ろしすぎる。

Dscn8449 ←奇跡の一本松。高田松原の端にあったんだね。画面左側に高田松原の砂浜が延々とあったんだけど、数万本の松とともに消え去ってしまいました。

一本松の向こう正面に建物の残骸があるけど、この建物が守ってくれたのかな。

あの建物と松の間にも海水が浸水してて、でかい水たまりができてて、この松もすでに枯れてる状態なんだとか。

でも、そう簡単に倒れるようにも思えなかったんだけど、どうするんだろう。なんとか保存してほしい。

で、15時くらいに陸前高田を出て、一路盛岡へ帰りました。

復興するのに10年はかかるといわれてるけど、現実はもっと厳しいのかも。まずはガレキ処理だよねぇ・・。

また1年後、行きたいと思います。1年後、どうなってるんだろ・・。

2012年5月 7日 (月)

夢のシネマパラダイス253番シアター:タイタニック号から降りたディカプリオはどこへ行く!?

J・エドガー

J_edgar_01 出演:レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、アーミー・ハマー、ジョシュ・ルーカス、ジュディ・デンチ

監督:クリント・イーストウッド

(2011年・アメリカ・137分)WOWOW

内容:20代でFBIの前身組織の長官となって以来、死ぬまでFBIのトップに君臨し続け、歴代の大統領さえ手出しできない強大な権力を築き上げた初代FBI長官ジョン・エドガー・フーバーの半生を描いた伝記ドラマ。ソビエト革命直後の1919年、司法省に勤務していたフーバーは、米国内で急進化し始めた共産主義者の対策責任者を任される。やがて、FBIの初代長官になったフーバーは、片腕となるクライド・トルソンと秘書のヘレンを従え、捜査の近代化と権力の集中を進めていくのだが・・・。

評価★★★/65点

当方伝記映画はあまり好みではなく、ましてやあまり興味のない人物ならなおさらなのだけど、J・エドガー・フーバー、FBI初代長官、、興味ねぇ~ww

いや、もとい、X-ファイルなどから思い浮かべるイメージは、最高機密の極秘ファイルを管理し、非合法な盗聴、偵察、脅迫など目的のためなら手段を選ばず、謀略を張りめぐらしアメリカの権力を裏で操っていた黒幕というイメージなのだけど、その強大な権力者をアメリカの良心イーストウッドが撮るというところに最大の興味を抱いた。

山田洋次が田中角栄を映画にするようなものだといえばいいだろうか(笑)。

この意外な組み合わせはいったい何を生み出すのか、イーストウッドはどういうメッセージを込めるのか見当もつかない中、フタを開けてみたら、まさか愛を謳った男と男のメロドラマに仕上がっているとは思いもよらず。

どんなに独善的な権力の亡者であろうと人生の最期に残った残滓は狂おしいまでの愛だったというところがなんとも切なく胸に響いてきた。

憎しみや差別よりも愛は長く心に残り続ける、、ごもっとも。

単なる伝記映画の枠にはくくれない一人の人間の物語として描いたところはさすがイーストウッドだ。

また、正義感に燃える精悍な青年からでっぷりと腹の出た醜悪な老人まで演じきったディカプリオも貫禄のある存在感を見せ非常に印象的。

ディカプリオにとって最も近くて遠い存在のオスカー、いい加減に獲らせてあげようよw

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シャッター・アイランド(2009年・アメリカ・138分)WOWOW

 監督:マーティン・スコセッシ

 出演:レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、ベン・キングスレー、ミシェル・ウィリアムズ、エミリー・モーティマー、マックス・フォン・シドー

 内容:1954年、ボストン沖合に浮かぶ孤島“シャッター アイランド”。そこには精神を病んだ犯罪者を収容する病院があるだけだったが、ある日病室からひとりの女性が失踪するという事件が起こる。その捜査のため連邦保安官テディは相棒チャックと共に島に降り立ち、患者たちへの聞き込みを開始するが・・・。

