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2012年3月24日 (土)

夢のシネマパラダイス333番シアター:考えろ!裏をかけ!

ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ(2009年・東宝・133分)WOWOW

 監督:松山博昭

 出演:戸田恵梨香、松田翔太、田辺誠一、鈴木浩介、荒川良々、濱田マリ、吉瀬美智子、渡辺いっけい

ライアーゲーム-再生-(2012年・東宝・131分)WOWOW

T0011584p 出演:松田翔太、多部未華子、芦田愛菜、江角マキコ、小池栄子、鈴木浩介、渡辺いっけい、船越英一郎

監督:松山博昭

内容:欲望にまみれたプレイヤーたちが極限の心理戦を繰り広げる甲斐谷忍の人気コミックの映画化。ザ・ファイナルステージでは“エデンの園ゲーム”、-再生-では“イス取りゲーム”が行われる。

評価★★★/65点

わざわざ映画にする必要があるのかは疑問符だけど、TVドラマを好きで見ていたくちとしては楽しめるし、少なくともカイジの映画よりは面白いw

また、TVドラマと全く同じ展開と演出技法もここまで徹底してパターン化されると逆に潔く、3分ごとにアッと言わせる一手で形成が逆転していく、この起承転結でいうところの転だけで文字通り転がしていくのも2時間の尺に収める映画だからこそ味わえる面白さだったように思う。

ただ、だまし騙される目まぐるしい主導権争いと駆け引きも、そこに息つまる心理戦はかけらもなく、濃ゆいキャラたちの大仰なリアクション演技と緊迫感をあおる演出、そして後だしジャンケンのような種明かしの爽快感にだまされているだけにすぎないことは指摘しておかなければならない。

それを分かった上で見れば普通に面白いのである。

あるいは“-再生-”におけるクニ取り合戦に人間の醜い本質や殺伐とした政治外交の本質を重ね合わせることもできなくはないが、そんなことはどうでもよしとしようww

結論。TVドラマとしてはどこに出しても恥ずかしくないレベルにあることだけは分かった(笑)。

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カイジ 人生逆転ゲーム(2009年・東宝・130分)DVD

 監督:佐藤東弥

 出演:藤原竜也、天海祐希、香川照之、山本太郎、松山ケンイチ、佐藤慶

 内容:26歳のフリーター、伊藤カイジ。そんな彼のもとにある日、悪徳金融会社の女社長が借金の取り立てにやって来る。カイジは友人の保証人になっていたことから200万の借金を背負うことになってしまったのだ。そんな金があるわけもないカイジに女社長は、「一夜にして大金を手にするチャンスがある」と、豪華客船エスポワール号に乗ることを勧めてくる・・・。

評価★★★/60点

う~ん、、ビミョー、つーか漫画を読んでた者からするとあまりにもトントン拍子に進んじゃって、駆け引きだとか緊張感が伝わってこないんだよね。

2時間に限定ジャンケン、鉄骨綱渡り、Eカードを詰め込んでいるのだけども、漫画では制限時間4時間だった限定ジャンケンが映画ではたったの30分で、あれよあれよという間にクリアしちゃって拍子抜け・・・。

「ライアーゲーム」みたいに限定ジャンケン一本勝負でいくと思っていただけに、ロジックを駆使した頭脳戦、心理戦を根こそぎスルーした運否天賦だけのゲームになっちゃってるのにはガックリきてしまった。。

鉄骨綱渡りも、高所恐怖症のオイラが余裕で見ちゃえるレベルで、もうちょっと上手く撮れなかったものか・・。

あと、最も気になったのは藤原竜也の声!声質が汚いwというか、、ようするにうるさいっ

ま、それ以前にこの実写化作品って別に見たいとは思わないてのもあるんだけど・・。それだけ漫画の完成度が唯一無二てことなんだよね、うん。

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カイジ2~人生奪回ゲーム~(2011年・東宝・133分)DVD

 監督:佐藤東弥

 出演:藤原竜也、伊勢谷友介、吉高由里子、生瀬勝久、香川照之、松尾スズキ、光石研

 内容:命がけのゲームを勝ち抜き、人生の大逆転を果たした伊藤カイジだったが、1年持たずに借金まみれに。強制労働施設送りとなってしまったカイジは、そこからの再逆転を果たすため、当たれば10億以上を稼げるというモンスターマシーン、通称“沼”に挑む・・・。

評価★★★/60点

1作目が3つのゲームを盛り込んでいるのに対し、今回は巨大パチンコ“沼”攻略にほぼ大半の時間を割いていて、パチンコ好きにはそれなりに楽しめる作品なのかなと。

原作好きのオイラは“沼”のセットを見て思わずニヤリとしてしまったけど、よく再現できていたとは思う。

でも、仲間とか絆、信頼を声高に叫ぶカイジにとっての仲間ってのが地下メンバーがほとんど描かれていないので分かりづらいし、沼攻略のために一緒に戦った利根川(香川照之)、坂崎(生瀬勝久)、蛇女(吉高由里子)も所詮は金という利害でつながっているだけに過ぎず違和感ありあり。

