レアル・マドリー狂想曲第77番:2011-12シーズン序盤戦
2011-12シーズンが開幕して3ヶ月。
我が愛しのレアル・マドリーはリーガでは12試合を終えて10勝1分1敗:得点42、失点9で首位。CLでも4試合終えて早々に決勝T進出を決めた。
まず今シーズン序盤戦の基本布陣は、、、
ベンゼマ
ロナウド エジル ディマリア
アロンソ ケディラ
マルセロ アルベロア
Sラモス ぺぺ
カシージャス
基本はこうだけど、ほぼ全試合に出ずっぱりなのはカシ、ラモス、アロンソ、ロナウドの4人だけ。
CFはベンゼマとイグアインを交互交互に使い、2列目もエジル(先発8試合・途中出場4)、ディマリア(先発8・途中2)、カカ(先発6・途中4)とまんべんなく使い、ピボーテもアロンソの相棒にケディラ先発5試合、ディアッラ6試合、コエントラン5試合というかんじで平均的に使っている。
ケディラ、コエントラン、ディマリアなどコンスタントにw怪我をしたため、否応なくターンオーバーせざるを得なかったという面はあれど、スタメンを固定したがる傾向にあるモウリーニョの柔軟な一面を垣間見ることができている。
また、リーガ3連覇中でCLも制した王者バルサを打倒するためにチーム一丸となることが求められる中、スタメンと控えの格差が生じるよりは全員が戦力となっている今のチーム状態の方が良いともいえる。
全ては打倒バルサのために!!第16節ホームで迎えるクラシコで今季の命運が決する。
じゃあ昨シーズンから何か伸びしろはあったのか、モウリーニョ2期目を見てみよっ。
まず新戦力はコエントラン、ヌリ・シャヒン、ヴァラン、アルティントップ、カジェホンの5人。例年になくかなり地味な補強で、しかも序盤戦で戦力になっているのはコエントランのみ。
ただ、シーズン前から怪我で戦列を離れていたシャヒンは昨季ドルトムントを優勝に導いた司令塔で、その才能はレアルの中盤を劇的に変える可能性を秘めている。
12節オサスナ戦で途中出場し、20分弱の出場だったけど、タイプ的にはシャビに近く、アロンソがロングパスを得意とすればシャヒンはショートパスを主体にリズムを作っていくタイプだろうか。アロンソ&シャヒンの同時起用をモウリーニョが選択する可能性は低いものの、シーズン後半戦どう活躍してくれるか楽しみな存在だ。
ヴァランは18歳の逸材なだけに時間をかけて育てていく方針か。。
その中でポリバレントな活躍をしているのがコエントラン。3千万ユーロという破格値でベンフィカからやって来た当初は左ラテラルのマルセロとカブってしまうためどういう使われ方をするのかと思っていたが、モウリーニョは中盤ピボーテで使って新たな適性を見出した。守備面も水準以上で、ウイング、ラテラル、中盤とマルチにできる点は大きい。
新戦力では中盤戦以降、シャヒンが台頭できるのかが大きなポイントだろう。
次は既存戦力だが、ここはなんといってもカカの復活だろう!レアルに入団して2年間泣かず飛ばず状態で、退団も示唆されていたが3年目にして完全復活を果たした。
2つ目のポイントはSラモスのCB起用。カルバーリョが怪我で長期離脱の中、ラモスがCBに入り、右ラテラルにアルベロアが入る形がここ1ヶ月半くらいで定着した。スピードに強いラモスがCBに入り、守備面で随一の安定感を誇るアルベロアが右に入ったことによる効果は予想以上に大きく、カルバーリョが戻ってきても最終ラインはこの形を基本形とするのではなかろうか。
3つ目は、ベンゼマ、イグアインの熾烈なFW競争。FWひとつの座席をめぐる2人のレベルの高い戦いはロナウドひとりに偏っていた得点力を確実に上げている。
誕生日が9日違いの同い年(23歳)の2人は、ともにリーガで先発6試合ながらベンゼマ7得点、イグアイン11得点を記録(ちなみにロナウドは14点)。監督もどちらを使おうか贅沢な悩みを抱えていることだろう。まだ23歳、、FWは当分は安泰だろう。
穴という穴は見当たらないけど、アロンソが離脱した時が最も危険か。。そういう点でもシャヒンを早くフィットさせることが求められるのだけども・・。
いいかんじで来ているモウリーニョ2年目だが、バルサとのクラシコの結果次第では一気に雲散霧消する可能性があることも忘れてはならない。昨シーズンもこの時期くらいにレアルは強いぜと豪語しときながらバルサに屈辱を味わって奈落の底へ真っ逆さまだったからな・・
とにかくとにかく今シーズンはリーガ戴冠、バルサの4連覇を絶対阻止してほしい!さらにはCLでも戴冠を!!
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