評価★★★/65点

まぁ、なんというか、、65点を狙ってしっかり65点を取った映画といえばいいだろうか(笑)。

、、いやいやいやちょっと待て!若手監督が撮ったならまだしも巨匠スコセッシがこんなんでいいのかよ!というミスマッチ感にしばし苦笑い・・・。

妙に美しく格調高い画づらは疲れちゃうくらいしつこいんだけど、そこはさすがスコセッシ演出だし、そこに息の合ったコンビ、ディカプリオのさすがの演技も加わるとなれば充実した映画には違いない。

しかし、これってそもそもがB級ホラーとして撮られるべきスタンスの映画じゃないのか!?というオイラの勝手な映画仕分け脳が働いてしまい、それは最後の実は夢オチでしたー!というありきたりさを見てもそうなのだけど、わざわざスコセッシ御大が出てくるまでもないというか(笑)、見終わっても何か違和感がつきまとってしまった。。

逆にいえばスコセッシ好きには満足のいく作品になっているのかもしれないけど、、オイラからするとミステリ畑はスコセッシには合わない気がする。

でも、考えてみればスコセッシは「ケープ・フィアー」(1991)なんていう娯楽スリラーをチョチョイと作れてしまう監督でもあるわけで、それを今回こんなにクドく撮ってしまうというのは、要するにオイラのこの映画に対する読みが甘々ってことなんだろうなw

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ザ・ビーチ

Beach 出演:レオナルド・ディカプリオ、ティルダ・スウィントン、ヴィルジニー・ルドワイヤン

監督:ダニー・ボイル

(1999年・アメリカ・119分)MOVIX仙台

評価★★★/60点

内容:アジアを旅するリチャードは、ある日、謎のドラッグ中毒者から「幻のビーチ」の地図を譲り受けた。楽園と称される浜辺を、タイの辺境の島で見つけた彼を待つ悲劇とは・・・。「トレインスポッティング」のダニー・ボイル監督作。

“ザ・幼稚!”

何なんでしょう、このサルなみに幼稚な発想力は・・・。

ま、リーダーがサルだもんな。仕方ないか。

それでも強いて良かった点を挙げれば、現代文明の引きこもりが集うコミュニティが楽園という名の下の秩序ゆえに崩壊していく様を描いたところだろうか。

それでも例えばコミックの方の「風の谷のナウシカ」なんかを読んでるオイラから言わさせてもらえば、やはり稚拙極まりないよね。

そう、“青き清浄の地”に人間は住むことはできないのだと。

その厳然たる事実がナウシカに突きつけられた時、ナウシカがとった行動とは、、、はっ、脇道にそれてしまった・・

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ギャング・オブ・ニューヨーク

Gangs_of_new_york_ver4 出演:レオナルド・ディカプリオ、キャメロン・ディアス、ダニエル・デイ=ルイス、リーアム・ニーソン

監督:マーティン・スコセッシ

(2001年・アメリカ・168分)パンテオン

評価★★☆/45点

内容:マーティン・スコセッシが、30年来の構想を150億円を投じて実現させた超大作。ひとりの青年の復讐劇を軸に、人種差別やギャング団の成立、南北戦争の余波による暴動など、19世紀半ばの混沌としたニューヨークが描かれる。1846年、ニューヨークのファイブ・ポインツでは、アイルランド系移民組織“デッド・ラビッツ”と英国系住民“ネイティブス”との勢力争いで二分されていた。激闘の末、移民側の指導者で神父のヴァロン(リーアム・ニーソン)を倒したネイティブスが勝利を収める。それから15年の月日が経ち、ネイティブスの勝利以来ずっと施設に閉じ込められていたヴァロンの息子アムステルダム(ディカプリオ)が、ネイティブスのリーダー、ビル(D・D=ルイス)への復讐を胸にファイブ・ポインツに戻ってくる。。

“大のU2ファンを自称するオイラが素晴らしいエンディングテーマ曲で映画の余韻に浸れないというのは、映画が駄作というなによりの証拠です(笑)。”

むなしい。空しすぎる。何も残らない。

映画のラスト、ビルのお墓がNYの発展とともに忘れ去られ朽ち果てていく様は、なんとまぁこの映画そのもののことをご丁寧に言い表してるんじゃないの。

言っちゃあなんだけど、「天国の門」と大差ないよ。

しかも「天国の門」は不滅の記録を打ち立ててしまったことで逆に映画史にイタイ焼き印として永遠に刻み込まれてしまったわけだが、こっちのギャング・オブ~の方はこれまた可哀想になんとも中途半端な・・・。