まぁそういう体裁を取り繕わないとただのギャンブル万歳映画になってしまうので仕方ないのかもしれないけど、とってつけたような吉高の立ち位置も含めた適当感はどうにもしっくりこなかった。

そのぶん伊勢谷の軽快な演技にかなり助けられていたと思うんだけど、ぶっちゃけ吉高はバッサリ斬り捨てて、原作通り遠藤(天海祐希)でいってもらいたかったような・・。

まぁ、続編あったらまた見ると思うけどw、原作通りにいけば次はマージャンだからなぁ。どんどん間口が狭くなっていく・・・

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インシテミル 7日間のデスゲーム(2010年・日本・107分)WOWOW

 監督:中田秀夫

 出演:藤原竜也、綾瀬はるか、石原さとみ、武田真治、平山あや、石井正則、片平なぎさ、北大路欣也

 内容:時給11万2千円の高額バイトに参加したフリーターの結城ら10人の男女。それは謎の施設・暗鬼館で行われる“7日間の心理学の実験”。24時間完全監視の下で生活するだけの一見簡単な内容だったが、2日目の朝、参加者のひとりが死体となって発見されてしまう・・・。

評価★★/40点

まず、カイジと丸かぶりの藤原竜也をキャスティングしてる時点で二番煎じになることは自明の理なのだけど、ルールもへったくれもない行き当たりばったりのやっつけ仕事は二番煎じをゆうに超えたレベル

恋人を殺されたことに逆上した平山あやが斧を振りかざして突撃してきて相手を殺したあげく、自分も首をかき切って自害してしまうくだりなどはもはや失笑する以外にない。

お前は戦国武将の嫁かよっww

ミステリー要素としての謎解きの面白さや、次殺されるのは自分!?というスリル&サスペンス要素としての緊迫感がごっそり抜け落ちた、ノリだけでもってるような映画だ。

インシテミタラ2時間のバツゲームというオチ、、って笑えねぇ~~。。

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CUBE

Cube 出演:モーリス・ディーン・ウィント、ニコール・デボアー、デビッド・ヒューレット

監督・共同脚本:ヴィンチェンゾ・ナタリ

(1997年・カナダ・91分)仙台フォーラム

評価★★★★/80点

内容:巨大な鋼鉄の立方体の中の1つの部屋に、突然閉じ込められた男女6人。しかも同じ部屋がたくさんあり、各部屋に6つあるハッチの中から1つを選んで隣室へ移動し、出口を探すのだが、部屋には殺人的な数々の罠が仕掛けられていて・・・。斬新な発想で作り上げられたサバイバル・サスペンス。

“分かった気になってるけど、実は全然理解できてない自分。分かった気にさせるこの映画の超絶技巧に酔う。一見の価値あり。”

単純かつ複雑、非論理的かつ論理的、偶然かつ必然、無限かつ有限、煩悩と無垢、そして印象的な真っ赤と真っ白。

全く正反対の要素がキューブ、立方体という舞台装置の中で凝縮され表裏一体となり、誰も見たことのない異世界を現出させる。

たかが立方体、されど立方体、そこは無限の箱庭だった。

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CUBE2/キューブ2(2002年・アメリカ・95分)WOWOW

 監督:アンジェイ・セクラ

 出演:ジェラント・ウィン・デイヴィス、カリ・マチェット、ニール・クローン

 内容:ある日、6方向に同じ立方体が無数に連なる謎の施設で、8人の男女が出会う。不安と緊張に支配されていく彼らに、次々と死のトラップが襲い掛かる・・・。基本設定は前作を踏襲しつつ、今回は4次元という要素が加わり、前作で謎のままだった立方体の正体も少しずつ明らかに。。

評価★★/40点

“風呂敷をただ好きなように広げるのは誰だってできるのよアータ。しかも元ネタ付きときたもんだ・・・。”

あのねぇ、トイレ入った後にトイレットペーパーを三角に折って出てくるタイプの人間じゃないとダメよこれは

アータ、ケツふいた後すぐ出てくるタイプだろ。そこの監督!お前のことだww

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CUBE ZERO(2004年・カナダ・97分)WOWOW

 監督:アーニー・バーバラッシュ

 出演:ザカリー・ベネット、デヴィッド・ヒューバンド、ステファニー・ムーア、マイケル・ライリー

 内容:前後左右、そして上下、全ての面に円形のハッチが取り付けられた鋼鉄製の立方体の中で死のトラップにより絶命する男をモニタ越しに眺める2人の男の姿。名をウィンとドッドという2人の男はCUBEの管理と被験者の観察を行う職員だった。そんな中、コンピュータなみの頭脳を持つウィンは、被験者の一人である若い女性レインズに特別な感情を抱いていくようになる・・・。第1作「CUBE」以前に話はさかのぼり、CUBE誕生に秘められた数々の謎が明かされていく。。

評価★★/40点

“なんだろ、、マギー司郎のなんちゃって手品の種明かしでも見せられてるようなかんじ。。”

今回は新たに監視者の視点が入ってきたけど、これがまったくもってツマラン。。

チェスに興じる監視者のくだらない会話が出てくるたびに観てるこちらの興がそがれていく。

キューブ・ゼロじゃなくて、ネタ・ゼロの間違いちゃうんか・・・。

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