ゴッドファーザーにも天国の門にもなれなかった。

忘却の彼方へ真っ逆さまですな。。

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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年・アメリカ・141分)DVD

 監督:スティーブン・スピルバーグ

 出演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、クリストファー・ウォーケン、マーティン・シーン

 内容:60年代のアメリカ。父親の脱税発覚と会社倒産、母親の浮気、果ては両親の離婚と家庭崩壊の只中にいる高校生フランクはついに家出を敢行。やがて彼は生活のために偽造小切手の詐欺に手を染めていく。そして大手航空会社のパイロットになりすますまでになったフランクは小切手の偽造を繰り返し巨額の資金を手に入れるが、事件を追うFBI捜査官ハンラティの捜査の手が迫っていた・・・。

評価★★★/60点

“なんだろ、、このやっつけ仕事みたいな感覚は・・・。”

う~ん、、テンポの良い軽妙洒脱な作品というには尺が長すぎて、ちょっと冗長に感じちゃったかな。せいぜい100分くらいにまとめてくれれば良かったと思うんだけど。

ただ、その冗長さの中には、家族の喪失の哀しみと家族への憧憬の螺旋の狭間から脱却できずにもがき続ける永遠の子供フランクのドラマが内在されており、それはそれで正しい作り方なんだろうけど、オイラ的にはその重さがイマイチ乗り切れなかった要素になっちゃったかんじ。。

ただ、確実にディカプリオは上手くなってます。

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仮面の男(1998年・アメリカ・132分)NHK-BS

 監督・脚本:ランドール・ウォレス

 出演:レオナルド・ディカプリオ、ジェレミー・アイアンズ、ジョン・マルコヴィッチ、ジェラール・ドパルデュー、ガブリエル・バーン

 内容:17世紀のフランス。若き国王ルイ14世が暴政を敷き、民衆は戦争と飢えに苦しんでいた。先王に仕えていた三銃士は、牢獄に幽閉されている仮面の男フィリップを王と入れ替える計画を立てる・・・。

評価★★★☆/70点

公開当時は「タイタニック」で特大スターに登りつめたディカプリオの凱旋興行的アイドル映画という雰囲気があったけど、今見てみるとサクサク見れて意外に面白い。

といっても、お飾りにすぎないレオ様はほっといて(笑)、脇を固めるオッサン四銃士のアツい騎士道精神に刮目せよ!

2012年5月 5日 (土)

夢のシネマパラダイス468番シアター:韓国映画の底力!

息もできない

Bl 出演:ヤン・イクチュン、キム・コッピ、イ・ファン、チョン・マンシク、ユン・スンフン

監督・脚本:ヤン・イクチュン

(2008年・韓国・130分)WOWOW

内容:借金の取り立て屋をしているキム・サンフンは、周りから恐れられるほど容赦のない暴力男。ある日彼は、道端で唾を吐いたことがきっかけで女子高生ヨニと出会う。最悪な出会いを果たした2人だったが、次第に心を通わせていくようになる。そんな中、ヨニの弟ヨンジェが偶然にもサンフンの手下となり取り立ての仕事を始めるのだが・・・。

評価★★★☆/70点

大仰で劇的でありながら昼ドラばりのライト感覚で見れてしまう韓国ドラマと、露骨で生々しく見るのに怖気づいてしまう韓国映画とのギャップにはいつも面食らってしまうのだけども、今回も強烈なアッパーカットをもらってしまった・・。

圧倒的な暴力描写によりながら、あまりにも情緒的な精神世界のよどみに誘われ、魂を揺さぶられる思いに駆られてしまった今回の作品。

まるで傷物に触れないように息をひそめて見入ってしまうような中、ほとんど何もシンクロするところがない彼らの生きざまを目の前にして、しかしそれでもこの不条理ともいえる振り幅に強引に心を持っていかれてしまったのは、この映画に嘘が微塵も感じられないからだろう。

歯止めのない暴力に嘘がない、それはつまり人の言葉を持たぬ感情-人の魂-の発露として暴力が描かれているからで、ハリウッド映画はもとより例えば北野映画のそれをもさらに純化したような魂の震え=暴力がこの映画にはある。

そんな中、魂の震えが暴力ではなく、涙として表現された唯一のシーン、漢江のほとりでのサンフンとヨニの嗚咽シーンは非常に際立った名シーンになっていたと思う。

また、「自分が30年間書き溜めた日記にちょっとだけフィクションを加味した」というヤン・イクチュン監督が私財を投げ打ってまで作った凄まじい執念にも圧倒されてしまうが、作り手の魂の叫びが伝わってくる映画というのも稀だ。

嘘のない映画を見るというのはかなりの体力を要するものであるけれども、映画が映画であることをしっかり自覚した映画-容易に理解を深めるためだけに用いられる過剰な説明はしていない映画-というものを久々に見て逆に心地良い徒労感を味わえた気がする。

、、が、それ以上に映画のラストのやるせなさにドッと疲れたというのが正直なところだけども・・・

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オールド・ボーイ

00000578416l 出演:チェ・ミンシク、ユ・ジテ、カン・へジョン、チ・デハン

監督:パク・チャヌク

(2003年・韓国・120分)2004/11/15・仙台フォーラム

評価★★★☆/70点

内容:土屋ガロンの原作コミックをもとに「JSA」のパク・チャヌク監督が映画化したバイオレンス・アクション。平凡なサラリーマンのオ・デスは、誘拐され15年間の理不尽な監禁生活の後、解放される。デスは監禁の理由を知ろうと奔走するのだが・・・。カンヌ国際映画祭でグランプリ受賞。

“「時計じかけのオレンジ」で主人公が椅子に縛り付けられ、まぶたにクリップを付けられて目をつぶることができないような、そんな状態で自分は放置された・・・。”

復讐劇画の巻末袋とじの縫い目を、まるで監獄の鋼鉄をジャッキとハンマーでこじ開けるかのごとき力強さと執念で切り開いていくオ・デス。

特にヤリイカの踊り食いや、横スクロールバトル、また平坦な道を走るシーンでカメラアングルを大胆に変えて坂道を駆け上がるように見せるところなど、非常にツボを押さえている。なにか「血と骨」の金俊平を彷彿とさせるような。。

と思いきや、万力とピストルを持ったイ・ウジンの手のひらのマトリックス世界の中で弄ばれ締め付けられているだけだったというオチと見開かれた袋とじの真実には、予想外という唖然と、実は想定内という納得の入り混じった複雑な気持ちでいっぱいになった。

ラストもどう解釈すればいいのか、というよりもその前に観てる自分の思考を意図的に停止させたといった方がいいのかもしれない。ただスクリーンを見つめるだけで、ここはニュージーランドかなと思った以外は何も感じなかった。

感じられなかった、、感じようとしなかった。

役者陣はチェ・ミンシクにしろユ・ジテにしろカン・へジョンにしろ、みんな怪物だったが、登場人物オ・デスが、またイ・ウジンが怪物だったかというとクエスチョンマークがついてしまう。

ま、着ぐるみのアリになったミドはある意味怪物だと思ったけど。。

P.S.自分にとっての巻末袋とじは舌切りスズメならぬ舌切りオ・デスだよ・・・。グハッ。

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オアシス(2002年・韓国・132分)Bunkamura

 監督・脚本:イ・チャンドン

 出演:ソル・ギョング、ムン・ソリ、アン・ネサン、チュ・グィジョン

 内容:ひき逃げ事件で服役していた青年ジョンドゥは、刑務所を出所してすぐに訪れた被害者宅で重度脳性麻痺の女性コンジュと出会う。最初は同情から近づいたジョンドゥだが、2人は徐々に心を通わせていく。冷淡な社会から疎外された2人の純愛の行方は・・・。

評価★★★★/80点

“哀れみという名の偽善と異質という名の偏見、自分の中にあるこのドス黒い不気味な影が白いスクリーンに写されガタガタと揺れ続ける・・・。”

特に途中までコンジュは言葉を話すことができない、意志の疎通さえすることができないと思っていたオイラにとっては、コンジュが兄夫婦と言葉を交わした場面、またコンジュが健常者の姿で現れる場面で自分の中にあるドス黒い影がくっきりと露わになった。しかもその影は相当に大きい。

見てはいけないものを見ているような、、、そんな自分が恐くなった。結局消えることがなかった自分の中の影が恐かった。そしていろんな意味で胸が痛くなった。

誰か、オレの中にある黒い影の枝を切り落としてくれ。。

コンジュの障害を利用して身障者アパートに自分たちだけ住んでいるコンジュの兄の一言が痛烈に心に突き刺さって頭にこびりついて離れない。

「妹のあのザマを見ろ!」

しかし、コンジュを物としか見ていないこんな兄夫婦を糾弾できる資格が果たして自分にあるのだろうか・・・。

そういえば「血と骨」で金俊平(ビートたけし)が、脳腫瘍で倒れて変わり果てて誰も寄り付かなくなった愛人を看護するシーンがあったっけ。。

はぁぁ、、、重症みたい、オレ。。

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大統領の理髪師

Dai 出演:ソン・ガンホ、ムン・ソリ、リュ・スンス、イ・ジェウン、ソン・ビョンホ

監督・脚本:イム・チャンサン

(2004年・韓国・116分)DVD

評価★★★★★/95点

内容:1960年代の韓国。平凡な庶民だったハンモは、ひょんなことから大統領の理髪師に。何も分からないまま権力争いや激動の時代に巻き込まれていくが、やがて本当に大事なものに気付き・・・。東京国際映画祭で監督賞、観客賞を受賞。

“四捨五入は日本で出来たものだったのか。そうなのかぁ。。それならば四捨五入してやろうじゃないの、、、★5っつ

もう完全に韓国のマッサージ店に入っちゃった気分。

しかもどこのツボを刺激されたかと思ったら、笑いのツボとは恐れ入る。しかも終始ドツボにハマる箇所が次から次へと襲ってくる。いやはや参った参った・・・もっとお堅い映画かなと思ってたのに。

韓国の歴史の中にシリアスに刻み込まれた恐怖と悲劇を笑いで包んでしまうとは、韓国映画の余裕というか裾野の広さと成熟を間近に感じてしまったかんじ。

喜劇と悲劇は表裏一体とはよく言われるけど、この映画はまさにそう。なんか「ライフ・イズ・ビューティフル」に通じるものを感じたね。

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甘い人生(2005年・韓国・118分)WOWOW

 監督・脚本:キム・ジウン

 出演:イ・ビョンホン、キム・ヨンチョル、シン・ミナ、キム・レハ

 内容:組織のボスに才腕を見込まれ、出世の道を突き進んできたソヌ。だが、ボスの愛人の調査を始めたとき、彼は思わぬ落とし穴にハマっていく・・・。

評価★★★/60点

“ビョン様ワンマンショー”

変態ロリ社長とムッツリスケビョンホンのプッツン格付け決定戦といったかんじで、はっきりいってストーリーなどあって無きようなもの。

ビョン様の甘っまい血をとにかく堪能すべし、、、ってそんなん興味ねぇよ(笑)。。

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マラソン

Movie_marathon 出演:チョ・スンウ、キム・ミスク、イ・ギヨン、ぺク・ソンヒョン、アン・ネサン

監督:チョン・ユンチョル

(2005年・韓国・117分)WOWOW

評価★★★★/80点

内容:自閉症の障害を抱え、5歳児なみの知能しかない20歳の青年チョウォンが、走ることに興味を覚え、母の大きな愛情に支えられながら遂には過酷なフルマラソンに挑戦する姿を感動的に綴った実話がベースのヒューマンドラマ。

“アメニモマケズ、カゼニモマケズ・・・”

雨にも負けず、風にも負けず

雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持ち

決して怒らず、いつも静かに笑っている

一日に一個のチョコパイとジャージャー麺と少しのカクテキを食べ

あらゆることを自分を勘定に入れずに、よく見聞きし分かり

漢江沿いの松の林をぬけた学校の中にいて

東に音楽を聴く者あれば、行って一緒に踊ってやり

西に疲れた母あれば、行って抱きしめてやり

南に飲んだくれの人あれば、一緒に走って笑顔を甦らせ

北にシマウマ柄のスカートを履いた人あれば、行って撫でてあげ

日照りのときは大粒の汗を流し、寒き冬は100万ドルの脚でスタスタ走り

みんなに自閉症と呼ばれ、涙も見せず純粋無垢な心で

アフリカの草原を駆け抜けるような爽やかで幸せな風を運んでくる

そういう者を、私は見た

2012年5月 3日 (木)

レアル・マドリー狂想曲第81番:祝!4季ぶり戴冠!!

1335998960_extras_albumes_0 カンピオーネ♪カンピオーネ♪カンピオーネ♪

やってくれましたー!!我が愛しのレアル・マドリーが4季ぶり32回目の戴冠を果たしましたーー

難敵ビルバオを相手に3-0の快勝劇で、残り2節を前にしてリーガ優勝決定!!

1335998835_extras_albumes_0 ←見よ!!この喜びようを!!

監督記者会見をボイコットしたり審判団に噛み付いたり、相手チームコーチを目潰ししたりw、紳士ペップ・グアルディオラを敵に回し完全にヒール役に徹したモウリーニョは今季もいろいろな話題を作ってくれたわけだけど、監督としてポルトガル・イングランド・イタリア・スペインで優勝を手にした手腕はやっぱ世界一

欧州3大リーグ全てで優勝を成し遂げたのは史上初だという。

モウリーニョの胴上げは昨季の国王杯以来か。やっぱ最高だね~

選手たちの信頼も厚く、来季の続投も宣言したし、来季こそビッグイヤー獲得含めて夢の3冠を果たしてほしいッス。

1335998563_extras_albumes_0 ←PKを止められてしまうロナウド

あと残り2節となった今季だけど、まだロナウドの得点王争いがあるからね。

バルサのメッシは今日ハットトリックしやがって、46得点。一方ロナウドは上手くいけばハットトリックもあったと思うけど、1点止まりで44得点。メッシのバロンドールを阻止するにはこの得点王争いで負けるわけにはいかんぜよ。

残りの試合相手を考えると、まだまだロナウドにもチャンスはあるから頑張って欲しい!

1335998374_extras_albumes_0 ←久々の先発で気を吐いたイグアイン

さてさて、来季に向けての去就問題もささやかれ始める時期になってきた中、最も紙面をにぎわせているのがイグアイン。。出て行かないでーー

センターフォワード1枠の中でベンゼマに次ぐセカンドチョイスという座に居るイグアインだけど、先発17試合途中出場16試合で22得点(ベンゼマは先発24試合途中8試合で20得点)という得点力は脅威的で、レアル在籍6年目の古株をそう簡単に放出するわけにはいかない。

ベンゼマと同じ24歳という若さを考えても今後の世界最強2トップが今レアルにいるわけだから、ホンマ出したら喚き叫ぶぞオイラはww

でも、現状の扱いにイグアイン本人が出て行きたいみたいなこと言ってるらしいからなぁ・・。なんとかモウリーニョの説得で引き留めてほしいな。

あと話題になっているのはカカか。

まぁ、、カカは放出致し方なしかなぁ。完全復活したと思ったらまたダメで、1年通して輝けないもん。。といってベンチに置いとくようなタレントでは決してないし、そう考えると個人的にはミランに返してやるのがベストなのかなと・・。

あと、今季でお疲れさんしそうなのは、カルバーリョ、アルビオル、アルティントップ、ラスあたりか。あとは今季全くといっていいほど出番を与えられなかったシャヒンをモウリーニョは見限るのかどうか・・。カカにイグアインも入ってしまうとなったらけっこうな入れ替えになっちゃうんだけど。。

1336002080_extras_albumes_0 ←優勝決まった直後のシベーレス広場にマドリディスタ集まってきたよー

そいえば×2、めっちゃ文句言いたいことがあるんだけど、ワールドサッカーダイジェストで毎年やるシーズンベストプレイヤー選出の記事を見たっけ、リーガのベストイレブンにロナウド1人しか入ってないってどういうことなんだよ

優勝したんだぜ、、ったく。

最優秀守備的MFアロンソ、最優秀CBはSラモス。少なくともこの2席は外せないやろマドリディスタとしては。あとベンゼマ、エジル、カシージャスも入れろよ~

ぺぺをベスト50から外したのも納得できないし、選考委員に不満タラタラw

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